【原ゆみこのマドリッド】何とか両方無事に見られた…2017.09.19 12:45 Tue

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▽「嫌疑が晴れて良かったわ」そんな風に私がホッとしていたのは月曜。バルベルデ監督の記者会見の内容を知った時のことでした。というのも、先月、ネイマールがPSGに移籍した穴を埋めるため、1億5000万ユーロ(約200億円/ボーナス込みの金額)という巨額移籍金を払ってドルトムントから獲得したデンベレが、先週末にコリセウム・アルフォンソ・ペレスでハムストリングを断裂…。いえ、今はカタールのアル・サッドでプレーするチャビ以来、バルサの選手たちが「en ese campo no se podía jugar/エン・エセ・カンポ・ノー・セ・ポディア・フガール(ここのピッチじゃプレーできない)」(デウロフェウ)、「Antes de empezar el partido ya vimos que estaba alto y seco/アンテス・デ・エンペサール・エル・パルティードー・ジャー・ビモス・ケ・エスタバ・アルト・イ・セコ(試合が始まる前から、芝が長くて乾燥していたのはわかった)」(デニス・スアレス)とアウェイのピッチコンディションに文句をつけるのはお約束のようなものなんですけどね。

▽そこに運が悪くもデンベレが全治4カ月という重傷で、4年前にもネイマールがコリセウムの同じような場所で筋肉系のケガをしていることも重なって、その原因は整備責任者のヘタフェにあるんじゃないかと疑われてしまったんですが、バルベルデ監督は「No creo que tuviera una incidencia decisiva el estado del césped/ノー・クレオ・ケ・トゥビエラ・ウナ・インシデンシア・デシシバ・エル・エスタードー・デル・セスペッド(芝の状態が決定的だったとは思わない)」ときっぱり否定。曰く、「彼のように大きなケガをしたことのないサッカー選手は体に違和感があってもそれが何か、理解する経験に欠けている。自分もやったことがあるが、taconazo(タコナソ/ヒールキック)はもっとも大腿2頭筋に負担をかける動き。ベテランなら無理せず、ボールを見逃しただろう」とのことですが、え、だったら柴崎岳選手はどうして足首を痛めて途中交代してしまった?

▽それはヘタフェのボルダラス監督も「Ha sido el sólo. Ha notado una molestia grande en el pie/ア・シードー・エル・ソロ。ア・ノタードー・ウナ・モレスティア・グランデ・エン・エル・ピエ(1人でやったケガで、足がひどく傷むのに気づいた)」と言うだけで、まだ検査結果がクラブから発表されていないため、程度もわからないんですけどね。今のところ、木曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのセルタ戦に出られるかは微妙。当人も差し当たり、火曜のカンプ・ノウで日本代表の同僚、乾貴士選手がバルサにリベンジしてくれることを願うばかりかと思いますが…。まあ、こればっかりはねえ。金曜にはマドリッド勢の弟分の片割れであるレガネスを、それこそ乾選手のアシストからガルベスがヘッドを決めて1-0で破ったエイバルですが、デンベレの早期負傷交代はまったく影響なく、バルサがヘタフェに逆転勝ちしたことを考えると、あまり過度の期待を懸ける訳にもいかないかと。

▽そう、その土曜の試合、「No estábamos jugando rápido y el campo no nos ayudaba porque el balón no corría/ノー・エスタバモス・フガンドー・ラピド・イ・エル・カンポ・ノー・ノス・アジュダバ・ポルケ・エル・バロン・ノー・コリア(ウチはスピードのあるプレーをしていなかった。ピッチもボールが走らず、助けにならなかった)」とバルベルデ監督は言っていましたっけ。そんな試合は40分、FKから始まって、ベルガラが頭で落としたボールを柴崎選手がエリア前からシュート。これが見事に決まって、ヘタフェが先制。私の隣に座っていた顔なじみのヘタフェ番女性記者など、「golazo(ゴラソ/スーパーゴール)って日本語でどう書くの?」とノートに綴った文字をスマホで撮るぐらいハシャイでいたものですけどね。

▽チラホラとスタンドにいた日本人ファンも大喜びしていたんですが、後半はイニエスタをデニス・スアレスに代えてきたバルサが底力を発揮。ええ、ボルダラス監督は「ゴールの前にアントゥネスへのファウルがあった」と言いますが、51分にはセルジ・ロベルトがエリア内右奥からフリーのデニス・スアレスにラストパス。そのシュートが決まって同点に追いつかれただけでなく、83分には伏兵も登場したんですよ。それは中国の広州恒大から来たということでどこか、これまで過小評価されていた感のあったパウリーニョ。メッシからスルーパスをもらってエリア内に入り込むと、ジェネが邪魔するのをモノともせず、強烈な一撃でGKグアイタを破り、ブラジル代表の貫録で決勝点を挙げてしまったから、驚いたの何のって(最終結果1-2)。

▽おかげで1部復帰ホームデビューだったセビージャ戦同様、土壇場の失点で引き分けを逃してしまったヘタフェですが、まだ先は長いですからね。ただコリセウムではこの日曜がビジャレアル戦、その次は各国代表戦を挟んで10月14日にレアル・マドリー戦と強敵が続くため、初勝利を掴むのはなかなか大変そうなんですが、その辺、アウェイのセルタ戦、デポルティボ戦で埋め合わせできるといいんですが…。

▽その試合の後は知り合いの車に乗せてもらい、メトロ(地下鉄)7番線の途中の駅からエスタディオ・メトロポリターノで下車。キックオフ1時間程前にはスタジアムに着いた私でしたが、恐れていたような大混雑にも遭わず。というのもクラブや市当局が再三、早めの来場を勧告したり、隣接のメガオフィシャルショップを午前10時にオープンしたり、周辺に設けたファンゾーンでキッズパークやコンサートなどのアクティビティを昼間からやっていた甲斐があったんですかね。ビセンテ・カルデロンとお別れして3カ月余り、この日を待ちわびていたファンたちは午後7時の開門から三々五々、入場していったようです。帰りのメトロ入口が凄いことになっていたらしいのはともかく、スペイン国王フィリペ6世もパルコ(貴賓席)観戦したアトレティコの新しいホームでのマラガ戦を試合前のセレモニーから楽しむことができたのは非常に嬉しかったかと。

▽まあ、始球式にクラブのレジェンド、ガラテとフェルナンド・トーレス、そしてカンテラ(ユース組織)の少年の3人が登場。パスを回して、先発ではなかったトーレスがベンチに戻るというのはご愛嬌でしたけどね。シメオネ監督も「Nunca vi una cosa igual. Las banderas flameando todas juntas/ヌンカ・ビ・ウナ・コーサ・イグアル。ラス・バンデラス・フラマンドー・トーダス・フンタス(同じことは見たことがない。全てのフラッグが一斉に振られていた)」と感動していたようですが、ただ、ボールが走り出すとそこにいるのはいつものアトレティコ。前半は開幕3連敗で腰が引けていたか、専守防衛のマラガをまったく崩せず、大いにイライラさせられることに。

▽それどころか、38分にはアトレティコのカンテラ出身のボルハ・バストンに至近距離からシュートを撃たれ、「メトロポリターノの初ゴールを挙げるのはカンテラーノだといいね」と言っていたサウールの希望が皮肉な形で実現してしまうところでしたが、そこはGKオブラクがparadon(パラドン/スーパーセーブ)で危機を回避。シメオネ監督もこのままだと先週火曜のCLローマ戦と同じになってしまうと恐れたか、後半開始からはガビ、コケ、サウール、トーマスのカンテラーノ4人の中盤を諦め、トーマスに代えてカラスコを投入したものの、その効果もすぐには見えなかったんですが…。

▽ええ、丁度、テコ入れ第2弾として、「最初はちょっと変な感じで、ホームじゃなくて、何かの決勝を戦っているような感じだったけど、con la afición, con nuestras canciones...empezamos a notarlo nuestro/コン・ラ・アフィシオン、コン・ヌエストラス・カンシオネス…エンペサモス・ア・ノタールロ・ヌエストロ(ファンやボクらの歌…それで自分たちのホームだと気づき始めた)」というトーレスがライン際で出場を待っていた時でしたっけ。アトレティコが一瞬だけ、輝きを放ってくれたんですよ。

▽それは60分、コレアがマラガのDFをかわしてエリア内奥から出したパスをグリーズマンが方向を変えたところ、やはりアトレティコのカンテラーノだったGKロベルトを破ってネットに突き刺さったから、それまで途切れなく応援していた場内がどんなに盛り上がったことか。ようやく虎の子の1点を手に入れた彼らはまあ、最後はまたオブラクに助けられたりもしたんですけどね。何とか最後まで1-0を保って、胸を張って試合後のイベントに臨めることに。

▽え、選手全員揃ってvuelta de honor(ブエルタ・デ・オノール/ファンに感謝するピッチ一周)をしたり、その後はド派手な打ち上げ花火をしたりだなんて、トロフィーがないだけで、まるで優勝祝いみたいじゃないかって? そうですね、これで選手たちが満足して、今季は他に何もなしで終わってしまったりしたら困りますが、一応、殊勲のゴールで夏のマンチェスター・ユナイテッド移籍騒動や開幕ジローナ戦で退場、リーガ2試合に出場停止になってチームに迷惑をかけた件をチャラにしてしまった形のグリーズマンなど、「タイトルを祝えるよう、できることは全てやるよ。Todos tenemos ganas. Yo el primero/トードス・テネモス・ガナス。ジョ・エル・プリメーロ(皆がやる気だ。ボクが一番にね)」と意欲を見せてくれましたしね。

▽その辺はまず、水曜午後午後8時(日本時間翌午前3時)からのアウェイ、ビルバオ戦で証明してもらいたいものですが、さて。日曜の練習にこのマラガ戦をケガで欠場したヒメネス、ヴルサリコが復帰したアトレティコは再び、ワンダ・メトロポリターノに戻って来る土曜に強敵セビージャを迎えるため、サン・マメスではローテーションが考えられますが、相手も日曜のラス・パルマス戦では1-0で負けてしまったものの、ビルバオはヨーロッパリーグに出場しているチームですからね。シメオネ監督もここは頭の悩ませどころでしょうか。

