【J1クラブ中間評価】過渡期を迎える中、チームバランス崩壊で最悪の前半戦に《サンフレッチェ広島》2017.07.11 16:30 Tue

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▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はサンフレッチェ広島編をお届けする。

◆期待外れの新加入組、チームの歯車かみ合わず監督辞任という結末へ
勝ち点10/2勝4分け11敗
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▽森保一体制6年目を迎えた今シーズン。MF森崎浩司の現役引退や、バンディエラ・FW佐藤寿人の退団など転換期を迎えている広島は、注目のFW工藤壮人らの新戦力をチームに迎え、覇権奪還に向けてスタートした。

▽しかし、チームの重鎮たちが抜けた穴は大きかったのか、前半戦を終えた時点で2勝4分け11敗(勝ち点10)と散々な結果に。新加入組も若手も新たな風を吹かすことができず、森保体制発足後最悪の不振に陥った。そして、ついには森保監督が辞任。2012年の就任以降リーグ制覇を3度成し遂げ、“ポイチ”の愛称でもサポーターに親しまれた森保監督は、シーズン半ばにして広島を後にすることになった。

◆ポジション別採点
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【GK&DF】10/100点満点
▽慣れ親しんだ[3-4-2-1]という形は、相手チームに研究し尽くされた。DF陣の加齢による衰えもあるだろうが、セットプレーや連係ミスから失点を重ね、前半戦だけで30失点。比較的失点の多かった去年の前半戦の18失点と比べてもその差は歴然だ。この失点数の多さも広島が降格圏に沈んでいる要因の1つと言え、ガンバ大阪から日本代表も経験しているDF丹羽大輝を補強した。

【MF】20/100点満点
▽中盤は負傷者が続出し、試合の組み立てに苦労した印象が残った。最終ラインからのビルドアップで丁寧にボールを前に運んでいくやり方の広島にとって、中盤で如何に気持ちよくボールを回し、流動性のある攻撃を展開していくかが主題なのだが、前半戦はなかなかうまくいかず。また、2シャドーの一角を担ったアンデルソン・ロペスが個の力に頼ることが多く、広島の流動性を損なった感は否めなかった。だが、高い技術力を持つアンデルソン・ロペスはここまで5ゴールを記録し、チーム内得点王。後半戦はこの得点力を落とさず、いかに攻撃の組み立てに関与できるかに注目したい。

【FW】10/100点満点
▽前半戦わずか15得点という記録は、クラブ史上ワースト2位の数字だ。佐藤に代わって加入した工藤はここまで3ゴールと不完全燃焼に終わり、期待されたFW皆川佑介やFW宮吉拓実らの若手組はインパクトを残せなかった。そんな結果を受け、今夏にはガンバ大阪でプレーしていたFWパトリックを獲得。前線の活性化を図り、後半戦での巻き返しを期待したいところだ。

◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー
MF柴崎晃誠(32歳/No.30)
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明治安田生命J1リーグ:16試合(先発14回)/2ゴール
▽攻撃にも守備にも顔を出していた柴崎が前半戦GOODプレーヤーに。今シーズンも2シャドーの位置でプレーする柴崎は、工藤やアンデルソン・ロペスといった新加入組を豊富な運動量で上手くカバーしながら、持ち前のテクニックで2ゴール3アシストの貢献。また、元々ディフェンシブMFを本職としていただけに、守備の意識が高く、攻守にわたって低迷する広島を支えていた。

◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー
FW工藤壮人(27歳/No.50)
明治安田生命J1リーグ:14試合(先発11回)/3ゴール
▽開幕前の期待値の高さから工藤を挙げた。シュートセンスやゴールへの嗅覚、ディフェンスラインの裏への抜け出しを得意とする工藤は退団した佐藤との共通項は少なくない。また、柏レイソルには2012シーズンから2年連続で2桁得点していることもあり、佐藤の後継者として多くの期待が集まっていた。しかし、蓋を開けてみれば前半戦を終えた時点でわずか3ゴールと、その期待を大きく下回る結果に。良質な援護射撃がなかったこともあり、前半戦は持ち味を生かせず、チームスタイルのフィットに苦しんだ。

◆新加入選手と監督交代で再スタートへ
▽全く良いところなしに終わった前半戦。15得点30失点と、前にも後ろにもテコ入れが必要となる中、UAEのアル・アインへ移籍したDF塩谷司の代わりに丹羽、前線の得点不足を受け、パトリックをそれぞれG大阪から獲得した。そして、辞任した森保監督の後任として、かつて広島にも在籍したスウェーデン人のヤン・ヨンソン氏を招へい。後半戦も引き続き厳しい戦いとなりそうだが、新監督の下、全選手がもう一度奮起し、新たな気持ちで再スタートを切らないことには、広島の上昇は見えてこないかもしれない。

