【J1クラブ中間評価】ダブル・シルバ流出で不安的中の最下位《アルビレックス新潟》
2017.07.10 16:30 Mon
▽2017シーズンの明治安田生命J1リーグは早くも折り返し地点に。DAZNマネーで増加した分配金などを巡る争いも背景に存在していることから、優勝争いのみならず、例年以上に戦いが激化している。超ワールドサッカー編集部は、このタイミングでJ1全18クラブを中間評価。今回はアルビレックス新潟編をお届けする。
◆懸念通りの大苦戦
勝ち点8/2勝2分け13敗
▽ダブル・シルバの代役として獲得した俊足のFWホニ、パサーのMFチアゴ・ガリャルドはいずれも非凡な攻撃センスを見せたが、目に見える結果を出すには至っていない。MFジャン・パトリックに至っては全く戦力にならず契約解除に至っている。
▽また、ダブル・シルバ以外にもMF小林裕紀(名古屋グランパス)、DF舞行龍ジェームズ(川崎フロンターレ)、DF松原健(横浜F・マリノス)、DFコルテース(グレミオ)ら昨シーズンまでの主力を失った影響は大きく、チーム力は格段に低下した。そんなチームをJ1初采配の三浦文丈監督が率いたが、10試合でわずか1勝に終わり、辞任に追い込まれた。そして、後任の呂比須ワグナー監督もチームを立て直すことができず、18試合を終えて2勝と後半戦に向けても厳しい戦いが待ち受けていること必至だ。
◆ポジション別採点
▽第4節以降、GK守田達弥に代わって浦和から獲得した大谷幸輝を正GKに据えたが、軽率なミスが多く、開幕3連敗を喫したチームを立て直す原動力になることはできなかった。また、ディフェンスリーダーと目されたDF大野和成が負傷し、DFソン・ジュフンとDF富澤清太郎の組むセンターバックは不安定さを露呈。唯一、サイドバックを務めたMF原輝綺が安定感あるプレーを見せたが、リーグ最多の39失点と守備が崩壊した。
▽レオ・シルバと小林の抜けた穴が予想通り大きかった。心臓を失ったチームはジャン・パトリックがフィットしなかったことから小泉慶と原の両若手で乗り切ろうとしたものの、攻守両面での物足りなさは否めなかった。攻撃面ではチアゴ・ガリャルドのパスセンスを活かそうとしたが、ホニ以外と連係が合わず崩しのバリエーションを欠いた。
【FW】10/100点満点
▽ラファエル・シルバを失った前線は深刻な得点力不足に陥った。代役のホニは俊足ではあるものの、フィニッシュの局面で冷静さを欠き、3得点と思うような結果を残せていない。FW山崎亮平、FW鈴木武蔵に関しても際どいシュートまでは持ち込めるものの、ゴールを奪いきることはできず、得点源不在が大いに響いた。
◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー
MF原輝綺(18歳/No.34)
▽暗い話題の多いチーム状況の中、市立船橋高校出身のルーキーが開幕からスタメンとしてピッチに立ち続けた。決して派手なプレーヤーではないが、18歳とは思えない沈着冷静なプレーと、ボランチと両サイドバックをこなせる器用さを併せ持ち、三浦監督、呂比須監督いずれも原を重宝している。U-20ワールドカップでも主力としてプレーし、低調なチームの中で唯一と言っていい明るい材料となっている。
◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー
MFジャン・パトリック(25歳/No.6)
明治安田生命J1リーグ:0試合
▽多くの選手が期待外れに終わった前半戦だったが、レオ・シルバの代役として期待されたものの、全くフィットせず半年でチームを去ったブラジル人MFを選出。リーグ戦出場はなく、チームにとっては取り返しのつかない大きな誤算となった。
◆現状的にJ1残留は至難の業
▽残留に向けての見通しは非常に厳しい。守備が不安定な上に得点力が乏しく、攻守に課題山積の状況だ。監督交代も効果を見せることなく残留圏内の北海道コンサドーレ札幌とは8ポイント差と、奇跡に近い残留を果たした昨季以上に厳しい状況となっている。2004年から戦ってきたJ1の座を死守するのは至難の業となりそうだが、新戦力のストライカーであるタンケの働きに命運が懸かっていると言えそうだ。
◆懸念通りの大苦戦
勝ち点8/2勝2分け13敗
(C)CWS Brains,LTD.
