【原ゆみこのマドリッド】誰もサッカーの話をしていなかった…2017.10.06 17:25 Fri

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▽「やっぱり頼りにはできないか」そんな風に私が失望していたのは水曜日、アトレティコ・フェメニーノが初めて女子CLに挑んだ試合をTVで見た後のことでした。いやあ、男子チームが午前中、練習で使ったシューダッド・デポルティーボ・ワンダ(マドリッド郊外のマハダオンダにある練習施設)のミニスタジアムで開催というあたり、見事に女子大会のマイナーさを象徴している気がしないでもありませんでしたけどね。彼女たちの試合は先週の土曜、同じ会場でのリーガ戦も中継されていて、その時はアスレティックを6-0と粉砕。

▽さすが昨季のリーガ女子1部覇者、何と強いのだろうと感心したまさにその後、ブタルケでマドリッド勢の弟分、レガネスと対戦した男子は昨季に続き、スコアレスドローがやっとだったとなれば、いっそ代表戦週間明けのバルサ戦は女子チームに出てもらった方がいいかもなんて、私がつい思ってしまったとしても仕方ない?

▽でもねえ、男子CLと違い、グループリーグではなく、いきなりラウンド32・1stレグでから始まったアトレティコ・フェメニーノは女子CL2度の優勝を誇る強豪、ボルフスブルクを迎えたんですが、あまりにドイツのチームとは選手の体格が違いすぎたせいもあるんでしょうかね。前半から押されっぱなしだった上、後半には3点を奪われ、まだ2ndレグはあるものの、0-3の負けではほとんど敗退は確実。ヨーロッパの壁は厚かったと言っていいかと。

▽え、月曜にラジオのインタビューに出ていたシメオネ監督も「Empatamos en Leganes y parecia que se habia caido el mundo/エンパタモス・エン・レガネス・イ・パレシア・ケ・セ・アビア・カイドー・エル・ムンド(レガネス戦で引き分けたら、まるで天が落ちてきたように思われた)。大丈夫、そんな単純なことじゃない」とチームの不調説を否定。ラス・ロサス(マドリッド郊外)のサッカー協会施設で合宿中のサウルもエル・ムンド(一般紙)の取材を受け、「creo que estamos bastante bien para lo que podía haber sido/クレオ・ケ・エスタモス・バスタンテ・ビエン・パラ・ロ・ケ・ポディア・アベール・シードー(起こりうることからしたら、ボクらは十分、いい状態だよ)」とまずクラブについて語ってしまい、記者に「いや、代表のことを訊きたいんだけど」と言われていたように、アトレティコ男子チーム当事者たちは不安を感じていないんだろうって?

▽そうですね、ここ数日、ジエゴ・コスタがプロフェ・オルテガ(フィジカルコーチ)にしごかれているのは、たとえ早期にコンディションが整ったとて、出場できるのは来年1月からなのであまり重要じゃないんですが、木曜には前節をケガでお休みしたフィリペ・ルイスとルカスがグラウンドに姿を現し、9月のアルゼンチン代表招集時に負傷したアウグストもようやくalta medica/アルタ・メディカ(全快通知)をゲット。ワンダ・メトロポリターノにバルサを迎える14日には戦力となってもらえそうなのは朗報なんですけどね。

▽未だにレガネス戦での惨状が記憶に残っている私としては、グリースマン(フランス)やオブラク(スロベニア)、ゴディン(ウルグアイ)、サビッチ(モンテネグロ)、そしてコケ、サウルといった中心選手たちが各国代表に駆り出されているため、このparon(パロン/リーガの停止期間)でもちっとも休めないことが心配。それ以上に向こうの方が代表選手数は多いとはいえ、元々、バルサはあまり走らないでも勝ててしまうチームですからね。せめてアルゼンチンがW杯に出場できるかどうかの瀬戸際にあるメッシ辺りが消耗して帰って来てくれるといいのですが、きっとそう上手くはいかないかと。

▽まあ、そんなことはともかく、いよいよこちらもW杯出場決定が目前と迫ったスペイン代表の話をしておかないと。ラス・ロサス(マドリッド郊外)のサッカー協会施設に集合直後の月曜夕方、最初のセッションのみ一般公開すると、いえ、別にスペイン政府から違法と見なされ、中止命令が出ながら、前日には独立を問う住民投票がカタルーニャ州で実施。警察との衝突で多くの負傷者が発生したことなどもありましたが、その住民投票開催をずっと支持していたピケ(バルサ)がスタンドを埋めたファンのpito(ピト/ブーイング)や野次の標的に。おかげで練習が20分程で終わってしまったのとは関係なく、最初からの予定で続く2日間は非公開でアルバニア戦に向けて準備をしていた彼らですが、一応、水曜には私もマスコミ向けの15分のみ公開時間目当てに足を運んでみたところ…。

▽実際、アトレティコやレアル・マドリー同様、セッションもこの部分はフィジカルやロンド(中に入った選手がボールを奪うゲーム)しかやらないため、せいぜい不在の選手がいないかどうか確認するぐらいで、あまりチームの調子を見る役には立たないんですけどね。ただその後、施設のプレスルームに閉じ込められ、練習後の記者会見を待っていると、うーん、火曜に壇上に座ったコケ(アトレティコ)とチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)への質問がほとんどピケ関連だったせいなんでしょうかね。「Cansa un poco el tema/カンサ・ウン・ポコ・エル・テーマ(その話題にはちょっと疲れたよ)。いつも同じこと話している」とコケも愚痴っていたんですが、そんな状況に終止符を打つべく、渦中の人が現れたからビックリしたの何のって。

▽ええ、そのことは私なんかより全然、情報通のTVやラジオの代表番記者たちも5分前に広報から知らされるまで予想もしていなかったようで、私も初招集のジョナタン・ビエラ(ラス・パルマス)やまだ新顔のロドリゴ(バレンシア)やオドリオソラ(レアル・ソシエダ)が来るんだろうと思っていたんですけどね。運がいいんだか悪いんだか、30分以上もそのご高説を拝聴する破目に。

▽ただ、「自分の発言は後悔していない。それはボクが感じたことだから。人は皆、意見を持つものさ」とか、「un independentista podría jugar en la selección porque no hay selección catalana/ウン・インデペンデンティスタ・ポドリア・フガール・エン・ラ・セレクシオン・ポルケ・ノー・アイ・セレクシオン・カタラーナ(独立主義者もスペイン代表でプレーできる。だってカタルーニャ代表はないのだから)」と言いながら、自身は独立派なのかと訊かれると、「No te la voy a contestar porque creo que los jugadores somos figuras globales/ノー・テ・ボイ・ア・コンテスタール・ポルケ・クレオ・ケ・ロス・フガドーレス・ソモス・フィグラス・グロバーレス(それには答えない。何故なら、選手は世界的な有名人だから)」って、ちょっと矛盾していない?

▽大体、これまでのコメントやツィートだって、大きな反応を引き起こすことをわかってやっていたはずですが、とりあえず重要なのは、金曜に迫ったアルバニア戦前に彼が「今、代表辞退はブーイングする人たちが正しいという認識を与えるからしない」という点と、懸念されたセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)との仲に亀裂は入っていないということ。ええ、「Incluso vamos a ser socios en un negocio/インクルソ・バモス・ア・セル・ソシオス・エン・ウン・ネゴシオ(それどころか、ボクらは共同事業をするつもり)」って、後でそれはスポーツ紙などにより「Power to the Players」というスポーツ選手専門のSNSプラットフォーム開設だと明かされているのを見るにつけ、もしや宣伝も兼ねていたのでは疑ってしまったのは私だけではなかったかと。

▽まあ、それでも自ら事態を収拾するために出て来た姿勢を評価されたか、翌木曜に移動したアリカンテ(スペイン南部のビーチリゾート)では宿泊先のホテル・メリダにチームが裏口から入ったこともあり、そこではファンからブーイングはあったものの、夕方のリコ・ペレス(2部Bエルクレスのホーム)での公開練習時には拍手と拮抗しましたからね。時にピケの言動にチェックを入れるラモスも試合前日記者会見では「人には人の意見がある」的なコメントに終始するなど、アルバニア戦を前にとにかくチームの団結を優先したいようでしたっけ。

▽実際、火曜の夜には今回の事態を重く見たスペイン国王フェリペ6世が、父のファン・カルロス1世の在任時も2度しかしたことのないという、国民に向けて緊急メッセージをTVで発信。それがカタルーニャ自治政府の暴走を強く非難する内容だったせいか、「Quería escucharlo pero se me pasó, estaba jugando a la pocha/ケリア・エスクチャールロ・ペロ・セ・メ・パソ、エスタバ・フガンドー・ア・ラ・ポチャ(聞きたかったんだけど逃した。ポチャ/スペインのカードゲームをしていたからね)」とピケが流してしまったことについても、「Chapeau para el Rey/シャポー・パラ・エル・レイ(王様にシャッポを脱ぐよ)。絶対必要なメッセージだったし、言っていることにも同感だ。彼がアトレティコファンなのは何だけど、良かったのは認めないと」程度でラモスが留めていたのは大人の対応だったかと。