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【J1クラブ中間評価】物議醸した指揮官交代も、連覇へ気運が高まる《鹿島アントラーズ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。最終回は鹿島アントラーズ編をお届けする。 <span style="font-weight:700;">◆物議醸した監督解任で好転</span> <span style="font-weight:700;">勝ち点36 / 12勝5敗</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashima_senseki.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽J1リーグと天皇杯の国内2冠を達成した昨シーズンの成功継続を狙う鹿島アントラーズは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を並行しながら、リーグ戦は12勝5敗の結果を残し、首位で折り返した。開幕前には、MFレオ・シルバ(アルビレックス新潟)、FWペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸)らJリーグで実績のある外国人選手や、FW金森健志(アビスパ福岡)、DF三竿雄斗(湘南ベルマーレ)とJ2降格クラブからも獲得。さらに、開幕直前に韓国代表GKクォン・スンテ(全北現代モータース/韓国)を獲得するなど、計9名の新戦力を迎えた。 ▽開幕節こそFC東京に敗れたものの、そこからリーグ戦4連勝を記録。しかし、5月の半ばから2連敗となると、ACLでは広州恒大を前にベスト16で大会を後にした。これを受け、クラブは石井正忠監督の解任を決断。第14節からは、コーチから昇格した鹿島OBの大岩剛監督が指揮を執り、そこから5連勝で勝ち点を積み上げ、首位ターンを実現した。 <span style="font-weight:700;">◆ポジション別採点</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201727kashima_1_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>【GK&DF】90/100点満点 ▽GKは、今シーズン全北現代から加入した韓国代表GKクォン・スンテがJリーグ初挑戦ながらも上々のパフォーマンスを披露し、守護神として君臨。さらに、セカンドGKにも曽ヶ端準が控えており、盤石の態勢を維持している。センターバックに関しては、開幕当初からDFファン・ソッコが抜けて選手層が不安視されたが、伸び代十分のDF植田直通とDF昌子源のコンビがしっかり稼働し、問題とはならなかった。左サイドバックのDF山本脩斗、右サイドバックのDF西大伍とDF伊東幸敏を含め、大崩れのない最終ラインが形成できている。 【MF】70/100点満点 ▽テネリフェに移籍したMF柴崎岳に代わる形で加入したMFレオ・シルバだったが、5月に左ヒザ半月板損傷により手術を強いられて離脱となったことが大きな誤算。さらに、攻撃のバリエーションとアクセントを付けることができるMF遠藤康が1カ月ほど離脱したのも痛かった。それでも、ベテランMF小笠原満男がいまだ健在で、MF中村充孝やMF永木亮太、MF 三竿健斗ら力のある選手も控えている選手層が鹿島の強み。負傷者が復帰して調子を上げてくるとみられる後半戦は、監督にとって中盤の人選が嬉しい悩みになりそうだ。 【FW】60/100点満点 ▽軸となるべきFW金崎夢生の好調が続かず、FWペドロ・ジュニオールも大岩政権後こそ調子を上げてきたものの、序盤戦は低調なパフォーマンス。石井監督が起用し続けたFW鈴木優磨も、インパクトを残すことができず、チームとして頼りどころを欠いた。チャンスメークで貢献できるFW土居聖真も肝心のゴール数は1つと物足りない。新加入のFW金森健志とFW安部裕葵はリーグ戦でなかなかチャンスを得ることができていないが、6月21日の天皇杯でスタメン出場すると、金森が1ゴール、安部が2ゴールと結果を残した。後半戦、もう少し出場機会を与えられれば面白い存在になれるかもしれない。あとはやはり、ここにきて動きの質を上げているペドロ・ジュニオールの好調が続くかどうかに懸かっている。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー</span> DF昌司源(24歳/No.3)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201727kashima_1_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/1ゴール ▽ここまで全試合に出場している日本代表DF昌司源が前半戦のチーム内MVPだ。前への対人対応と粘り強い守備に磨きがかかっており、相棒である植田をしっかりとリードして最終ラインを統率。