【CLグループD展望】バルサとユーベにポルトガルとギリシャの雄が挑戦

2017.09.12 18:03 Tue
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▽昨季のCL準々決勝で対戦したバルセロナとユベントスが突破の本命だ。この絶対的2強にポルトガルとギリシャの雄であるスポルティング・リスボンとオリンピアコスが風穴を開けられるかどうかが焦点となる。

◆編集部予想
(C)CWS Brains,LTD.
◎本命:バルセロナ
○対抗:ユベントス
△連下:スポルティング・リスボン
△連下:オリンピアコス
◆ネイマール流出もデンベレ獲得で大幅戦力ダウン回避~バルセロナ~
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▽昨季はユベントスの前に2年連続ベスト8敗退に終わったバルセロナは、FWネイマールがパリ・サンジェルマンに引き抜かれる大激震に襲われた。それでも、ドルトムントから両利きのドリブラーであるFWデンベレを獲得しており、大幅な戦力ダウンは免れている。3年前に欧州制覇したチームに比べればスケールダウンしている感は否めないが、バルベルデ新監督の堅実な手腕を持ってすれば、このグループを突破することは難しいタスクではない。
◆ボヌッチの穴は攻撃陣で埋める~ユベントス~
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▽ここ3年で2度の準優勝と悔しい結果に終わっているイタリア王者も突破の本命だ。ただ今夏、守備の要だったDFボヌッチがミランに移籍し、ディフェンスに大きな懸念を抱える。一方で攻撃面ではFWドグラス・コスタとFWベルナルデスキを加え、昨季のチームに乏しかった攻撃のカードを増やした。CLでコンスタントに結果を残すアッレグリ体制4季目の今季、22年ぶりの欧州王者を目指す。

◆コエントラン&マテュー獲得でチーム力アップ~スポルティング・リスボン~
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▽2年ぶりのCL参戦となる昨季ポルトガルリーグ3位のスポルティング・リスボンは、オリンピアコスと共にこのグループをかき回せるかどうかの鍵を握るチームだ。ジョルジェ・ジェズス体制3季目のスポルティングはレアル・マドリーからDFコエントラン、バルセロナからDFマテューと経験豊富な2選手を獲得。さらにサンプドリアからポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスを獲得し、チーム力をアップさせた。仮にチームの主軸であるMFアドリエン・シウバのレスター・シティへの移籍が白紙になれば、9年ぶりの決勝トーナメント進出へ追い風となる。

◆CL常連のギリシャ王者~オリンピアコス~
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▽昨季こそ出場を逃がしたものの、過去6年で5度のCL出場を果たしているCL常連のギリシャリーグ7連覇中のオリンピアコスもスポルティングと同レベルの実力を持つアウトサイダーだ。若干19歳ながら守備の軸となったDFレトソスがレバークーゼンに引き抜かれたのは痛手だが、昨季の戦力をほぼ維持した中、アンデルレヒトやレギア・ワルシャワといったクラブを歴任したアルバニア人指揮官のハシ氏の手腕が発揮されれば、4年ぶりのグループステージ突破が見えてくるかもしれない。
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【倉井史也のJリーグ】温故知新というか最終予選を振り返ると西野色が見えるかも!? の巻

▽あー、日本代表メンバー発表前が締め切りっていうこの原稿のタイミングの悪いこと! いや、もしかしたらこれ幸いかも!! 何書いても許される! ですよね。まぁ、データを原稿に入れるってのが今のシバリなもんで、ここで最終予選を振り返っておきましょ。これで誰が唐突に選ばれた、つまり西野朗監督の色が出たかよく分かるってもんでしょ? <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180518_22_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ▽あれ? 今こうやって振り返ってみると、香川真司や本田圭佑を外すなんて、なんか「予選突破だけお願い! あとはやるから!!」ってことだったんですかね。それにしても、こうやって振り返ってみると、ずいぶん昔のことって気もしますし、いろいろ入れ代わっちゃってるのかもしれないんですけど、たとえば井手口陽介なんてどうすんですかね? あのポテンシャルだったら入れてもおかしくないと思うんですけど、さて本日の発表ではどうなりますか。 ▽西野監督、よく考えたら今回引き受けなかったら、この大会が終わった後に同じポジションに就任できたかもしれないなって。ちょっと貧乏くじに見えるのは私だけ? ともあれいよいよ臨戦態勢。ぜひ頑張ってほしいものです。<hr>【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.05.18 10:00 Fri

