【J1ピックアッププレビュー】東西のJリーグ2大タイトルホルダーが激突!《鹿島vsG大阪》
2017.09.22 18:00 Fri
▽明治安田生命J1リーグ第27節が23日に開催される。注目カードはもちろん、県立カシマサッカースタジアムで行われる首位の鹿島アントラーズと7位のガンバ大阪による“Jリーグ屈指の2大タイトルホルダー対決”だ。
◆直接的なライバル関係にあらず
▽長らくタイトル争いの常連として凌ぎを削ってきた両雄だが、今シーズンのリーグ戦において、残念ながら“直接的な”ライバル関係にない。鹿島とG大阪のポイント差は、残り8節の現時点で「18」。今回の対戦では、連覇という大きな野望にまい進する4連勝中の鹿島が、路頭に迷う5戦未勝利のG大阪をホームで迎え撃つ構図となる。だが、現実的にリーグ優勝が厳しいG大阪にも、来シーズンのACL権確保というミッションが残されている。3位の柏レイソルとは10ポイント差。まだまだ巻き返しは可能だけに、リーグ優勝を狙う鹿島との激戦が期待できそうだ。
◆大きな死角なし〜鹿島アントラーズ〜
▽鹿島は現在、19勝1分け6敗で2位の川崎フロンターレに6ポイント差の首位。戦いぶりに大きな死角は見当たらない。前節のアルビレックス新潟戦を逆転勝利で飾った上、ミッドウィークに行われた天皇杯でも浦和レッズを相手に勝負強さを発揮してラウンド16を突破。また、ホームで目下6戦連続完封勝利中であり、調子が良いのは明らかだ。しかしながら、新潟戦、浦和戦ではいずれも2失点。鹿島らしからぬ綻びも目立つ。ディフェンスリーダーのDF昌子源も新潟戦後、「浦和やG大阪が相手だと逆転はできなかった」と反省の弁。今回の“難敵”G大阪戦に向けては、守備面が勝負のポイントになりそうだ。
◆深刻な失速〜ガンバ大阪〜
▽対するG大阪の状況は深刻だ。セレッソ大阪とのダービーを勝利して以降、引き分けに終わった前節の大宮アルディージャ戦を含めて1勝2分け4敗。中盤戦以降の失速が大きく響き、11勝7分け8敗の7位に甘んじている。また、長谷川健太監督の今シーズン限りでの退任発表後は、公式戦3試合未勝利(1分け2敗)。ミッドウィークに行われた柏との天皇杯ラウンド16では、ミス連発の自滅に近い敗戦で早々に大会から姿を消しており、タイトルで監督のラストイヤーを飾ろうという意欲が空回りしている。それでも、指揮官は「残り試合で意地をみせたい」と新たに決意。愚直に戦い、プライドを示したい。
◆G大阪が3年連続カシマ攻略中
▽両者のリーグ戦における通算成績は、27勝8分け18敗で鹿島がリード。前回対戦においても、鹿島が1-0で勝利を収めている。ただ、直近の10試合における成績は、5勝1分け4敗でG大阪がやや優位に立つ。また、県立カシマサッカースタジアムにおける直近の過去3戦は、G大阪が全勝。ここ最近の状況こそ不安要素を露呈しているG大阪だが、県立カシマサッカースタジアムでの戦いに苦手意識はない。
▽ちなみに、鹿島の大岩剛監督とG大阪の長谷川監督は共に、静岡県静岡市清水区の生まれであり、筑波大学の出身。Jリーグを代表する両雄の対戦だけに、勝敗に関心が集まりがちだが、別の楽しみ方として、45歳の大岩監督と52歳の長谷川監督による“同郷&同大学出身対決”も見どころの1つだ。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆鹿島アントラーズ[4-4-2]
DF:伊東幸敏、植田直通、昌子源、山本脩斗
MF:中村充孝、永木亮太、小笠原満男、レアンドロ
FW:金崎夢生、土居聖真
監督:大岩剛
▽大岩監督就任以降、リーグ戦全試合にフル出場してきたMF三竿健斗が出場停止で欠場となる。ただ、MF永木亮太、MFレオ・シルバとMF小笠原満男を含めて、ボランチの頭数に問題はない。あとは組み合わせだが、先の浦和戦でまだまだ本調子とは言い難いプレーを露呈したレオ・シルバの状態を考慮して、永木と小笠原のセットを予想。その他のポジションに関しては大幅なメンバー変更はなさそうだ。
◆ガンバ大阪[4-4-2]
DF:オ・ジェソク、三浦弦太、金正也、藤春廣輝
MF:米倉恒貴、今野泰幸、井手口陽介、倉田秋
FW:ファン・ウィジョ、長沢駿
監督:長谷川健太
▽満身創痍のひと言に尽きる。FWアデミウソンとDFファビオが引き続き負傷欠場。さらに、鹿島から期限付き加入中のFW赤﨑秀平は契約の関係で出場できない。先発メンバーに関しては、MF遠藤保仁に代わり、登録上の関係で柏との天皇杯を欠場したFWファン・ウィジョの復帰が濃厚。その他、途中出場した柏戦で上々の動きを見せたDF米倉恒貴が泉澤仁に代わり、サイドハーフで先発機会を得ることになりそうだ。
【注目選手】
◆MF土居聖真(鹿島アントラーズ)
◆GK東口順昭(ガンバ大阪)
◆直接的なライバル関係にあらず
▽長らくタイトル争いの常連として凌ぎを削ってきた両雄だが、今シーズンのリーグ戦において、残念ながら“直接的な”ライバル関係にない。鹿島とG大阪のポイント差は、残り8節の現時点で「18」。今回の対戦では、連覇という大きな野望にまい進する4連勝中の鹿島が、路頭に迷う5戦未勝利のG大阪をホームで迎え撃つ構図となる。だが、現実的にリーグ優勝が厳しいG大阪にも、来シーズンのACL権確保というミッションが残されている。3位の柏レイソルとは10ポイント差。まだまだ巻き返しは可能だけに、リーグ優勝を狙う鹿島との激戦が期待できそうだ。