▽一方、ピケの件はもう終わったことと見なしていたロペテギ監督は、「Estamos pensando en el estilo que podemos utilizar/エスタモス・ペンサンドー・エン・エル・エスティーロ・ケ・ポデモス・ウティリサール(使えるスタイルを考えている)」と、金曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からの試合にどんな戦略で行くのか明かさず。公開練習ではCFとしてアドゥリス(アスレティック)を使った4-3-3やアセンシオ(マドリー)のfalso nueve(ファルソ・ヌエベ/CFの場所にいるMF)など、イロイロ試していたそうですけどね。うーん、モラタ(チェルシー)やイニエスタ(バルサ)、カルバハル(マドリー)の負傷欠場やこの試合にはブスケツ(バルサ)が出場停止になるというハンデはあったとしても相手はアルバニアですからね。

▽いくら昨年のアウェイ戦では0-2と少し苦労したとはいえ、このぐらいは軽く勝利してくれないとW杯に行ってからが思いやられるのでは?ちなみにグループ3位のアルバニアはイタリアと勝ち点6差で、最終戦ではそのイタリアと対決。ただ、得失点差も大きいため、よっぽどのことがない限り、プレーオフに回れる2位に上がるのは無理なんですが、要注意なのはこの夏、指揮官がデ・ビアージ監督(現アラベス)からパヌッチ監督に代わっていることでしょうか。ええ、現役時代にマドリーでもプレーし、スペインのファンにも馴染みのあるイタリア人元DFは勝ち点差3で逆転1位通過を狙っている母国のため、ひと肌脱ぎたいと思っているようですが、さて。何にしてもスペインには早めにW杯進出を決めてもらいたいところです。

▽え、この1週間、アトレティコが何しているかは聞いたけど、お隣さんの情報は何もないのかって?そうですね、マドリーも小所帯となりながら、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でトレーニングを続けていたんですが、負傷中だったマルセロやテオ、ベンゼマがセッションに加わり、復帰が間近になった半面、前節のエスパニョール戦を欠場、満を持してウェールズ代表に向かったベイルがケガでプレーできないという残念な知らせも届くことに。

▽それも少々、経過が謎めいていて、先週のCLドルトムント戦で途中交代した後、ジダン監督は「ただのこむら返り」としながら、リーガ戦の前にはハムストリングの筋肉痛にステップアップ。それが代表で検査を受けたところ、またしても左ふくらはぎのミニ肉離れで全治1カ月って、いやあ、飛行機で移動している間にもしや何かあった?

▽ただ、今回のW杯予選最終2試合、ウェールズは勝ち点4差のセルビアを上回る可能性もあれば、最終節で当たる1差の3位、アイルランドに2位の座を奪われてしまう可能性もあるといった予断を許さない状況のため、ベイルはマドリッドには戻らず、帯同してチームを応援するようですけどね。これで2013年にマドリーに入団して以来、18回目の負傷ともなると、中にはロッベン(バイエルン)のようにリーグを変えた途端、丈夫になった選手もいますからね。要はスペインの水が合っていないんじゃないかと思えてきますが、果たしてどうなんでしょうか。

▽同様に水曜はポルトガル代表での練習をセーブしたと報じられ、体の不調が心配されたクリスチアーノ・ロナウドの方は大したことはなかったようで、木曜には軍用機でチームメートと一緒にアンドラ入り。こちらの2位は確定していますが、1位のスイスと勝ち点差3、最終節で直接対決となるため、勝利が見え次第、フェルナンド・サントス監督も温存を考えてくれるんじゃないかと。

▽その他、木曜に1位突破を決めたクロースのドイツやすでにW杯進出が決まっていたブラジルのカセミロなどはともかく、モドリッチのクロアチアなど、突破が懸かっての激戦になりそうな代表に行っている選手はケガをしないかどうか、注意していないといけませんが、その辺、アムラバット(モロッコ)1人しか各国代表がいないレガネス、ジェネ(トーゴ)、ファジル(モロッコ)、アントゥネス(ポルトガル)と3人だけのヘタフェは余裕があって、このミッドウィークにはそれぞれエイバル(2-0で勝利)、ヒムナスティック・セゴビアーナ(1-2で勝利)と親善試合で調整。それって、リーガ再開2日前ぐらいならないと選手が揃わない兄貴分チームたちの監督にとっては羨ましい限りかもしれませんね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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【原ゆみこのマドリッド】W杯はまだ終わってないけど…