【倉井史也のJリーグ】西野朗新監督になったから見ておくべきJリーグチームは!? の巻

▽さーて、今週まずはこんなデータからご覧ください。前回のワールドカップメンバーたちの当時と今の所属チームです。 1. 川島永嗣 スタンダール(ベルギー)⇒メス(フランス) 2. 内田篤人 シャルケ(ドイツ)⇒鹿島 3. 酒井高徳 シュツットガルト(ドイツ)⇒ハンブルガーSV(ドイツ) 4. 本田圭佑 ACミラン(イタリア)⇒パチューカ(メキシコ) 5. 長友佑都 インテル(イタリア)⇒ガラタサライ(トルコ) 6. 森重真人 FC東京⇒同 7. 遠藤保仁 G大阪⇒同 8. 清武弘嗣 ニュルンベルク(ドイツ)⇒C大阪 9. 岡崎慎司 マインツ(ドイツ)⇒レスター・シティ(イングランド) 10. 香川真司 マンチェスター・U(イングランド)⇒ドルトムント(ドイツ) 11. 柿谷曜一朗 C大阪⇒同 12. 西川周作 浦和⇒同 13. 大久保嘉人 川崎F⇒同 14. 青山敏弘 広島⇒同 15. 今野泰幸 G大阪⇒同 16. 山口蛍 C大阪⇒同 17. 長谷部誠 ニュルンベルク(ドイツ)⇒フランクフルト(ドイツ) 18. 大迫勇也 1860ミュンヘン(ドイツ)⇒ケルン(ドイツ) 19. 伊野波雅彦 磐田(J2)⇒神戸 20. 齋藤学 横浜FM⇒川崎F 21. 酒井宏樹 ハノーファー(ドイツ)⇒マルセイユ(フランス) 22. 吉田麻也 サウサンプトン(イングランド)⇒同 23. 権田修一 FC東京⇒鳥栖 ▽あー、すっきりした。このメンバーの中で、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督時代にポジション失った感じになったのは、内田、遠藤、柿谷、大久保、青山、齋藤、権田、的な? で、この選手たちってみんなJリーガーじゃないですか。今。 ▽だけど西野朗新監督が就任して状況って変わると思うんです。だって西野監督って2014年、2015年は名古屋を率いてたから、相手チームの選手としてみんなわかってると思うし。で、その中でもしかして浮上すんじゃないですか、サプライズですか、いや驚きって感じでもないんじゃないの? って見ておいたほうがいいと思うのが……ドラムロール……青山なのでした。だって広島、ブッチで首位じゃん。去年ギリギリ残留したのにジャンプアップじゃん。 ▽青山は18日のルヴァンカップに出ないでしっかり調整。21日の鳥栖戦にはしっかり出てくるはず! でまた大活躍しちゃったら……。だってまだ32歳ですもん。十分ワールドカップでプレーできるでしょ。 ▽ってまた今回も大胆不敵な予想をしたのでした。でもこれって、対戦相手の鳥栖の権田が目立って……うーん、ありそう!! お、となると注目チームって鳥栖ですか!!<hr>【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。 2018.04.19 17:00 Thu

