【日本代表プレビュー】第3章の幕開け…勝利で最終予選を締めくくれ
2017.09.05 13:19 Tue
▽日本代表は5日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦する。6大会連続6度目のW杯出場を決めた日本にとって、本大会に向けた第3章がスタートする。
◆ホームではしっかりと勝利
▽この試合はトップ下に起用されたMF清武弘嗣(当時セビージャ)が攻撃の軸となり、何度となくサウジアラビアゴールを脅かした。そんな清武が前半終了間際にPKを奪い、自ら沈めて先制点を奪う。さらに後半も押し込んだ日本は、80分に左サイドを崩してFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)がゴール。終了間際に1点を返されるも、首位撃破を成し遂げた。
◆3度目の対戦
▽かつてはアジアの強国として名を馳せていたサウジアラビだが、低迷期に入りここ2大会はW杯出場を逃している。しかし、かつてオランダ代表を指揮したこともあるファン・マルバイク監督が就任すると力を取り戻し、予選でもあと一歩で3大会ぶりのW杯出場を掴める状況となっている。
▽日本とサウジアラビアは、ワールドカップ予選で対戦するのは実は3度目。初対戦はドーハの悲劇が生まれた、1993年だった。当時は0-0のドロー。強国であったサウジアラビアの前に日本はゴールを奪うことができなかった。
◆大観衆の中、命を懸けるサウジアラビア
▽2次予選を無敗で乗り切ったサウジアラビアの武器は、カウンターだ。最も警戒すべきは10番を背負うFWモハンメド・アルサハラウィ。最終予選は2得点に終わっているが、2次予選では驚異の14得点を記録。サウジアラビアのカウンターからの一撃は警戒したいところだ。
▽そして、最も驚くべきは、多くのサウジアラビア国民がスタジアムに集結するということだ。会場である、キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティのスタンド席をムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が買い占め。無料開放することで、多くの後押しを国民に呼びかけた。収容人数は6万人以上。日本にとっては脅威となる“声”の後押しもあるだろう。
◆最高の結果で締めくくれるか
▽移動や気候の変化、そしてメンタル面も含めた疲労などが考えられるため、先発に名を連ねる11名が読みづらい状況だ。しかし、「チームにとってより良いパフォーマンスの選手を使ってきた。明日も状況は同じ。私は私のグループに信頼を置いている」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が語った通り、コンディションとパフォーマンスが優先されるだろう。
▽「今回は相手のホームで、相手が最もクオリティの高いチーム。高いレベルの挑戦になる。本大会に野心をもって臨むなら、この挑戦を乗り越えていかなくてはいけない」とハリルホジッチ監督が語った通り、負けるわけにはいかない。ベストなメンバーを組んで、試合に臨むはずだ。
★予想フォーメーション[4-3-3]
DF:酒井高徳、吉田麻也、昌子源、長友佑都
MF:柴崎岳、山口蛍、井手口陽介
FW:本田圭佑、岡崎慎司、原口元気
▽正直、まったくもって予想がつかない。しかし、10月にキリンチャレンジカップがあることを考えれば、最終予選の最終戦では大幅な変更はしないはずだ。
▽GKは川島永嗣(メス)が引き続き起用されるだろう。パフォーマンスの高さ、安定感はもちろんのこと、所属クラブでの状況を考えればここで2試合起用したいはずだ。最終ラインも変更がないと思われるが、敢えて右サイドバックにDF酒井高徳(ハンブルガーSV)を予想してみた。オーストラリア戦では攻守に高パフォーマンスを見せていた酒井宏樹(マルセイユ)だが、試合中に足を少し痛めていた。その辺りも考慮し、酒井高徳を起用してもいいのではないだろうか。CBのコンビはDF吉田麻也(サウサンプトン)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)が並び、本大会を見据えてさらに連携を高めて欲しい。DF植田直通(鹿島アントラーズ)やDF三浦弦太(ガンバ大阪)は、後半から起用してもいいだろう。左サイドバックはDF長友佑都(インテル)で変わりないだろう。
▽中盤は長谷部が離脱したことでメンバーが必然的に変わる。MF山口蛍(セレッソ大阪)をアンカーに置き、オーストラリア戦で出色の出来を見せたMF井手口陽介(ガンバ大阪)は継続して起用。残る1枠には、クラブで高パフォーマンスを見せているMF柴崎岳(ヘタフェ)を起用すると見る。インサイドハーフでより攻撃面にパワーを与えてくれるはずだ。
▽前線は大きく変わるだろう。オーストラリア戦で先発した3名に代わり、右からFW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、原口が並ぶと見る。FW杉本健勇(セレッソ大阪)も観たいところだが、練習では監督から細かく注文を受けている姿が散見。日本代表のスタイルを体現するには、まだまだ時間がかかりそうだ。可能性としては、後半から途中出場するのではないだろうか。
◆第3章のスタート
▽選手ポジション争いやパフォーマンスの向上、レベルアップ、選手層の充実と課題はまだまだ残されている。まずは、しっかりと最終予選を締めくくり、10月からの試合で本大会へ本格的な強化をスタートさせたい。今回一戦は、日本の強さをアジアに知らしめる好舞台。サウジアラビア戦は5日(火)の26時30分キックオフ予定だ。
◆ホームではしっかりと勝利
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▽2016年11月15日に埼玉スタジアム2002で行われたホームゲームでは、日本は2-1で勝利を収めた。当時首位に立っていたサウジアラビアを相手に、既に最終予選で1敗を喫している日本は必勝で臨んだ。◆3度目の対戦
▽かつてはアジアの強国として名を馳せていたサウジアラビだが、低迷期に入りここ2大会はW杯出場を逃している。しかし、かつてオランダ代表を指揮したこともあるファン・マルバイク監督が就任すると力を取り戻し、予選でもあと一歩で3大会ぶりのW杯出場を掴める状況となっている。
▽日本とサウジアラビアは、ワールドカップ予選で対戦するのは実は3度目。初対戦はドーハの悲劇が生まれた、1993年だった。当時は0-0のドロー。強国であったサウジアラビアの前に日本はゴールを奪うことができなかった。
▽そして、今回の最終予選が2度目の対戦となった。前述のとおり日本は勝利。過去の通算成績も8勝1分け3敗であり、日本の方が結果を残せている。
◆大観衆の中、命を懸けるサウジアラビア
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▽勝利してもW杯出場が確定しないサウジアラビアにとって、日本戦は死に物狂いで挑んでくるに違いない。前節のUAE戦で敗戦を喫したことで、一気に暗雲が立ち込めたのだ。3位のオーストラリアとは同勝ち点。得失点差でわずかに「2」上回っている状況だ。オーストラリアが最下位のタイと対戦することを考えれば、サウジアラビアは多くの得点を奪いに来るはずだ。▽2次予選を無敗で乗り切ったサウジアラビアの武器は、カウンターだ。最も警戒すべきは10番を背負うFWモハンメド・アルサハラウィ。最終予選は2得点に終わっているが、2次予選では驚異の14得点を記録。サウジアラビアのカウンターからの一撃は警戒したいところだ。
▽そして、最も驚くべきは、多くのサウジアラビア国民がスタジアムに集結するということだ。会場である、キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティのスタンド席をムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が買い占め。無料開放することで、多くの後押しを国民に呼びかけた。収容人数は6万人以上。日本にとっては脅威となる“声”の後押しもあるだろう。
◆最高の結果で締めくくれるか
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▽MF香川真司(ドルトムント)、MF長谷部誠(フランクフルト)が離脱。これにより、25名でサウジアラビア戦に挑む。すでに本大会への切符は掴んでいる状況だが、「勝って兜の緒を締めよ」という言葉通り、最後の戦いで無様な試合をする訳にはいかない。▽移動や気候の変化、そしてメンタル面も含めた疲労などが考えられるため、先発に名を連ねる11名が読みづらい状況だ。しかし、「チームにとってより良いパフォーマンスの選手を使ってきた。明日も状況は同じ。私は私のグループに信頼を置いている」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が語った通り、コンディションとパフォーマンスが優先されるだろう。
▽「今回は相手のホームで、相手が最もクオリティの高いチーム。高いレベルの挑戦になる。本大会に野心をもって臨むなら、この挑戦を乗り越えていかなくてはいけない」とハリルホジッチ監督が語った通り、負けるわけにはいかない。ベストなメンバーを組んで、試合に臨むはずだ。
★予想フォーメーション[4-3-3]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:川島永嗣DF:酒井高徳、吉田麻也、昌子源、長友佑都
MF:柴崎岳、山口蛍、井手口陽介
FW:本田圭佑、岡崎慎司、原口元気
▽正直、まったくもって予想がつかない。しかし、10月にキリンチャレンジカップがあることを考えれば、最終予選の最終戦では大幅な変更はしないはずだ。
▽GKは川島永嗣(メス)が引き続き起用されるだろう。パフォーマンスの高さ、安定感はもちろんのこと、所属クラブでの状況を考えればここで2試合起用したいはずだ。最終ラインも変更がないと思われるが、敢えて右サイドバックにDF酒井高徳(ハンブルガーSV)を予想してみた。オーストラリア戦では攻守に高パフォーマンスを見せていた酒井宏樹(マルセイユ)だが、試合中に足を少し痛めていた。その辺りも考慮し、酒井高徳を起用してもいいのではないだろうか。CBのコンビはDF吉田麻也(サウサンプトン)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)が並び、本大会を見据えてさらに連携を高めて欲しい。DF植田直通(鹿島アントラーズ)やDF三浦弦太(ガンバ大阪)は、後半から起用してもいいだろう。左サイドバックはDF長友佑都(インテル)で変わりないだろう。
▽中盤は長谷部が離脱したことでメンバーが必然的に変わる。MF山口蛍(セレッソ大阪)をアンカーに置き、オーストラリア戦で出色の出来を見せたMF井手口陽介(ガンバ大阪)は継続して起用。残る1枠には、クラブで高パフォーマンスを見せているMF柴崎岳(ヘタフェ)を起用すると見る。インサイドハーフでより攻撃面にパワーを与えてくれるはずだ。
▽前線は大きく変わるだろう。オーストラリア戦で先発した3名に代わり、右からFW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、原口が並ぶと見る。FW杉本健勇(セレッソ大阪)も観たいところだが、練習では監督から細かく注文を受けている姿が散見。日本代表のスタイルを体現するには、まだまだ時間がかかりそうだ。可能性としては、後半から途中出場するのではないだろうか。
◆第3章のスタート
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▽記者会見でもハリルホジッチ監督が語ったように、ここからは第3章に突入する。W杯出場権の獲得が第一の目標だったが、見事に達成。次は、本大会で結果を残すことだ。そのための準備が既に始まっている。▽選手ポジション争いやパフォーマンスの向上、レベルアップ、選手層の充実と課題はまだまだ残されている。まずは、しっかりと最終予選を締めくくり、10月からの試合で本大会へ本格的な強化をスタートさせたい。今回一戦は、日本の強さをアジアに知らしめる好舞台。サウジアラビア戦は5日(火)の26時30分キックオフ予定だ。
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