【U-20日本代表プレビュー】2003年以来のベスト8へ、ベネズエラの超強力攻撃陣を封鎖できるか《U-20W杯》
2017.05.30 10:00 Tue
▽30日、U-20日本代表がFIFA U-20ワールドカップ(W杯)のラウンド16・U-20ベネズエラ代表戦を迎える。5大会ぶりに出場した日本にとって、その5大会前で記録したベスト16を超えられるかどうかが懸かってくる。
◆前回出場を超えられるか
▽日本が前回出場した2007年のカナダ大会では、MF香川真司(ドルトムント)やDF内田篤人(シャルケ)、MF柏木陽介、DF槙野智章(ともに浦和レッズ)などを要し、グループステージを首位突破。しかし、ラウンド16ではチェコを相手に2-2とドロー。延長、PK戦の末に3-4で敗れ、敗退が決定していた。第一の目標を達成した日本としては、1試合でも多く戦うためにも勝ち上がっていきたいところだ。
◆ベネズエラ脅威の“カルテット”
▽攻撃の中心となっているのは、前線の4選手。MFアダルベルト・ペニャランダ(マラガ/スペイン)、FWロナルド・ペーニャ(ラス・パルマス/スペイン)、FWセルヒオ・コルドバ(カラカス)、MFジェフェルソン・ソテルド(ウアチバト/チリ)が織りなす攻撃は強力だ。特にコルドバに関しては、グループステージ3試合連続ゴールを記録し、現段階で4得点で大会得点王の座にいる。日本の守備陣は苦しむことになるだろう。
▽特に、グループステージ3試合は全て先制点を奪われ、守備ラインの乱れや左サイドを使われて失点している。その点を踏まえても、内山監督は手を打ってくるだろう。強力なベネズエラ攻撃陣を抑え、先に得点を奪うことができれば勝機は見出せるはずだ。
▽一方で、攻撃面でサイドを凌駕することも一手となる。サイドハーフ、サイドバックの連携でサイドを制圧し、攻撃の起点を作ることができれば、日本が得意とする形で攻撃を仕掛けられるだろう。この試合では、攻守にわたるサイドの主導権争いがカギとなる。
★予想フォーメーション[4-4-2]
DF:藤谷壮、冨安健洋、中山雄太、杉岡大暉
MF:堂安律、市丸瑞希、坂井大将、三好康児
FW:高木彰人、岩崎悠人
▽ベスト8入りを懸けて戦うベネズエラ戦。守護神はここまでの3試合でもゴールを守ったGK小島亨介(早稲田大学)が務めるだろう。また、ディフェンスラインは、右サイドバックにDF藤谷壮(ヴィッセル神戸)を起用すると見る。スピードに長けた藤谷を起用することで、攻撃面はもちろんのこと、ベネズエラのスピードに対応することができるだろう。また、ここまで出場を続けてきたDF初瀬亮(ガンバ大阪)に関しては、失点に絡んでしまう場面も多く、裏にできる広大なスペースを使われてのカウンターを避けたいところだ。また、センターバックはDF冨安健洋(アビスパ福岡)、DF中山雄太(柏レイソル)の2人が務め、左サイドバックにはイタリア戦に続いてDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が入ると見る。
▽また、中盤の構成も大きくは変わらないだろう。ボランチはキャプテンでバランサーのMF坂井大将(大分トリニータ)、縦パスで攻撃が光ったMF市丸瑞希(ガンバ大阪)、右サイドにはイタリア戦で殊勲の2ゴールを記録した堂安、左サイドにはイタリア戦で休養が取れたMF三好康児(川崎フロンターレ)が戻ると見る。
▽注目の2トップは、引き続きFW岩崎悠人(京都サンガF.C.)が先発し、もう一角にはMF髙木彰人(ガンバ大阪)が入ると見る。MF森島司(サンフレッチェ広島)の負傷離脱によりサイドアタッカーとして追加招集された髙木だが、G大阪でプレーしているFWでの起用になりそうだ。
◆2003年以来のベスト8へ
▽A代表経験者も多いベネズエラ相手に日本がどこまで戦えるのか。まずは、グループステージの全3試合で喫した先制点を献上しないことが優先される。冨安、中山とこの世代を牽引してきたセンターバックコンビが支える最終ラインがしっかりと対応できるか。「歴史を塗り替える」という大会前に多くの選手から発せられた目標を達成するためにも、ベネズエラを勢いに乗らせないことが重要となる。一発勝負となる運命のベネズエラ戦は30日(火)の17時にキックオフを迎える。
◆前回出場を超えられるか
(C)Getty Images
▽内山篤監督率いるU-20日本代表にとって、今大会の目標である「ラウンド16進出」は達成された。MF堂安律(ガンバ大阪)の大活躍により、U-20イタリア代表とのグループステージ最終節で勝ち点1を獲得した日本にとって、この先は一戦必勝の心持ちが必要となってくる。◆ベネズエラ脅威の“カルテット”
(C)Getty Images