▽「グリーズマンとモドリッチ、優勝した方がバロンドールっていうのはちょっと、気が早いんじゃ」そんな風に私が疑問を覚えていたのは金曜日、W杯準決勝が終わるやいなや、スペインのマスコミが一斉に今年こそ、10年間続いたクリスチアーノ・ロナウドとメッシのバロンドール独占状態に終止符が打たれるんじゃないかという論調になっているのに気がついた時のことでした。いやあ、確かにロシアでの2人はあまりいいところを見せられず、ポルトガルもアルゼンチンも16強対決で姿を消していますけどね。 ▽でもこの賞って、近年では2006年W杯で優勝したイタリアのキャプテン、カンナバーロ(この年にユベントスからレアル・マドリーに移籍)が受賞なんて例外はあるものの、必ずしも国際メジャートーナメントに優勝したチームから選ばれる訳ではなく、スペインが戴冠した2010年もチャビやイニエスタを抑えてメッシ。むしろ、クラブでのタイトルやゴール数が決め手になっている節もなきにしろあらずかと。となると昨季、マドリーでCL3連覇、自身も6年連続のCL得点王となったロナウドやバルサのdoblete(ドブレテ/リーガとコパ・デル・レイの2冠優勝)に貢献、34得点でゴールデンシュー(ヨーロッパの得点王)をゲットしたメッシの方が断然、有利に見えるんですが、もしや世間もそろそろ、表彰台に違う顔を望んでいる? ▽ちなみにその、新たなるバロンドール候補が誕生することになった準決勝がどんなだったか、ちょっと説明しておくと、火曜にベルギーと戦ったフランスは後半6分、グリーズマン(アトレティコ)のCKをウムティティ(バルサ)がヘッドで決めて先制。相手も今大会、最多得点を誇るチームとあって、キャプテンのアザール(チェルシー)を中心に必死で反撃したんですが、「CKからゴールを入れた後、ウチはよく守った。ちょっとアトレティコみたいで、家にいるような感じがしたよ)」(グリーズマン)というフランスが逃げ切って、1-0で決勝のチケットを手に入れることに。 ▽え、そんな勝ち方じゃ、ベルギー側から文句が出なかったかって?そうですね、決勝点となったゴール以外、何度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)でチームを救っていたGKクルトワ(チェルシー)など、「試合の時々ではジルー(マンチェスター・ユナイテッド)やグリーズマンら、FWの選手たちが自陣ゴールから35メートルのところにいた」と全員で守備固めをしていたのを皮肉っていたりしたんですけどね。それには丁度、入れ違いで、一緒にシメオネ監督の下でプレーしたことのなかったせいか、グリーズマンも「アトレティコでリーガに優勝したくせに。今いるチェルシーはきっと、バルサみたいにプレーするんだろう」と、これまた手厳しいこと。まあ、16強対決で敗退したスペインもそうでしたが、ボールを握って主導権を取りたいチームにとって、今回は難しい大会になっているのは本当のようです。 ▽おかげでデシャン監督も「未だに2016年ユーロ決勝の傷は癒えていない」と言っていたように、2年越しのリベンジに挑むことになったフランスですが、何せ、当時はグリーズマンがCL決勝でお隣さんに負けた後、自国開催のユーロでもロナウドのいるポルトガルにトロフィーを持って行かれるという、不運ぶりでしたからねえ。翻って、ヨーロッパリーグに優勝した今年はその勢いを借りて、フランスに2度目のW杯制覇の栄光をもたらすことができれば、「彼はジダンのようなレジェンドになる途中」というポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の言葉を裏付けることになる? ▽更に同僚のエムバペ(PSG)を抑えて大会MVP、冬にはバロンドールなんてことになったら、W杯開催直前までバルサ移籍か、残留かわからず、イライラさせられたアトレティコファンもきっと、自慢に思えるに決まってますって。ただねえ、翌水曜には序盤のFKから、トリピア(トッテナム)に直接決められ、イングランドに先制を許したものの、後半にはベルサイコ(アトレティコ)のクロスをペリシッチ(インテル)が同点ゴール。16強対決から、3試合連続の延長戦に突入すると、今回はPK戦ではなく、延長後半4分、こちらも元アトレティコのマンジュキッチ(ユベントス)が決勝点を挙げて、2-1で決勝初出場となったクロアチアを牽引するのは奇しくも3年連続、4度目のCL優勝をしたばかりのモドリッチ(マドリー)なんですよ。 ▽となると、日曜午後5時(日本時間翌午前零時)から、ルジニキ・スタジアムで彼がこれまで通りに活躍。クロアチアが優勝すると、個人の賞でもあちらが有利という見方がされていますが、こればっかりはねえ。ちなみにどちらの側にもマドリー(バランとモドリッチ)勢、アトレティコ(グリーズマン、リュカ、レマルとベルサイコ)勢、バルサ(ウムティティ、デンベレとラキテッィチ)勢がいるというのは、リーガのファンにとっては喜ばしいことではないでしょうか。 ▽まあ、そんなことはともかく、今週はマドリッドでも色々、動きがあって、W杯開幕2日前に解任されたロペテギ監督の後を継ぎ、ロシアで4試合の指揮を執ったイエロ監督が続投どころか、スポーツディレクター復帰も固辞。その結果、月曜にサッカー協会に指名されたルイス・エンリケ氏のスペイン代表監督就任プレゼンは来週木曜の予定なのでまだいいんですが、火曜午前中にはアトレティコを退団したフェルナンド・トーレスがサガン鳥栖入団を自身の経営するスポーツジムで発表することに。「近日中に日本に行って、来週にはプレーしたい。El del dia 22, seria mi debut en casa/エル・デル・ディア・ベインティドス、セリア・ミ・デブー・エン・カサ(22日がボクのホームデビューになるだろう)」と言っているのを聞いた時には、たった1週間のプレシーズン練習で大丈夫なんだろうかと不安を覚えたものですけどね。 ▽それどころか、同日午後にはとうとうロナウドのユベントス移籍が正式に決まり、いえ、当人は相変わらず、ギリシャでバカンス中。声明もマドリーのオフィシャルページに掲載された「人生で新しいステージを始める時期が来たと思う。Y por eso he pedido al club que acepte traspasarme/イ・ポル・エソ・エ・ペディードー・アル・クルブ・ケ・アセプテ・トランスパサールメ(だから、クラブに移籍を受けて入れてくれと頼んだ)」という手紙だけなのは素っ気なさすぎるきらいもあるんですが、どうやらそれはマドリーが提案したお別れイベントに出席するのを当人が嫌がったからだとか。 ▽うーん、昨季後半からずっと退団の噂はありましたが、この9年間、あれだけゴールとタイトルをもたらしてくれた選手ながら、5月末のCL優勝祝賀の時などを除いては、サンティアゴ・ベルナベウのスタンドから熱心な「Quedate!/ケダテ(残留して)」のコールが聞かれることもありませんでしたしね。ペレス会長同様、ファンもそろそろ、新しいギャラクティコを欲していた?今のところ、ネイマール(PSG)だの、エムバペだの、アザールだの、候補の名前は挙がってはいるものの、大物選手の移籍には時間がかかるのが定番ですからね。とりあえず、ベルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でプレシーズンのトレーニングがスタートする来週には、スペインがロシアから帰って来て早速、入団が決まったオディオソラ(レアル・ソシエダから移籍)のプレゼンを期待したいところです。 ▽そして水曜には今週頭から、マドリッド勢の先頭を切ってプレシーズン入りしたレガネスをシュダッド・デポルティバ・ブタルケ(メトロ5号線アルーチェ駅からバス15分)に偵察に行った私でしたが、いやあ、昨季途中から建設が進んでいた新グラウンドにはファンが座って見学できるスタンドもオープン。去年、初めて訪れた時には市営総合スポーツ施設の一角で細々、隣でテニスサークルなどがプレーしているのを横目で見ながら練習していたのと比べると、凄い進歩なんですが、行くたびに入り口が変わるってあんまりじゃない?その日も大回りすることになったんですが、幸い新任のペレグリーニ監督がpartidillo(パルティデージョ/ミニゲーム)中心のセッションを率いているのには間に合いましたっけ。 ▽おまけに彼らはすでに10人近く、新しい選手を獲っているとあって、グラウンド脇にこちらも新しく建てられたクラブハウスにあるプレスコンファレンスルームで今週は毎日、2人ずつ、プレゼンが行われているんですが、やはり入れ替えの多い弟分チームだからでしょうね。お隣さんのヘタフェも仕事始めの木曜にはGKチチソラ(ラス・パルマスから移籍)以下、新入団選手の4人を一気にプレゼン。それでもまだ、金曜に決まったGKダビド・ソリア(同セビージャ)を加えて、まだ数名、顔見せが遅れている選手がいるんですが、レガネスと一緒で多くを2部や2部B、下のカテゴリーから獲っているため、ファンに名前を覚えてもらうのにはちょっと時間がかかるかと。 ▽久々にコリセウム・アルフォンソ・ペレス(メトロ・スールのロス・エスパルタレス駅から徒歩1分)に駆けつけた私もいい機会だったので、気になっている柴崎岳選手の先行きについて、マルカ(スポーツ紙)の番記者などに探りを入れてみたんですけどね。「ドルトムントが興味を持っているという噂を聞いたぐらい」ということで、今のところ具体的なオファーについては不明。チームはその日の夕方、スタジアム右脇を下って行ったところにある練習場で初セッションを行ったとはいえ、W杯に参加していた当人も今月遅くまでは合流しないとあって、もし移籍が決まるとしてもちょっと時間がかかるかもしれませんね。 ▽そして金曜にはマハダオンダのシュダッド・デポルティバ・ワンダ(メトロ3、6号線モンクロア駅からバスで20分)でアトレティコのプレシーズンを見学してきた私だったんですが、何せ、まだロシアにいるメンバーを含め、W杯組が総勢10名と多いですからね。そこからトーレスやガビ(アル・サッドに移籍)が抜け、水曜に始まったセッションには今季から加わったロドリ(ビジャレアルから移籍)とGKアダン(同ベティス)を含めても10人しかトップチームのメンバーいないとあって、シメオネ監督は17人ものカンテラーノ(下部組織の選手)を徴用。しかもガメイロ、ビエットは移籍予定、昨季終了後に恥骨炎の手術をしたサビッチはジムでリハビリとあって、あまり見知った顔がいないのは寂しかったんですが、2時間近く続くトレーニングは半分以上がフィジカルトレだったのさすが。 ▽手を変え、品を変え、様々なエクササイズを課すフィジカルコーチのプロフェ・オルテガの指示に不慣れなロドリなどが戸惑い、先輩のビエットが丁寧に教えてあげていたのが印象的でしたが、アトレティコでのプレシーズンは初体験のビトロ(FIFA処分で選手の新規登録ができなかった昨季は前半ラス・パルマスにレンタル)と共にしっかりついていっているのはやはり、例年、脱落者の出るロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)キャンプ程のハードメニューではなかったせい? ▽まあ、本格的なチーム練習も25日過ぎ、現在はタンザニアに新婚旅行中(https://twitter.com/BEATRIZESPEJEL/status/1017135440137203714)のコケやイビサ(地中海のリゾートアイランド)でバケーション中のサウール(https://twitter.com/saulniguez/status/1017859287882829830)ら、スペイン代表組以下、ゴディン、ヒメメス(ウルグアイ)、フィリペ・ルイス(ブラジル)らが合流する、シンガポール遠征の後でないとできないでしょうしね。今はできるだけ体力をつけてくれるだけでいいんですが、マドリッドは猛暑とあって、見ているだけでこちらが消耗してしまうのは辛いですよね。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.14 12:15 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】今年は地元で始めるチームが多い…

