【リーガ総括&ベスト11】超WSの最優秀選手はメッシ!

2017.06.02 18:00 Fri
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▽ここ数年はバルセロナとマドリッド勢の三つ巴の優勝争いという状況が続いていたが、今季はアトレティコ・マドリーの不振、セビージャの台頭によって、前半戦はバルセロナ、レアル・マドリー、セビージャのタイトル争いとなった。その後、セビージャの失速でバルセロナとレアル・マドリーの一騎打ちとなった中、最終節までもつれ込んだ激戦を制したレアル・マドリーが宿敵の3連覇を阻止し、5シーズンぶりのリーガ制覇を成し遂げた。
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▽毎年恒例のビッグネーム獲得を見送り、就任2年目のジダン監督の下、継続路線でシーズンをスタートしたレアル・マドリーは、第5節から第7節の間に3戦連続ドローと勝ち切れない時期を過ごしたものの、ライバルたちの取りこぼしを尻目に年明けの第18節セビージャ戦で敗れるまで唯一の無敗を継続。この序盤戦のアドバンテージを生かしたチームは、後半戦に入ってメスタージャでのバレンシア戦、ホームで行われたバルセロナとのクラシコで2敗を喫するも、過密日程となったシーズン終盤戦を指揮官の見事なターンオーバー、頼れるエースFWクリスティアーノ・ロナウドの活躍によって6連勝で乗り切り、5年ぶりの歓喜を味わった。
▽一方、継続路線のレアル・マドリーと異なり、ダニエウ・アウベス、バルトラ、ブラーボらの退団、パコ・アルカセル、アンドレ・ゴメス、ユムティティ、デニス・スアレスらの加入と変革のシーズンとなったバルセロナは、レアル・マドリーやアトレティコ、セビージャと、タイトル争いのライバルとの直接対決で上々の成績を収めたものの、カンプ・ノウで昇格組アラベスに敗れるなど格下相手の取りこぼしが、リーガ3連覇を逃す大きな要因となった。一時はシーズン途中に今季限りでの退任を発表したルイス・エンリケ監督の下で結束を強めたが、不安定な戦いに終始したCLで必要以上の消耗を強いられ、シーズン終盤の7連勝も実らず、王座陥落となった。

▽ビセンテ・カルデロンでのラストシーズンでリーグタイトル獲得を目指したアトレティコは、昨夏大型補強を行い、より攻守のバランスに長けたスタイルへの転換を図った。しかし、昇格組相手の開幕2戦連続ドローに始まり、ビセンテ・カルデロンでのラストダービーに大敗するなど、スタイル変更は志半ばで頓挫。その後、トップ4フィニッシュが危ぶまれたことで、本来の堅守速攻スタイルに原点回帰すると、ようやく調子を取り戻した。ビセンテ・カルデロンでのラストシーズンで有終の美を飾ることはできなかったが、3位フィニッシュでCLストレートインを決めたことによって、来季は新スタジアムでCLを戦えることになった。

▽エスパニョールとの開幕戦で6-4のド派手な打ち合いを演じるなど、チリ代表でコパ・アメリカを制したサンパオリ新監督の下、前半戦の主役となったセビージャ。しかし、対戦相手や試合状況によってシステムと選手の配置が目まぐるしく変わる特異なスタイルが徐々に相手に研究され始めると、試合を支配しながらも追加点を決め切れない悪循環に陥り、シーズン中盤から終盤にかけて勝ち切れない厳しい時期を過ごした。それでも、最終盤での粘り強い戦いでトップ4フィニッシュに成功し、最低限のノルマは達成した。なお、昨夏ハノーファーから加入し、開幕戦でいきなりゴールを記録する華々しいデビューを飾った日本代表MF清武弘嗣だったが、厳しいポジション争いと言葉の壁にぶつかり、今冬にセレッソ大阪へ復帰。出場4試合1ゴールという成績でスペインでの短い挑戦を終えた。
▽最終節までもつれ込んだヨーロッパリーグ(EL)出場権争いは、リーグ2位の堅守が光った5位ビジャレアル、エウセビオ監督の下で質の高いポゼッションサッカーを披露した6位レアル・ソシエダがストレートイン。今季も主砲FWアドゥリスの活躍が光った7位のアスレティック・ビルバオは、バルセロナのコパ・デル・レイ優勝に伴い、EL予選3回戦からの参戦を決めた。