日本代表としても定位置確保を狙えるところまで評価を高めた。クロス処理やクリアの精度を高めれば、より完成度の高いセンターバックとなれそうだ。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー</span> FW鈴木優磨(21歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:12試合(先発6回)2ゴール ▽インパクトを残した昨シーズンからさらなる飛躍が期待された鈴木だが、前半戦はサポーターの期待に応えることができなかった。途中出場も多かったが、リーグ戦12試合で2ゴールは物足りない。また、ゴール数だけでなく、攻守の切り替えの面や動きの質、量も含めて好調時の出来にはなかった。まだ21歳のためパフォーマンスにムラがあるのは仕方ないものの、メンタル面を含めてさらなる成長に向けて奮起してもらいたいところだ。 <span style="font-weight:700;">◆ホームで強さを見せることができるか</span> ▽前半戦は、アウェイ8試合で全勝を収める偉業を達成。24ポイントを稼いだ一方で、ホームでの勝ち点は半分の12ポイントにとどまった。常勝軍団だけにサポーターを前にしてのプレッシャーもあるだろうが、この点は優勝を目指す後半戦に向けて改善したいところだ。負傷者も戻ってきており、選手の質だけでなく層も十分な状況。後半戦は、ACL敗退を受けてリーグにより集中できる環境となる点もプラス材料で、無論、狙うはJ1リーグ連覇となる。 2017.07.27 16:00 Thu
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【J1クラブ中間評価】規律と才能の融合で大躍進…完成度向上で年中桜満開へ《セレッソ大阪》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はセレッソ大阪編をお届けする。 <span style="font-weight:700;">◆新参者と開眼者がもたらした相乗効果</span> <span style="font-weight:700;">勝ち点35 / 10勝5分2敗</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cerezo_senseki.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽3年ぶりにJ1の舞台に帰ってきたC大阪は、“知将”尹晶煥新体制の下で快進撃を見せている。その主因は、新指揮官が就任直後から着手した選手個々の守備意識改革。新加入の大型DFマテイ・ヨニッチを最終ラインに組み込んだ上、タレント揃いの攻撃陣にもファーストディフェンダーとしての意識を要求すると、これが徐々に落とし込まれ、失点数をリーグ 2位タイの「15」に抑えた。 ▽一方、序盤こそ新指揮官が掲げる堅守速攻への移行に戸惑いが見えた前線も、試合を重ねるごとに順応。その中で、守備面での貢献が期待されていたMF山村和也のアタッカーとしての覚醒もあった。攻撃面に山村の高さと強さが加わると、リーグ2位となる「33」ゴールを記録。堅守への策が攻撃に相乗効果をもたらし、開幕前に掲げた「9位以内」というシーズン目標を大きく上回る2位の大躍進を見せて後半戦を迎えることとなった。 <span style="font-weight:700;">◆ポジション別採点</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707cerezo_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>【GK&DF】90/100点満点 ▽今年も健在ぶりを発揮するGKキム・ジンヒョンを中心にDF山下達也と新加入マテイ・ヨニッチが屈強なディフェンスを形成。また、強靭なフィジカルを持つ2人は、セットプレーでも脅威になった。両サイドで豊富な運動量を見せたDF松田陸、DF丸橋祐介の貢献も大きく、守備陣が攻守に健闘した。必勝パターンになりつつある試合終盤での山村のストッパー起用もあり、終盤での失点を激減。その証に7度のクリーンシートを達成した。 【MF】90/100点満点 ▽山村のトップ下抜擢が桜軍団の攻守に連動性をもたらした。昨年からダブルボランチでコンビを組み、連携を深めたMF山口蛍とMFソウザは中盤で絶妙なバランスを維持。持ち前のボール奪取力が幾度となく攻撃を加速させた。前半戦の半ばからは、開幕直後から負傷に悩まされた尹晶煥監督の教え子MF水沼宏太と新指揮官の戦術変更に困惑していたFW柿谷曜一朗もフィットへの兆しを見せている。相次ぐ負傷に泣くMF清武弘嗣の復帰が見込まれる後半戦、どのようにして完成への道を辿るか期待は高まるばかりだ。 【FW】80/100点満点 ▽昨シーズンのJ2でエースに成長したFW杉本健勇がJ1でもここまで躍動の7ゴール。さらに、前線からの守備やポストプレーでも上々な出来を披露した。しかし、杉本に続くスコアラーが見当たらない点は、優勝争いの激化が見込まれる後半戦に向けて不安要素。