途中出場ドゥグ&橋本が躍動! 東京Vが2分間の逆転劇で4戦ぶり白星! 名古屋は決定力欠き今季初の連敗…《J2》

2017.06.10 18:25 Sat
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J2リーグ第18節の東京ヴェルディvs名古屋グランパスが10日に味の素スタジアムで行われ、ホームの東京Vが2-1で勝利した。

▽6位東京V(勝ち点27)と、3位名古屋(勝ち点31)による2008年以来のオリジナル10対決。前節、松本山雅FCとのアウェイゲームを1-1のドローで終え、連敗をストップしたホームの東京Vは、4試合ぶりの白星を目指す今節に向けて先発2人を変更。脳震とうの影響でベンチ外の高木善に代わって梶川、ドウグラス・ヴィエイラに代わって高木大が先発に入った。一方、ツエーゲン金沢相手に逆転負けを喫した名古屋は、先発3人を変更。負傷のGK楢崎に代わって、GK渋谷が移籍後初先発を飾り、同じく負傷の玉田に代わって八反田、酒井に代わって中盤が本職の小林がセンターバックに入った。
▽今季最多となった観客席の後押しを受けて集中した入りを見せた東京Vは、相手の急造守備陣の背後を積極的に狙う攻撃が機能。11分にはボックス左に抜け出した高木大がGK渋谷をかわして中央へ折り返すが、これは味方に合わない。

▽一方、青木や和泉の仕掛けを軸にゴールチャンスを窺う名古屋は15分、ボックス付近での細かい繋ぎから田口がシモビッチの足元にボールを入れる。この落としを受けた杉森が右足のコントロールシュートを放つと、これがゴール左上隅に決まり、アウェイチームが先制に成功する。

▽失点以降、前がかりになって攻勢に出る東京Vは、人とボールを同時に見きれない相手守備陣の隙を突いて高木大や渡辺がボックス内に抜け出しては際どいシーンを作るが、なかなか決定的なシュートを打てない。一方、前がかりな相手に対して追加点を狙う名古屋は25分、ボックス左角の和泉が精度の高いシュートを放つが、これはクロスバーを叩く。
▽何とか前半のうちに追いつきたい東京Vは42分、ボックス手前で渡辺、高木大、渡辺とダイレクトプレーで梶川にシュートチャンスを演出。これを梶川が抑えの利いた見事な右足のミドルシュートでゴール左下隅を射抜く。だが、オフサイドラインに居た高木大がプレーに関与したとの微妙な判定でゴールは認められず。前半は名古屋の1点リードで終了した。

▽迎えた後半、名古屋が立ち上がりに攻勢をかける。開始2分に裏へ抜け出した杉森がGKと一対一を迎えるが、これは枠の左に外れる。続く52分にはボックス右でルーズボールに反応した八反田がGKを引き付けて折り返したボールに、中央でフリーの杉森が合わすが、今度はクロスバーを叩く。さらに57分にも中央突破した杉森に決定機が訪れるが、これも決め切れない。

▽相手の決定力不足に助けられた東京Vは、後半立ち上がりに高木大に代えて投入したドウグラスが大きな仕事を果たす。65分、右サイドを突破したアラン・ピニェイロのクロスをファーサイドに流れたドウグラスが打点の高いヘディングで叩き込み、東京VにとってJ2通算600点目となるメモリアルゴールで追いつく。

▽この同点直後に渡辺を下げて橋本を投入すると、この交代が今度は逆転ゴールをもたらす。67分、橋本からの絶妙な縦パスをボックス手前で見事なタッチで収めたドウグラスがGKとの一対一を制し、わずか2分間で試合を引っくり返した。

▽一方、まずい試合運びで逆転を許した名古屋は、68分に古巣対戦となる杉本、71分には佐藤と負傷明けの永井をピッチに送り出し、前線に4人のアタッカーが並ぶ攻撃的な布陣でゴールを目指す。だが、シンプルにアラン、ドウグラスを背後に走らせる相手のカウンターに苦戦し、なかなか攻め切れない。

▽それでも、試合終盤にかけて決死の猛攻を見せる名古屋は、90分に宮原のクロスをシモビッチが頭で合わすが、これはGK柴崎の好守に遭う。さらに94分にはボックス内で佐藤の落としを受けたシモビッチが左足でシュートを放つが、今度は左ポストを叩き万事休す。

▽ドウグラスと橋本の投入で流れを変え、見事な逆転勝利を飾った東京Vが、名古屋とのオリジナル10対決を制し、4試合ぶりの白星を手にした。一方、再三の決定機を決め切れず、逆転負けの名古屋は今季初の連敗となった。
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