【原ゆみこのマドリッド】マドリッドに来る楽しみが増えた…2017.07.19 13:23 Wed

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▽「何だかいい迷惑よね」そんな風に私が怒っていたのは火曜。お昼のスポーツニュースがほとんどスペインサッカー協会のビジャル会長他複数幹部の逮捕の話題で終わってしまった時のことでした。いやあ、先週はレアル・マドリーもアトレティコもそれぞれのキャンプ地に到着。前者はアメリカのロサンジェルス、後者はセゴビアのロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でプレシーズンのトレーニング中なのをいいことに、私もバケーション旅行を満喫しています。サッカーとはまったく関係のない1週間を過ごしていたため、まさかマドリッドに戻る早々、それもバラハス空港でスーツケースが出て来るのを待っていた午後11時過ぎに柴崎岳選手がヘタフェ加入決定のニュースを知って驚いたものでしたけどね。

▽だったら当然、翌日のTVで取り上げられるはずと期待していたんですが、いやいや、何とも間が悪い。汚職横領文書偽造、その他もろもろの容疑で朝から治安警察中央部隊がここ27年間、スペインサッカーのトップに立っているビジャル会長の自宅やその息子でスポーツ専門弁護士、CONMEBL(中南米サッカー連盟)のディレクターも務めるゴルカ氏の事務所に急行。お昼過ぎにはラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会本部にビジャル会長が連行され、立ち合い捜査となったため、いえ、マドリーやバルサの最低限の映像はあったんですけどね。時期も時期、木曜の2017-18シーズン・リーガ対戦日程抽選会は開催延期となったものの、現在ではどのクラブも戦力補強の動きが加速。こうも連日、何件も移籍があるのでは、いくら日本のファンたちが心待ちにしていた柴崎選手の4年契約が決まったとて、スペインマスコミで大きな話題にならないのは仕方ない?

▽実際、6月24日まであった昇格プレーオフ決勝で柴崎選手のいたテネリフェを破り、たった1年で辛い2部生活に別れを告げたマドリッドの弟分チームにしても今週は新入団選手のプレゼンラッシュですかね。ただ月曜のFWアンヘル・ロドリゲス(2部サラゴサから移籍)、DFブエノ・ゴンサレス(ベティス)らは本当に初めてのヘタフェなんですが、火曜に登場したアルバロ・ヒメネス(RMカスティージャ)、ダニ・パチェコ(ベティス)は昨季もレンタルでプレー。後者などテネリフェとの2試合で3得点と、まさにプレーオフ優勝のヒーローでしたっけ。そしてこの日の新顔は、マルケル・ベルガラ(ラス・ソシエダからレンタル移籍)だけで、1部チームで最後のプレシーズンスタートとなる水曜も完全移籍が決まったチュリ(アルメリア)とポルティージョ(ベティス)のプレゼンなんですよ。

▽そして金曜、いよいよ待望の柴崎選手のプレゼンが開かれるんですが…。うーん、水曜夕方の練習後、チームはセゴビアに移動しちゃいますからね。そちらは土曜までの短い滞在で、月曜からはバレンシア州のオリバ(スペイン南東部のビーチリゾート)でキャンプと日程はわかるんですが、ヘタフェの広報部長に訊いても「全然、話の出てなかった移籍で私たちも突然聞いたの。まだ柴崎がいつ練習に合流するかもわからないわ」とのこと。それでもスタジアムが改装中のため、恒例のピッチでのユニフォーム姿披露がなく、正面ゲートに何となく誘導されてきたパチェコやアルバロにサインをねだっていた若いヘタフェファンたちが柴崎選手入団のことをもう知っていて、「プレーオフで見たよ。上手いし、絶対、1部でエギュラーを取れる選手だ」と太鼓判を押してくれたのは私も嬉しかったかと。

▽ちなみに29日にその第2次キャンプも終わった後、次の週辺りからはスタジアムから5分程、下ったところにある練習場でセッションをやるんじゃないかと思いますが、さて。まだ新シーズン用になっていませんが、ヘタフェの練習予定はオフィシャルサイトに出るはずなので、夏休みでマドリッド観光に来る機会があれば、タイミングを合わせて、柴崎選手を見に行っても楽しいかも。8月の第3週週末近辺には兄貴分のアトレティコや今季、マドリッド第3のチームの座を争うことが宿命づけられているレガネスとの親善試合も予定されているようなので、それについてはまた日付が正式に決まったら、お知らせしますね。

▽え、1部に復帰したばかりのヘタフェでも外にキャンプに出るのに、1部2年目となるレガネスが猛暑のマドリッドを1度も離れないのは変わっていないかって? そうですね、お金がないからなのか、アシエル・ガリターノ監督の方針なのかは知りませんが、確かに彼らは昨年の夏もどこにも行かず。ブタルケ(レガネスのホーム)からちょっと、歩いたところにあるらしい練習場で頑張っているんですが、私が見学に行くのにネックとなっているのはスタートが午前9時と早いこと。

▽何せ、こちらもセルカニアス(スペイン国鉄近郊路線)C-5線のZaraquemada(サラケマダ)駅から徒歩15分と、セントロ(マドリッド中心部)から時間がかかりますからね。夕方セッションのある日に行ってみたいものですが、そんな彼らも今週は水曜、木曜、金曜と連続プレゼン。左SBラウール・ガルシア(アラベスから移籍、元アトレティコでアスレティックの選手と同姓同名だが別人)、右SBザルドゥア(レアル・ソシエダからレンタル移籍)、GKクエジェル(スポルティングから移籍)の順番になりますが、もう22日からは親善試合もスタートするとか。対戦相手はRMカスティージャ(2部B)だったり、バジャドリッド(2部)だったり、今季も1部復帰を目指すラージョだったりと地味なものの、1部2期目となれば他のチームの見る目も違ってきますからね。今季はもう少し早めの残留確定ができるよう、しっかり準備してくれたらと思います。

▽一方、FIFA処分のせいで新入団選手プレゼンとは縁のないアトレティコはこのところ、一体何をしているのかというと…。いやあ、先週、ビトロはセビージャと契約延長する直前に翻意。2022年までの契約を結んでくれたんですが、選手登録のできる来年1月になるまではラス・パルマスにレンタル移籍ですからね。今はカナリア諸島(大西洋にあるリゾート諸島)で練習していますし、ジエゴ・コスタもチェルシーのプレシーズンにはあれこれ理由をつけて参加せず、移籍成立を母国ブラジルで待ってはいるんですが、最近のアトレティコはCL報酬などで羽振りはいいものの、身に着いた貧乏性のせいでしょうかね。コンテ監督が構想外にしているコスタの値下げを待っているのか、まだしばらく時間がかかるよう。

▽うーん、彼の場合、リーガ前半戦はプレーできずとも、チームで練習だけ参加という方向になりそうですが、9月初旬にはイタリア、リヒテンシュタインと対戦するスペイン代表のW杯予選も控えていますからね。あまり長くバケーションを取るのは当人にとって、良くないんじゃないかと思いますが、こればっかりはねえ。あ、ここずっと、ロス・アンヘレスで1日2セッション、多い日は午前7時45分からの早朝練習を含めて3セッションで汗まみれになっているチームメートを横に、未だにサウールがバケーション三昧なのはU21ユーロに参加していたせいなので、怒っちゃいけませんよ。

▽そんなサウールは31日に合流。メキシコ遠征やアウディ・カップには参加せず、特別メニューでシーズン開幕に備えるそうですが、今週は6月に恥骨炎の手術をしたガメイロが合宿に参加。もちろんまだ皆と一緒に練習はできないものの、リハビリは順調に進んでいるようです。その他、昨季限りで引退したチアゴがアシスタントコーチとして加わり、ハードなメニューのせいでガイタン、ブルサリコなど、各部の痛みが出て皆勤できてない選手もいるようですが、まあこの時期にはよくあること。とりあえず、22日に予定していたヌマンシア(2部)とのメモリアル・ヘスス・ヒル杯はなくなったため、どの選手もこの夏、最初の親善試合となる25日のトルーカ戦までに体調を整えてくれればいいんじゃないでしょうか。

▽そして最後に現在、UCLAのグラウンドでプレシーズンのトレーニングを続けているお隣りさんについてなんですが、昨季がリーガ優勝、しかもCLは2連覇なんて、凄い成績だったせいですからですかね。クリスチアーノ・ロナウドのマドリーに戻らない発言騒ぎも当人がまだバケーション中でコメントもないため、どこかうやむやになってしまった感もありますし、ハメス・ロドリゲスのバイエルン移籍もキャンプ出発前に決定。特別休暇延長のあったキャプテンのセルヒオ・ラモスも今週頭から合流していますし、あとはマンチェスター・ユナイテッド行きの夢が消えてしまったモラタがミランに行くのか、チェルシーに行くのか、ダニーロにオファーがあるだかないだかぐらいで、ジダン監督のチームは平穏に過ごしているよう。

