【インタビュー】強いこだわりと想いを持って戦うディフェンダー・槙野智章
2017.08.07 20:30 Mon
▽誰よりも熱く、勝負にこだわり、ピッチ上で見せる様々なパフォーマンスは見るものを惹きつける槙野智章。こだわりを持ち、何事にも真剣に取り組む姿勢は、インタビュー時の応対、言葉からも強く感じられた。
▽欧州でのプレーも経験している槙野は、今シーズンでプロ12年目。慣れ親しんだ3バックの左でプレーし、今シーズンのリーグ戦も第18節までフル出場を記録。攻撃的なディフェンダーとして知られている槙野だが、今シーズンは守備的な部分に重きをおいてプレーしている。
▽豪快でアグレッシブなプレーが印象的な槙野だが、自身の商売道具である足元を支えるスパイクやギアへもこだわりの強さを見せた。
◆テクニシャンのような感覚で履いている
──アディダスから発売される新しいスパイクシリーズ『オーシャンストームパック』に関して、履いた感触はいかがでしょうか
「今までにはちょっとないフィット感かなと思います。僕は結構繊細な足をしているので、新しく出た靴のファーストインプレッションがかなり重要です。これに限っては、かなりフィットしていて、良いなという印象です」
──今まで履かれていたスパイクとは全然違う印象でしょうか
「また違うフィット感があります。靴を履いているという感覚があまりないですね。靴下と同化しているというか、凄く履きやすいです」
「軽量であることもですし、僕は1cmとか少し大きめのスパイクを履くのが好きじゃなくて、ジャストサイズで履きたいんです。これは靴下と同化していると感じるぐらいフィットしているので、ボールタッチのミリ単位のところ、このスパイクでプレーのクオリティが変わってくると思います」
──スパイクによる微妙な差は試合中でも気になるものでしょうか
「気になります。スパイクに紐を通している時にも、ちょっと違うなと感じると、すぐに紐を解いて履き直したりとか。僕は中で足がズレるのも嫌いなので、粘着スプレーも使ったりします。それぐらい靴と足が同化している、ブレない方が良いですね」
──そういった感覚はプレーする上で重要になるということですね
「プレースタイルは思いっきりやるタイプですけど、テクニシャンのような感覚で、スパイクは履かせてもらっていますね」
◆スパイクは試合前に磨かないと気持ち悪い
──最近は守備を中心に意識してプレーされているとお聞きしたことがあります。攻撃を得意としている槙野選手にとっては守備でもキックが重要になるかと思いますが
「止める、蹴る、スパイクの重要性はプレーに出ると思います。元々は前の選手でしたけども、今は攻撃をちょっと抑えながら守備に重点を置いてプレーしています。後ろの選手も守るだけでなく、自分のプレースタイル同様、ボールを繋ぐ、運ぶことには変わりありません。スパイクには非常にこだわりを持っていますね」
「スパイクを見て、あの選手のスパイクを履きたいとか、あの選手のプレーを真似したいなと思ってもらいえるような選手にならないといけないと思っています。僕もそれを真似てスパイク選びをしていたぐらいです。「槙野みたいなプレーをするために、このスパイクを履きたいな」とか、「あんなシュートをどうやったら打てるんだろうな」、「このスパイク買いたいな」と思わせるプレーとか。1つ1つのプレーにこだわりを持ってやれたらと思います」
──非常にこだわりを持っているスパイクですが、普段のお手入れはどうされていますか
「僕は絶対自分でやります。試合前に絶対に磨きます。それをしないと気持ち悪くて履けないですね。小学生の頃からやっています」
──試合後のお手入れもご自身ですか?
