【コンフェデ杯展望】本命はユーロ王者のポルトガル、若手主体のドイツはどこまで
2017.06.17 15:30 Sat
▽17日、コンフェデレーションズカップ2017がロシアで開幕を迎える。1年後にワールドカップ(W杯)の開幕を控えたロシアで行われる、“プレW杯”と言われる大会。開催国であるロシア、前回W杯王者のドイツの他、各大陸王者がしのぎを削る。
▽各国の陣容は様々であり、長いヨーロッパのシーズンを終えたばかりの代表主力選手が招集外となっているところもあるが、来年のW杯に向けた予習、そして今後のW杯予選に向けた戦力把握というところも加味されているのだろう。
◆欧州王者を開催国、北中米の雄が追随か〜グループA〜
▽エースのFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)をはじめ、GKルイ・パトリシオ(スポルティング・リスボン)、DFペペ(レアル・マドリー)、FWナニ(バレンシア)、MFジョアン・モウチーニョ(モナコ)らベテランが健在。さらに、来シーズンからマンチェスター・シティでプレーするMFベルナルド・シウバやミランへの移籍が決まったFWアンドレ・シウバ、FWジェウソン・マルティンス(スポルティング・リスボン)ら若手もメンバー入りしている。MFレナト・サンチェス(バイエルン)こそ招集外だが、バランスのとれた豪華なメンバー構成となった。ユーロに続き、コンフェデレーションズカップ、そして来年のW杯へとつなげていきたいところだろう。
▽対抗馬となりそうなのは、開催国であるロシア代表、そして北中米カリブ海王者のメキシコ代表だ。ロシアはW杯予選を免除されているため、本大会まで真剣勝負の場がない状況だ。今大会では、国際親善試合では培えない部分を確認したいはずだ。
▽メキシコは、ロシアW杯北中米カリブ海予選でも首位を走っており、本大会への出場も濃厚となっている。FWハビエル・エルナンデス(レバークーゼン)やMFジョバンニ・ドス・サントス(ロサンゼルス・ギャラクシー)、MFジョナタン・ドス・サントス(ビジャレアル)のドス・サントス兄弟も健在。大ベテランのDFラファエル・マルケス(アトラス)や守護神のGKギジェルモ・オチョア(グラナダ)、FWオリベ・ペラルタ(クラブ・アメリカ)ら経験豊富な選手も揃えている。
▽総合力では劣るニュージーランドだが、チャンピオンシップ(イングランド2部)で今シーズン得点王に輝いたFWクリス・ウッド(リーグ)がメンバー入りしている。2014年のブラジルW杯では無敗ながら敗退した経緯があるが、しっかりとした守備で失点を抑えることができれば、台風の目になる可能性はあるだろう。
◆混戦必死、W杯王者は苦戦も〜グループB〜
▽優勝の本命に挙げたいドイツだが、ヨアヒム・レーブ監督は主力の多くを招集せず。GKマヌエル・ノイアー(バイエルン)を筆頭に、MFメスト・エジル(アーセナル)やMFトニ・クロース(レアル・マドリー)、FWトーマス・ミュラー(バイエルン)、DFマッツ・フンメルス(バイエルン)らに休養を与えた。一方で、MFユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)やMFリロイ・ザネ(マンチェスター・シティ)、FWティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)ら若手を招集。「若手の成長の場にしたい」とレーブ監督も明言しており、結果よりも成長の場として捉えているようだ。
▽そうなると期待が懸かるのがチリだ。FWアレクシス・サンチェス(アーセナル)やMFアルトゥーロ・ビダル(バイエルン)など主力が招集されている。コパ・アメリカを2年連続制している実力を考えれば、今大会で結果を残す可能性は少なくない。ショートパスでの崩し、一気に攻め切るカウンターを武器にした攻撃に注目だ。
▽対抗馬になりそうなのはカメルーンかもしれない。世代交代を推し量ったカメルーンは、登録メンバ23名のうち22名が20代の選手で構成されている。今シーズンのヨーロッパリーグで準優勝のアヤックスで守護神を務めるGKアンドレ・オナナや代表の守護神であるGKファブリス・オンドア(セビージャ)、アフリカネイションズカップMVPのFWクリスティアン・バソゴグ(河南建業)などフレッシュなメンバーが揃っている。勢いに乗せたら止まらない可能性があるだろう。
▽また、日本とW杯アジア最終予選のグループで同居するオーストラリアも慣れ親しんだメンバーが名を連ねている。横浜F・マリノスでプレーするDFミロシュ・デゲネクもメンバー入り。大ベテランのFWティム・ケイヒル(メルボルン・シティ)もベンチに控えている。先日のブラジル代表との国際親善試合(0-4で敗戦)では厳しい結果を突きつけられたが、結果を残してW杯予選にも繋げたいだろう。
▽各国の陣容は様々であり、長いヨーロッパのシーズンを終えたばかりの代表主力選手が招集外となっているところもあるが、来年のW杯に向けた予習、そして今後のW杯予選に向けた戦力把握というところも加味されているのだろう。
