イバ封じた東京Vが今季初のドローで絶好調の首位横浜FCの連勝をストップ《J2》

2017.05.07 18:35 Sun
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J2リーグ第12節の東京ヴェルディvs横浜FCが7日に味の素スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。

▽前節、今季初の逆転勝利を飾った4位東京Vと、3試合連続4ゴールを奪って3連勝の首位横浜FCによる上位対決。前節、ツエーゲン金沢に競り勝った東京Vは、その試合から先発3人を変更。脳震とうを起こしたドウグラス・ヴィエイラ、アラン・ピニェイロ、中後に代わって安在、橋本、高木善が先発に入った。対する横浜FCは、愛媛FCに4-0で快勝した試合と全く同じメンバーを起用。3戦連発中で得点ランクトップのイバと野村、ジョン・チュングンが前線に並んだ。なお、古巣対戦の三浦知良はケガのため招集外となった。
▽ゴールデンウィーク連戦の最終戦となるこの試合、立ち上がりから上位対決らしい緊迫感のある攻防が繰り広げられた中、東京Vが先手を奪う。7分、相手陣内中央の位置で得たFKの場面でキッカーの安在が長い助走をつけて左足を振り抜く。ゴール前でバウンドしたボールをGK高丘が前にこぼすと、これにいち早く反応した高木大が冷静に流し込み、先制に成功した。

▽最前線に抜擢された高木大の今季初ゴールでリードを奪った東京Vは、攻守両面で相手を圧倒する。14分には梶川のボール奪取からのカウンターで安西の左クロスをファーで安在が頭で落とし、高木大がダイレクトシュート。さらに18分には右サイドでボールを持った安在が左足のロングシュートを狙う。だが、高木大のシュートはGK高丘の好守、安在のシュートはクロスバーに阻まれ、追加点とはならない。

▽一方、28分にボックス内で粘ったイバの左足シュートでようやく攻撃の形を作った横浜FC。すると30分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーの野村のクロスをゴール前でイバが頭で合わせる。これは右ポストを叩くも、こぼれ球を佐藤が流し込み、ワンチャンスを生かして追いついた。その後は追いつかれた東京Vが盛り返すも、前半は1-1のまま終了した。
▽互いに選手交代なしで迎えた後半も前半同様に拮抗した入りとなる。徐々に流れを掴んだ東京Vは、57分に左サイドをえぐった安西のクロスをファーにフリーで走り込んだ橋本がダイレクトで合わせるが、わずかに枠の右に外れる。一方の横浜FCは直後にイバの突破と小宮山のミドルシュートでゴールを脅かし、こちらも譲らない。

▽流れを変えたい東京Vのロティーナ監督は、66分に高木大を下げて切り札のアラン・ピニェイロ、74分に橋本に代えて若手MF渡辺を投入。この交代で攻勢を強めると、71分にボックス内で内田が競ったこぼれ球に反応した高木善、直後には左サイドをえぐった安西からのマイナスの折り返しを安在がシュートするが相手GK高丘、DFのブロックに阻まれる。

▽一方、守勢が続く横浜FCはいずれも抑え込まれた前線3枚を入れ替えて寺田、大久保、津田のベテランアタッカーを続けて投入。すると85分、カウンターからドリブルで持ち上がった佐藤からパスを受けた大久保に決定機も、ボックス左で放ったシュートは左ポストを直撃。

▽その後、後半アディショナルタイムに東京Vがセットプレーの流れから内田が際どいシュートを放つが、これも枠を捉え切れず、試合は1-1のままタイムアップ。上位対決に相応しい4位東京Vと首位横浜FCによる白熱の一戦は1-1のドロー決着。苦戦を強いられた横浜FCは連勝が「3」でストップも、首位をキープした。一方の東京Vは今季初のドローとなった。
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