▽この先、マドリッドで控えているイベントも金曜のセバージョス(ベティスから移籍)の入団プレゼンぐらいなため、私も遠目から気長に様子を伺っている感じです。ええ、サウール同様、U21ユーロで活躍したセバージョスもそれが終わると、すぐアメリカに飛んで、この土曜に最初のプレシーズンマッチ、それこそ8月8日のUEFAスーパーカップの予行演習となるマンチェスター・ユナイテッド戦に挑むチーム本隊に合流。その先も26日にはマンチェスター・シティ戦、29日にはアメリカ版クラシコ(伝統の一戦)のバルサ戦、8月2日のMSL選抜チーム戦と、巡業があるマドリーは大西洋の向こうの地から帰って来ませんからね。コンフェデレーションズカップに出場したため、戻りが月末になるロナウドを含め、選手たちの姿をバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で見かけることができるのはおそらく、来月の4日以降になるんじゃないかと。

▽ただ夏休みにマドリッドを訪れる人にとっては、公式戦を楽しめるチャンスもあって、いえ、リーガは8月3週目の週末からなんですけどね。マケドニアのスコピエで開催されるUEFAスーパーカップを現地観戦するのはハードルが高いものの、コパ・デル・レイのチャンピオン、バルサとリーガのチャンピオンのマドリーが激突する今季、公式戦初クラシコ、スペイン・スーパーカップの方は13日にカンプ・ノウで1stレグがあった後、16日にサンティアゴ・ベルナベウで2ndレグが開催。毎年、この日付けはバケーションに出ている両チームのアボナドー(年間シート保持者)も多いため、リーガなどと違い、比較的チケットが手に入れやすいのも嬉しいところでしょうか。

▽まあ、マドリッドのチームの近況はこんなところなんですが、1週間ぶりにマルカやAS(スペインのスポーツ紙)をじっくり読んでみれば、今月27日にはディナモ・ブカレス相手にヨーロッパリーグ予選3回戦1stレグを迎えるアスレティックを筆頭に、もう10チームもプレシーズンマッチを戦っていることが判明。セビージャが来日してセレッソ大阪に1-3で勝利なんていうのはともかく、乾貴士選手のいるエイバルも月曜にはレアル・ウニオン(2部B)に3-1で勝ち、おやおや、これじゃもう目が離せない? 難点なのはリーガ3強以外、親善試合のTV中継がないことですけどね。私もまた、サッカー漬けになる日々が始まる時期になりました。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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【原ゆみこのマドリッド】もう皆、練習している…

▽「これじゃ、どちらが優勝したのかわからないわね」そんな風に私が苦笑していたのは火曜日、ロシアから帰還した代表チームをザグレブの市民が街を挙げて大歓迎。選手たちがオープンデッキバスに乗って、パレードする様子をTVで見た時のことでした。いえ、日曜のW杯決勝の後には何とも言えない悲しげな表情で大会MVPのトロフィーをもらっていたモドリッチが豹変、ここ近年、4度もあったレアル・マドリーのCL優勝パレードでも見たことがない程、ノリノリでbengala(ベンガラ/発煙筒)を振り回していたのにはちょっと引いてしまわないでもなかったんですけどね(https://twitter.com/B24PT/status/1019265604480532481)。 ▽ええ、人口400万人程でしかないクロアチアにとって、史上初のW杯準優勝はお祝いするにふさわしい快挙でしたが、フランスとの決勝が行われた日曜には一足に先にブリュッセルに戻ったベルギー代表も人で埋め尽くされたグラン・プリュス(市内中心にある大広場)で3位という、同国史上最高成績を祝うイベントを開催。もちろん王道は凱旋門からシャンゼリゼ通りに30万人が集結して、1998年以来、2度目のW杯優勝を達成したチームをパリに迎えたフランスの祝勝行事なんでしょうけどね。折しもスペインでは火曜にひっそり、代表新監督に就任するルイス・エンリケ氏がAVE(スペインの新幹線)でマドリッドに到着。 ▽ラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会本部に直行すると、9月のネーションズリーグ開幕戦に向けての準備をするオフィスや練習施設を案内されていましたが、何せ今回、スペインのW杯など、7月1日の16強対決で終わってしまいましたからね。バラハス空港に到着後、散り散りになった選手たちもまだバケーション中とあって、その消息も時折、SNSで伝わってくるぐらいなんですが、まあそれは仕方ないこと。イニエスタ(ヴィッセル神戸)も火曜には日本に向かいましたし、とりあえず、今は私もW杯チャンピオンにレアル・マドリー勢がバラン1人だけなのに比べ、アトレティコ勢が加入したばかりのレマル(モナコから移籍)も含めて3人もいることを祝うぐらいしかないんですが…。 ▽ちなみに3位決定戦でベルギーがムリエル(PSG)とアザール(チェルシー)のゴールでイングランドを2-0で破った翌日、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた決勝がどんなだったか、ちょっと触れておくと。前半18分にはグリーズマン(アトレティコ)の蹴ったFKをマンジュキッチ(ユベントス)が頭でオウンゴールにして、フランスが先制。それでもボール支配で勝っていたクロアチアは28分、ペリシッチ(インテル)がgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて同点に追いついたため、行方がわからなくなっていたんですが、この日のフランスには運も味方したんでしょうかね。 ▽何と38分、クロアチアのCKクリアでVAR(ビデオ審判)確認が入り、ペリシッチのハンドでPKとなったから、さあ大変。ピタナ主審がモニターを見に行っている4分間、キッカーとして待機していたグリーズマンもきっと、頭の中では2年前のCL決勝でPKを失敗。それも響いて最後は延長、PK戦の末にお隣さんに負けてしまったことを思い出していたのでは?その上、クロアチアのGKスバシッチ(モナコ)は16強対決のデンマーク戦、準々決勝のロシア戦でもPK戦で活躍したparapenarti(パラペナルティ/PK止め屋)となれば、プレッシャーもひときわだったはずですが…。 ▽見事にスバシッチの裏をかき、成功したんですよ!うーん、この日のゴールで大会4得点目だった彼ですが、ウルグアイ戦でGKムスレラ(ガラタサライ)のミスにより入ったシュート以外、他は全てPKによるものですからね。ここは大事な場面で失敗しなくなった当人の成長を喜ぶべきかと。結局、2-1とリードしてハーフタイムに入ったフランスでしたが、納得していなかったのはクロアチア勢。ええ、キャプテンのモドリッチなど、審判団がアルゼンチン人でスペイン語が通じるのをいいことに、「El penalti no era. Y la primera falta no era falta/エル・ペナルティ・ノー・エラ。イ・ラ・プリメーラ・ファルタ・ノー・エラ・ファルタ(あれはペナルティじゃなかった。最初のファールもファールじゃなかった)」と抗議してしましたが、確かにエリアの左前でブロゾビッチ(インテル)にグリーズマンが倒されたプレーについては是非が問われていましたけどね。 ▽とはいえ、後半のフランスは自慢の多民族融合パワーが炸裂。14分にはグリーズマンの折り返しをポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)が2度撃ちして追加点を挙げると、20分にもエムバペ(PSG)が4点目を決めてしまったとなれば、いえ、後でラキテッィチ(バルサ)など、「Marcaron cuatro goles en sus tres tiros a gol/マルカロン・クアトロ・ゴーレス・エン・スス・トレス・ティロス・ア・ゴル(枠内シュート3回で4点取った)」と皮肉っていましたけどね。