緊急投入リンデロフの痛恨ミス響いたユナイテッドが今季リーグ戦初黒星! ハダースフィールドは1952年以来の大金星!《プレミアリーグ》

2017.10.22 01:09 Sun
Getty Images
▽プレミアリーグ第9節、ハダースフィールドvsマンチェスター・ユナイテッドが21日にジョン・スミスズ・スタジアムで行われ、ホームのハダースフィールドが2-1で勝利した。

▽前節、リバプールとのアウェイゲームを守備的なアプローチでゴールレスドローに持ち込んだユナイテッドは、絶好調の首位マンチェスター・シティとの勝ち点差が「2」広がった。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦をラッシュフォードの幸運なFK弾で勝ち切り、グループステージ3連勝を達成。その試合からは先発4人を変更し、リンデロフ、ブリントに代わってフィル・ジョーンズ、ヤングが最終ラインに入り、ラッシュフォードとムヒタリアンに代わってマルシャルとリンガードが2列目に入った。
▽相手のハイインテンシティの戦いに苦戦を強いられながらも最前線のルカクの強さを活かして主導権を握るユナイテッドは、そのルカクのフィニッシュでゴールに迫るが、早い時間帯の先制点とはならず。

▽すると23分、相手選手への対応の際に無理なプレーを強いられたDFフィル・ジョーンズが筋肉系のケガでプレー続行不可能となり、リンデロフの緊急投入を余儀なくされる。そして、この交代をキッカケに試合の流れを相手に渡してしまう。

▽28分、自陣中央でルーズボールに反応したマタがムーイに競り負けてボールを奪われカウンターを許す。ボックス左でムーイのパスを受けたトム・インスのシュートはGKデ・ヘアが何とか触るも、こぼれ球をムーイに蹴り込まれて先制点を奪われる。さらに34分には相手GKからの何でもないロングボールをDFリンデロフが痛恨のクリアミス。これを拾ったドゥポワトルにGKデ・ヘアもかわされて無人のゴールへ流し込まれた。
▽リンデロフの信じがたいミスなどで今季2度目の複数失点を喫したユナイテッドは、すぐさま反撃に転じる。しかし、2点リードでより守備に重きを置いたハダースフィールドに危険なエリアをうまくカバーされ、なかなか決定機まで持ち込めない。前半終了間際にはセットプレーの流れからボックス中央でエレーラのパスを受けたマティッチが左足を振り抜くが、このシュートは枠の左隅に外れた。

▽迎えた後半、残り45分での逆転を目指すポルトガル人指揮官はマルシャル、マタに代えてムヒタリアン、軽傷を抱えるラッシュフォードをハーフタイム明けに投入する大胆な交代策に打って出る。

▽だが、前半同様に攻守両面でハードワークを見せる相手に対して、エースFWルカクらが完璧に抑え込まれてしまい、セットプレー以外になかなか可能性を感じさせる仕掛けを見せられない。

▽もどかしい展開が続き時間だけが過ぎていくユナイテッドだが、76分に左サイドでヤングが入れたクロスにゴール前のエレーラがバックヘッドで合わせ、ようやくゴールの匂いを感じさせる攻めを見せると、直後の78分に1点を返す。右サイド深くに流れてボールをキープしたルカクが浮き球のクロスを入れると、これをファーサイドでうまくDFを剥がしたラッシュフォードが頭で流し込んだ。

▽このゴールで反撃の狼煙を上げたユナイテッドは、ここから形振り構わぬ猛攻を見せる。しかし、1952年以来の大金星を目指すハダースフィールドも引いて守るばかりではなく、前がかりなユナイテッドに対してムニエ、ファン・ラ・パッラの個人技を生かしたカウンターであわや3点目という決定機を創出する。試合終了間際の94分にはゴール前の混戦からボックス左でフリーのスモーリングに絶好機が訪れるが、右足のシュートは相手DFの決死のブロックに阻まれ、万事休す。

▽前半のミスによる2失点が響いたユナイテッドは、ハダースフィールドに65年ぶりの大金星を献上し、今季のリーグ戦初黒星を喫した。この結果、首位シティとの勝ち点差が「5」に広がった。
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