【日本代表プレビュー】W杯出場に向けた大一番、新布陣で結果を残せるか
2017.06.13 12:00 Tue
▽日本代表は13日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でイラク代表と対戦する。決戦の地は中立地であるイランのテヘランとなる。日本はこの試合で勝ち点1以上をあげれば、8月31日に行われるオーストラリア代表との次節で6大会連続のW杯出場を決めることができる。
◆ホームでは苦戦を強いられたイラク
▽現在のイラク代表はリオ・デジャネイロ・オリンピックに出場した世代が主力となっており、若手中心の構成。勢いがあり、ホームでは好ゲームを続けている。今予選では勝ち点4を稼いでいるが、いずれも今回の会場であるイランのPASスタジアム。タイ代表に4-0で勝利すると、オーストラリアとは1-1で引き分けている。
◆セットプレーに警戒
▽日本での試合ではロングボールを多用したイラクだが、CKから危ないシーンも作らえていた。ピッチ状態にもよるが、イラクがロングボールを使ってくる可能性は高い。サイドからのクロスを含め、空中戦でしっかりと跳ね返せるのか。大きなカギとなるだろう。
▽国内情勢が不安定なため、中立地のイランで開催される試合。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はグラウンドの状態を気にしているが、それ以外にも気をつけたい部分がある。それが、気温と湿度だ。
▽テヘランでの合宿をスタートしている日本だが、気温は40度近くまで上がり、湿度は20%程度。現在の日本とは大きく異なる気象条件のもとでプレーする必要がある。ナイトゲームでも気温は下がらないため、無駄な消耗は避けたいところ。しっかりとボールを動かし、相手を動かすサッカーを披露したいところだ。こまめな給水もしっかりと行いたいところだ。
◆相次ぐケガ人で陣容を変更へ
▽26名を招集していた日本代表だが、7日に行われたシリア代表とのキリンチャレンジカップ2017では、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)が左肩を脱臼し戦線を離脱。また、FW宇佐美貴史(アウグスブルク/ドイツ)もイランへの遠征には帯同していない。
▽また、シリア戦では山口が右足を痛め、DF長友佑都(インテル/イタリア)も合宿当初は別メニュー。また、シリア戦翌日のトレーニングには、DF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)も姿を見せなかった。山口はイランに入っても調整が遅れており、万全のコンディションではないなか、どこまでプレーできる状態なのか。少なからず、メンバーの変更は行われると考えられる。
★予想フォーメーション[4-3-3]
▽また、ディフェンスラインもシリア戦と変更はないだろう。右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)、そしてDF長友佑都だ。両サイドバックのコンディションはきになるところだが、しっかりとプレーしてくれるはずだ。また、シリア戦では不安定なプレーも見せていた昌子も、2試合目となる吉田のコンビニは期待が持てそうだ。
▽中盤の構成は大きく変わると見る。まず、アンカーに起用されるのはMF井手口陽介(ガンバ大阪)とみる。山口のケガの状態が気になるところではあるが、途中出場でデビューを果たしたシリア戦では、潰し役としてボール奪取能力の高さを見せつけた。経験値を能力でカバーしてくれるだろう。また、リオ・デジャネイロ五輪の予選では中東での戦いを経験しており、期待も持てる。インサイドハーフにはシリア戦でゴールを決めたMF今野泰幸(ガンバ大阪)に加え、シリア戦で新たな発見を見せてくれたMF本田圭佑(ミラン/イタリア)が入ると見る。中盤の3名でしっかりと攻撃を構築し、前線の3枚との絡みをみたいところだ。
▽前線の3人は、シリア戦と同様だ。右ウイングにはFW久保裕也(ヘント/ベルギー)、左ウイングにFW原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)、中央にはFW大迫勇也(ケルン/ドイツ)が入ると予想する。本田をインサイドハーフに置くことで、両ウイングの攻撃も活性化されるはず。両SBを含めたサイド攻撃に期待したい。
◆W杯出場への大一番
▽長い予選も残り3試合。8月にはオーストラリアと、9月にはサウジアラビア代表との試合が控えている。出場を争う3チームが現時点で勝ち点で並んでいることを考えれば、日本としてはしっかりとイラクに勝利し、1歩前に出たいところだ。残りの試合で勝ち点1を稼げば良い状況にしておきたい。
▽ここに来てメンバー変更やシステム変更など、チームに変化を加えている日本代表。しかし、しっかりと積み上げてきたものを発揮する場でもあると考えられる。残り1年での成熟、そして本大会に出場することを考えれば、常に万全のメンバーで試合を行わないことも想定しなくてはいけない。この前に向けての試金石にもなるだろう。絶対に勝ち点3が欲しいしあい。イラク戦は13日(水)の21時25分にキックオフを迎える。
◆ホームでは苦戦を強いられたイラク