▽そして翌日曜、セントロ(マドリッド市内中心部)に戻るまでメトロに30分近く乗らないといけないため、午前様になってしまった私が大寝坊をしてしまったのはレアル・マドリーの試合が夜の時間帯だったのもありますが、大丈夫。このソシエダ戦が出場停止処分5試合の最後となるクリスチアーノ・ロナウドが彼女のジョルジーナさんと前夜、古巣のスポルティングを見にリスボンに行ってしまおうと、マルセロも前節に退場して今回はお留守番になろうと、ベンゼマやコバチッチが負傷離脱中だろうと、クロースが軽いケガでお休みしようと、彼らには代わりになる選手がいるんです。

▽その第一人者は、バレンシア戦に続いてドローに終わったレバンテ戦でベンチに入れていなかったのをジダン監督も深く反省したんでしょうかね。この日、初先発に抜擢されたCFマジョラルが序盤から躍動。ええ、18分にはセルヒオ・ラモスが敵DFに引き倒されながら、chilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)を試みようとツマ先で上げたボールをかっさらい、先制点を決めているんですから、マドリーのカンテラーノもしっかりしているじゃないですか。

▽ただ残念ながら、このリードは長くは続かず、10分後にはソシエダの右SBオドリオソラのクロスを左SBケビン・ロドリゲスがvolea(ボレア/ボレーシュート)。ボールがGKケイロル・ナバスの手をすり抜けて、スコアが同点となり、アノエタのゴール裏に設けられた簡易スタンドにいた応援団が前のめりになったため、看板が落ちてTVのカメラマンが骨折するなんて騒ぎにもなったんですが…。しかしマジョラルは35分の2点目にも貢献。うーん、どちらかというと、直前、再び同じ形でケビンのシュートがゴールバーを直撃、そこからカウンターでマドリーが攻め上がり、マジョラルがアセンシオに向けて出したラストパスをカットしようと突っ込んだのがこれまた、ケビンだったことの方が私には驚きだったんですけどね。

▽エウセビオ監督も「彼についてはelogiar que haya llegado de una portería a otra para ayudar al equipo/エロヒアル・ケ・アジャ・ッジェガードー・デ・ウナ・ポルテリア・ア・オトラ・パラ・アジュダール・アル・エキポ(一方のゴールからもう一方のゴールにチームを助けるため、駆けつけたことを褒めるばかり)」と言っていましたが、その結果はオウンゴールという最悪な形になることに。加えて、このフランス人のカンテラーノは60分、イスコが自陣から出したパスを追うベイルと70メートルのガチンコで徒競争。時速35キロにも達するスピード自慢の相手に追い抜かれてしまい、最後はGKルリの頭を超えるシュートで3点目を奪われたとなれば、とてもその夜、マドリー戦初得点を祝う気にはならなかったに違いありませんって。

▽結局、これで1-3と快勝したマドリーでしたが、何より良かったのは水曜午後10時(日本時間翌午前5時)から、ホームにベティスを迎える前にベイルがゴールを挙げて、自信を取り戻してくれたこと。いえ、本人は昨今、サンティアゴ・ベルナベウのスタンドからpito(ピト/ブーイング)が聞こえてきても「そういうのはサッカーではよくあるし、コントロールはできない。ブーイングされないよう、練習しないとね」とあまり気にしていないようでしたけどね。ジダン監督も「Para mí esta no es todavía su mejor version/パラ・ミー・エスタ・ノー・エス・トダビア・ス・メホール・ベルシオン(私にとってはまだ、最高のバージョンじゃない)。もっと上手くできるのだから、辛抱してやらないと」と言っていましたが、それって、マドリーファンには一番ないものですよ。

▽とにかく早々に復調してくれるに越したことはないんですが、一方のベティスも先週末、デポルティボにホアキンのdoblete(ドブレテ/1試合2得点)で2-1と勝利。キケ・ステイン新監督の下で徐々に進歩してきているようなので、マドリーも油断は大敵です。とはいえ、今度は先週のCLアポエル戦で2ゴールを挙げたロナウド、そしてマルセロ、クロースも出られますからね。ソシエダ戦で頑張ったマジョラルや左SBのテオなどは控えに戻る可能性が高いんですが、何せライバルのバルサは開幕4連勝で、アトレティコも同じですが、現在の勝ち点差は4。これ以上広がると先々、面倒なため、まずはガッチリ勝利を掴んでおかないといけませんよね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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【原ゆみこのマドリッド】ゴールがないと盛り上がらない…

