アザール&ゼコが共に2ゴール! チェルシーvsローマは壮絶な打ち合いの末にドロー決着《CL》
2017.10.19 06:20 Thu
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループC第3節、チェルシーvsローマが18日にスタンフォード・ブリッジで行われ、3-3のドローに終わった。
▽一方、前節カラバフにCL初ゴールを献上するなど、敵地で大苦戦を強いられたローマだが、何とか2-1で勝ち切って今季のCL初勝利。しかし、直近の国内リーグではホームでナポリ相手に敗戦を喫し、今季リーグ2敗目を喫した。対戦相手同様に勝利をもって仕切り直したいチームは、ナポリ戦から先発4人を変更。負傷のマノラスに代わってファシオを起用したほか、コンディションに不安を抱えるフロレンツィ、デ・ロッシ、ペッレグリーニに代わって、ジェルソン、ゴナロン、負傷明けのストロートマンが先発入り。ジェルソン、ゼコ、ペロッティを最前線に並べた[4-3-3]の布陣を採用した。
▽キックオフ直後からアウェイのローマがボールを保持して押し込むが、最初の決定機はホームのチェルシーに訪れる。開始5分、中盤でルーズボールを回収したバカヨコが前線で浮いていたアザールに縦パスを通す。反転したアザールがボックス左に走り込むモラタにラストパスを出すが、モラタのシュートはGK正面を突く。
▽この決定機をキッカケに一気にヒートアップした試合は、直後の7分には相手陣内中央左でパスを受けたペロッティがそのまま中央に切り込んでペナルティアーク付近から右足シュートも枠を捉え切れない。9分にはファン・ジェズスの不用意な横パスをカットしたチェルシーのショートカウンターから決定機も、ゴールには至らず。
▽敵地で先制される苦しい展開となったローマは、やや引いた相手に対してボールを保持しながらペロッティ、ナインゴランを中心に中央で起点を作りながらピッチの幅を広く使った攻めで同点ゴールを目指す。31分にはボックス手前中央でストロートマンが出したラストパスをボックス右にフリーで走り込んだナインゴランがダイレクトシュート。だが、ニアを狙ったシュートはGKクルトワのビッグセーブに遭う。続く34分には自陣からのロングカウンターでジェルソン、ゼコのキープからボックス左に走り込むペロッティにラストパスが通るが、カットインからの右足シュートはやや勢いを欠きGKクルトワにキャッチされる。
▽徐々に守りに綻びが生まれ始めたチェルシーは、立ち上がりに機能していたカウンターも中盤の押し上げが少ないことで2トップへの縦パスが狙い撃ちされ、屈強な相手守備陣に潰される場面が目立つ。それでも、37分には中盤でブルーノ・ペレスからボール奪取したアザールがボックス左に走り込むモラタにパス。モラタが右足で放ったシュートが相手DFにディフレクトしファーに走り込んだアザールへのラストパスとなると、アザールが難しいバウンドをきっちり右足で合わせ、追加点を奪った。
▽決定力の差を見せ付けられて2点ビハインドを負ったローマだが、諦めずに反撃。すると40分、左サイドでボールを持ったコラロフがDFアスピリクエタとDFザッパコスタの間にスルーパス。DFアスピリクエタを振り切ったセルビア代表DFが1人スルーパスを完遂させ、ボックス左から強烈なシュートを突き刺し、圧巻の個人技から前半の内に1点を返した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、前半半ばからの展開を継続するようにボールを保持するローマが押し込み、チェルシーが2トップのスピードや個人技を生かしたカウンターで応戦する形が続く。
▽開始直後にセットプレーの流れからナインゴランが強烈なミドルシュート、54分には細かいパス交換からボックス左をえぐったコラロフが際どいグラウンダーの折り返しを入れるが、これはGKクルトワに触られて同点ゴールとはならず。
