トリノ監督、人種差別的“ジプシー”チャントに憤りも「私1人では解決できない」
2017.10.16 23:30 Mon
トリノの指揮官シニシャ・ミハイロビッチが15日、試合終了後の記者会見に臨み、人種差別被害を訴えた。
トリノは15日、セリエA第8節でクロトーネと対戦。ホームのクロトーネにリードを許したが、アディショナルタイムにDFロレンツォ・デ・シルベストリの起死回生のゴールで2-2の同点に追いついた。この試合中、セルビア出身のミハイロビッチは耳を疑うようなチャントが観客席から届いたことを明かしている。
「チャントが耳に入らないはずがない。残念なことだ。私は皆をリスペクトしているが、皆も相手をリスペクトして欲しい。私をセルビア人ジプシーだと呼ぶことで、私だけではなく、民族全体を侮辱している。こういった誤った行為は残念に思う」
イタリアでは、東欧にルーツを持つジプシーによる窃盗や空き巣被害が後を絶たず、東欧出身者への差別意識がまだ根強い。ミハイロビッチは無知が差別意識を増長していると指摘し、社会全体での問題解決に取り組むよう訴えた。
「だがこれがイタリアであり、イタリアの文化となってしまっている。無知なんだ。だからといって私一人で戦える問題ではない。面と向かって私に言ってくれた方が良かったが、そうする勇気もないだろう。馬鹿者だね。クロトーネのフロントが罰金を払わなければならないのは残念に思うが、これもサッカーだ」
提供:goal.com
トリノは15日、セリエA第8節でクロトーネと対戦。ホームのクロトーネにリードを許したが、アディショナルタイムにDFロレンツォ・デ・シルベストリの起死回生のゴールで2-2の同点に追いついた。この試合中、セルビア出身のミハイロビッチは耳を疑うようなチャントが観客席から届いたことを明かしている。
「チャントが耳に入らないはずがない。残念なことだ。私は皆をリスペクトしているが、皆も相手をリスペクトして欲しい。私をセルビア人ジプシーだと呼ぶことで、私だけではなく、民族全体を侮辱している。こういった誤った行為は残念に思う」
イタリアでは、東欧にルーツを持つジプシーによる窃盗や空き巣被害が後を絶たず、東欧出身者への差別意識がまだ根強い。ミハイロビッチは無知が差別意識を増長していると指摘し、社会全体での問題解決に取り組むよう訴えた。
「だがこれがイタリアであり、イタリアの文化となってしまっている。無知なんだ。だからといって私一人で戦える問題ではない。面と向かって私に言ってくれた方が良かったが、そうする勇気もないだろう。馬鹿者だね。クロトーネのフロントが罰金を払わなければならないのは残念に思うが、これもサッカーだ」
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