「Nos basamos en defender como hacemos en el Atletico/ノス・バサモス・エン・デフェンデール・コモ・アセモス・エン・エル・アトレティコ(ウチのプレーはアトレティコのように守備が基本)」とリュカ(アトレティコ)も言っていたように、クロアチアの反撃をGKロリス(トッテナム)のゴールスローミスをマンジュキッチが押し込んだ1点だけに留め、4-2で勝利することに。 ▽え、この結果、フランスの優勝が決まり、2016年はCL、ユーロと続けざまに決勝で負けるという並々ならぬ悲劇を経験したグリーズマンが決勝のMVPをゲット。リベンジを果たしたのはめでたいとはいえ、だからと言って、彼が今年のバロンドール候補ナンバーワンになったというのは持ち上げすぎじゃないかって?そうですね、この大会開幕数日前にアトレティコ残留を決意するドキュメンタリー番組を公開、グループリーグ第1戦終了後の中日にはヒル・マリン筆頭株主がわざわざ、モスクワ郊外のフランスのベースキャンプに駆けつけて、リュカ共々、延長契約にサインをもらっていたのはこうなると、先見の明があったと言えますが、その時点ではまだ当人が活躍できるかどうか、定かではありませんでしたからね。 ▽逆にフランスが早期敗退でもしていれば、ただのお騒がせ男で終わってしまうところでしたが、おかげで「Estoy muy orgulloso de la decision que he tomado/エストイ・ムイ・オルグジョーソ・デ・ラ・セシシオン・ケ・エ・トマードー(自分の取った決断をとても誇りに思う)。このW杯のタイトルは全てのアトレティコファンのものでもあるし、ボクらにはワクワクする1年が待っている」(グリーズマン)と戴冠後、胸を張れていたのは良かったかと。 ▽だってえ、折しも月曜にはバロンドールのライバルの1人であるクリスチアーノ・ロナウドがトリノでユベントス入団プレゼン。当人は「Nadie en el Real Madrid estara llorando por mi/ナディエ・エン・エル・レアル・マドリッド・エスタラ・ジョランドー・ポル・ミー(レアル・マドリーでは誰もボクがいなくなったことを泣いていないだろう)」と言っていたものの、8月15日のUEFAスーパーカップに出ないことが確定しているんですよ。同じくこのW杯で候補に急浮上したモドリッチはグリーズマン同様、バケーションを短くする覚悟があれば、投票までにもう1つ、タイトルを増やせる可能性がありますが、果たしてどうなることやら。常連のメッシ(バルサ)もスペイン・スーパーカップがあるため、予断は許さないものの、彼もロナウドもW杯16強で敗退しているというのは決勝組の2人にとって、有利に働くかもしれませんね。 ▽そしてW杯の終了と共に入れ替わりでとうとう、マドリーのプレシーズンもこの月曜から始まり、ロペテギ新監督が指揮を執るバルデベバス(バラハス空港の近く)でのセッションにはベイル、ベンゼマ以下、セバジョス、ジョレンテ、テオ、バジェホ、マジョラル、カシージャ、そして昨季はラージョで修行して戻って来たラウール・デ・トマス、新入団の18歳、FWビンチウス(フラメンゴから移籍)や19歳のGK、ルニン(同ゾリャ・ルハンシク)らが参加。でもねえ、今のところ、非公開で入れないんですよ。 ▽どちらにしろ、W杯参加組が戻って来るのは8月1日のマンチェスター・ユナイテッド戦を皮切りに3試合あるアメリカ遠征辺りからですし、エムバペも決勝後、PSG残留するつもりとコメントするなど、ロナウド放出に見合った大型補強もまだ決まっていないとなれば、いえ、噂としては「普通なら、決勝を戦うチームから選ばれるものだけど、ボクもブラジルやフランス戦ではいい試合をしたし、日本戦ではカウンターの起点となったからね」と自身の言う通り、W杯ベストGKに選ばれたクウトワ(チェルシー)獲得は来季で契約が終わることもあり、値段も3000~4000万ユーロ(約40億~53億円)と手頃。ほぼ確定ながら、アリソン(ローマ)のチェルシー到着を待たないといけないとか、そのクルトワが「ボクが行くところには絶対、連れて行くよ」と主張していた、国でもクラブでも同僚のアザールについては難航しているとか、あるんですけどね。 ▽とりあえず、W杯前に決まったオディオソラ(レアル・ソシエダから移籍)は水曜にプレゼンがあるんですが、こちらも練習合流は7月末となれば、またしても私が月曜にマハダオンダ(マドリッド近郊)にアトレティコを覗きに行ってしまったとしても仕方なかった?いやまあ、こちらもinternacionales(インテルナシオナレス/各国代表選手)はおらず、トップチームの選手はGKオブラク、アダン(ベティスから移籍)、フアンフラン、トマス、ロドリ(同ビジャレアル)、ビトロ、コレア、そして退団予定のガメイロ、ビエットしかいないんですけどね。 ▽今週は朝一番、7時45分からのセッションはグラウンドでランニングなどのフィジカルがメイン、トリプルの場合は10時30分からジムが入るんですが、ボールも使う夕方の部ではフィジカルコーチのプロフェ・オルテガが「La perdemos y la robamos/ラ・ペルデモス・イ・ラ・ロバモス(ボールを失くしたら盗む)。相手に考えるヒマを与えるな」とロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)でカンテラーノ(下部組織の選手)たちにアトレティコ・サッカーの基本を説いたり、10人のフィールドプレーヤーがポジションについてチームとしての動きをマスターする演習は必ず、最後は高速で自陣エリアに戻って守ることで終了。その辺、シメオネ監督の特徴が出ていて面白かったりもするんですが、グラウンドを囲む金網の外から見学しているファンは西日を真っ向から浴びて、ちょっと辛そうでしたっけ。 ▽そんな中、ヘタフェは月曜からバレンシア(スペイン南東部)のオリバにキャンプに行ってしまい、土曜までは戻って来ず。チチソラ(ラス・パルマスから移籍)を獲った後、ダビド・ソリア(同セビージャ)も加入して、クリスタル・パレスに行ってしまったグアイタの穴を埋める正GK争いが激化したり、ボランチのマキシモビッチ(同バレンシア)に500万ユーロ(約6億6000万円)を払ったりと補強の動きも続いていますが、逆にホルヘ・モリーナやジェネが移籍するという噂もありますからね。新シーズンを落ち着いて迎えるにはまだ、時間がかかりそうですが、人の出入りが続いているのは同じ弟分、レガネスやラージョも同じかと。 ▽そのラージョも木曜からはマルベジャ(スペイン南部のビーチリゾート)でキャンプと河岸を変えるようですが、どうやら今年も猛暑のマドリッドでずっと過ごすようなのはレガネス。今週土曜から始まるプレシーズンマッチも2部のマドリッド勢アルコルコンだったり、今季からその仲間入り、シュダッド・デポルティバ・ワンダにあるミニスタジアムの改修が済むまで、ワンダ・メトロポリターノでリーガを戦うことがきまったラージョ・マハダオンダといった近隣のチームが多いのも交通費が節約できるから?そろそろ、スペイン各地では1部チームの親善試合も始まっているため、観光などで来る機会のあるファンはマルカ(スポーツ紙)の予定表(http://www.marca.com/futbol/primera-division/2018/07/03/5b3a5613ca474190178b45bf.html)などを参考に立ち寄ってみてもいいかもしれませんね。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.18 11:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】W杯はまだ終わってないけど…