▽昨年は最終節でぎりぎり残留を決める薄氷のシーズンを送った新潟が、シーズン前半戦を終えて最下位ともがき苦しんでいる。MFレオ・シルバ(鹿島アントラーズ)とFWラファエル・シルバ(浦和レッズ)の両主軸が流出したチームは、攻守に大きな問題を抱え、開幕前の懸念通り大苦戦を強いられている。▽また、ダブル・シルバ以外にもMF小林裕紀(名古屋グランパス)、DF舞行龍ジェームズ(川崎フロンターレ)、DF松原健(横浜F・マリノス)、DFコルテース(グレミオ)ら昨シーズンまでの主力を失った影響は大きく、チーム力は格段に低下した。そんなチームをJ1初采配の三浦文丈監督が率いたが、10試合でわずか1勝に終わり、辞任に追い込まれた。そして、後任の呂比須ワグナー監督もチームを立て直すことができず、18試合を終えて2勝と後半戦に向けても厳しい戦いが待ち受けていること必至だ。
◆ポジション別採点
(C)CWS Brains,LTD.
【GK&DF】10/100点満点▽第4節以降、GK守田達弥に代わって浦和から獲得した大谷幸輝を正GKに据えたが、軽率なミスが多く、開幕3連敗を喫したチームを立て直す原動力になることはできなかった。また、ディフェンスリーダーと目されたDF大野和成が負傷し、DFソン・ジュフンとDF富澤清太郎の組むセンターバックは不安定さを露呈。唯一、サイドバックを務めたMF原輝綺が安定感あるプレーを見せたが、リーグ最多の39失点と守備が崩壊した。
【MF】10/100点満点
▽レオ・シルバと小林の抜けた穴が予想通り大きかった。心臓を失ったチームはジャン・パトリックがフィットしなかったことから小泉慶と原の両若手で乗り切ろうとしたものの、攻守両面での物足りなさは否めなかった。攻撃面ではチアゴ・ガリャルドのパスセンスを活かそうとしたが、ホニ以外と連係が合わず崩しのバリエーションを欠いた。
【FW】10/100点満点
▽ラファエル・シルバを失った前線は深刻な得点力不足に陥った。代役のホニは俊足ではあるものの、フィニッシュの局面で冷静さを欠き、3得点と思うような結果を残せていない。FW山崎亮平、FW鈴木武蔵に関しても際どいシュートまでは持ち込めるものの、ゴールを奪いきることはできず、得点源不在が大いに響いた。
◆超WS的前半戦チーム内GOODプレーヤー
MF原輝綺(18歳/No.34)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
明治安田生命J1リーグ:14試合(先発14回)/1ゴール▽暗い話題の多いチーム状況の中、市立船橋高校出身のルーキーが開幕からスタメンとしてピッチに立ち続けた。決して派手なプレーヤーではないが、18歳とは思えない沈着冷静なプレーと、ボランチと両サイドバックをこなせる器用さを併せ持ち、三浦監督、呂比須監督いずれも原を重宝している。U-20ワールドカップでも主力としてプレーし、低調なチームの中で唯一と言っていい明るい材料となっている。
◆超WS的前半戦チーム内BADプレーヤー
MFジャン・パトリック(25歳/No.6)
明治安田生命J1リーグ:0試合
▽多くの選手が期待外れに終わった前半戦だったが、レオ・シルバの代役として期待されたものの、全くフィットせず半年でチームを去ったブラジル人MFを選出。リーグ戦出場はなく、チームにとっては取り返しのつかない大きな誤算となった。
◆現状的にJ1残留は至難の業
▽残留に向けての見通しは非常に厳しい。守備が不安定な上に得点力が乏しく、攻守に課題山積の状況だ。監督交代も効果を見せることなく残留圏内の北海道コンサドーレ札幌とは8ポイント差と、奇跡に近い残留を果たした昨季以上に厳しい状況となっている。2004年から戦ってきたJ1の座を死守するのは至難の業となりそうだが、新戦力のストライカーであるタンケの働きに命運が懸かっていると言えそうだ。
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