リーグ最少失点同士の“緑ダービー”はドロー! 苦手松本相手に追いついた東京Vが連敗ストップ《J2》

2017.06.04 15:27 Sun
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J2リーグ第17節の松本山雅FCvs東京ヴェルディが4日に松本平広域公園総合球技場アルウィンで行われ、1-1のドローに終わった。

▽前節、6試合ぶりの白星を手にした12位松本と、2連敗中の6位東京Vによる“緑ダービー”。ツエーゲン金沢相手に4-0の大勝を収めた松本は、その試合と全く同じ11人を起用。一方、V・ファーレン長崎相手に決定機を決め切れず敗れた東京Vも、その試合と同じメンバーで連敗ストップを目指した。
▽リーグ最少失点同士の両チームによる試合は、互いに前からプレスをかけ合う積極的な入りとなった。効果的なプレスと球際の強さで相手を凌駕する松本は、開始14分に裏へ抜け出した高崎がミドルシュートで最初の決定機を作ると、その後も前線で起点となる高崎と2シャドーの石原、工藤の連係で惜しい場面を創出。26分にはボックス右に抜け出した高崎が強烈なシュートを放てば、29分にはボックス内での石原の落としからDFを剥がした工藤が左足のシュートを狙うが、いずれも相手GK柴崎のセーブに遭う。

▽一方、動き出しの量、相手を剥がす個での仕掛けが乏しく苦しい時間が続くアウェイチームは、35分にアクシデントに見舞われる。立ち上がりに田中との競り合いで頭部に裂傷を負っていた高木善が脳震とうの影響か、プレー続行不可能となり、梶川との負傷交代を強いられる。

▽前半終盤にかけても攻勢を続ける松本はボックス内で工藤や宮阪に決定機が訪れるも、東京Vも最後の場面で何とか粘り、前半はゴールレスで終了した。
▽前半のうちにゴールを奪えなかった松本だったが、後半開始2分に得意のセットプレーから先制に成功する。左CKの場面でキッカーの宮阪がインスウィングの鋭いクロスを入れると、これをニアに飛び込んだ安川が触ってコースが変わったボールがゴールネットを揺らした。

▽最も警戒していた形から先制を許した東京Vは、徐々に反撃を開始する。54分にはアラン・ピニェイロのスルーパスに抜け出したドウグラス・ヴィエイラに決定機も、ここは飛び出したGK村山に処理される。

▽立ち上がりの失点以降、相手を押し込んで中央とサイドを効果的に織り交ぜた仕掛けでゴールに迫る東京Vだが、相手の堅守を前になかなか決定機を作れない。流れを変えたいロティーナ監督は78分、渡辺を下げて二川を投入する。

▽一方、運動量の低下やメンタル面の問題か、防戦一方の展開が続く松本は、69分に先制点を決めた安川に代わって安藤、76分には工藤を下げてパウリーニョを投入。この交代で宮阪を2シャドーの一角に上げる守備的な采配で逃げ切りを図る。

▽その後も攻め続ける東京Vは83分、相手陣内右サイドで内田からパスを受けた井林が絶妙なクロスを入れる。中央で味方が潰れてファーに流れたボールを安在が豪快に左足で蹴り込み、値千金の同点ゴールを奪った。この直後に負傷した二川に代わって高木大を投入したアウェイチームは勢い付いて逆転ゴールを目指すが、松本も粘りを見せて試合はこのまま1-1でタイムアップ。前後半で主導権が大きく入れ替わった“緑ダービー”は痛み分けのドローに終わったが、苦手松本相手のアウェイゲームで勝ち点1を持ち帰った東京Vが、リーグ戦の連敗をストップして暫定6位キープに成功した。
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