▽一方、偶発的にカウンターを仕掛けるシーンを作るものの、終始押し込まれるチェルシーは、前半から足を気にしていたD・ルイスを下げてペドロを投入。この交代で本来の[3-4-2-1]に戻し、守備時にサイドの枚数を増やして相手のサイドアタックへの対応を強化する。
▽後半に入って完全に主導権を握りながらもゴールが遠いローマだったが、この試合でローマ通算100試合目の出場となる頼れるエースがチームを救う圧巻の活躍を披露する。まずは64分、最終ラインのファシオからボックス左のスペースに浮き球のフィードが出ると、これに走り込んだゼコが自身の頭越しのボールを見事な左足ダイレクトボレーで突き刺す。さらに70分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのコラロフが入れたクロスをゴール前に飛び込んで頭で叩き込み、逆転ゴールまで奪って見せた。
▽相手のエースに続けてゴールをこじ開けられ、2点リードから試合を引っくり返されたチェルシーだが、こちらもエースが魅せる。75分、ボックス右角でセスクから横パスを受けたペドロのクロスをボックス中央でフリーとなったアザールが苦手のヘディングでゴール左隅に流し込んだ。
▽互いに3ゴールずつを奪い合う壮絶な打ち合いの展開となった中、両ベンチは選手交代で流れを変えにかかる。劣勢が続くチェルシーはザッパコスタ、アザールに代えて古巣対戦のリュディガー、ウィリアンを投入。一方、勝ち越しを目指すローマはジェルソン、ストロートマン、ペロッティを下げてペッレグリーニ、フロレンツィ、エル・シャーラウィを投入する。
▽試合終盤にかけては拮抗した展開が続く中、ローマが81分にブルーノ・ペレスのクロスからゼコに3点目のチャンスも、ここはリュディガーの寄せもあり、枠の右に外れる。結局、試合はこのまま3-3でタイムアップを迎え、アザール、ゼコと両チームのエースが輝いたスペクタクルな一戦はドロー決着となった。
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▽前節、敵地でアトレティコ・マドリー相手に劇的逆転勝利を飾ったチェルシーは、グループステージ2連勝で首位に立つ。しかし、以降の国内リーグではマンチェスター・シティ、クリスタル・パレスに連敗。とりわけ、ここまで開幕全敗無得点だった最下位パレス相手の敗戦は痛恨となった。その敗戦からバウンスバックを目指すコンテ監督率いるチームは、パレス戦から先発3人を変更。負傷のモーゼスに代わってザッパコスタ、ウィリアンに代わってクリステンセンが入り、バチュアイに代わって負傷明けのモラタが復帰。アンカーにダビド・ルイスを配し、2トップにアザールとモラタを並べた[3-3-2-2]の布陣を採用した。▽キックオフ直後からアウェイのローマがボールを保持して押し込むが、最初の決定機はホームのチェルシーに訪れる。開始5分、中盤でルーズボールを回収したバカヨコが前線で浮いていたアザールに縦パスを通す。反転したアザールがボックス左に走り込むモラタにラストパスを出すが、モラタのシュートはGK正面を突く。
▽この決定機をキッカケに一気にヒートアップした試合は、直後の7分には相手陣内中央左でパスを受けたペロッティがそのまま中央に切り込んでペナルティアーク付近から右足シュートも枠を捉え切れない。9分にはファン・ジェズスの不用意な横パスをカットしたチェルシーのショートカウンターから決定機も、ゴールには至らず。
▽それでも、アグレッシブなハイプレスで相手のビルドアップをけん制するホームチームがセットプレーの流れから先制点を奪う。11分、相手陣内左サイドで得たFKの二次攻撃からセカンドボールを拾ったD・ルイスが前線の味方にグラウンダーの縦パス。これはDFファン・ジェズスにカットされるが、こぼれ球に反応したD・ルイスがボックス手前から見事な右足インサイドのダイレクトシュートをゴール右隅に突き刺した。
