【プレビュー】王子の最後迫るローマ、6連覇懸かるユーベを止められるか《ローマvsユベントス》
2017.05.14 08:00 Sun
▽セリエA第36節、ローマvsユベントスが日本時間14日27:45にスタディオ・オリンピコでキックオフされる。セリエA6連覇に王手をかける首位ユベントス(勝ち点85)と、ホームで優勝阻止を狙う2位ローマ(勝ち点78)による白熱の頂上決戦だ。
▽一方、アタランタ、トリノ相手の2戦連続ドローで6連覇に向けて足踏みが続くユベントスだが、ミッドウィークに行われたCL準決勝では難敵モナコに2戦合計4-1で勝ち切り、2年ぶり9度目の決勝進出を果たした。また、17日にはラツィオとのコッパ・イタリア決勝を控えており、21年ぶりのCL制覇を含めシーズン3冠達成を目指すビアンコ・ネロとしては、今回のローマ戦でのリーグ6連覇達成で今後の戦いに弾みを付けたいところだ。
▽なお、昨年12月に行われた前回対戦では、前半序盤にFWイグアインが挙げた見事なゴールを守り切ったユベントスが圧倒的な強さを誇るユベントス・スタジアムでウノゼロの勝利を収めている。
▽ローマ予想スタメン
DF:リュディガー、マノラス、ファシオ、エメルソン・パルミエリ
MF:レアンドロ・パレデス、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:サラー、ペロッティ、エル・シャーラウィ
負傷者:MFフロレンツィ、ナインゴラン、FWゼコ、ペロッティ
出場停止者:MFストロートマン(2/2)
▽システムに関しては[3-4-3]、[4-2-3-1]の可能性もあるが、ゼコ不在を受けてペロッティをゼロトップに配した昨季も採用していた[4-3-3]で臨む可能性が高い。あるいは、指揮官がトッティに花を持たせる采配に出れば、トップ下にナインゴラン、1トップにトッティを置く[4-2-3-1]の採用も考えられる。
▽ユベントス予想スタメン
DF:リヒトシュタイナー、ボヌッチ、ベナティア、アサモア
MF:ピャニッチ、リンコン
MF:クアドラード、ディバラ、マンジュキッチ
FW:イグアイン
負傷者:DFルガーニ、MFケディラ、FWピアツァ
出場停止者:なし
▽ケディラ、ピアツァ、ルガーニが負傷で欠場する。マルキジオも負傷で出場が危ぶまれたが、招集メンバー入りした。CLモナコ戦を戦った影響と翌水曜日にコッパ・イタリア決勝を控えることから、主力を一部温存するとイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は予想している。
★注目選手
◆ローマ:FWモハメド・サラー
▽その厳しい状況の中でローマが絶対王者を撃破するためには、今季リーグ戦13ゴール12アシストと圧巻のスタッツでチームの攻撃をけん引するエジプト代表FWの活躍が必須だ。ゼコという前線の核を欠く中で、エル・シャーラウィらアジリティと突破力に優れた小兵アタッカーと共に流動的な仕掛けで相手の堅守攻略が求められる。とりわけ、サラーには世界屈指の左サイドバック、アレックス・サンドロとのマッチアップを制すと共に、その先にいる“BBC”、名手ブッフォンという二重の壁をぶち破る働きが期待される。
◆ユベントス:ミラレム・ピャニッチ
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▽前々節のローマ・ダービーで宿敵ラツィオ相手に痛恨の敗戦を喫したローマは、逆転でのスクデット獲得はおろか、3位ナポリ(勝ち点77)との勝ち点差が「1」に縮まり、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)ストレートインにも暗雲が漂う。それでも、直近のミラン戦ではエースFWゼコのドッピエッタの活躍などで、4-1の快勝を収めてバウンスバックに成功した。迎えた今節の大一番では、引き分け以下で宿敵の6連覇を目前で拝むことになるうえ、ナポリに2位の座を奪われる可能性もあり、必勝が求められる。また、今季限りでの現役引退が噂されるFWトッティにとって最後のユベントス戦となるため、是が非でも勝利で飾りたいところだ。▽なお、昨年12月に行われた前回対戦では、前半序盤にFWイグアインが挙げた見事なゴールを守り切ったユベントスが圧倒的な強さを誇るユベントス・スタジアムでウノゼロの勝利を収めている。