▽「月曜の朝7時45分?」そんな風に私が驚いていたのは日曜日、そろそろマドリッドのクラブのプレシーズン練習開始日を確認しておくかと調べていたところ、弟分のレガネスがこの週明けから、シュダッド・デポルティバ・ブタルケ(メトロ5番線のアルーチェ駅からバスで10分)に集まることがわかった時のことでした。いえ、昨季のメンバーから、レンタルや契約が終わった11人が退団。すでに入団が決まった6人の新人を含め、レアル・ソシエダへ行ってしまったガリターノ監督に代わって指揮を執るペジェグリーノ新監督の下、メディカルテストなどを終えた選手たちがグラウンドに姿を現すのは午前9時からのようですけどね。 ▽ラージョも昇格して加わり、史上最多の5チームとなったマドリッド勢でどこより早くスタートする辺り、今季こそ、ここ2シーズンの定位置だった降格圏ギリギリの17位から脱却を目指す意気込みを感じられて好ましいんですが、実はリーガではもう、先週木曜に動き出しているチームがあるんですよ。それは現スポーツディレクターのカパロス氏が暫定監督となり、昨季終盤の数試合で8位のヘタフェに差をつけてヨーロッパリーグ出場権を獲得。その予選2回戦1stレグを26日に迎えるセビージャなんですが、彼らには8月2日の2ndレグの後、例年通り、5日と12日の2試合制にするか、サッカー協会の提案した中立地、モロッコのタンジェで12日に一発勝負とするか、まだ結論が出ていない、バルサと対戦するスペイン・スーパーカップ(バルサがリーガとコパ・デル・レイ2冠だったため、コパ準優勝のセビージャが出場)も控えているとなれば、仕方がなかったかと。 ▽そのおかげでヘタフェの方は8月第3週のリーガ開幕まで公式戦がないため、スタートは今週木曜、W杯に16強対決まで参加していた柴崎岳選手も移籍していなければ、16~21日のカンポアモール(スペイン南東部)での第1次キャンプの後、30日から始まるセゴビア(マドリッドから1時間の高原地帯)キャンプ辺りから参加とゆっくりしていられるんですが、折しもその前日、水曜にはラージョもシュダッド・デポルティバ・ラージョ・バジェカーノ(メトロ1号線ビジャ・デ・バジェカス駅から徒歩15分)で活動開始するよう。こちらも19日にマルベジャ(スペイン南部のビーチリゾート)キャンプに行くまで、暑いマドリッドでトレーニングとなりますが、ちょっと心配なのは木曜にマハダオンダ(マドリッド近郊)のシュダッド・デポルティバ・ワンダに集まるアトレティコ。 ▽というのもこの夏は恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(セゴビアにある高原リゾート)での地獄のキャンプを行わず、2週目からは車で5分のACラ・フィンカ・ホテルで合宿するようですが、このところかなり気温が上がってきたマドリッドですよ。そんな中、ダブル、トリプルセッション当たり前のフィジカルトレをやるのはどう考えても自殺行為じゃない? いえ、まだロシア滞在組もいますし、先週月曜に帰国したスペイン代表のコケ、サウール、ジエゴ・コスタもこのステージには参加しないんですけどね。更に23日から30日まではインターナショナル・チャンピオンズカップ(夏の国際親善試合)でアーセナル、PSGと試合するため、シンガポールに滞在となったら、お隣さんにはとても叶わないテクニックの差を補うための体力は一体、どこでつけたらいいんでしょう。 ▽うーん、その後は8月3日から10日までイタリアのチロル地方でキャンプするようですけどね。それより深刻になのは8月15日にCLチャンピオンのレアル・マドリーとエストニアのタリンでUEFAスーパーカップのタイトルを懸けて、この夏の初公式戦に挑むELチャンピオンですが、金曜のW杯準々決勝ではウルグアイとフランスでアトレティコ勢が対決。軍配は後者に挙がり、ゴディンとヒメネスが大会を後にしたものの、この先は3位決定戦もあるため、グリーズマン、リュカ、レマル(モナコから移籍)の3人がほぼ間に合わないって、かなり困るかも。 ▽ちなみにその試合がどうだったか、簡単にお伝えしておくと、フランスは前半40分、「ボクが頼んだ通り、グリーズマンは完璧なFK蹴った」というバラン(マドリー)のヘッドで先制。後半16分にも今度はグリーズマンが直接ゴールを狙ったところ、GKムスレラ(ガラタサライ)が弾き損ね、リードが2点になったから、ビックリしたの何のって。いえ、当人は「Les tengo mucho respeto, tenia delante a amigos y companeros/レス・テンゴ・ムーチョ・レスペート、テニア・デランテ・ア・アミーゴス・イ・コンパニェロス(彼らをとてもリスペクトしているし、前にいたのは友達でチームメートだった)」という理由でこのゴールを祝わなかったんですけどね。 ▽それにも関わらず、ルイス・スアレス(バルサ)など、「Para que vean que no es uruguayo, es frances y nos hizo un gol/パラ・ケ・ベアン・ケ・ノー・エス・ウルグアジョ、エス・フランセス・イ・ノス・イソ・ウン・ゴル(彼はウルグアイ人じゃなくてフランス人だってわかったろう。ウチにゴールを入れた)」と文句を言っていましたが、そりゃあそうですよ。いくらレアル・ソシエダ時代にウルグアイ人監督や選手たちから薫陶を受け、それから常にマテ茶のカップとポットを手放さず。アトレティコ残留を決める際にもゴディンの影響が大きかったそうで、ウルグアイを第2の祖国と慈しむグリーズマンとはいえ、「Pero esto es el futbo/ペロ・エスト・エス・エル・フトボル(でもこれはサッカー)」ですからね。 ▽一方、16強対決のポルトガル戦でカバーニ(PSG)が負傷、この試合に出られなかったことも響き、0-2のまま終盤を迎えたウルグアイではFKの際に壁を作っていたヒメネスが、「敗退して応援してくれたウルグアイの人たちに何も返してあげられないと思ったら、辛くて」と早くも涙モードに突入。これには今回のW杯フランス代表で成長著しい、同じDF仲間のリュカが試合後、「He ido a hablar con ellos cuando les he visto llorando/エ・イドー・ア・アブラル・コン・エジョス・クアンドー・レス・エ・ビストー・ジョランドー(泣いているのを見たから、彼らと話しに行ったよ)」と思いやりを見せていましたが、大丈夫。リュカより1つ年上とはいえ、まだヒメネスは23歳ですからね。しかも4年前のブラジル大会から出場しているとなれば、この先もチャンスはきっと、複数回ありますって。むしろ32歳のゴディンの方が気の毒な気がしますが、とにかく今はゆっくり休んで、UEFAスーパーカップに備えてほしいものです。 ▽そして同日、次の準決勝ではブラジルが元アトレティコのGKクルトワ(チェルシー)、アンデルベイレルト(トッテナム)、カラスコ(大連一方)らのいるベルギーに1-2で敗退。出場停止だったカセミロの代わりに入ったフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)のオウンゴールとデ・ブルイネ(同)の一発でリードされ、後半はレナト・アウグスト(北京国安)が1点を返したものの、最後のネイマール(PSG)のシュートもこの夏、マドリー入団を決めるにふさわしいのは自分の方だという、競争心があったんでしょうかね。