FW澤上竜二やFWリカルド・サントスに対しては、得点源としての働きに期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー</span> MF山村和也(27歳/No.24)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707cerezo_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>明治安田生命J1リーグ:17試合(先発16回)/7ゴール ▽前半戦の主役に躍り出た開眼者をノミネート。身体能力と足元の技術を生かしたプレーは、敵陣全域でJ1クラブに脅威を与えた。リンクマンからフィニッシャーまでオフェンスにおける全てを担い、攻撃陣を牽引してみせた。また、守備時では真骨頂であるディフェンス能力を前線から発揮。試合終盤には最終ラインに入り、試合のクローザーまでも担った。攻守において大躍進を支えた。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー</span> FW柿谷曜一朗(27歳/No.8) 明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/3ゴール ▽天才のJ1帰還に期待を集めたが、前半戦は新指揮官の掲げる新戦術にもがき苦しんだ。不得意なディフェンスに頭を悩まし、序盤は前線からプレスをかけるチームの中で浮いた存在に。攻撃面でも持ち前のセンスとボールタッチで随所に巧さを魅せたものの、そこに怖さはなかった。それでも、時間の経過とともに組織に溶け込みつつある。キャプテンのプレーがチームに影響を与えることが大きいだけに総力戦となる後半戦、彼の爆発なしでは、真の桜旋風は巻き起こらないだろう。 <span style="font-weight:700;">◆ジンクス破りは濃厚…チームの底上げで躍進継続へ</span> ▽J1復帰元年を2位躍進の快進撃だけでなく、第11節から無敗継続と上向きをキープしたままシーズンを折り返したC大阪。開幕前に騒がれたプレーオフ昇格チームの1年での降格というジンクスも杞憂に終わりそうだ。優勝も視野に捉えた中で、躍進を続けるためには控え選手の突き上げが欲しい。特にFWに関しては、前述したように控えメンバーは、杉本に代わるだけのパフォーマンスを見せることができていない。均衡した試合も増えて行く中で、ジョーカーという存在も必要となってくる。総力戦となる後半戦、チームとしてスコアラーの駒を増やしていきたい。 2017.07.26 14:00 Wed
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【J1クラブ中間評価】ハイプレス戦術と若き力の覚醒で天下獲り視野に《柏レイソル》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は柏レイソル編をお届けする。 <span style="font-weight:700;">◆目標を上方修正</span> <span style="font-weight:700;">勝ち点34 / 11勝1分5敗</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kashiwa_senseki.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽昨年に引き続き「柏から世界へ」のスローガンを掲げた下平隆宏体制2年目の柏。序盤戦は開幕から6試合で2勝4敗の苦しいスタートとなった。しかし、シーズン途中に理想を二の次に、勝利を目指してハイプレス戦術を全面に押し出したスタイルを取り入れる中で、若手が覚醒。最終的に3位でシーズンを折り返したが、第7節から怒涛の8連勝を含む10戦無敗で一時首位に躍り出るなど、後半戦に向けても期待感が持てる戦いを展開した。 ▽ここまでのチーム状況を加味した下平監督は、シーズン途中に「勝ち点60以上、ACL出場権獲得」から「J1優勝」に目標を上方修正。MFキム・ボジョンのみを補強するにとどまっているところからも、チーム状況の充実ぶりが窺える。ユース出身の若手選手が多く占めるチーム構成だけに、安定感という面で未知数なところもあるが、2011年以来となる天下統一に期待感が高まるばかりだ。 <span style="font-weight:700;">◆ポジション別採点</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707kashiwa_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>【GK&DF】90/100点満点 ▽総失点数は折り返し地点で試合数と同じ「17」。かなりの安定感を誇った。中でも、幾度も抜群のショットストップでゴールマウスに鍵をかけたGK中村航輔の存在感は抜群。遂には、日本代表にも選出された。DF中谷進之介とDF中山雄太の若きセンターバックコンビも、昨年に引き続き安定感を誇った。