【日本代表プレビュー】侮れないタイ戦…ハリルホジッチ監督が選ぶ“ソリューション”は
2017.03.28 13:20 Tue
▽日本代表は28日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第7節のタイ代表戦に臨む。現在首位のサウジアラビア代表と勝ち点で並ぶ2位につける日本代表。ここでもしっかりと勝ち点3を獲得し、W杯出場にまた一歩近づきたい所だ。
◆最下位も侮れないタイ
▽ここまでグループBで唯一の未勝利であり、勝ち点1の最下位に沈むタイだが、油断は禁物だ。データだけ見れば3得点15失点と良い所がないものの、唯一の勝ち点はホームでのオーストリア代表戦で得たもの。2-2のドローに終わった。
▽テクニックに秀でた選手が揃っており、統率されたチームワークをベースにするタイ。隙を見せれば一発でヤられる可能性もある。鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグでムアントン・ユナイテッドに敗れたのを見ても、全く力がない相手とは言えない。
◆崖っぷちのタイ
▽そして、タイにとってはこの日本戦が大きな意味をもつこととなる。現在プレーオフ圏内の3位オーストラリアとは勝ち点差が9。この試合を終えると残り3試合となり、オーストラリアが同日に行われるイラク代表戦で勝ち点を積み上げた場合、タイの予選敗退が確定する可能性がある。
▽タイを率いるキャティサック・セーナムアン監督は「失うものは何もない。私たちには気持ちと魂がある」と前日会見で語っており、日本から勝ち点を奪おうと挑んでくることは間違いない。キャプテンを務めていたDFティーラトン・ブンマタン(ムアントン・ユナイテッドが出場停止で不在となるが、日本は相手の土俵に立つことはなく、最後までコントロールした試合が求められる。
▽アウェイでの重要なUAE代表戦で0-2と勝利した日本。3位のオーストラリアがイラクと引き分けたために、勝ち点差が3に広がり、W杯出場権獲得に一歩近づいた。このタイ戦で勝利を収めることができれば、より有利な状況に立つことができる。
▽しかし、UAE戦で好パフォーマンスを見せたMF今野泰幸(ガンバ大阪)、FW大迫勇也(ケルン)が揃って負傷離脱。ヒザの検査で離脱していたMF長谷部誠(フランクフルト)、骨折により離脱したMF高萩洋次郎(FC東京)とこの期間で4名の選手を欠くこととなった。代役にFW小林悠(川崎フロンターレ)、MF遠藤航(浦和レッズ)を追加招集したが、調子の良かった選手を起用できなくなったことは少なからずマイナスだ。
◆今野、大迫の代役は
▽今野、大迫の離脱により、必然的にUAE戦からのメンバー変更が求められる日本代表。今野の代わりには追加招集された遠藤の他、MF清武弘嗣(セレッソ大阪)、MF倉田秋(ガンバ大阪)が考えられる。遠藤を起用する場合は、UAE戦と形を変え、ダブルボランチにするだろう。清武、倉田の場合はインサイドハーフにそのまま入ることになる。
▽また、大迫の代役も追加招集の小林のほか、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW本田圭佑(ミラン)が考えられる。タイプは異なるが、川崎Fでも1トップを務めている小林は「真ん中でのプレー意識してほしい」とハリルホジッチ監督からも言われており、大迫のポジションに入る可能性は高い。どのような構成にするかは注目だ。
▽ハリルホジッチ監督は前日会見で「2つのソリューションを用意している」と語り、試合展開や相手の出方によって戦い方を変化させていく考えを持っているようだ。どの様なメンバーがピッチに立つとしても、ベースは「コレクティブ」なプレーとなることは変わりない。
★予想フォーメーション[4-3-3]
▽最終ラインの4枚に変更はないだろう。右からDF酒井宏樹(ハノーファー)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF長友佑都(インテル)と並ぶはずだ。
▽そして問題の中盤だ。ボランチに入るMF山口蛍(セレッソ大阪)は確定と見ていいだろう。そして中盤の構成をダブルボランチにするか、アンカー+インサイドハーフにするかのチョイスが分かれるが、ここは倉田をインサイドハーフで起用すると予想する。トレーニング中の動きも調子の良さを窺わせ、短い時間ながらUAE戦でも能力の高さを見せた。トレーニング中にはハリルホジッチ監督との絡みも見せたため、倉田の起用を予想。もう1枚のインサイドハーフはMF香川真司(ドルトムント)となるだろう。
▽左ウイングには不動のMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)が入り、右にはUAE戦で代表初ゴールを記録したFW久保裕也(ヘント)がそのまま入ることになる。そして1トップには、岡崎が入ることになるとみる。大迫が見せた前線でのポストプレーという点では本田の方がハマるものの、相手がタイであることを考えると、ポスト役、裏抜け、前からの守備をこなせる岡崎がベターだろう。アウェイでのタイ戦でゴールを決めているFW浅野拓磨(シュツットガルト)は後半からの起用が見込まれる。
◆UAE戦をムダにしないために
▽アウェイで良い形で勝利を収めた日本にとって、タイ戦での勝利は必須となった。ここで勝ち点を落とすようであれば、残り3試合でも厳しい状況を迎えることになる。
▽「W杯でプレーできるかどうかが懸かった試合になる」とハリルホジッチ監督が前日会見で力強く語ったように、出場権を掴める試合だと考えて臨む必要がある。W杯アジア最終予選でのホームゲームはタイ戦を含めてあと2戦。貴重なホームゲームでもあるタイ戦は28日(火)の19時35分にキックオフを迎える。
◆最下位も侮れないタイ
▽ここまでグループBで唯一の未勝利であり、勝ち点1の最下位に沈むタイだが、油断は禁物だ。データだけ見れば3得点15失点と良い所がないものの、唯一の勝ち点はホームでのオーストリア代表戦で得たもの。2-2のドローに終わった。
◆崖っぷちのタイ
▽そして、タイにとってはこの日本戦が大きな意味をもつこととなる。現在プレーオフ圏内の3位オーストラリアとは勝ち点差が9。この試合を終えると残り3試合となり、オーストラリアが同日に行われるイラク代表戦で勝ち点を積み上げた場合、タイの予選敗退が確定する可能性がある。
▽タイを率いるキャティサック・セーナムアン監督は「失うものは何もない。私たちには気持ちと魂がある」と前日会見で語っており、日本から勝ち点を奪おうと挑んでくることは間違いない。キャプテンを務めていたDFティーラトン・ブンマタン(ムアントン・ユナイテッドが出場停止で不在となるが、日本は相手の土俵に立つことはなく、最後までコントロールした試合が求められる。
◆日本は負傷離脱者が続出
▽アウェイでの重要なUAE代表戦で0-2と勝利した日本。3位のオーストラリアがイラクと引き分けたために、勝ち点差が3に広がり、W杯出場権獲得に一歩近づいた。このタイ戦で勝利を収めることができれば、より有利な状況に立つことができる。
▽しかし、UAE戦で好パフォーマンスを見せたMF今野泰幸(ガンバ大阪)、FW大迫勇也(ケルン)が揃って負傷離脱。ヒザの検査で離脱していたMF長谷部誠(フランクフルト)、骨折により離脱したMF高萩洋次郎(FC東京)とこの期間で4名の選手を欠くこととなった。代役にFW小林悠(川崎フロンターレ)、MF遠藤航(浦和レッズ)を追加招集したが、調子の良かった選手を起用できなくなったことは少なからずマイナスだ。
◆今野、大迫の代役は
▽今野、大迫の離脱により、必然的にUAE戦からのメンバー変更が求められる日本代表。今野の代わりには追加招集された遠藤の他、MF清武弘嗣(セレッソ大阪)、MF倉田秋(ガンバ大阪)が考えられる。遠藤を起用する場合は、UAE戦と形を変え、ダブルボランチにするだろう。清武、倉田の場合はインサイドハーフにそのまま入ることになる。
▽また、大迫の代役も追加招集の小林のほか、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW本田圭佑(ミラン)が考えられる。タイプは異なるが、川崎Fでも1トップを務めている小林は「真ん中でのプレー意識してほしい」とハリルホジッチ監督からも言われており、大迫のポジションに入る可能性は高い。どのような構成にするかは注目だ。
▽ハリルホジッチ監督は前日会見で「2つのソリューションを用意している」と語り、試合展開や相手の出方によって戦い方を変化させていく考えを持っているようだ。どの様なメンバーがピッチに立つとしても、ベースは「コレクティブ」なプレーとなることは変わりない。
★予想フォーメーション[4-3-3]
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▽GKはUAE戦で久々の先発出場を果たしたGK川島永嗣とこれまでゴールマウスを守り続けたGK西川周作(浦和レッズ)が考えられる。トレーニングでは素晴らしい動きを見せていた西川だったが、試合でのコンディションを不安視していたハリルホジッチ監督だけに、UAE戦で好パフォーマンスを見せた川島を続けて起用すると予想する。▽最終ラインの4枚に変更はないだろう。右からDF酒井宏樹(ハノーファー)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF長友佑都(インテル)と並ぶはずだ。
▽そして問題の中盤だ。ボランチに入るMF山口蛍(セレッソ大阪)は確定と見ていいだろう。そして中盤の構成をダブルボランチにするか、アンカー+インサイドハーフにするかのチョイスが分かれるが、ここは倉田をインサイドハーフで起用すると予想する。トレーニング中の動きも調子の良さを窺わせ、短い時間ながらUAE戦でも能力の高さを見せた。トレーニング中にはハリルホジッチ監督との絡みも見せたため、倉田の起用を予想。もう1枚のインサイドハーフはMF香川真司(ドルトムント)となるだろう。
▽左ウイングには不動のMF原口元気(ヘルタ・ベルリン)が入り、右にはUAE戦で代表初ゴールを記録したFW久保裕也(ヘント)がそのまま入ることになる。そして1トップには、岡崎が入ることになるとみる。大迫が見せた前線でのポストプレーという点では本田の方がハマるものの、相手がタイであることを考えると、ポスト役、裏抜け、前からの守備をこなせる岡崎がベターだろう。アウェイでのタイ戦でゴールを決めているFW浅野拓磨(シュツットガルト)は後半からの起用が見込まれる。
◆UAE戦をムダにしないために
▽アウェイで良い形で勝利を収めた日本にとって、タイ戦での勝利は必須となった。ここで勝ち点を落とすようであれば、残り3試合でも厳しい状況を迎えることになる。
▽「W杯でプレーできるかどうかが懸かった試合になる」とハリルホジッチ監督が前日会見で力強く語ったように、出場権を掴める試合だと考えて臨む必要がある。W杯アジア最終予選でのホームゲームはタイ戦を含めてあと2戦。貴重なホームゲームでもあるタイ戦は28日(火)の19時35分にキックオフを迎える。
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