▽鹿島は現在、19勝1分け6敗で2位の川崎フロンターレに6ポイント差の首位。戦いぶりに大きな死角は見当たらない。前節のアルビレックス新潟戦を逆転勝利で飾った上、ミッドウィークに行われた天皇杯でも浦和レッズを相手に勝負強さを発揮してラウンド16を突破。また、ホームで目下6戦連続完封勝利中であり、調子が良いのは明らかだ。しかしながら、新潟戦、浦和戦ではいずれも2失点。鹿島らしからぬ綻びも目立つ。ディフェンスリーダーのDF昌子源も新潟戦後、「浦和やG大阪が相手だと逆転はできなかった」と反省の弁。今回の“難敵”G大阪戦に向けては、守備面が勝負のポイントになりそうだ。
◆深刻な失速〜ガンバ大阪〜
▽対するG大阪の状況は深刻だ。セレッソ大阪とのダービーを勝利して以降、引き分けに終わった前節の大宮アルディージャ戦を含めて1勝2分け4敗。中盤戦以降の失速が大きく響き、11勝7分け8敗の7位に甘んじている。また、長谷川健太監督の今シーズン限りでの退任発表後は、公式戦3試合未勝利(1分け2敗)。ミッドウィークに行われた柏との天皇杯ラウンド16では、ミス連発の自滅に近い敗戦で早々に大会から姿を消しており、タイトルで監督のラストイヤーを飾ろうという意欲が空回りしている。それでも、指揮官は「残り試合で意地をみせたい」と新たに決意。愚直に戦い、プライドを示したい。
◆G大阪が3年連続カシマ攻略中
▽両者のリーグ戦における通算成績は、27勝8分け18敗で鹿島がリード。前回対戦においても、鹿島が1-0で勝利を収めている。ただ、直近の10試合における成績は、5勝1分け4敗でG大阪がやや優位に立つ。また、県立カシマサッカースタジアムにおける直近の過去3戦は、G大阪が全勝。ここ最近の状況こそ不安要素を露呈しているG大阪だが、県立カシマサッカースタジアムでの戦いに苦手意識はない。
◆両指揮官の共通点
▽ちなみに、鹿島の大岩剛監督とG大阪の長谷川監督は共に、静岡県静岡市清水区の生まれであり、筑波大学の出身。Jリーグを代表する両雄の対戦だけに、勝敗に関心が集まりがちだが、別の楽しみ方として、45歳の大岩監督と52歳の長谷川監督による“同郷&同大学出身対決”も見どころの1つだ。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆鹿島アントラーズ[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:曽ヶ端準DF:伊東幸敏、植田直通、昌子源、山本脩斗
MF:中村充孝、永木亮太、小笠原満男、レアンドロ
FW:金崎夢生、土居聖真
監督:大岩剛
▽大岩監督就任以降、リーグ戦全試合にフル出場してきたMF三竿健斗が出場停止で欠場となる。ただ、MF永木亮太、MFレオ・シルバとMF小笠原満男を含めて、ボランチの頭数に問題はない。あとは組み合わせだが、先の浦和戦でまだまだ本調子とは言い難いプレーを露呈したレオ・シルバの状態を考慮して、永木と小笠原のセットを予想。その他のポジションに関しては大幅なメンバー変更はなさそうだ。
◆ガンバ大阪[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:東口順昭DF:オ・ジェソク、三浦弦太、金正也、藤春廣輝
MF:米倉恒貴、今野泰幸、井手口陽介、倉田秋
FW:ファン・ウィジョ、長沢駿
監督:長谷川健太
▽満身創痍のひと言に尽きる。FWアデミウソンとDFファビオが引き続き負傷欠場。さらに、鹿島から期限付き加入中のFW赤﨑秀平は契約の関係で出場できない。先発メンバーに関しては、MF遠藤保仁に代わり、登録上の関係で柏との天皇杯を欠場したFWファン・ウィジョの復帰が濃厚。その他、途中出場した柏戦で上々の動きを見せたDF米倉恒貴が泉澤仁に代わり、サイドハーフで先発機会を得ることになりそうだ。
【注目選手】
◆MF土居聖真(鹿島アントラーズ)
Getty Images
▽鹿島の注目選手には、MF土居聖真をチョイスする。前節の新潟戦でハットトリックをマークしたMFレアンドロやエースのFW金崎夢生に注目が集まりがちだが、“鹿島屈指のイケメン”のここ数試合における働きも目を見張るものがある。今節もレアンドロと金崎のパイプ役を担い、チームの攻撃にアクセントと迫力をもたらしたい。◆GK東口順昭(ガンバ大阪)
Getty Images
▽G大阪のキーマンはGK東口順昭だ。直近に行われた天皇杯の柏戦では、日本代表らしからぬミスプレーを連発。1失点目、3失点目に絡む散々なパフォーマンスに終始し、チームに勝利をもたらすどころか、敗退に追いやってしまった。今回の鹿島戦は守備陣を含めてタフなゲームになることは必至。守護神の奮起と名誉挽回に期待したい。
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