【プレビュー】今季4度目の首都ダービー! ジャッロロッソの2大レジェンドは最後の勇姿か《ローマ vs ラツィオ》
2017.04.30 07:00 Sun
▽セリエA第34節、ローマvsラツィオの“デルビー・デッラ・カピターレ”が日本時間30日19:30にスタディオ・オリンピコでキックオフされる。共にチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)ストレートインを目指す2位ローマ(勝ち点75)と、4位ラツィオ(勝ち点64)による今季4度目の首都ダービーだ。
▽一方、ナポリ、ジェノア相手に勝ち点を取りこぼしてCL出場権獲得が絶望的となったラツィオだが、直近のパレルモ戦をFWケイタのトリプレッタ、FWインモービレのドッピエッタなどで6-1の大勝を収め、ELストレートインとなる4位の座をきっちりキープ。だが、ローマと同様に6位ミラン(勝ち点58)との勝ち点差は6ポイントと予断を許さない。今節で宿敵をきっちり叩いて4位の座を死守したい。
▽昨年12月に行われた前回対戦では、ローマがMFストロートマン、MFナインゴランの2ゴールで快勝し、リーグ戦でのダービー4連勝を達成。だが、コッパ・イタリア準決勝では1勝1敗も2戦合計4-3としたラツィオが決勝進出を決めており、気持ちの面ではラツィオがやや優位とみる。
▽ローマ予想スタメン
DF:リュディガー、マノラス、ファシオ、エメルソン・パルミエリ
MF:デ・ロッシ、ストロートマン
MF:サラー、ナインゴラン、エル・シャーラウィ
FW:ゼコ
負傷者:MFフロレンツィ、デ・ロッシ、FWトッティ
出場停止者:なし
▽システムに関しては[3-4-3]と[4-2-3-1]を併用しているが、本職センターバックのリュディガーを右サイドバックに配し、より攻守のバランスに長けた後者のシステム採用が濃厚だ。策士スパレッティ監督は、戦況に合わせてMFブルーノ・ペレスの投入や[3-4-3]への布陣変更で戦い方に変化を加えることになるはずだ。
▽ラツィオ予想スタメン
DF:バストス、デ・フライ、ワラセ
MF:バスタ、パローロ、ビリア、ミリンコビッチ=サビッチ、ルリッチ
FW:フェリペ・アンデルソン、インモービレ
負傷者:GKマルケッティ、MFムルジャ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては守護神マルケッティが間に合わない以外、主力に離脱者はいない。システムに関しては、中盤を一枚削ってインモービレの下に直近のパレルモ戦でトリプレッタを記録したケイタをフェリペ・アンデルソンと共に2トップで並べる[3-4-2-1]の布陣のオプションも考えられるが、インザーギ監督はケイタをジョーカーとして手元に置く堅実な策を採る見込みだ。
★注目選手
◆ローマ:MFラジャ・ナインゴラン
▽鋭い出足と球際の強さで相手のアンカーポジションに入るレジスタや最終ラインにプレッシャーをかけてショートカウンターの担い手となると共に、献身的なプレスバックで中盤の守備を助ける攻撃的な守備。圧倒的なスタミナとアジリティを武器としたフィニッシャーとしての働きと、攻守両面で重要な役割を担う。先日のペスカーラ戦でキャリア初の2桁ゴールを記録したベルギー代表MFには、ゼコやサラーと共にフィニッシュの局面に絡む仕事、カウンターの起点となるビリアを潰す重要なタスクをこなすことが期待される。
◆ラツィオ:MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ
▽パローロと共に中盤の幅広いエリアをカバーするダイナモは、正確なラストパスに加え、豪快な攻撃参加が最大の持ち味。とりわけ、前線で最終ラインと積極的に駆け引きするインモービレ、サイドに流れてドリブル突破やクロスを狙うフェリペ・アンデルソンとの相性は良く、インモービレが空けたスペースに飛び込んでフィニッシュに絡む形はラツィオの得点パターンの1つだ。また、コッパ・イタリアでのダービーでは2試合共に貴重なゴールを記録しており、今やローマキラーとの呼び声も高い。
PR
▽前々節にアタランタとの上位対決をドローで終え、リーグ戦連勝が「4」でストップすると共に、逆転でのスクデット獲得が絶望的となったローマだが、直近のペスカーラ戦を4-1で大勝し、今季の最低限のノルマである2位死守に成功。だが、現在3位のナポリ(勝ち点71)との勝ち点差はわずかに4ポイントと、CLストレートインに向けて厳しい戦いが続く。ラツィオ、ミラン、ユベントスとの強豪3連戦の初戦となる今回の一戦では、宿敵相手の勝ち点3奪取が必須。加えて、今季終了後に契約が満了するFWトッティ、MFデ・ロッシに関してはこれが最後のダービーとなる可能性もあるだけに、2人のレジェンドに勝利を捧げたいところだ。▽昨年12月に行われた前回対戦では、ローマがMFストロートマン、MFナインゴランの2ゴールで快勝し、リーグ戦でのダービー4連勝を達成。だが、コッパ・イタリア準決勝では1勝1敗も2戦合計4-3としたラツィオが決勝進出を決めており、気持ちの面ではラツィオがやや優位とみる。
◆ローマ◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽ローマ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:シュチェスニーDF:リュディガー、マノラス、ファシオ、エメルソン・パルミエリ
MF:デ・ロッシ、ストロートマン
MF:サラー、ナインゴラン、エル・シャーラウィ
FW:ゼコ
負傷者:MFフロレンツィ、デ・ロッシ、FWトッティ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しても長期離脱中のフロレンツィ以外に目立った離脱者はおらず、軽傷を抱えるデ・ロッシとトッティの2人のバンディエラも起用できる見込みだ。
▽システムに関しては[3-4-3]と[4-2-3-1]を併用しているが、本職センターバックのリュディガーを右サイドバックに配し、より攻守のバランスに長けた後者のシステム採用が濃厚だ。策士スパレッティ監督は、戦況に合わせてMFブルーノ・ペレスの投入や[3-4-3]への布陣変更で戦い方に変化を加えることになるはずだ。
◆ラツィオ◆
【3-5-2】
【3-5-2】
▽ラツィオ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ストラコシャDF:バストス、デ・フライ、ワラセ
MF:バスタ、パローロ、ビリア、ミリンコビッチ=サビッチ、ルリッチ
FW:フェリペ・アンデルソン、インモービレ
負傷者:GKマルケッティ、MFムルジャ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては守護神マルケッティが間に合わない以外、主力に離脱者はいない。システムに関しては、中盤を一枚削ってインモービレの下に直近のパレルモ戦でトリプレッタを記録したケイタをフェリペ・アンデルソンと共に2トップで並べる[3-4-2-1]の布陣のオプションも考えられるが、インザーギ監督はケイタをジョーカーとして手元に置く堅実な策を採る見込みだ。
★注目選手
◆ローマ:MFラジャ・ナインゴラン
Getty Images
▽ローマの注目プレーヤーは、ビッグマッチで輝きを放つナインゴランだ。卓越した身体能力とスタミナ、安定したテクニックを武器とする万能型MFは、昨シーズンからプレーするトップ下のポジションでスパレッティの戦術を完璧に機能させている戦術上の要だ。▽鋭い出足と球際の強さで相手のアンカーポジションに入るレジスタや最終ラインにプレッシャーをかけてショートカウンターの担い手となると共に、献身的なプレスバックで中盤の守備を助ける攻撃的な守備。圧倒的なスタミナとアジリティを武器としたフィニッシャーとしての働きと、攻守両面で重要な役割を担う。先日のペスカーラ戦でキャリア初の2桁ゴールを記録したベルギー代表MFには、ゼコやサラーと共にフィニッシュの局面に絡む仕事、カウンターの起点となるビリアを潰す重要なタスクをこなすことが期待される。
◆ラツィオ:MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ
Getty Images
▽一方、ラツィオの注目プレーヤーは、22歳の新鋭MFのミリンコビッチ=サビッチだ。190cmを超える長身に加え、優れた戦術眼とテクニックを併せ持つ万能型MFは、インザーギ監督の志向するトランジション・サッカーを機能させるキーマンの1人だ。▽パローロと共に中盤の幅広いエリアをカバーするダイナモは、正確なラストパスに加え、豪快な攻撃参加が最大の持ち味。とりわけ、前線で最終ラインと積極的に駆け引きするインモービレ、サイドに流れてドリブル突破やクロスを狙うフェリペ・アンデルソンとの相性は良く、インモービレが空けたスペースに飛び込んでフィニッシュに絡む形はラツィオの得点パターンの1つだ。また、コッパ・イタリアでのダービーでは2試合共に貴重なゴールを記録しており、今やローマキラーとの呼び声も高い。
PR
|
関連ニュース