【フットサル大賞選考会④マン・オブ・ザ・シーズン】大賞は文句なしでアルトゥールに決定。「見ていてすごく面白かった」

2017.05.29 12:03 Mon
©超ワールドサッカー
▽国内の6つのフットサルメディアが立ち上げた「フットサル大賞」。既存の枠に捉われることなく、純粋に2016-2017シーズンを振り返り、フットサル界の現状を見ながら議論を交わすなかで生まれた特別賞は、前の記事でも触れた「がっかり賞」と、小曽戸允哉の「広報活動賞」、Fリーグ育成組織の選手の「未来賞」。そして、長時間の話し合いの最後に、大賞の「マン・オブ・ザ・シーズン」は満場一致でアルトゥールに決定した。選考審査の模様を全4回にわたって掲載する、第4回目。これを読めば、新シーズンの開幕が待ち遠しくなることは、間違いない──。

■本文
【フットサル大賞選考審査参加者】
菊地芳樹(ストライカーDX)※審査委員長
太田武志(フットサルナビ)
河合拓(FutsalX)
川嶋正隆(超ワールドサッカー)
軍記ひろし(Futsalgraphic)
本田好伸(FutsalEDGE)
【特別賞/広報活動賞】
◆アカウント運用を依頼したいくらい優秀で誠実な小曽戸允哉
(C)CWS Brains,LTD.
菊地:では続いて、他にも何か特別賞をつくりますか?
太田:やっぱり、小曽戸允哉にはぜひ賞をあげたいですよね。ファンサービスというか、発信力の部分で。
川嶋:本当に毎回、あれだけ小まめにやってますからね。

本田:もはや媒体のアカウント運用をお願いしたいくらい、すごく優秀で誠実な人だと思います。
軍記:まさか、試合レポートとかもしてるの?
川嶋:さすがにそこまでは(笑)。

菊地:それをやってたら、「ベストプレビュー賞」ですよ。
川嶋:日程とか、週末の試合に向けた告知ですね。でも、現役選手であれだけやっているのがすごい。
河合:しかも、息切れしないで続けているからね。
本田:本当に、かゆいところに手が届く感じです。
菊地:「ベストホスピタリティー賞」?
太田:意味合いとしては、実直なキャラクターにも合うし、「広報活動賞」ですかね。
菊地:では、広報活動賞は小曽戸に決定します!

【特別賞/未来賞】
◆育成年代の裾野はこの10年で確実に広がってきた

菊地:では、引退した選手の話題はどうでしょうか?
軍記:「功労賞」みたいなものをつくります?:でも、シーズン終了前に発表していた選手以外にも、本当にたくさん辞めてるし、評価がすごく難しい。

本田:特定の選手っていうことでもないですからね。
菊地:引退した皆さん、ですね。誰に決めることはできないけど、これまでのフットサル界を支えてきた選手たちが、間違いなくいました。

本田:でも、示し合わせたわけじゃないのに、どうしてこんなに多かったんでしょうか?
河合:ワールドカップイヤーで、しかもリーグ創設から10年というのは区切りだったんじゃないかな。

太田:功労者だとは言え、リーグとして代わり映えしない面もあったから、いよいよ新陳代謝が始まっているってことなのかもしれない。

本田:でも、最後のシーズンにバリバリやっていた選手も多かったし、若い世代に押し出されたっていう印象はないですよね。やろうと思えば、まだまだできたんじゃないかなって思うほど。

河合:下からの突き上げがあって辞めるわけじゃないのは、残念だよね。
菊地:育成はまだ完全に成功しているわけじゃないから、好循環ではない。日本フットサルの場合は、たまたま良い世代がいて、それが集まってまた一時代を築いていくってパターンが合っているんだろうか。

軍記:今は、若い選手も辞めてますよね。大阪の水上洋人は話題になったけど、彼らの行動って、やっぱり今のフットサル界に対しての“抗議"みたいな意味合いもあると思います。
本田:それはあるでしょうね。でも言葉として「引退」って言っちゃうのは、ちょっと寂しい感じです。