【日本代表コラム】今見たい! EAFF E-1サッカー選手権に呼んで欲しい国内組日本代表23名を選出

▽日本代表にとって、2017年の最終戦となるEAFF E-1サッカー選手権2017。ロシア・ワールドカップに出場する日本代表にとっては、貴重なテストの場であり、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にとっては新戦力発掘の場となる。 ▽今大会は、中国、韓国、北朝鮮と東アジアの3カ国と対戦するが、日程の関係により海外組を招集することはできない。国内組で編成される今回の日本代表。29日にそのメンバーが発表されるが、その前にJリーグでのプレーを参考に23名をポジション別に選出してみた。 ▽なお、浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグで優勝した場合、同時期にUAEで開催されるクラブ・ワールドカップに出場するため、浦和の選手は選外としている。 <span style="font-weight:700;">GK</span> <span style="font-weight:700;">東口順昭</span>(ガンバ大阪/31) <span style="font-weight:700;">権田修一</span>(サガン鳥栖/28) <span style="font-weight:700;">中村航輔</span>(柏レイソル/22) <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽まずは守護神だ。東口順昭、権田修一、中村航輔の3名を選出した。日本代表にも招集され続けている東口、11月の欧州遠征からは外れたがそれまで呼ばれていた中村は順当だろう。中村に関しては、日本代表でもプレーを見たいところだ。 ▽そして本来であれば、西川周作(浦和レッズ)が入ると考えられるが、前述の通り選外とし、アルベルト・ザッケローニ監督の下では日本代表に選出され続けていた権田を呼んでもらいたい。鳥栖に復帰した今シーズンは、幾度となくチームを救うプレーを見せ、ショットストップは衰えていないはずだ。 <span style="font-weight:700;">DF</span> <span style="font-weight:700;">松原健</span>(横浜F・マリノス/24) <span style="font-weight:700;">小池龍太</span>(柏レイソル/22) <span style="font-weight:700;">車屋紳太郎</span>(川崎フロンターレ/25) <span style="font-weight:700;">吉田豊</span>(サガン鳥栖/27) <span style="font-weight:700;">昌子源</span>(鹿島アントラーズ/24) <span style="font-weight:700;">植田直通</span>(鹿島アントラーズ/23) <span style="font-weight:700;">三浦弦太</span>(ガンバ大阪/22) <span style="font-weight:700;">中谷進之介</span>(柏レイソル/21) <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽続いてDF陣。サイドバックは左右で2名ずつを呼んでもらいたい。右サイドバックには松原健、小池龍太、左サイドバックには車屋紳太郎、そして吉田豊を推薦したい。 ▽松原は今シーズンから横浜FMでプレーし、リーグ戦25試合に出場。シーズンが進むにつれて守備面での改善も見られ、スプリントも問題ない。また、今シーズンから柏でプレーする小池も気になる存在だ。ポジション取り、オーバーラップのタイミング、そしてクロスと攻撃センスは抜群。守備面でも対峙するサイドアタッカーを封じる試合も多く、初のJ1挑戦にして結果を残している。 ▽また、左サイドバックには10月、11月と日本代表に招集されている車屋、そして豊富な運動量と不屈のメンタルを持つ吉田を推したい。車屋は長友佑都(インテル)の控えとして計算されており、このタイミングで国際舞台での経験値を積みたいところだ。そして吉田は、長友と同タイプのサイドバックとして計算が立つ。攻撃センスも申し分なく、鳥栖で見せているプレーを代表で見せて欲しい。 ▽その他、サイドバックの候補としてはリオ五輪代表の室屋成(FC東京/23)、U-20W杯に出場した20歳の初瀬亮(ガンバ大阪)といった両サイドができる若手もいる。初瀬は両足で蹴ることができ、G大阪ではキッカーも務めるほどの精度を誇っている。室屋も一列前での起用が可能で、スプリント力とスタミナは示している。代表入りの可能性もゼロではないだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽センターバックは、日本代表に招集されている昌子源、植田直通、三浦弦太の3枚に加え、新戦力として中谷進之介を推したい。昌子、植田、三浦の3選手は、本大会のメンバー入りをかけた大事な大会となるだろう。槙野智章(浦和レッズ)が2番手に浮上してきた中、ここでアピールをしっかりしたいところだ。 ▽これまで招集歴がないところでは、中谷を推薦したい。柏で最終ラインを統率し、20歳の中山雄太をリードしている。吉田麻也(サウサンプトン)という絶対的な存在がいる現状、相棒として組めば、中谷のコントロール能力とカバー能力は日本代表でも生かされるはずだ。中山は左利きという利点もあったが、個人的に中谷を推したい。 ▽その他、左足の高精度キックを持つ福森晃斗(北海道コンサドーレ札幌/24)、右サイドバックとしても計算が立ち、“デュエル”の強さを持つ高橋祥平(ジュビロ磐田/26)、そして高橋と同じ磐田で出色のパフォーマンスを見せている大井健太郎(33)も気になる存在だ。 <span style="font-weight:700;">MF</span> <span style="font-weight:700;">山口蛍</span>(セレッソ大阪/27) <span style="font-weight:700;">三竿健斗</span>(鹿島アントラーズ/21) <span style="font-weight:700;">井手口陽介</span>(ガンバ大阪/21) <span style="font-weight:700;">倉田秋</span>(ガンバ大阪/28) <span style="font-weight:700;">原川力</span>(サガン鳥栖/24) <span style="font-weight:700;">清武弘嗣</span>(セレッソ大阪/28) <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽続いて中盤。現状の日本代表のシステムを考え、アンカーとインサイドハーフ2枚という観点で選出した。アンカーとしては山口蛍と三竿健斗の2名を選出した。 ▽山口はすでにその能力も計られており、あえて招集しないという選択肢もあるかもしれない。しかし、チームを作ることを考えれば、長谷部誠(フランクフルト)の代わりにアンカーを務める可能性もある山口は外せないだろう。チームの軸として、今大会を過ごして欲しい。 ▽そして、もう1人が昨シーズンから鹿島でプレーする三竿だ。東京ヴェルディユース出身の三竿は、今シーズン途中からダブルボランチの一角としてプレー。大岩剛監督は、三竿を軸にレオ・シルバ、小笠原満男、永木亮太を使い分けている状況だ。まだ21歳と将来性も高く、“デュエル”の強さはある。攻撃面での迫力不足はあるが、アンカーとしての働きはU-23日本代表でも見せていただけに、このタイミングで招集してみるのもプラスと考えた。 ▽その他、アンカー候補には堀孝史監督就任後に本領を発揮し始めている青木拓矢(浦和レッズ)なども挙げたいところ。クラブ・ワールドカップに出場しないとなれば、ぜひ呼んでもらいたい選手の1人だ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽インサイドハーフには井手口陽介、倉田秋のガンバコンビに、清武弘嗣、原川力を選出した。井手口、倉田は言うまでもなく、日本代表としての経験を積ませたいところ。よりチームの中心となってプレーすることで、1ランクアップを目指したい。 ▽そして、ケガで長らく日本代表から遠ざかっていた清武の復帰を希望したい。ゲームを作れ、流れを変えられる清武。C大阪での最近のプレーを見ると、本来のパフォーマンスを取り戻していることが見て取れる。元海外組として、今大会の中心となる活躍を期待したい。 ▽さらに、リオ五輪代表では主力だった原川を呼んでもらいたい。今シーズンは鳥栖でプレーする原川だが、走力がついただけでなく、攻撃センス、流れの中での組み立ての参加など、試合を積むことで伸びている印象だ。