▽敵地で先制される苦しい展開となったローマは、やや引いた相手に対してボールを保持しながらペロッティ、ナインゴランを中心に中央で起点を作りながらピッチの幅を広く使った攻めで同点ゴールを目指す。31分にはボックス手前中央でストロートマンが出したラストパスをボックス右にフリーで走り込んだナインゴランがダイレクトシュート。だが、ニアを狙ったシュートはGKクルトワのビッグセーブに遭う。続く34分には自陣からのロングカウンターでジェルソン、ゼコのキープからボックス左に走り込むペロッティにラストパスが通るが、カットインからの右足シュートはやや勢いを欠きGKクルトワにキャッチされる。
▽徐々に守りに綻びが生まれ始めたチェルシーは、立ち上がりに機能していたカウンターも中盤の押し上げが少ないことで2トップへの縦パスが狙い撃ちされ、屈強な相手守備陣に潰される場面が目立つ。それでも、37分には中盤でブルーノ・ペレスからボール奪取したアザールがボックス左に走り込むモラタにパス。モラタが右足で放ったシュートが相手DFにディフレクトしファーに走り込んだアザールへのラストパスとなると、アザールが難しいバウンドをきっちり右足で合わせ、追加点を奪った。
▽決定力の差を見せ付けられて2点ビハインドを負ったローマだが、諦めずに反撃。すると40分、左サイドでボールを持ったコラロフがDFアスピリクエタとDFザッパコスタの間にスルーパス。DFアスピリクエタを振り切ったセルビア代表DFが1人スルーパスを完遂させ、ボックス左から強烈なシュートを突き刺し、圧巻の個人技から前半の内に1点を返した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半、前半半ばからの展開を継続するようにボールを保持するローマが押し込み、チェルシーが2トップのスピードや個人技を生かしたカウンターで応戦する形が続く。
▽開始直後にセットプレーの流れからナインゴランが強烈なミドルシュート、54分には細かいパス交換からボックス左をえぐったコラロフが際どいグラウンダーの折り返しを入れるが、これはGKクルトワに触られて同点ゴールとはならず。
▽一方、偶発的にカウンターを仕掛けるシーンを作るものの、終始押し込まれるチェルシーは、前半から足を気にしていたD・ルイスを下げてペドロを投入。この交代で本来の[3-4-2-1]に戻し、守備時にサイドの枚数を増やして相手のサイドアタックへの対応を強化する。
▽後半に入って完全に主導権を握りながらもゴールが遠いローマだったが、この試合でローマ通算100試合目の出場となる頼れるエースがチームを救う圧巻の活躍を披露する。まずは64分、最終ラインのファシオからボックス左のスペースに浮き球のフィードが出ると、これに走り込んだゼコが自身の頭越しのボールを見事な左足ダイレクトボレーで突き刺す。さらに70分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのコラロフが入れたクロスをゴール前に飛び込んで頭で叩き込み、逆転ゴールまで奪って見せた。
▽相手のエースに続けてゴールをこじ開けられ、2点リードから試合を引っくり返されたチェルシーだが、こちらもエースが魅せる。75分、ボックス右角でセスクから横パスを受けたペドロのクロスをボックス中央でフリーとなったアザールが苦手のヘディングでゴール左隅に流し込んだ。
▽互いに3ゴールずつを奪い合う壮絶な打ち合いの展開となった中、両ベンチは選手交代で流れを変えにかかる。劣勢が続くチェルシーはザッパコスタ、アザールに代えて古巣対戦のリュディガー、ウィリアンを投入。一方、勝ち越しを目指すローマはジェルソン、ストロートマン、ペロッティを下げてペッレグリーニ、フロレンツィ、エル・シャーラウィを投入する。
▽試合終盤にかけては拮抗した展開が続く中、ローマが81分にブルーノ・ペレスのクロスからゼコに3点目のチャンスも、ここはリュディガーの寄せもあり、枠の右に外れる。結局、試合はこのまま3-3でタイムアップを迎え、アザール、ゼコと両チームのエースが輝いたスペクタクルな一戦はドロー決着となった。
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