▽「もう5年も前のことなのね」そんな風に私が思い起こしていたのは月曜日、ヨーロッパリーグ32強組み合わせ抽選でアトレティコの相手が決まった時のことでした。いやあ、ここ数年、CL決勝トーナメントの常連と化していた彼らですが、今季はグループリーグで3位敗退し、年明けからは2012-13シーズン以来のELに挑戦することに。相手がアーセナルやドルトムント、ナポリ、ミランといった大物なら、話は違うんでしょうが、これがコペンハーゲンとなると、2月22日の2ndレグなんて、ワンダ・メトロポリターノのスタンドにかなり空きが出るのは間違いないかと。 ▽実際、寒くて人も少ないビセンテ・カルデロンで私が見た最後のEL試合も2013年の32強対決ルビン・カザン戦1stレグだったんですが、これまた結果も最悪で、そう、0-1で負けていたアトレティコはGKアセンホ(現ビジャレアル)がロスタイムに全員攻撃に参加してカウンターを喰らい、2点目を奪われて被害が拡大。結局、ロシアでの2ndレグにファルカオ(現モナコ)のゴールで勝ったものの、総合スコア1-2で敗退という悲惨さだったんですが、そのシーズンは当時、フェルナンド・トーレスもいたチェルシーが、昨季もマンチェスター・ユナイテッドが優勝と、通常ならCLにいるであろうチームが優勝することもありますしね。前人未到のEL3連覇を果たしたセビージャだって、今季のCL16強対戦でユナイテッドに負けたら、もう先はないことを考えると、シーズン終盤までヨーロッパの大会を楽めそうという意味では良かったのかもしれませんが…。 ▽いやいや、もちろん私が自分を慰めているだけというのはわかっていますよ。だってえ、同じ金曜に決まったお隣さんのCL16強対戦の相手はあのPSG。グループ2位通過のため、2月14日にあるホームの1stレグなど、ネイマール、カバーニ、エムバペを擁するチームとの名勝負目当てのファンで、サンティアゴ・ベルナベウが超満員になるのは日を見るより明らかじゃないですか。3月6日の2ndレグもパリで開催とマドリッドから近いため、応援に行くレアル・マドリーファンも多いかと思いますが、その頃、順当に行っていれば、アトレティコはEL16強対戦の1stレグ。自己責任と言ってしまえばそれまでですが、ラウンドが1つ少ないCLに比べ、ミッドウィーク全てがコパ・デル・レイで占められる1月のハードスケジュールの後、ELだと2月3月も週2試合ペースを続けないといけないのは本当に辛いですよね。 ▽まあ、その辺はまた時期が来たらお話しすることにして、とりあえず、先週末のリーガでマドリッド勢がどうだったかを伝えておかないと。この15節、先陣を切って土曜のアジアンゴールデンタイム、正午からキックオフしたのは弟分のヘタフェ。丁度、相手がエイバルということで、柴崎岳選手と乾貴士選手の日本人対決をLEP(スペイン・プロリーガ協会)が盛り上げたかったのか、いえ、選手入場時にスタンドに大きな日の丸の垂れ幕が広がったり、マドリッド日本人会が応援ツアーを企画したりというのは別にいいんですけどね。まさか、キックオフ前に両選手が始球式をするスペイン人フィギアスケーター、ハビエル・フェルナンデスのご相伴までするのはちょっと演出過多だったかと(https://twitter.com/LaLigaEN/status/939484109575000064)。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171212_10_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽ええ、後で乾選手に訊くと、一緒に始球式したのが誰だったかも知らなかったようで、「日本人が出るだけで、何でこんなに日本で盛り上がるのかよくわからない。始球式もいるのかなって感じで」とのこと。「もうボクなんか、3年いるんだから、こういうのは1年目の選手同士でやってほしい。エイバルでのホームゲームでもやるって言われたら、絶対止めます」と言っていたものですが、残念ながら、この日はピッチの上で2人がマッチアップすることはありませんでした。というのも先発した乾選手は後半18分でベベに交代、9月のバルサ戦で負傷して以来、柴崎選手が初めてコリセウム・アルフォンソ・ペレスのピッチに帰って来たのはその後、28分になってからだったから。 ▽それも柴崎選手の出場はやはり回復したばかりのパチェコ同様、ボルダラス監督に言わせると、「Es importante que esten en el verde para que tengan minutes/エス・インポルタンテ・ケ・エステン・エン・エル・ベルデ・パラ・ケ・テンガン・ミヌートス(プレー時間を持つため、ピッチに出るのは大事なこと)」だったからのようで、残念ながら、チームの勝利には結びつかなかったんですが、何せエイバルのキャプテン、ダニ・ガルシアでさえ、「家で見ていたら、チャンネルを変えていただろう。Un partido sin ocasiones, muchas faltas.../ウン・パルティードー・シン・オカシオネス、ムーチャス・ファルタス(チャンスがなく、ファールばっかりある試合…)」という展開でしたからね。 ▽それでもエイバルには後半8分、ジェネにエンリッチがゴール前で倒されたため、PKが与えられたんですが、ホルダンが天高く撃ち上げてしまって得点ならず。「Nos han hecho una presion tremenda/ノス・アン・エッチョー・ウナ・プレシオン・トレメンダ(ウチに凄いプレスをかけてきた)。プレーをやりにくさせられて、パス3回も繋げさせてもらえなかった」(ボルダラス監督)というヘタフェの方は後半途中、中盤の要、ベルガラがヒザを痛めて交代という不運も響いたんでしょうか。ロスタイムにはラセンの強烈シュートもGKディミトロビッチに阻まれて、結局、スコアレスドローで終わったため、ガッカリした日本人ファンも多かったかと。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171212_10_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽でも大丈夫、次の時間帯で行われたマドリーvsセビージャ戦では一気に憂さを晴らすことができたんですよ。そう、ヘタフェから大急ぎで駆けつけたサンティアゴ・ベルナベウも先日、メッシと並ぶ5回目のバロンドールを受賞したクリスチアーノ・ロナウドのトロフィーお披露目から始まったんですが、試合の方でもお祭りは続行。そう、開始3分にはCKからナチョが先制点を奪ったかと思いきや、22分にはアセンシオのスルーパスを受けて、ロナウドが自らお祝い弾を挙げると、31分にはヘスス・ナバスがエリア内でハンドを犯してペナルティもゲットすることに。当然、このPKもロナウドが決め、更に38分にはクロースが、41分にもベンゼマのアシストで右SBのアクラフがトップチーム初ゴールと、前半だけで5点なんて、こんな景気のいい試合、今季のリーガで初めて見ましたっけ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171212_10_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽いやあ、こんなことになるならカセミロ、カルバハル、セルヒオ・ラモスの出場停止、バランの負傷欠場で守備の不安を煽られていたキックオフ前は何だったのかと思ってしまいますが、やはり最大の防御は攻撃と言いますか、水曜のマリボル戦でようやくCLグループ突破を果たしたセビージャも選手の疲れを考慮して、ローテーションしていましたからね。後半も大した反撃は見られず、すでに大量リードでアブ・ダビ行きのことを考えだしたマドリー同様、無得点で終わったため、最終スコアはそのまま5-0となりましたっけ。 ▽え、セビージャ相手にそんなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を見せられるのなら、今年もクラブW杯のタイトル獲得は確実じゃないかって?そうですね、日曜には寒いマドリッドを離れ、常夏のアラブ首長国連邦に着いた彼らですが、現地での最初のセッションではベイルとバランが問題なしに全体練習をこなしたといういい知らせも。いえ、FIFAに登録する大会メンバーには入っていないバジェホも同伴しており、またバランに何かあった場合は水曜午後6時(日本時間翌午前2時)からの準決勝、土曜に浦和レッズに勝利したアル・ジャジーラとの試合の24時間前までなら差し替えできるため、心配には及ばないんですけどね。 ▽ただ、現地でのインタビューでジダン監督は「No va a ser fácil/ノー・バ・セル・ファシル(簡単にはいかないだろう)。去年もウチは日本のチーム(柴崎選手のいた鹿島アントラーズ)相手に大変な苦労をして優勝した」と言ってはいたんですが、どう見たって、準決勝も火曜のグレミオvsパチューカ戦勝者と顔を合わせる土曜の決勝にしても彼らの方が格上。逆に負けたりしたら、何を言われるかわからないという恐れもありますし、全力を尽くして夏のUEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップに続く、今季3つ目のタイトルを持って帰ってくれるんじゃないかと。 ▽そして話をリーガに戻すと、土曜は続いてレガネスがラ・コルーニャ(スペイン北西部)でデポルティボに挑んだんですが、いやあ、あまりにEL出場圏に近付いてしまったのが裏目に出ましたかね。試合は結局、前半24分にアドリアンに決められたゴールが決勝点となって、1-0で負けてしまったんですが、ガリターノ監督によると、「前半が本当に悪くて、ハーフタイムに5、6人代えられるならそうしていただろう」という最悪の出来で、もっと大量点差で負けていてもおかしくなかったよう。幸い翌日、ビジャレアルがバルサに負けたため、同じ勝ち点差のヘタフェに7位を奪われたとはいえ、6位まで勝ち点差1の8位といういい位置はキープしたままなんですが、何せ彼らの次節、兄貴分とのミニマドリーダービーは相手の都合で来年回しにされていますからね。 ▽そこは今週末、首位バルサとの差が勝ち点8から11へと、更に開いてしまうかもしれないマドリーも同じなんですが、おかげで両チーム共、今年のリーガはあと1試合だけ。レガネスが19日(火)にレバンテ戦を終え、真っ先にクリスマスのparon(パロン/リーガの停止期間のこと)に入るのに比べ、23日(土)にクラシコ(伝統の一戦)でライバルと直接対決するマドリーながら、どちらも年明けは1月4日のコパ・デル・レイ16強対決1stレグ(レガネスvsビジャレアル、ヌマンシアvsマドリー)とあって、バケーションが短い方は気の毒ですが、今週日曜にジローナ戦、20日(水)にホームのラス・パルマス戦の後、コパ・デル・レイを敗退しているため、1月最初の週末まで試合のないヘタフェのように上には上がいるため、そこはあまり羨んでも仕方ないかと。 ▽え、先週末は4位から上の勝ち点差がまったく変わらなかったということは、日曜にプレーしたアトレティコもベティスに勝ったのかって?いやあ、その通りなんですが、恥ずかしながら、お隣さんに引けを取らない試合をしたとは決して言えなず、だってえ、前半も後半もポゼッションが30%にさえ満たなかったんですよ。もうその惨状はパスが3回続かなかった弟分どころではなく、ボールを拾うやいなや、敵目掛けて蹴っているような恐ろしさだったんですが、それでも前半30分にはゴールが決まったから、呆気に取られたの何のって。そう、センターラインからゴディンが出したロングフィードをベルサイコが受け、ゴール前にラストパス。ニアポストではコレアもガメイロも捉えることができなかったものの、反対側にいたサウールが押し込んで先制点って、こんな上手い話があっていいんでしょうか。 ▽うーん、彼は先週のCL最終節チェルシー戦でも彼は劣勢の中からヘッドを決め、スタンフォード・ブリッジまで応援に行った1500人のアトレティコファンを喜ばせていたんですけどね。GKオブラクが後半、テージョのシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)で逸らし、チームを同点の危機から救っていたのはその日と同じだったんですが、幸いビジャマリン(ベティスのホーム)では味方のオウンゴールは生まれず。加えてシメオネ監督も15分にはコレアに代え、3人目のCBヒメネスを投入し、ロスタイムにはリュカまで出して、自慢の4CB総動員体制で守ったため、何とか最後まで1点のリードを守り切ることはできたんですが…「今日はあまりチャンスがなかったが、より確実なものだった。Para mí, es el juego bueno y el resultado major/パラ・ミー、エス・エル・フエゴ・ブエノ・イ・エル・レスルタードー・メホール(私にとってはいいゲームだったし、結果も最高だ)」(シメオネ監督)って、ちょっと本気で言っている? ▽いえ、確かに「Ellos tampoco es que nos hayan tirado mucho/エジョス・タンポコ・エス・ケ・ノス・アジャン・ティラードー・ムーチョ(彼らも沢山、シュートしてきた訳じゃない)。ボールは持っていたけど、そんなに危険はなかったよ」とコケが言うのももっともなんですけどね。いくらグリーズマンがケガでいないからって、6人のDFで守るアトレティコがカッコいいかというと、やっぱりそうは言えないでしょ。 ▽まあ、その辺は土曜のアラベス戦、そして年内最終戦となる22日(金)、アウェイのエスパニョール戦で改善を試みて、いよいよジエゴ・コスタとビトロが出場可能となる1月3日のコパ、ジェイダ(2部B)戦ではもっと積極的なアトレティコを見せてくれることを期待していますが、さて。そうそう、冬の市場で移籍の噂が出ているベルサイコですが、コパのエルチェ戦に続き、この試合でも本職の右SBらしいアシストで貢献。バルカン半島出身仲間のサビッチも「Yo creo que se queda/ジョ・クレオ・ケ・セ・ケダ(彼は残ると思う)」と言っていましたし、トーマスが一生懸命修行しているとはいえ、やっぱりいてくれた方がチームのためになるんじゃないですかね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.12 13:00 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】日本人選手の試合が続いている…

▽「思いつくのはやっぱり、このパターンなのね」そんな風に私が笑いを押し殺していたのは金曜日、LEP(プロ・リーガ協会)の公式ツイッターで週末のヘタフェvsエイバル戦のイメージイラストを見た時のことでした。そう、前者には柴崎岳選手が、後者には乾貴士選手が在籍するため、1つは2人が武士となって刃を交えているもの(https://twitter.com/LaLiga/status/939135819725631489)、もう1つはキャプテン翼風のアニメキャラになってボールを争っているもの(https://twitter.com/LaLiga/status/938840400395227139)で、スペイン人が日本に抱くお決まりのイメージを端的に反映している2作だったから。 ▽だったら、もしJリーグがスペイン人2選手の対戦宣伝ツイートを作ったら、闘牛士とフラメンコのイラストになるのだろうかなどと、勝手に想像を巡らせていた私でしたが、実際、土曜午後1時(日本時間午後9時)からのコリセウム・アルフォンソ・ペレスで今回、日本人選手の顔合わせが実現するのかは不明。いえ、エイバルの招集リストに乾選手が入ったのは確認できましたし、彼はここ3連勝中のリーガの試合にずっと先発しているため、余程のことがない限り、プレーしてくれるんじゃないかと思いますけどね。 ▽不確定なのは柴崎選手の方で、木曜に私がヘタフェの練習場に行ったところ、珍しいことに留学生らしい男子のグループやカップルら、10人近い日本人が来ていて驚かされることに。ジムセッションで1時間遅れて始まったトレーニングでは、フットバレーの後、チームでボールを繋いで攻めの形を作る演習やシュート練習など全てに参加。前日の記者会見でボルダラス監督も「Está totalmente recuperado de la lesion/エスタ・トータルメンテ・レクペラードー・デ・ラ・レシオン(負傷からは完全に回復している)」と言っていたものの、何せ、前節は今季無敗だった2位バレンシアに土をつける程、彼の不在中にチームが成長していますからね。負傷者はチュリだけ、後はその試合でレッドカードをもらったアランバリが出場停止になるぐらいと、メンバー的にも足りているため、柴崎選手がベンチに入るかどうかすら、まだわからないのは辛いところかと。 ▽まあ、今節は6位のビジャレアルが首位バルサと対戦するため、同じく土曜のデポルティボ戦で1ポイント差を覆してのヨーロッパリーグ出場圏入りを狙うレガネスや、お隣さんと1差でやはり、エイバルに勝てばEurogeta(エウロヘタ)復活が近づく、この試合の様子はまだ次回、報告することにして、CL最終節のあった今週、マドリッドの兄貴分チームたちの結果もお伝えしていかないと。いえ、火曜はここまでバルサとレアル・マドリーの試合ばかりだったアンテナ・トレス(スペインの民放、オープンチャンネル)がとうとう、チェルシーvsアトレティコ戦を中継してくれたんですけが、元々、こちらは自分たちが勝って、なお且つ、ローマがポイントを落とさないといけないと、分が悪すぎましたからね。 ▽おまけに序盤は威勢よく攻めていたシメオネ監督のチームだったものの、30分を過ぎるともう活躍するのはGKオブラクばかりという怖い状態に。それでも後半10分にはコケのCKをフェルナンド・トーレスが頭で繋ぐと、ファーサイドでサウールがヘッドを叩きこみ、カンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の連携で元同僚のGKクルトワを驚かせたから、嬉しかったの何のって。いやあ、当のサウールも「Con el 0-1 crimos que si era possible/コン・エル・セロ・ウノ・クリモス・ケ・シー・エサ・ポシーブレ(0-1になって、突破は可能だとボクらは信じていた)」と後で言っていたように、どうやらこの時、彼らは2分程前、ローマがペロッティのゴールでカラバフからリードを奪ったのを知らなかったようなんですけどね。 ▽その時は私もまだ、「アトレティコから1点取ったカラバフなんだから、ローマからだって、1点ぐらい取れるかも」と淡い期待を抱いていたものの、29分、アザールのシュートをサビッチがオウンゴールにしてしまっては…。その試合、モラタやザッパコスタらのシュートを7回もの見事なparadon(パラドン/スーパーセーブ)で阻止しながら、味方のゴールで1-1となってしまったオブラクも本当に気の毒ですが、結局、スタディオ・オリンピコ(ローマのホーム)の方も1-0で終了。いくらシメオネ監督が「ウチは1位のチーム(ローマ)から一番多くの勝ち点を奪った」とか、「カラバフ戦では10回もチャンスを作りながら、得点できなかった」とグループリーグ敗退決定を残念がったとしても、もうあとの祭りですって。 ▽そう、原因不明のゴール入らない病がチームに蔓延した9月10月、とりわけ楽勝と見られていたアゼルバイジャンのチームとの2連戦、どちらも引き分けてしまったんですから、そこは自業自得。ようやく最近は復調してきたため、この先はシメオネ監督が「リーガ、コパ・デル・レイ、ELで勝利を目指す。大会名ではなく、nosotros nos motivamos jugando con la camiseta del Atletico/ノソトロス・ノス・モティバモス・フガンドー・コン・ラ・カミセタ・デル・アトレティコ(ウチはアトレティコのユニを着てプレーすることにモチベーションが高まる)のだから」と言う通り、頭を切り替えるしかありませんが、木曜のELグループリーグが終了した途端、来年の32強対決抽選でシードチームになった彼らがいきなり、ネットブックメーカーで優勝候補に躍り出てしまったというのは喜んでいい? ▽うーん、確かにこのラウンドでは当たらないELグループ突破スペイン勢、アスレティック、ビジャレアル、レアル・ソシエダはともかく、アーセナルやミラン、ラツィオなどは1位で勝ち抜けているため、最初から難しい組み合わせにはなる可能性は低いですけどね。加えてFIFA処分が終わる来年1月からはジエゴ・コスタ、そしてセビージャで前人未到のEL3連覇を果たしたビトロが加わるとなれば、鬼に金棒というか、返すがえすもCL敗退が勿体ないというか…いえ、過ぎたことを後悔しても仕方ありません。今はただ、グリーズマンが右太ももの負傷で出られなくなってしまったハンデはあるものの、この日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのベティス戦に勝利して、リーガ上位2チームとの差を維持するよう、努めるしかないかと。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171209_15_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽え、その決勝トーナメントの組み合わせが決まるのはCL16強対戦同様、来週の月曜日だけど、同じCL敗退組でノーシードのナポリやドルトムントとアトレティコが当たったら、油断できないんじゃないかって?そうですね、丁度、水曜はサンティアゴ・ベルナベウでマドリーが後者と対戦となったため、私もドイツ人ファンで賑わっているだろうと、定番のプラサ・マジョール(市内中央にある広場)へお昼前に偵察に行ったところ…12月になると、そこってクリスマス・マーケットの屋台で埋まってしまい、普段なら出ているレストランのテラス席もなくなってしまうんですよね。おまけにこの日から連休が始まったため、物凄い混みようで、リースやベレン(キリスト誕生風景の模型)の人形を見てクリスマス気分を味わいたくても歩くだけで一苦労。黄色いユニを着たグループも広場外のお店にチラホラといった感じだったんですが、そこは旅行好きなドイツ人サポーターです。ベルナベウのフォンド・ノルテ(ゴール裏北側席)3、4階には1000人ぐらいは来ていたかと。 ▽ただ、すでにこのグループは1、2位がトッテナム、マドリーで確定しており、アポエルがロンドンで勝ち点を稼ぐ可能性を考えたら、ドルトムントの3位が脅かされる可能性も低かったため、どこか消化試合っぽくなってしまったのは否めないんですけどね。この試合ではキックオフからいくらもしないうちに、CLバージョンのクリスチアーノ・ロナウドが違いを見せてくれました!ええ、前半8分にはイスコにスルーパスを送って、マジョラルの先制点を呼び込む起点になったかと思えば、12分にはエリア前からの一撃を沈めて、2点目をゲット。こういうシュートが外れてしまうのが今季のリーガ・バージョンの彼で、ここまでたったの2ゴールと停滞しているんですが、CLではグループリーグ6試合連続得点で新記録達成とはやってくれます。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171209_15_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽更に今季CL通算も9得点とランキングトップを独走となれば、当人が「Ojala el Madrid la pueda ganar por tercera vez consecutiva/オハラ・エル・マドリッド・ラ・プエダ・ガナール・ポル・テルセーラ・ベス・コンセクティバ(マドリーが3連続優勝できますように)」と壮大な夢を抱いて当然だった?とはいえ、2点をリードした後のマドリーはしばし、休眠状態に入ってしまい、いえ、25分過ぎにシュートを2本、GKケイロル・ナバスに弾かれてしまった香川真司選手は、「数少ないチャンスを決め切らないと、もっと上に上がれないし、結果を残していないので、そこは悔しい」と試合後、反省していたんですけどね。バランが突然、ケガでアセンシオと交代、ルーカス・バスケスが右SBに移動したりで敵の守備が乱れたのを利用して、ドルトムントは42分、マドリーキラーのオバメヤングがシュメルツァーのクロスをヘッドで決めて1点を返し、後半に繋げることに。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171209_15_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽実際、オバメヤングはゲーム再開3分で1度はナバスに弾かれながら、2度目のvaselina(バセリーナ/ループシュート)を成功させ、スコアを同点にしたんですが、いやあ、その頃にはウェンブリーでアポエルが2-0と負けていたのも影響しましかね。追加点が入らないまま、36分にはエリア内の混戦からテオがヘッドで外に出したボールをルーカス・バスケスがシュート。当人曰く、「足の外側で蹴ったせいで変な軌道になったんだけど、入ってくれたね。Mi gol no fue muy ortodoxo/ミ・ゴル・ノー・フエ・ムイ・オルトドクソ(あまりまともなゴールじゃなかった)」そうですが、これでマドリーが勝ち越すことに。残り3分には再び、香川選手にもチャンスが回ってきたんですが、ボールは枠の外へ。「もちろん足がつっていたし、チームメートには後でただ流し込めばいいんだよと言われたけどね」(香川)そうで、ドルトムントが再び同点に追いつくことはできませんでしたっけ。 ▽結局、3-2でマドリーの勝利となりましたが、実は彼ら、これで直近のホームゲーム3試合連続2失点。マンチェスターの両雄やPSGなど、グループ1位終了の強豪と当たるかもしれない16強対戦については、「Creo que estaremos bien en febrero/クレオ・ケ・エスタレモス・ビエン・エン・フェブレロ(ウチは2月にはいい状態になっていると思う)。クリスマス明けには良くなっていると確信しているよ」とジダン監督も楽観していたんですが、この土曜のリーガ、セビージャ戦に向けては不安があるかも。何せ今回、前節のアスレティック戦でカルバハルとカセミロが累積警告となっているのに加え、退場したセルヒオ・ラモスも出場停止。更に来週のクラブW杯(水曜にアル・ジャジーラvs浦和レッズ戦の勝者と対戦)には同行するようですが、バランはこの試合に間に合わないそうで、バジェホも金曜に筋肉痛が治ったばかりとなれば、ボランチのマルコス・ジョレンテのCB転用を含め、守備陣編成にはかなり頭を捻る必要が。 ▽え、それでもドルトムント戦ではモドリッチやクロース、マルセロ、ベンゼマらを温存できたし、ベイル復帰のメドは立たずとも、木曜にはロナウドがライトアップされたエッフェル塔の1階展望台にドラマチックに登場(https://www.realmadrid.com/noticias/2017/12/cristiano-ronaldo-gana-su-quinto-balon-de-oro)。メッシと並ぶ通算5回目のバロンドール受賞を果たし、「自分はこの賞を7回獲りたいし、子供も7人欲しい」(ロナウド)と意気揚々、パリから戻って来たんだろうって?そうなんですが、さっきも言った通り、今季のリーガではシュート精度がどこか狂いっぱなしの彼ですからね。こればっかりは一体、どこまで期待していいのやら。 ▽相手も現在、前立腺ガンの手術を受けたベリッソ監督が戦列を離れながら、水曜にはマリボルと引き分け、CLグループ通過を2位で決めたセビージャですし、実はリーガ5位の彼らは4位のマドリーと同じ勝ち点を保持。どうもこうなると、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのこの一戦、非常に拮抗して見えるんですが、さて。ちなみに今節はまた2試合同日、マドリッドで開催ですが、ヘタフェ(マドリッド近郊)からサンティアゴ・ベルナベウへはエイバル戦終了直後、セルカニアス(国鉄近郊路線)C4線にLas Margaritas(ラス・マルガリータス)駅から乗り、Nuevos Ministerios(ヌエボス・ミニステリオス)駅へ、そこからメトロ(地下鉄)1駅で着けるため、ギリギリ梯子が可能かと。まだどちらもチケットがあるようなので、マドリッドでの休日をサッカー漬けで過ごしたいファンなどは試してみてもいいかもしれませんね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.09 12:00 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】まだ取り返しのつく大会もある…

▽「もしやこれって、リーガ優勝を諦めないでいいってことかしら」。そんな風に私がワクワクしていたのは月曜日、いえ、14節が終わっても1位から4位の順番は変わってないんですけどね。動いたのは勝ち点差で、2節前には10ポイントもあった首位バルサと3位アトレティコの差がたったの6に。2位バレンシアとも1差になったんですが、このまま順調に行けば、今回、2差の4位となったお隣さんが年内最終戦のクラシコ(伝統の一戦)でバルサを破ってくれた暁には、たったの3差で新年を迎えることも夢ではなし。それぐらいだったら、アトレティコの場合、直接対決で縮めればいいと言えないのが辛いところとはいえ、シーズン後半、次のクラシコまで待ったっていいですし、土曜にセルタがカンプ・ノウで引き分けたように他のチームが波乱を起こしてくれるかもしれませんし、6月にはワンダ・メトロポリターノ初年度に祝勝イベント開催なんて可能性だって…。 ▽いえ、まだ12月になったばかりなんですから、白昼夢に耽っていてはいけません。とりあえず、寒波に襲われた先週末のマドリッド勢の様子を順々にお話していくことにすると、先陣を切ったのはアトレティコ。すでにバルサが躓いたことを知りながら、レアル・ソシエダ戦が始まったんですが、もう日中の気温が10度に達しないこの時期、まだ外が明るくてもヒートテックで防寒していって大正解でした。おまけに彼らがパッとしなかった前半、28分にはフィリペ・ルイスのパスミスがキッカケとなり、エリア内に入り込んだオジャルサバルをGKオブラクが倒してしまい、PKを献上。ウィリアム・ホセがゴールを決め、1点リードされてしまったとなれば、体感温度が一気に低くなったのはきっと、私だけではなかったかと。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171205_10_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽それに輪をかけたのは2度もGKルリとの1対1となりながら、シュートを相手に当ててしまったコレアのビエット症候群感染で、いえ、今季少し前まではアトレティコのFW陣全員が多かれ少なかれ、このゴール入らない病に罹っていたんですけどね。ハーフタイムに「queremos ganar/ケレモス・ガナール(勝ちたいね)と話し合った」(サウール)というチームがピッチに戻った後半序盤にも、彼は同様のチャンスに天高く撃ち上げてしまい、スタンドを絶望させていたんですが、その日は救いの手が思いもかけないところから現れます! それはアトレティコが諦めずに攻め続けていた18分、エリア内右奥まで侵入したサウールが上げたクロスを反対側で受け取ったフィリペ・ルイス。 ▽ええ、「ペナルティはボクのボールロストからだったんだけど、soy asi, si pierdo 40 balones, voy a pedir el 41/ソイ・アシー、シー・ピエルド・クアレテンタ・バロネス、ボイ・ア・ペディール・エル・クアレンタイウノ(自分はそういう奴。40回ボールを失ったら、41回パスを頼むよ)」という、常に前向きな彼が利き足でない右で放ったシュートがファーサイドに決まったから、ビックリしたの何のって。当人も慣れないゴールに30通り程、考えていたポーズの1つでお祝い。まだ同点で逆転ではないことに気づかず、ベンチに駆け寄って、その喜びを分かち合おうとしたそうですが、チームメートに許してもらえませんでしたっけ。 ▽だってえ、リーガのホームゲームではここ3試合、バルサ、ビジャレアル、レアル・マドリーと続けて引き分けているアトレティコですよ。バルサが勝ち点を落とすなんて滅多にない状況でしたし、シメオネ監督も畳みかけるなら今と、ガメイロ、コレアに代え、フェルナンド・トーレス、カラスコを投入したんですが…残り3分、終盤の奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)は彼らの得意技ではないし、リーガ18試合連続無敗はクラブ史上2度目の快挙とはいえ、うち8つがドローなんて、あまり威張れない記録なんじゃないかと私もほとんど諦めていた時のことでした。そう、コケのクロスを再びサウールが頭で繋ぎ、ゴール左前に突っ込んだグリーズマンが押し込んでくれたんですよ! ▽いやあ、2-1で勝利した後、当人は「con el empuje de la aficion y el esfuerzo de cada uno hemos conseguido la victoria/コン・エル・エンプーヘ・デ・エラ・アフィシオン・イ・エル・スフエルソ・デ・カーダ・ウノ・エモス・コンセギードー・ラ・ビクトリア(ファンの後押しと各人の努力で勝利を手に入れた)」と言っていましたけどね。サウールも「Cuando nos animan todo es diferente/クアンドー・ノス・アニマン・トードー・エス・ディフェレンテ(応援されている時は全てが違う)。ファンのサポートがわかると、チームはより勇敢になれるんだ」と言っていましたが、それはちょっと微妙。CLカラバフ戦やマドリーダービーの時など、開始から終了まで物凄い応援ぶりだったにも関わらず、結果は引き分けだったことを考えると、効を奏したのはやはり、最近はご一緒するCFを置いて、シメオネ監督がグリーズマンにプレーしやすい環境を提供したこと。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171205_10_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽おかげで彼もここ3試合で4得点というエースらしい働きを見せていますし、加えてこの日は敵にリードされていたため、チームが決して後退しなかったというのも良かったかと。まあ、そうは言っても、シメオネ監督が「El gol tiene una energia que es inigualable y es dificil de explicar/エル・ゴル・ティエネ・ウナ・エネルヒア・ケ・エス・イニグアラブレ・イ・エス・ディフィシル・デ・エクスプリカル(ゴールは説明するのが難しい、他にはないエネルギーを与えてくれる)」と言っていたように、以前は何をやっても入らなかったシュートがまだ例外はあるものの、入るようになったのが、一番大きいんじゃないでしょうかね。 ▽ただ、これでリーガはいいんですが、時宜を逸した大会もあって、この月曜、もう今更、スタンフォード・ブリッジの雰囲気に慣れるも何もないと思ったんですかね。恒例に背いて、マハダオンダ(マドリッド近郊)で朝練した後、ロンドンに向かったアトレティコは火曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのチェルシー戦にたとえ勝てたとしても、ローマのホームで戦うカラバフが引き分け以上の成績を残さない限り、CLグループリーグ3位での敗退が決定。来年は1月からプレーが可能となるジエゴ・コスタやビトロと共に、2012年以来のヨーロッパリーグ優勝を目指すことになりますが、それはまだ先の話ですからね。サウールも「こうなったのは自分たちのせい。Solo podemos ganar y esperar/ソロ・ポデモス・ガナール・イ・エスペラール(できるのは勝って待つことだけ)」と言っていたように、今はフアンフランのケガ治らず、再びトマスが右SB修行を続けるグループ最終節をいい形で終えてくれるのを祈るしかありません。 ▽え、そのアトレティコ立ち直りの特効薬がわかれば、同じ病に苦しんでいるお隣さんにも分けてあげたいって? うーん、確かにその土曜、ナイトゲームでアスレティックに挑んだマドリーは雨のサン・マメスでスコアレスドロー。「Estamos ocho puntos por la falta de gol/エスタモス・オチョ・プントス・ポル・ラ・ファルタ・デ・ゴル(ウチはゴール不足で首位と勝ち点8差にある)」(ジダン監督)という結果に。とはいえ、イスコも「昨季は終盤に得点できていたけど、nos esta faltando un poco de suerte, en el futbol tambien influye/ノス・エスタ・ファルタンドー・ウン・ポコ・デ・スエルテ、エン・エル・フトボル・タンビエン・インフルージェ(ウチにはちょっとツキが足りない。