AG奪うも逃げ切り失敗のユナイテッドが敵地での初戦をドローで終える《EL》

2017.04.14 06:11 Fri
Getty Images
▽ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、アンデルレヒトvsマンチェスター・ユナイテッドが13日にコンスタンティン・ヴァンデン・ストックで行われ、1-1のドローに終わった。

▽ラウンド16でロストフを2戦合計2-1の僅差で破ったユナイテッドは、国内リーグで21戦無敗中も11勝10分けと勝ち切れない試合が目立つ。直近のサンダーランド戦で快勝したプレミア5位のチームは、今週末に首位のチェルシーとのビッグマッチを控える中でベルギーの名門クラブとのアウェイゲームに臨んだ。“EL優先”を示唆するモウリーニョ監督は、この一戦に向けて負傷者を除く現状のベストメンバーを起用。GKにカップ戦GKのロメロが入ったものの、イブラヒモビッチやポグバ、ムヒタリャン、キャリック、バイリー、バレンシアなど主力が揃った。
▽一方、ラウンド32のゼニトに続き、ラウンド16でチャンピオンズリーグ常連のアポエルを2戦合計2-0で破り、ベスト8に駒を進めたアンデルレヒト。国内リーグを首位でフィニッシュしたアンデルレヒトは、優勝プレーオフの直近2試合を1勝1分けの戦績で終えており、好調をキープしている。ホームで先勝を目指すこの一戦に向けては、今季リーグ戦20ゴールの主砲テオドルチクがベンチスタートとなったものの、19歳のベルギー代表MFティーレマンスなど、実力者がスタメンを飾った。

▽立ち上がりから拮抗した展開が続く中、ホームのアンデルレヒトがアチェンポン、ブルーノとフィニッシュに繋げていく。一方、ボールを保持するものの、なかなかフィニッシュまで持ち込めないユナイテッドは、17分に最初の決定機を作る。左サイドでラッシュフォードが入れた低いクロスをゴール前に飛び込んだイブラヒモビッチがワンタッチで合わすが、ここはGK正面を突く。さらに、このこぼれをリンガードが押し込みにかかるが、今度は右ポストに阻まれた。

▽時間の経過と共にボール支配率を増して相手を押し込むユナイテッドは、相手の高い最終ラインの裏に前線の選手を走り込ませる形やラッシュフォードの強引な個人技でゴールを目指す。
▽すると36分、中央でクサビを受けたイブラヒモビッチが右サイドに展開したボールをバレンシアが右足でクロスを供給。ラッシュフォードの右足ダイレクトシュートはGKルベン・マルティネスの好守に阻まれるが、こぼれ球を拾ったムヒタリャンがボックス左角度のないところから左足のシュートをファーポストに流し込み、アウェイのユナイテッドが先制に成功した。

▽ユナイテッドの1点リードで折り返した試合。後半はホームのアンデルレヒトが押し込む入りとなる。前半から相手の脅威となっていたアチェンポンが鋭い仕掛けで対面のバレンシアを押し込むと、左サイドを起点に再三の決定機を創出。だが、ブルーノやアチェンポンのシュートは相手DFのブロックなどに阻まれ、あと一歩で同点ゴールとはならず。

▽時間の経過と共に試合がこう着し始めると、両チームのベンチが素早く動く。ビハインドを追うホームチームは、ブルーノ、スタンチュを下げてチプシウ、ハンニを投入。対するユナイテッドは、63分にリンガードを下げてマルシャルを投入。この交代でマルシャルを左ウイング、ラッシュフォードを右ウイングに配置した。

▽この選手交代を機に試合が動き始めるも、互いに決定機には至らず。この状況を受けて、75分にはアンデルレヒトが負傷明けのテオドルチク、ユナイテッドがフェライーニを投入。フェライーニの投入で攻勢を強めたユナイテッドは、81分にフェライーニの強烈なシュートでゴールに迫ると、83分に絶好機。イブラヒモビッチのラストパスに抜け出したポグバがボックス右でGKと一対一になるが、シュートを相手GKに当ててしまい、痛恨の決定機逸。

▽すると、絶好機を逃したユナイテッドは、この直後にそのツケを払うことに。86分、左サイドを強引に持ち上がったオブラドビッチがクロスを上げると、ファーサイドから斜めに走り込んできたデンドンカーがDFダルミアンを振り切って豪快なヘディングシュート。これがゴール左隅に決まり、ホームチームが土壇場で追いついた。

▽結局、試合はこのまま1-1でタイムアップ。アウェイゴールを奪ったものの、まずい試合運びで先勝を逃したユナイテッドは、ここ最近結果が出ていないオールド・トラフォードで行われる2ndレグでベスト4進出を懸けた運命の一戦に臨むことになった。
関連ニュース

ユナイテッド&トッテナム関心のトディボ、移籍金76億円で獲得可か

ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボ(24)にかかる移籍金額が判明したようだ。 バルセロナでは大成せずだったが、2021年2月加入のニースで実力を発揮し、フランス代表にまで活躍の場を広げるトディボ。今季のニースでもダンテを相棒にリーグ・アン最少タイとなる20失点の堅守を支えており、今夏の動向が注目されるところだ。 そんなセンターバックを巡ってはプレミアリーグ勢の関心が集まり、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの名も。イギリス『talkSPORT』によると、ニースはこのDFの移籍金額を4000万ポンド(約76億3000万円)と評しているという。 なお、トディボとニースは2022年11月に2027年6月30日まで契約延長。そんなニースを保有するのはサー・ジム・ラトクリフ氏で、今年2月からユナイテッドの共同オーナーにも就任している。 2024.03.29 12:45 Fri

99億円のオルモ巡る争いにユナイテッドも? 今夏予算と退団選手次第でトライか

RBライプツィヒのスペイン代表MFダニ・オルモ(25)を巡る争いにマンチェスター・ユナイテッドも加わっているようだ。 バルセロナアカデミー出身のアタッカーはディナモ・ザグレブでのブレイクを経て、2020年1月からライプツィヒを主戦場に。ドイツでも活躍を続け、将来のステップアップ移籍も期待されるタレントだ。 この3月の代表戦でもブラジル代表相手に1ゴールを決めるなど、他クラブの目を惹きつけるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、今夏の動きが活発的になりそうなユナイテッドも関心を抱く模様だ。 マンチェスター・シティや、チェルシー、トッテナムをはじめ、レアル・マドリーとの争奪戦になるが、新たな攻撃オプションを探るユナイテッドも今夏の予算と退団選手の顔ぶれ次第ながら注目しているという。 オルモは昨年6月にライプツィヒとの契約を2027年夏まで更新したが、この夏に5200万ポンド(約99億2000万円)のリリース条項が有効となるといわれる。 サー・ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなり、戦力も含め、生まれ変わりが期待されるユナイテッド。競合必至のオルモ獲りにトライするのだろうか。 2024.03.29 12:15 Fri

ブレーメルの将来やいかに…ユナイテッドが関心寄せるユベントスの屈強CB

ユベントスのブラジル代表DFグレイソン・ブレーメル(27)には現在、マンチェスター・ユナイテッドが関心を寄せる。 2021-22シーズンのセリエA最優秀DFブレーメル。この活躍でトリノからホームタウンを共有するユベントスへステップアップし、今季は出場停止1試合を除いたリーグ戦28試合でプレーする。 そんな男は現在、新たなセンターバックを求めるユナイテッドへの移籍が噂される。 イタリア『カルチョメルカート』によると、現役セレソンは2022年夏、移籍金4400万ユーロ(約71億8000万円)+ボーナス800万ユーロ(約13億円)でユベントス入り。もちろん非常に大きな取引だが、現在の推定市場価値6000万ユーロ(約97億9000万円)を下回るものだ。 契約解除条項5000万ユーロ(約82億2000万円)の存在も報じられる一方、2028年6月までとなっている現契約には、これが2025年を境に6000万〜7000万ユーロへ変動する内容も盛り込まれているとのこと。ただし、現段階では「検討に向けての口頭合意」があるに過ぎないという。 仮にもブレーメルをユナイテッドへ売却した場合、移籍金の10%を前所属トリノへ支払う義務が発生するユベントス。最終ラインの要をキープするか、手放して財政安定化に繋げるか… ブレーメルはおそらくユナイテッドにとって現実的な選択肢。若きジャラッド・ブランスウェイト(エバートン/21)、アントニオ・シウバ(ベンフィカ/20)はブレーメル以上に値が張る。 どちらにしても契約解除条項が満額支払わればユナイテッドへ向かうことになるブレーメルだが、今夏の動向やいかに。 2024.03.29 11:10 Fri

ニューカッスル、イナシオ獲得レースをリード? 今夏6000万ユーロの契約解除金支払いを検討か

ニューカッスルが、スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)の獲得レースをリードしているようだ。ポルトガル『レコルド』が報じている。 今夏のステップアップが有力視されるイナシオは、レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールといったメガクラブからの関心が噂される。 しかし、『レコルド』によると、現時点で獲得レースをリードしているのは、今年1月にも獲得への動きを見せていたニューカッスルだという。 マグパイズは来シーズンに向け、イナシオがディフェンスラインを強化するのに適した選手であると確信しており、6000万ユーロ(約98億5000万円)に設定されている契約解除金の支払いを検討しているようだ。 なお、スポルティングは今冬にレイションイスから同じ左利きのブラジル人DFラファエウ・ポンテロを獲得しており、イナシオの流出に備えている。 2024.03.27 06:00 Wed

ユナイテッドでのアムラバトは今季限りか 存在感薄く返却決意

マンチェスター・ユナイテッドがモロッコ代表MFソフィアン・アムラバト(27)の買取りを見送ったようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じた。 カタール・ワールドカップ(W杯)4強入りのモロッコで躍動し、昨夏にフィオレンティーナからユナイテッドにローン移籍したアムラバト。この移籍が実現するまで動向が注目される人気株だったが、インパクトを欠く。 もちろん、サイドバックで使われたりのチーム事情もあるが、今やコビー・メイヌーの台頭に押され、影薄く…。中盤の軸と目されたカゼミロも常時出場が叶わずにいるなかで、あまり活躍ができずにここまできている。 ローン移籍に900万ユーロ(約14億7000万円)を投じたユナイテッドは2000万ユーロ(約32億8000万円)+アドオン500万ユーロ(約8億2000万円)の買取オプションを持つが、行使しないことを決めたという。 となれば、2025年夏まで契約を残すフィオレンティーナに舞い戻るのが既定路線だが、ユベントス行きの可能性も。ミランもその候補だが、他の選手に重きを置き、ユベントスの方はスポーツディレクター(SD)のクリスティアーノ・ジュントリ氏がファンのようだ。 2024.03.26 16:55 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly