守護神ポラースベックが大仕事! ドイツがPK戦でイングランドを退け、4大会ぶり2度目の決勝進出!《U-21欧州選手権2017》
2017.06.28 04:00 Wed
▽U-21欧州選手権2017準決勝のU-21イングランド代表vsU-21ドイツ代表が27日に行われ、2-2で120分間の戦いが終了。その後、PK戦を4-3で制したドイツが2009年のスウェーデン大会以来、4大会ぶり2度目(東ドイツ、西ドイツ時代を除く)の決勝進出を果たした。
▽グループAを首位通過したイングランドは、グループ最終節のU-21ポーランド代表戦から2選手を変更。[4-3-1-2]を採用したイングランドはGKにピックフォード、4バックに右からホルゲイト、チャンバース、モーソン、チルウェル、中盤はチャロバーの1アンカーに、左右のインサイドハーフにワード=プラウズ、ヒューズ、トップ下にベイカー、2トップにエイブラハムとグレイを配した。
▽一方のドイツは、グループCをU-21イタリア代表に次ぐ2位で終えるも、3グループの2位チームで最上位となり、準決勝進出。グループ最終節のイタリア戦からは3選手を変更。[4-2-3-1]を採用したドイツはGKにポラースベック、4バックに右からトルジャン、ユング、ケンプ、ゲルハルト。中盤はハベラーとアーノルドの2セントラルMFに、2列目は右からフィリップ、マックス・マイヤー、ニャブリ、1トップにゼルケが入った。
▽試合は立ち上がりから互いに攻め合う展開に。開始2分にはマイヤーのスルーパスに抜け出したゼルケがボックス内でDFチャンバースと交錯して倒れるが、主審はこのプレーでPKを与えず。
▽すると、直後の4分にはボックス右で見事な仕掛けを見せたヒューズがゴールライン際でマイナスに折り返す。ゴール前のエイブラハムが良い反応を見せたが、直前でDFユングのブロックに遭う。さらに7分にはヒューズの中央突破からボックス内でスルーパスを受けたグレイが続けてシュートを放つが、一度目は相手DFのブロック、2度目は体勢を崩しながらも右手を伸ばしたGKポラースベックの圧巻のワンハンドセーブに阻まれた。
▽劣勢の流れの中で先制を許したイングランドだったが、序盤から可能性を感じさせていたセットプレーから同点に追いつく。41分、右CKの場面でキッカーのワード=プラウズがアウトスウィングのボールを入れると、ファーサイドで競り勝ったチャンバースが右足でシュート。これはDFにブロックされるも、こぼれ球に反応したグレイが見事な左足ボレーでゴールネットを揺らした。
▽1-1のイーブンで迎えた後半、追いついた勢いに乗るイングランドが早々に勝ち越す。50分、相手陣内右サイド深くでニャブリの不用意なパスをカットしたヒューズがそのままボックス内に持ち込んでグラウンダーの折り返し。これをゴール前のエイブラハムが泥臭く押し込んだ。
▽この試合、初めてビハインドを背負ったドイツはすぐさま反撃を開始。57分には左サイドでアーノルドが入れたクロスがゴール前の密集を抜けてファーでフリーのトルジャンの元へ。しかし、トルジャンの右足ボレーはサイドネットを叩き、絶好の同点機を逸した。
▽その後、イングランドがチャロバー、ドイツがゼルケと互いに負傷者を出した中、それぞれマーフィー、プラッテと交代選手が投入される。すると、この選手交代が試合を動かす。70分、ドイツの左CKの場面でキッカーのアーノルドが左足でアウトスウィングのボールを入れると、ニアでDFを振り切ったU-21ドイツ代表初キャップのプラッテが豪快に頭で叩き込み、値千金のデビュー弾を記録した。
▽伏兵の一発で一気に流れを引き寄せたドイツは、追いついた直後の70分過ぎにボックス内でパスを受けたフィリップ、ニャブリに続けて決定機が訪れるが、GKピックフォードのビッグセーブに阻まれ、勝ち越しゴールとはならず。
