【J1ピックアッププレビュー】監督交代の神戸、好調・横浜FMを迎え撃つ港町対決《神戸vs横浜FM》
2017.08.18 18:30 Fri
▽20日、明治安田生命J1リーグ第23節のヴィッセル神戸vs横浜F・マリノスがノエビアスタジアム神戸で行われる。
▽加入前から大きな話題を呼んだ元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ擁する神戸だったが、中断期間明け初戦の大宮アルディージャ戦で快勝を収めるも、その後は3連敗。3年目を迎えていたネルシーニョ監督が解任される事態に陥っている。一方の横浜F・マリノスは12戦無敗。9勝3分けと勝ち点を伸ばし、首位の鹿島アントラーズと勝ち点差3の3位に迫っている。
◆明暗分かれる両チームが激突
▽初戦で2ゴールを記録し、ファン・サポーターの心をガッチリ掴んだポルディだったが、続く3試合では不発。加入に湧いたあの頃が遠い昔に感じるほどチームは不振を極め、現在3連敗と目標であった優勝が絶望的になっている。Jリーグ屈指の名将でもあったネルシーニョ監督を解任し、今節からはヘッドコーチを務め、かつて神戸でもプレーした吉田孝行氏が暫定監督に就任。古巣でもある横浜FMが初陣の相手となったのも何かの縁だろうか。
▽対する横浜FMは、シーズン序盤のつまづきが嘘のような好調ぶり。5月14日の第11節ヴァンフォーレ甲府戦で3連敗をストップさせると、前述の通り12戦無敗。ここ3試合はクリーンシートで3連勝と、再び波に乗り出した。前回対戦では2-0で勝利しているだけに、しっかりと勝って首位奪取を目指したい。
◆新監督が穴をどう埋めるか〜ヴィッセル神戸〜
▽シーズン前にリーグタイトルを掲げて船出した神戸にとって、ここでの指揮官交代は大きな誤算と言える。ルーカス・ポドルスキ、ハーフナー・マイクと今夏加入した選手がフィットし切れていないこともあるが、最も計算外だったのは主力選手の相次ぐ負傷離脱だろう。しかし、そこに手を打たなかったことは少々疑問が残る。
◆見えてきた頂、一気に掴むか〜横浜F・マリノス〜
▽22試合で17失点、リーグ屈指の守備力はお見事の一言だ。無敗を続ける12試合で複数失点は第19節の清水エスパルス戦のみ。7試合は無失点で全勝と、隙が見つからない。世界を知るポドルスキを相手にすることになるが、しっかりと組織で守ることができれば、今の横浜FMにとっては抑えることも難しいことではないだろう。
▽さらに、ポジションを1つ上げたMF天野純が好調を維持。ゲームメイクだけでなく、得点も奪えてきた。また、控えの時期も続いたウーゴ・ヴィエイラはスコアラーとして継続的に活躍。12戦無敗で無得点試合がないことも、好調を維持できている要因の1つだ。となると、期待したくなるのはエースMF齋藤学のリーグ戦初ゴール。しっかりとした守備を構築し、今節も勝ち切って首位浮上を目指す。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆ヴィッセル神戸[4-4-2]
DF:藤谷壮、岩波拓也、渡部博文、橋本和
MF:小川慶治朗、藤田直之、高橋秀人、田中英雄
FW:渡邉千真、ルーカス・ポドルスキ
監督(暫定):吉田孝行
▽吉田新体制の初陣は、組織的な守備をベースにメンバーを組んでくると見る。4バックとも3バックともとれるメンバーを揃え、[4-4-2]、[3-4-1-2]を併用。3バックの際は、高橋秀人が下がり、藤谷壮と橋本和が1列前へ。藤田直之、田中英雄がボランチに入る。2トップはルーカス・ポドルスキと小川慶治朗になり、渡邉千真がトップ下に入るイメージだ。大森晃太郎やニウトン、ハーフナー・マイクは後半に攻撃のアクセントとして起用か。まずは、不用意な失点を避けることを優先するだろう。
◆横浜F・マリノス[4-2-3-1]
DF:松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、山中亮輔
MF:喜田拓也、扇原貴宏
MF:マルティノス、天野純、齋藤学
FW:ウーゴ・ヴィエイラ
監督:エリク・モンバエルツ