▽「グリーズマンとモドリッチ、優勝した方がバロンドールっていうのはちょっと、気が早いんじゃ」そんな風に私が疑問を覚えていたのは金曜日、W杯準決勝が終わるやいなや、スペインのマスコミが一斉に今年こそ、10年間続いたクリスチアーノ・ロナウドとメッシのバロンドール独占状態に終止符が打たれるんじゃないかという論調になっているのに気がついた時のことでした。いやあ、確かにロシアでの2人はあまりいいところを見せられず、ポルトガルもアルゼンチンも16強対決で姿を消していますけどね。 ▽でもこの賞って、近年では2006年W杯で優勝したイタリアのキャプテン、カンナバーロ(この年にユベントスからレアル・マドリーに移籍)が受賞なんて例外はあるものの、必ずしも国際メジャートーナメントに優勝したチームから選ばれる訳ではなく、スペインが戴冠した2010年もチャビやイニエスタを抑えてメッシ。むしろ、クラブでのタイトルやゴール数が決め手になっている節もなきにしろあらずかと。となると昨季、マドリーでCL3連覇、自身も6年連続のCL得点王となったロナウドやバルサのdoblete(ドブレテ/リーガとコパ・デル・レイの2冠優勝)に貢献、34得点でゴールデンシュー(ヨーロッパの得点王)をゲットしたメッシの方が断然、有利に見えるんですが、もしや世間もそろそろ、表彰台に違う顔を望んでいる? ▽ちなみにその、新たなるバロンドール候補が誕生することになった準決勝がどんなだったか、ちょっと説明しておくと、火曜にベルギーと戦ったフランスは後半6分、グリーズマン(アトレティコ)のCKをウムティティ(バルサ)がヘッドで決めて先制。相手も今大会、最多得点を誇るチームとあって、キャプテンのアザール(チェルシー)を中心に必死で反撃したんですが、「CKからゴールを入れた後、ウチはよく守った。ちょっとアトレティコみたいで、家にいるような感じがしたよ)」(グリーズマン)というフランスが逃げ切って、1-0で決勝のチケットを手に入れることに。 ▽え、そんな勝ち方じゃ、ベルギー側から文句が出なかったかって?そうですね、決勝点となったゴール以外、何度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)でチームを救っていたGKクルトワ(チェルシー)など、「試合の時々ではジルー(マンチェスター・ユナイテッド)やグリーズマンら、FWの選手たちが自陣ゴールから35メートルのところにいた」と全員で守備固めをしていたのを皮肉っていたりしたんですけどね。それには丁度、入れ違いで、一緒にシメオネ監督の下でプレーしたことのなかったせいか、グリーズマンも「アトレティコでリーガに優勝したくせに。今いるチェルシーはきっと、バルサみたいにプレーするんだろう」と、これまた手厳しいこと。まあ、16強対決で敗退したスペインもそうでしたが、ボールを握って主導権を取りたいチームにとって、今回は難しい大会になっているのは本当のようです。 ▽おかげでデシャン監督も「未だに2016年ユーロ決勝の傷は癒えていない」と言っていたように、2年越しのリベンジに挑むことになったフランスですが、何せ、当時はグリーズマンがCL決勝でお隣さんに負けた後、自国開催のユーロでもロナウドのいるポルトガルにトロフィーを持って行かれるという、不運ぶりでしたからねえ。翻って、ヨーロッパリーグに優勝した今年はその勢いを借りて、フランスに2度目のW杯制覇の栄光をもたらすことができれば、「彼はジダンのようなレジェンドになる途中」というポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)の言葉を裏付けることになる? ▽更に同僚のエムバペ(PSG)を抑えて大会MVP、冬にはバロンドールなんてことになったら、W杯開催直前までバルサ移籍か、残留かわからず、イライラさせられたアトレティコファンもきっと、自慢に思えるに決まってますって。ただねえ、翌水曜には序盤のFKから、トリピア(トッテナム)に直接決められ、イングランドに先制を許したものの、後半にはベルサイコ(アトレティコ)のクロスをペリシッチ(インテル)が同点ゴール。16強対決から、3試合連続の延長戦に突入すると、今回はPK戦ではなく、延長後半4分、こちらも元アトレティコのマンジュキッチ(ユベントス)が決勝点を挙げて、2-1で決勝初出場となったクロアチアを牽引するのは奇しくも3年連続、4度目のCL優勝をしたばかりのモドリッチ(マドリー)なんですよ。 ▽となると、日曜午後5時(日本時間翌午前零時)から、ルジニキ・スタジアムで彼がこれまで通りに活躍。クロアチアが優勝すると、個人の賞でもあちらが有利という見方がされていますが、こればっかりはねえ。ちなみにどちらの側にもマドリー(バランとモドリッチ)勢、アトレティコ(グリーズマン、リュカ、レマルとベルサイコ)勢、バルサ(ウムティティ、デンベレとラキテッィチ)勢がいるというのは、リーガのファンにとっては喜ばしいことではないでしょうか。 ▽まあ、そんなことはともかく、今週はマドリッドでも色々、動きがあって、W杯開幕2日前に解任されたロペテギ監督の後を継ぎ、ロシアで4試合の指揮を執ったイエロ監督が続投どころか、スポーツディレクター復帰も固辞。その結果、月曜にサッカー協会に指名されたルイス・エンリケ氏のスペイン代表監督就任プレゼンは来週木曜の予定なのでまだいいんですが、火曜午前中にはアトレティコを退団したフェルナンド・トーレスがサガン鳥栖入団を自身の経営するスポーツジムで発表することに。「近日中に日本に行って、来週にはプレーしたい。El del dia 22, seria mi debut en casa/エル・デル・ディア・ベインティドス、セリア・ミ・デブー・エン・カサ(22日がボクのホームデビューになるだろう)」と言っているのを聞いた時には、たった1週間のプレシーズン練習で大丈夫なんだろうかと不安を覚えたものですけどね。 ▽それどころか、同日午後にはとうとうロナウドのユベントス移籍が正式に決まり、いえ、当人は相変わらず、ギリシャでバカンス中。声明もマドリーのオフィシャルページに掲載された「人生で新しいステージを始める時期が来たと思う。Y por eso he pedido al club que acepte traspasarme/イ・ポル・エソ・エ・ペディードー・アル・クルブ・ケ・アセプテ・トランスパサールメ(だから、クラブに移籍を受けて入れてくれと頼んだ)」という手紙だけなのは素っ気なさすぎるきらいもあるんですが、どうやらそれはマドリーが提案したお別れイベントに出席するのを当人が嫌がったからだとか。 ▽うーん、昨季後半からずっと退団の噂はありましたが、この9年間、あれだけゴールとタイトルをもたらしてくれた選手ながら、5月末のCL優勝祝賀の時などを除いては、サンティアゴ・ベルナベウのスタンドから熱心な「Quedate!/ケダテ(残留して)」のコールが聞かれることもありませんでしたしね。ペレス会長同様、ファンもそろそろ、新しいギャラクティコを欲していた?今のところ、ネイマール(PSG)だの、エムバペだの、アザールだの、候補の名前は挙がってはいるものの、大物選手の移籍には時間がかかるのが定番ですからね。とりあえず、ベルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場でプレシーズンのトレーニングがスタートする来週には、スペインがロシアから帰って来て早速、入団が決まったオディオソラ(レアル・ソシエダから移籍)のプレゼンを期待したいところです。 ▽そして水曜には今週頭から、マドリッド勢の先頭を切ってプレシーズン入りしたレガネスをシュダッド・デポルティバ・ブタルケ(メトロ5号線アルーチェ駅からバス15分)に偵察に行った私でしたが、いやあ、昨季途中から建設が進んでいた新グラウンドにはファンが座って見学できるスタンドもオープン。去年、初めて訪れた時には市営総合スポーツ施設の一角で細々、隣でテニスサークルなどがプレーしているのを横目で見ながら練習していたのと比べると、凄い進歩なんですが、行くたびに入り口が変わるってあんまりじゃない?その日も大回りすることになったんですが、幸い新任のペレグリーニ監督がpartidillo(パルティデージョ/ミニゲーム)中心のセッションを率いているのには間に合いましたっけ。 ▽おまけに彼らはすでに10人近く、新しい選手を獲っているとあって、グラウンド脇にこちらも新しく建てられたクラブハウスにあるプレスコンファレンスルームで今週は毎日、2人ずつ、プレゼンが行われているんですが、やはり入れ替えの多い弟分チームだからでしょうね。お隣さんのヘタフェも仕事始めの木曜にはGKチチソラ(ラス・パルマスから移籍)以下、新入団選手の4人を一気にプレゼン。それでもまだ、金曜に決まったGKダビド・ソリア(同セビージャ)を加えて、まだ数名、顔見せが遅れている選手がいるんですが、レガネスと一緒で多くを2部や2部B、下のカテゴリーから獲っているため、ファンに名前を覚えてもらうのにはちょっと時間がかかるかと。 ▽久々にコリセウム・アルフォンソ・ペレス(メトロ・スールのロス・エスパルタレス駅から徒歩1分)に駆けつけた私もいい機会だったので、気になっている柴崎岳選手の先行きについて、マルカ(スポーツ紙)の番記者などに探りを入れてみたんですけどね。「ドルトムントが興味を持っているという噂を聞いたぐらい」ということで、今のところ具体的なオファーについては不明。チームはその日の夕方、スタジアム右脇を下って行ったところにある練習場で初セッションを行ったとはいえ、W杯に参加していた当人も今月遅くまでは合流しないとあって、もし移籍が決まるとしてもちょっと時間がかかるかもしれませんね。 ▽そして金曜にはマハダオンダのシュダッド・デポルティバ・ワンダ(メトロ3、6号線モンクロア駅からバスで20分)でアトレティコのプレシーズンを見学してきた私だったんですが、何せ、まだロシアにいるメンバーを含め、W杯組が総勢10名と多いですからね。そこからトーレスやガビ(アル・サッドに移籍)が抜け、水曜に始まったセッションには今季から加わったロドリ(ビジャレアルから移籍)とGKアダン(同ベティス)を含めても10人しかトップチームのメンバーいないとあって、シメオネ監督は17人ものカンテラーノ(下部組織の選手)を徴用。しかもガメイロ、ビエットは移籍予定、昨季終了後に恥骨炎の手術をしたサビッチはジムでリハビリとあって、あまり見知った顔がいないのは寂しかったんですが、2時間近く続くトレーニングは半分以上がフィジカルトレだったのさすが。 ▽手を変え、品を変え、様々なエクササイズを課すフィジカルコーチのプロフェ・オルテガの指示に不慣れなロドリなどが戸惑い、先輩のビエットが丁寧に教えてあげていたのが印象的でしたが、アトレティコでのプレシーズンは初体験のビトロ(FIFA処分で選手の新規登録ができなかった昨季は前半ラス・パルマスにレンタル)と共にしっかりついていっているのはやはり、例年、脱落者の出るロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)キャンプ程のハードメニューではなかったせい? ▽まあ、本格的なチーム練習も25日過ぎ、現在はタンザニアに新婚旅行中(https://twitter.com/BEATRIZESPEJEL/status/1017135440137203714)のコケやイビサ(地中海のリゾートアイランド)でバケーション中のサウール(https://twitter.com/saulniguez/status/1017859287882829830)ら、スペイン代表組以下、ゴディン、ヒメメス(ウルグアイ)、フィリペ・ルイス(ブラジル)らが合流する、シンガポール遠征の後でないとできないでしょうしね。今はできるだけ体力をつけてくれるだけでいいんですが、マドリッドは猛暑とあって、見ているだけでこちらが消耗してしまうのは辛いですよね。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.14 12:15 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】今年は地元で始めるチームが多い…