▽その後もドイツペースが進む中、イングランドはグレイとヒューズを下げてレドモンドとスウィフト、ドイツはユングとニャブリを下げてケフラー、アミリを投入し勝ち越しゴールを狙うも、90分間で決着は付かず。今大会初の延長戦へと突入することになった。
▽延長戦に入ると、足が完全に止まったイングランドに対して、ドイツがワンサイドゲームを展開する。だが、GKピックフォードを中心に最後の場面で粘るイングランドの守備を前に、やや決定力を欠くドイツの攻撃は不発。延長後半終了間際にはボックス右で仕掛けたトルジャンからの高速クロスにファーでドフリーのアミリが飛び込むが、わずかに届かず。決勝進出の行方はPK戦に委ねられることになった。
▽ドイツの先攻で行われたPK戦では、それぞれ2人目のゲルハルト、エイブラハムがGKに止められるも3-3のイーブンで運命の5人目を迎える。先攻ドイツのアミリが冷静に左隅へ決めるが、後攻イングランドのレドモンドの左を狙ったシュートはGKポラースベックのビッグセーブに遭い、激闘に終止符が打たれた。PK戦までもつれ込んだものの順当な勝利を飾ったドイツは、2009年のスウェーデン大会以来、4大会ぶり2度目の決勝進出を果たした。なお、ドイツは30日にU-21スペイン代表vsU-21イタリア代表の勝者との決勝に臨む。
▽一方、トゥーロン国際大会、U-20ワールドカップと今年行われたアンダー年代の主要大会で快進撃を続けてきたイングランドだが、2009年のスウェーデン大会決勝に続きドイツに敗れ、1984年以来17大会ぶりの優勝はならなかった。
◆準決勝
U-21イングランド 2-2(PK:3-4) U-21ドイツ
【U-21イングランド】
グレイ(41)
エイブラハム(50)
【U-21ドイツ】
ゼルケ(35)
プラッテ(70)
▽PK戦
・1人目
アーノルド○ ○ベイカー
・2人目
ゲルハルト× ×エイブラハム
・3人目
フィリップ○ ○チルウェル
・4人目
マイヤー○ ○ワード=プラウズ
・5人目
アミリ○ ×レドモンド
※左が先攻ドイツ、右が後攻イングランド
▽グループAを首位通過したイングランドは、グループ最終節のU-21ポーランド代表戦から2選手を変更。[4-3-1-2]を採用したイングランドはGKにピックフォード、4バックに右からホルゲイト、チャンバース、モーソン、チルウェル、中盤はチャロバーの1アンカーに、左右のインサイドハーフにワード=プラウズ、ヒューズ、トップ下にベイカー、2トップにエイブラハムとグレイを配した。
▽試合は立ち上がりから互いに攻め合う展開に。開始2分にはマイヤーのスルーパスに抜け出したゼルケがボックス内でDFチャンバースと交錯して倒れるが、主審はこのプレーでPKを与えず。
▽すると、直後の4分にはボックス右で見事な仕掛けを見せたヒューズがゴールライン際でマイナスに折り返す。ゴール前のエイブラハムが良い反応を見せたが、直前でDFユングのブロックに遭う。さらに7分にはヒューズの中央突破からボックス内でスルーパスを受けたグレイが続けてシュートを放つが、一度目は相手DFのブロック、2度目は体勢を崩しながらも右手を伸ばしたGKポラースベックの圧巻のワンハンドセーブに阻まれた。
▽時間の経過と共にボールを保持してイングランドを押し込むドイツは、マイヤーを起点にニャブリやゼルケが再三の決定機を創出。そして35分、バイタルエリア右で持ち上がったマイヤーのスルーパスに抜け出したトルジャンがボックス右で折り返すと、これをニアに走り込んだゼルケが豪快なヘディングでゴール右隅に決めた。