▽いつものメンバーだ。堅守を誇る守護神と最終ラインはいつものメンバー。右サイドバックの松原健は守備が安定しはじめ、左サイドバックの山中亮輔は攻撃面で持ち味を発揮しつつある。また、ボランチには喜田拓也と扇原貴宏のコンビを採用。ルーカス・ポドルスキを抑える上では、攻撃寄りの喜田も持ち前の粘り強さで守備タスクをこなす必要がありそうだ。2列目もいつも通りのメンバー。マルティノス、齋藤学は試合中に入れ替わる可能性もあり、天野純が全てをコントロール。ウーゴ・ヴィエイラの2戦連発にも期待がかかる。
【注目選手】
◆FWルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸)
◆FWウーゴ・ヴィエイラ(横浜F・マリノス)
◆港町のプライドを懸けた一戦
▽対照的なチーム状態の両者は、港町同士でもあり、ライバル関係にもある。神戸は今年1月1日に開港150周年を迎え、ピンクをモチーフとした記念ユニフォームで横浜FM戦も戦う。一方の横浜は、今年で開港158周年。港町としては神戸よりも先を行く。他会場の結果によっては、今節での首位浮上もあるだけに、しっかりと勝ち点3を積み上げたいところだ。
▽監督交代という“劇薬”を投じた神戸と、自分たちのスタイルで結果を残し続けている横浜FM。変化を付けるであろう神戸に、横浜FMの守備陣がしっかりと対応できるのか。そしてルーカス・ポドルスキ相手にどのような守備をみせるのか。港町対決は、20日(土)の18時30分にキックオフを迎える。
▽加入前から大きな話題を呼んだ元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ擁する神戸だったが、中断期間明け初戦の大宮アルディージャ戦で快勝を収めるも、その後は3連敗。3年目を迎えていたネルシーニョ監督が解任される事態に陥っている。一方の横浜F・マリノスは12戦無敗。9勝3分けと勝ち点を伸ばし、首位の鹿島アントラーズと勝ち点差3の3位に迫っている。
▽初戦で2ゴールを記録し、ファン・サポーターの心をガッチリ掴んだポルディだったが、続く3試合では不発。加入に湧いたあの頃が遠い昔に感じるほどチームは不振を極め、現在3連敗と目標であった優勝が絶望的になっている。Jリーグ屈指の名将でもあったネルシーニョ監督を解任し、今節からはヘッドコーチを務め、かつて神戸でもプレーした吉田孝行氏が暫定監督に就任。古巣でもある横浜FMが初陣の相手となったのも何かの縁だろうか。
▽対する横浜FMは、シーズン序盤のつまづきが嘘のような好調ぶり。5月14日の第11節ヴァンフォーレ甲府戦で3連敗をストップさせると、前述の通り12戦無敗。ここ3試合はクリーンシートで3連勝と、再び波に乗り出した。前回対戦では2-0で勝利しているだけに、しっかりと勝って首位奪取を目指したい。
◆新監督が穴をどう埋めるか〜ヴィッセル神戸〜
▽シーズン前にリーグタイトルを掲げて船出した神戸にとって、ここでの指揮官交代は大きな誤算と言える。ルーカス・ポドルスキ、ハーフナー・マイクと今夏加入した選手がフィットし切れていないこともあるが、最も計算外だったのは主力選手の相次ぐ負傷離脱だろう。しかし、そこに手を打たなかったことは少々疑問が残る。
▽それでも、MF藤田直之やMF高橋秀人が復帰。結果こそ出ていないが、戦力が戻ってきた。ポドルスキやハーフナーを含め、今一度チームが1つになることが、再浮上のキッカケになるはず。ヘッドコーチとしてチームを見てきた吉田暫定監督の下、勝利だけを目指して戦う。
◆見えてきた頂、一気に掴むか〜横浜F・マリノス〜
▽22試合で17失点、リーグ屈指の守備力はお見事の一言だ。無敗を続ける12試合で複数失点は第19節の清水エスパルス戦のみ。7試合は無失点で全勝と、隙が見つからない。世界を知るポドルスキを相手にすることになるが、しっかりと組織で守ることができれば、今の横浜FMにとっては抑えることも難しいことではないだろう。