さらに、プレースキックの精度も抜群。直接FKで3ゴールを挙げており、ハリルホジッチ監督が苦言を呈する「FKからのゴール」も久々に誕生する可能性は高い。 ▽その他には、左利きのゲームメーカーである天野純(横浜F・マリノス)や運動量、カバーリング、攻撃参加と持ち味はハリルホジッチ監督好みの福田晃斗(サガン鳥栖)、福田よりもより攻撃面での違いが出せ、ボック・トゥ・ボックスのプレーが可能な川辺駿(ジュビロ磐田)も見てみたい選手だ。 <span style="font-weight:700;">FW</span> <span style="font-weight:700;">杉本健勇</span>(セレッソ大阪/25) <span style="font-weight:700;">都倉賢</span>(北海道コンサドーレ札幌/31) <span style="font-weight:700;">伊東純也</span>(柏レイソル/24) <span style="font-weight:700;">遠藤康</span>(鹿島アントラーズ/29) <span style="font-weight:700;">金崎夢生</span>(鹿島アントラーズ/28) <span style="font-weight:700;">江坂任</span>(大宮アルディージャ/25) <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ▽最後は前線だ。センターフォワードには杉本健勇と都倉賢を推したい。センターフォワードには強さ、高さ、ゴールに向かう意識を考え2人を選出した。 ▽杉本は今シーズンのJ1で得点王を争っており、日本代表としても経験を積んでいる。今大会でよりその得点力に磨きをかけてもらいたい。そして都倉も同様だ。身体の強さはもちろんのこと、想像を超えたシュートを放つことはチームでも見せているもの。日本人離れしたスケールを感じる。同じ左利きという点では川又堅碁(ジュビロ磐田/28)も考えられるが、よりチームに入り込めそうな都倉を推したい。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ▽そして右ウイングには、快足で相手DFを翻弄する伊東純也、そして日本人らしからぬプレーが持ち味の遠藤康を推したい。伊東のスピードは言わずもがな。シュート精度も悪くなく、仕掛けのタイミングも良いものを持っている。そして遠藤。まるで南米の選手かと思わせるようなテクニック、そしてアイデアはJリーグの中でも随一。左利きという点もあり、日本代表に入ることでどのような化学反応を見せてくれるのかが気になる。南米やアフリカに弱い日本だが、遠藤のイマジネーションがあれば相手を翻弄することも可能だろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171125_1000_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ▽左ウイングに推したい金崎夢生は、ゴールへの執着心、そして前線でタメを作ることができるタフさだ。センターフォワードとしても計算が可能で、泥臭くボールを追いかけ、ゴールを奪う姿勢はこのタイミングでもう1度見たいところだ。もう1人の江坂任は、卓越した運動能力の高さに期待したい。175cmと上背はないものの、跳躍力に秀でており、ヘディングで合わせる能力が高い。ラインの裏に抜ける動きもでき、サイドハーフながらもゴールが狙え、ゲームメイクも大宮では見せている。より得点を獲ることに集中できれば、大化けする可能性も秘めており、似たタイプとしては小林悠(川崎フロンターレ)か。今シーズンゴールを量産している小林も候補には入るだろう。 ▽今回は23名に絞り、さらに浦和の選手は除いた中でメンバーを選考した。現時点ですでに日本代表のベースは作られており、より上の相手と対戦した時に戦える、通用する可能性がある選手を見出したいはずだ。Jリーグで気になった選手を実際に手元に置くことで、直接判断が下される今大会。選出される選手は、最後のチャンスだと考え、持っているものを全て出して欲しい。日本代表のメンバー発表は、29日に行われる。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.11.25 20:00 Sat

