エース不在のスパーズがエリクセン&アリ弾で吉田フル出場のセインツ撃破! クラブ記録更新のホーム10連勝!《プレミアリーグ》

2017.03.20 01:12 Mon
Getty Images
▽プレミアリーグ第29節、トッテナムvsサウサンプトンが19日にホワイト・ハート・レーンで行われ、ホームのトッテナムが2-1で勝利した。なお、サウサンプトンのDF吉田麻也はフル出場した。

▽共にリーグ2連勝中の2位トッテナムと、10位サウサンプトンとの一戦。前節、エバートンとの打ち合いを制したトッテナムは、直近のFAカップ準々決勝でも3部のミルウォールを6-0で一蹴し、ベスト4進出を決定。だが、この試合でエースFWケインが右足首を負傷し、数週間の離脱を強いられることに。ポチェッティーノ監督はそのエースの代役にミルウォール戦でハットトリックを達成したソン・フンミンを起用した。
▽一方、前節ワトフォードとの打ち合いを制したサウサンプトンは、今季ホーム無敗を継続するトッテナムの要塞ホワイト・ハート・レーンでリーグ3連勝を狙う。この試合では吉田やデイビス、新エースFWガッビアディーニなど現状のベストメンバーがピッチに立った。

▽試合は開始早々に決定機が訪れる。開始3分、右サイドに流れたエリクセンの絶妙なスルーパスに抜け出したソン・フンミンがボックス内でGKと一対一になるが、右足のシュートはGKフォースターの見事なワンハンドセーブに阻まれた。

▽立ち上がりの決定機を逸したトッテナムだったが、その後も攻守両面で地力の差を見せつけると、14分に先制点を奪う。バイタルエリアでタメを作ったデンベレから縦パスを受けたエリクセンがボックス手前右から内に切り込みながら左足のシュートをゴール左隅に流し込んだ。勢い付くホームチームは、その後も押し込んでいくと24分にはエリクセンの左CKをアルデルヴァイレルトがドンピシャのヘッドで合わすが、これはGKフォースターが強靭で左手でかき出した。
▽一方、敵地で先制を許す厳しい入りとなったサウサンプトンは、要所で良いボールの奪い方をみせ、ショートカウンターでゴールを狙う。28分にはサイドをえぐった仕掛けからガッビアディーニ、タディッチに続けて決定機もシュートを枠に飛ばせない。すると、30分過ぎにはガッビアディーニが足を痛めてしまい、ロングとの負傷交代を強いられた。

▽新エースFWの負傷交代で流れを失ったサウサンプトンは、33分にボックス内でこぼれ球に反応したデイビスがデレ・アリを蹴ってしまい、痛恨のPK献上。これをデレ・アリに決められて点差を2点に広げられてしまう。

▽一方、セーフティーリードを得たトッテナムは、持ち味の堅守で相手の反撃をきっちり跳ね返していく。さらに、前半終了間際にはエリクセンが絶妙なスルーパスでソン・フンミンの決定機を演出するが、ここはわずかにパスが長く3点目とはならなかった。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半立ち上がりもホームチームが押し込む入りとなる。49分にはボックス手前でウォーカーからマイナスの折り返しを受けたエリクセンが右足ダイレクトシュートを狙うが、これを枠に飛ばせない。

▽一方、2点のビハインドを追うサウサンプトンは、前半以上にリスクを冒して攻撃に出ると、早い時間帯に1点を返す。52分、左サイド深くでバートランドが入れた低いクロスを、ニアでDFアルデルヴァイレルトがクリアし損ねてファーに流れる。これをワントラップしたワード=プラウズが冷静に流し込んだ。

▽点差が1点に縮まったことで、試合はここから一気に拮抗した展開となる。高いボール支配率で主導権を握るトッテナムは、アタッキングサードまで容易にボールを運ぶものの、吉田を中心に中央を締めるサウサンプトンの守備を崩し切れない。対するサウサンプトンもロングに背後を狙わせる形での仕掛けで、幾度かチャンスシーンを作るが、こちらも決定機に持ち込むまでには至らず。

▽流れを変えたい両ベンチは、試合終盤にかけて交代カードを切っていく。逃げ切りを図るトッテナムは、疲れの見えたソン・フンミン、ウォーカー、エリクセンを下げてウィンクス、トリッピアー、ヤンセンを投入し、逃げ切りを図る。対するサウサンプトンは、より個で打開できるブファル、ジェイ・ロドリゲスをピッチに送り出す。