菊地:結局、その後で地域リーグとかで続けているケースもこれまではあったし、Fリーグに復帰した例もある。“アマチュア"に引退はないからね。

本田:今、育成の話が出ましたけど、若くて辞めちゃう選手がいる一方で、少しずつ若い選手が出てきているのも事実です。名古屋は以前からそうでしたが、今は浦安やすみだ、府中、町田、大阪の育成組織には、ポテンシャルの高い選手も入ってきてます。北海道や湘南なんかもそうでしょうか。そういう育成組織出身の選手が少しずつトップで成長していけば、いきなりは無理かもしれないけど、この先、今まで以上にFリーグが高いレベルに到達できるかもしれない。

河合:アンダー世代の代表ができて、アジアでもU-20の大会ができたから、それは一つのモチベーションになる。今までならやってなかったような選手が引き付けられてますよね。それに、水上のようなレベルの選手って、これまでフットサルをしてなかった。要するに、引退後を考えずに専念できる家庭環境を持つ選手が多かったのが、ちゃんと自分で生活を考えないといけない選手も始めてるってこと。だからこそ、10年後を見据えるとこれではきついよねってなる。これは裾野が広がってきたと言うことができると思いますよ。だからこそ、フットサルが仕事の一つなるように、各クラブがどうしていくかを真剣に考える時期にきた。

軍記:裾野が広がってきたって言えるのかな?
河合:そこは、各クラブの育成組織もしっかりしてきて、そういう世代のチームが出る大会もできたから。

菊地:大卒ではなく、高卒からダイレクトに育成組織に入る選手が増えたよね。

河合:例えば、今回のU-20 AFCフットサル選手権で代表に入った伊藤圭汰は、北海道の釧路でサッカーをやってきて、フットサルに触れないまま、全日本ユース(U-18)フットサル大会で全国大会を経験した。そこから代表に呼ばれて、「こんな世界があるんだ」って知って、本当は消防士になるつもりだったのに、ペスカドーラ町田アスピランチに入ったからね。そういう選手を拾える環境は少なからずできてきてる。

太田:ただ、裾野は広がりつつあるけど、チーム間の格差は広がってる。
河合:それはもう、各クラブの努力次第だよね。
太田:育成組織からトップに上げられる仕組みを整えつつあるクラブと、ほとんど手を付けられていないクラブと。この二極化は、この先もFリーグを続けていったら、もっと大きな差になる。

河合:ちゃんと運営しているクラブは、試合で利益を出せるから、試合が減ったら困るけど、逆に試合をすると体育館の使用料金がかさんで困るってことで、試合を減らしてほしいと言うクラブもあるし。

太田:新シーズンから、チャレンジリーグにすみだ、町田、名古屋の育成組織が入ったから、それは今後、若い選手がもっと揉まれていって、彼らが成長することでチーム力も上がって、将来的に、クラブはどんどん高いレベルになっていくんじゃないかな。そこに関しては、リーグの明るい展望だと思う。

菊地:それって、今まさに変わってきているところだから、「未来賞」ということでもあるね。
太田:やっぱり、前からちゃんとやってきた名古屋の育成組織出身の選手ってすごく多いし、質も高い。

河合:他のクラブがまだまだ動けてなかった頃からやってるしね。
太田:名古屋の育成組織は年齢制限があるんですよね。

河合:そうそう。大薗諒はそれで育成組織にいられなくなるから、フウガドールすみだに移籍した。
太田:他のクラブは、「育成組織」とは言え、「サテライト」、「アスピランチ」が意味する「2軍」だから、年齢制限ってないんじゃないかな。

軍記:名古屋の場合は、純粋に育成部門って感じだね。
太田:でも、名古屋だけの供給源だったのが、今では他のクラブも選手を供給できるようになった。これは間違いなく、リーグ10年間で発展してきたことですね。

本田:ちゃんと、積み上げてきたものが、形になってきた良い例だと思います。
菊地:では、未来賞は、「Fリーグ育成組織の選手」ということにしましょう。

◆右に出る者はいない、解説者・北原亘のクオリティー

菊地:そろそろこの選考審査も終盤ですが、まだ何かありますか?