また、今シーズンから加入した右サイドバックのDF小池龍太も、逆サイドのDF輪湖直樹と共に豊富な運動量で攻守に躍動。このディフェンス陣の活躍ぶりがチームを支えたと言っても過言ではない。 【MF】90/100点満点 ▽柏一筋15年目のベテラン主将MF大谷秀和が狼狽なプレーで若手を陰からフォローする姿が印象的。その中で、ユース育ちの若きパサーであるプロ2年目のMF手塚康平や、トップ下の一角からハイプレス戦術の旗手を務めるMF中川寛斗の活躍も忘れることはできない。また、両サイドハーフのMF伊東純也とMF武富孝介も、それぞれの特色を生かしてチームの攻撃にアクセント。MF細貝萌こそクローザー起用に甘んじているが、全体の出来は上々だ。 【FW】60/100点満点 ▽前半戦全試合出場のFWクリスティアーノが得点数、アシスト数でチームトップの7得点6アシストと攻撃陣をリード。一方で、今シーズン加入で未だノーゴールのFWハモン・ロペスや、徐々に先発出場数を減らしたFWディエゴ・オリヴェイラ、FW大津祐樹のプレーぶりに関しては、能力を考えると物足りなさが否めない。他クラブと比較しても、豪華な顔ぶれが揃っているだけに、FWクリスティアーノが孤軍奮闘している状況は打開したいところだ。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー</span> GK中村航輔(22歳/No.23)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707kashiwa_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>明治安田生命J1リーグ:17試合(先発17回)/17失点 ▽大谷や中川、手塚の活躍ぶりも際立っていたが、ひと際、その安定感抜群のショットストップでホームの日立台を煌々と照らし続けたユース出身の若き守護神をノミネートする。前半戦は、観戦者の度肝を抜く驚異的なレスポンスを武器に好守を連発。この男が連発したビッグセーブなくして、チームの躍進と現状はなかったと言っても差し支えないだろう。6月に初めてA代表に招集されたことが示す通り、J1でプレーする全GKでもトップに君臨するほど、光り輝いていた。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー</span> FWハモン・ロペス(27歳/No.20) 明治安田生命J1リーグ:4試合(先発1回)/0得点 ▽上述した通り、期待外れのひと言に尽きる。シーズン当初こそこの男の加入により、豪華な攻撃陣結成に期待が集まったが、蓋を開けてみれば出場したのは4試合のみで、ゴール数もわずか1得点。昨シーズンまで在籍のベガルタ仙台で10得点を記録した姿はない。また、第10節からリーグ戦の出場がなく、不良債権と化しているのが現状。だが、シーズンはまだ半分が過ぎただけ。後半戦に見違えるような姿を期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆ゲームマネジメント力が課題</span> ▽後半戦のポイントは、上述でも少し触れたように、どこまでチームとしての安定感を高めていけるか。前半戦に見せた勢いは見事だったが、若いチーム構成だけに、勢いで押し切れない相手に対して、安定感やゲームマネジメントで劣る姿が多々あった。直近でいえば、前半の最終戦となった前回王者の鹿島アントラーズとの一戦だ。良い形で先制したものの、スコアをひっくり返されると、したたかな戦いに徹してきた鹿島にそのまま痛恨の逆転負け。今後もそういった拮抗した試合や、上位勢との大一番を落とすようであれば、優勝争いを演じるチームとしては命取りだ。ようやくユース出身の若手が個々の色を出し始めた中で、チームとしても良い順位でシーズンを折り返しただけに、戦い方という面でも勢いだけでなく、確実に勝ち点を拾う術を身につけていきたいところだ。 2017.07.25 13:00 Tue
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【J1クラブ中間評価】勢い不足もスロースターター癖克服でノルマクリア《ガンバ大阪》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はガンバ大阪編をお届けする。 <span style="font-weight:700;">◆ノルマはクリア</span> <span style="font-weight:700;">勝ち点32 / 9勝5分3敗</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/gamba_senseki.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽長谷川健太体制5年目の今シーズンは、例年露呈してきた春先のスロースターター癖を克服。順位表でも4位に位置し、上位で折り返すことに成功した。さらに、開幕前に掲げられた「30〜35」の勝ち点ノルマもクリア。「総得点31、総失点16」という数字が、攻守両面の安定感を物語っている。 ▽結果とは裏腹に苦しい戦いが続いたものの、「まずは結果」という共通理解の下、ベンチメンバーを含めた「総力戦」を体現。長谷川ガンバを象徴する手堅い戦いが光った。しかし、連勝は最高で「2」。優勝争いを演じる上でカギとなる勢いが不足したまま後半戦を迎えるのは不安材料だ。 <span style="font-weight:700;">◆ポジション別採点</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707gamba_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>【GK&DF】90/100点満点 ▽折り返しの第17節終了時点で試合数を下回る16失点。合格点の内容だ。個人の働きに目を向けても、新加入ながらセンターバックコンビを組むDF三浦弦太とDFファビオが早々にフィットした上に躍動。GK東口順昭も圧巻のショットストップで守護神たる所以を示した。誤算だったのは、ケガで起用目処が立たないDF米倉恒貴ぐらい。全体的には申し分ない出来と言える。 【MF】80/100点満点 ▽MF倉田秋やMF井手口陽介、MF今野泰幸を筆頭に、ゴールやアシストでチームの攻撃をリード。加齢から適正ポジションが定まずにいるMF遠藤保仁の現状を除けば、合格点を与えても差し支えないだろう。また、MF藤本淳吾や新戦力のMF泉澤仁もアクセントとなる働きを披露し、この中盤が点取り屋なき前半戦の攻撃陣をかなり助けた。 【FW】40/100点満点 ▽明らかに物足りない。FWアデミウソン、FW赤崎秀平、FW呉屋大翔が軒並み機能不全の中、FW長沢駿が6ゴールでひとり気を吐く状況。とはいえ、長沢においても周囲をサポートする動きが不十分で、確固たる軸が見当たらなかった。今夏加入のFWファン・ウィジョはフィニッシュワークに長けた万能型ストライカーとの触れ込み。優勝に向けた後半戦の起爆剤としての活躍に期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー</span> DFファビオ(28歳/No.3)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707gamba_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>明治安田生命J1リーグ:16試合(先発16回)/1ゴール ▽期待以上の働きを見せた三浦も捨てがたいが、ここはブラジル人ストッパーの働きぶりを評価したい。チームが攻撃的な姿勢を取り戻すべく、自陣で人数をかけて守るスタイルから脱却を目指す中、ディフェンスラインから圧倒的な対人スキルで存在感を発揮。さらに、三浦との関係性も良好で、出場数を見ての通り、長谷川監督の信頼も絶大だ。前半戦は、ファビオ抜きに語れないほど、存在感が際立っていた。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー</span> FWアデミウソン(23歳/No.9) 明治安田生命J1リーグ:14試合(先発9回)/2ゴール ▽シーズン前の期待値が高かっただけに、失望感は強い。開幕から3試合で2得点と上々の滑り出しを見せたものの、ケガも相まって失速。3月以来、リーグ戦でのゴールが遠ざかっている。長谷川監督も根気よくチャンスを与え続けているが、個人の結果を求めるあまりに、利己的なプレーが散見。もちろん、絶対的な相棒の不在も影響しているだろうが、前半戦のパフォーマンスにおいては、落第点を付けざるを得ない。 <span style="font-weight:700;">◆軸となるスコアラーの確立を</span> ▽後半戦も引き続き優勝争いを演じるのであれば、チームを勢い付かせることのできる軸となるスコアラーの確立が最優先事項となる。前半戦の総得点数は「31」で上位に位置しているが、絶対的な点取り屋がいないことで、拮抗した試合でのポイントロスもしばしば。前半戦4位という数字は、ほとんど守備陣の頑張りに助けられた部分が多く、FW陣の働きにおいて不満が残る状況だ。現在の守備バランスを考えれば、より楽なゲーム展開に持ち込むためにも、得点源の確立を急ぎたい。 2017.07.24 13:00 Mon
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【J1クラブ中間評価】守備意識浸透でポゼッションサッカーに変化…隙の少ない戦いで上位に《川崎フロンターレ》

▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回は川崎フロンターレ編をお届けする。 <span style="font-weight:700;">◆守備面改善で隙の少ないチームに</span> <span style="font-weight:700;">勝ち点32 / 9勝5分3敗</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/kawasaki_senseki1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽風間八宏体制から鬼木達新体制に移行した今シーズンの川崎F。序盤戦こそ鬼木監督が求める守備意識の浸透に時間を要した上、負傷者の続出で苦しい戦いが続いた。しかし、試合を追うごとに、鬼木監督の下でチームスタイルのモデルチェンジが進み、状態も上向きに。5月以降の8試合を6勝1分け1敗で切り抜け、首位のセレッソ大阪に3ポイント差の5位で後半戦を迎えた。 ▽その中で、内容面においても向上。特に、前半戦終了時で「15」を記録する最小失点数が物語るとおり、鬼木監督の求める守備意識が新たな色としてチームに浸透しつつある。また、攻撃面において、FW大久保嘉人の穴埋めに試行錯誤したが、最終的に新加入のMF阿部浩之がワントップの位置でフィット。鬼木監督も思い切った采配で試合の流れを引き寄せるなどの手腕が光り、チームとして隙の少ない戦いが際立っている。 <span style="font-weight:700;">◆ポジション別採点</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707kawasaki_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>【GK&DF】90/100点満点 ▽守護神のGKチョン・ソンリョンが昨シーズンに引き続き印象的な活躍を披露。さらに、DF谷口彰悟においても安定感と存在感が増している。中でも、試行錯誤が続いた苦しい序盤戦で大崩れしなかったのは、谷口を筆頭に、DFエドゥアルド、DF奈良竜樹といったディフェンス陣の働きがあったからこそ。高評価を与えたい。 【MF】80/100点満点 ▽MF大島僚太こそ一時ケガで離脱したものの、バンディエラであるMF中村憲剛とMFエドゥアルド・ネットが昨年に引き続き中盤の軸として存在感。また、新戦力の阿部もワントップの位置でセンセーショナルな活躍を見せ、ストライカーの人材難に陥るチーム状況に一筋の光明を見出した。新加入のMF家長昭博や、MF三好康児の働きには不満が残ったが、全体的に好印象だ。 【FW】60/100点満点 ▽ここまでリーグ戦9ゴールを記録している新主将のFW小林悠だが、大久保が去った後のワントップの位置で機能したとは言い難く、阿部の活躍に助けられた部分は大きい。また、小林を除いたFW登録選手の得点数は、FWハイネルの1ゴールのみ。他のポジションとの貢献度を比べると、物足りなさを残した。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー</span> MF阿部浩之(28歳/No.8)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/201707kawasaki_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c)J.LEAGUE PHOTOS<hr></div> 明治安田生命J1リーグ:15試合(先発12回)/8得点 ▽序盤戦こそ移籍初年度ということもあり、適応に時間を要したが、鬼木監督にストライカー起用されると、ガンバ大阪時代に記録した7得点をわずか半シーズンで上回る8得点と覚醒。さらに、アシスト数も「6」をマークしており、もはやハードワークに特化したG大阪時代の姿はない。前半戦において、この男なしに語ることはできないほど、活躍は際立っていた。 <span style="font-weight:700;">◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー</span> MF家長昭博(31歳/No.41) 明治安田生命J1リーグ:7試合(先発2回)/0得点 ▽シーズン前の期待値を考えると、このレフティの出来には失望感を覚えた。昨シーズンまで在籍した大宮アルディージャではキングに君臨したが、新天地での川崎Fには中村という絶対的なプレーメーカーが存在。もちろん、2カ月ほどの負傷離脱もあったが、鬼木監督の起用法からも迷いが見受けられるなど、フィットに時間がかかっている。とはいえ、先の天皇杯では移籍後初ゴールをマーク。持っている能力は折り紙付きだけに、クラブ史上初のJ1制覇へ今後の巻き返しに期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆総力戦で悲願の初タイトル奪取へ</span> ▽前半戦を首位と勝ち点3差で折り返すなど、悲願の初タイトルへ視界は良好。しかし、今後ACLやルヴァンカップ、天皇杯などを勝ち進むと、最大で中2日の試合が3回、中3日の試合が6回と、過密日程での試合が続くことになる。攻守にハードワークを求める鬼木監督の戦術上、主力組の活躍だけでタイトルを争うことは不可能だろう。文字通り“総力戦”となる後半戦では、出場機会が限られている家長やハイネル、U-20日本代表にも選出されているMF三好康児やDF板倉滉ら控え組の活躍にも期待したい。 2017.07.23 12:00 Sun
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