日本戦に続き延長戦制したベネズエラが初のベスト4進出! クリンスマン息子が好守連発もアメリカは敗退…《U-20W杯》

2017.06.04 17:48 Sun
Getty Images
▽FIFA U-20ワールドカップ(W杯)準々決勝のU-20ベネズエラ代表vsU-20アメリカ代表が4日に行われ、延長戦までもつれ込んだ激闘を2-1で制したベネズエラが史上初のベスト4進出を果たした。

▽ラウンド16でU-20日本代表を破ったベネズエラと、U-20ニュージーランド代表を破ったアメリカの一戦。立ち上がりから攻勢に出るベネズエラは開始1分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でルセナのクロスをゴール前のフェラレーシが頭で合わすが、これは元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏を父に持つGKクリンスマンの好守に遭う。さらに13分にはボックス手前でパスを受けたペニャランダが枠の左隅を捉えたシュートを放つが、これもクリンスマンのビッグセーブに阻まれた。
▽その後も圧倒的な攻撃力でワンサイドゲームを展開するベネズエラは20分、セットプレーの流れからボックス中央でパスを受けたコルドバがゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定でゴールは認められず。その後もアメリカを自陣に押し込んだベネズエラだったが、決定力不足が響き前半をゴールレスで終えた。

▽後半に入っても試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりから攻勢に出るベネズエラは48分、ルセナのCKをゴール前のチャコンが頭で合わせるが、これはクロスバーを叩く。さらに63分にも再びセットプレーから今度はコルドバが決定的なヘディングシュート
を放つが、これもバーに嫌われる。

▽一方、前半同様に防戦が続くアメリカだが、相手の運動量が落ちてきた後半終盤にようやく攻撃の形を作り始めるが、クンガやデ・ラ・トーレらのシュートは枠を捉え切れず。それでも、GKクリンスマンを中心とした粘り強い守備で無失点を続け、ゴールレスを保って延長戦に持ち込んだ。
▽ラウンド16の日本戦に続いて延長戦を戦うことになったベネズエラだったが、96分にようやく先制点を奪う。左サイドでソサとパス交換したペニャランダがそのままゴール前に走り込むと、ソサの絶妙なグラウンダーのクロスを冷静に右足ダイレクトで流し込んだ。この先制点で大きく勝利に近づいたベネズエラは、延長後半に入った115分にも左CKの場面でルセナのクロスをフェラレーシが頭で流し込み、貴重な追加点を奪った。

▽その後、相手のセットプレーからエボビセに1点を返されたベネズエラだったが、このまま2-1で試合を締めくくった。2戦連続となった延長戦を制したベネズエラが、史上初の準決勝進出を決めた。なお、ベネズエラは8日に行われる準決勝でU-20ポルトガル代表vsU-20ウルグアイ代表の勝者と対戦する。
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