今後の目標を語る永井、「ヴェルディを黄金時代以上に日本サッカーをけん引するチャンピオンチームに」《永井秀樹 引退試合》
2017.08.15 01:50 Tue
▽永井秀樹 引退試合premium dream last match『OBRIGADO NAGAI』が14日に味の素フィールド西が丘で行われた。VERDY LEGENDS(東京ヴェルディOB主体)vsJ LEGENDS(永井の古巣クラブOBや仲間たち)は、VERDY LEGENDSが3-2で勝利した。
▽今回の引退試合を終え、改めてスパイクを脱ぐことになった東京ヴェルディユース監督兼、GM補佐の永井秀樹が、試合後の囲み取材で現在の心境を語った。
──現在の心境は?
「挨拶でも話しましたが、これほどのメンバーが集まってくれたことだけでも幸せですし、この思い入れがある西が丘でキャリアを終えたことを改めて嬉しく思います」
──自ら今回招待した選手に声をかけたという話だが
「そうですね。自分の最後なので思い入れをだいぶ優先してやらせて頂きました」
「1つを選ぶことはできませんが、一番嬉しかったのは今日かもしれません。現役時代は嬉しさよりも、常に挑戦、挑戦という日々だったので、そういう意味では今日が一番純粋に嬉しかったですし、幸せを感じました」
──逆に、現役時代を通じて辛かったことは?
「そんなに順調なサッカー人生ではなかったですが、長くやらせてもらって振り返ってみると、その当時嫌なことも振り返ると、凄くプラスになっているし、自分の糧になっている気がします。改めて継続は力なりという言葉をサッカーを通じて学ばせてもらった気がします」
──これだけ現役を長く続けられた秘訣は?
「カズさんがここで話していましたが、日本中のサッカー選手の中で、もちろんみんなサッカー好きだと思いますが、中でも一番サッカーが好きなのはカズさんで、もしかしたらその次が自分だったのかなと感じています。ただ、好きというだけで続けられない世界ですし、本当に節目節目で素晴らしい人たちと出会うことができ、色んな人の支えがあったので本当に感謝しています」
──2試合フル出場したが
「1試合目が終わった後にヴェルディの部屋に入ると、ラモスさんが本気で怒っていて、“何を考えてるんだお前”と。最初は冗談だと思いましたが、本気で怒っていて“これからメインだぞ”と言われたので、すぐに逃げました。ただ、(元国見高校監督の)小嶺監督と最後に一緒にできましたし、振り返ると身体はきつかったですが、色んなことを得ることができて幸せでした」
──小嶺監督が「もう45歳か、今度は杖を送ってもらわないと」と話していたが
「小嶺先生がロッカールームに入ってきたとき、普段はヤンチャな大久保嘉人ですら直立不動で、我々も当然直立不動で話を聞くというのは、なかなかJリーグではないことなので、改めて小嶺先生の偉大さを知りました。(笑) 改めて25年もJリーグでやっていると、監督が話をしていてもあまりちゃんと聞いていませんが、久々に直立不動で話を聞き、最後に貴重な経験をさせてもらったと嘉人と笑っていました」
──ヴェルディ以外にもこれまで在籍したクラブのサポーターが観戦に訪れていたが
「やっぱり、色んなチームで素晴らしいサポーターに恵まれました。改めて凄く良かったと思いますし、最後にこうやって来て頂いたので嬉しい気持ちです。色んなチームでやってきて良かったと思います」
「高校時代から振り返ってみると、国立競技場とここは僕にとって聖地だったので、そこは自分の思い入れを優先して西が丘を選びました」
──今日のユニフォームの緑は読売クラブを意識したか?
「読売の最後のときです。僕が入団したときのものです」
──指導しているユースの選手たちの前でラモスさんやカズさんとヴェルディらしいサッカーを披露しました
「何かを感じ取ってほしいと思いましたし、ヴェルディの現役の選手でも澤井選手と井上潮音選手にロッカーへ入ってもらい、たぶん何かを感じ取ってくれたと思います。なぜ、あの時代ヴェルディが最強だったかという部分を、あの2人は感じ取ったと思います。普段は馬鹿話をしていても、だんだん試合に入っていく中で凄く緊張感も増し、だからヴェルディが強かったんだという感覚を得たと思います。また、松木さんがフォーメーションを欠いている中で、当然ラモスさんは文句を言い、カズさんや北澤さんも意見するというように、全く当時と同じで懐かしかったです。若い選手もそこからヴェルディの強さを感じ取ったと思います」
──現役時代にお父さんが亡くなったときが一番辛かったと話していたが、今日はお父さんも喜んでくれたか?