▽「月曜の朝7時45分?」そんな風に私が驚いていたのは日曜日、そろそろマドリッドのクラブのプレシーズン練習開始日を確認しておくかと調べていたところ、弟分のレガネスがこの週明けから、シュダッド・デポルティバ・ブタルケ(メトロ5番線のアルーチェ駅からバスで10分)に集まることがわかった時のことでした。いえ、昨季のメンバーから、レンタルや契約が終わった11人が退団。すでに入団が決まった6人の新人を含め、レアル・ソシエダへ行ってしまったガリターノ監督に代わって指揮を執るペジェグリーノ新監督の下、メディカルテストなどを終えた選手たちがグラウンドに姿を現すのは午前9時からのようですけどね。 ▽ラージョも昇格して加わり、史上最多の5チームとなったマドリッド勢でどこより早くスタートする辺り、今季こそ、ここ2シーズンの定位置だった降格圏ギリギリの17位から脱却を目指す意気込みを感じられて好ましいんですが、実はリーガではもう、先週木曜に動き出しているチームがあるんですよ。それは現スポーツディレクターのカパロス氏が暫定監督となり、昨季終盤の数試合で8位のヘタフェに差をつけてヨーロッパリーグ出場権を獲得。その予選2回戦1stレグを26日に迎えるセビージャなんですが、彼らには8月2日の2ndレグの後、例年通り、5日と12日の2試合制にするか、サッカー協会の提案した中立地、モロッコのタンジェで12日に一発勝負とするか、まだ結論が出ていない、バルサと対戦するスペイン・スーパーカップ(バルサがリーガとコパ・デル・レイ2冠だったため、コパ準優勝のセビージャが出場)も控えているとなれば、仕方がなかったかと。 ▽そのおかげでヘタフェの方は8月第3週のリーガ開幕まで公式戦がないため、スタートは今週木曜、W杯に16強対決まで参加していた柴崎岳選手も移籍していなければ、16~21日のカンポアモール(スペイン南東部)での第1次キャンプの後、30日から始まるセゴビア(マドリッドから1時間の高原地帯)キャンプ辺りから参加とゆっくりしていられるんですが、折しもその前日、水曜にはラージョもシュダッド・デポルティバ・ラージョ・バジェカーノ(メトロ1号線ビジャ・デ・バジェカス駅から徒歩15分)で活動開始するよう。こちらも19日にマルベジャ(スペイン南部のビーチリゾート)キャンプに行くまで、暑いマドリッドでトレーニングとなりますが、ちょっと心配なのは木曜にマハダオンダ(マドリッド近郊)のシュダッド・デポルティバ・ワンダに集まるアトレティコ。 ▽というのもこの夏は恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(セゴビアにある高原リゾート)での地獄のキャンプを行わず、2週目からは車で5分のACラ・フィンカ・ホテルで合宿するようですが、このところかなり気温が上がってきたマドリッドですよ。そんな中、ダブル、トリプルセッション当たり前のフィジカルトレをやるのはどう考えても自殺行為じゃない? いえ、まだロシア滞在組もいますし、先週月曜に帰国したスペイン代表のコケ、サウール、ジエゴ・コスタもこのステージには参加しないんですけどね。更に23日から30日まではインターナショナル・チャンピオンズカップ(夏の国際親善試合)でアーセナル、PSGと試合するため、シンガポールに滞在となったら、お隣さんにはとても叶わないテクニックの差を補うための体力は一体、どこでつけたらいいんでしょう。 ▽うーん、その後は8月3日から10日までイタリアのチロル地方でキャンプするようですけどね。それより深刻になのは8月15日にCLチャンピオンのレアル・マドリーとエストニアのタリンでUEFAスーパーカップのタイトルを懸けて、この夏の初公式戦に挑むELチャンピオンですが、金曜のW杯準々決勝ではウルグアイとフランスでアトレティコ勢が対決。軍配は後者に挙がり、ゴディンとヒメネスが大会を後にしたものの、この先は3位決定戦もあるため、グリーズマン、リュカ、レマル(モナコから移籍)の3人がほぼ間に合わないって、かなり困るかも。 ▽ちなみにその試合がどうだったか、簡単にお伝えしておくと、フランスは前半40分、「ボクが頼んだ通り、グリーズマンは完璧なFK蹴った」というバラン(マドリー)のヘッドで先制。後半16分にも今度はグリーズマンが直接ゴールを狙ったところ、GKムスレラ(ガラタサライ)が弾き損ね、リードが2点になったから、ビックリしたの何のって。いえ、当人は「Les tengo mucho respeto, tenia delante a amigos y companeros/レス・テンゴ・ムーチョ・レスペート、テニア・デランテ・ア・アミーゴス・イ・コンパニェロス(彼らをとてもリスペクトしているし、前にいたのは友達でチームメートだった)」という理由でこのゴールを祝わなかったんですけどね。 ▽それにも関わらず、ルイス・スアレス(バルサ)など、「Para que vean que no es uruguayo, es frances y nos hizo un gol/パラ・ケ・ベアン・ケ・ノー・エス・ウルグアジョ、エス・フランセス・イ・ノス・イソ・ウン・ゴル(彼はウルグアイ人じゃなくてフランス人だってわかったろう。ウチにゴールを入れた)」と文句を言っていましたが、そりゃあそうですよ。いくらレアル・ソシエダ時代にウルグアイ人監督や選手たちから薫陶を受け、それから常にマテ茶のカップとポットを手放さず。アトレティコ残留を決める際にもゴディンの影響が大きかったそうで、ウルグアイを第2の祖国と慈しむグリーズマンとはいえ、「Pero esto es el futbo/ペロ・エスト・エス・エル・フトボル(でもこれはサッカー)」ですからね。 ▽一方、16強対決のポルトガル戦でカバーニ(PSG)が負傷、この試合に出られなかったことも響き、0-2のまま終盤を迎えたウルグアイではFKの際に壁を作っていたヒメネスが、「敗退して応援してくれたウルグアイの人たちに何も返してあげられないと思ったら、辛くて」と早くも涙モードに突入。これには今回のW杯フランス代表で成長著しい、同じDF仲間のリュカが試合後、「He ido a hablar con ellos cuando les he visto llorando/エ・イドー・ア・アブラル・コン・エジョス・クアンドー・レス・エ・ビストー・ジョランドー(泣いているのを見たから、彼らと話しに行ったよ)」と思いやりを見せていましたが、大丈夫。リュカより1つ年上とはいえ、まだヒメネスは23歳ですからね。しかも4年前のブラジル大会から出場しているとなれば、この先もチャンスはきっと、複数回ありますって。むしろ32歳のゴディンの方が気の毒な気がしますが、とにかく今はゆっくり休んで、UEFAスーパーカップに備えてほしいものです。 ▽そして同日、次の準決勝ではブラジルが元アトレティコのGKクルトワ(チェルシー)、アンデルベイレルト(トッテナム)、カラスコ(大連一方)らのいるベルギーに1-2で敗退。