【CLグループH展望】2連覇中の王者マドリーに死角なし! ドルトとスパーズが残り1枠争う

▽2連覇中の絶対的王者レアル・マドリーに死角はなく、首位通過の可能性が高い。そのため、残り1枠をドルトムントとトッテナムの昨季国内リーグ2位同士が争う構図だ。アポエルに関してはまずは1勝を目指したいところだ。 <span style="font-weight:700;">◆編集部予想</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cl2017-18_h_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> ◎本命:レアル・マドリー ○対抗:ドルトムント ○対抗:トッテナム ☆大穴:アポエル<hr><span style="font-weight:700;">◆盤石王者に死角なし~レアル・マドリー~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽昨季史上初のCL連覇を達成した絶対王者に死角はない。共に国内リーグで2位に入ったトッテナムとドルトムントと同居する組み合わせは厳しいものとなったが、決勝トーナメント進出を逃す可能性は低い。今夏の移籍市場ではMFハメス・ロドリゲス、FWモラタなど準主力を放出し、代わりにDFテオ・エルナンデス、MFダニ・セバージョスと将来を見据えた逸材の確保にとどまったが、それでも世界屈指のスカッドといえるだろう。 ▽国内リーグではFWクリスティアーノ・ロナウドの長期出場停止などの影響で直近のホーム2試合で2戦連続ドローと厳しいスタートとなったものの、CLの舞台では十分な休養を取ったエースを初戦から起用できるため、取りこぼしの心配は少ない。また、抜群の勝負勘で質の高いローテーションを仕掛けるジダン監督が、トッテナムやドルトムントとの大一番に向けてしっかりと主力のコンディションを整えてくるはずだ。また、FWベンゼマの負傷離脱を受けて、超逸材MFアセンシオ、MFイスコが序盤戦で大暴れする予感だ。 <span style="font-weight:700;">◆新指揮官の采配に不安…序盤戦がカギ~ドルトムント~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽昨季のベスト8進出チームにして、優勝したマドリーを抑えてグループステージ首位通過を決めていたドルトムントが一番の対抗馬だ。今夏の移籍市場では懸念の最終ラインにDFトプラク、DFトルヤン、DFザガドゥーを加え、中盤から前ではMFダフード、FWフィリップという新たなプレースタイルの逸材を獲得。また、流出濃厚とみられたエースFWオーバメヤンの慰留に成功。その一方で、昨季の攻撃をけん引したMFデンベレのバルセロナ移籍、トゥヘル監督からボス監督への監督交代など、マイナス材料も目立つ。 ▽ボス監督の采配に関しては、前所属先のアヤックスと同様にオーソドックスな[4-3-3]の布陣を採用し、ポゼッションスタイルを打ち出している。システム変更や選手選考などイジリ過ぎの感があったトゥヘル監督に比べ、守備面の安定度や選手の長所が出易いプラス面がある一方、不気味だったトゥヘル体制に比べ、相手によって対策し易いマイナス面もある。格上のマドリー、個の能力が高いトッテナムとの対戦では、その長所が生きるか、短所が目立つか。また、MFロイス不在の中、指揮官の戦術浸透が発展途上の序盤戦の戦いが突破のカギを握る。なお、日本人選手として唯一今季のCL参戦となるMF香川真司は熾烈なポジション争いを制し、プレー機会を得られるか。 <span style="font-weight:700;">◆昨季の反省生かせるか~トッテナム~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽昨季、躍進が期待されながらもグループステージ敗退の屈辱を味わったトッテナムは、マドリーとドルトムントという強豪相手に昨季からの成長を示すグループステージとなる。昨季のリーグ戦ではチェルシーに優勝をさらわれるも、攻守に完成度の高さを見せてプレミア最高位の2位に入ったトッテナム。CLでのリベンジを目指す今季はDFウォーカーを除く主力の慰留に加え、DFダビンソン・サンチェス、DFオーリエ、FWジョレンテという実力者を補強した。 ▽昨季のCLでの経験、若手の成長という上積みが期待できる一方、昨季に続いて残る課題は仮ホームとなる聖地ウェンブリーでの戦い。今季は国内リーグでも1シーズンの間、同スタジアムを本拠地として使用するが、ここまでの開幕2試合は1敗1分け。ドルトムントとの初戦でウェンブリーの呪縛を解けるかが、グループステージ突破のカギを握る。また、昨季ヨーロッパリーグで3試合の出場停止を科されたMFデレ・アリが不在となる序盤戦の戦いも重要となる。 <span style="font-weight:700;">◆堅守速攻で番狂わせ狙う~アポエル~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽3シーズンぶりにCLグループステージに戻ってきた国内5連覇中のキプロス王者は、奇跡のベスト8進出を果たした2011-12シーズン以来の決勝トーナメント進出を目指す。だが、同シーズンに準々決勝で敗れたマドリーを始め、ドルトムント、トッテナムと強力な3強と同じグループに入ってしまった。 ▽それでも、CLとELの舞台で豊富な経験を持つチームは格上との対戦に慣れており、極端な守備的アプローチから相手を焦らせ、狙いどころを定めた堅守速攻で番狂わせを起こす可能性を十分に秘めている。昨季トリノでプレーしたDFカルラン、スペイン人左サイドバックのラゴ、トップ下に入るMFエベリシオ、ブンデスリーガでのプレー経験があるFWデ・カマルゴらを中心にどこまで粘り強く戦えるか。 2017.09.13 18:00 Wed