本田:一つだけ触れたいのは、解説者としての北原亘。セントラル開催で「J SPORTS」が中継に入って、全日本選手権では「AbemaTV」がライブ配信しましたけど、そのときの北原のスタンスが素晴らしかった。フットサルを見ていない人をちゃんとイメージして語りながらも、選手のパーソナルな部分を話したりもしたし、必要であれば取材もしていたりして。

軍記:その貢献度は高かったよね。今、フットサル委員の一人でもあるけど、やっぱりフットサル界の現実をよく知っている分、どれくらい頑張らなきゃいけないかをすごく理解しているんだと思う。

菊地:そのまま、フットサル委員長へと上がって、協会のポストに就いて、フットサル界の中枢として、還元していってもらいたいよね。僕も解説をしてますが、あれは右に出る者はいないですよ。ホントにすごい。

太田:それと、AbemaTVのクオリティーの高さにはただただ感動した。新シーズンに向けたもう一つの明るい話題はそれじゃないですかね。映像の乱れとかもないし、画質もそうだし、シュートを打った選手の顔がアップになって選手情報が出たりして。今までにないレベルですよ。

川嶋:その通りですね。J SPORTSはもちろん質が高いですから、新シーズンは両方で楽しんでもらうと良いですね。

【マン・オブ・ザ・シーズン】
◆本当に、アルトゥールのシーズンだった
(C)CWS Brains,LTD.
菊地:さて、いよいよ最後の大賞を決めましょう。
太田:これは僕から言わせてください。
一同:どうぞ。

太田:甲斐修侍でお願いします。以上です。
菊地:どうですか、皆さん?
本田:なぜですか?
太田:それは、甲斐修侍だからです。

河合:なるほど(笑)。でもあれだね、趣旨的にはシーズンのものだから。甲斐さんはやっぱり、何十年という貢献があって、昨シーズンに引退した。シーズンという捉え方では、甲斐さんじゃないかな。
軍記:甲斐さんがこの話題に出てきたら、もはや誰も勝てないでしょ。
川嶋:プレー面の活躍だけではなくて、象徴的ってことでは、甲斐さんも該当しますけどね……。

軍記:アルトゥール!
川嶋:アルトゥールですかね。
河合:アルトゥールか、木暮賢一郎監督だね。

菊地:これまでの流れだと、アルトゥールか、木暮賢一郎か、デス表紙でしょ。
一同:(笑)。

菊地:もしくは、「アルトゥール-チアゴライン」っていうのは?
太田:そういうの、うまいなぁ。でも、プレーにしちゃうとね。
本田:じゃあ、フットサル大賞は「アルトゥール-チアゴライン」です!:って、なんだそれって感じに(笑)。

菊地:それは間違いないね。
河合:いきなり、流行語のようになっちゃう。

本田:受けて決めるチアゴか、出し手のアルトゥールか。
太田:「アルトゥールの縦パス」、でも良いよね。「MVPは縦パスです!」。え、パス?:って。
川嶋:まさかの、MVPの「P」はパスの「P」という。

太田:それ、ボールが主役ですね。「SFIDA」の公式試合球「INFINITO(インフィニート)。昨シーズンは、ボールが良い仕事をした、と。
一同:(笑)。

菊地:もちろん、今後はそういうシーズンがあっても良いかもしれないけど……。じゃあ話を戻しますが、みなさん、アルトゥールですね。

太田:ここは文句なしだと思います。
本田:FリーグでMVPを獲れなくて、じゃあどこで獲るんだって、ここでしょ。

川嶋:リーグでも、満場一致だと思っていたから、選手もビックリしてましたよね。小曽戸も、「え、俺?」ってなってた。ヴィニシウスとかが、おめでとうって祝福してくれたことで、ようやく本人も喜びが出た感じ。
軍記:そこは、事前に知らないんだね。

