【原ゆみこのマドリッド】大事な試合に勝った…2017.03.21 11:25 Tue

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▽「今季絶望じゃなかったんだ」そんな風に私がホッとしていたのは月曜。セビージャ戦の開始2分でピッチを去ったアトレティコのヴルサリコの診断結果が出て、痛めた左ヒザの前十字靭帯は切れておらず、内側と後ろの部分断裂だったため、3、4週間で戻って来られることがわかった時のことでした。いやあ、最近はファンフランに代わって先発することも増え、デポルティボ戦でフェルナンド・トーレスが頭部を挫傷して意識を失った際にはガビと一緒に適切な緊急措置を実施。おかげで一気に知名度も高まり、最近のホームゲームはとうとうサポーターにカンティコ(節のついたシュプレヒコール)も作ってもらえたのを先日のAS(スポーツ紙)のインタビューで大層、喜んでいた当人だったんですけどね。

▽日曜の試合ではエスクデロと接触した後、負傷して交代を要請。自分の足で歩いてロッカールームへ続く階段を降りて行ったため、そんなに重傷ではないんだろうとその時は私も比較的楽観視。ただ後々、ちょっと昔のことですが、アルゼンチン代表としてスペインとの親善試合に出たマキシ・ロドリゲスがその試合で靭帯を断裂。ところがすぐにはコトの重大さに本人も気づかず、バレンシアだか、アリカンテだかから車でマドリッドに戻った後、ケガが発覚したなんて、信じられない例がアトレティコの選手にはあるのを思い出したため、ヴルサリコも正式な検査が終わるまでちょっとドキドキしていたものの、大丈夫。これなら、4月8日のマドリーダービーと12日のCL準々決勝レスター戦1stレグはきつくても、18日の2ndレグには間に合うってことじゃないですか。

▽加えて今週から、リーガはparon(パロン/休止期間)に入るため、クロアチア代表の先輩、モドリッチや後輩のコバチッチと旧交を温める機会は逸してしまう彼ですが、2週間は試合のことを考えずにリハビリに専念できますからね。もちろんその間、右SB担当がファンフラン1人になってしまうのは、もしもの時に不安ではありますが、アレイクス・ビダルが足首を脱臼し、今季は戻って来られず。おかげでセルジ・ロベルトしか、そのポジションにいなくなってしまい、最近ではSBを置かない3人CB制をもっぱら採用しているバルサを思えば、次のCLの相手がユベントスやバイエルンではなく、レスターだったなんて辺りも含め、最近のアトレティコって結構、ツイているのでは?

▽まあ、私がついつい浮かれてしまうのは先週末のリーガ戦の結果のせいもあるんですが…。とりあえず順を追って話していくと、一足早く、土曜にキックオフしたのはレアル・マドリー。サン・マメスでのアスレティック戦だったんですが、さすが相手は今季、ホームで負けたのがバルサだけとあって、序盤から拮抗した展開に。それでも前半24分にはカゼミロのパスを受けたクリスチアーノ・ロナウドがベンゼマに絶妙のアシストを送り、マドリーは1点をリードしてハーフタイムに入ります。とはいえ、64分にはアスレティクのエース、36歳のアドゥリスのヘッドが炸裂。自分で撃つシュートにはあまり精度がなかったウィリアウスのクロスをラウール・ガルシアが頭で折り返し、ゴール前からGKケイロル・ナバスが破られてしまったから、一時、試合の行方はわからなくなったものの…。

▽やっぱりキッカーにクロースを持つマドリーのセットプレーは最強です。何とその3分後にはCKからロナウドがヘッドで流し、ファーポスト側にフリーでいたカゼミロが決めて再び勝ち越してしまうのですから、楽なもんじゃないですか。うーん、その試合は前日、急性胃腸炎で夜中に病院に駆けつけ、点滴を受けていたせいか、ヘッドは決まらなかったものの、このところゴールを量産していたセルヒオ・ラモスをバルベルデ監督も事前に警戒。「CKの守備時のマークを変えて、ニアポストに2人でなく、3人置いた」ものの、「Cuando hay una peinada generalmente todo el mundo se descoloca/クアンドー・アイ・ウナ・ペイナーダ・ヘネラルメンテテ・トードー・エル・ムンド・セ・デスコロカ(誰かにヘッドされると大概、皆バラバラになってしまう)」って、いや、そこをしっかりケアするのがプロなのでは?

▽まあ、その辺が攻める方も守る方も難しいところなんでしょうが、意外だったのはその後、点差は増えなかったにも関わらず、ジダン監督が15分を残してロナウドをイスコに代えてしまったこと。その理由はまたしても「Al final buscamos mas equilibrio con el 4-4-2/アル・フィナル・ブスカモス・マス・エキリブリオ・コン・エル・クアトロ・クアトロ・ドス(最後は4-4-2のシステムでバランスを求めた)」(ジダン監督)と、BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)先発時に露見する守備の欠点を補うためだったようですが、今回選ばれてベンチに戻る時の当人が、「Por que a mi? Fodase!/ポル・ケ・ア・ミー?フォダセ(何でオレが?ファックユー)」と悪態をついていたこともTVの映像で発覚しています。

▽それでもジダン監督は、「En el cambio de Cristiano no pasa nada, el puede salir de vez en cuando/エン・エル・カンビオ・デ・クリスティアーノ・ノー・パサ・ナーダ、エル・プエデ・サリール・デ・ベス・エン・クアンドー(クリスチアーノが交代したからって何も起こらない。彼も時々、代わることがある)」と平然。「試合に勝ったから、満足していた」そうなので、あまり気にしないでもいいかと。ええ、結局、そのまま1-2でアスレティックを下したマドリーはこの2週間、暫定とは言えど、バルサに首位を奪われて過ごす憂鬱から解放された上、残り試合で一番厳しいと言われていたアウェイ戦で取りこぼしせずに済みましたからね。となれば、もう6年ぶりのリーガ優勝までの道筋もかなり見えて来た?

▽一方、他のマドリッド勢は日曜試合となったんですが、正午にミチェル新監督が率いるマラガをブタルケに迎えた新弟分のレガネスはゴールを奪うことができず、スコアレスドローで終了。順位も降格圏ギリギリの17位は変わらず、すぐ下のスポルティングとの勝ち点差5と、まだ危うい状態で、残留確定目安の勝ち点40まで、残り10試合であと14ポイント溜めないといけないのはいささか不安かと。いえ、下のチームとの兼ね合いですから、必ずしもそこまで達しなくてもいいんですけどね。来季には現在、2部でプレーオフ出場圏の6位にいるヘタフェも戻って来て、マドリッド1部4チーム体制が復活するのを望んでいる、私のようなファンもいるため、レガネスもこの2週間を最大限に活用して、リーガ再開後の頑張りを期待したいところです。

▽そしてお昼ご飯を済ました後、私はビセンテ・カルデロンへ向かったんですが、その日がスペインでは“El Dia de Padre/エル・ディア・デ・パドレ(父の日)"だったのと、ここ数日、急に春めいてきた気候のおかげもあったんでしょうかね。後でシメオネ監督も「No parecia un partido de Liga, sino de Champions/ノー・パレシア・ウン・パルティードー・デ・リーガ、シノ・デ・チャンピオンズ(リーガ戦ではなく、CLのようだった)」と驚いていましたが…。いやあ、水曜にあったCL16強対決レバークーゼン戦2ndレグとはスタンドの熱気が雲泥の差。それもそのはず、相手は3位のセビージャで、ええ、今シーズン終了後にお別れOB試合の予定も決まっているスタジアムで8月にCLプレーオフを戦うなんて、間抜けな事態を避けるための“final(フィナル/決勝)"と、誰もが思っていた試合だったから。

▽それがいきなりヴルサリコの負傷でケチがついた時には少々、暗雲が立ち込めなかった訳ではありませんが、やはり向こうに先週、レスターに予想外の逆転負けをして、CL敗退となったショックが残っていたのがラッキーだったんでしょうかね。大した攻撃は受けず、序盤にはガメイロのシュートが枠を直撃するなど、惜しい場面はあったんですが、その日は何とも喜ばしいことに今季、リーガ20チーム中下から2番目に低いセットプレーからの得点率を記録しているアトレティコが往年の特技を思い出してくれたんですよ。そう、35分、エリア前右側でFKをもらったところ、珍しくキッカーをグリーズマンが務めたんですが、いやあ、プライベートでも仲がいいだけにあうんの呼吸なんですかね。見事にゴディンの頭にヒットして、先制点を挙げてくれたから、サポーターもどんなに盛り上がったことか。

▽おまけに60分にもグリーズマンはレアル・ソシエダ時代から、当時の同僚、GKクラウディオ・ブラボ(現マンチャスター・シティ)相手にセッション終了後も居残り特訓していたという直接FKの妙技を披露。これがゴールバーに当たって入り、2点目となってくれたとなれば、毎試合、GKとの1対1で失敗したり、絶好のチャンスで外したりしてしまうことがあるとて、やっぱり凄い才能の持ち主と認めるしかないかと。ええ、これにはサンパオリ監督も「cuando empezamos a controlarlos vino el gol a pelota parada/クアンドー・エンペサモス・ア・コントロラールロス、ビノ・エル・ゴル・ア・ペロータ・パラダ(ウチが試合をコントロールしだした時にセットプレーでゴールを奪われた)。後半も同じだった」と、悔やんでも悔やみきれないようでしたっけ。