そういうのもサッカーには影響するんだ)」と言っていた通り、廻り合わせのいい悪いの問題もありますからね。 ▽大体、あれだけ才能余りある選手が揃っていて、先日など、2部Bのフォルメンテーラに0-1で負け、コパ・デル・レイ32強敗退の憂き目に遭っている今季不調のアスレティックから、どうして1点ぐらい取れないんだという感じですが、何より困るのはこの14節まで、ベイルは治ってもまたケガしたりといった具合で仕方なくても、クリスチアーノ・ロナウドとベンゼマが揃って2得点ずつしか挙げていないこと。うーん、前者はシュート68本とかなり狙いにいっているんですけどね。この日もGKケパに防がれたり、ゴールポストに弾かれたりと、ネットを揺らすことはできず。その対極で昨夏、移籍したモラタ(チェルシー)が9ゴール、マリアーノ(リヨン)が12ゴールと当たりまくっているため、逃した魚は大きかったみたいな話なってしまうのは仕方ない? ▽だったら、今季序盤、オブラクがどんなに頑張ってもスコアレスドローにしかならなかったアトレティコの例もありますし、冬の市場でケパ獲得云々ではなく、FWの緊急補強でもした方がいいような気がしますが、ジダン監督はこのゴール日照りについて、「Esto seguro que va a cambiar/エストー・セグロ・ケ・バ・ア・カンビアール(これは絶対、変わっていく)」と断言。「El balon empezara a entrar un dia y no parara/エル・バロン・エンペサラ・ア・エントラール・ウン・ディア・イ・ノー・パララ(いつかボールはゴールに入り始めるし、そしたらもう止まらないよ)」というカセミロの言葉にも嘘はないと思いますが、実は彼らには切迫した問題が。それはリーガ次節のセビージャ戦で同日、デポルティボに2-0で勝って、同じ勝ち点で5位につけている相手をサンティアゴ・ベルナベウに迎える試合では、カルバハルとカセミロが累積警告でプレーできないこと。 ▽加えて、鼻骨骨折をカバーするマスクを外して、セットプレーでの攻撃に参加していたセルヒオ・ラモスが張り切りすぎたか、アスレティック戦の後半42分に空中戦でアドゥリスにcodazo(コダソ/肘撃ち)を見舞ったとして、2枚目のイエローカードで退場。これでリーガ19回目と単独最多記録を打ち立てただけでなく、こちらも出場停止となるため、守備的にかなり不安なんですが、いくらシーズンは長いとはいえ、取りこぼしを続けていたら、いつになっても首位との差は縮みませんからねえ。 ▽ただお隣さんとは違い、CLグループリーグは前節、2位通過が決定した彼らなので、水曜午後8時45分からのホームゲーム、ドルトムント戦は結果を気にしなくていいのが救いと言えば救いなんですが、さて。アセンシオが負傷から回復、ベイルの様子はいつもながら、よくわからないマドリーに対して、相手はまだアポエルと3位を争っていますし、香川真司選手のプレーも見られるかもしれないだけに、いい試合になるといいですね。 ▽え、マドリッドの両雄の結果はともかく、今節、サプライズ感がより強かったのは日曜の弟分たちの方じゃないかって? そうなんですよ、まず正午からのビジャレアル戦のため、ブタルケ(レガネスのホーム)に向かった私でしたが、まさかこちらでも見事な逆転劇を目撃できるとは一体、誰に予想できたでしょう。そう、両チームとも無得点に終わった前半の後、後半15分にはトリゲロスのロングパスにGKクエジェルが飛び出したところ、ボールを受けたラバにかわされてしまう失態。ガラ空きのゴールに流し込まれて先制されたものの、この日のpepineros(ペピネーロス/キュウリ農家、レガネスの愛称)は決して諦めません。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171205_10_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽アムラバットがシマノフキに代わって入ったのが起爆剤となり、27分にはディエゴ・リコがエリア外からの一撃で同点にすると、36分にはエル・ザールが2点目、ロスタイム2分にもガブリエルが決めて、EL圏内6位のビジャレアルに3-1で勝ってしまうんですから、驚かせてくれるじゃないですか。うーん、セビージャ、バルサ、バレンシアと強豪との対決が続き、前節のセルタ戦にも勝てず、ここ4連敗していた彼らなんですけどね。マドリーがクラブW杯に参加するため、ミニダービーが来年に回されているため、12月の残り試合はあとデポルティボ戦とレバンテ戦だけ。となれば、ガリターノ監督も「Estar rozando Europa nos acerca a nuestro objetivo que es la permanencia/エスタル・ロサンドー・エウロッパ・ノス・アセルカ・ア・ヌエストロ・オブヘティーボ・ケ・エス・ラ・ペルマネンシア(ヨーロッパの大会出場圏近辺にいるのは我々の目標、1部残留に近づくことになる)」と言っていたように、今の7位をキープするだけでなく、EL出場順位に喰い込んで年を終わるのもありかもしれませんね。 ▽そしてブタルケを出た後、Julian Besteiro(フリアン・ベステイロ)駅まで20分程歩き、メトロ・スールで3駅、Los Espartalers(ロス・エスパルタス)で下車してすぐのコリセウム・アルフォンス・ペレスに向かった私でしたが、いやあ、まさかヘタフェにここまで根性があるとは意外。というのも、前半23分にアランバリのシュートがアマトに当たって入ったゴールはオフサイドで認められず、そのアランバリが1分後には早くも2枚目のイエローカードをもらって、彼らは10人になっちゃったんですよ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171205_10_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽それでも粘って、2位チームに得点を許さなかっただけでなく、後半21分にはベルガラのシュートがパウリスタに当たって先制点をゲット。まあ、マルセリーノ監督がここ2試合ベンチ入り禁止処分で代理を務めたウリア第2監督など、後で「Nos ha sorprendido la dureza del partido/ノス・ア・ソルプレンディードー・ラ・ドゥレサ・デル・パルティードー(試合のハードさに驚いた)」と言っていましたけどね。そこここでtangana(タンガナ/小競り合い)があったのはともかく、アトレティコ、マドリー、バルサと引き分けている今季無敗の相手に初めて土をつけるって、物凄い偉業じゃない(最終結果1-0)? ▽ちなみにバレンシアの文句は昨季の2部時代を彷彿させるヘタフェのラフプレーだけに留まらず、以前、この地での活躍を認められ、引き抜かれたパレホなど、「El balon no corria, el campo estaba seco/エル・バロン・ノー・コリア、エル・カンポ・エスタバ・セコ(ボールが走らなくて、ピッチが乾いていた)。まるで1週間、整備をしていないみたいにね」と嘆くことしきり。確かに相手は何度も変なところで転んでいたりしましたが、これはバルサやマドリー戦の時も同じで、それでも彼らは勝っているため、あまりいい言い訳にはならないかと。 ▽おかげでレガネスに続き、勝ち点差1で8位となったヘタフェですが、次はまたホームゲームで土曜の正午からエイバル戦。乾貴士選手が来るのも楽しみですが、バレンシア戦前の記者会見でボルダラス監督が「La vuelta la tenemos muy cerca/ラ・ブエルタ・ラ・テネモス・ムイ・セルカ(復帰はとても近い)。もうチームに合流しているし、実質、戦力と言っていい」と発言。いえ、今週末、出られるかどうかはまだ100%確かではないそうですけどね。となると、その前に私も厚着をして、練習を見学してきた方が良さそうですが…ええ、お昼からの試合でも最近のマドリッドは使い捨てカイロがいるんですよ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.05 13:00 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】コパが片付いたら…