Getty Images
▽グループAの注目は何と言ってもポルトガル代表だろう。昨年フランスで行われたユーロ2016で見事な初優勝を遂げたポルトガル。その優勝メンバーが今大会でもしっかりと選出されている。▽エースのFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)をはじめ、GKルイ・パトリシオ(スポルティング・リスボン)、DFペペ(レアル・マドリー)、FWナニ(バレンシア)、MFジョアン・モウチーニョ(モナコ)らベテランが健在。さらに、来シーズンからマンチェスター・シティでプレーするMFベルナルド・シウバやミランへの移籍が決まったFWアンドレ・シウバ、FWジェウソン・マルティンス(スポルティング・リスボン)ら若手もメンバー入りしている。MFレナト・サンチェス(バイエルン)こそ招集外だが、バランスのとれた豪華なメンバー構成となった。ユーロに続き、コンフェデレーションズカップ、そして来年のW杯へとつなげていきたいところだろう。
▽対抗馬となりそうなのは、開催国であるロシア代表、そして北中米カリブ海王者のメキシコ代表だ。ロシアはW杯予選を免除されているため、本大会まで真剣勝負の場がない状況だ。今大会では、国際親善試合では培えない部分を確認したいはずだ。
▽ロシアは長年ゴールマウスを守るGKイゴール・アキンフェエフ(CSKAモスクワ)やMFユーリ・ジルコフ(ゼニト)のベテラン勢を招集。また、若手ではMFアレクサンドル・ゴロビン(CSKAモスクワ)を招集し、来年のW杯本大会を見据えた陣容となっている。しっかりと戦い結果も求めたいところだろう。
▽メキシコは、ロシアW杯北中米カリブ海予選でも首位を走っており、本大会への出場も濃厚となっている。FWハビエル・エルナンデス(レバークーゼン)やMFジョバンニ・ドス・サントス(ロサンゼルス・ギャラクシー)、MFジョナタン・ドス・サントス(ビジャレアル)のドス・サントス兄弟も健在。大ベテランのDFラファエル・マルケス(アトラス)や守護神のGKギジェルモ・オチョア(グラナダ)、FWオリベ・ペラルタ(クラブ・アメリカ)ら経験豊富な選手も揃えている。
▽総合力では劣るニュージーランドだが、チャンピオンシップ(イングランド2部)で今シーズン得点王に輝いたFWクリス・ウッド(リーグ)がメンバー入りしている。2014年のブラジルW杯では無敗ながら敗退した経緯があるが、しっかりとした守備で失点を抑えることができれば、台風の目になる可能性はあるだろう。
◆混戦必死、W杯王者は苦戦も〜グループB〜
Getty Images
▽グループBは、ブラジルW杯王者のドイツ代表のほか、南米王者のチリ代表、アジア王者のオーストラリア代表、アフリカ王者のカメルーン代表が同居している。▽優勝の本命に挙げたいドイツだが、ヨアヒム・レーブ監督は主力の多くを招集せず。GKマヌエル・ノイアー(バイエルン)を筆頭に、MFメスト・エジル(アーセナル)やMFトニ・クロース(レアル・マドリー)、FWトーマス・ミュラー(バイエルン)、DFマッツ・フンメルス(バイエルン)らに休養を与えた。一方で、MFユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)やMFリロイ・ザネ(マンチェスター・シティ)、FWティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)ら若手を招集。「若手の成長の場にしたい」とレーブ監督も明言しており、結果よりも成長の場として捉えているようだ。
▽そうなると期待が懸かるのがチリだ。FWアレクシス・サンチェス(アーセナル)やMFアルトゥーロ・ビダル(バイエルン)など主力が招集されている。コパ・アメリカを2年連続制している実力を考えれば、今大会で結果を残す可能性は少なくない。ショートパスでの崩し、一気に攻め切るカウンターを武器にした攻撃に注目だ。
▽対抗馬になりそうなのはカメルーンかもしれない。世代交代を推し量ったカメルーンは、登録メンバ23名のうち22名が20代の選手で構成されている。今シーズンのヨーロッパリーグで準優勝のアヤックスで守護神を務めるGKアンドレ・オナナや代表の守護神であるGKファブリス・オンドア(セビージャ)、アフリカネイションズカップMVPのFWクリスティアン・バソゴグ(河南建業)などフレッシュなメンバーが揃っている。勢いに乗せたら止まらない可能性があるだろう。
▽また、日本とW杯アジア最終予選のグループで同居するオーストラリアも慣れ親しんだメンバーが名を連ねている。横浜F・マリノスでプレーするDFミロシュ・デゲネクもメンバー入り。大ベテランのFWティム・ケイヒル(メルボルン・シティ)もベンチに控えている。先日のブラジル代表との国際親善試合(0-4で敗戦)では厳しい結果を突きつけられたが、結果を残してW杯予選にも繋げたいだろう。
|
関連ニュース