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▽対戦するイラクは、今年4月にラディ・スワディ監督(50)が解任。現在はグループBで5位で、W杯出場は非常に厳しい状況となっている。しかし、日本は昨年10月に行われたホームでのイラク戦で大苦戦。アディショナルタイムにMF山口蛍(セレッソ大阪)の劇的ゴールでなんとか勝利を収めた相手だ。◆セットプレーに警戒
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▽イラク戦で警戒したいのはセットプレーだ。シリア戦でもセットプレーでの脆さを見せてしまった日本代表。今予選でも流れとは関係ないセットプレーから失点を喫している。▽日本での試合ではロングボールを多用したイラクだが、CKから危ないシーンも作らえていた。ピッチ状態にもよるが、イラクがロングボールを使ってくる可能性は高い。サイドからのクロスを含め、空中戦でしっかりと跳ね返せるのか。大きなカギとなるだろう。
◆敵は環境にあり
▽国内情勢が不安定なため、中立地のイランで開催される試合。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はグラウンドの状態を気にしているが、それ以外にも気をつけたい部分がある。それが、気温と湿度だ。
▽テヘランでの合宿をスタートしている日本だが、気温は40度近くまで上がり、湿度は20%程度。現在の日本とは大きく異なる気象条件のもとでプレーする必要がある。ナイトゲームでも気温は下がらないため、無駄な消耗は避けたいところ。しっかりとボールを動かし、相手を動かすサッカーを披露したいところだ。こまめな給水もしっかりと行いたいところだ。
◆相次ぐケガ人で陣容を変更へ
▽26名を招集していた日本代表だが、7日に行われたシリア代表とのキリンチャレンジカップ2017では、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)が左肩を脱臼し戦線を離脱。また、FW宇佐美貴史(アウグスブルク/ドイツ)もイランへの遠征には帯同していない。
▽また、シリア戦では山口が右足を痛め、DF長友佑都(インテル/イタリア)も合宿当初は別メニュー。また、シリア戦翌日のトレーニングには、DF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)も姿を見せなかった。山口はイランに入っても調整が遅れており、万全のコンディションではないなか、どこまでプレーできる状態なのか。少なからず、メンバーの変更は行われると考えられる。
★予想フォーメーション[4-3-3]
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▽イラク戦でもアンカー1枚にインサイドハーフ2枚を起用する[4-3-3]で臨むことになるだろう。GKは好パフォーマンスを維持している川島永嗣(メス/フランス)が入ることは間違いない。アウェイのUAE戦でも見せた気迫あふれるプレーを期待したい。▽また、ディフェンスラインもシリア戦と変更はないだろう。右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)、そしてDF長友佑都だ。両サイドバックのコンディションはきになるところだが、しっかりとプレーしてくれるはずだ。また、シリア戦では不安定なプレーも見せていた昌子も、2試合目となる吉田のコンビニは期待が持てそうだ。
▽中盤の構成は大きく変わると見る。まず、アンカーに起用されるのはMF井手口陽介(ガンバ大阪)とみる。山口のケガの状態が気になるところではあるが、途中出場でデビューを果たしたシリア戦では、潰し役としてボール奪取能力の高さを見せつけた。経験値を能力でカバーしてくれるだろう。また、リオ・デジャネイロ五輪の予選では中東での戦いを経験しており、期待も持てる。インサイドハーフにはシリア戦でゴールを決めたMF今野泰幸(ガンバ大阪)に加え、シリア戦で新たな発見を見せてくれたMF本田圭佑(ミラン/イタリア)が入ると見る。中盤の3名でしっかりと攻撃を構築し、前線の3枚との絡みをみたいところだ。
▽前線の3人は、シリア戦と同様だ。右ウイングにはFW久保裕也(ヘント/ベルギー)、左ウイングにFW原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)、中央にはFW大迫勇也(ケルン/ドイツ)が入ると予想する。本田をインサイドハーフに置くことで、両ウイングの攻撃も活性化されるはず。両SBを含めたサイド攻撃に期待したい。
◆W杯出場への大一番
▽長い予選も残り3試合。8月にはオーストラリアと、9月にはサウジアラビア代表との試合が控えている。出場を争う3チームが現時点で勝ち点で並んでいることを考えれば、日本としてはしっかりとイラクに勝利し、1歩前に出たいところだ。残りの試合で勝ち点1を稼げば良い状況にしておきたい。
▽ここに来てメンバー変更やシステム変更など、チームに変化を加えている日本代表。しかし、しっかりと積み上げてきたものを発揮する場でもあると考えられる。残り1年での成熟、そして本大会に出場することを考えれば、常に万全のメンバーで試合を行わないことも想定しなくてはいけない。この前に向けての試金石にもなるだろう。絶対に勝ち点3が欲しいしあい。イラク戦は13日(水)の21時25分にキックオフを迎える。
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