▽「もう完璧にクリスマスムードね」そんな風に私が感心していたのは木曜日、冬のマドリッドは午後6時には暗くなるため、夕方以降の外出が億劫になっていたものの、今週は午後9時30分からのナイトゲームを2日連続で観戦。ヒートテックを重ねていけば、寒さにも何とか耐えられるのがわかり、思い切ってセントロ(市内中央部)に出てみたところ、すでに通りがイルミネーションで美しく飾られているのに気づいた時のことでした。いやあ、市役所のお知らせによると、1月6日まで続く、こういった電飾はブランドショップの並ぶセラーノ通りから、アルカラ門、レアル・マドリーが優勝のお祝いをするシベレス広場を経て、グラン・ビアまでと、この経路を3ユーロ(約400円)で回れる観賞用のデッキバスも出ているそうなんですけどね。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171202_24_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽ただそれだと、オンライン予約(https://naviluz.emtmadrid.es/es/inicio/8-entradas-naviluz.html)が必要で、しかも結構先まで埋まっているため、マドリッドに来たついでにイルミネーションも楽しもうかという観光客の方には利用しづらいところがなきにしろあらず。ちなみに私からサッカーファンへのお勧めはショッピングを兼ねた、徒歩でも回れる簡単コースで、メトロ(地下鉄)のGran Via(グラン・ビア)駅からスタートして、すぐ側あるアディダス・ショップで来年のW杯を6月15日、ソチでのポルトガル戦でスタートすることになったスペイン代表のユニフォームをチェック。そのままイルミネーションに彩られたグラン・ビアをCallao(カジャオ)駅方面に向かうと、途中でレアル・マドリーのオフィシャルショップに寄れますし、カジャオ広場を超えて2ブロック程先にはアトレティコのお店もあるのも嬉しい限りかと。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171202_24_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽それからまた、カジャオ広場に戻り、今度はプエルタ・デル・ソルへ向かう道を歩いて、最後は市庁舎前のイルミネーションツリーを拝見という行程ですが、例えば、この土曜とかでしたら、そのまま午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)から始まるアスレティック]vsマドリー戦を見に、近隣にあるアイリッシュパブ、La Fontana de Oro(フォンタナ・デ・オロ/Calle de la Victoria 1)やDubliners(ダブリナーズ/Calle de Espoz y Mina 7)に入ってもいいですしね。どちらもTV画面が幾つもあって、観光客も多いバルのため、ビールを飲みながら、気楽にサッカーが見られるのがいいところですが、さて。中心街なので夜遅くなっても人通りが絶えないのも安心ですけど、とりあえず置き引きとかには気をつけましょうね。 ▽まあ、そんなことはともかく、まずはコパ・デル・レイ32強対決2ndレグの行われた今週、マドリッド勢の結果がどうだったのかとお伝えしないと。火曜の早い時間にキックオフしたレガネスはまあ、1stレグでもバジャドリッド(2部)に1-2で勝っていましたからね。ブタルケでのホームゲームもリーガのレギュラーから半分程、ローテーションをかけながら、前半34分にティトが挙げた1点を守って勝利。総合スコア3-1でOctavos(オクタボス/16強対決)進出が決定し、私もサンティアゴ・ベルナベウのスタンドで喜ぶことができましたっけ。 ▽続いて始まったのが、フエンラブラダ(2部B)との2ndレグだったんですが、何せ、1カ月前にはどちらもPKからの得点だったものの、0-2でマドリーが先勝していましたからね。いくらスタメンに先週、土曜のリーガ戦で同じ相手と0-0と引き分けたRMカスティージャ(マドリーのBチーム)の選手が3人入っていたとて、GKケイロス・ナバスやコバチッチが復帰。トップチームのBメンバーと言われているセバージョスやテオ、マジョラル、マルコス・ジョレンテらもいいところを見せようと張り切っているかと思いきや、何と、先手を取ったのは敵の方でした。 ▽ええ、前半25分にCKからクリアされたボールをルイス・ミジャが25メートル離れた位置からシュート。当人が「El balon ha hecho muchas cosas raras/エル・バロン・ア・エッチョー・ムーチャス・コーサス・ラーラス(ボールがかなり変な動きをした)」と言っていた通りなのか、単なるナバスのミスなのかはわかりませんけどね。それが決まって2試合合計での差を1点に縮められ、更に後半14分にはカタ・ディアスのヘッドが枠を直撃って、これじゃ、いくらチケットが5ユーロ(約700円)からと格安だったとはいえ、雨もちらつく寒い夜に応援に駆けつけたファンから、pito(ピト/ブーイング)が飛んでも仕方なかった? ▽実際、「後半はマドリーにアイデアが欠けていたのがわかった」と言っていたフエンラブラダのカルデロン監督も「今こそウチの番だ」と確信したそうですが…「Pero entonces entro Bale/ペロ・エントンセス・エントロ・ベイル(だが、そこへベイルが入った)」のが運の尽き。ふくらはぎのケガがようやく治って再登場した彼でしたが、最初に触ったボールでゴール前に見事なクロスを入れ、マジョラルがヘッドで同点にするのに貢献しているのですから、やっぱり1億ユーロ(約134億円)で引き抜かれてくる選手の才能は別格なのかと。ベイルは25分にも敵DFラインを抜けて、いえ、シュートはGKに弾かれてしまったんですけどね。こぼれたボールをマジョラルが拾い、またしてもゴールを決めてしまったとなれば、相手は逆転にあと3点も必要なのですから、もう突破は確定と言って良かったでしょう。 ▽いえ、それでも残り2分にポルティージャにゴールを許し、2ndレグを2-2で引き分けたのはあまり褒められませんけどね。試合後は「一緒にプレーしたことのない者やカンテラーノ(ユースチームの選手)もいたし、相手は2部Bのレベルじゃなかった」と選手たちを庇っていたジダン監督は、「Estoy contento por pasar la eliminatoria/エストイ・コンテントー・ポル・パサール・ラ・エリミナトリア(ラウンドを突破したから満足だ)」そうですけどね。こんな様子では次の16強対決、相手次第とはいえ、ベンチにベイル以外、トップチーム勢が1人もいないような、あまりに極端なローテーションは控えた方がいいかも。 ▽加えて、フエンラブラダの1点目を止められなかったせいで、負傷中の代理を務めていたカシージャがCLトッテナム戦やリーガ前節のマラガ戦での失点で評判を落としていたのに続き、ナバスまで不安視されてしまい、ますますアスレティックのケパ即時獲得の噂が広まってしまったのが、この試合のネガティブな結果だったんですが、それより何より、翌日にはベイルが再びジムごもり。今週は足首のケガで練習を休み、移籍を控えて、マドリー戦には出ないんじゃないかと言われていたケパが回復したのとは逆に、「ふくらはぎに違和感があるだけだが、no puedo dar una fecha de regreso/ノー・プエド・ダール・ウナ・フェチャ・デ・レグレソ(いつ復帰するかはわからない)」(ジダン監督)状態に戻ってしまったというから、呆気に取られたの何のって。 ▽いえ、アスレティック戦にはクリスチアーノ・ロナウドを始め、ベンゼマやイスコらtitulares(ティトゥラレス/レギュラー)が戻りますし、マドリーダービーで鼻骨骨折したセルヒオ・ラモスも特注マスクをつけてプレーできますからね。サン・マメスでの試合とはいえ、相手は2部Bのフォルメンテーラを前に後半ロスタイムのゴールでコパ敗退が決定したばかり。リーガもここ5試合白星がなく、16位と低迷しているため、あまり恐れることはないんですが、大事なのは前節でバルサがバレンシアと引き分け、せっかく8に縮まった首位との勝ち点差をマドリーが維持できるかどうか。12月中旬にはクラブW杯があり、16節のレガネス戦が来年回しになる彼らのため、一時的にまた差が開くのは仕方ないものの、できれば年内最終戦のクラシコ(伝統の一戦)で何とか一桁に戻して、新年を迎えたいところですよね。 ▽え、珍しい偶然だけど、この土曜に2部B相手にコパ敗退した相手と戦うのはマドリーだけではないんじゃないかって?その通りでアトレティコも1stレグでは0-1と勝ちながら、水曜の2ndレグでジェイダに2-3と逆転され、1月ミッドウィークの予定がすっかりなくなったレアル・ソシエダを午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、ワンダ・メトロポリターノに迎えることに。ただ、お隣さんと違うのは自身のコパ、エルチェ戦2ndレグでの彼らが最近の好調の波をキープできたことで、いえ、やはりプレーしたのは控え選手が多かったんですけどね。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171202_24_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽おまけに1stレグ同様、ビエットのゴール入らない病には回復の兆しがまるで見えず、前半31分にヒメネスがCKからヘッドで先制する前に4回失敗。33分にフェルナンド・トーレスがカラスコの弾かれたシュートを拾って2点目をゲット、後半23分にもベルサイコのアシストでdoblrete(ドブレテ/1試合2得点のこと)を達成し、グリーズマン、ガメイロに続いてとうとう、10月にはチーム中に蔓延していた疫病から罹患したことを証明した後にもまた4回程失敗って、もうここまで来ると、泣くに泣けないのは当人だけじゃありませんって。 ▽うーん、この日はトーレスも数度、好機に決められなかったため、先日、0-5と大勝したレバンテ戦の際には「次の機会のために少しはゴールを取っておけばいいのに」とケチ臭い考えに浸っていた私も、「ワンダ初得点ついでにハットトリックでもしちゃえばいいのに」と思ったもんでしたけどね。とにかくビエットの場合は、シメオネ監督も「チームで最もいいプレーをする選手だが、彼のポジションはゴールを入れるか入れないで判断される。Yo le valoro que no se esconde y que sigue jugando y pidiendola/ジョー・レ・バロロ・ケ・ノー・セ・エスコンデ・イ・ケ・シゲ・フガンドー・イ・ピディエンドラ(それでも隠れず、プレーしてパスを頼んでいるところを私は評価しているよ)」と言っていましたが、彼がFWとしての本領を発揮するキッカケを掴むには本当にラッキーな何かが必要かと。当人は頑張っているだけに、ガメイロが今季初ゴールを挙げた時、レバンテのチェマがゴール前でボールを止めるというregalo(レガーロ/プレゼント)があったような幸運が近々、訪れてくるといいですよね。 ▽何はともあれ、アトレティコは3-0で勝利したため、極寒の平日の夜、ワンダに集った4万7000人のファンも逃したチャンスの多さなど、細かいことは気にせず、総合スコア4-1での突破を祝ったんですが、来週火曜に決まる16強対決の組み合わせには要注意。というのもこの32強対決では火曜にマラガを総合スコア3-2で下したヌマンシア(2部)、木曜にベティスを3-5で破り、逆転突破を果たしたカディス(2部)を含め、下部カテゴリーのチームが4つ残っているんですが、残りは全て1部だから。 ▽ええ、この先はマドリーやバルサと当たる可能性もあるんです!来週の最終節でチェルシーのホームで勝利かつカラバフがローマと引き分け以上という奇跡が起きない限り、来年はCLからヨーロッパリーグに転戦、リーガもお隣さん同様、首位と勝ち点8の彼らとなれば、コパぐらいしかタイトル獲得の期待が持てない気もしますしね。となると、ラス・パルマスのコパ、デポルティボ戦2ndレグで肉離れを起こしたビトロはともかく、ジエゴ・コスタがプレーできるようになる1月のミッドウィーク試合はチームにとって、最優先課題になりそうですが、さて。その傍らでリーガの3位維持、来季のCL出場権確保は万年マストの彼らなので、フアンフランのケガが治っていないにも関わらず、またベルサイコが招集リスト落ちし、トマスの右SB修行が続くこの土曜のソシエダ戦もきっと手を抜くことはないはずですよ。 ▽そしてリーガでは翌日曜、それぞれビジャレアル戦、バレンシア戦にホームで挑むことになるマドリッドの弟分チームなんですが、先に正午キックオフとなるのはレガネス。何せ、相手はコパと違って、同じカテゴリーのチームですし、ビジャレアルもポンフェラディーナ(2部B)を余裕で倒し、現在6位の実力を見せつけていますからね。このところ、リーガ4連敗と勝ち星から遠ざかっている彼らにはちょっと荷が重いかもしれませんが、ガリターノ監督も「Queremos estar más cerca de Europa/ケレモス・エスタル・マス・セルカ・デ・エウロッパ(ウチはもっとヨーロッパの近くにいたい)」と言っていたように、勝てば再び、EL出場圏が視野に入ってくるのは大きな励みとなってくれるかと。 ▽一方、木曜のアラベス戦でまるで2節前、コリセウム・アルフォンソ・ペレスで4-1とやられたリバンジのごとく、メンディソロサで3-0と完敗。1stレグでの0-1負けを覆すどころではなく、マドリッド勢で唯一、32強対決敗退となったヘタフェは、梯子観戦も可能な午後4時15分からの時間帯で2位のバレンシアを迎えるんですが、うーん、敵はもちろんコパではサラゴサ(2部)を総合スコア6-1と圧倒。リーガでも2節前にお隣さんが3-0と一蹴されていましたからね。柴崎岳選手もまだ復帰せず、私としても頑張ってせめて引き分けてくれたらぐらいしか望めないんですが、ここで勝ち点1でももぎ取れば、兄貴分2チームから感謝されるのは間違いなし。順位も今はレガネスと勝ち点1差の12位と悪くはないですし、年内の見どころはマドリッド第3のチームの座はどちらが手に入れるのかといったところでしょうか。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.12.02 12:40 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】同じ5ゴールでも違う…