▽劣勢の流れの中で先制を許したイングランドだったが、序盤から可能性を感じさせていたセットプレーから同点に追いつく。41分、右CKの場面でキッカーのワード=プラウズがアウトスウィングのボールを入れると、ファーサイドで競り勝ったチャンバースが右足でシュート。これはDFにブロックされるも、こぼれ球に反応したグレイが見事な左足ボレーでゴールネットを揺らした。
▽1-1のイーブンで迎えた後半、追いついた勢いに乗るイングランドが早々に勝ち越す。50分、相手陣内右サイド深くでニャブリの不用意なパスをカットしたヒューズがそのままボックス内に持ち込んでグラウンダーの折り返し。これをゴール前のエイブラハムが泥臭く押し込んだ。
▽この試合、初めてビハインドを背負ったドイツはすぐさま反撃を開始。57分には左サイドでアーノルドが入れたクロスがゴール前の密集を抜けてファーでフリーのトルジャンの元へ。しかし、トルジャンの右足ボレーはサイドネットを叩き、絶好の同点機を逸した。
▽その後、イングランドがチャロバー、ドイツがゼルケと互いに負傷者を出した中、それぞれマーフィー、プラッテと交代選手が投入される。すると、この選手交代が試合を動かす。70分、ドイツの左CKの場面でキッカーのアーノルドが左足でアウトスウィングのボールを入れると、ニアでDFを振り切ったU-21ドイツ代表初キャップのプラッテが豪快に頭で叩き込み、値千金のデビュー弾を記録した。
▽伏兵の一発で一気に流れを引き寄せたドイツは、追いついた直後の70分過ぎにボックス内でパスを受けたフィリップ、ニャブリに続けて決定機が訪れるが、GKピックフォードのビッグセーブに阻まれ、勝ち越しゴールとはならず。
▽その後もドイツペースが進む中、イングランドはグレイとヒューズを下げてレドモンドとスウィフト、ドイツはユングとニャブリを下げてケフラー、アミリを投入し勝ち越しゴールを狙うも、90分間で決着は付かず。今大会初の延長戦へと突入することになった。
▽延長戦に入ると、足が完全に止まったイングランドに対して、ドイツがワンサイドゲームを展開する。だが、GKピックフォードを中心に最後の場面で粘るイングランドの守備を前に、やや決定力を欠くドイツの攻撃は不発。延長後半終了間際にはボックス右で仕掛けたトルジャンからの高速クロスにファーでドフリーのアミリが飛び込むが、わずかに届かず。決勝進出の行方はPK戦に委ねられることになった。
▽ドイツの先攻で行われたPK戦では、それぞれ2人目のゲルハルト、エイブラハムがGKに止められるも3-3のイーブンで運命の5人目を迎える。先攻ドイツのアミリが冷静に左隅へ決めるが、後攻イングランドのレドモンドの左を狙ったシュートはGKポラースベックのビッグセーブに遭い、激闘に終止符が打たれた。PK戦までもつれ込んだものの順当な勝利を飾ったドイツは、2009年のスウェーデン大会以来、4大会ぶり2度目の決勝進出を果たした。なお、ドイツは30日にU-21スペイン代表vsU-21イタリア代表の勝者との決勝に臨む。
▽一方、トゥーロン国際大会、U-20ワールドカップと今年行われたアンダー年代の主要大会で快進撃を続けてきたイングランドだが、2009年のスウェーデン大会決勝に続きドイツに敗れ、1984年以来17大会ぶりの優勝はならなかった。
◆準決勝
U-21イングランド 2-2(PK:3-4) U-21ドイツ
【U-21イングランド】
グレイ(41)
エイブラハム(50)
【U-21ドイツ】
ゼルケ(35)
プラッテ(70)
▽PK戦
・1人目
アーノルド○ ○ベイカー
・2人目
ゲルハルト× ×エイブラハム
・3人目
フィリップ○ ○チルウェル
・4人目
マイヤー○ ○ワード=プラウズ
・5人目
アミリ○ ×レドモンド
※左が先攻ドイツ、右が後攻イングランド
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