トッティが現役引退およびローマのフロント入りを表明! “ローマの象徴”として美しいキャリアに終止符
2017.07.18 04:00 Tue
▽元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ(40)が17日に現役引退を表明した。そして、ローマのディレクターとして新たなキャリアをスタートすることを併せて伝えている。ローマの公式サイトが伝えている。
▽昨季限りで下部組織時代を含めて28年間を過ごしたローマを退団したトッティは、先日に代理人である兄を通じて、交渉の事実が報じられていたJリーグの東京ヴェルディに断りを入れた。そして、13日にローマ市内でジェームズ・パロッタ会長と会談を行った同選手は、現役を引退してローマのフロント入りを決断した。
▽トッティは17日、ローマの公式チャンネル『ローマTV』でのインタビューで現役を退き、フロント入りを決断した経緯について語った。
――フランチェスコ、まず何処から始めようか?
トッティ:「2017年5月28日、私のキャリア最後の日から始めたい。私にとっては歴史的な1日であり、重要な1日であり、とてもエモーショナルな1日だった。あの日の感覚や感情をファンに説明することは難しい」
――君の人生の最初の章は終わったけど、今度は新たな章が始まるね
「そうだね。プレーヤーとしての最初の章は終わった。そして、これからはディレクターとしての重要な任務が待っている。できれば、ピッチ上で見せたようなインパクトをこの仕事でも見せたいと思っている」
「フットボールは私にとって情熱だ。それは私にとってすべてだ。喜び、友情、ゴールを挙げること、新たな人たちとの出会い。それらは私の人生における重要なすべての役割を果たすものだった」
――5月28日の時点ではキャリアを終える準備ができていなかったようだったけど?
「イエス。それは明らかだったと思う。私はあの試合(ジェノア戦)、あの日にキャリアを終えることを望んでいなかった。私にとって、それは非常に重要で感情的なことだった。ローマと25年以上に渡って美しい関係を築いてきた。フットボールのピッチはすべてのものを与えてくれた。そして、私は多くの人たちが自分に対して示してくれた愛に応えるために、ピッチ上ですべてを捧げようとしてきた」
――これから大変なことが待っているね
「いつも真剣に取り組んできた。我々は異なる2つのものについて話している。そのうちの1つはこれまで自分にとってメインの仕事だったけど、これからは別の方法でチームを助けていくことになる。幸い、フットボールへの多くの経験を持っているし、同じ意図と目的を持ってチームを助けていきたい」
――まずは何から始めるつもり?
「これから新たな冒険をスタートする。静けさと自信を持って新たな役割と新しい何かをもたらすために学びながら反省を繰り返し、正しい決定をしていきたい。とにかく、このチームに奉仕続ける準備はできている。ユース部門から会長の仕事に関してなど、幅広い役割を担っていきたい。それには半年か1年、2年、どれだけの時間がかかるかわからないが、自分にとって最高の役割を見つけていきたい。それには時間が必要となるはずだ」
――特別に感謝を伝えたい人はいる?
「すべての人に感謝を伝えようと思ったら1週間以上はかかってしまうよ。ただ、家族や友人、これまでの間に自分を支えてくれたプレーヤーや会長、スタッフ、私をこの街にとってユニークな存在にしてくれたすべての人たちに感謝したい」
――君の未来はどんなふうに見えている?
「輝かしい何かを楽しみにしている。自分にとって完璧な役割を見つけ出し、素晴らしいスカッド、輝かしいクラブの未来を手助けしたいと思っている」
――40歳いう年齢から新たな未来を考えることは難しいことだと思うけど?
「現時点で考えることは難しいことだけど、将来について考えなければならない多くの元プレーヤーがいる。私は5月28日の時点でフットボールについてのみ考え、チームに大きな貢献を果たすことに専念していた。ただ、我々は新たなページをめくって、新しい役割と新しい挑戦について考えているところだ」
「私にはスポーツ・ディレクターのモンチ、パロッタ会長、マウロ・バルディソーニ(GM)、エウゼビオ・ディ・フランチェスコのいずれとも仕事を共にする機会がある。個人的に彼らのことを良く知っていることは幸運だ。そして、これからは彼らのパーソナルな部分を知るための時間もある」
「これまでの役割を大きく変えるときには、自分自身の状況をよく把握するためにしばらく時間を必要とするものだ。だけど、私はこのクラブと街の雰囲気をよく知っているので、それは幸運なことだ。現時点での懸念は素晴らしいことを達成するために何を正しく行うかということだけだ。現時点で正解がわからないから、特定の役割を持ちたくないんだ。私はローマのすべてのことを考えている。今後もローマにおいて重要な人間になりたいと思っているし、ローマは私がやりたいことをよく理解してくれている」
――クラブとはどんな話をした?