【CLグループG展望】昨季4強モナコが本命も全チームに突破の可能性

▽圧倒的に力が劣るチームは1つもなく、ある意味最も実力拮抗のグループといえる。ただ、昨季ベスト4のモナコが本命であることは疑いなく、安定感のベシクタシュ、爆発力のRBライプツィヒ、経験値のポルトとそれぞれ強みを持った3チームが白熱の争いを見せてくれるはずだ。 <span style="font-weight:700;">◆編集部予想</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cl2017-18_g_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>◎本命:モナコ ○対抗:ベシクタシュ ○対抗:RBライプツィヒ △連下:ポルト<hr><span style="font-weight:700;">◆主力流出も完成度で勝る~モナコ~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_102_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽グループGの本命は昨季ベスト4のモナコだ。智将ジャルディム監督の下、攻守に完成度の高いアタッキングフットボールで17年ぶりのリーグ制覇、CLベスト4進出を果たしたモナコは、今夏の移籍市場で神童ムバッペ、MFベルナルド・シウバ、DFメンディ、MFバカヨコら若き主力が揃ってメガクラブの引き抜きに遭い、再び仕切り直しのシーズンを戦うことになった。 ▽それでも、元々育成路線を掲げるチームは、その抜かれた主力の後釜にMFティーレマンス、DFコンゴロ、FWケイタ、FWヨベティッチと若くて経験もある実力者を獲得。さらに、第二のムバッペ予備軍のFWディアカビ、FWエムボウラという10代の逸材を獲得しており、昨季同様の期待感に満ち溢れている。加えて、エースFWファルカオやMFレマル、DFファビーニョら昨季の主力の経験が混戦のグループを制す原動力となるはずだ。 <span style="font-weight:700;">◆選手層&采配力で首位通過も~ベシクタシュ~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_102_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽ナポリやベンフィカと同居した昨季に続き実力拮抗のグループに入ったベシクタシュだが、智将ギュネシュ監督の下で国内リーグ2連覇中のチームにかかる期待は大きい。今季のヨーロッパの戦いではフェネルバフチェ、ガラタサライの2強が予備予選プレーオフで敗退を強いられ、イスタンブール・バシャクシェヒルもCLプレーオフで敗れ、EL本大会に回ることになった。そのため、ベシクタシュとしてはトルコ王者として下手な戦いは見せられない。 ▽今夏の移籍市場ではDFペペ、MFメデルと経験豊富な守備的タレントをチームに加え、前線にもFWネグレドやFWレンスと好タレントを獲得し、FWクアレスマやMFタリスカ、DFアドリアーノという既存の戦力と共に質の高いスカッドを構築できた。グループステージ突破に向けては対戦相手に完全アウェイの雰囲気を作り出すホームの後押しを生かし、きっちりホームで勝ち点を積み上げたい。また、特徴的なプレースタイルであるライプツィヒ、大幅なメンバーの入れ替えに新指揮官を迎えた不気味なポルトとの直接対決できっちり結果を残したい。 <span style="font-weight:700;">◆爆発力十分も日程面とプランBに不安~RBライプツィヒ~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_102_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽豊富な資金力を持つ親会社と智将ラングニックの下、周到にプロジェクトを進めて目標だったCL初参戦を決めたライプツィヒ。若手中心のスカッドとハイインテンシティのパワーフットボールで昨季のブンデスリーガを席巻した新興クラブは、今大会出場チームでも最も躍進が期待されるダークホースだ。 ▽今夏の移籍市場ではMFフォルスベリ、FWヴェルナー、MFナビ・ケイタと主力の残留に成功し、チームの補強方針に合致したMFカンプルやFWブルマ、FWオギュスタンと質の高い若きタレントを補強し、懸念された選手層の問題を解決。だが、リーグ戦と並行して中3日に近い強行日程で持ち味のハイインテンシティをキープできるかは、蓋を開けてみなければわからない。同様に、昨季終盤からハイプレス回避のロングボール、ポゼッション放棄という対戦相手の対策が進んでおり、それを打ち破るプランBの構築が求められる。したがって、前述の課題を克服できるかが、グループステージ突破に向けた大きなカギとなる。 <span style="font-weight:700;">◆主力流出に新指揮官招へいで不安材料多し~ポルト~</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170911_102_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽今グループで最も実績を持つポルトだが、近年の成績不振とFFPの処分回避のために行った主力売却、指揮官として大きな実績がないセルジオ・コンセイソン新監督の招へいもあり、グループ最低の評価とした。 ▽今夏の移籍市場ではFWアンドレ・シウバ、MFルベン・ネヴェスとクラブの将来を担う2人の若手逸材に加え、複数の主力を放出。その一方で、補強に関してはFWアブバカルやDFリカルド・ペレイラなどレンンタルバックが中心となり、昨季に比べて戦力面の低下は否めない。それでも、国内リーグではコンセイソン監督の採用する[4-4-2]を基本としたソリッドなトランジションフットボールが機能し、ベシクタシュから復帰のアブバカルがすでに5ゴールを挙げる活躍をみせ、開幕5連勝のロケットスタートを切った。CLの舞台でも国内リーグの勢いを生かして序盤戦から勝ち点を積み重ねていきたい。 2017.09.13 18:00 Wed
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