▽例年はシーズン終盤までもつれる残留争いだったが、開幕から絶不調の最下位グラナダ、19位オサスナが早々に降格となり、ギリギリまで粘っていた18位スポルティング・ヒホンも最終節を前に力尽き、無念の降格となった。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWリオネル・メッシ(バルセロナ)
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▽5シーズンぶりの優勝を果たしたレアル・マドリーからマルセロを選出するという考えもあったが、今季37ゴールを記録し、5年ぶりのピチーチにゴールデンシュー獲得と個人として圧巻のパフォーマンスを見せた世界最高のアタッカーをベストプレーヤーに選出した。来月に30歳を迎えることもあり、シーズンを通してのパフォーマンスはさすがに低下しつつあるが、圧巻の2ゴールでサンティアゴ・ベルナベウを沈黙させるなど、好調時に見せるパフォーマンスはやはり異次元のレベルだ。また、守備面や運動量以外にこれ以上の伸びしろはないと思われたが、今季は直接FKの精度が格段に向上し、見事なゴールを連発。誰よりもフットボールの神に愛される天才に限界はないのか。

★最優秀監督
◆ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリー)
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▽就任2年目でレアル・マドリーに5シーズンぶりのリーグタイトルをもたらしたフランス人指揮官が、文句なしの最優秀監督だ。今年1月に行われた第18節のセビージャ戦で敗れるまで、公式戦40試合無敗を継続するなど、昨季のCLでも見せた圧巻の勝負強さは今季も健在だった。正直なところを言えば、採用する戦術やシステム、選手選考など理詰めで考えると、常人には理解し難い采配が多々あったものの、それがことごとく嵌ってしまうあたりが、フットボールの天才と言われるゆえんか。同様に、謎のベイル重用を除き、シーズンを占う重要なビッグマッチで控え選手をスタメンに抜擢するなど、結果が出なければ厳しい非難が待っている中、事も無げにリスキーな采配を行う豪胆さにも驚かされた。

▽また、これまでフルタイム出場を頑として譲らなかったC・ロナウドを説き伏せ、途中交代やアウェイ戦でメンバー外とするなど、32歳となったエースのコンディションを良好に保ちつつ、控え選手にきっちり出場機会を与えたチームマネジメントは見事の一言。最終的に控え選手がきっちり仕事を果たしたレアル・マドリーと、控え選手が機能しなかったバルセロナとの差がタイトル争いの行方を決定付けており、その意味でジダン監督が果たした役割は非常に大きかった。

【期待以上】
★チーム
◆エイバル
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▽シーズン終盤の失速で悲願のEL出場権獲得を逃したものの、2シーズン連続で余裕の残留を決めた10位エイバルの戦いぶりは見事だった。今季のリーガエスパニョーラ所属クラブの中で最低規模の予算しか持ち合わせていないエイバルは、昨季18ゴールを挙げた主砲FWボルハ、崩しの切り札ケコがチームを去り、厳しいシーズンが予想された。だが、蓋を開けてみれば、セルジ・エンリクやアドリアン・ゴンサレス、日本代表MF乾貴士といった現有戦力、新加入のペドロ・レオンがその穴を補って余りある活躍を披露。加えて、メンディリバル監督のハードワークを基本とした組織的な堅守速攻スタイルが機能し、シーズンを通して攻守に安定した戦いぶりを披露した。また、エイバル2年目を迎えた乾は、カンプ・ノウで行われたバルセロナとの最終節で圧巻の2ゴールを決めるなど、28試合3ゴール3アシストと充実したシーズンを過ごした。

★選手
◆DFテオ・エルナンデス(アラベス)
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▽今季のリーガで最もブレイクした若手選手の1人だ。かつてアトレティコ・マドリーでプレーしたDFジャン=フランソワ・エルナンデスを父に持ち、既にアトレティコのトップチームで活躍するリュカを兄に持つテオ・エルナンデスは、今季アトレティコからのレンタルで加入した昇格組アラベスでプリメーラデビュー。トッテナム時代初期のベイルを彷彿とさせる圧巻の身体能力と、左足のキックを最大の特長とするテオは、瞬く間に左サイドバックのレギュラーに定着。デビューシーズンで32試合に出場し、1ゴールを記録した。得点力不足のチーム事情でゴールやアシストという数字のインパクトは弱いものの、シーズンを通してバルセロナやリバプールなど、ヨーロッパのビッグクラブの注目を一身に浴びた。そして、今夏にはレンタル元アトレティコの宿敵レアル・マドリーへの“禁断の移籍”が内定している。