「スポーツ・ディレクターのモンチと話したよ。素晴らしい歓談があり、互いのことをよく知る時間を取ることができたよ。パロッタ会長とも話したけど、これまで我々はあまり細かいことについて話していなかったからね。しかし、今回の会談を通じて、すべてを明瞭にし、穏やかに話をすることができて満足している。今、我々はこのチームを可能な限り、高みに到達させるために働いていきたいと思っている」
――新監督のディ・フランチェスコと話をした?
「イエス。我々は話をしたよ。これまでの長い間、彼とは素晴らしい関係を築いてきたしね。彼がローマの監督をする前からよく見ていたよ。偉大な人物であり、一流の男だ。彼がこのチームに多くのものをもたらすと確信しているよ」
――これからは君のことを何て呼べばいいのかな?
「フランチェスコ、いつものようにね」
――ちなみに名刺の肩書は?
「フランチェスコ、ASローマ」
▽1989年にローマの下部組織に加入して以降、ジャッロロッソのユニフォームに身を纏い、28年間でいずれもクラブ歴代最多の公式戦786試合に出場し、307ゴールを挙げたトッティ。ローマでは2000-01シーズンのスクデットと、2度のコッパ・イタリアのタイトルを獲得した。
▽個人としては5度のイタリア最優秀選手賞に加え、2度のセリエA最優秀選手賞に輝き、2006-07シーズンにはセリエA得点王と同年のゴールデンブーツ(欧州最多ゴール賞)を獲得。また、セリエA通算250ゴールは歴代2位の記録だ。
▽また、1998年から2006年までプレーしたイタリア代表では、通算58試合に出場し、9ゴールを記録。2006年ドイツ・ワールドカップではイタリア代表の優勝に貢献していた。
▽現代のサッカー界において稀有なワンクラブマンは多くの葛藤を抱えた中、ローマの象徴としてその輝かしいキャリアを終えることになった。
▽昨季限りで下部組織時代を含めて28年間を過ごしたローマを退団したトッティは、先日に代理人である兄を通じて、交渉の事実が報じられていたJリーグの東京ヴェルディに断りを入れた。そして、13日にローマ市内でジェームズ・パロッタ会長と会談を行った同選手は、現役を引退してローマのフロント入りを決断した。
――フランチェスコ、まず何処から始めようか?
トッティ:「2017年5月28日、私のキャリア最後の日から始めたい。私にとっては歴史的な1日であり、重要な1日であり、とてもエモーショナルな1日だった。あの日の感覚や感情をファンに説明することは難しい」
――君の人生の最初の章は終わったけど、今度は新たな章が始まるね
「そうだね。プレーヤーとしての最初の章は終わった。そして、これからはディレクターとしての重要な任務が待っている。できれば、ピッチ上で見せたようなインパクトをこの仕事でも見せたいと思っている」
――プレーをすることは美しいけど、すべてには終わりがあるね
「フットボールは私にとって情熱だ。それは私にとってすべてだ。喜び、友情、ゴールを挙げること、新たな人たちとの出会い。それらは私の人生における重要なすべての役割を果たすものだった」
――5月28日の時点ではキャリアを終える準備ができていなかったようだったけど?
「イエス。それは明らかだったと思う。私はあの試合(ジェノア戦)、あの日にキャリアを終えることを望んでいなかった。私にとって、それは非常に重要で感情的なことだった。ローマと25年以上に渡って美しい関係を築いてきた。フットボールのピッチはすべてのものを与えてくれた。そして、私は多くの人たちが自分に対して示してくれた愛に応えるために、ピッチ上ですべてを捧げようとしてきた」
――これから大変なことが待っているね
「いつも真剣に取り組んできた。我々は異なる2つのものについて話している。そのうちの1つはこれまで自分にとってメインの仕事だったけど、これからは別の方法でチームを助けていくことになる。幸い、フットボールへの多くの経験を持っているし、同じ意図と目的を持ってチームを助けていきたい」
――まずは何から始めるつもり?
