長崎ドローで連勝福岡が2位浮上! 首位湘南は圧巻開始11秒弾などで快勝《J2》

2017.09.30 21:19 Sat
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J2リーグ第35節の5試合が、30日に各地で開催された。

▽NDソフトスタジアム山形で行われたモンテディオ山形vsV・ファーレン長崎は、0-0のドローに終わった。
▽全て1点差の接戦をモノにして5連勝で自動昇格圏内の2位をキープする長崎(勝ち点62)が、7戦未勝利で13位に位置する山形(勝ち点46)のホームに乗り込んだ一戦。立ち上がりから優勢に試合を進める長崎は5分、セットプレーから飯尾が際どいシュートを放つが、これは右ポストを叩く。その後は山形が盛り返して拮抗した展開が続く中、37分には鈴木雄の個人技から山形に決定機も、ボックス手前で放ったシュートは相手GKの好守に遭う。すると43分には長崎が得意のセットプレーの流れから前田のミドルシュートがゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドポジションの味方にボールが当たっており、ゴールは認められず。

▽ゴールレスで折り返した試合は、前半同様に拮抗した展開に。55分には左サイド深くで碓井が折り返したボールをGKが弾くと、これをボックス中央の幸野が強烈なシュートで狙うが、これはGK児玉の素早いレスポンスに阻まれる。その後も互いに勝ち点3を目指して攻め合う中、より勝ち点がほしい長崎はファンマを狙ったクロスやロングボールでゴールをこじ開けにかかるが、最後まで山形ゴールをこじ開けることはできず。苦手山形とのアウェイゲームでまたしても勝利を逃した長崎の連勝が「5」でストップした。

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▽レベルファイブスタジアムで行われたアビスパ福岡vsレノファ山口FCは、ホームの福岡が2-1で勝利した。
▽前節、7試合ぶりの勝利を収めた3位福岡(勝ち点61)が、降格圏の21位山口(勝ち点28)をホームに迎えた隣県対決。試合は立ち上がりからホームの福岡が押し込むと、15分にボックス内に抜け出した仲川がPKを獲得。これをキッカーの山瀬が冷静に流し込み、幸先良く先制に成功。さらに、直後の18分には中央の三門から左サイドに走り込む亀川にパスが通ると、亀川の速いクロスをゴール前に走り込んだ松田が頭で合わせ、2試合連続ゴールを記録。その後は小塚や岸田を起点に山口が反撃を試みるが、要所を締めた福岡が2点リードで試合を折り返した。

▽迎えた後半もきっちりゲームをコントロールする福岡は、出場停止明けのウェリントンを松田に代えて投入するなど、とどめの3点目を目指す。だが、62分に駒野のクロスに合わせたウェリントンのヘディングシュート、82分に相手のバックパスに反応したウェリントンのループシュートは相手の好守やポストに阻まれ、追加点とはならず。それでも、相手の反撃を試合終了間際のラストプレーで喫した前の1点にとどめ、ホームで2-1の勝利。見事に連勝を飾った福岡はこの日引き分けた長崎を抜き、再び自動昇格圏内の2位に浮上した。

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▽Shonan BMWスタジアム平塚で行われた湘南ベルマーレvsツエーゲン金沢は、ホームの湘南が4-2で勝利した。

▽2位長崎に勝ち点9差を付けて首位を独走する湘南(勝ち点71)がホームに19位金沢(勝ち点34)を迎えた一戦は、キックオフ直後に圧巻のゴールが生まれる。湘南はキックオフのボールを山田が右サイドの藤田征に展開。その藤田征がワンタッチで菊池に預け、リターンパスを右サイド深くからダイレクトで折り返すと、ボックス中央に走り込んだ山田が右足で叩きつけたダイレクトシュートが大きくバウンドし、GK白井の頭上を越えてゴールネットを揺らし、金沢の選手が誰もボールに触れないうちに開始11秒の衝撃ゴールが決まった。

▽その後、足を痛めたジネイに代えて19分に齊藤の投入を余儀なくされた湘南だが、その後も相手を押し込むと、32分には山田のパスに抜け出した秋野がボックス内で左足のシュートを流し込み、前半のうちに2点目を奪った。後半に入っても攻撃の手を緩めない湘南は54分、藤田征の右CKをファーで収めた菊池が流し込み、19戦ぶりの出場で早速結果を残した。この3点目で勝利を大きく近づけた湘南は、中美にゴールを許してクリーンシートを逃がすも、セットプレーからアンドレ・バイアのゴールで4点目を奪取。その後、試合終了間際に金子に2点目を許したが、ホームで4-2の完勝。リーグ11戦負けなしで優勝に向けてまた一歩前進した。

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▽ケーズデンキスタジアム水戸で行われた水戸ホーリーホックvs松本山雅FCは、アウェイの松本が1-0で勝利した。

▽前節、6試合ぶりの勝利を手にした11位水戸(勝ち点48)と、前節連勝が「4」でストップした6位松本(勝ち点55)が対峙した一戦。試合は立ち上がりから松本のペースで進むと、29分に先制点を奪う。スローインの流れから右サイドをドリブルで独走した高崎がボックス内に侵入して丁寧に折り返すと、これを併走していた石原が冷静に流し込んだ。その後は追加点を奪えずに苦戦を強いられながらも、出場停止に加え、契約上の問題でエースFW前田大然を起用できない水戸の反撃をきっちり凌ぎ切った松本が1-0で勝利。暫定ながら4位浮上に成功した。

▽その他の試合結果は以下の通り。

◆J2第35節
▽9/30(土)
アビスパ福岡 2-1 レノファ山口FC
モンテディオ山形 0-0 V・ファーレン長崎
水戸ホーリーホック 0-1 松本山雅FC
京都サンガF.C. 2-0 ジェフユナイテッド千葉
湘南ベルマーレ 4-2 ツエーゲン金沢

▽10/1(日)
《13:00》
ファジアーノ岡山 vs 大分トリニータ
カマタマーレ讃岐 vs 徳島ヴォルティス
《15:00》
ザスパクサツ群馬 vs 横浜FC
FC岐阜 vs 名古屋グランパス
東京ヴェルディ vs FC町田ゼルビア
《19:00》
ロアッソ熊本 vs 愛媛FC
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