▽さらに、ポジションを1つ上げたMF天野純が好調を維持。ゲームメイクだけでなく、得点も奪えてきた。また、控えの時期も続いたウーゴ・ヴィエイラはスコアラーとして継続的に活躍。12戦無敗で無得点試合がないことも、好調を維持できている要因の1つだ。となると、期待したくなるのはエースMF齋藤学のリーグ戦初ゴール。しっかりとした守備を構築し、今節も勝ち切って首位浮上を目指す。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆ヴィッセル神戸[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・スンギュDF:藤谷壮、岩波拓也、渡部博文、橋本和
MF:小川慶治朗、藤田直之、高橋秀人、田中英雄
FW:渡邉千真、ルーカス・ポドルスキ
監督(暫定):吉田孝行
▽吉田新体制の初陣は、組織的な守備をベースにメンバーを組んでくると見る。4バックとも3バックともとれるメンバーを揃え、[4-4-2]、[3-4-1-2]を併用。3バックの際は、高橋秀人が下がり、藤谷壮と橋本和が1列前へ。藤田直之、田中英雄がボランチに入る。2トップはルーカス・ポドルスキと小川慶治朗になり、渡邉千真がトップ下に入るイメージだ。大森晃太郎やニウトン、ハーフナー・マイクは後半に攻撃のアクセントとして起用か。まずは、不用意な失点を避けることを優先するだろう。
◆横浜F・マリノス[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:飯倉大樹DF:松原健、中澤佑二、ミロシュ・デゲネク、山中亮輔
MF:喜田拓也、扇原貴宏
MF:マルティノス、天野純、齋藤学
FW:ウーゴ・ヴィエイラ
監督:エリク・モンバエルツ
▽いつものメンバーだ。堅守を誇る守護神と最終ラインはいつものメンバー。右サイドバックの松原健は守備が安定しはじめ、左サイドバックの山中亮輔は攻撃面で持ち味を発揮しつつある。また、ボランチには喜田拓也と扇原貴宏のコンビを採用。ルーカス・ポドルスキを抑える上では、攻撃寄りの喜田も持ち前の粘り強さで守備タスクをこなす必要がありそうだ。2列目もいつも通りのメンバー。マルティノス、齋藤学は試合中に入れ替わる可能性もあり、天野純が全てをコントロール。ウーゴ・ヴィエイラの2戦連発にも期待がかかる。
【注目選手】
◆FWルーカス・ポドルスキ(ヴィッセル神戸)
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽デビュー戦で2ゴールとインパクトを残したものの、その後3試合は不発に終わっているFWルーカス・ポドルスキを選出。個の能力の高さは誰もが認めるところだが、チーム戦術にフィットしているとは言い難い。古巣対戦ともなるFW渡邉千真とのコンビが冴え渡れば、リーグ屈指の攻撃力を発揮するはずだ。自身がボールを捌くシーンが多く見られるが、最前線でプレーする怖さは、他の選手の比ではない。リーグ屈指の堅守である横浜FMを相手に、左足が4試合ぶりに火を放つか注目が集まる。◆FWウーゴ・ヴィエイラ(横浜F・マリノス)
(C)J.LEAGUE PHOTOS
▽横浜FMは、1トップに入ると予想されるFWウーゴ・ヴィエイラに注目。前節のサガン鳥栖戦では、山中亮輔のシュートに反応し泥臭くゴール。チームを3連勝に導いた。前回の神戸戦でもゴールを決めているウーゴ・ヴィエイラは、得点を奪う能力に優れており、常にゴールの可能性を感じさせる横浜のスコアラー。MF齋藤学やMFマルティノス、MF天野純とのコンビで、神戸のゴールをこじ開ける。◆港町のプライドを懸けた一戦
▽対照的なチーム状態の両者は、港町同士でもあり、ライバル関係にもある。神戸は今年1月1日に開港150周年を迎え、ピンクをモチーフとした記念ユニフォームで横浜FM戦も戦う。一方の横浜は、今年で開港158周年。港町としては神戸よりも先を行く。他会場の結果によっては、今節での首位浮上もあるだけに、しっかりと勝ち点3を積み上げたいところだ。
▽監督交代という“劇薬”を投じた神戸と、自分たちのスタイルで結果を残し続けている横浜FM。変化を付けるであろう神戸に、横浜FMの守備陣がしっかりと対応できるのか。そしてルーカス・ポドルスキ相手にどのような守備をみせるのか。港町対決は、20日(土)の18時30分にキックオフを迎える。
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