別れた彼女とマドリッドに住むお子さん2人の側にいたいクルトワにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまい、カセミロ、マルセロ(マドリー)、フィリペ・ルイス(アトレティコ)の3人を新シーズン最初のダービーに間に合うべく、帰してあげることに。 ▽え、となると火曜午後8時(日本時間翌午前3時)からの準決勝1戦目はフランスvsベルギーとなって、クルトワには再び、マドリーの補強候補として挙げられているエムバペ(PSG)を阻む任務が課せられるんじゃないかって?まあ、そうなんですけど、ブラジル戦でチェルシー行きが濃厚となっているGKアリソン(ローマ)との差は見せつけることができましたし、来季で契約が切れる彼の移籍金は4000万ユーロ(約52億円)と比較的安いですからね。大体、そんなこと言ったら、代表でも同じチームのエデン・アザール(チェルシー)が今大会での活躍度も高く、一番のライバルとなってしまうんですから、ここは攻撃陣と自分は違うという割り切りが大事かと。 ▽それより翌土曜、0-2で勝ったスウェーデン戦だけでなく、コロンビアとの16強対決のPK戦で大きく評価を高めたイングランドの新星、24歳のGKピックフォード(エバートン)の方が要注意で、いえ、グループリーグ最終戦でヤヌザイ(レアル・ソシエダ)にゴールを許した際には「ボクなら止められたけど、彼は10センチ身長が低いからね」と揶揄。更にブラジル戦後も「背の高さをからかった訳じゃないよ。ただボクは彼より15センチ大きいから、届いただろうって言っただけ」と全然、フォローになっていないことをクルトワは言っていましたが、199センチの彼から見れば185センチは小さくても、マドリーのペレス会長はW杯でスターになった選手がお気に入りですからね。 ▽2010年にはドイツのエジル(アーセナル)、2014年にはコロンビアのハメス・ロドリゲス(バイエルン)加え、正GKのケイロル・ナバスもコスタリカを準々決勝まで導いたのを高く評価されて入団という例もありましたから、むしろ、イングランドと決勝や3位決定戦で当たった場合を考えていた方がいいかもしれませんよ。 ▽そして準決勝進出最後のチームはクロアチアだったんですが、何より驚かされたのは16強対決でスペインを破ったロシアの変わりよう。この日は積極的に攻勢に出て、前半31分にチェリシェフ(ビジャレアル)のエリア外からのgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で先制した後こそ、自陣で守り倒す態勢に入り、一時はクロアチアも無限ロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)状態になりかけたんですけどね。それでも辛抱強くスルーパスを狙ったり、ベルサイコ(アトレティコ)が右サイドからエリアにクロスを送ったりと努力を続けた結果、40分にはカウンターからマンジュキッチ(ユベントス)が敵エリア奥に切り込み、クラマッチ(ホッフェンハイム)の同点ヘッドを呼び込んでしまったとなれば、やっぱりスペインには創意工夫が足りなかった? ▽ただその後は両者とも追加点が取れず、延長戦前半にビダ(ベシクタシュ)が勝利に決定的とも思えるゴールを奪ったものの、後半にブラジル出身のマティアス・フェルナンデス(CSKAモスクワ)に頭で決められて、どちらも2試合連続となるPK戦に突入。第1キッカーのスモロフ(クラスノダール)がGKスバシッチ(モナコ)に弾かれた後、クロアチアもコバチッチ(マドリー)が失敗してイーブンになったんですが、ロシアは次のマティアス・フェルナンデスが枠を外してしまったのが運の尽きでした。ええ、クラブの先輩、モドリッチも危ないながら決めて、最後はデンマーク戦同様、ラキティッチ(バルサ)が勝負に決着をつけてくれましたっけ。 ▽これで水曜の準決勝はクロアチアvsイングランドとなったんですが、移籍希望を表明しているコバチッチはまあ、いいんですけどね。ここまでW杯の5試合で3回、MVPを受賞しているモドリッチが決勝翌日、来週月曜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)で始まるマドリーのプレシーズントレーニングはもちろんのこと、8月1日のマンチェスター・ユナイテッド戦、5日のユベントス戦、8日のローマ戦といったインターナショナル・チャンピオンズカップのアメリカ遠征にも間に合わず、UEFAスーパーカップ前後にチーム合流というのはアトレティコファンにとって、いいニュースじゃないかって? ▽そうですね、ロシア戦の延長戦で交代となったベルサイコの容体が気にならなくもないんですが、中盤は先日、ガビがアル・サッド(カタール)へ移籍となったものの、ロドリ(ビジャレアルから移籍)も加入していますし、W杯に行っていないトマスやロシアではプレー時間をまったくもらえなかったサウールもいるため、ちょっと強気になっていいかも。 ▽それどころか、ここ数日、お隣さんではポルトガルが16強対決でウルグアイに敗退したため、早帰りとなったクリスチアーノ・ロナウドのユベントス移籍が秒読みとされていて、契約破棄金額は10憶ユーロ(約1300億円)ながら、マドリーは1億ユーロ(約130億円)でOKしているとか、トリノで済む豪邸もすでに決まっているとか、おかげでユーベの株価が30%も上がったとか、イロイロ話は聞くんですが、当人は家族とギリシャでバカンス中。 ▽ペレス会長が昨年のCL優勝後に約束した年棒アップがなかったことや、PSGにはネイマールのため、3億ユーロ(約390億円)の移籍金を払うつもりなのに、自分はその3分の1の値段をつけられたことなど、クラブ幹部との確執がかなり深いようなので、近日中に決まってもおそらく、サンティアゴ・ベルナベウでのお別れセレモニーはないかと思いますが、いやあ、これはスペイン代表をW杯2日前に解任されて以来、マドリーの業務に専念しているロペテギ新監督もちょっと貧乏クジを引いた感じですかね。 ▽といっても、ロナウド移籍を期に5月のキエフでのCL決勝でも2得点を挙げたベイルが奮起することになるのかもしれませんし、フランス代表に呼ばれていないベンゼマも休養十分。ドイツの予想外のグループリーグ敗退で早期帰国しているクロースやセルヒオ・ラモス、イスコ、ルーカス・バスケス、ナチョ、カルバハルらのスペイン勢がギリギリ戻って来るとなると、決して楽観はできませんが、何せUEFAスーパーカップはまだ遠い先。とりあえず今は私もW杯の決着がつくのを待ちながら、各チーム始動の様子を見守っていくことにしましょうか。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.09 14:00 Mon
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【原ゆみこのマドリッド】盛り上がるどころじゃなかった…