「僕たちはホペイロが居ないので、スパイクは全部自分管理ですね。細かい調整も全部自分でやります」
──家の水回りを全て手で掃除されるというのは良くお聞きしますが、それぐらいこだわっている感じでしょうか
「道具に関しては、小学生の頃の監督さんに、試合前にスパイクを磨かないと出させてもらえなかったんです。そういった環境で育っているので、今になってもそのまま続けてやっていますし、道具や自分の身の回りのことに関して、1つのミスとか油断をなくすことで、グラウンドの上で問題が起きても気がつけると思って、日頃から身の回りのことをやっています」
──日本代表の活動時もそれは変わらずに
「代表チームでもやることは変わらないですね」
──日本代表やACL、ブンデスリーガでもプレーされましたが、海外でプレーする際には芝の感じが違いますか
「ウォーミングアップで入念に芝のチェックをしますが、日本の環境の良さ、日本のピッチに関しては申し分ないクオリティでプレーさせてもらっています。ただ、代表でアウェイに行ったり、ACLで韓国、中国、オーストラリアなどに行ったりした時は、日本と同じ感覚ではやれないですね」
「芝の長さ、固さ、柔らかさ。色々ありますね。あとは、ボールを転がしてまっすぐに転がらないかどうかもすぐチェックしています。そこでポイントを変えるなど、グラウンドに応じて色々こだわって決めています」
◆ピッチの上でワールドカップ出場を決めたい
──ACLでは川崎フロンターレと準々決勝で対戦します
「はっきり言うと嫌ですね。対戦することが嫌ということはないんですが、ベスト8で日本勢同士が潰し合うこと。レベルの高い2チームだと思っているんですが、この2チームがどれだけアジアの2チーム相手に戦えるか。日本チームの質をどんどん上げていかないといけないということを考えても、この2チームが潰し合うのはもったいないですし、来年以降のACLの枠を考えても、当たるのは嫌でしたね」
──日本代表は8月、9月と大事な2試合があります。アウェイのオーストラリア代表戦(1-1のドロー)に出場されていましたが、次の2試合に向けての意気込みをお願いします
「まずはホームでしっかりと勝利し、決めることができれば良いですね。そのためには、みなさんに満足していただける内容と結果。もちろん結果が全てだと思うんですが、日本サッカーの未来のこと、ワールドカップのことを考えると、先のことを見越したサッカーの内容と質を出さないといけないと思っています」
「個人的には、今なかなか(代表で)試合に出場する時間が少なくなって来ていて、回数も少なくなって来ています。日本代表の一員ではあるけども、結果を出し続けなくてはいけないという立場です。ですから、まずはグラウンドに立ちたい。岡田ジャパンの時もベンチで見守っていましたし、数年経った今でも自分の現状が変わらない悔しさと歯がゆさも持っています。最終予選を戦っている中で、ピッチの上でワールドカップ出場を決めたいという思いが強いです」
──ホームでのオーストラリア戦のポイントはどこでしょう。アウェイでは実際に対戦していますが
「監督の指示の中では、守備の部分や高さの部分がポイントになっていましたが、アウェイでの戦いとホームでの戦いは全く変わります。アウェイでの戦い方をしているようだと勝てないですし、ファン・サポーターのみなさんに満足してもらえないと思います。埼玉スタジアムでやるホームでの戦いは、全く違う戦い方と人選になるのではないかなと思っています。自分が求められることがあれば、同じようなプレーはしないと思います」
▽欧州でのプレーも経験している槙野は、今シーズンでプロ12年目。慣れ親しんだ3バックの左でプレーし、今シーズンのリーグ戦も第18節までフル出場を記録。攻撃的なディフェンダーとして知られている槙野だが、今シーズンは守備的な部分に重きをおいてプレーしている。
◆テクニシャンのような感覚で履いている
──アディダスから発売される新しいスパイクシリーズ『オーシャンストームパック』に関して、履いた感触はいかがでしょうか
「今までにはちょっとないフィット感かなと思います。僕は結構繊細な足をしているので、新しく出た靴のファーストインプレッションがかなり重要です。これに限っては、かなりフィットしていて、良いなという印象です」
──今まで履かれていたスパイクとは全然違う印象でしょうか
「また違うフィット感があります。靴を履いているという感覚があまりないですね。靴下と同化しているというか、凄く履きやすいです」
──「フィット感」というお話ですが、スパイクを選ぶ際には一番重視するところでしょうか
「軽量であることもですし、僕は1cmとか少し大きめのスパイクを履くのが好きじゃなくて、ジャストサイズで履きたいんです。これは靴下と同化していると感じるぐらいフィットしているので、ボールタッチのミリ単位のところ、このスパイクでプレーのクオリティが変わってくると思います」
──スパイクによる微妙な差は試合中でも気になるものでしょうか
「気になります。スパイクに紐を通している時にも、ちょっと違うなと感じると、すぐに紐を解いて履き直したりとか。僕は中で足がズレるのも嫌いなので、粘着スプレーも使ったりします。それぐらい靴と足が同化している、ブレない方が良いですね」
──そういった感覚はプレーする上で重要になるということですね
「プレースタイルは思いっきりやるタイプですけど、テクニシャンのような感覚で、スパイクは履かせてもらっていますね」
◆スパイクは試合前に磨かないと気持ち悪い
──最近は守備を中心に意識してプレーされているとお聞きしたことがあります。攻撃を得意としている槙野選手にとっては守備でもキックが重要になるかと思いますが
「止める、蹴る、スパイクの重要性はプレーに出ると思います。元々は前の選手でしたけども、今は攻撃をちょっと抑えながら守備に重点を置いてプレーしています。後ろの選手も守るだけでなく、自分のプレースタイル同様、ボールを繋ぐ、運ぶことには変わりありません。スパイクには非常にこだわりを持っていますね」
「スパイクを見て、あの選手のスパイクを履きたいとか、あの選手のプレーを真似したいなと思ってもらいえるような選手にならないといけないと思っています。僕もそれを真似てスパイク選びをしていたぐらいです。「槙野みたいなプレーをするために、このスパイクを履きたいな」とか、「あんなシュートをどうやったら打てるんだろうな」、「このスパイク買いたいな」と思わせるプレーとか。1つ1つのプレーにこだわりを持ってやれたらと思います」
──非常にこだわりを持っているスパイクですが、普段のお手入れはどうされていますか
「僕は絶対自分でやります。試合前に絶対に磨きます。それをしないと気持ち悪くて履けないですね。小学生の頃からやっています」
──試合後のお手入れもご自身ですか?