▽「そろそろヒートテックの出番かな」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜。ここ数日前から一気に真冬モードに入ったマドリッドの夜間気温を調べていた時のことでした。いえ、最初はこのブラック・フライデー期間中、あまりにお手頃価格だったため、つい衝動買いしてしまったジーンズとセーターで行くつもりだったんですけどね。マドリッドの両雄がホームゲームとなるコパ・デル・レイ32強対戦2ndレグは平日だからなのか、どちらもキックオフが午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)と遅い時間。気温は5度ぐらいが予想されるんですが、暖房のあるサンティアゴ・ベルナベウはともかく、荒野の真ん中に立つワンダ・メトロポリターノで風でも吹いた日には相当、覚悟を決めておかないと辛そうに思えたから。 ▽ただ、このラウンドのコパにもいいことがあって、何せ相手が2部Bと格下ですからね。チケットがまだ大分、残っているため、火曜はマドリーvsフエンラブラダ戦を15~40ユーロ(約2000~5300円)、VIP席150~350ユーロ(約2万~4万7000円)、水曜はアトレティコvsエルチェ戦を5~10ユーロ(約700~1400円)、VIP席も50ユーロ(約7000円)からという、格安値段で見られてしまうとなれば、たまたまマドリッド観光に来ているサッカーファンも行ってみない手はない? ちなみに1カ月前に行われた1stレグでレアル・マドリーはエスタディオ・フェルナンド・トーレス(マドリッド近郊にあるフエンラブラダのホーム)で0-2と勝利。相手は2部Bグループ1首位とはいえ、先週末の土曜にはRMカスティージャ(マドリーのBチーム)ともゴールレスドローだったそうですからね。 ▽普通なら、ジダン監督も控え選手プラス、カンテラーノ(ユースチームの選手)で迎えるところですが、今回は丁度、GKケイロル・ナバスとコバチッチが負傷明けの足慣らしをするのと同時に、9月のCLドルトムント戦以来、ミステリアスな左足のケガに苦しんでいたベイルもいよいよ招集リスト入り。「La idea es que juegue ya mañana, pero veremos cuánto/ラ・イデア・エス・ケ・フエゲ・ジャー・マニャーナ、ペロ・ベレモス・クアントー(明日はプレーさせるという考えだが、どのぐらいかは様子を見ながら)」(ジダン監督)だそうですし、1stレグで退場したバジェホが出場停止のため、CBコンビもヴァバランとナチョになるかも。鼻骨を骨折したセルヒオ・ラモスのマスク姿はまだ見られませんが、U-21スペイン代表で大活躍ながら、なからなか使ってもらえないセバージョスやW杯行きが確実視されているアセンシオなど、ファンが楽しめる要素はいっぱいあるような。<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171128_14_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽一方、初戦をエルチェと1-1で引き分けているアトレティコは試合が水曜なこともあり、どんな陣容で挑むかはまだ不明。月曜には背筋痛だったヴルサリコがマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場グラウンドでチームに合流したため、本職右SB不在問題は解決しそうですけどね。何せ今季、彼らが大得意の0-0でも勝ち抜けできるとなれば、最初はシメオネ監督も控え選手中心でいくかもしれません。 ▽え、でも先週末のリーガ戦を見れば、そんないかにもアトレティコが景気悪そうな物言いはもうしなくてもいいんじゃないかって? そうですね、この13節、マドリッドの兄貴分たちの試合ではどちらもゴールを5本ずつ見ることができたんですが、その内容は大違い。まずはベルナベウにマラガ戦を見に行った私だったんですが、とりあえず9分にマルセロのクロスをクリスティアーノ・ロナウドがヘッド、枠に当たって跳ね返ったボールをベンゼマが押し込んで先制したところまでは良かったんですけどね。それがまさか、17分にはあの精密機械のようなクロースがパスミス、ボールをケコに奪われて、そのクロスをロランに決められ、同点にされてしまうんですから、誰もが呆気に取られたの何のって。 ▽この時は幸い、3分後にCKでカゼミロのヘッドをアシストして、クロースも面目を保てたんですが、どうもここ最近のマドリーはダービーでもスコアレスドローでしたし、いつの間にか、お隣さんの悪癖が伝染ってしまったんでしょうかね。ロナウドがGKロベルトに2度もパラドン(パラドン/スーパーセーブ)されてしまったのはともかく、後でジダン監督も「Lo inhabitual son las perdidas de balon que tuvimos/ロ・インアビトゥアル・ソン・ラス・ペルディーダス・デ・バロン・ケ・トゥビモス(ボールの失い方が普通じゃなかった)」と言っていたように、さっぱりパスが続かないのは一体、どうして?<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171128_14_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽まさか、アトレティコを見ている時と同じイライラを感じるようになるとは想像だにしませんでしたが、少なくともツキはあったようですね。ええ、前半最後のプレーでマラガのバイセにFKから見事なヘッドを決められたものの、「voy a saltar, me pone los brazos y creo que es falta/ボイ・ア・サルタル、メ・ポネ・ロス・ブラソス・イ・クレオ・ケ・エス・ファルタ(ジャンプするつもりだったところに腕をかけられた。ファールだと思う)」というカルバハルの主張通り、得点を認められなかったため、マドリーは何とかリードを保って折り返すことに。 ▽うーん、これにはマラガの選手たちも「クリスティアーノだって先制点の時には体を支えていたし、バイセは身長の差でカルバハルにジャンプで勝っただけだ」(チョリ)と抗議していましたが、それも57分、当人のエリア外からのシュートが直前でバウンド、GKカシージャが止められず、アウェイでの今季2得点目が入ったとなれば、その悔しさも半端じゃなかったかと。おまけに彼らにとって悪いことはさらに続き、最後は75分、またしても引き分けで首位バルサとの差が拡大するんじゃないかという恐れにベルナベウのスタンドが包まれていた頃、ルイス・エルナンデスが途中出場のモドリッチを倒してペナルティを献上。ロナウドのPKは一旦、ロベルトが弾いたものの、その跳ね返りを押し込まれ、マドリーに3-2で屈することになりましたっけ。 ▽え、その日のfondo sur(フォンド・スール)では12節までPKを1本ももらえず、審判に逆ひいきされていると感じていたマドリーサポーターたちがレッドカードを掲げる抗議行動などもあったけど、試合後のミチェル監督は「前半の2-2となるゴールは有効に見えたが、結果は変えられない。Arbitrar es complicado/アルビトラール・エス・コンプリカードー(ジャッジするのは難しいからね)」とそれ程、根に持っていなかったみたいじゃないかって? そうですね、マドリーは当人の古巣ですし、降格圏でもがいているチームにしては、前半にはフアンカルがヒザの靭帯断裂で早期交代、後半もキャプテンのレシオが足を引き摺ってプレーしていたにも関わらず、拮抗した試合ができたことに満足していたのかも。 ▽まあ、そんなミチェル監督ですから、丁度、プレスルームに降りるエレベーターで一緒になった、今はレアル・マドリーTVで解説者として働いている元同僚のロベルト・カルロスなども「マラガは1部に残らないといけないよ。あそこにはいいビーチもあるし、監督も好きだからね」と言っていたんでしょうが、そんなことはともかく。年内のリーガはアスレティック戦、セビージャ戦と強敵が続き、最後はクラシコ(伝統の一戦)で締めないといけないマドリーなんですから、あまり不安定な試合が続くと、先行きが思いやられますよね。 ▽そして一旦、家に戻った後、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にアトレティコを見に行った私でしたが、いやあ、もしやあのダービーが厄払いに役立ったんでしょうか。先週のCLでローマに2-0で快勝していた彼らですが、この日は5分から、幸運の女神が微笑むことに。だってえ、ガビのロングボールに抜け出したガメイロのラストパスをレバンテのロベルがクリアしようとして、オウンゴールで先制ですよ。その後、GKオイエルとの1対1を2度共失敗したガメイロだったんですが、28分にはコレアのシュートをチェマがゴール前で止めながら、自分は勢いでピッチの外に出てしまうという大失態。完璧ガラ空きのゴール50センチ前であれば、彼だって失敗しようがありませんって。 ▽おかげで2点リードという滅多にない好スコアで後半に入ったアトレティコでしたが、意外なことにそれでもチームは後退せず、ハーフタイム後も攻撃精神を維持したのが効を奏します。ええ、58分にはグリーズマンのスルーパスをガメイロが3度目の正直でGKの脇を通すシュートを成功させ、3点目をゲット。「Con Antoine tengo una buena relacion dentro y fuera del campo/コン・アントワン・テンゴ・ウナ・ブエナ・レラシオン・デントロ・イ・フエラ・デル・カンポ(アントワーヌとはピッチの中でも外でもいい関係だよ)」(ガメイロ)というフランス人FWコンビは64分にも連携し、この時はガメイロのアシストでグリーズマンがゴール、67分にもガメイロはGKに弾かれたものの、跳ね返りに突っ込んだグリーズマンのおかげで5点目が入るなんて…これまでとは打って代わった効率のいいgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を目の辺りにして、逆にこの先、反動で途方もなく悪いことが起きそうで心配になるって、もしや不幸体質が染みついているのは私だった? ▽結局、その後、ピッチに入ったフェルナンド・トーレスは「チームはゴールまでの数メートル、より落ち着いてプレーできるようになったし、no se sabe por que, pero nos entusiasma/ノー・セ・サベ・ポル・ケ、ペロ・ノス・エントゥシアスマ(何故かはわからないが、ウチはスピリッツが高揚している)」(シメオネ監督)というムードには乗れず、今季初得点を挙げることはできなかったんですが、0-5にもなれば、もういいですよ。自分など、ケチ臭い考えで次の試合にゴールを取っておくべきだなんて思ってしまったぐらいですが、運のいい日ってそういうものなんですかね。これまでは必ず敵に渡っていたリバウンドのボールなどもこの日は味方に行くというラッキーな面もあり、これまで2分け3敗と1度もシュタット・デ・バレンシアで勝ったことのなかったシメオネ監督が初勝利、チームとしても10年ぶりの白星を挙げてくれたとなれば、何の文句がありましょう。 ▽いえ、レバンテのムニス監督に「Nos hemos enfrentado a un rival de mucho nivel. Nos hemos encontrado un gran Atletico de Madrid/ノス・エモス・エンフレンタードー・ア・ウン・リバル・デ・ムーチョ・ニベル。ノス・エモス・エンコントラードー・ウン・グラン・アトレティコ・デ・マドリッド(ウチは高いレベルの相手に当たった。偉大なアトレティコ・デ・マドリーに出会った)」なんて褒められてしまうと、私もちょっとくすぐったいんですけどね。実際、この日は「彼らの全てのカウンターが凄い打撃だった」とモラレスも言っていたように、今季は不発が多かったクラブの伝統芸が大きな武器に。実際、こういう試合がもっと早くからできていれば、11月末にCLほぼ敗退、リーガ首位との差もこれ程、開いていなかったとはずなんですが…。 ▽そして翌日曜にはバルサがメスタジャでメッシのゴールがラインを割りながら、スコアボードに挙がらなかったせいもあり、ジョルディ・アルバの1点でロドリゴの先制点を帳消しにしただけに。1-1の引き分けで終わったため、得失点差で3位になったアトレティコと4位マドリーの差は2位バレンシアと勝ち点4、首位とは8に縮まったんですが、まあこれだけあると、そう簡単には近づけませんからね。12月のバルサの相手はセルタ、ビジャレアル、デポルティボと、あまりポイントを落とすこともなさそうですし、やっぱり年内最終戦のクラシコに期待するしかないでしょうかね。 ▽え、それで月曜にエスパニョールに挑んだマドリッドの弟分、ヘタフェはどうなったんだって? いやあ、土曜には私も練習を偵察に行って来たんですが、相変わらず柴崎岳選手は1人でリハビリトレーニングと、フットバレーを楽しんでいるチームメートの輪には加わらず。サッカーシューズも履いておらず、ボルダラス監督も「ガクはまだ馴らしているところ。Hay que esperar días para que entrene con el grupo/アイ・ケ・エスペラール・ディアス・パラ・ケ・エントレネ・コン・エル・グルッポ(グループ練習に加わるには何日か、待たないといけない)」と言っていたため、バルセロナ遠征に行かないのはわかっていたんですけどね。 ▽それでも9月から試合に出ていない彼を練習見学に来たヘタフェファンが忘れておらず、グラウンドを引き揚げる際に囲まれていたのは喜ばしい限りでしたが、残念ながら、RCDEスタジアムでの一戦は後半、ジュラール・モレノに決められた1点を返せず、4節ぶりにヘタフェは敗戦。お隣さんのレガネスと勝ち点1差の12位のままで、次は木曜、アラベス戦のコパ2ndレグに挑みます。何せ、彼らはマドリッド勢で唯一、1stレグで0-1と負けており、しかもアウェイでの逆転が必要ですからね。丁度、相手はその試合でデビューしたデ・ビアージ監督が月曜に解任され、今季3番目の指揮官を探している最中とはいえ、ここはかなり頑張って逆転突破してくれないと、年明けに柴崎選手が試運転できる試合がなくなってしまうかも。 ▽そして水曜午後7時30分から、2部のバジャドリッドをブタルケに迎えるレガネスは、1stレグでの1-2勝利を突破につなげたいというのがガイターノ監督の考えですが、いや、今の彼らはリーガ4連敗中。しかもシオバス、エセキエル・ムニョス、マントバーニとCBが3人も当分、負傷で出場できないとなれば、あまりコパ勝ち上がりはお勧めしないんですが、さて。ちなみにこの次のラウンド、16強対決は年明け早々の3日から予定されているため、お正月休みにマドリッド訪問を予定されている方などはこまめに日程をチェエクしておくといいかもしれませんね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.11.28 18:16 Tue
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