▽「本当にスペインのW杯、終わっちゃったんだなあ」そんな風に私が実感していたのは火曜日、ワンダ・メトロポリターノのプレスコンファレンスルームでアトレティコのコケとサウールの姿を見た時のことでした。いやあ、今季は第3キャプテンに任命される予定のフアンフランと共に、折しもスペイン代表チームのチャーター便がバラハス空港に着いた翌日だったため、アル・サッドへの移籍が決まったカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の大先輩、ガビのお別れ会見に花を添えるべく、これからバケーションでどこかに行くはずだった2人もこれ幸いと駆けつけたんでしょうけどね。 ▽ええ、主役が「18年間、このクラブにいて、多くのチームメートは自分よりいい選手だったけど、誰よりアトレティコのカラーを守ってきたと思う。負けると誰より苦しんだし、滅多にない喜びもあった。El Atlético es una manera de vivir/エル・アトレティコ・エス・ウン・マネラ・デ・ビビール(アトレティコは1つの生き方だからね)」と感動的なスピーチを行った後、3人のチームメートも壇上へ。スペインの敗退が決定した日曜のルジニキ・スタジアムでは1時間以上泣いていたというコケが再び声をつまらせて、「Eres como un hermano mayor/エレス・コモ・ウン・エルマーノ・マジョール(お兄さんみたいな存在だ)。次のアトレティコの監督は君だろうから、準備しておいて」と、一足飛びにまだカタールで一花咲かせるつもりの34歳を引退扱いしていたのには苦笑いしたものの、まあ、当人もあのロシア戦のせいでまだ頭の中がグルグルしていたのかも。 ▽おまけに続いて始まったプレスへの質疑応答では、こちらも一緒の飛行機で帰って来たんでしょうか。週末まで毎日、クアトロ(スペインの民放)のW杯番組で現地からスペインのレポートをしていた記者が挙手。「あのPK失敗の後、コケにどんな言葉をかけましたか?」なんてガビに訊いて、生々しい傷をえぐっていましたが、そりゃあ予定より、2週間も早くロシア滞在が終わってしまったんですものね。実際、私もいきなりポッカリ空いてしまったスケジュール帳に来週の半ば、アトレティコとヘタフェがプレシーズンを開始するまで一体、何を楽しみすればいいんだと困っているのは同様だったんですが…。 ▽いえ、話は順番に進めていかないといけません。いよいよW杯16強対決が始まった先週末は初日から、メッシ(バルサ)のアルゼンチンがグリーズマン(アトレティコ)のPKによる先制点に加え、パバール(シュツットガルト)やエムバペ(PSG)ら、若手が躍動したフランスに4-3で敗退。クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)のポルトガルもカバーニ(PSG)の2発に沈んでしまったため、金曜午後4時(日本時間午後11時)からの準々決勝でいよいよ、グリーズマン、リュカとゴディン、ヒメネスの身内対決が実現することになったのにはちょっと、複雑な心境になったものでしたけどね。 ▽それでも土曜の2試合はどちらもテンポのいいゲームでしたし、さすが決勝トーナメントにもなるとW杯も面白い試合が多いと喜んでいたんですが、いやあ、参りましたよ。確かにグループリーグでも高いポゼッションをなかなか得点に繋げられず、とりわけイラン戦やモロッコ戦ではイライラさせられたスペインだったんですけどね。そのせいもあってか、イエロ監督は3試合で5失点という、守備面の不安を重要視したよう。CL決勝でのケガが治ったばかりのカルバハル(マドリー)をナチョ(同)に、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)をコケにしてみたんですが、それでも良かったんですよ。前半11分、FKにセルヒオ・ラモス(マドリー)と一緒に倒れ込んだイグナシェビッチ(CSKAモククワ)のふくらはぎがボールに当たり、スペインがオウンゴールで先制点をゲットするまでは。 ▽もちろん、早々にリードできたのは私も嬉しかったんですが、そこから始まったのが永遠のロンド(輪の中に入った選手がボールを奪うゲーム)地獄。というのも、「3CBでプレーするのは好きじゃないが、出場停止者があってそうするしかなかった。選手たちに理解させるために沢山、話したよ」という、チェルチェソフ監督が敷いたロシアの自陣を固める絶対守備態勢はその後も変わらず、スペインはまったく敵ゴールに近づけなかったから。おかげでブスケツ(バルサ)、ラモス、ピケ(バルサ)、コケ、そしてバックパスという外縁ループばかりが繰り返されるって、だってえ、その間、ピッチで走っている選手が皆無なんですよ。 ▽そうこうするうち、いくら「ハイボールをエリア内に落としたり、クリアミスを狙ったりする方が楽なチームもあるが、eso no lo hace Espana/エソー・ノー・ロ・アセ・エスパーニャ(スペインはそんなことはしない)」(イエロ監督)というティカタカ(ショートパスを繋ぐスペインのプレースタイルの愛称)信奉者の彼らでも、ここまで退屈な試合は未だかつてなかったと、いい加減、自分も鳥肌が立ってきた頃に災厄が起きたんです。ええ、たまにボールが回って散発的な攻撃を試みていたロシアがCKのチャンスを獲得したんですが、長身ジュバ(アルセナル・トゥラ)のヘッドをピケが伸ばした腕に当て、ハンドでPKを献上してしまったから、さあ大変! グループ3試合で1セーブしかしていないGKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)がジュバに破られて、ハーフタイムまで5分を残してスペインの貯金はなくなってしまうことに。 ▽同点で始まった後半もあまり状況に変化はなく、いえ、前半の接触プレーでケガをしたナチョがカルバハルに代わったのは別ですが、22分にはイエロ監督が「長丁場になると思い、espere al minuto 70 porque veia que ahi empezaba otro partido/エスペレ・アル・ミヌート・セテンタ・ポルケ・ベニア・ケ・アイー・エンペサバ・オトロ・パルティードー(別の試合が始まる70分を待った)」という理由で今大会、初めてベンチスタートとなったイニエスタ(ヴィッセル神戸)がシルバ(マンチェスター・シティ)に代わって入ったんですけどね。30分過ぎにジエゴ・コスタ(アトレティコ)から、イアゴ・アスパス(セルタ)にチェンジした後は少し、動きが出てきたものの、イニエスタとアスパスのダブルチャンスも実らず。1-1のままで90分が終わり、延長戦に突入です。 ▽え、結局、エクストラの30分を戦っても決着がつかず、PK戦に望みを懸けることになったスペインだったけど、イエロ監督がキッカーを選ぶ際には妙な出来事があったんじゃないかって? そうですね、後でクアトロの映像(http://www.marca.com/futbol/seleccion/2018/07/02/5b3a2c17468aeb03088b4607.html)でわかったんですが、イニエスタが最初に蹴り、ラモス、ピケと代表ベテラン勢も大役を快諾。続いてコケにお鉢が回ったところ、ベンチからずっとイエロ監督について来ていたコスタが反対したんですよ。その理由は不明ですが、それでもラモスに「Quieres tirar?/キエレス・ティラール(蹴りたいか?)」と訊かれたコケは「Si, si/シー(イエス)」と志願。その結果、ご存知のように3番目にGKアキンシェーフ(CSKAモスクワ)に挑んで見事、弾かれてしまうことに。 ▽うーん、これまでミラノでのCL決勝を始め、私が見ているアトレティコのPK戦で彼が失敗したことはなかったんですけどね。その直後、ベンチ前で応援していたコスタが「Te lo dije/テ・ロ・ディヘ(言ったじゃないか)」とイエロ監督に蒸し返していたのには、火曜のワンダで会ったアトレティコ番のラジオ記者など、「監督の決定に口を挟むなんてやっちゃいけないこと」と批判していたものの、もしやクラブのチームメートだけに第六感が働いたのかもしれない? どちらにしろ、スペインはデ・ヘアが1本も止められず、最終キッカーのアスパスもアキンフェーフの足に阻まれてしまったため、PK戦3-4負けで帰国が決定です。 ▽この結果、4年前のブラジル大会、2年前のユーロに続いて早期敗退をしてしまった彼らなんですが、何せ今回は大会開幕2日前にマドリーとの契約を発表したロペテギ監督が電撃解任、「Se fue el líder/セ・フエ・エル・リデル(リーダーが行ってしまった)」(コケ)という大逆境がありましたからね。ただ、それがなくとも2008年から2012年までの国際メジャートーナメント3連覇の黄金期を築いた主力メンバーの生き残りが今では皆、30歳過ぎ。「juego rápido/フエゴ・ラピド(速いプレー)」が必要だと主張していたシルバやイニエスタら、ティキタカの基本となるべきMF陣が以前のスピードで動けなくなっていたのは事実ですからね。 ▽随所で妙技を見せて1人、株を上げていたイスコ(マドリー)にしてもチームの動きを加速することはありませんでしたし、大体このロシア戦、ポゼッション79%で計1137回ものパスを出しながら、前方に出したのはたったの278回。挙句にオウンゴールからの1点しか取れないのでは、そろそろサッカースタイル自体を見直す時期に来ているのかも。ちなみにこの試合の後、イニエスタは代表引退を宣言、その夜はベースキャンプ地のクラスノダール(ロシア南西部)に戻り、1泊してから、月曜にマドリッドに着いた時にはシルバもお揃いのチームメートのサイン入りボールを抱えていたため、同じなんじゃないかと思いますが、早々とこれが最後の大会と言っていたピケからはまだコメントが出ていません。 ▽え、32歳のラモスなどは逆に「Me voy a ver obligado a llegar a Catar con la barba blanca/メ・ボイ・ア・ベル・オブリガードー・ア・ジェガール・ア・カタール・コン・ラ・バルバ・ブランカ(ヒゲが白くなってもカタール大会までやることが義務に思えているよ)」とまだまだ、代表キャプテンを続ける気満々だったんじゃないかって?まあ、その辺はイエロ監督が続投しない見込みで現在、ルイス・エンリケ、キケ・サンチェス・フローレス、ミチェル、そしてガビをアル・サッドに誘ったチャビら、複数挙がっている候補の中から決まった次期代表監督が考えてくれればいいことですからね。この4試合では怪しい守備のポカも度々あったため、私には何とも言えませんが、この先、公式戦が巡ってくるのは9月のネーションズリーグからなので、サッカー協会も後任の人選には慎重になってもらいたいものです。 ▽そしてスペインと同日の16強対決ではクロアチアもPK戦でデンマークを破り、準々決勝に進出。スバシッチ(モナコ)とシュマイケル(レスター)の両GKが何本も止めまくっているのはまるで異次元の出来事のようで、見応えがありましたが、おかげで延長戦では止められたPKをリベンジできたモドリッチやコバチッチ(マドリー)、そしてベルサイコ(アトレティコ)ら、マドリッド勢のプレーが土曜午後8時(日本時間翌午前3時)からのロシア戦でも楽しめるのはまだ、何かの慰めになるかと。 ▽月曜にはブラジルがメキシコを2-0で下し、その夜には後半ロスタイム、最後のプレーでGKクルトワ(チェルシー)から始まったカウンターが実を結び、ベルギーが日本に3-2で逆転勝ち。この試合でもゴールを挙げた乾貴士選手(ベティス)や4試合先発出場をした柴崎岳選手(ヘタフェ)がもう見られないのは残念ですが、金曜のブラジルvsベルギー戦ではマドリーが獲得を狙っているという噂の絶えないネイマール(PSG)とクルトワの対決に注目するのもいいかも。ただしこの試合、カセミロ(マドリー)は累積警告で出場停止、マルセロ(マドリー)かフィリペ・ルイス(アトレティコ)はどちらか、一択になりますが。 ▽更に火曜にワンダから戻ってみると、4組目の土曜の準々決勝はスウェーデンvsイングランドに決まったんですが、何せマドリッド勢プレシーズン開始のトップバッター、アトレティコも11日まで動きませんしね。丁度、ヘタフェも12日から始動という情報が入ったんですが、どちらもW杯参加選手たちの合流はずっと先。一応、17日にバルデベバス(バラハス空港の近く)でロペテギ新監督の下、練習を始めるマドリーだけはベイルとベンゼマ、2人の大物が顔を見せることになっていますが…どちらにしろ、8月までは私もその両名の先行きも含め、移籍関連ぐらいしか、お伝えできることがないかもしれません。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.04 15:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】決勝なんてまだ考えられない…