「やっぱり、色んな意味で天気も今日朝起きた時に雨が降っていて“アチャー”という気持ちでしたが、父親がこの舞台を作ってくれたと思います。本当にこんな盛大な引退試合をできたことは、少なからず父の応援があったと思います」
──黄金時代の前線のメンバーが揃った感覚は?
「何が嬉しかったかというと、あの当時のメンバーが、手前味噌ですが、開幕からやっていないとこのメンバーを集められなかったと思うので、そこは良かったと思いますし、サッカーファミリーのみなさんが自分の引退試合云々ではなく、Jリーグの歴史を振り返ってもらえる一日になって良かったと思います」
──松田直樹さんに対する思いは?
「やっぱりマリノスでの2年間を通じて、ディフェンスの中で一番好きな選手で今でも最高の選手だと思っています。彼との色んな思い出を考えたとき、今回のお話を頂いたとき、ユニフォームを発注する際、一番最初に欠いたのは3番松田直樹でした」
──今日、松田さんに代わってプレーした息子さんのプレーの感想は?
「最初は恥ずかしがってピッチに入ってくれないと思っていましたが、堂々とやれることは、少なからず直樹のDNAを受け継いでいるのかなと思います」
──前線でのパス回しのリズムは昔と同じか?
「まさにそうですね。何も話さず勝手にあれができるのは、改めてヴェルディは素晴らしいと感じました」
──引退試合を終えた率直な感想は?
「おかげさまでヴェルディから新しい仕事をもらって、若い選手と向き合いながらやらせてもらっているので、自分の中の切り替えはできているつもりです。ただ、今晩あたりから本当に引退したというふうに感じると思います」
──今後の目標は?
「やっぱり、ヴェルディで仕事をやらせてもらっている以上、このチームを再建したいと思いますし、J2にいるべきクラブではないと思っています。まずは黄金時代以上に日本サッカーをけん引するチャンピオンチームにしていきたいというのが、一番近い目標です。色んなことがあると思いますが、自分自身学ばなければならないこともたくさんあるので、自分自身も学びながら、もう一度ヴェルディをチャンピオンチームにできたらなと思います」
▽今回の引退試合を終え、改めてスパイクを脱ぐことになった東京ヴェルディユース監督兼、GM補佐の永井秀樹が、試合後の囲み取材で現在の心境を語った。
(C)CWS Brains,LTD.
◆永井秀樹──現在の心境は?
「挨拶でも話しましたが、これほどのメンバーが集まってくれたことだけでも幸せですし、この思い入れがある西が丘でキャリアを終えたことを改めて嬉しく思います」
──自ら今回招待した選手に声をかけたという話だが
「そうですね。自分の最後なので思い入れをだいぶ優先してやらせて頂きました」
──現役時代を通じて一番嬉しかったことは?
「1つを選ぶことはできませんが、一番嬉しかったのは今日かもしれません。現役時代は嬉しさよりも、常に挑戦、挑戦という日々だったので、そういう意味では今日が一番純粋に嬉しかったですし、幸せを感じました」
──逆に、現役時代を通じて辛かったことは?
「そんなに順調なサッカー人生ではなかったですが、長くやらせてもらって振り返ってみると、その当時嫌なことも振り返ると、凄くプラスになっているし、自分の糧になっている気がします。改めて継続は力なりという言葉をサッカーを通じて学ばせてもらった気がします」
──これだけ現役を長く続けられた秘訣は?