▽対戦するベネズエラは、U-20メキシコ代表、U-20ドイツ代表、U-20バヌアツ代表とグループBで同居。難敵揃いのグループだったが、初戦のドイツ戦を2-0で制すると、第2節でバヌアツに7-0で勝利。最終節でもメキシコ相手に0-1で勝利し、グループステージ3試合を10得点無失点で突破している。▽攻撃の中心となっているのは、前線の4選手。MFアダルベルト・ペニャランダ(マラガ/スペイン)、FWロナルド・ペーニャ(ラス・パルマス/スペイン)、FWセルヒオ・コルドバ(カラカス)、MFジェフェルソン・ソテルド(ウアチバト/チリ)が織りなす攻撃は強力だ。特にコルドバに関しては、グループステージ3試合連続ゴールを記録し、現段階で4得点で大会得点王の座にいる。日本の守備陣は苦しむことになるだろう。
◆両サイドで主導権を握れるか
(C)Getty Images
▽日本のカギを握るのは両サイドバックになると見る。ペーニャをセンターに配置し、右にコルドバ、左にペニャランダを置くベネズエラ。ピッチをワイドに使い、圧巻の攻撃力で一気にゴールを奪い切る力を持っている。日本としては、いかにサイドからの攻撃を食い止めるか。センターバックの2人との連携も含め、両サイドの守備が重要となる。▽特に、グループステージ3試合は全て先制点を奪われ、守備ラインの乱れや左サイドを使われて失点している。その点を踏まえても、内山監督は手を打ってくるだろう。強力なベネズエラ攻撃陣を抑え、先に得点を奪うことができれば勝機は見出せるはずだ。
▽一方で、攻撃面でサイドを凌駕することも一手となる。サイドハーフ、サイドバックの連携でサイドを制圧し、攻撃の起点を作ることができれば、日本が得意とする形で攻撃を仕掛けられるだろう。この試合では、攻守にわたるサイドの主導権争いがカギとなる。
★予想フォーメーション[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:小島亨介DF:藤谷壮、冨安健洋、中山雄太、杉岡大暉
MF:堂安律、市丸瑞希、坂井大将、三好康児
FW:高木彰人、岩崎悠人
▽ベスト8入りを懸けて戦うベネズエラ戦。守護神はここまでの3試合でもゴールを守ったGK小島亨介(早稲田大学)が務めるだろう。また、ディフェンスラインは、右サイドバックにDF藤谷壮(ヴィッセル神戸)を起用すると見る。スピードに長けた藤谷を起用することで、攻撃面はもちろんのこと、ベネズエラのスピードに対応することができるだろう。また、ここまで出場を続けてきたDF初瀬亮(ガンバ大阪)に関しては、失点に絡んでしまう場面も多く、裏にできる広大なスペースを使われてのカウンターを避けたいところだ。また、センターバックはDF冨安健洋(アビスパ福岡)、DF中山雄太(柏レイソル)の2人が務め、左サイドバックにはイタリア戦に続いてDF杉岡大暉(湘南ベルマーレ)が入ると見る。
▽また、中盤の構成も大きくは変わらないだろう。ボランチはキャプテンでバランサーのMF坂井大将(大分トリニータ)、縦パスで攻撃が光ったMF市丸瑞希(ガンバ大阪)、右サイドにはイタリア戦で殊勲の2ゴールを記録した堂安、左サイドにはイタリア戦で休養が取れたMF三好康児(川崎フロンターレ)が戻ると見る。
▽注目の2トップは、引き続きFW岩崎悠人(京都サンガF.C.)が先発し、もう一角にはMF髙木彰人(ガンバ大阪)が入ると見る。MF森島司(サンフレッチェ広島)の負傷離脱によりサイドアタッカーとして追加招集された髙木だが、G大阪でプレーしているFWでの起用になりそうだ。
◆2003年以来のベスト8へ
(C)Getty Images
▽日本が最後にベスト8に進出したのは、2003年のUAE大会。大熊清監督が率いたチームは、GK川島永嗣(メス/フランス)やMF今野泰幸(ガンバ大阪)、MF成岡翔(アルビレックス新潟)らを要し、FW坂田大輔(アビスパ福岡)の活躍でベスト8に進出。しかし、MFフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)らを擁するブラジルに敗れ準々決勝で姿を消すこととなった。▽A代表経験者も多いベネズエラ相手に日本がどこまで戦えるのか。まずは、グループステージの全3試合で喫した先制点を献上しないことが優先される。冨安、中山とこの世代を牽引してきたセンターバックコンビが支える最終ラインがしっかりと対応できるか。「歴史を塗り替える」という大会前に多くの選手から発せられた目標を達成するためにも、ベネズエラを勢いに乗らせないことが重要となる。一発勝負となる運命のベネズエラ戦は30日(火)の17時にキックオフを迎える。
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