川嶋:そういうことだと思います。ベスト5は知らされていると思いますけど。
河合:確かに、表彰式の後に話したら、「アルトゥールだと思っていたら俺だったのでビックリりしました」って。

本田:でも本当に、アルトゥールのシーズンでしたよ。
菊地:ああやってダイレクトで蹴っていいんだって思った。

太田:ピヴォ当てのダイレクトですね。あれって実は、かなり怖いと思います。勇気がいる。
菊地:基本的には、2タッチで回しているから、名古屋のような安定したパス回しもあるけど、そのリズムを崩してミスマッチを突くには、もちろんダイレクトが必要。でも、ミスも多くなるし、なかなかみんなやらない。それをドンドン入れていくから、見ていてすごく面白かった。

太田:大阪は、ちゃんとダイレクトのピヴォ当てのパターンがいくつかあって、それが確立していた。
本田:ジョガーダってやつですね。

菊地:では、マン・オブ・ザ・シーズンはアルトゥールで決定です!
一同:異論なしです。おめでとうございます!

【フットサル大賞2016-2017】
■選考対象期間:
2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金)
■選考対象者:
国外で活動する日本人を含む、国内選手および指導者、スタッフなど
■選考審査参加媒体:
菊地芳樹(ストライカーDX):※審査委員長
太田武志(フットサルナビ)
河合拓(FutsalX)
川嶋正隆(超ワールドサッカー)
軍記ひろし(Futsalgraphic)
本田好伸(FutsalEDGE)
■表彰::※所属クラブは2016-2017シーズン
「マン・オブ・ザ・シーズン」
アルトゥール(シュライカー大阪)

「ベスト5」
アルトゥール(シュライカー大阪)
チアゴ(シュライカー大阪)
中井健介(ペスカドーラ町田)
星龍太(名古屋オーシャンズ)
西谷良介(フウガドールすみだ)

「ベスト監督賞」
木暮賢一郎(シュライカー大阪)

「ブレイク賞」
加藤(シュライカー大阪)

■特別賞:
「広報活動賞」
小曽戸允哉(シュライカー大阪)

「未来賞」
Fリーグ育成組織の選手

「がっかり賞」
フットサル日本代表
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各カテゴリーの日本代表年間スケジュールが発表! カタールW杯予選や女子アジアカップなど