▽「笑われても仕方ないけどね」そんな風に私が諦めの境地に至っていたのはW杯最初のノーマッチデーとなった金曜日、スペイン代表のチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)が定例会見に登場。「16強対決でロシアを破れば次はデンマーク、スウェーデン、そしたら決勝という可能性にファンは夢をかきたてられているけど」と記者が質問を始め、「Y el final, Japon?/イ・エル・フィナル、ハポン(で、決勝は日本?)」とチアゴが口を挟んだところ、クラスノダール(ロシア南西部)のベースキャンプの会見場では失笑が沸き上がっていたから。 ▽そう、木曜にグループリーグ全試合が終わり、決勝トーナメントの枠組みが決まってみると、土壇場にイアゴ・アスパス(セルタ)のゴールがVAR(ビデオ審判)で認められ、最終節モロッコ戦を2-2の引き分けに持ち込んだスペインは首位でグループ通過。それにはポルトガルもイランに追いつかれ、ドローに終わったため、勝ち点で並んでいても総得点数で上回ることができたという幸運もあったんですが、何よりの恩恵は彼らが回ったトーナメント表のサイドなんですよ。だってえ、ブラジルもアルゼンチンもフランスもいない上、ここまで抜群の得点力で影の優勝候補に挙げられていたベルギーさえ、ヤヌザイ(レアル・ソシエダ)が空気を読まずにイングランド戦で決勝ゴール。引き分けで終わっていれば2位のまま、楽な側に回れていたのにわざわざ、反対に行ってくれるって、もしや今大会のスペインはツイている? ▽要はその強豪ひしめくブロックに日本もいるんですが、いやあ、確かに木曜は終盤15分、コロンビアがセネガルに先制したのをいいことに、自身も1点ビハインドながら、イエローカード枚数が少ないフェアプレー基準でのリード頼りにセンター付近で延々とボール回し。臆面なく、時間つぶしをしていた姿には私も驚かされたものでしたけどね。翌日はマルカ(スポーツ紙)などでも「ファール数もグループリーグ中、一番少なく、フェアプレーをするチームという印象が汚されてしまった」と嘆かれていましたが、え、リーガにだってたまにそういう試合はあるんじゃないかって? ▽そうですね、昨季など、アトレティコが僅差でリードしている際、グリーズマンが絶好のカウンターのチャンスでボールを戻してしまい、ワンダ・メトロポリターノのサポーターから思いっきり、pito(ピト/ブーイング)を浴びていたなんてこともありましたけどね。とはいえ、ここまであからさまなボールキープは私も初めて見ましたし、とりわけ中心となってバックパス回しをしていた乾貴士選手など、8月からの新天地となるベティスのファンが悪いイメージを抱かないかと心配になったものですが、まあそれはそれ。せっかくグループ突破ができたんですし、次の16強対決、ベルギー戦で名誉挽回できることを祈っています。<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20180630_17_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽そうそう、日本代表関連で言えば、先週のレガネスに続き、今週は水曜にもう1つのマドリッド勢弟分、ヘタフェの新ユニフォームプレゼンに現在、全面芝張替え中のコリセウム・アルフォンソ・ペレスまで行ってきた私でしたが、残念ながら、VIPホールで開かれたこちらではモデルとなったのはユースチームの選手たちだけ。今季はチームカラーの青に第2ユニは赤、第3は白とちょっとお隣さんより地味な感じは否めないものの、60ユーロ(約8000円)と兄貴分たちに比べ、お手頃価格なのは一緒です。すでにスタジアム前にあるオフィシャルショップで買えるんですが、そこでやっぱり気になるのは今、ロシアで頑張っている柴崎岳選手が今季もヘタフェでプレーしてくれるかですよねえ。<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20180630_17_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div> ▽顔見知りのマルカの番記者なども「W杯での活躍で評価が上がって、他のチームからオファーがくるかもしれない」と言っていたため、プレゼンの後、質問に答えていたアンヘル・トーレス会長に訊いてみたところ、「Gaku tiene contrato, y la idea es que siga/ガク・ティエネ・コントラトー、イ・ラ・イデア・エス・ケ・シガ(ガクとは契約があるし、残留するという考えだ)。といっても契約破棄金額を払うクラブが現れて、当人が行きたがれば話さないといけない」とのことでしたが、まあこれはどの選手に対しても同じヘタフェのスタンス。加えて、社交辞令なんでしょうか、「今はガクが決勝でスペインと戦うことを期待しているよ」と言っていましたが、うーん、もしそうなったら、昨季は22試合しか使ってくれなかったボルダラス監督ももっと、柴崎選手を頼りにしてくれますよね。 ▽そしてGKグアイタのクリスタル・パレス行き、レンタルだったベルガラ、アランバリらとの直接契約などがあったヘタフェではモロッコのグループリーグ敗退でファジルもバケーション入り。W杯に残っているのはあと1人と、7月中旬に始まるプレシーズンキャンプに支障はなさそうなんですが、各国代表に大量の選手を派遣している兄貴分チームの様子もお話していくことにすると。まず、スペイン代表を解任された翌日、サンティアゴ・ベルナベウで就任プレゼンがあったロペテギ監督がすでにバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に通勤、せっせとプランニングに励んでいるレアル・マドリーでは、グループリーグでお役御免になったのは3人でした。 ▽ええ、ファジルの同僚アシュラフ、コスタリカのGKケイロル・ナバス、そして水曜のグループ最終節に2-0で韓国に負けて敗退、今大会、最大のサプライブを演じたドイツのクロースですが、どうやら彼らは7月27日、この夏最初のプレシーズンマッチ、プエブラ戦のためのメキシコ遠征から合流する予定とのこと。W杯に行っていない選手たち(ベンゼマ、ベイルを含む)は17日から、バルデベバスでトレーニングを開始します。ロシアにまだいる11人はチーム敗退の時期に応じて、順次合流していくようですが、最多5人が参加しているスペインが決勝まで残ったりすると、2018-19シーズン最初の公式戦、お隣さんとタイトルを争う8月15日のUEFAスーパーカップの準備が大変になりそうな。 ▽え、それは先日、7000万ユーロ(約91億円)の移籍金で入団が決まったフランス代表のレマル(モナコ)を含め、総勢10人全員がW杯で勝ち残っているアトレティコも同じだろうって?そうですね、水曜のセルビアvsブラジル戦ではマルセロが開始10分で背中を痛め、出番はほとんどないと思われていたフィリペ・ルイスも大会デビューしましたしね。16強対決の始まる火曜にはゴディンとヒメネスのいるウルグアイがクリスチアーノ・ロナウドのポルトガルと対戦。選手たちにとってはできるだけ長くロシアにいたいところでしょうが、それぞれのクラブを応援するファンにとっては心情的に微妙かと。 ▽同日にメッシのアルゼンチンに立ち向かうフランスのグリーズマン、リュカとバランは一蓮托生ですからいいんですが、実はアトレティコでは木曜、いきなりキャプテンのガビが3年間、1900万ユーロ(約25億円)の契約で元バルサのチャビがいるアル・サッド(カタール)からのオファーを真剣に検討しているなんて話が出てきたら、もしやスペイン代表のカンテラーノ(ユース組織出身の選手)コンビ、コケとサウールには早く戻って来てもらった方がいい? いえ、W杯直前の日本との親善試合でゴールを挙げていたトマス(ガーナ)は本大会には出ていませんし、大会開幕直前までヘルプ要員としてクラスノダール(ロシア南西部)の合宿まで帯同していたロドリ(ビジャレアルから移籍)もとっくに帰国しているため、ボランチに人手が足りなくなることはないんですけどね。 ▽昨季後半は19人という超少数精鋭でプレーしていたイメージがあまりに鮮烈に残っているため、来週にはアトレティコを退団したフェルナンド・トーレスもいよいよ、MSLのシカゴ・フィアーズなり、Jリーグのサガン鳥栖なり、行き先を発表すると言われていますし、そろそろ補強も本格的に始めてもらいたいかと。アメリカでのバケーションを楽しんだ後、故郷スロベニアに戻り、木曜には2019年バスケットボールW杯予選のスペイン戦を見に行っていたという、GKオブラクの契約延長交渉もまだ進展はないようですし、モドリッチやコバチッチと共にクロアチア代表として、日曜にデンマークと対戦するベルサイコにも相変わらず、移籍の噂が絶えないのはちょっと気掛かりなところでしょうか。 ▽え、それってもしや、冒頭のお気楽な記者の質問とは裏腹にスペインのいる決勝トーナメントのサイドにはクロアチアがいるってことじゃないのかって?その通りでウルグアイ、ベルギー同様、ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドに3連勝してグループ突破してきた彼らは2016年ユーロのグループ最終節でスペインに勝利。おかげで16強対決をイタリアと戦う羽目になり、早期敗退を招いた因縁の相手なんですが、そんなのはもう、スペインが開催国ロシアを日曜午後4時(日本時間翌午前11時)からの試合で破ってから考えればいいことですからね。 ▽その肝心のチームは金曜夜にはこのところ、日中38度にもなる猛暑に襲われているクラスノダールを後にし、20度程の過ごしやすいモスクワに移動したんですが、今のところ確定しているのはイエロ監督が「Sí, jugará/シー、フガラ(ああ、プレーする)」と確約していたGKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)の先発リピートだけ。各紙の予想によると、ジエゴ・コスタ(アトレティコ)とアスパスのツートップ、グループリーグ中、最も走行距離が多かった敵への対抗策に健脚自慢のコケのスタメン復帰などがありそうですが、どちらにしろ、土曜のルジニキ・スタジアムでの前日練習が終わってみないと詳細はわからないかと。 ▽何せここからは反省のきかない一発勝負とあって、3試合で5失点という、穴だらけの守備だけは改善してくれないと困りますからね。ええ、カルバハル(マドリー)なども「Creo que corrigiendo esos errores atrás, nos hacemos muy fuertes/クレオ・ケ・コレヒエンドー・エソス・エローレス・アトラス、ノス・アセモス・ムイ・フエルテス(ああいうミスを正していけば、ウチはとても強くなれる)」と言っていましたし、とりわけロシアには元マドリーのチェリシェフ(ビジャレアル)以外にも身長196センチの大型FWジェバ(アルセナル)がいて、ここまで3得点と空中戦にも強いようなので、セルヒオ・ラモス(マドリー)、ピケ(バルサ)のCBコンビには頑張ってもらわないと。 ▽そんな中、スペイン情報で興味を覚えたのはAS(スポーツ紙)に出ていた記事で、サッカー協会関係者によると、どうやらロペテギ前監督が開幕前に決めたPKキッカーの順番をイエロ監督がこのたび変更。これまでは第1キッカーがシルバ(マンチェスター・シティ)だったのがラモスになるかもしれないことですが、このW杯ではVARのおかげでPKも多いことですし、まあ見てのお楽しみ。でもだからといって、決勝トーナメント初っ端から、PK戦なんて私はイヤですよ。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.06.30 12:00 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】危なっかしすぎてハラハラする…