◆ローマ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽ローマ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:シュチェスニーDF:リュディガー、マノラス、ファシオ、エメルソン・パルミエリ
MF:レアンドロ・パレデス、デ・ロッシ、ナインゴラン
FW:サラー、ペロッティ、エル・シャーラウィ
負傷者:MFフロレンツィ、ナインゴラン、FWゼコ、ペロッティ
出場停止者:MFストロートマン(2/2)
▽ローマ・ダービーで犯したシミュレーションによる2試合出場停止の2試合目となるストロートマンが欠場となる。負傷者に関しては、長期離脱中のフロレンツィに加えて、直近のミラン戦でふくらはぎを痛めたエースFWゼコが欠場する。また、同試合でそれぞれふくらはぎと足首を痛めたナインゴラン、ペロッティに関しても欠場の可能性がある。仮に、両選手が間に合わない場合、グルニエやブルーノ・ペレスが代役を担うことになる。
▽システムに関しては[3-4-3]、[4-2-3-1]の可能性もあるが、ゼコ不在を受けてペロッティをゼロトップに配した昨季も採用していた[4-3-3]で臨む可能性が高い。あるいは、指揮官がトッティに花を持たせる采配に出れば、トップ下にナインゴラン、1トップにトッティを置く[4-2-3-1]の採用も考えられる。
◆ユベントス◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽ユベントス予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ブッフォンDF:リヒトシュタイナー、ボヌッチ、ベナティア、アサモア
MF:ピャニッチ、リンコン
MF:クアドラード、ディバラ、マンジュキッチ
FW:イグアイン
負傷者:DFルガーニ、MFケディラ、FWピアツァ
出場停止者:なし
▽ケディラ、ピアツァ、ルガーニが負傷で欠場する。マルキジオも負傷で出場が危ぶまれたが、招集メンバー入りした。CLモナコ戦を戦った影響と翌水曜日にコッパ・イタリア決勝を控えることから、主力を一部温存するとイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は予想している。
★注目選手
◆ローマ:FWモハメド・サラー
Getty Images
▽眼前でのユベントス優勝阻止を狙うローマの注目プレーヤーはサラーだ。今回の一戦では日程面、ホームアドバンテージを有するローマだが、27ゴールで得点ランキングトップに立つゼコがケガで、中盤の要ストロートマンが出場停止、いずれも軽傷を抱えるナインゴラン、ペロッティに欠場の可能性が噂されるなど、主力数名を欠いての戦いを強いられる見込みだ。▽その厳しい状況の中でローマが絶対王者を撃破するためには、今季リーグ戦13ゴール12アシストと圧巻のスタッツでチームの攻撃をけん引するエジプト代表FWの活躍が必須だ。ゼコという前線の核を欠く中で、エル・シャーラウィらアジリティと突破力に優れた小兵アタッカーと共に流動的な仕掛けで相手の堅守攻略が求められる。とりわけ、サラーには世界屈指の左サイドバック、アレックス・サンドロとのマッチアップを制すと共に、その先にいる“BBC”、名手ブッフォンという二重の壁をぶち破る働きが期待される。
◆ユベントス:ミラレム・ピャニッチ
Getty Images
▽ローマで5年間主力としてプレーし、今季からユベントスに加入したプレーメーカーに注目だ。志願しての移籍だったため、ロマニスタから激しいブーイングを浴びること必至だが、その中で持ち前のボールスキルと優れたプレービジョンを生かして冷静にゲームを作れるかが注目となる。そのピャニッチはシーズン前半戦こそ、試合中に消えていることが多かったが、[4-2-3-1]の2センターでプレーするようになって以降は高パフォーマンスを維持。流れの中での急所を突くパスや精度の高いプレースキックでチャンスを生み出し、欠かせない戦力となった。通常、コンビを組むケディラに加え、マルキジオも負傷の影響でプレーできない可能性が高く、リンコンとのコンビとなりそうだが、中盤をけん引するような働きを見せ、古巣の前で優勝を果たせるか。PR
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