【期待外れ】
★チーム
◆バレンシア
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▽クラブ内の政治問題でヌーノ監督を解任し、混迷を極めた昨シーズンに続き、今季も迷走した12位バレンシア。昨季終盤にギャリー・ネビル監督の後任を務めたアジェスタラン監督の続投という形でシーズンをスタートしたバレンシアだったが、ムスタフィ、パコ・アルカセル、アンドレ・ゴメスら主力の流出が響き、まさかの開幕4連敗。これを受けて、アジェスタラン監督を解任し、ミスター暫定指揮官ボロ監督を経て、10月にプランデッリ氏を招へいした。しかし、就任8試合を1勝3分け4敗という低調な戦績で終えた同氏は、わずか2カ月あまりで指揮官を辞任。残留争いに巻き込まれたクラブは、シーズン2度目のボロ体制で辛くも12位でシーズンを終えるも、ナニやガライ、エンソ・ペレス、ザザ、パレホと多くのタレントを抱える強豪として、あまりに情けないシーズンだった。幸い、来季に向けては前ビジャレアル指揮官のマルセリーノ監督の就任が決定しており、今度こそ負の連鎖に終止符を打ちたい。

★選手
◆MFアンドレ・ゴメス(バルセロナ)
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▽昨夏、ユベントスやレアル・マドリーとの争奪戦となった中、3500万ユーロ(約43億円)でバルセロナに加入したアンドレ・ゴメスだったが、期待外れのシーズンに終わった。バレンシアでの活躍を引っ提げて、鳴り物入りで加入したポルトガル代表MFは、ルイス・エンリケ監督の寵愛を受けて、今季のリーグ戦30試合(先発17)に出場した。本職のセントラルMFに加え、アンカー、ウイング、シーズン終盤には右サイドバックで起用されるなど、定まらない起用法の影響はあったものの、どのポジションでもインパクトを残せないばかりか、緩慢な守備や消極的な配給でチームの足を引っ張り、バルセロニスタの不興を買った。

◆ベストイレブン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アセンホ
DF:ピケ、セルヒオ・ラモス、テオ・エルナンデス
MF:ビトロ、ブルーノ、クロース、マルセロ
FW:メッシ、C・ロナウド、ネイマール

GK セルヒオ・アセンホ(ビジャレアル)
▽サモラ賞受賞資格の28試合に届かず、アトレティコGKオブラクに同賞を譲ったものの、今年2月にキャリア通算4度目の前十字じん帯じん帯断裂の大ケガを負うまで、リーグ最少失点のビジャレアルの絶対的守護神として圧巻のゴールキーピングを披露。この活躍が評価されスペイン代表への復帰も果たしていた。来季の完全復帰を期待する意味でも最優秀GKに推したい。
24試合(先発24)、2105分
15失点

DF ジェラール・ピケ(バルセロナ)
▽ケガやターンオーバーの影響もあり、25試合の出場に留まったものの安定したパフォーマンスでバルセロナの最終ラインを支えた。“MSN”の守備意識、イニエスタ、ブスケッツの不調で前線からのフィルター能力が低下し、序盤戦に関しては相棒マスチェラーノの不振で難しい対応を強いられる場面が多かった。それでも、頼れるディフェンスリーダーはシーズンを通して攻守に質の高いパフォーマンスを披露した。
25試合(先発25)、2192分
2得点

DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
▽一流ストライカーばりの決定力でキャリアハイの7ゴールを記録。その内訳は4ゴールが決勝点、2ゴールが勝ち点1をもたらす同点ゴール、1ゴールが先制点といずれもチームの優勝に大きく貢献する重要なゴールだった。とりわけ、敵地でのクラシコ、その翌節のデポルティボ戦で試合終了間際に決めたゴールは印象的だった。肝心の守備ではホームのクラシコでの一発退場など、軽さが目立ったものの及第点の出来と言える。
28試合(先発28)、2489分
7得点

DF テオ・エルナンデス(アラベス)
▽今季のリーガ最大のサプライズ。重鎮マルセロ、フィリペ・ルイスに加え、エスクデロ、ユーリと豊作だった左サイドバックの中で、圧巻の突破力と高精度の左足を武器に強烈なインパクトを残した。184cmのサイズを生かしてセンターバックでもプレー可能なため、3バックの左で選出した。
32試合(先発31)、2726分
1得点

MF ビトロ(セビージャ)
▽右サイドバックのベストプレーヤーであるカルバハルの出場機会が少なかったため、セビージャのサイドのスペシャリストを右ウイングバックで選出。基本の左サイドに加え、ストライカーや右サイドの位置でもプレーしたが、求められた役割は個での局面打開。6ゴール7アシストという数字以上に、今季のセビージャでなくてはならない存在だった。
30試合(先発25)、2333分
6得点7アシスト

MF ブルーノ・ソリアーノ(ビジャレアル)
▽モドリッチやブスケッツも有力候補だったが、それぞれ出場時間と前半戦の不振を理由に選外とし、最も安定感に優れたビジャレアルのカピタンを選出。卓越した戦術眼、高精度のキックを武器に、リーグ2位の堅守を支えると共に、鋭いカウンターの起点となるなど、攻守両面で圧巻のパフォーマンスを披露した。
34試合(先発33)、2984分
4得点(PK3)

MF トニ・クロース(レアル・マドリー)
▽5シーズンぶりのリーグ制覇に貢献したクロースは、今季リーグ最高と言われるレアル・マドリーの中盤でとりわけ存在感が光った。リーグ2位となる12アシストに加え、相手の厳しいプレッシャーを無効化するミスのない繋ぎでリズムを作り、カゼミロ不在時はアンカーのポジションで守備にも奔走。チームに多くの勝ち点をもたらしたセルヒオ・ラモスとのホットラインも見事だった。
29試合(先発28)、2500分
3得点

MF マルセロ(レアル・マドリー)
▽今季レアル・マドリーのベストプレーヤー。格下相手に緩い守備を見せることもあったが、今季はビッグマッチでの集中した守備が際立っていた。加えて、リーグ4位の10アシストを記録するなど、持ち味の攻撃性能も遺憾なく発揮し、攻守に絶大な存在感を放った。今季はリーガにおける勝利数で同胞ロベルト・カルロス氏を抜き、クラブの外国人最多勝利者となっており、20代にしてクラブ史上最高助っ人の呼び声も高い。
30試合(先発26)、2277分
2得点

FW リオネル・メッシ(バルセロナ)
▽今季のリーガ最優秀選手。チームとしてリーガ3連覇を逃すも、5年ぶりのピチーチにゴールデンシュー獲得と個人としては、素晴らしいシーズンを送った。右ウイングとトップ下の2ポジションでチームの攻撃を見事にけん引した。
34試合(先発32)、2832分
37得点(PK5)

FW クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)
▽ユーロ2016で負ったケガの影響もあって、開幕10試合でわずか2ゴールと大不振を経験。それでも、敵地でのマドリッド・ダービーのハットトリックなど、徐々に調子を取り戻すと、要所で休養を与えるジダン監督の配慮も実り、重要なシーズン終盤にチームを勝利に導く多くのゴールを決め、悲願のリーガ優勝に貢献した。また、今季は6アシストを記録するなど、チャンスメークの意識も強かった。
36試合(先発36)、2544分
25得点(PK6)

FW ネイマール(バルセロナ)
▽同僚スアレスにゴール数、アシスト数で劣り、パフォーマンスに波も見られたが、メッシ、スアレスの不調時にチームをけん引する圧巻のパフォーマンスを披露していたことを評価したい。また、3バック採用時など、守備面で負担を軽減されていた両選手に対して、時に自陣深くまで戻って味方を助ける守備を見せるなど、献身的な振る舞いも評価に値する。来季に向けては両選手に大きく劣る得点力を改善したい。
30試合(先発30)、2653分
13得点(PK1)

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