出場停止だったカセミロの代わりに入ったフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)のオウンゴールとデ・ブルイネ(同)の一発でリードされ、後半はレナト・アウグスト(北京国安)が1点を返したものの、最後のネイマール(PSG)のシュートもこの夏、マドリー入団を決めるにふさわしいのは自分の方だという、競争心があったんでしょうかね。別れた彼女とマドリッドに住むお子さん2人の側にいたいクルトワにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまい、カセミロ、マルセロ(マドリー)、フィリペ・ルイス(アトレティコ)の3人を新シーズン最初のダービーに間に合うべく、帰してあげることに。 ▽え、となると火曜午後8時(日本時間翌午前3時)からの準決勝1戦目はフランスvsベルギーとなって、クルトワには再び、マドリーの補強候補として挙げられているエムバペ(PSG)を阻む任務が課せられるんじゃないかって?まあ、そうなんですけど、ブラジル戦でチェルシー行きが濃厚となっているGKアリソン(ローマ)との差は見せつけることができましたし、来季で契約が切れる彼の移籍金は4000万ユーロ(約52億円)と比較的安いですからね。大体、そんなこと言ったら、代表でも同じチームのエデン・アザール(チェルシー)が今大会での活躍度も高く、一番のライバルとなってしまうんですから、ここは攻撃陣と自分は違うという割り切りが大事かと。 ▽それより翌土曜、0-2で勝ったスウェーデン戦だけでなく、コロンビアとの16強対決のPK戦で大きく評価を高めたイングランドの新星、24歳のGKピックフォード(エバートン)の方が要注意で、いえ、グループリーグ最終戦でヤヌザイ(レアル・ソシエダ)にゴールを許した際には「ボクなら止められたけど、彼は10センチ身長が低いからね」と揶揄。更にブラジル戦後も「背の高さをからかった訳じゃないよ。ただボクは彼より15センチ大きいから、届いただろうって言っただけ」と全然、フォローになっていないことをクルトワは言っていましたが、199センチの彼から見れば185センチは小さくても、マドリーのペレス会長はW杯でスターになった選手がお気に入りですからね。 ▽2010年にはドイツのエジル(アーセナル)、2014年にはコロンビアのハメス・ロドリゲス(バイエルン)加え、正GKのケイロル・ナバスもコスタリカを準々決勝まで導いたのを高く評価されて入団という例もありましたから、むしろ、イングランドと決勝や3位決定戦で当たった場合を考えていた方がいいかもしれませんよ。 ▽そして準決勝進出最後のチームはクロアチアだったんですが、何より驚かされたのは16強対決でスペインを破ったロシアの変わりよう。この日は積極的に攻勢に出て、前半31分にチェリシェフ(ビジャレアル)のエリア外からのgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)で先制した後こそ、自陣で守り倒す態勢に入り、一時はクロアチアも無限ロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)状態になりかけたんですけどね。それでも辛抱強くスルーパスを狙ったり、ベルサイコ(アトレティコ)が右サイドからエリアにクロスを送ったりと努力を続けた結果、40分にはカウンターからマンジュキッチ(ユベントス)が敵エリア奥に切り込み、クラマッチ(ホッフェンハイム)の同点ヘッドを呼び込んでしまったとなれば、やっぱりスペインには創意工夫が足りなかった? ▽ただその後は両者とも追加点が取れず、延長戦前半にビダ(ベシクタシュ)が勝利に決定的とも思えるゴールを奪ったものの、後半にブラジル出身のマティアス・フェルナンデス(CSKAモスクワ)に頭で決められて、どちらも2試合連続となるPK戦に突入。第1キッカーのスモロフ(クラスノダール)がGKスバシッチ(モナコ)に弾かれた後、クロアチアもコバチッチ(マドリー)が失敗してイーブンになったんですが、ロシアは次のマティアス・フェルナンデスが枠を外してしまったのが運の尽きでした。ええ、クラブの先輩、モドリッチも危ないながら決めて、最後はデンマーク戦同様、ラキティッチ(バルサ)が勝負に決着をつけてくれましたっけ。 ▽これで水曜の準決勝はクロアチアvsイングランドとなったんですが、移籍希望を表明しているコバチッチはまあ、いいんですけどね。ここまでW杯の5試合で3回、MVPを受賞しているモドリッチが決勝翌日、来週月曜から、バルデベバス(バラハス空港の近く)で始まるマドリーのプレシーズントレーニングはもちろんのこと、8月1日のマンチェスター・ユナイテッド戦、5日のユベントス戦、8日のローマ戦といったインターナショナル・チャンピオンズカップのアメリカ遠征にも間に合わず、UEFAスーパーカップ前後にチーム合流というのはアトレティコファンにとって、いいニュースじゃないかって? ▽そうですね、ロシア戦の延長戦で交代となったベルサイコの容体が気にならなくもないんですが、中盤は先日、ガビがアル・サッド(カタール)へ移籍となったものの、ロドリ(ビジャレアルから移籍)も加入していますし、W杯に行っていないトマスやロシアではプレー時間をまったくもらえなかったサウールもいるため、ちょっと強気になっていいかも。 ▽それどころか、ここ数日、お隣さんではポルトガルが16強対決でウルグアイに敗退したため、早帰りとなったクリスチアーノ・ロナウドのユベントス移籍が秒読みとされていて、契約破棄金額は10憶ユーロ(約1300億円)ながら、マドリーは1億ユーロ(約130億円)でOKしているとか、トリノで済む豪邸もすでに決まっているとか、おかげでユーベの株価が30%も上がったとか、イロイロ話は聞くんですが、当人は家族とギリシャでバカンス中。 ▽ペレス会長が昨年のCL優勝後に約束した年棒アップがなかったことや、PSGにはネイマールのため、3億ユーロ(約390億円)の移籍金を払うつもりなのに、自分はその3分の1の値段をつけられたことなど、クラブ幹部との確執がかなり深いようなので、近日中に決まってもおそらく、サンティアゴ・ベルナベウでのお別れセレモニーはないかと思いますが、いやあ、これはスペイン代表をW杯2日前に解任されて以来、マドリーの業務に専念しているロペテギ新監督もちょっと貧乏クジを引いた感じですかね。 ▽といっても、ロナウド移籍を期に5月のキエフでのCL決勝でも2得点を挙げたベイルが奮起することになるのかもしれませんし、フランス代表に呼ばれていないベンゼマも休養十分。ドイツの予想外のグループリーグ敗退で早期帰国しているクロースやセルヒオ・ラモス、イスコ、ルーカス・バスケス、ナチョ、カルバハルらのスペイン勢がギリギリ戻って来るとなると、決して楽観はできませんが、何せUEFAスーパーカップはまだ遠い先。とりあえず今は私もW杯の決着がつくのを待ちながら、各チーム始動の様子を見守っていくことにしましょうか。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.09 14:00 Mon
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【原ゆみこのマドリッド】盛り上がるどころじゃなかった…

▽「本当にスペインのW杯、終わっちゃったんだなあ」そんな風に私が実感していたのは火曜日、ワンダ・メトロポリターノのプレスコンファレンスルームでアトレティコのコケとサウールの姿を見た時のことでした。いやあ、今季は第3キャプテンに任命される予定のフアンフランと共に、折しもスペイン代表チームのチャーター便がバラハス空港に着いた翌日だったため、アル・サッドへの移籍が決まったカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の大先輩、ガビのお別れ会見に花を添えるべく、これからバケーションでどこかに行くはずだった2人もこれ幸いと駆けつけたんでしょうけどね。 ▽ええ、主役が「18年間、このクラブにいて、多くのチームメートは自分よりいい選手だったけど、誰よりアトレティコのカラーを守ってきたと思う。負けると誰より苦しんだし、滅多にない喜びもあった。El Atlético es una manera de vivir/エル・アトレティコ・エス・ウン・マネラ・デ・ビビール(アトレティコは1つの生き方だからね)」と感動的なスピーチを行った後、3人のチームメートも壇上へ。スペインの敗退が決定した日曜のルジニキ・スタジアムでは1時間以上泣いていたというコケが再び声をつまらせて、「Eres como un hermano mayor/エレス・コモ・ウン・エルマーノ・マジョール(お兄さんみたいな存在だ)。次のアトレティコの監督は君だろうから、準備しておいて」と、一足飛びにまだカタールで一花咲かせるつもりの34歳を引退扱いしていたのには苦笑いしたものの、まあ、当人もあのロシア戦のせいでまだ頭の中がグルグルしていたのかも。 ▽おまけに続いて始まったプレスへの質疑応答では、こちらも一緒の飛行機で帰って来たんでしょうか。週末まで毎日、クアトロ(スペインの民放)のW杯番組で現地からスペインのレポートをしていた記者が挙手。「あのPK失敗の後、コケにどんな言葉をかけましたか?」なんてガビに訊いて、生々しい傷をえぐっていましたが、そりゃあ予定より、2週間も早くロシア滞在が終わってしまったんですものね。実際、私もいきなりポッカリ空いてしまったスケジュール帳に来週の半ば、アトレティコとヘタフェがプレシーズンを開始するまで一体、何を楽しみすればいいんだと困っているのは同様だったんですが…。 ▽いえ、話は順番に進めていかないといけません。いよいよW杯16強対決が始まった先週末は初日から、メッシ(バルサ)のアルゼンチンがグリーズマン(アトレティコ)のPKによる先制点に加え、パバール(シュツットガルト)やエムバペ(PSG)ら、若手が躍動したフランスに4-3で敗退。クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)のポルトガルもカバーニ(PSG)の2発に沈んでしまったため、金曜午後4時(日本時間午後11時)からの準々決勝でいよいよ、グリーズマン、リュカとゴディン、ヒメネスの身内対決が実現することになったのにはちょっと、複雑な心境になったものでしたけどね。 ▽それでも土曜の2試合はどちらもテンポのいいゲームでしたし、さすが決勝トーナメントにもなるとW杯も面白い試合が多いと喜んでいたんですが、いやあ、参りましたよ。確かにグループリーグでも高いポゼッションをなかなか得点に繋げられず、とりわけイラン戦やモロッコ戦ではイライラさせられたスペインだったんですけどね。そのせいもあってか、イエロ監督は3試合で5失点という、守備面の不安を重要視したよう。CL決勝でのケガが治ったばかりのカルバハル(マドリー)をナチョ(同)に、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)をコケにしてみたんですが、それでも良かったんですよ。前半11分、FKにセルヒオ・ラモス(マドリー)と一緒に倒れ込んだイグナシェビッチ(CSKAモククワ)のふくらはぎがボールに当たり、スペインがオウンゴールで先制点をゲットするまでは。 ▽もちろん、早々にリードできたのは私も嬉しかったんですが、そこから始まったのが永遠のロンド(輪の中に入った選手がボールを奪うゲーム)地獄。というのも、「3CBでプレーするのは好きじゃないが、出場停止者があってそうするしかなかった。選手たちに理解させるために沢山、話したよ」という、チェルチェソフ監督が敷いたロシアの自陣を固める絶対守備態勢はその後も変わらず、スペインはまったく敵ゴールに近づけなかったから。おかげでブスケツ(バルサ)、ラモス、ピケ(バルサ)、コケ、そしてバックパスという外縁ループばかりが繰り返されるって、だってえ、その間、ピッチで走っている選手が皆無なんですよ。 ▽そうこうするうち、いくら「ハイボールをエリア内に落としたり、クリアミスを狙ったりする方が楽なチームもあるが、eso no lo hace Espana/エソー・ノー・ロ・アセ・エスパーニャ(スペインはそんなことはしない)」(イエロ監督)というティカタカ(ショートパスを繋ぐスペインのプレースタイルの愛称)信奉者の彼らでも、ここまで退屈な試合は未だかつてなかったと、いい加減、自分も鳥肌が立ってきた頃に災厄が起きたんです。ええ、たまにボールが回って散発的な攻撃を試みていたロシアがCKのチャンスを獲得したんですが、長身ジュバ(アルセナル・トゥラ)のヘッドをピケが伸ばした腕に当て、ハンドでPKを献上してしまったから、さあ大変! グループ3試合で1セーブしかしていないGKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)がジュバに破られて、ハーフタイムまで5分を残してスペインの貯金はなくなってしまうことに。 ▽同点で始まった後半もあまり状況に変化はなく、いえ、前半の接触プレーでケガをしたナチョがカルバハルに代わったのは別ですが、22分にはイエロ監督が「長丁場になると思い、espere al minuto 70 porque veia que ahi empezaba otro partido/エスペレ・アル・ミヌート・セテンタ・ポルケ・ベニア・ケ・アイー・エンペサバ・オトロ・パルティードー(別の試合が始まる70分を待った)」という理由で今大会、初めてベンチスタートとなったイニエスタ(ヴィッセル神戸)がシルバ(マンチェスター・シティ)に代わって入ったんですけどね。30分過ぎにジエゴ・コスタ(アトレティコ)から、イアゴ・アスパス(セルタ)にチェンジした後は少し、動きが出てきたものの、イニエスタとアスパスのダブルチャンスも実らず。1-1のままで90分が終わり、延長戦に突入です。 ▽え、結局、エクストラの30分を戦っても決着がつかず、PK戦に望みを懸けることになったスペインだったけど、イエロ監督がキッカーを選ぶ際には妙な出来事があったんじゃないかって? そうですね、後でクアトロの映像(http://www.marca.com/futbol/seleccion/2018/07/02/5b3a2c17468aeb03088b4607.html)でわかったんですが、イニエスタが最初に蹴り、ラモス、ピケと代表ベテラン勢も大役を快諾。続いてコケにお鉢が回ったところ、ベンチからずっとイエロ監督について来ていたコスタが反対したんですよ。その理由は不明ですが、それでもラモスに「Quieres tirar?/キエレス・ティラール(蹴りたいか?)」と訊かれたコケは「Si, si/シー(イエス)」と志願。その結果、ご存知のように3番目にGKアキンシェーフ(CSKAモスクワ)に挑んで見事、弾かれてしまうことに。 ▽うーん、これまでミラノでのCL決勝を始め、私が見ているアトレティコのPK戦で彼が失敗したことはなかったんですけどね。その直後、ベンチ前で応援していたコスタが「Te lo dije/テ・ロ・ディヘ(言ったじゃないか)」とイエロ監督に蒸し返していたのには、火曜のワンダで会ったアトレティコ番のラジオ記者など、「監督の決定に口を挟むなんてやっちゃいけないこと」と批判していたものの、もしやクラブのチームメートだけに第六感が働いたのかもしれない? どちらにしろ、スペインはデ・ヘアが1本も止められず、最終キッカーのアスパスもアキンフェーフの足に阻まれてしまったため、PK戦3-4負けで帰国が決定です。 ▽この結果、4年前のブラジル大会、2年前のユーロに続いて早期敗退をしてしまった彼らなんですが、何せ今回は大会開幕2日前にマドリーとの契約を発表したロペテギ監督が電撃解任、「Se fue el líder/セ・フエ・エル・リデル(リーダーが行ってしまった)」(コケ)という大逆境がありましたからね。ただ、それがなくとも2008年から2012年までの国際メジャートーナメント3連覇の黄金期を築いた主力メンバーの生き残りが今では皆、30歳過ぎ。「juego rápido/フエゴ・ラピド(速いプレー)」が必要だと主張していたシルバやイニエスタら、ティキタカの基本となるべきMF陣が以前のスピードで動けなくなっていたのは事実ですからね。 ▽随所で妙技を見せて1人、株を上げていたイスコ(マドリー)にしてもチームの動きを加速することはありませんでしたし、大体このロシア戦、ポゼッション79%で計1137回ものパスを出しながら、前方に出したのはたったの278回。挙句にオウンゴールからの1点しか取れないのでは、そろそろサッカースタイル自体を見直す時期に来ているのかも。ちなみにこの試合の後、イニエスタは代表引退を宣言、その夜はベースキャンプ地のクラスノダール(ロシア南西部)に戻り、1泊してから、月曜にマドリッドに着いた時にはシルバもお揃いのチームメートのサイン入りボールを抱えていたため、同じなんじゃないかと思いますが、早々とこれが最後の大会と言っていたピケからはまだコメントが出ていません。 ▽え、32歳のラモスなどは逆に「Me voy a ver obligado a llegar a Catar con la barba blanca/メ・ボイ・ア・ベル・オブリガードー・ア・ジェガール・ア・カタール・コン・ラ・バルバ・ブランカ(ヒゲが白くなってもカタール大会までやることが義務に思えているよ)」とまだまだ、代表キャプテンを続ける気満々だったんじゃないかって?まあ、その辺はイエロ監督が続投しない見込みで現在、ルイス・エンリケ、キケ・サンチェス・フローレス、ミチェル、そしてガビをアル・サッドに誘ったチャビら、複数挙がっている候補の中から決まった次期代表監督が考えてくれればいいことですからね。この4試合では怪しい守備のポカも度々あったため、私には何とも言えませんが、この先、公式戦が巡ってくるのは9月のネーションズリーグからなので、サッカー協会も後任の人選には慎重になってもらいたいものです。 ▽そしてスペインと同日の16強対決ではクロアチアもPK戦でデンマークを破り、準々決勝に進出。スバシッチ(モナコ)とシュマイケル(レスター)の両GKが何本も止めまくっているのはまるで異次元の出来事のようで、見応えがありましたが、おかげで延長戦では止められたPKをリベンジできたモドリッチやコバチッチ(マドリー)、そしてベルサイコ(アトレティコ)ら、マドリッド勢のプレーが土曜午後8時(日本時間翌午前3時)からのロシア戦でも楽しめるのはまだ、何かの慰めになるかと。 ▽月曜にはブラジルがメキシコを2-0で下し、その夜には後半ロスタイム、最後のプレーでGKクルトワ(チェルシー)から始まったカウンターが実を結び、ベルギーが日本に3-2で逆転勝ち。この試合でもゴールを挙げた乾貴士選手(ベティス)や4試合先発出場をした柴崎岳選手(ヘタフェ)がもう見られないのは残念ですが、金曜のブラジルvsベルギー戦ではマドリーが獲得を狙っているという噂の絶えないネイマール(PSG)とクルトワの対決に注目するのもいいかも。ただしこの試合、カセミロ(マドリー)は累積警告で出場停止、マルセロ(マドリー)かフィリペ・ルイス(アトレティコ)はどちらか、一択になりますが。 ▽更に火曜にワンダから戻ってみると、4組目の土曜の準々決勝はスウェーデンvsイングランドに決まったんですが、何せマドリッド勢プレシーズン開始のトップバッター、アトレティコも11日まで動きませんしね。丁度、ヘタフェも12日から始動という情報が入ったんですが、どちらもW杯参加選手たちの合流はずっと先。一応、17日にバルデベバス(バラハス空港の近く)でロペテギ新監督の下、練習を始めるマドリーだけはベイルとベンゼマ、2人の大物が顔を見せることになっていますが…どちらにしろ、8月までは私もその両名の先行きも含め、移籍関連ぐらいしか、お伝えできることがないかもしれません。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.07.04 15:00 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】決勝なんてまだ考えられない…

▽「笑われても仕方ないけどね」そんな風に私が諦めの境地に至っていたのはW杯最初のノーマッチデーとなった金曜日、スペイン代表のチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)が定例会見に登場。「16強対決でロシアを破れば次はデンマーク、スウェーデン、そしたら決勝という可能性にファンは夢をかきたてられているけど」と記者が質問を始め、「Y el final, Japon?/イ・エル・フィナル、ハポン(で、決勝は日本?)」とチアゴが口を挟んだところ、クラスノダール(ロシア南西部)のベースキャンプの会見場では失笑が沸き上がっていたから。 ▽そう、木曜にグループリーグ全試合が終わり、決勝トーナメントの枠組みが決まってみると、土壇場にイアゴ・アスパス(セルタ)のゴールがVAR(ビデオ審判)で認められ、最終節モロッコ戦を2-2の引き分けに持ち込んだスペインは首位でグループ通過。それにはポルトガルもイランに追いつかれ、ドローに終わったため、勝ち点で並んでいても総得点数で上回ることができたという幸運もあったんですが、何よりの恩恵は彼らが回ったトーナメント表のサイドなんですよ。だってえ、ブラジルもアルゼンチンもフランスもいない上、ここまで抜群の得点力で影の優勝候補に挙げられていたベルギーさえ、ヤヌザイ(レアル・ソシエダ)が空気を読まずにイングランド戦で決勝ゴール。引き分けで終わっていれば2位のまま、楽な側に回れていたのにわざわざ、反対に行ってくれるって、もしや今大会のスペインはツイている? ▽要はその強豪ひしめくブロックに日本もいるんですが、いやあ、確かに木曜は終盤15分、コロンビアがセネガルに先制したのをいいことに、自身も1点ビハインドながら、イエローカード枚数が少ないフェアプレー基準でのリード頼りにセンター付近で延々とボール回し。臆面なく、時間つぶしをしていた姿には私も驚かされたものでしたけどね。翌日はマルカ(スポーツ紙)などでも「ファール数もグループリーグ中、一番少なく、フェアプレーをするチームという印象が汚されてしまった」と嘆かれていましたが、え、リーガにだってたまにそういう試合はあるんじゃないかって? ▽そうですね、昨季など、アトレティコが僅差でリードしている際、グリーズマンが絶好のカウンターのチャンスでボールを戻してしまい、ワンダ・メトロポリターノのサポーターから思いっきり、pito(ピト/ブーイング)を浴びていたなんてこともありましたけどね。とはいえ、ここまであからさまなボールキープは私も初めて見ましたし、とりわけ中心となってバックパス回しをしていた乾貴士選手など、8月からの新天地となるベティスのファンが悪いイメージを抱かないかと心配になったものですが、まあそれはそれ。せっかくグループ突破ができたんですし、次の16強対決、ベルギー戦で名誉挽回できることを祈っています。<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20180630_17_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div>▽そうそう、日本代表関連で言えば、先週のレガネスに続き、今週は水曜にもう1つのマドリッド勢弟分、ヘタフェの新ユニフォームプレゼンに現在、全面芝張替え中のコリセウム・アルフォンソ・ペレスまで行ってきた私でしたが、残念ながら、VIPホールで開かれたこちらではモデルとなったのはユースチームの選手たちだけ。今季はチームカラーの青に第2ユニは赤、第3は白とちょっとお隣さんより地味な感じは否めないものの、60ユーロ(約8000円)と兄貴分たちに比べ、お手頃価格なのは一緒です。すでにスタジアム前にあるオフィシャルショップで買えるんですが、そこでやっぱり気になるのは今、ロシアで頑張っている柴崎岳選手が今季もヘタフェでプレーしてくれるかですよねえ。<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20180630_17_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div> ▽顔見知りのマルカの番記者なども「W杯での活躍で評価が上がって、他のチームからオファーがくるかもしれない」と言っていたため、プレゼンの後、質問に答えていたアンヘル・トーレス会長に訊いてみたところ、「Gaku tiene contrato, y la idea es que siga/ガク・ティエネ・コントラトー、イ・ラ・イデア・エス・ケ・シガ(ガクとは契約があるし、残留するという考えだ)。といっても契約破棄金額を払うクラブが現れて、当人が行きたがれば話さないといけない」とのことでしたが、まあこれはどの選手に対しても同じヘタフェのスタンス。加えて、社交辞令なんでしょうか、「今はガクが決勝でスペインと戦うことを期待しているよ」と言っていましたが、うーん、もしそうなったら、昨季は22試合しか使ってくれなかったボルダラス監督ももっと、柴崎選手を頼りにしてくれますよね。 ▽そしてGKグアイタのクリスタル・パレス行き、レンタルだったベルガラ、アランバリらとの直接契約などがあったヘタフェではモロッコのグループリーグ敗退でファジルもバケーション入り。W杯に残っているのはあと1人と、7月中旬に始まるプレシーズンキャンプに支障はなさそうなんですが、各国代表に大量の選手を派遣している兄貴分チームの様子もお話していくことにすると。まず、スペイン代表を解任された翌日、サンティアゴ・ベルナベウで就任プレゼンがあったロペテギ監督がすでにバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に通勤、せっせとプランニングに励んでいるレアル・マドリーでは、グループリーグでお役御免になったのは3人でした。 ▽ええ、ファジルの同僚アシュラフ、コスタリカのGKケイロル・ナバス、そして水曜のグループ最終節に2-0で韓国に負けて敗退、今大会、最大のサプライブを演じたドイツのクロースですが、どうやら彼らは7月27日、この夏最初のプレシーズンマッチ、プエブラ戦のためのメキシコ遠征から合流する予定とのこと。W杯に行っていない選手たち(ベンゼマ、ベイルを含む)は17日から、バルデベバスでトレーニングを開始します。ロシアにまだいる11人はチーム敗退の時期に応じて、順次合流していくようですが、最多5人が参加しているスペインが決勝まで残ったりすると、2018-19シーズン最初の公式戦、お隣さんとタイトルを争う8月15日のUEFAスーパーカップの準備が大変になりそうな。 ▽え、それは先日、7000万ユーロ(約91億円)の移籍金で入団が決まったフランス代表のレマル(モナコ)を含め、総勢10人全員がW杯で勝ち残っているアトレティコも同じだろうって?そうですね、水曜のセルビアvsブラジル戦ではマルセロが開始10分で背中を痛め、出番はほとんどないと思われていたフィリペ・ルイスも大会デビューしましたしね。16強対決の始まる火曜にはゴディンとヒメネスのいるウルグアイがクリスチアーノ・ロナウドのポルトガルと対戦。選手たちにとってはできるだけ長くロシアにいたいところでしょうが、それぞれのクラブを応援するファンにとっては心情的に微妙かと。 ▽同日にメッシのアルゼンチンに立ち向かうフランスのグリーズマン、リュカとバランは一蓮托生ですからいいんですが、実はアトレティコでは木曜、いきなりキャプテンのガビが3年間、1900万ユーロ(約25億円)の契約で元バルサのチャビがいるアル・サッド(カタール)からのオファーを真剣に検討しているなんて話が出てきたら、もしやスペイン代表のカンテラーノ(ユース組織出身の選手)コンビ、コケとサウールには早く戻って来てもらった方がいい? いえ、W杯直前の日本との親善試合でゴールを挙げていたトマス(ガーナ)は本大会には出ていませんし、大会開幕直前までヘルプ要員としてクラスノダール(ロシア南西部)の合宿まで帯同していたロドリ(ビジャレアルから移籍)もとっくに帰国しているため、ボランチに人手が足りなくなることはないんですけどね。 ▽昨季後半は19人という超少数精鋭でプレーしていたイメージがあまりに鮮烈に残っているため、来週にはアトレティコを退団したフェルナンド・トーレスもいよいよ、MSLのシカゴ・フィアーズなり、Jリーグのサガン鳥栖なり、行き先を発表すると言われていますし、そろそろ補強も本格的に始めてもらいたいかと。アメリカでのバケーションを楽しんだ後、故郷スロベニアに戻り、木曜には2019年バスケットボールW杯予選のスペイン戦を見に行っていたという、GKオブラクの契約延長交渉もまだ進展はないようですし、モドリッチやコバチッチと共にクロアチア代表として、日曜にデンマークと対戦するベルサイコにも相変わらず、移籍の噂が絶えないのはちょっと気掛かりなところでしょうか。 ▽え、それってもしや、冒頭のお気楽な記者の質問とは裏腹にスペインのいる決勝トーナメントのサイドにはクロアチアがいるってことじゃないのかって?その通りでウルグアイ、ベルギー同様、ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドに3連勝してグループ突破してきた彼らは2016年ユーロのグループ最終節でスペインに勝利。おかげで16強対決をイタリアと戦う羽目になり、早期敗退を招いた因縁の相手なんですが、そんなのはもう、スペインが開催国ロシアを日曜午後4時(日本時間翌午前11時)からの試合で破ってから考えればいいことですからね。 ▽その肝心のチームは金曜夜にはこのところ、日中38度にもなる猛暑に襲われているクラスノダールを後にし、20度程の過ごしやすいモスクワに移動したんですが、今のところ確定しているのはイエロ監督が「Sí, jugará/シー、フガラ(ああ、プレーする)」と確約していたGKデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)の先発リピートだけ。各紙の予想によると、ジエゴ・コスタ(アトレティコ)とアスパスのツートップ、グループリーグ中、最も走行距離が多かった敵への対抗策に健脚自慢のコケのスタメン復帰などがありそうですが、どちらにしろ、土曜のルジニキ・スタジアムでの前日練習が終わってみないと詳細はわからないかと。 ▽何せここからは反省のきかない一発勝負とあって、3試合で5失点という、穴だらけの守備だけは改善してくれないと困りますからね。ええ、カルバハル(マドリー)なども「Creo que corrigiendo esos errores atrás, nos hacemos muy fuertes/クレオ・ケ・コレヒエンドー・エソス・エローレス・アトラス、ノス・アセモス・ムイ・フエルテス(ああいうミスを正していけば、ウチはとても強くなれる)」と言っていましたし、とりわけロシアには元マドリーのチェリシェフ(ビジャレアル)以外にも身長196センチの大型FWジェバ(アルセナル)がいて、ここまで3得点と空中戦にも強いようなので、セルヒオ・ラモス(マドリー)、ピケ(バルサ)のCBコンビには頑張ってもらわないと。 ▽そんな中、スペイン情報で興味を覚えたのはAS(スポーツ紙)に出ていた記事で、サッカー協会関係者によると、どうやらロペテギ前監督が開幕前に決めたPKキッカーの順番をイエロ監督がこのたび変更。これまでは第1キッカーがシルバ(マンチェスター・シティ)だったのがラモスになるかもしれないことですが、このW杯ではVARのおかげでPKも多いことですし、まあ見てのお楽しみ。でもだからといって、決勝トーナメント初っ端から、PK戦なんて私はイヤですよ。<hr> 【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.06.30 12:00 Sat
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