▽その直後、シメオネ監督はガメイロと交代でトーレスをピッチに入れ、レバークーゼン戦の時、45分間アップをしながら、出場機会を与えなかったため、世間で取り沙汰された不仲説を払拭。うーん、これで彼が復活ゴールを決めてくれれば、この試合の結末として最高だったんですけどね。71分、カウンターからガイタン、カラスコと繋ぎ、ファンフランがエリア内右奥から撃ったシュートがGKセルヒオ・リコに弾かれた時、無人のゴール前にいたのは現在のチームで最多の4得点、セビージャキラーとして君臨しているコケ。さすがにこの状態で的を外すことはなく、チームの3点目を決めてくれます。

▽結果的にそのゴールで助かったのは85分、トーレスのvaselina(バセリーナ/ループシュート)が失敗したのに気を取られているうちに、セビージャの方のFWコレアが単独でGKオブラクを襲い、名誉の1点を取られてしまったせいで、何せ、シーズン前半戦では1-0で負けているアトレティコですからね。2-1だと、直接対決における得失点差がなくなってしまうところ、3-1であれば、最後に同じ勝ち点で並んだとしても相手を上回れるため、コケの3点目の功績は大きかったと言えましょう。

▽え、それより何より、重要なのは3節前には9ポイントまで開いていた3位との差が2ポイントに縮まったことじゃないかって? その通りで、「素晴らしいシーズンを送って、世間やマスコミから賞賛されているセビージャ相手だけに、el resultado ensalza aun mas el partido que hizo el Atletico/エル・レスルタードー・エンサルサ・アウン・マス・エル・パルティードー・ケ・イソ・アル・アトレティコ(この結果はアトレティコのやった試合を尚更、褒め称えるものになる)」とプレーには満足しつつも、「残り試合数から考えてまだ差は大きい」とシメオネ監督はあくまで慎重でしたけどね。チーム内には状況の急変にしれっと態度を翻す選手もなきにしもあらず。

▽何せ、一番最初に4位死守を口にしていたキャプテンのガビからして、この節、レアル・ソシエダとビジャレアルが負けていたせいもあるんですが、「El cuarto puesto ya queda lejos, ahora vamos a por el tercero/エル・クアルト・プエストー・ジャー・ケダ・レホス、アオラ・バモス・ア・ポル・エル・テルセーロ(4位はもうかなり遠のいた。今は3位を取りにいく)」ですもの。となれば、カンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の後輩、コケが「Hemos dado un golpe en la mesa/エモス・ダードー・ウン・ゴルペ・エン・ラ・メサ(ボクらは机をガツンと叩いてやった/衝撃を与えるの意)」と、やたら大きく出ていたのもムリはなかった?

▽いえ、同じ後輩でも「チームのイメージ、一体感は凄く良かったけど、調子に乗っちゃいけない。Hay que pensar partido a partido, no perder la filosofia/アイ・ケ・ペンサル・パルティードー・ア・パルティードー、ノー・ペルデル・ラ・フィロソフィア(1試合1試合と考えて、フィロソフィを忘れてはいけない)」というサウルのように堅実な選手もいるんですけどね。実際、離れたと言っても5位との差は、アトレティコもセビージャとたったの2試合で詰めた5ポイントだけ。この先、後続との直接対決やマドリーダービーだってあるんですから、その時に泣きを見ないよう、選手たちが今の調子をキープしてくれるといいのですが。

▽ただ、今週からは16人招集されているお隣さんと同様、アトレティコも13人が各国代表に出向。バルデベバス(バラハス空港の近く)同様、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でも活動は最小限になってしまうんですが、逆に大賑わいだったのは月曜のラス・ロサスのサッカー協会施設でした。ええ、スペイン代表の合宿が始まり、丁度、前日の父の日が祝日だったための代休で、子供たちに学校がなかったのが良かったんでしょうね。午後6時半からの公開練習ではスタンドに人が鈴なりになっていましたが、トレーニング自体は前日に試合をした選手が過半数だったため、比較的軽いものだったよう。

▽ちなみに今回、マドリーからの参加はラモス、カルバハル、ナチョ、イスコ、モラタの5人で、アトレティコからはコケの1名だけ。いえ、同日、同じ施設で合宿を始めたU21代表の方にはサウールが呼ばれ、再びアセンシオとの友情を深めていますけどね。若い子たちは夏のユーロ大会に向けたデンマークとイタリアの親善試合を2つこなすだけなのに比べ、大人の代表にはこの金曜日、2018年W杯予選のイスラエル戦が入っている分、ちょっと大変でしょうか。

▽その他、A代表で目新しいのはマドリーからソシエダに戻って、復調著しいイジャラメンディが初招集されたことと、これまでU21で活躍していたデウロフェウ(ミラン)の昇格。また、2016年のユーロ以来、ご無沙汰していたペドロ(チェルシー)が戻って来たことですが、何せ総勢25名と、ロペテギ監督のリストはいつも人が多いですからねえ。ヒホン(スペイン北部のビーチリゾート都市、スポルティングのホーム)での予選と、来週火曜にスタッド・ド・フランスで行われるフランスとの親善試合の2つで全員がプレーできるかは疑問。まあ、スペイン代表の情報はこれから追々伝えていきますが、彼らも同グループで現在、勝ち点が同じイタリアと10月マッチレースが続くため、楽な試合でも決して油断はできませんよね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している

