ハリルホジッチ「W杯への門が開かれている状況」…タイを警戒もみなぎるモチベーション《ロシアW杯アジア最終予選》
2017.03.27 19:00 Mon
▽日本代表は27日、翌28日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のタイ代表戦に向け、試合当日の会場となる埼玉スタジアム2002で最終調整を行った。
▽日本を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、最終調整を前に前日会見に出席。大一番を翌日に控えながらも饒舌ぶりを際立たせ、タイ撃破に意欲を示した。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「本当に試合が迫ってきた。UAE戦でも素晴らしい試合をした。選手たちには『この価値は、次の試合に勝つことによって生まれる。次はタイ戦だぞ』と。たくさんの人が簡単な試合になると予想しているが、私は逆で難しくなると思っている。ちょっとの気の緩みが受け入れられない結果を招く可能性がある。タイはいいチーム。とにかく勝利を求めている」
──MF今野泰幸とFW大迫勇也が離脱。イメージするタイ戦の戦い方
「今野と大迫の離脱は不利に働くと思う。特に、UAE戦のパフォーマンスは素晴らしかったので。それから、長谷部(誠)のケガも。ただ、現実を見なければならないし、他のソリューションを探らなければならないし、他の選手にチャンスを与えられなければならない」
「今日の朝も言ったが、『チャンスがあるならば行動を起こせ』と。競争はすべて存在している。仲間ももっとモチベーションが上がっている状態になる。チームのためにも、ケガ人のためにも試合をしなければならないモチベーションだ。この試合に勝つために、すべての努力をしてくれることを期待している」
「まず、選手にモチベーションがなければ疑問を抱かなければならない。W杯への門が開かれている状況。対話形式よりも自分から選手に向けて発信したのだが、これは名声、威厳が懸かった試合になると。W杯でプレーできるかどうかが懸かった試合になると。UAE戦後に気を緩めてしまうと、プロとして心配だ」
「歴史は、チームが作っていく。そして、チームのための歴史を作っていく。彼らが責任をもって作っていく。もちろん、スタッフと共にガイドしていくわけだが、引き連れるだけの経験が私にある。明日、先発するメンバーは頭がすっきりした状態で臨み、最大限に力を発揮してくれると思う」
「このチャンスを絶対に逃してはいけない。そして、埼玉スタジアム2002が満員になることも知っている。ダイナミックさを雰囲気で作ることができるし、サポーターの皆さんが手助けしてくれると思っている。雰囲気を作ってくれるので、このチャンスで絶対に失敗してはいけない」
「タイを絶対に過小評価してはいけない。クオリティのあるチーム。イラク戦以外の全ての試合を見ているが、すごく良いプレーをしていて、オーストラリアに勝ちそうなところまでいき、サウジアラビア戦もUAE戦も素晴らしかった。本当に高いモチベーションとハードワークが必要になってくる」
──大迫と今野の代役。タイ戦のテーマ
「もちろん大迫に代わる選手は用意している。アウェーでの勝利が自信、経験をもたらしたと思う。アウェーでこういうふうに勝てば、新たな機運が生まれる。しかし、この勝利で満足してはいけない。続けることが大事。明日、また新たな勝利が生まれて、さらに重要な義務が生まれる。そうすることでチームは成長する」
「それがW杯につながる。W杯は4年かけて準備しないといけない。私は3年だが、一歩、悪い歩みをしてしまえば、3年の努力が無駄になる。我々は日本サッカー全体の将来も抱えている。数年前、良くない結果が出てしまい、去年から徐々に成功が始まったと言っていい。今のところ、良い結果が生まれている」
「日本のフットボールのショーウインドーはA代表だ。日本代表がいい結果を出せば、ショーウインドーはより美しくなる。個人的なことだが、私にとって3チーム目のチームとしてW杯に導きたいと思っている。今まで以上にハードワークして臨みたい。ここで失敗するような愚かなことはしないつもりだ」
──ホームで苦労する試合が続いている。明日の打開策
「今まで、日本はアウェイでかなり困難なことがあった。オーストラリアでも、UAEでも、勝ったことがなかった。(2次予選初戦の)シンガポール戦(0-0)の悪い試合から始まった。最終予選は一戦目のUAE戦がそうだった。毎回繰り返したくないが、審判の笛もあった」
「ただ、この悪かった2試合も攻撃の組み立ては良かった。我々が支配していた。決定的なところで仕留められなかった。シンガポール戦は『こんなにビッグチャンスをつくりながらなぜ入らなかったんだろうか』という試合だった。UAE戦はまた違った。勝つべき試合で負けてしまった。しかし、チームのプレー内容は良かった」
「タイ戦に向けては2つのソリューションを用意している。ディティールには入りたくないが、何が起こってもおかしくないので、ソリューションは用意しないといけない。プレッシャーに引っかからないようにしないといけないし、自信がない状態も作らない方が良い。『頭の中を用意しろ』と今朝も伝えた」
「プレーするには、素晴らしい雰囲気を作ってくれる。『強い気持ちと集中を見せろ』と伝えた。FW陣には『冷静さを保て』と伝えた。特に『慌てないように』と。できるだけ早く点を取るに越したことはないが、点が入らなくても自信を失ってはいけないし、最後まで冷静にと伝えた。我々のクオリティに疑問を抱く必要はない」
「皆さん、いろんな質問をしてくれた。(最終予選の)一戦目に負けたら突破できないと言われた。しかし、予選突破候補のところまで来た。気を緩めてはいけない。プレッシャーはさらにかかるが、ハイレベルはこういうもの。重要な試合になればなるほど、プレッシャーははかかる。サッカーはそういうものだ」
「明日はさらにプレッシャーが上がると思うが、それをコントロールしないといけない。私はプレッシャーが大好きだ。『日本を去るのか』という質問も受けたが、そういう質問も大好きだ。私にどんどんプレッシャーをかけてほしい。ギリギリのラインを超えるようなことを言ってくる人もいたが、私にとってはさらにやる気とモチベーションが上がるだけだ」
「私の性格をチームに伝えたい。私は勝つのが大好きなので。ただ、私の仲間が全員、こうではない。このグループに愛着がある。選手は素晴らしい人間ばかりだ。ただ、彼らを愛するためだけに来たわけではない。一緒に勝つために来たんだと、いつも言っている」
──明日の先発。サプライズ。
「昨日、タクティクスのトレーニングをして、すごい良かった。いろんなソリューションがある。私のことを理解できていないのではないか。11人の先発は決まらない。23人が先発だ。それがこのチームの長所。1人で打開して勝たせる選手はいない。これまでもコレクティブなプレーで勝ってきた。1人で5人抜いて違いを見せて勝った試合はない」
「このチームの長所はコレクティブということを理解してほしい。そのおかげで今ここにいる。このチームはもっともっと伸びると思う。ただ、ベースはコレクティブ。コレクティブの中に個人の能力は必要だが、このやり方で日本はいい結果を生むと思っている。試合前に各選手が試合中、何をしないといけないかすべて把握している」
「ゲームプランも個人、組織ですべて説明している。オーストラリア戦もUAE戦もいろんなテストをした。タクティクスをしっかりやってくれた。ゲームプランもしっかりリスペクトしてくれた。歴史上、一回も勝ったことがない地でできた。2試合ともだ。このチームはアウェイでも勝つんだということを見せられたと思う。だから、私は楽観的だ。野心がもっと上がるということはすべてがうまくいけば、明日話したい」
▽日本を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、最終調整を前に前日会見に出席。大一番を翌日に控えながらも饒舌ぶりを際立たせ、タイ撃破に意欲を示した。
「本当に試合が迫ってきた。UAE戦でも素晴らしい試合をした。選手たちには『この価値は、次の試合に勝つことによって生まれる。次はタイ戦だぞ』と。たくさんの人が簡単な試合になると予想しているが、私は逆で難しくなると思っている。ちょっとの気の緩みが受け入れられない結果を招く可能性がある。タイはいいチーム。とにかく勝利を求めている」
──MF今野泰幸とFW大迫勇也が離脱。イメージするタイ戦の戦い方
「今野と大迫の離脱は不利に働くと思う。特に、UAE戦のパフォーマンスは素晴らしかったので。それから、長谷部(誠)のケガも。ただ、現実を見なければならないし、他のソリューションを探らなければならないし、他の選手にチャンスを与えられなければならない」
「今日の朝も言ったが、『チャンスがあるならば行動を起こせ』と。競争はすべて存在している。仲間ももっとモチベーションが上がっている状態になる。チームのためにも、ケガ人のためにも試合をしなければならないモチベーションだ。この試合に勝つために、すべての努力をしてくれることを期待している」
──チームの狙い
「まず、選手にモチベーションがなければ疑問を抱かなければならない。W杯への門が開かれている状況。対話形式よりも自分から選手に向けて発信したのだが、これは名声、威厳が懸かった試合になると。W杯でプレーできるかどうかが懸かった試合になると。UAE戦後に気を緩めてしまうと、プロとして心配だ」
「歴史は、チームが作っていく。そして、チームのための歴史を作っていく。彼らが責任をもって作っていく。もちろん、スタッフと共にガイドしていくわけだが、引き連れるだけの経験が私にある。明日、先発するメンバーは頭がすっきりした状態で臨み、最大限に力を発揮してくれると思う」
「このチャンスを絶対に逃してはいけない。そして、埼玉スタジアム2002が満員になることも知っている。ダイナミックさを雰囲気で作ることができるし、サポーターの皆さんが手助けしてくれると思っている。雰囲気を作ってくれるので、このチャンスで絶対に失敗してはいけない」
「タイを絶対に過小評価してはいけない。クオリティのあるチーム。イラク戦以外の全ての試合を見ているが、すごく良いプレーをしていて、オーストラリアに勝ちそうなところまでいき、サウジアラビア戦もUAE戦も素晴らしかった。本当に高いモチベーションとハードワークが必要になってくる」
──大迫と今野の代役。タイ戦のテーマ
「もちろん大迫に代わる選手は用意している。アウェーでの勝利が自信、経験をもたらしたと思う。アウェーでこういうふうに勝てば、新たな機運が生まれる。しかし、この勝利で満足してはいけない。続けることが大事。明日、また新たな勝利が生まれて、さらに重要な義務が生まれる。そうすることでチームは成長する」
「それがW杯につながる。W杯は4年かけて準備しないといけない。私は3年だが、一歩、悪い歩みをしてしまえば、3年の努力が無駄になる。我々は日本サッカー全体の将来も抱えている。数年前、良くない結果が出てしまい、去年から徐々に成功が始まったと言っていい。今のところ、良い結果が生まれている」
「日本のフットボールのショーウインドーはA代表だ。日本代表がいい結果を出せば、ショーウインドーはより美しくなる。個人的なことだが、私にとって3チーム目のチームとしてW杯に導きたいと思っている。今まで以上にハードワークして臨みたい。ここで失敗するような愚かなことはしないつもりだ」
──ホームで苦労する試合が続いている。明日の打開策
「今まで、日本はアウェイでかなり困難なことがあった。オーストラリアでも、UAEでも、勝ったことがなかった。(2次予選初戦の)シンガポール戦(0-0)の悪い試合から始まった。最終予選は一戦目のUAE戦がそうだった。毎回繰り返したくないが、審判の笛もあった」
「ただ、この悪かった2試合も攻撃の組み立ては良かった。我々が支配していた。決定的なところで仕留められなかった。シンガポール戦は『こんなにビッグチャンスをつくりながらなぜ入らなかったんだろうか』という試合だった。UAE戦はまた違った。勝つべき試合で負けてしまった。しかし、チームのプレー内容は良かった」
「タイ戦に向けては2つのソリューションを用意している。ディティールには入りたくないが、何が起こってもおかしくないので、ソリューションは用意しないといけない。プレッシャーに引っかからないようにしないといけないし、自信がない状態も作らない方が良い。『頭の中を用意しろ』と今朝も伝えた」
「プレーするには、素晴らしい雰囲気を作ってくれる。『強い気持ちと集中を見せろ』と伝えた。FW陣には『冷静さを保て』と伝えた。特に『慌てないように』と。できるだけ早く点を取るに越したことはないが、点が入らなくても自信を失ってはいけないし、最後まで冷静にと伝えた。我々のクオリティに疑問を抱く必要はない」
「皆さん、いろんな質問をしてくれた。(最終予選の)一戦目に負けたら突破できないと言われた。しかし、予選突破候補のところまで来た。気を緩めてはいけない。プレッシャーはさらにかかるが、ハイレベルはこういうもの。重要な試合になればなるほど、プレッシャーははかかる。サッカーはそういうものだ」
「明日はさらにプレッシャーが上がると思うが、それをコントロールしないといけない。私はプレッシャーが大好きだ。『日本を去るのか』という質問も受けたが、そういう質問も大好きだ。私にどんどんプレッシャーをかけてほしい。ギリギリのラインを超えるようなことを言ってくる人もいたが、私にとってはさらにやる気とモチベーションが上がるだけだ」
「私の性格をチームに伝えたい。私は勝つのが大好きなので。ただ、私の仲間が全員、こうではない。このグループに愛着がある。選手は素晴らしい人間ばかりだ。ただ、彼らを愛するためだけに来たわけではない。一緒に勝つために来たんだと、いつも言っている」
──明日の先発。サプライズ。
「昨日、タクティクスのトレーニングをして、すごい良かった。いろんなソリューションがある。私のことを理解できていないのではないか。11人の先発は決まらない。23人が先発だ。それがこのチームの長所。1人で打開して勝たせる選手はいない。これまでもコレクティブなプレーで勝ってきた。1人で5人抜いて違いを見せて勝った試合はない」
「このチームの長所はコレクティブということを理解してほしい。そのおかげで今ここにいる。このチームはもっともっと伸びると思う。ただ、ベースはコレクティブ。コレクティブの中に個人の能力は必要だが、このやり方で日本はいい結果を生むと思っている。試合前に各選手が試合中、何をしないといけないかすべて把握している」
「ゲームプランも個人、組織ですべて説明している。オーストラリア戦もUAE戦もいろんなテストをした。タクティクスをしっかりやってくれた。ゲームプランもしっかりリスペクトしてくれた。歴史上、一回も勝ったことがない地でできた。2試合ともだ。このチームはアウェイでも勝つんだということを見せられたと思う。だから、私は楽観的だ。野心がもっと上がるということはすべてがうまくいけば、明日話したい」
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