▽その後、試合終了間際にはトッテナムがヤンセン、サウサンプトンがロングの仕掛けで相手GKを脅かすが、試合は2-1のままタイムアップ。エース不在で苦しみながらもエリクセン、デレ・アリのゴールで勝ち切ったトッテナムが、クラブ記録を更新するホーム10連勝でリーグ3連勝を飾った。一方、敗れたサウサンプトンは連勝がストップした。
関連ニュース

ユナイテッド&トッテナム関心のトディボ、移籍金76億円で獲得可か

ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボ(24)にかかる移籍金額が判明したようだ。 バルセロナでは大成せずだったが、2021年2月加入のニースで実力を発揮し、フランス代表にまで活躍の場を広げるトディボ。今季のニースでもダンテを相棒にリーグ・アン最少タイとなる20失点の堅守を支えており、今夏の動向が注目されるところだ。 そんなセンターバックを巡ってはプレミアリーグ勢の関心が集まり、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムの名も。イギリス『talkSPORT』によると、ニースはこのDFの移籍金額を4000万ポンド(約76億3000万円)と評しているという。 なお、トディボとニースは2022年11月に2027年6月30日まで契約延長。そんなニースを保有するのはサー・ジム・ラトクリフ氏で、今年2月からユナイテッドの共同オーナーにも就任している。 2024.03.29 12:45 Fri

99億円のオルモ巡る争いにユナイテッドも? 今夏予算と退団選手次第でトライか

RBライプツィヒのスペイン代表MFダニ・オルモ(25)を巡る争いにマンチェスター・ユナイテッドも加わっているようだ。 バルセロナアカデミー出身のアタッカーはディナモ・ザグレブでのブレイクを経て、2020年1月からライプツィヒを主戦場に。ドイツでも活躍を続け、将来のステップアップ移籍も期待されるタレントだ。 この3月の代表戦でもブラジル代表相手に1ゴールを決めるなど、他クラブの目を惹きつけるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、今夏の動きが活発的になりそうなユナイテッドも関心を抱く模様だ。 マンチェスター・シティや、チェルシー、トッテナムをはじめ、レアル・マドリーとの争奪戦になるが、新たな攻撃オプションを探るユナイテッドも今夏の予算と退団選手の顔ぶれ次第ながら注目しているという。 オルモは昨年6月にライプツィヒとの契約を2027年夏まで更新したが、この夏に5200万ポンド(約99億2000万円)のリリース条項が有効となるといわれる。 サー・ジム・ラトクリフ氏が共同オーナーとなり、戦力も含め、生まれ変わりが期待されるユナイテッド。競合必至のオルモ獲りにトライするのだろうか。 2024.03.29 12:15 Fri

マディソンがユーロ2024へ執念…カタールW杯は選出も出場ゼロ「逃すわけにいかない」

トッテナムのイングランド代表MFジェームズ・マディソンがユーロ2024へ執念だ。イギリス『ミラー』が伝えている。 今季レスター・シティからチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うトッテナムへ移籍し、背番号「10」も背負って攻撃を司どるマディソン。1996年組のプレーメーカーは、20代後半突入とともにクラブキャリアを1〜2段階引き上げた。 しかし、2019年11月のイングランド代表デビューから4年以上…通算1キャップで臨んだカタールW杯を境にガレス・サウスゲイト監督のチームに定着も、未だに通算6キャップ。ユーロ2024予選8試合中4試合出場にとどまるなど、なかなかイングランド代表での序列が上がらない。 テストマッチ2試合が組まれた今回の代表ウィーク、2戦目のベルギー代表戦には後半途中から出場で1アシストと結果を残したが、おそらく“目玉”だったであろうブラジル代表戦には出られず。現チームはジュード・ベリンガムやコール・パーマーなど若くて実力も伴った攻撃的MFが多い。 必然的にマディソンのチャンスは限られるわけだが、「己を信じずして指揮官の信頼は得られず」といったところか。ユーロ2024メンバー発表前最後のテストマッチを終え、トッテナムの背番号10は本大会行きに自信を示している。 「プレッシャー? ないよ。このグループ(イングランド代表)では常にリラックスできるし、僕が定着して18カ月くらいだろうか…ここで僕は自らの資質を把握し、チームを助ける術があると理解しているんだ」 「僕は毎日のトレーニングで自らのクオリティを発揮している。そしてそれをマネージャーが見てくれている。今回は(ベルギー戦の)ピッチ上でも示たし、これが重要なことだね」 それでも、やはりブラジル戦には出たかったようで、1月下旬の足首負傷から、まだ100%の状態には戻っていないことも明かした。 「ウェンブリー・スタジアムでのビッグゲーム…今回最初のブラジル戦には出たかった。残念だったけど、ベルギー戦でインパクトを残せたし、僕はサウスゲートをよく知っている。少しでも多くの“僕”を彼にアピールしたい」 「まだスパーズでトップレベルに戻れていない。失った鮮やかさを取り戻すのにもう少しかかりそうなんだ…だからと言って気分が悪いわけじゃない。フィットはしているし、自分の強さを感じているよ」 カタールW杯でも、ケガで出場ゼロ、チームメイトの試合をキャンプ地からTV画面越しで見守る悔しさも味わったマディソン。 「あの時はとても大変な時期だった。人々はカーテンの後ろ(舞台裏)を見てなどくれないからね。イングランドとともにメジャートーナメントを戦いたい。この欲求を満たせずとても残念な大会だった…今回は逃すわけにいかない」 2024.03.29 10:20 Fri