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【原ゆみこのマドリッド】マドリッド勢はコパに懸ける…

▽「前代未聞のハードスケジュールだわ」そんな風に私がおののいていたのは月曜日、今週の観戦予定をチェックしていた時のことでした。いやあ、リーガ後半戦開始となる20節は珍しく、マドリッドの3チームがホームゲームとなるのはすでにわかっていたんですけどね。それもヘタフェが金曜、アトレティコが土曜、レアル・マドリーが日曜とバラけてくれた時には今週末、スペインの首都に滞在するサッカー好きの観光客は毎晩試合が見られてラッキーだなぐらいにしか思わなかったんですが、よくよく見てみれば、ミッドウィークにはコパ・デル・レイ準々決勝1stレグが開催。水曜にアトレティコがセビージャをワンダ・メトロポリターノに迎えた後、木曜にはブタルケ(レガネスのホーム)でマドリーミニダービーのコパ版って、もしかして私、5日連続でスタジアムに通うことになる? ▽ちなみにコパのいいところはチケットの値段がリーガ戦より安いことで、アトレティコの場合は一般25ユーロ(約3400円)から。相手が近年、ライバル意識の強いセビージャだけにすでに7000枚売れたと言われていますが、リーガより手に入れやすいのは確かかと。前売りはビセンテ・カルデロンの窓口かクラブのオフィシャルウェブのEntradas(エントラーダス/入場券)セクション(http://www.atleticodemadrid.com/entradas/entrada/atletico-de-madrid-sevilla-12)で、当日もワンダのスタジアムに向かって左手前にあるチケット売り場で買うことができます。 ▽一方、マドリッドの大先輩の胸を借りることになるレガネスは40ユーロ(約5500円)からなんですが、何せ、あそこは収容人数が1万人ちょっとと少ないですからね。月曜のベティス戦では今年初めて2得点しながら、アムラバトのハンドで与えたPKをルベン・カストロに決められ、3-2と負けてしまったものの、コパ16強対決ではビジャレアルを破ったというのもあって、先行販売されているソシオ(協賛会員)たちが駆けつけないはずはなし。もし余ったら木曜の試合当日に一般用チケットが出るとはいえ…あまり期待はしない方がいいかもしれませんね。 ▽まあ、コパについてはまた後で話すことにして、まずは先週末のリーガ戦がどうだったかお伝えしておかないと。先陣を切ったのは弟分のヘタフェで金曜にマラガをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えたんですが、ようやく柴崎岳選手が負傷から復帰後、初先発となったものの、得点はかなり遅くまで生まれず。そんな時、切り札となったのはセットプレー。何せ彼らは最初のラウンドでコパを敗退しているため、練習時間が沢山ありますからね。後半26分、ファジルのFKから途中出場のアンヘルがクロスを上げ、カラが頭で決めて待望の先制点をゲットすることに。 ▽相手が降格圏で低空飛行しているマラガだったこともあり、その後、攻撃陣の一角だった柴崎選手をボランチのモラに代え、そのまま1-0で勝利。シーズン前半戦を勝ち点26の8位という好成績で終えたヘタフェでしたが、ボルダラス監督によると、「(2年前)降格したシーズンも勝ち点は同じだったのだから、tenemos que seguir trabajando con mucha humildad/テネモス・ケ・セギール・トラバハンドー・コン・ムーチャ・ウミルダッド(謙虚さを忘れずに努力し続けないといけない)」のだとか。クラブもそのための用心は怠らず、今週はCBのゴロシートがアルバセテ(2部)に移籍するのと入れ替わりでカブラル(カントーネからレンタル移籍)を獲得。プレミアリーグ行きの噂があったGKグアイタも残留することになったようですしね。再び金曜午後9時(日本時間翌午前5時)に振られた、ホーム連戦となるアスレティックとの試合でもいい結果を出せば、ヨーロッパリーグ出場圏入りも夢ではないというのはきっと、選手たちの励みになるはずですよ。 ▽そして土曜は兄貴分たちの番で先に試合をしたのはマドリー。サンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦でしたが、氷雨が降る中、いえ、このスタジアムだけは客席に暖房があるため、凍えることは滅多にないんですけどね。ファンに寒気を与えたのは試合内容の方で、前半にはベイルのゴールがオフサイドで認められなかったり、クリスチアーノ・ロナウドのシュートがゴール枠を叩いたりしたものの、ジダン監督も後で「Hemos tenido muchas ocasiones y no quiere entrar/エモス・テニードー・ムーチャス・オカシオネス・イ・ノー・キエレ・エントラール(ウチには沢山チャンスがあったが、ボールが入りたがらなかった)」と嘆いていたように、待てど暮せど、ゴールが決まらないんですよ。 ▽すると後半、それまで押し込まれるばかりだったビジャレアルが少しずつ攻撃を繰り出し、残り3分にとうとうそれが実ってしまったから、さあ大変! マドリーのCKをクリアすると、チェリシェフがドリブルで抜け出してカウンターをスタート。バッカから代わっていた20歳のウナルのシュートはGKケイロル・ナバスが弾いたものの、フォルナルスのカバーを誰もしていなかったため、vaselina(バセリーナ/ループシュート)で虎の子の1点を奪われてしまうって、あんまりじゃないですか。すでにイスコとベイルをアセンシオとルーカス・バスケスに代えていたマドリーですが、その後もめぼしいリアクションはなく、FWマジョラルも投入も見送られ、そのまま0-1で負けてしまうことに。 ▽いやあ、ビジャレアルにとって、これがベルナベウ初勝利で、殊勲の決勝点を挙げたフォルナルスが試合後、「実は金曜の練習でまったく同じシチュエーションがあって、その時のシュートはバーに当たっちゃったんだけどね」と嬉しそうにしていたのは別にいいんですけどね。問題はカジェハ監督も「No veo imposible llegar a la Champions/ノー・ベオ・インポシーブレ・ジェガール・ア・ラ・チャンピオンズ(CL出場圏に入るのは不可能には見えない)」と言っていたように、これで4位マドリーと5位に上がったビジャレアルの差がたったの勝ち点1になってしまったことで、え、翌日、レアル・ソシエダに逆転勝ちした首位バルサとの19差になったのはいいのかって? ▽まあ、こうまで離されると、カンテラーノ(ユース組織出身選手)のナチョなどは「No vamos a tirar la Liga hasta el ultimo minuto/ノー・バモス・ガ・ティラール・ラ・リーガ・アスタ・エル・ウルティモ・ミヌート(ボクらは最後の1分までリーガ優勝を諦めたりしない)」と建前を貫いたものの、「ウチは来季のCL出場権獲得に集中すべき。それが今季残りの目標だ」というクロースの意見の方がずっと現実的ですからね。昨年最後の試合だったクラシコ(伝統の一戦)でバルサに負けて以来、セルタとの引き分けを挟んでここ3試合、リーガで白星なし、ホームでのコパ2ndレグもフエンラブラダ(2部B)、ヌマンシア(2部)の格下に続けて2-2のドローという体たらくでは、その日もファンが試合終了と共に大音響のpito(ピト/ブーイング)をチームに浴びせたのも仕方なかったかと。 ▽よってもう、この木曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのレガネスとの今季まだタイトル獲得の可能性があるコパ準々決勝1stレグ、日曜のリーガ、ホームでのデポルティボ戦はマドリーにとって、まさに背水の陣と言っていいかと思いますが、悪い時には悪いことが重なるのは人生の常。ええ、月曜にはAS(スポーツ紙)が「ロナウド、ユナイテッド移籍を希望」報道を開始してしまったんですよ。その理由は昨季、カーディフでの決勝で2ゴールと活躍、ユベントスを倒してDuodecima(ドゥオデシマ/12回目のCL優勝のこと)に貢献した際に契約更改をペレス会長が約束しながら、まだ果たされておらず。その間にメッシやネイマールらに年棒で大きな差をつけられてしまったのが不満だというのですが、何せ今季の彼はリーガで4得点ですからね。いくら先日は自身5度目のバロンドールを受賞したとはいえ、今はそうそう、強気には出られないんじゃないのでは? ▽ただどちらにしろ、それはこの夏のことで、今はロナウド引き止めより、緊急補強でも何でもして、シーズン前半戦18試合(クラブW杯でレガネス戦が未消化)でたったの32得点という、2006-07シーズンの26得点に次ぐゴール日照りを解消すべきだと思うんですが、相変わらず、ジダン監督の意見は今のメンバーで十分というもののよう。いえ、バルサがここまで52得点というのが異常で、前半終了時点でお隣さんに勝ち点差10をつけた2位のアトレティコなど、たったの28得点ですから、要は守備との兼ね合いなんですけどね。まだ今週は負傷のリハビリ中のベンゼマもセルヒオ・ラモスも戻って来ませんし、いざとなれば、今季のCLに優勝すれば来季のグループリーグに出られるとはいえ…本当にどうするつもりなんでしょうかね。 ▽え、ということは、その土曜はジエゴ・コスタが出場停止でいなかったにも関わらず、アトレティコはエイバルに勝ったのかって? いやあ、私も試合の前半はまだベルナベウのミックスゾーンにいたため、彼らがガンガン押していた前半は見ることができなかったんですけどね。コレアやコケのシュートが外れた後、27分にはコケのパスを追ったグリーズマンがエリア内でガメイロにアシスト。そのシュートが決まって先制してくれたため、自宅近くのバル(スペインの喫茶店兼バー)に駆け込んで、後半が始まるのを楽しみに待っていたところ…ちょっとお、「Ellos crecian y nosotros elegimos refugiarnos/エジョス・クレシアン・イ・ノソトロス・エレヒモス・レフヒアールノス(相手が強くなってきたので、ウチは避難することにした)」(シメオネ監督)って、どういうこと? ▽おかげで私が見たのは自陣にこもって守る一方のアトレティコで、いえ、乾貴士選手の強烈な一撃を弾いたのを始め、7回にも及ぶGKオブラクの奮闘にはいつもながら、感動させられたんですけどね。チャンスと言えば、グリーズマンが1対1でGKドミトロビッチに弾かれたシュートぐらいなもので、フラストレーションもかなり溜まったとはいえ、この日はコスタ以外にもガビやサビッチが累積警告で不在。おまけにエイバルは3連勝中と絶好調だったのを考えると、「Despues de ver la segunda parte creo que hemos merecido mas/デスプエス・デ・ベル・ラ・セグンダ・パルテ・クレオ・ケ・エモス・メレシードー・マス(後半を見た後のウチはもっと報われても良かった)」(メンディリバル監督)という相手を零封して、0-1で渋い勝利をもぎ取ったんですから、不満を言ったらバチが当たりますって。 ▽まあ、「Estamos un poco cansados de jugar cada tres dias/エスタモス・ウン・ポコ・カンサードス・デ・フガール・カーダ・トレス・ディアス(ボクらは3日ごとにプレーするのにちょっと疲れていて)」というガメイロの言葉は、イプルア(エイバルのホーム)でもゴディンが5枚目のイエローカードをもらい、土曜のリーガ次節、ジローナ戦で出場停止になったように、すでに強制ローテーションも始まっていますし、コパもEL決勝トーナメントも勝ち続けて、3月の各国代表戦週間までノンストップで行く予定となれば、今は聞かないふりをしておいた方がいいんですけどね。 ▽それより喜ばしいのは今年になって、彼を始め、グリーズマン、フェルナンド・トーレス、コレアとFW陣が全員得点していること。何せ、あのコスタだけにまた退場による出場停止があるかもしれませんし、実際、出ずっぱりという訳にもいかないですしね。となれば、シーズン前半は決定力不足に悩まされた前線にゴールが戻ってきたのは現在、勝ち点9差で唯一、リーガ優勝戦線でバルサの対抗馬と言われている彼らにとっては心強いかと。 ▽いえ、もちろんこの先、バルサが3敗もするとは私も思えないため、アトレティコの現実的な目標もELはまだ先が長いですし、4月21日にワンダ・メトロポリターノで開催することが決定したコパで優勝することなんですけどね。そのためには水曜午後7時(日本時間翌午前3時)からの準々決勝1stレグでセビージャを叩いておかないといけないんですが、昨年最後のレアル・ソシエダ戦で敗れた後、ベリッソ監督を解任、イタリア人のモンテッラ監督が引き継いだ相手が未だに復調していないのはツイている? ええ、年明け最初のアンダルシアダービーで宿敵ベティスに3-5と負けた後、この日曜にもアラベスに1-0と惜敗し、翌朝には練習場にビリス(セビージャの過激なサポーターグループ)のメンバーが詰めかけ、選手たちと話すことを要求。そういうのはリバプールに移籍する前にトーレスがいた時代、アトレティコでもあったんですが、これってかなりヤバい状態ですよ。 ▽とりあえず、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習でシメオネ監督はグリーズマンとコスタのコンビで前線を試していたそうですが、今度は私も威勢よく攻めていくアトレティコをワンダで見られることを期待。ただビセンテ・カルデロンに負けず劣らず、周囲が荒野のあのスタジアムは風が通って非常に寒いんですよね。ここしばらくはマドリッドも夜は低温が続くため、もし水曜からの5連戦、スタジアムに行こうと思っているファンはできるだけ暖かい恰好をしていくのがお勧め。ええ、今はマドリッドもrebaja(レバッハ/バーゲン)のシーズンということもあり、私も裏フリースのニット帽をつい買ってしまいましたっけ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.16 12:00 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】消化試合にもイロイロある…

▽「せめて勝つぐらいはしてくれないと」そんな風に私が愚痴っていたのは水曜。今週マドリッドで行われたコパ・デル・レイ16強対決2ndレグ、2日目の試合がサンティアゴ・ベルナベウで終わった時のことでした。いやあ、確かに格下のヌマンシア(2部)相手に0-3で先勝していたとあれば、レアル・マドリーの選手たちのやる気がそげるのも無理はないんですけどね。それを言ったら、前夜のワンダ・メトロポリターノなど、リーガ前節のヘタフェ戦同様に雨。アトレティコも1stレグでジェイダ(2部B)に0-4と大勝していため、観客数もたったの2万8000人と今季最低の入りだったものの、スタンドで寒さに耐えた甲斐のある内容だったのとはかなり、対照的だったから。 ▽とりあえず順番にお話ししていくことにすると、アトレティコはマドリーミニダービーで累積警告や退場となったガビ、サビッチ、ジエゴ・コスタが次節に出場停止となるため、シメオネ監督は彼らをコパで先発に使うことに。それ以外はグリーズマン、ゴディン、サウール、コケ、トーマス、ヴルサイコ、ヒメネス、GKオブラクら、リーガのtitulares(ティトゥラレス/レギュラー)を招集しなかったんですが、前半が0-0で終わったのはいつもの習慣のようなものだったかと。実際、CKからリュカがシュートをゴールポストに当てたり、フェルナンド・トーレスのラストパスで敵GKと1対1になったコスタが弾かれたりと、チャンスはあったんですが、待望のゴールは57分まで生まれませんでしたっけ。 ▽とはいえ、彼らの得点は十分、見ごたえのあるもので、今は9月に復帰しながら、アトレティコの受けたFIFA処分のせいで年明けまでプレーできなかったコスタが張り切っていますからね。先制点のキッカケも彼で、自陣でボールを取り戻すと、一気にカウンターが始まり、最後は当人がエリア内から出したパスからカラスコが決めてくれます。ええ、シメオネ監督も「No tengo ninguna duda de que ha sido el jugador más importante que ha llegado al Atlético en los últimos años/ノー・テンゴ・ニングーナ・ドゥーダ・デ・ケ・ア・シードー・エル・フガドール・マス・インポルタンテ・ケ・ア・ジェガードー・アル・アトレティコ・エン・ロス・ウルティモス・アーニョス(ここ数年でアトレティコに来た一番重要な選手であることに自分はまったく疑いを持っていない)」とベタ褒めしていましたが、とにかくコスタがピッチにいるだけで何かが起こるような気がするのはきっと、私だけではないかと。 ▽そして2点目は72分、今度は途中出場組のコレアとガメイロの連携で、とりわけ彼らの場合は新戦力がプレー解禁されたせいで、チーム内競争激化の影響をモロに喰らっていますからね。スローインからのボールを前者が持ち込むと、ゴールライン際から出したパスを後者が流し込んでゴールに。何せ、このコパづくめの1月に続き、2月もヨーロッパリーグ32強対決コペンハーゲン戦を皮切りにはずっとミッドウィークの試合が続く(予定)のアトレティコ。この日、ワンダデビューしたビトロ(昨夏セビージャから移籍して、シーズン前半はラル・パルマスにレンタル)も11月に負傷して以来、1カ月間、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でリハビリしながら、横目でチームメートのトレーニングぶりを見学していたのが早い適応に繋がったんでしょうかね。 ▽78分にはトーレスのロングフィードを追いかけ、3点目のゴールを決めたとなれば、当人も「No podía pedir más en mi debut en casa/ノー・ポディア・ペディール・マス・エン・ミ・デビュー・エン・カサ(自分のホームデビューにこれ以上のことは頼めない)」と喜んでいたように、選手層の厚さを試す最高な消化試合だったと言っていい? 結局、そのまま3-0で勝利したアトレティコは総合スコア7-0で準々決勝進出を決めたんですが、うーん、それでもやっぱり気になるのは土曜の午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのエイバル戦。相手はコパ敗退組で1週間、十分休養を取っているというのもありますが、一応、クラブもヘタフェ戦でスタンドのファンに揉みくちゃにされてゴールを祝ったコスタに出されたイエローカードの取り消しを協議委員会に申請。 ▽それが木曜には却下されてしまったため、今月になって初めて彼抜きで戦わないといけないというのはちょっと不安ですが、今度は週中にお休みをもらった選手たちが頑張ってくれる? そうそう、同日行われたラス・パルマスとのコパ2ndレグでバレンシアの一員として、レンタル移籍デビューしたビエットは今季前半のゴール入らない病がいきなり全快したようで、ハットトリックで4-0の勝利に貢献。チームも総合スコア5-1で準々決勝に進んでいますが、その相手は現在、リーガ3位、2位のアトレティコとはCL出場権争いのライバルっていうのは当人にとっては喜ばしくても、ちょっと敵に塩を送るみたいな形になってしまいましたかね。 ▽そして翌水曜、一足先にコパ16強2ndレグに挑んだのはマドリッドの弟分、レガネスでこちらはアウェイでのビジャレアル戦。先週はブタルケで1-0の最少得点差勝利だったため、危ういところもあったんですが、31分にナランホのスルーパスからエル・ザールが見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)を決めて1点を取ってくれたため、ラバとチェリシェフのゴールで後半、2-1と逆転されながら、アウェイゴール差で勝ち上がることができました。ええ、ガリターノ監督も「Es lo que tiene la Copa, a pesar de haber perdido, pasamos de ronda/エス・ロ・ケ・ティエネ・ラ・コパ、ア・ペサール・デ・アベール・ペルディードー、パサモス・デ・ロンダ(これがコパにはある。負けたのにウチは次のラウンドに進んだ)」と言っていましたが、とにかく感心するのは年明けからの3試合、どれも1点しか取ってないにも関わらず、彼らが最大限の効率を上げていること。 ▽さすがに来週になると、リーガ次節ベティス戦が月曜、コパ準々決勝は金曜の抽選で相手が決まりますが、これも間違いなく1部のチームとで1stレグは木曜、そして日曜にはアウェイでのアラベス戦と超ハードスケジュールになるため、息切れが心配ですけどね。ちなみに今のところ、コパ8強進出組で一番勝ち目がありそうなのは、お隣さんのヘタフェは32強対決で後れを取ったものの、そのアラベス(2部Bのフォルメンテラに総合スコア3-0で勝利)ですが、謙虚なレガネスファンは1-0の辛勝でも決して文句を言わないものの、さすがに3連戦とかなると、それはそれで観客動員数に影響が出るかもしれませんね。 ▽え、そんな弟分とは真逆で、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)でないとpito(ピト/ブーイング)が飛ぶサンティアゴ・ベルナベウのファンの要求度の高さにも問題ななきにしろあらずだけど、水曜のヌマンシア戦では仕方ないところもあったんじゃないかって? そうですね、リーガでは前節のセルタ戦で2-2と引き分け、とうとう首位バルサとの差が勝ち点16に開いてしまったマドリーだったんですが、前日にはジダン監督がバルデベバス(バラハス空港の近く)での練習前に30分間、反省ミーティングを開きながら、その鬱憤をコパで晴らすには至らず。もちろんクリスチアーノ・ロナウドを始め、モドリッチやクロース、GKケイロル・ナバスらはローテーションでお休み、ベイルも実戦のリズムは戻ったとして、ベンチに入らなかったせいもあったんでしょうが、結果は2試合連続となる引き分けとなれば、もうAチームもBチームも違いはない? ▽いえ、確かに1stレグで3点リードしていたところに10分、カルバハルのクロスをノーマークでルーカス・バスケスが頭で決め、すでについていた勝負が序盤から更についてしまったという巡り合わせはあったんですけどね。こういう試合でこそ、アピールして出場機会を増やさないといけないマジョラル、アセンシオ、セバージョス、コバチッチ、ジョレンテらが揃って精彩なく、追加点は一向に奪えず。それどころか、前半終了間際にはカウンターから、負傷で交代したヒヒニオに代わって入っていたギジェルモに同点ゴールを決められているのでは、ハーフタイムでロッカールームに戻る時から選手たちがブーイングを浴びていたのも仕方なかったかと。 ▽後半も53分にはアセンシオのクロスをマジョラルが落としたところをルーカス・バスケスが押し込み、再びリードしたマドリーだったんですが、その後、積極的に攻めているのがヌマンシアばかりでは。おかげで「al final nos faltó gasolina/アル・フィナル・ノス・ファルトー・ガソリーナ(ウチは最後、ガソリンが足りなかった)」とジダン監督も残り15分、唯一のFWだったマジョラルを下げ、ボランチのカセミロを入れることになったんですが、36分には再びギジェルモに決められて、同点に追いつかれてるって一体、このマドリー、守備も攻撃もどうなっている? ▽いえ、それでも総合スコアは5-2ですから、いくらヌマンシアのアラサーテ監督が「Vimos la posibilidad incluso de ganar/ビモス・ラ・ポシビリダッド・インクルソ・デ・ガナール(勝利の可能性さえウチにはあった)」と胸を張っても逆転突破される心配はなかったんですけどね。この日の引き分けで今季のホームゲーム15試合中、勝ったのはたったの8試合だけって、うーん、これじゃ、いくら2得点を挙げて満足していたルーカス・バスケスに「La afición tiene que ilusionarse en los cinco títulos que ganamos el año pasado/ラ・アフィシオン・ティエネ・ケ・イルシオナールセ・エン・ロス・シンコ・ティトゥロス・ケ・ガナモス・エル・アーニョ・パサードー(ファンはボクらが去年獲った5つのタイトルに夢を抱かないといけない)」と言われたって、フラストレーションが溜まるのは当然でしょう。 ▽そんなマドリーはこの週末、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、またしてもベルナベウでビジャレアル戦に挑むんですが、今の時点ではあまりリーガの優勝戦線に復帰することを考えても空しいばかりなので、まずは12月9日のセビージャ戦以来となるホームでの白星をファンにプレゼントすることに専念するべきかと。バルサと違って、即戦力となる戦力補強の話もありませんし、木曜に残っている16強対決2ndレグ3試合が終わって、相手が決まらないことにはコパの先行きもわからず、このところ1試合1試合進むごとに2月のCL決勝トーナメントPSG戦が到来するのが怖くなってくるというのも非常に悪い傾向ですが、こればっかりはねえ。何はともあれ、2月にクラブW杯のせいで延期されたリーガのレガネス戦を迎える頃までには現在、勝ち点3しかない5位との差を広げてくれていると安心なんですが、才能にはまったく問題がないはずの選手たちがまずは90分間、集中してプレーできるようになるのが最優先でしょうか。 ▽そうそう、最後にコパの話題がまったくなかったヘタフェについてですが、彼らはこの週末のリーガ、金曜試合で午後9時(日本時間翌午前5時)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスに19位の降格圏にいるマラガを迎えることに。前節は先輩のアトレティコに2-0と軽くひねられてしまったんですが、今回は再び、夢のEL出場圏に近づくいいチャンスかと。ちなみにそのワンダの試合で控えとなったGKグァイタにはクリスアル・パレスへの移籍の噂があったせいで、何かと注目されていたんですが、ボルダラス監督が言うには単に身体的に問題があったからだとか。マラガ戦にもまだ出られるかわかりませんが、このシーズン前半最終戦を過ぎると、また強豪との対戦が始まる彼らですからね。そろそろ柴崎岳選手の先発などもあるかもしれませんし、ここはマドリッド勢唯一、週1試合ペースでいられるメリットを生かして、リーガで健闘してくれることを期待しています。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.12 12:31 Fri
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【原ゆみこのマドリッド】新年、メデタイことばかりじゃない…

▽「ここまで来るといっそ、忘れてしまいたいかも」そんな風に私が呟いていたのは日曜の夜、18節ではすでにリーガの1位から3位まで皆、勝っていたのを知りながら、4位のレアル・マドリーがバライドス(セルタのホーム)で勝ち点2をむざむざ失ってしまったのを見た時のことでした。いやあ、昨年最後のクラシコ(伝統の一戦)で0-3と宿敵に一蹴され、クラブW杯のおかげで消化試合は1つ少ないとはいえ、首位との差が勝ち点14に開いた時点でもう、彼らの今季のリーガは終わったという声はそこここから聞こえていたんですけどね。 ▽ただ、その直後にクリスマスのparon(パロン/リーガの停止期間)に入ったため、いえ、この月曜にコウチーニョ(リバプールから移籍)の入団発表があったバルサのように、即戦力となる選手を獲得するとかの噂はその間、GKのケパ(アスレティック)を除いてまったくなし。それもジダン監督の「ahora no necesito un porter/アオラ・ノー・ネセッシートー・ウン・ポルテーロ(今、GKは必要ない)」という、至極ごもっともなコメントで後回しとなったようですが、世間がお祭りムードに入るのと同時にマドリーの絶望的な状況も記憶の彼方に。おまけに年明け最初の試合、コパ・デル・レイ16強対決ヌマンシア(2部)戦1stレグなど、内容はともかく、0-3と快勝だったため、セルタ戦の後に思い出した現実がより悲惨に感じられたという見方もできなくはないんですが…。 ▽まあ、その辺についてはまた後で話しますが、2018年最初のリーガのマドリッド勢がどうだったかというと。この節のトップバッターを飾ったのはマドリー・ミニダービーで、アトレティコとヘタフェがワンダ・メトロポリターノで激突。雨模様の中、los Reyes Magos/ロス・レジェス・マゴス(東方の三博士)の祝日、土曜の午後1時からの試合に駆けつけたホームチームのサポーターには、待ちに待ったジエゴ・コスタ(昨夏チェルシーから移籍したものの、FIFA処分でシーズン前半はプレーできなかった)とグリーズマンのFWコンビをスタメンで見られるというregalo(レガーロ/プレゼント)があったんですが、シメオネ監督が左右にコレアとカラスコを配して攻撃的な布陣を敷いたのも効果的だったかと。 ▽ええ、コスタとグリーズマンのシュートが1本ずつ外れた後の前半18分、今度はアシスト役になった後者のスルーパスをコレアがエリア内で受け取りシュート。余裕のある1対1でなかったのが逆に良かったか、これが決まってアトレティコが先制点を挙げてくれたから、昨年最後の試合でエスパニョール相手にゴールが入らず。0-1で負けて、首位との差が勝ち点9になってしまったことを嘆いていたファンもどんなに喜んだことか。それ以降は両チーム共にファウルが増え、ハーフタイムまでに7枚ものイエローカードが飛び交ったため、次節のエイバル戦ではガビとサビッチが出場停止になってしまったんですが、これもアトレティコでは毎シーズンのお約束。例年に比べれば、累積警告ローテーションが始まったのはこの日のサウールからなので、むしろ今季は遅かったと言っていいでしょうか。 ▽そして後半序盤、チームメートに負けじとばかり、コスタもジェネの顔面にcodazo(コダソ/肘打ち)を入れてイエローカードをもらったんですが、それが22分、ヴルサリコのラストパスをCFとはかくありなんとばかりにゴール前から決めたすぐ後、災いの種となるとは!そう、自分を待ち望んでいたファンの前でワンダ初得点を挙げて感極まり、ピッチの囲いを飛び越えて、応援団のいるfondo sur/フォンド・スール(ゴール裏南側席)に駆けつけて一緒に祝ったところ、審判に2枚目のイエローカードを提示されてしまったから、誰もが呆気に取られたの何のって。もちろんこれでコスタは退場、リーガの次節にも出られないって、いや、彼はまだローテーションいりませんってば! ▽うーん、後でガビなど、「se merece una colleja, aunque espero y deseo que no conociera la norma/セ・メレセ・ウナ・コジェハ、アウンケ・エスペロ・イ・デセオ・ケ・ノー・コノシエラ・ラ・ノルマ(規則を知らなかったんだと思いたいけど、頭をガツンとやるのにふさわしいね)」とキャプテンらしく、一応、コスタに苦言を呈していたんですけどね。コレアも「yo tampoco sabía que era amarilla celebrar el gol con la grada/ジョー・タンポコ・サビア・ケ・エラ・アマリージャ・セレブラール・エル・ゴル・コン・ラ・グラダ(ボクもスタンドと一緒にゴールを祝ったらイエローだってのは知らなかった)」と言っていましたし、本当かどうか、私は知りませんが、リュカによると、「イングランドじゃそんな規則はなくて、ファンと祝ってもいいんだ」そう。ただ、その次の時間帯で試合をしたバレンシアでロドリゴがロマーリョのオウンゴールを誘発した際、同じようにファンに揉みくちゃにされてもカードは出ずと、この規則に関しては適用がまちまちなのは如何なものかと。 ▽それでも幸い、途中出場の柴崎岳選手も大したインパクトは残せず、ヘタフェが「Nos faltó golpear y no las metimos/ノス・ファルトー・ゴルペアール・イ・ノー・ラス・メティモス(ウチはシュートが足らず、ゴールも入れなかった)」(ボルダラス監督)ため、10人になったアトレティコながら、そのまま2-0で終了の笛を聞くことに。丁度、3位のバレンシアもジローナに2-1で逆転勝利、翌日には首位のバルサもレバンテに3-0と快勝したため、ありがたい勝ち点3ゲットとなりましたが、何より嬉しいのはコスタがプレーできるようになって、チーム全体が前に引っ張られるようになったことでしょうか。 ▽それだけに火曜のコパ16強対決ジェイダ(2部B)戦2ndレグは先週の試合で0-4と大勝しているため、ビトロ(セビージャから移籍、シーズン前半はラス・パルマスでプレー)に慣れてもらったり、ガメイロやフェルナンド・トーレスが調子を上げるのに使ってもらって全然、構わないんですが、土曜のエイバル戦がちょっと気掛かりな面もなきにしもあらず。一方、すでにコパに敗退しているヘタフェは金曜にマラガ戦を迎えるんですが、もうこれでアンヘルは6試合連続ノーゴールですしね。順位的には11位とまったく問題ないものの、そろそろボルダラス監督も柴崎選手の先発起用など、ちょっとフォーメーションをいじることを考えてみてもいいかもしれませんね。 ▽そして翌日曜、同じアジアン・ゴールデンタイムの正午からブタルケにレアル・ソシエダを迎えたもう1つの弟分、レガネスは後半31分にガブリエルのゴールが決まり、コパのビジャレアル戦1stレグに続き、1-0で勝利。それこそ、ガリターノ監督も「Es para estar increíblemente contentos con lo que estamos haciendo/エス・パラ・エスタル・インクレイブレメンテ・コンテントス・コン・ロ・ケ・エスタモス・アシエンドー(自分たちがやっていることに信じられないぐらい満足な状態)」と言っていた程、守備の堅さに裏打ちされた省エネゲームで連勝しているんですが、ビジャレアルのホームに乗り込む水曜にもその勢いが衰えないといいのですが。何せ、コパ準々決勝に進出すると次のリーガ、ベティス戦が月曜に組まれているため、来週は3試合という超ハードなスケジュールになりますからね。レガネスの場合、2大会同時進行に慣れている選手もあまり多くないため、1月にムリをすると、あとでツケが回りそうなのがちょっと怖かったりします。 ▽え、そんなことより、早くマドリーに何が起こったのか知りたいって?そうですね、日曜の夜にセルタ戦を迎えた彼らだったんですが、この日は木曜のヌマンシア戦とは違い、クリスチアーノ・ロナウド、ベイル、イスコ、クロース、モドリッチ、カセミロらが先発。ただケガでセルヒオ・ラモス、出場停止でカルバハルがいなかったのが大きかったというか、うーん、それよりマルセロにこのところ精彩がないせいですかね。前半32分にはイアゴ・アスパスからのロングパスを受けたヴァスにvaselina(バセリーナ/ループシュート)を見事に決められ、先制点を奪われてしまったから、さあ大変! ▽でも大丈夫。この時は3分もしないうちにベイルがクロースのアシストから同点弾、38分にもイスコのパスを押し込んで逆転弾と、負傷続きで目立てなかった2017年の鬱憤を晴らすかのごとく大活躍してくれたため、すぐ安心できたんですけどね。ただ、良くなかったのはその後で、セルタのGKルベンも「Nos enchufaron dos goles y vivieron de ellos/ノス・エンチュファロン・ドス・ゴレス・イ・ビビエロン・デ・エジョス(ウチから2ゴール奪って、それで良しとした)」と言っていたように、後半に畳みかけないんではねえ。それでも26分にはGKケイロル・ナバスがアスパスを倒して与えたPKを自己責任で弾き、最大のピンチは逃れたかと思ったんですが…いえいえ、世の中、そんなに甘くありませんって。 ▽それは38分、またしてもマルセロがボールを失い、最後はアスパスのクロスをマキシ・ゴメスがヘッドして、とうとうセルタに追いつかれてしまったんですよ。そのまま2-2で引き分けて、キャプテンを務めていた当人は「No podemos hacer nada más. Hacemos lo que podemos/ノー・ポデモス・アセール・ナーダ・マス。アセモス・ロ・ケ・ポデモス(これ以上のことはできない。できることをやるだけさ)。いいサッカーをして、ゴールを入れて、ボールを回すようにしているけど、上手くいかないんだ」と開き直っていましたけどね。ジダン監督も「Tuvimos muchas pérdidas de balón, algo que no suele ser un problema y hoy sí/トゥビモス・ムーチャス・ペルディダス・デ・バロン、アルゴ・ケ・ノー・スエレ・セル・ウン・プロブレマ・イ・オイ・シー(ウチは沢山ボールを失った。問題にならないことが多いんだが、今日はそうなった)」と言っていたように、得点力のあるチームの前であのミスは致命的だったかと。 ▽実際、ここ4試合のアウェイゲームでマドリーは3分け1敗と滅多にない程の情けない成績で、これでは首位に勝ち点16差をつけられてしまっても仕方ないかと思えるんですが、この日はセルタの思いきりのいいサッカーに私も感心。だってえ、彼らは丁度、先週の16強対決1stレグでバルサと1-1と引き分けたばかりで、といっても相手はメッシやルイス・スアレスが出ていませんでしたけどね。ウンスエ監督も今週木曜の2ndレグに備え、メンバーを調整しているため、ひょっとしたら、2年前はアトレティコ、昨季はそれこそマドリーを撃破している流れを継いで、現在、3連覇中のバルサをコパ敗退に追いやってくれるかもしれないじゃないですか。 ▽そうなれば、これから長いヨーロッパリーグの戦いに挑まないといけないアトレティコはもちろんですが、先週末もレンヌに1-6と大勝し、フランス・リーグアンの首位を独走。命綱のCLですら、ネイアールやエムバペ、カバーニらの強力FW陣を要するPSGに2月の決勝トーナメント16強対決で打ち勝てるかという疑問が湧いてきたマドリーにもコパ優勝で何とか、スーパーのつく大会やクラブW杯は別勘定として、今季の面目を保てる可能性が出て来るんじゃないかと思うんですが、こればっかりはねえ。 ▽とりあえず、この水曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのヌマンシア戦2ndレグにはBチーム起用でも余裕で挑めるマドリーですが、とにかく一刻も早い改善が必要とされるのは土曜のリーガ、ビジャレアル戦。ええ、今節はセビージャがベティスとのアンダルシアダービーに3-5と負けたため、4位を奪われることはなかったものの、差はたったの勝ち点3ですからね。このまま不調が続くと、来季のCL出場権までが危うくなるって、まったく、こんな心配をしないといけないのはお隣さんだけかと思いきや、世の中、不思議なことも起こるものです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.09 09:00 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】期待してもいいのだろうか…

▽「どこと当たったら楽かしら」そんな風に私が取らぬ狸の皮勘定をしていたのは金曜日、コパ・デル・レイ16強対決1stレグの結果が出揃った時のことでした。いやあ、コパなんて、昨季、バルサが祝勝パレードもイベントもしなかったように、タイトル慣れしているクラブにとっては優勝しても大したことないと思われている大会なんですけどね。この週末から再開されるリーガの現状を見る限り、首位にそれぞれ勝ち点9差、14差と水を開けられているマドリッドの両雄にしてみれば、国内でトロフィーを掲げられる貴重なチャンス。となれば、フォルメンテーラ(2部B)がアラベスに1-3、カディス(2部)もセビージャに0-2と負けた後、おそらく1部のチーム同士の対戦になるであろう準々決勝ではなるたけ、与しやすい相手に恵まれることが大事だったから。 ▽ちなみにまだ来週には2ndレグもあるのに何故、私がこうも先走っているのかというと、実は凄かったんですよ、アトレティコの変身ぶりが。ええ、FIFA処分のせいで昨年の夏に獲得しながら、この1月までプレーできなかったジエゴ・コスタ(チェルシーから移籍)とビトロ(同セビージャ、シーズン前半はラス・パルマスにレンタル)がメンバーに加わり、悩みの種だったゴール不足が解消されるだろうとは予見されてはいたんですが、まさか新年そうそう、水曜のジェイダ(2部B)戦で即座に効果が現れるとは!いえ、両者とも先発ではなく、ベンチスタートだったんですけどね。前半32分、カラスコのFKを2度目の正直でゴディンが先制点にした後、前日にはビエットのバレンシアへのレンタル移籍が決まったものの、ますます熾烈になった前線のポジション争いにFWたちが発奮。 ▽そう、ガメイロがエリア内右から放ったラストパスをオフサイドの疑いはあったものの、ゴール前でフェルナンド・トーレスが押し込み、2点もリードしてハーフタイムに入ってくれるんですから、何ともありがたいじゃないですか。おかげでシメオネ監督も後半、プレッシャーのかからない場面で新戦力を投入できたんですが、13分にはカラスコからビトロ、18分にはトーレスとコレアとコスタとグリーズマンって、もしやこれって、チームの最大火力を試してみる誘惑に抵抗できなかった?すると期待たがわず、ピッチに入ってたったの5分後、フアンフランからのパスからコスタがアトレティコ復帰後初ゴールを決めたとなれば、「あのカラバフ2連戦に彼がいれば、今でもCLを戦っていられたのに」と嘆いてしまったのはきっと、私だけではなかったかと。 ▽いえ、過去を嘆いていても仕方ありません。実はそのゴールの時、後でビトロも「Sabemos que él mete la pierna en un ventilador/サベモス・ケ・エル・メテ・ラ・ピエルナ・エン・ウン・ベンティラドール(彼は扇風機にだって足を突っ込むことをボクらは知っている)」と言っていたように、シュートした時に足がジェイダのDFに当たり、ヒザに傷を負ったコスタですが、大したことがなかったのは本当にラッキー。何せ、前回の在籍時には得点を量産したものの、ケガをおして優勝の懸かった試合に出場した挙句、序盤で交代という悪癖もあった当人ですからね。この再デビューで負傷、当分出られないなんてことになっていたら、目も当てられないじゃないですか。 ▽そして最後はロスタイム、グリーズマンが蹴ったGKが敵の壁に当たってゴールを割り、0-4と大勝をしたため、来週火曜、ワンダ・メトロポリターノでの2ndレグではかなり楽ができるようになったからでしょうかね。試合後はシメオネ監督も「2人ができるだけ早く最高の状態になってくれるといい。ウチは沢山、試合があるという幸運に恵まれているから、プレー時間を与えるのもたやすい」と言っていましたが、実際、そうなんですよねえ。1月から2月前半のミッドウィークはコパが準決勝まで続きますし、CLグループリーグ3位敗退でヨーロッパリーグ決勝トーナメントに回った彼らはその後もコペンハーゲンとの32強対決、そして16強対決と週2試合ペースが途切れず。 ▽つまり3月の各国代表戦週間まで負けない限り、ハードスケジュールが続くことになるんですが、とりあえず、当面の課題は弟分とのマドリー・ミニダービー。ええ、コパを32強対決でアラベス相手に敗退、クリスマスのバケーション明け後、ダブルセッションを何度もこなし、「Nosotros vamos a plantear un partido serio a nivel defensive/ノソトロス・バモス・ア・プランテアール・ウン・パルティードー・セリオ・ア・ニベル・デフェンシーボ(ウチは守備面でしっかりした試合をプランニングするつもりだ)」(ボルダラス監督)と、張り切ってワンダデビューに挑むヘタフェとのリーガ戦ですが、どうやら金曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習ではジェイダ戦を太ももの筋肉痛でお休みしたコケの復帰も確認されたよう。 ▽その他、GKオブラク、ガビ、サビッチらもコパでは休養をもらっていますからね。対するヘタフェでは、ボルダラス監督が前日記者会見で「Es una posibilidad/エス・ウナ・ポシビリダッド(可能性の1つだ)」と言っていたように、ここ5試合ノーゴールのアンヘルに代わり、いよいよ柴崎岳選手の先発もあるかも。ただ、シメオネ監督は「ヘタフェはFWを2人にしたのが良かった。統制のとれたプレーをする」と牽制していたため、微妙ですけどね。それぞれ中盤ではサウールが累積警告、ベルガラが負傷からの回復最終段階という事情での欠員がありますが、その影響は弟分の方が大きいかと。 ▽そんなアトレティコvsヘタフェ戦はアジアン・ゴールデンタイムの土曜午後1時(日本時間午後9時)にキックオフ。丁度、その日は子供たちがプレゼントをもらうlos Reyes Magos/ロス・レジェス・マゴス(東方の三博士)の祝日とあって、チケットの売れ行きもいいようですし、ヘタフェ(マドリッド近郊の衛星都市)からも応援団が駆けつけるとあって、かなりの大入りが期待できますが、果たして笑顔で家に帰るのはどちらのファンになるんでしょうかね。 ▽そして残りのマドリッド勢は翌木曜にコパを戦ったんですが、弟分の片割れ、レガネスはホームで1-0の辛勝。まあ、相手が同じ1部、しかもリーガで上位にいるビジャレアルでしたからね。2年ぶりとなるアムラバットのゴールで勝てただけでも立派なんですが、ガリターノ監督は「Por lo menos este resultado nos hace creer que podemos tener opciones de pasar/ポル・ロ・メノス・エステ・レスルタードー・ノス・アセ・クレエル・ケ・ポデモス・テネール・オプシオネス・デ・パサール(少なくともこの結果はウチに勝ち抜けのオプションがあると信じさせてくれる)」と来週水曜の2ndレグに向けて自信をつけたよう。彼らは昨年12月のリーガでもビジャレアルに3-1と快勝しているため、それもわかるんですが、チーム自体、週2回ペースの試合を想定した選手層にはなっていないのが辛いところ。 ▽この日曜にはレアル・ソシエダ、次も同様にコパから敗退しているベティスとの試合が控えているため、あまり週中に頑張ると、リーガでツケを払うことにならないか心配ですが、もしや経営陣は次のラウンドで人気チームを引き当てて、ブタルケ(レガネスのホーム)の興行収入アップを望んでいるかも。今のところ、この冬の移籍市場ではエリック・モランがAEKに行っただけで、新加入の選手はいないレガネスですが、目標の早期1部残留確定のみならず、現在の13位という成績を再び、夢のEL出場圏に近付けるためにもできたら、もう少し攻撃陣を手厚くできたらいいですよね。 ▽え、そんなレガネスだったら、同じ木曜にコパ1stレグに快勝した大先輩、レアル・マドリーと次に当たったら、願ったり叶ったりだろうって?まあ、それだとファンも喜ぶと思いますが、実はそのヌマンシア(2部)戦、内容的には少々問題があって、いえ、ジダン監督がクリスチアーノ・ロナウドやセルヒオ・ラモス、クロース、カセミロ、マルセロ、GKケイロル・ナバスらを温存したのは理解できるんですけどね。それでもベイルやアセンシオ、ルーカス・バスケスらがスタメンにいたため、早めのゴールを期待していたところ、先制点が入ったのは前半35分になってから。ルーカス・バスケスがエリア内で倒されゲットしたPKをベイルが決めたんですが、その後もねえ。 ▽だって後半14分にはディマンカが2枚目のイエローカードをもらい、ヌマンシアが10人になったにも関わらず、追加点が43分になるまで入らないんですよ。しかもこれまた、ルーカス・バスケスの受けたペナルティからで、今度は途中出場のイスコがPKを沈めましたが、え、PKで2点って、32強対決フエンラブラダ(2部B)戦1stレグとまったく同じでは?おまけにその日、キャプテンを務めたナチョも「時に審判が助けてくれることもある」と告白していたように、それまでにはマドリーサイドのエリア内でのファールが見逃された風のプレーが2件あって、うーん、ヌマンシアのニエトも「Si nos adelantamos con 1-0 es otro partido/シー・ノス・アデランタモス・コン・ウノ・セロ・エス・オトロ・パルティードー(ウチが1-0でリードしていたら、違った試合になっていた)」と言っていましたしね。 ▽それでもロスタイムにはアクラフのクロスをマジョラルがヘッドで決め、0-3で勝ったため、ジダン監督も「Al final es el resultado que cuenta/アル・フィナル・エス・エル・レスルタードー・ケ・クエンタ(最後にモノを言うのは結果だ)」と言っていた通り、来週水曜の2ndレグでヌマンシアが逆転するのはほぼ不可能なスコアとなりましたが、やっぱり今季のマドリーBチームは怪しげだったかと。まあ、彼らの場合、2月にはCL16強でPSG戦が控えているため、それまで主力メンバーを酷使したくないというのはわかりますけどね。負傷から復帰後、ここまで途中出場しかしていなかったベイルも「Jugó una hora y sin problemas/フゴ・ウナ・オラ・イ・シン・プロブレマス(1時間プレーしてトラブルもなかった)」(ジダン監督)とだんだん、実戦のリズムを取り戻しつつあるのは心強いんですが、コパ準々決勝の組み合わせ次第ではいよいよベストメンバー登場ということになるかも。 ▽そんなマドリーはこの週末、日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からセルタ戦なんですが、実はこの相手、同日のコパでバルサと1-1で引き分けたばかり。昨年12月のリーガでもカンプ・ノウで2-2のドローを演じているだけに、バライドス(セルタのホーム)にはかなり心して乗り込まないといけないんですが、正直、今の彼らはクラブW杯のせいで消化試合が1つ少ないものの、5位のセビージャと勝ち点差2しかないですからね。首位を見るより、CL出場圏絶対維持の方が優先されるんですが、この金曜にはバルデベバス(バラハス空港の近く)でお留守番練習をしていたラモスが左ふくらはぎのケガで全治2、3週間になってしまったというバッドニュースも。カルバハルも出場停止とあって、逆境に次ぐ逆境ですが、こんな時こそ、自慢のマドリー魂を見せてもらいたいものです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.06 12:00 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】年明けそうそう試合が始まる…

「先にコパがあるのは良かったかも」。そんな風に私が思っていたのは火曜日、ようやく長いクリスマスのバケーションも終わり、またサッカーに明け暮れる日々が戻って来たため、すでに遠く感じられる2017年リーガ最後の節を見直してみたところ、本当に最悪。いえ、マドリッド勢の弟分に限って言えば、レバンテとスコアレスドローを演じたレガネスが他チームとの兼ね合いもあって、13位まで落ちてしまったのは残念だったものの、柴崎岳選手のいるヘタフェはラス・パルマスに2-0と快勝。ヨーロッパリーグ出場圏6位に勝ち点差3と、かなりいい形で再昇格1年目前半を終えているんですけどね。 ▽どうにも後味が悪かったのは兄貴分たちがだらしなかったせいで、アトレティコはエスパニョールに1-0と負け、1年余りに渡るアウェイ無敗記録がジ・エンドに。それでも順位は2位と変わらなかったとはいえ、翌日のクラシコ(伝統の一戦)でもお隣さんが0-3とバルサに完敗したため、勝ち点差が9に拡大してしまったから。もちろん、それで14ポイント差となってしまった4位のレアル・マドリーに比べれば、まだマシという見方はできますが、どちらのチームにしろ、年明けそうそう、remontada(レモンターダ/逆転優勝)の掛け声を挙げるにはかなり辛い現実があるかと…。 ▽まあ、その辺はまた週末のリーガ再開が近づいてから話すことにして、とりあえず、先週末から練習を始めた各チームの様子をお話ししていくことにすると。最初にバケーションを切り上げたのは28日から、インスタラシオン・デポルティバ・ブタルケに集まったレガネスで、何せ彼らは休暇入りも一番乗りでしたからね。おまけに11月にはバジャドリッド(2部)を下し、コパ・デル・レイ16強対決に進出しているため、もうこの木曜にはビジャレアルをホームに迎えての1stレグを迎えるとなれば、ガリターノ監督がダブルセッションを行い、お休み中に溜まった選手たちの脂肪を絞ったのも当然だった? ▽ちなみに昨年最後の月を負傷渦で苦しんだチームにとって、いいニュースだったのは、マントバーニ、シオバス、ティト、ガブリエル・ピレスらのグループ合流で、当面、1月第2週まで続く週2試合ペースを乗り切るメドは立ったようですが、あくまで彼らの目標は1部残留。クラブW杯のせいで2月に延期となったレアル・マドリー戦のせいで消化試合が1つ少ないとはいえ、現在、降格圏との差が6というのは少々、心もとないため、やはり優先するのは日曜のレアル・ソシエダ戦の方になりますでしょうか。 ▽そして翌29日にはお隣のヘタフェもコリセウム・アルフォンソ・ペレスの先にあるシュダッド・デポルルティバに戻って来たんですが、マドリッド勢では彼らだけ、すでにコパから敗退。ええ、32強対決でアラベスに総合スコア4-0と苦もなく捻られてしまっているため、年明けは土曜のリーガまで試合がないせいですかね。大晦日、元旦は練習を休む代わりに、柴崎選手を始め、大勢のチームメートが参加して「Feliz Ano Nuevo/フェリス・アーニョ・ヌエボ(新年おめでとう)」のメッセージビデオをツイッターに上げていましたが、実はその一戦が難関なんですよ。 ▽というのも6日のLos Reyes Magos(ロス・レジェス・マゴス/東方の三博士)の祝日午後1時(日本時間午後9時)からという、アジアンゴールデンタイムに設定されているその試合は今季前半、ヘタフェにとって最後のダービー。大先輩、アトレティコの胸を借りることになるんですが、降格前の数シーズンはビセンテ・カルデロンに集団で応援に駆けつけることもなくなっていたファンたちもやはり、ワンダ・メトロポリターノ初体験というのには魅かれたんでしょうかね。当日はヘタフェ(マドリッド南部の衛星都市)からバス4台を連ね、ここまで1勝1敗(レガネスに1-2で勝利、マドリーに1-2で負け)で、ダービー勝ち越しを狙うチームを盛り立てに向かう予定だとか。 ▽え、ところでそのワンダ・メトロポリターノは年末、かなり賑わっていたんじゃないかって?その通りで、29日にマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で休暇明け初トレーニングを行ったアトレティコは夕方、エジプトに移動。翌日のアル・アハリとの親善試合は、いえ、相変わらず前半はまったく点を取れず、40分にはザカリアのヘッドで先制され、後半7分にもシェイクのゴールでリードが広がった時にはどうしようかと私も思ったんですけどね。幸い後半から出場したガメイロが今季の鬱憤を晴らすかのように大爆発。19分にベルサイコのクロスを頭で決めたのを皮切りに、28分にはクリアされたCKから回って来たボールを最後にネットに収め、36分にはグリーズマンのスルーパスから、とうとうGKとの1対1を決めてのハットトリック達成って、凄い張り切りようじゃないですか。 ▽おかげで2-3と逆転勝利を果たしたアトレティコでしたが、何せ相手が相手ですからね。むしろ失点の方が心配ではあったんですが、大丈夫。帰国した翌日の大晦日、ワンダでの公開練習には2万5000人が詰めかけ、2017年最後となる声援を選手たちに送ってくれることに。いえ、セッション前には今季前半、チームが喉から手が出るぐらい待ちわびていたゴールを決めてくれるはずの助っ人、ビトロとジエゴ・コスタの入団プレゼンがあったというのも年末の忙しい時期、遥々、マドリッドの西の端にある新しいホームまでファンが足を運んだ理由だったんですけどね。 ▽最初にワンダのVIPルームに設けられたステージに登場したのはビトロで、彼はアトレティコがFIFA処分を受け、昨年の夏は新規選手登録ができなかったため、半年間、ラス・パルマスにレンタル移籍。負傷のリハビリもあり、12月からはすでにマドリッドに来ていたんですが、どうやらこのバケーション期間で完全に復調したよう。残念ながら、すでに今季はCLを敗退してしまったアトレティコでしたが、背番号23のユニを受け取ったアタッカーは「Vengo con la expectativa de ganar titulos/ベンゴ・コン・ラ・エクスタティバ・デ・ガナール・ティトゥロス(タイトル獲得の期待を持ってここに来た)」と前向きで、2018年はEL決勝トーナメントに鞍替え。セビージャ時代、前人未到の3連覇を成し遂げた経験を今はもう、2012年同大会優勝時のメンバーがガビ、ゴディン、フィリペ・ルイス、フアンフラン、コケしかいないチームに注入してくれそうなのは頼りになるかと。 ▽続いてはジエゴ・コスタの番で、こちらはチェルシーから出戻った後、試合には出ず、マハダオンダでずっと調整に専念。その間、「He sufrido mucho como aficionado/エ・スフリードー・ムーチョ・コモ・アフィシオナードー(ファンのようにとても苦しんだ)」そうですが、考えようによれば、4年前、当人がアトレティコで最後にプレーした2013-14シーズンはリーガ優勝を決めたカンプ・ノウでの最終戦も、リスボンでのCL決勝も先発しながら、ケガですぐに交代。それもあって、お隣さんに優勝をさらわれたという逸話もあるため、逆に今季は最後までガス欠にならず、ガンガン飛ばしてくれるという期待も。 ▽今回は背番号18となったコスタ自身もこのシーズン後半にゴールを量産して、5月末にはロペテギ監督にスペイン代表W杯メンバーに呼んでもらうという夢がありますしね。上手くいけば、コケとサウールのみならず、ビトロとコスタも加えて、アトレティコ勢4人参加でロシア行きというのは、場内一周してスタンドのファンに応えた2人を大歓迎していたファンたちもきっと、誇らしく思うはずですよ。 ▽そして元旦も練習と水曜午後7時(日本時間翌午前3時)からのコパ、ジィイダ(2部B)戦1stレグへの準備に余念のないアトレティコなんですが、実はバケーション明けにはケガ人も発生していて、それはフィリペ・ルイスとコケ。エジプトでの親善試合にも出ていないんですが、とりわけ前者はハムストリングのケガで3週間程、かかるかもしれないとか。まあ、コパの方はカテゴリーも2つ違う相手ですし、来週火曜には2ndレグもあるため、たとえ、コスタのトランスファーが間に合わなくとも、問題はあまりないはずですが、何せ、リーガの方がああいう状態ですからね。まずは一番、タイトル獲得の可能性のありそうな大会から、しっかり勝ち進んで行ってくれればと思います。 ▽一方、マドリッド勢最後に練習再開となったマドリーは30日にアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアムでの公開セッションでスタート。さすがファンが見学できるのはこの年1回の機会だけとあって、ソシオ(協賛会員)対象の入場整理券は26日にはもうなくなってしまったそうで、結局、一般のファンに出回ることはなかったんですが、こればっかりはねえ。セッション自体もランニング、ロンド(輪になって中の選手がボールを奪うゲーム)、partidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)程度と、あっさりしたものだったようですが、スタジアムには2017年に獲得した優勝トロフィー5個(リーガ、CL、UEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ、クラブW杯)が堂々と鎮座。 ▽セッション終了後には選手たちがスタンドに近寄って、サインや写真撮影に応じてくれたとなれば、5000人のソシオも今季、sextete(UEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ、クラブW杯、リーガ、コパ、CLの6冠優勝のこと)達成の野望が現在、かなり遠のいてしまった無念さも忘れられた?そうそう、大晦日はサンティアゴ・ベルナベウでの練習で行く年を締め括ったジダン監督のチームだったんですが、意外だったのは休暇明けにベンゼマがクラシコでハムストリングを負傷、全治2、3週間となっていたのが発覚したこと。いえ、そのバルサ戦ではまたパッとした働きができず、スタンドからpito(ピト/ブーイング)を浴びて交代した当人ですが、年明け木曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのコパ、ヌマンシア(2部)戦1stレグ、続く日曜のセルタ戦はどちらもアウェイのため、当面はホームのファンに叩かれる心配はしなくて良かったんですけどね。 ▽ただ、どうやら今年もクリスチアーノ・ロナウドはこの1月、格下相手のコパの試合には出ず、2月からのCL再開に向けて温存というプランらしいため、代わりで入るだろう、ルーカス・バスケス、アセンシオ、マジョラルといったところにはしっかり頑張ってもらわないと、先行きが不安なんですが、さて。ちなみにコパ32強対決フエンラブラダ(2部B)戦のカタ・ディアスに続いて今回、ヌマンシアでマドリーに立ち塞がるのは同じ元ヘタフェのマヌ・デ・モラル。当人はここまで今季5得点、チームも5位で昇格プレーオフ圏内と乗っているため、油断は禁物かと。すでにロス・パハリート(ヌマンシアのホーム)はチケット完売が見込まれているそうですが、何はともあれ、面白い試合が見られるといいですよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.01.02 21:30 Tue
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