日本サッカー協会(JFA)は17日、2022年の日本代表年間スケジュールを発表した。 2021年は、コロナ禍において東京オリンピックやカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選が開催。一方で、世代別の国際大会が中止になるなど、大きな変更が起きたシーズンだった。 2022年に関しては、日本代表はカタールW杯が11月21日から12月18日まで開催。その出場権を懸け、1月27日に中国代表、2月1日にサウジアラビア代表、3月24日にオーストラリア代表、3月29日にベトナム代表と対戦。現在2位につける中で、そのまま出場権確保といきたいところだ。 なお、2022年最初の試合は、1月21日のキリンチャレンジカップ2022のウズベキスタン代表戦となる。 また、5月から6月にかけてと9月にインターナショナルウィンドウが設定。7月には19日から27日に中国でEAFF E-1サッカー選手権が予定されている。 同日会見に出席した反町康治技術委員長は、5月から6月にかけては4試合の親善試合を予定していると明言。ただ、カタールW杯開幕直前の11月の強化試合については海外組との折り合いもあるため未定とのこと。「できて2試合」とのみ答えた。 なでしこジャパンは、1月にトレーニングキャンプを実施。その後、1月20日からAFC女子アジアカップがインドで開催され、2月6日まで行われる、その後は4月、6月、11月にインターナショナルウインドウが設定されているほか、7月にはトレーニングキャンプとEAFF E-1サッカー選手権、9月にはアジア競技大会、10月には2試合の国際親善試合が予定されている。 大岩剛監督の就任が決定した2024年のパリ五輪出場を目指すU-21日本代表は、3月にトレーニングキャンプと海外遠征を予定。5月にはAFC U-23アジアカップがウズベキスタンで行われる。9月には中国で開催されるアジア競技大会に出場、11月には海外遠征も予定されている。 その他、U-19日本代表は9月にU-20アジアカップ予選、 U-16日本代表は9月から10月にかけてU-17アジアカップ予選が開催。U-20日本女子代表は8月にコスタリカでU-20女子W杯、U-17日本女子代表は10月にインドでU-17女子W杯が開催される。 また、フットサル日本代表は10月にフットサルアジアカップがクウェートで開催。その地区予選が4月上旬に予定されている。 各カテゴリーの日本代表のスケジュールは以下の通り。 ◆2022年 年間スケジュール 【SAMURAI BULE(日本代表)】 ・1月21日 キリンチャレンジカップ2022 vsウズベキスタン代表/埼玉スタジアム2002 ・1月27日 カタールW杯アジア最終予選 vs中国代表/埼玉スタジアム2002 ・2月1日 カタールW杯アジア最終予選 vsサウジアラビア代表/埼玉スタジアム2002 ・3月24日 カタールW杯アジア最終予選 vsオーストラリア代表/未定 ・3月29日 カタールW杯アジア最終予選 vsベトナム代表/埼玉スタジアム2002 ・5月30日〜6月14日 FIFA インターナショナルウインドウ ・7月19日〜7月27日 EAFF E-1サッカー選手権/中国 ・9月19日〜9月27日 FIFA インターナショナルウインドウ ・11月21日〜12月18日 カタールW杯 【なでしこジャパン(日本女子代表)】 ・1月11日〜1月16日 トレーニングキャンプ ・1月20日〜2月6日 AFC 女子アジアカップ/インド ・4月4日〜4月12日 FIFA インターナショナルウインドウ ・6月20日〜6月28日 FIFA インターナショナルウインドウ ・7月13日〜7月17日 トレーニングキャンプ ・7月19日〜7月27日 EAFF E-1サッカー選手権/中国 ・9月7日〜9月25日 アジア競技大会/中国・杭州 ・10月6日 国際親善試合/ノエビアスタジアム神戸 ・10月9日 国際親善試合/長野Uスタジアム ・11月7日〜11月15日 FIFA インターナショナルウインドウ 【U-21日本代表】 ・3月6日〜3月9日 トレーニングキャンプ ・3月21日〜3月29日 海外遠征 ・5月8日〜5月11日 トレーニングキャンプ ・5月23日〜6月19日 AFC U-23アジアカップ/ウズベキスタン ・9月7日〜9月25日 アジア競技大会/中国・杭州 ・11月14日〜11月22日 海外遠征 【U-19日本代表】 ・2月27日〜3月2日 トレーニングキャンプ ・3月21日〜3月29日 海外遠征 ・4月24日〜4月27日 トレーニングキャンプ ・5月26日〜6月13日 海外遠征 ・8月14日〜8月17日 トレーニングキャンプ ・9月5日〜9月19日 AFC U-20アジアカップ予選 ・11月14日〜11月22日 海外遠征 【U-18日本代表】 ・2月下旬〜3月上旬 トレーニングキャンプ ・6月18日〜6月22日 トレーニングキャンプ ・8月22日〜8月28日 SBSカップ国際ユースサッカー/静岡 ・11月14日〜11月22日 海外遠征 【U-17日本代表】 ・3月16日〜3月21日 トレーニングキャンプ ・8月8日〜8月14日 国内大会 ・9月13日〜9月19日 国際ユースサッカー/新潟 ・11月14日〜11月22日 海外遠征 【U-16日本代表】 ・2月上旬 トレーニングキャンプ ・3月中旬 トレーニングキャンプ ・4月10日〜4月20日 モンテギュー国際大会/フランス ・6月8日〜6月12日 U-16インターナショナルドリームカップ/ユアテックスタジアム仙台 ・7月10日〜7月14日 トレーニングキャンプ ・8月中旬 海外遠征 ・9月26日〜10月10日 AFC U-17アジアカップ予選 ・11月中旬 海外遠征 【U-15日本代表】 ・2月上旬 トレーニングキャンプ ・6月中旬 海外遠征 ・8月上旬 トレーニングキャンプ ・10月下旬 海外遠征 【U-20日本女子代表】 ・3月6日〜3月10日 トレーニングキャンプ ・5月8日〜5月12日 トレーニングキャンプ ・6月13日〜6月30日 海外遠征 ・7月29日〜8月5日 トレーニングキャンプ ・8月6日〜8月30日 U-20女子ワールドカップ/コスタリカ 【U-17日本女子代表】 ・2月27日〜3月3日 トレーニングキャンプ ・4月10日〜4月14日 トレーニングキャンプ ・5月15日〜5月20日 トレーニングキャンプ ・7月10日〜7月14日 トレーニングキャンプ ・8月中旬 海外遠征 ・9月30日〜10月6日 トレーニングキャンプ ・10月 U-17女子ワールドカップ/インド 【U-15日本女子代表】 ・8月 トレーニングキャンプ 【フットサル日本代表】 ・1月20日〜2月4日 FIFA インターナショナルウインドウ ・4月上旬 フットサルアジアカップ地区予選 ・9月5日〜9月12日 トレーニングキャンプ ・9月15日 国際親善試合/松江市総合体育館 ・9月18日 国際親善試合/スカイホール豊田 ・10月上旬〜中旬 フットサルアジアカップ ・11月5日〜11月9日 トレーニングキャンプ 【フットサルU-19日本代表】 ・3月7日〜3月14日 海外遠征/スペイン ・5月27日〜6月5日 トレーニングキャンプ ・12月25日〜12月27日 トレーニングキャンプ 【フットサル日本女子代表】 ・8月 トレーニングキャンプ ・11月 海外遠征 【ビーチサッカー日本代表】 ・2月 トレーニングキャンプ ・5月 トレーニングキャンプ ・6月 海外遠征 ・8月 トレーニングキャンプ ・10月25日〜10月29日 インターコンチネンタルカップ/UAE 【サッカーe日本代表】 ・1月27日〜1月28日 FIFAe Nations Online Qualifiers 2022 Play-In Match Week2 ・3月10日〜3月11日 FIFAe Nations Online Qualifiers 2022 Play-In Match Week3 ・4月7日〜4月8日 FIFAe Nations Online Qualifiers 2022 Play-In Match Week4 ・4月下旬 サッカーe日本代表選考 ・5月19日〜5月21日 FIFAe Nations Online Qualifiers 2022 Play-In Main Stage ・6月7日〜6月12日 FIFAe Nations Playoffs 2022 ・7月18日〜7月24日 FIFAe Nations Cup 2022 2021.12.17 14:47 Fri