プレミア4クラブを筆頭に20歳FWイリング・ジュニア争奪戦? ユベントスがしぶしぶ売却受け入れか

ユベントスのU-21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニア(20)は今夏の移籍の可能性が高まっているようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が報じた。 チェルシーのアカデミー出身で、2020年夏にユベントスへ移籍した逸材アタッカーのイリング・ジュニア。2022年10月にファーストチームデビューを果たすと、同年12月にはプロ契約を締結し、2025年6月までの契約を結んだ。 これまでも度々ビッグクラブからの関心が報じられてきた中、途中出場がメインながら今シーズンここまで公式戦19試合でプレー。さらなる飛躍が期待されると同時に、U-21イングランド代表でのパフォーマンスで評価を高めている。 ところが、イリング・ジュニアとの契約が残り1年に迫るユベントスは、フリーでの移籍を防ぐため、今夏の売却をしぶしぶ受け入れているとのこと。かねてから獲得への動きを見せていたトッテナムやエバートンの他、ウェストハムやブライトン&ホーブ・アルビオンなど、プレミアリーグのクラブが獲得を検討しているという。 また、ドイツ方面のクラブも興味を示しているようで、レバークーゼンとバイエルンが動向を注視。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、イタリアのクラブも移籍先の候補に挙がっている模様だ。 なお、ユベントスは1月の移籍市場においても、1700万ポンド(約32億5000万円)のオファーがあれば売却を受け入れていた見込み。今度こそいずれかのクラブが獲得へ漕ぎ着けるのだろうか。 2024.03.28 15:32 Thu

コパ・アメリカに続き五輪も「出場したい」、ロメロがトッテナムに理解求める「僕だけで決められることではないけど…」

トッテナムのDFクリスティアン・ロメロは、アルゼンチン代表として今夏のパリ・オリンピックに出場することを望んでいるようだ。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。 トッテナムの主力センターバックとして、今シーズン公式戦24試合に出場するロメロ。カードの多さは玉に瑕だが、現在プレミアリーグで5位につけるチームにとって非常に重要な存在となっている。 ロメロはアルゼンチン代表でも主力を担っており、カタール・ワールドカップでの悲願の優勝にも貢献。今年6月から開催されるコパ・アメリカのメンバーにも、順当に選出されることが予想される。 そんなロメロだが、コパ・アメリカだけでなく7月から始まるパリ・オリンピックへの、3名のオーバーエイジ枠を利用した出場も望んでいる模様。オリンピックについてはトッテナムに招集を拒否する権利があるが、ロメロは出場へ向けて可能性を探り続けたいと表明している。 「僕はこれまで、オリンピックに出場する機会がなかったんだ。だから、今回は出場したいと思っている。もちろん、それは僕だけで決められることではない。それでも、望んでくれるならアルゼンチン代表への参加は可能だ」 「僕はいつもと同じ熱意と願望を持っていたいと思っている。まずはクラブでさまざまなことをうまくやり続けて、それから代表チームにコパ・アメリカ後も残れる可能性を探り続けたい」 2024.03.27 18:15 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly