アセンシオ圧巻のゴラッソ2発もベンゼマ背信マドリーがホーム開幕戦でドロー…《リーガエスパニョーラ》

2017.08.28 07:27 Mon
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第2節、レアル・マドリーvsバレンシアが27日にサンティアゴ・ベルナベウで開催され、2-2のドローに終わった。
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▽去就注目のベイルの開幕弾などで難所リアソールで3-0の快勝スタートを飾った昨季王者マドリーは、第2節で、同じくラス・パルマスとの開幕戦を勝利したバレンシアとのホーム開幕戦に臨んだ。この一戦に向けては5試合出場停止中のクリスティアーノ・ロナウド(3試合目)、前節退場のセルヒオ・ラモスという2人の主力が欠場。また、最終ラインではヴァランとバジェホの負傷でセンターバックがナチョしかおらず、カゼミロがセンターバックでスクランブル起用された。
▽一方、智将マルセリーノを新指揮官に招へいして初陣を飾ったバレンシアは、ガブリエウ、ムリージョ、コンドグビアとここに来て守備陣を中心に補強を敢行。この試合ではムリージョとコンドグビアがデビューを飾った。

▽ビジャレアル時代と同じ[4-4-2]の布陣を採用するマルセリーノ新監督率いるバレンシアが積極的な入りを見せた中、先日のスーペル・コパ2ndレグと同様にマドリーが誇る若き至宝が相手の出鼻を挫く。10分、相手陣内中央でロドリゴ・モレノの不用意なワンタッチパスをかっさらったアセンシオが、ボックス手前までボールを運び左足を一閃。DFの脇を抜けたボールがゴール左隅の絶妙なコースに突き刺さった。

▽アセンシオの圧巻の左足で先手を奪ったマドリーだが、不安材料の守備が早々にリードを吐き出す。18分、左サイド深くでフィードを受けたガヤにキープされて左サイドバックのラトに攻め上がりを許すと、数的不利の対応を強いられたDFカルバハルがクロスを上げさせてしまう。これをファーサイドから中央に絞ってきたソレールにワンタッチで流し込まれた。
▽1-1のタイに戻った試合はここからボールを保持して押し込むマドリーと、堅守速攻で応戦するバレンシアという構図の下、白熱の攻防が続く。この流れの中、ホームのマドリーがベイルやマルセロを起点に再三の決定機を創出する。36分には自陣深くからのロングカウンターでマルセロの縦パスに抜け出したベンゼマに絶好機も、巧みなコース取りのドリブルから放ったシュートはGKネトの好守に遭う。前半終了間際にはベイルとクロースのお膳立てから再びベンゼマに決定機も、いずれも決め切れず。前半は1-1のイーブンで終了した。

▽迎えた後半、勝ち点3が必須のマドリーは身体のキレを欠いたイスコを下げてハーフタイム明けにコバチッチを投入。この交代でコバチッチがアンカーに入り、クロースが本来のインサイドハーフの位置にポジションを上げた。

▽後半も主導権を握るマドリーは51分、ボックス左で仕掛けたマルセロが精度の高いクロスを供給するが、ここはDFヴェゾのブロックに阻まれる。その後も良い形で攻撃を仕掛けるものの、最後の場面で崩し切れない。

▽後半半ばを過ぎると、徐々に焦りが目立つマドリーの攻撃がやや雑になり始め、バレンシアがカウンターを仕掛ける場面が増えていく。73分にはボックス手前で与えたFKを前回対戦で決められているパレホに狙うが、ここはGKケイロル・ナバスがファインセーブで阻む。だが、77分にはカウンターから左サイド深くで味方が入れたクロスをニアのロドリゴが粘ってボックス中央に落とすと、これをコンドグビアが左足で流し込んだ。

▽コンドグビアにデビュー弾を許してまさかのビハインドを負ったマドリーは、83分にボックス手前右の好位置でFKを獲得。モドリッチやクロースという名手もいる中、左利き優位の位置でキッカーを務めたのはアセンシオ。すると、ボックス中央の壁の外側を狙った鋭い低弾道のシュートがゴール左隅に突き刺さり、またしても若き至宝がチームを救った。

▽この同点ゴールで一気にマドリー勝ち越しの空気が漂う中、1人この流れに乗れなかったのが、C・ロナウドの不在に加えすでにベイルが交代でピッチを去った中、攻撃の主役を託されたベンゼマだった。

▽この試合、序盤から決定機を逃し続けた元フランス代表FWは88分、アセンシオのシュートのこぼれ球をゴール前で拾うもイージーフィニッシュを枠の左に外す。さらに、90分にはカルバハルのクロスをゴール前で競り勝って渾身のヘディングで合わすが、これはGKネトに触られて右ポストを叩く。勝ち越しゴールを確信したピッチサイドのジダン監督は、同胞の決定機逸に思わず地団太を踏んだ。

▽結局、試合はこのままタイムアップを迎え、アセンシオの圧巻の2ゴールに臨時センターバックのカゼミロの好パフォーマンスと好材料はあったものの、ホーム開幕戦をドローで終えたマドリーは、今後の戦いに不安を残す結果となった。

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