フットサル日本代表新監督に木暮賢一郎氏、女子代表は元フウガ監督の須賀雄大氏が就任

日本サッカー協会(JFA)は22日、フットサル日本代表、フットサル日本女子代表の新監督を発表した。 男子は元フットサル日本代表の木暮賢一郎氏(42)、女子は須賀雄大氏(39)が就任することを発表した。 木暮氏は、FIRE FOX(ファイルフォックス)でプレーし、その後スペインへ渡ると、クリペウス・ナサレノ、カルニセール・トレホン、MNP ブハランセ、ヘステサ・グアダラハラでプレー。2008年にはFリーグの名古屋オーシャンズへと加入して2012年までプレーした。 フットサル日本代表としては2000年から2012年にわたってプレー。2004年、2008年、2012年にはフットサルワールドカップに出場し、2006年にはAFC年間最優秀フットサル選手賞を受賞した。 引退後は、FリーグU-23選抜の監督やシュライカー大阪の監督を務め、2016年4月にはフットサル日本代表も指揮。その後は、フットサル日本代表のコーチやU-20フットサル日本代表のコーチを務めた後、2018年にU-18フットサル日本女子代表の監督を務め、2019年からU-20フットサル日本代表の監督を務めていた。 須賀氏は、暁星高校サッカー部出身で、そのサッカー部メンバーで「森のくまさん」を立ち上げ。同期の元フットサル日本代表FP北原亘、FP稲葉洸太郎と共にプレーした。 その後、BOTSWANA MEGUROに合流し、東京都のフットサルリーグを戦うと、徐々に昇格を繰り返し1部まで昇格。2005年に監督となると、そのチームがFUGA MEGUROと名前を変え、その後、FUGA TOKYOを経て、2011年いはフウガすみだに改名。2014年からはフウガドールすみだとしてFリーグに参戦し、その間監督を務めていた。 2020-21シーズンで監督を退任。今回新たにフットサル日本女子代表の監督を務める。 2021.11.22 20:05 Mon

元フットサル日本代表の湘南FP久光重貴が39歳で他界、ガンと闘病しながらFリーグでプレー

湘南ベルマーレは20日、フットサルクラブに所属するFP久光重貴が他界したことを発表した。39歳だった。 久光はヴェルディ川崎の下部組織出身で、帝京高校へ進学。その後、カスカヴェウ(現ペスカドーラ町田)に加入してフットサルを始める。 2007年に開幕したFリーグにも参加。2008年からは湘南ベルマーレでプレーした。 フィクソ(サッカーでいうディフェンダー)のポジションでプレー。2009年にはフットサル日本代表にも選出されていたが、2011年に骨髄炎を発病。2013年7月には右上葉肺腺癌が発見された。 その後現役復帰を果たし、闘病生活を送りながらFリーグでもプレー。通算で135試合に出場。今シーズンもメンバーに登録されていた。 湘南によると、19日に久光が逝去したとのことだ。 2020.12.20 21:30 Sun

日本開催ならず…2020年フットサルW杯はリトアニアで開催

▽国際サッカー連盟(FIFA)は26日、ルワンダのキガリでFIFA評議会を開催。2020年に開催されるFIFAフットサルワールドカップの開催地が、リトアニアに決定したと発表した。 ▽2020年のフットサルワールドカップには、日本も開催地として立候補。2016年3月24日に日本サッカー協会(JFA)がFIFAに対し招致に関する意思を表明した。Fリーグの名古屋オーシャンズが本拠地とする愛知県を開催候補地とする開催最終書類「招致ブック」を提出していたものの、招致は叶わなかった。 ▽JFAは、招致が叶わなかったことを受け、FIFAフットサルワールドカップ2020日本招致委員会の小倉純二委員長、JFAの田嶋幸三会長のコメントを発表した。 ◆小倉純二委員長(FIFAフットサルワールドカップ2020日本招致委員会) 「FIFAフットサルワールドカップ2020の開催地に決定したリトアニアに心からおめでとうと伝えたいです。暑くても寒くても、どんな時間でも、女性でも男性でも楽しむことができるフットサルが、リトアニアでの開催を機にさらに発展し、世界に発信されることを願っています」 「2020年の日本/愛知での開催は叶いませんでしたが、フットサルが競技スポーツとして、生涯スポーツとして、日本でその地位を確固たるものにできるよう、日本サッカー協会、Fリーグが一体となって取り組んでいくつもりです。最後になりますが、招致活動、スポーツ普及活動をともに進めてくださった愛知県、大村秀章知事にお礼申し上げます」 ◆田嶋幸三会長(日本サッカー協会) 「FIFAフットサルワールドカップ開催地となったリトアニア、おめでとうございます。世界各国の最高峰のパフォーマンスを間近で見ていただき、フットサルの魅力をさらに拡散させたいと、この数年間、愛知県とともに招致活動を行ってきました」 「2020年に愛知で開催することはできませんが、招致活動を通じて、愛知県を中心にフットサルの普及や発信がなされたことは必ず未来につながります。フットサル日本代表としては、このリトアニアでのワールドカップ出場を目指し、引き続き北澤豪フットサル委員長ならびにブルーノ監督のもとしっかりと強化を進めていきたいと思います。招致活動にご協力、ご尽力いただきました愛知県をはじめ、関係者の皆様に心から御礼申し上げます」 2018.10.27 10:30 Sat
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