「カズさんがここで話していましたが、日本中のサッカー選手の中で、もちろんみんなサッカー好きだと思いますが、中でも一番サッカーが好きなのはカズさんで、もしかしたらその次が自分だったのかなと感じています。ただ、好きというだけで続けられない世界ですし、本当に節目節目で素晴らしい人たちと出会うことができ、色んな人の支えがあったので本当に感謝しています」
──2試合フル出場したが
「1試合目が終わった後にヴェルディの部屋に入ると、ラモスさんが本気で怒っていて、“何を考えてるんだお前”と。最初は冗談だと思いましたが、本気で怒っていて“これからメインだぞ”と言われたので、すぐに逃げました。ただ、(元国見高校監督の)小嶺監督と最後に一緒にできましたし、振り返ると身体はきつかったですが、色んなことを得ることができて幸せでした」
──小嶺監督が「もう45歳か、今度は杖を送ってもらわないと」と話していたが
「小嶺先生がロッカールームに入ってきたとき、普段はヤンチャな大久保嘉人ですら直立不動で、我々も当然直立不動で話を聞くというのは、なかなかJリーグではないことなので、改めて小嶺先生の偉大さを知りました。(笑) 改めて25年もJリーグでやっていると、監督が話をしていてもあまりちゃんと聞いていませんが、久々に直立不動で話を聞き、最後に貴重な経験をさせてもらったと嘉人と笑っていました」
──ヴェルディ以外にもこれまで在籍したクラブのサポーターが観戦に訪れていたが
「やっぱり、色んなチームで素晴らしいサポーターに恵まれました。改めて凄く良かったと思いますし、最後にこうやって来て頂いたので嬉しい気持ちです。色んなチームでやってきて良かったと思います」
(C)CWS Brains,LTD.
──色んな会場候補があった中で西が丘を選んだ理由は?「高校時代から振り返ってみると、国立競技場とここは僕にとって聖地だったので、そこは自分の思い入れを優先して西が丘を選びました」
──今日のユニフォームの緑は読売クラブを意識したか?
「読売の最後のときです。僕が入団したときのものです」
──指導しているユースの選手たちの前でラモスさんやカズさんとヴェルディらしいサッカーを披露しました
「何かを感じ取ってほしいと思いましたし、ヴェルディの現役の選手でも澤井選手と井上潮音選手にロッカーへ入ってもらい、たぶん何かを感じ取ってくれたと思います。なぜ、あの時代ヴェルディが最強だったかという部分を、あの2人は感じ取ったと思います。普段は馬鹿話をしていても、だんだん試合に入っていく中で凄く緊張感も増し、だからヴェルディが強かったんだという感覚を得たと思います。また、松木さんがフォーメーションを欠いている中で、当然ラモスさんは文句を言い、カズさんや北澤さんも意見するというように、全く当時と同じで懐かしかったです。若い選手もそこからヴェルディの強さを感じ取ったと思います」
──現役時代にお父さんが亡くなったときが一番辛かったと話していたが、今日はお父さんも喜んでくれたか?
「やっぱり、色んな意味で天気も今日朝起きた時に雨が降っていて“アチャー”という気持ちでしたが、父親がこの舞台を作ってくれたと思います。本当にこんな盛大な引退試合をできたことは、少なからず父の応援があったと思います」
──黄金時代の前線のメンバーが揃った感覚は?
「何が嬉しかったかというと、あの当時のメンバーが、手前味噌ですが、開幕からやっていないとこのメンバーを集められなかったと思うので、そこは良かったと思いますし、サッカーファミリーのみなさんが自分の引退試合云々ではなく、Jリーグの歴史を振り返ってもらえる一日になって良かったと思います」
──松田直樹さんに対する思いは?
「やっぱりマリノスでの2年間を通じて、ディフェンスの中で一番好きな選手で今でも最高の選手だと思っています。彼との色んな思い出を考えたとき、今回のお話を頂いたとき、ユニフォームを発注する際、一番最初に欠いたのは3番松田直樹でした」
──今日、松田さんに代わってプレーした息子さんのプレーの感想は?
「最初は恥ずかしがってピッチに入ってくれないと思っていましたが、堂々とやれることは、少なからず直樹のDNAを受け継いでいるのかなと思います」
──前線でのパス回しのリズムは昔と同じか?
「まさにそうですね。何も話さず勝手にあれができるのは、改めてヴェルディは素晴らしいと感じました」
──引退試合を終えた率直な感想は?
「おかげさまでヴェルディから新しい仕事をもらって、若い選手と向き合いながらやらせてもらっているので、自分の中の切り替えはできているつもりです。ただ、今晩あたりから本当に引退したというふうに感じると思います」
──今後の目標は?
「やっぱり、ヴェルディで仕事をやらせてもらっている以上、このチームを再建したいと思いますし、J2にいるべきクラブではないと思っています。まずは黄金時代以上に日本サッカーをけん引するチャンピオンチームにしていきたいというのが、一番近い目標です。色んなことがあると思いますが、自分自身学ばなければならないこともたくさんあるので、自分自身も学びながら、もう一度ヴェルディをチャンピオンチームにできたらなと思います」
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