「僕たちはホペイロが居ないので、スパイクは全部自分管理ですね。細かい調整も全部自分でやります」
──家の水回りを全て手で掃除されるというのは良くお聞きしますが、それぐらいこだわっている感じでしょうか
「道具に関しては、小学生の頃の監督さんに、試合前にスパイクを磨かないと出させてもらえなかったんです。そういった環境で育っているので、今になってもそのまま続けてやっていますし、道具や自分の身の回りのことに関して、1つのミスとか油断をなくすことで、グラウンドの上で問題が起きても気がつけると思って、日頃から身の回りのことをやっています」
──日本代表の活動時もそれは変わらずに
「代表チームでもやることは変わらないですね」
──日本代表やACL、ブンデスリーガでもプレーされましたが、海外でプレーする際には芝の感じが違いますか
「ウォーミングアップで入念に芝のチェックをしますが、日本の環境の良さ、日本のピッチに関しては申し分ないクオリティでプレーさせてもらっています。ただ、代表でアウェイに行ったり、ACLで韓国、中国、オーストラリアなどに行ったりした時は、日本と同じ感覚ではやれないですね」
「芝の長さ、固さ、柔らかさ。色々ありますね。あとは、ボールを転がしてまっすぐに転がらないかどうかもすぐチェックしています。そこでポイントを変えるなど、グラウンドに応じて色々こだわって決めています」
◆ピッチの上でワールドカップ出場を決めたい
Getty Images
──ACLでは川崎フロンターレと準々決勝で対戦します
「はっきり言うと嫌ですね。対戦することが嫌ということはないんですが、ベスト8で日本勢同士が潰し合うこと。レベルの高い2チームだと思っているんですが、この2チームがどれだけアジアの2チーム相手に戦えるか。日本チームの質をどんどん上げていかないといけないということを考えても、この2チームが潰し合うのはもったいないですし、来年以降のACLの枠を考えても、当たるのは嫌でしたね」
──日本代表は8月、9月と大事な2試合があります。アウェイのオーストラリア代表戦(1-1のドロー)に出場されていましたが、次の2試合に向けての意気込みをお願いします
「まずはホームでしっかりと勝利し、決めることができれば良いですね。そのためには、みなさんに満足していただける内容と結果。もちろん結果が全てだと思うんですが、日本サッカーの未来のこと、ワールドカップのことを考えると、先のことを見越したサッカーの内容と質を出さないといけないと思っています」
「個人的には、今なかなか(代表で)試合に出場する時間が少なくなって来ていて、回数も少なくなって来ています。日本代表の一員ではあるけども、結果を出し続けなくてはいけないという立場です。ですから、まずはグラウンドに立ちたい。岡田ジャパンの時もベンチで見守っていましたし、数年経った今でも自分の現状が変わらない悔しさと歯がゆさも持っています。最終予選を戦っている中で、ピッチの上でワールドカップ出場を決めたいという思いが強いです」
──ホームでのオーストラリア戦のポイントはどこでしょう。アウェイでは実際に対戦していますが
「監督の指示の中では、守備の部分や高さの部分がポイントになっていましたが、アウェイでの戦いとホームでの戦いは全く変わります。アウェイでの戦い方をしているようだと勝てないですし、ファン・サポーターのみなさんに満足してもらえないと思います。埼玉スタジアムでやるホームでの戦いは、全く違う戦い方と人選になるのではないかなと思っています。自分が求められることがあれば、同じようなプレーはしないと思います」
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