▽「予行演習になるのかしら」そんな風に私が思いをはせていたのは火曜日、スペインと同じBグループから、W杯決勝トーナメントに駒を進めたポルトガルがウルグアイと顔を合わせる16強対決の試合日程を見ていた時のことでした。というのも、ロシアに3-0と勝利してグループ首位突破を決めた月曜のグループ最終戦こそ、練習中にケガをしたヒメネスは出ていなかったんですけどね。キャプテンのゴディンと共にアトレティコのCBコンビが今大会、4試合目となる零封を懸けて次に対峙するのはクリスチアーノ・ロナウド。もちろんまだ、キエフでのCL決勝後のコメントから、レアル・マドリー退団の噂もある彼が8月15日、エストニアのタリンで開催されるUEFAスーパーカップに出るのかどうか、不確かではあるものの、ここでしっかり抑えておけば、新シーズン最初のタイトル争いでお隣さんに対して優位に立てるかもしれないから。 ▽いえ、マドリーの脅威はそれだけに留まらず、クロアチアの2戦目、エリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて、アルゼンチンを0-3で粉砕するのに貢献したモドリッチや先週末、土曜のスウェーデン戦では何と、クロースが後半ロスタイムに起死回生の勝ち越し弾をゲット。いくら前半には自身のボールロストから、敵に先制点を与えるキッカケを作った責任を感じていたとて、ベンチもエリア内に展開したマリオ・ゴメス(シュトゥットガルト)、ミュラー(バイエルン)ら、攻撃に加わろうとしてコーチに止められたGKノイアー(バイエルン)を含め、その時はチームメート全員がFKからの空中戦を待っていたんですよ。 ▽それなのに同点ゴールを決めていたマルコ・ロイス(ドルトムント)のキッカー志願も却下、ショートで出したボールを止めることだけを頼んで、当人は最初から直接ゴールを狙っていたというから、いやもう。思惑通り、シュートをネットに突き刺して、2-1の勝利でドイツ勝ち抜けの希望を再燃させるとはただただ、シャッポを脱ぐしかありませんって。うーん、こういう才能のほとばしりを見せつけられると、何せアトレティコの中盤要員はまだスペイン代表W杯デビューも果たしていないサウールだけでなく、コケも月曜のモロッコ戦には出番がありませんでしたからね。ジエゴ・コスタ(3得点)とグリーズマン(1得点)でFW陣はロナウドのここまで4ゴールに拮抗しているものの、こうも2列目で差がついてしまうのは一体、どうしてでしょうかね。 ▽え、スペインの3戦目ではイスコ(マドリー)も違いを見せていなかったかって?そうですね、とりあえずモロッコ戦がどうだったか、お話ししていくことにすると、ポルトガルと分け、イランに勝ったことで、引き分け以上ならグループ突破という条件で始まったカリーニングラード(ロシア北西部)でのこの試合、イエロ監督はチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)を先発に起用。イラン戦でルーカス・バスケス(マドリー)を右サイドに使ったものの、あまり効果が出なかったせいのようですが、いやあまさか、すでに2戦目で敗退が決定し、前日など、ファジル(ヘタフェ)がグラウンドにスピーカーを持ち込んで、音楽をかけながらトレーニングをしていた程、リラックスしていたはずの相手にこうまで苦労させられるとは! ▽それもスペインの自業自得ではあるんですが、前半14分、イニエスタ(ヴィッセル神戸)とセルヒオ・ラモス(マドリー)のミスから、ブタイブ(マラテイアスポル)がボールを奪取。スペイン陣地を独走して先制ゴールを決めているんですから、呆気に取られたの何のって。もうその時はバルサのバルベルデ監督も昨季はセーブして使っていただけに、イニエスタが3試合連続で先発するのはもうムリだったのかと私も思ってしまったものですが、大丈夫。その5分後にはイスコ、コスタと繋いだボールを敵エリア奥まで持ち込んで、最後はイスコにアシストして面目躍如しているんですから、やはりスペインの攻撃には欠かせない人材です。 ▽ただ、同点に追いついた後も相変わらずだったのは守備陣で、何せ24分にはスローインからブタイブが再び独走。この時こそ、GKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)が1対1で弾き、今大会初セーブでゴールを死守してくれたんですが、まったくもって心臓に悪い。おまけにもしや、昨季のリーガ戦で何かあったんでしょうかね。ラモスと何度もいがみ合っていたアムラバット(レガネス)を始め、モロッコの選手たちがやたら乱暴なファールをかけてくるため、血気盛んなコスタがやり返してイエローカードをもらう恐れはともかく、決勝トーナメント前に誰かにケガでもされたらと心配になったのは私だけ? ▽おまけに後半16分にはイスコのヘッドがゴール前でモロッコDFにクリアされ、追加点が取れなかったスペインはベンチの動きも遅く、イエロ監督がようやく交代カードを切ったのは29分になってのこと。それもイアゴ・アスパス(セルタ)とアセンシオ(マドリー)投入し、チアゴはいいんですが、コスタも引っ込めてしまったのはちょっと理解に苦しむところでしたが、それはまあ置いといて。だってえ、36分には絶対、許せない守備ミスが起こったんですよ。ええ、CKから落ちてきたボールをラモスがエンネミリ(マラガ)に競り負け、ヘッドを決めらてしまうって、あまりに酷すぎるでしょう? ▽実際、前節でもCKからイランにもゴールを入れられて、その時は線審がオフサイドの旗を挙げ、VAR(ビデオ審判)も確認してくれたため、大事に至らなった彼らですからね。いくら初戦直前にチームを本大会に導いたロペテギ監督が解任され、急遽、イエロ監督に代わったとはいえ、選手たちは同じ。セットプレーの守備方法が変わるはずもないとなれば、これはやっぱり気の緩みからかと。ただこの日もスペインはVARの神様に恵まれていたのか、「Le he pedido que se asocie y saque su talent/レ・エ・ペディードー・ケ・セ・アソシエ・イ・サケ・ス・タレントー(連携して、自分のタレントを出してこい)」(イエロ監督)と言われてピッチに送り込まれていたアスパスが45分、カルバハル(マドリー)のクロスをtacoazo(タコナソ/ヒールキック)でゴールに流し込んでくれたから、助かったの何のって。 ▽ええ、こちらはイラン戦と逆でオフサイドのフラッグがVARにより、間違いだったと確認されたんですけどね。おまけに代表では12試合で6ゴールを全て途中出場で挙げているアスパスも「El arbitro no escuchaba bien y le dije que fuera a ver la camara/エル・アルビトロ・ノー・エスクチャバ・ビエンイ・レ・ディエ・ケ・フェラ・ア・ベル・ラ・カマラ(審判は無線がよく聞こえないようだったから、ビデオを見に行ったらと言ったんだ)」と話していたように、判定に時間がかかっている間、別会場ではイランがやはり、VARにより与えられたPKで1-1に追いつくことに。その前にロナウドがPKを失敗していたおかげもあって、そのままポルトガルと引き分けたため、2-2としたスペインのグループ首位突破が確定したから、狐につままれたようとはまさにこのこと?ええ、これでウルグアイではなく、ロシアとの16強対決に挑めることになりましたっけ。 ▽ちなみに試合後のスペインからは一応、殊勝な言葉が聞こえてきていて、審判のVAR問い合わせ中には勝ち点、得失点差、総得点数が拮抗した場合、最後はカード枚数によるフェアプレー基準で順位が決まるのが気になったか、いきり立って抗議しているベンチの選手たちを抑えるので大変だったイエロ監督が、「Cinco goles en tres partidos no es el camino/シンコ・ゴーレス・エン・トレス・パルティードス・ノー・エス・エル・カミーノ(3試合で5失点というのはたどるべき道ではない)」というのは当然だったかと。このモロッコ戦のMVPとなったイスコも「No podemos seguir regalando goles, tenemos que centrarnos/ノー・ポデモス・セギール・レガランドー・ゴーレス、テネモス・ケ・セントラールノス(ゴールを贈り続けることはできない。ボクらは集中しないと)」と同じ意見のようです。 ▽一番しっかりしなければならないキャプテンのラモスなども、「Es noche de hacer autocrítica del primero al ultimo/エス・ラ・ノッチェ・デ・アセール・アウトクリティカ・デル・プリメーロ・アル・ウルティモ(最初の1人から最後の1人まで自己批判する夜だね)」と言っていましたが、とにかく守備に関しては緊急に改善が必要かと。何せ、ウルグアイ戦では前半に退場者を出したこともあり、ルイス・スアレス(バルサ)、チェリシェフ(ビジャレアル)のオウンゴール、カバーニ(PSG)の3点で沈んでしまったロシアとはいえ、初戦はサウジアラビアに5-0、2戦目もエジプトに3-1と計8ゴールも挙げていて、決してチャンスをムダにするチームではないことがわかっていますからね。 ▽加えてスペインはこれまでユーロ、W杯で開催国と対戦した8試合、全てで負けているというジンクスがあるとなれば、いくら大人の国際メジャートーナメントはこれが初参加。昨年はU21ユーロで一緒に準優勝したサウールとは違って、2試合で途中出場のチャンスをもらい、一歩リードした感のあるアセンシオが、「Hemos quedado primeros, parece que hemos quedado segundos o estamos eliminados/エモス・ケダードー・プリメーロス、パレセ・ケ・エモス・ケダードー・セグンドス・オ・エスタモス・エイミナードス(ウチは1位通過したのに、まるで2位だったり、敗退したみたいに見えるよ)」と試合翌朝、ベースキャンプ地のクラスノダール(ロシア南西部)での練習後記者会見で皮肉ってもなかなか、楽観的になれないのが人情というもの。 ▽まあ、日曜午後4時(日本時間翌午後11時)から、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われるロシア戦ではここまでずっと先発しながら、まったく精彩のないシルバ(マンチェスター・シティ)をローテーションしたらいいとか、CL決勝での負傷から回復したばかりのカルバハルもこれから、だんだん調子が上がっていくんじゃないかとか、世間ではイロイロ、言われていますけどね。中日も沢山あるため、火曜は控えメンバーがグラウンドで汗を流した後、恒例の24時間フリータイムをもらい、選手たちは現地に応援に来た家族や友人と過ごすため、FCクラスノダールのユース用施設を出て市内でリフレッシュ。これがいい気分転換になればいいんですが、どうにも不安は尽きませんよね。 ▽そうそう、火曜のグループCとDの最終節の結果、ロシアを倒した場合、準々決勝ではクロアチアvsデンマーク戦の勝者とスペインは当たることになったんですが、一応、私が見てきた彼らのW杯やユーロではグループリーグ敗退(2004年、2014年)をしなければ、次の関門は16強対決(2006年、2016年)。ここを抜けた暁には優勝(2008年、2010年、2012年)しているため、おそらく来週まで大会に残っていれば、マドリッドでも野外に大型スクリーンを設置して、パブリックビューイングも行われたりするんじゃないかと思うんですが…このグループリーグ中はW杯の熱気を町中で感じることもあまりなくてねえ。現地のスタンドでも相手サポーターに数で圧倒されているようですし、ここ2大会、失望が続いただけにスペインのファンも慎重になっているのかもしれません。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.06.27 13:30 Wed
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