「これから新たな冒険をスタートする。静けさと自信を持って新たな役割と新しい何かをもたらすために学びながら反省を繰り返し、正しい決定をしていきたい。とにかく、このチームに奉仕続ける準備はできている。ユース部門から会長の仕事に関してなど、幅広い役割を担っていきたい。それには半年か1年、2年、どれだけの時間がかかるかわからないが、自分にとって最高の役割を見つけていきたい。それには時間が必要となるはずだ」
――特別に感謝を伝えたい人はいる?
「すべての人に感謝を伝えようと思ったら1週間以上はかかってしまうよ。ただ、家族や友人、これまでの間に自分を支えてくれたプレーヤーや会長、スタッフ、私をこの街にとってユニークな存在にしてくれたすべての人たちに感謝したい」
――君の未来はどんなふうに見えている?
「輝かしい何かを楽しみにしている。自分にとって完璧な役割を見つけ出し、素晴らしいスカッド、輝かしいクラブの未来を手助けしたいと思っている」
――40歳いう年齢から新たな未来を考えることは難しいことだと思うけど?
「現時点で考えることは難しいことだけど、将来について考えなければならない多くの元プレーヤーがいる。私は5月28日の時点でフットボールについてのみ考え、チームに大きな貢献を果たすことに専念していた。ただ、我々は新たなページをめくって、新しい役割と新しい挑戦について考えているところだ」
「私にはスポーツ・ディレクターのモンチ、パロッタ会長、マウロ・バルディソーニ(GM)、エウゼビオ・ディ・フランチェスコのいずれとも仕事を共にする機会がある。個人的に彼らのことを良く知っていることは幸運だ。そして、これからは彼らのパーソナルな部分を知るための時間もある」
「これまでの役割を大きく変えるときには、自分自身の状況をよく把握するためにしばらく時間を必要とするものだ。だけど、私はこのクラブと街の雰囲気をよく知っているので、それは幸運なことだ。現時点での懸念は素晴らしいことを達成するために何を正しく行うかということだけだ。現時点で正解がわからないから、特定の役割を持ちたくないんだ。私はローマのすべてのことを考えている。今後もローマにおいて重要な人間になりたいと思っているし、ローマは私がやりたいことをよく理解してくれている」
――クラブとはどんな話をした?
「スポーツ・ディレクターのモンチと話したよ。素晴らしい歓談があり、互いのことをよく知る時間を取ることができたよ。パロッタ会長とも話したけど、これまで我々はあまり細かいことについて話していなかったからね。しかし、今回の会談を通じて、すべてを明瞭にし、穏やかに話をすることができて満足している。今、我々はこのチームを可能な限り、高みに到達させるために働いていきたいと思っている」
――新監督のディ・フランチェスコと話をした?
「イエス。我々は話をしたよ。これまでの長い間、彼とは素晴らしい関係を築いてきたしね。彼がローマの監督をする前からよく見ていたよ。偉大な人物であり、一流の男だ。彼がこのチームに多くのものをもたらすと確信しているよ」
――これからは君のことを何て呼べばいいのかな?
「フランチェスコ、いつものようにね」
――ちなみに名刺の肩書は?
「フランチェスコ、ASローマ」
▽1989年にローマの下部組織に加入して以降、ジャッロロッソのユニフォームに身を纏い、28年間でいずれもクラブ歴代最多の公式戦786試合に出場し、307ゴールを挙げたトッティ。ローマでは2000-01シーズンのスクデットと、2度のコッパ・イタリアのタイトルを獲得した。
▽個人としては5度のイタリア最優秀選手賞に加え、2度のセリエA最優秀選手賞に輝き、2006-07シーズンにはセリエA得点王と同年のゴールデンブーツ(欧州最多ゴール賞)を獲得。また、セリエA通算250ゴールは歴代2位の記録だ。
▽また、1998年から2006年までプレーしたイタリア代表では、通算58試合に出場し、9ゴールを記録。2006年ドイツ・ワールドカップではイタリア代表の優勝に貢献していた。
▽現代のサッカー界において稀有なワンクラブマンは多くの葛藤を抱えた中、ローマの象徴としてその輝かしいキャリアを終えることになった。
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