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プレーオフを勝ち上がった町田が年間1位の大阪を下して優勝決定は明日に持ち越し!!《ゼビオFリーグ》2017.03.03 21:31 Fri

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▽3日に岸和田市総合体育館でSuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 プレーオフFinal Round第1戦のシュライカー大阪vsペスカドーラ町田が行われ、3-2で町田が勝利した。

▽レギュラーシーズンを1位で終えた大阪と、レギュラーシーズンを3位で終えるもプレーオフを勝ち進み大阪への挑戦権を獲得した町田が、今シーズンの優勝を決する一戦に臨んだ。試合は開始からわずか40秒ほどで、町田のエースであるFP森岡薫が右足ハムストリングを負傷。そのままピッチを後にするなど、町田に嫌なムードが漂う。

▽しかし9分に大阪の裏を取ったFP本田真琉虎洲がGKとの一対一を制して町田が先制する。さらに12分にも同様の形で抜け出した本田がこれも決め切り2点目を奪取。勢いに乗る町田は、14分に高い位置でボールを奪ったFP室田祐希がそのままゴールを奪い切り、町田が3-0と大阪を大きく突き放して前半を終えた。

▽劣勢の大阪だが、後半開始からリーグ最多得点の攻撃陣が牙をむく。まずは25分、自陣でボールを奪ってカウンターを開始すると、ボールを運んだFPアルトゥールが右サイドから強烈なシュートを放つと、GKイゴールの牙城を打ち破ってネットを揺らす。さらに28分には町田ゴール前の混戦からGKイゴールが弾いたボールをFP田村友貴が押し込んで一気に1点とした。

▽レギュレーション上、同点に追いつけば大阪の優勝が決まる中、町田もプレー強度を上げて大阪の攻撃を跳ね返し続ける。後1点が遠い大阪は37分からFP奥田亘をGKのポジションに入れたパワープレーを開始。しかし町田がしっかりと守りきって試合は終了。第1戦は町田が勝利したことで、優勝決定は翌日の第2戦ヘと持ち越しとなった。

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【フットサル大賞選考会④マン・オブ・ザ・シーズン】大賞は文句なしでアルトゥールに決定。「見ていてすごく面白かった」

▽国内の6つのフットサルメディアが立ち上げた「フットサル大賞」。既存の枠に捉われることなく、純粋に2016-2017シーズンを振り返り、フットサル界の現状を見ながら議論を交わすなかで生まれた特別賞は、前の記事でも触れた「がっかり賞」と、小曽戸允哉の「広報活動賞」、Fリーグ育成組織の選手の「未来賞」。そして、長時間の話し合いの最後に、大賞の「マン・オブ・ザ・シーズン」は満場一致でアルトゥールに決定した。選考審査の模様を全4回にわたって掲載する、第4回目。これを読めば、新シーズンの開幕が待ち遠しくなることは、間違いない──。 ■本文 【フットサル大賞選考審査参加者】 菊地芳樹(ストライカーDX)※審査委員長 太田武志(フットサルナビ) 河合拓(FutsalX) 川嶋正隆(超ワールドサッカー) 軍記ひろし(Futsalgraphic) 本田好伸(FutsalEDGE) 【特別賞/広報活動賞】 ◆アカウント運用を依頼したいくらい優秀で誠実な小曽戸允哉 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_4_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:では続いて、他にも何か特別賞をつくりますか? 太田:やっぱり、小曽戸允哉にはぜひ賞をあげたいですよね。ファンサービスというか、発信力の部分で。 川嶋:本当に毎回、あれだけ小まめにやってますからね。 本田:もはや媒体のアカウント運用をお願いしたいくらい、すごく優秀で誠実な人だと思います。 軍記:まさか、試合レポートとかもしてるの? 川嶋:さすがにそこまでは(笑)。 菊地:それをやってたら、「ベストプレビュー賞」ですよ。 川嶋:日程とか、週末の試合に向けた告知ですね。でも、現役選手であれだけやっているのがすごい。 河合:しかも、息切れしないで続けているからね。 本田:本当に、かゆいところに手が届く感じです。 菊地:「ベストホスピタリティー賞」? 太田:意味合いとしては、実直なキャラクターにも合うし、「広報活動賞」ですかね。 菊地:では、広報活動賞は小曽戸に決定します! 【特別賞/未来賞】 ◆育成年代の裾野はこの10年で確実に広がってきた 菊地:では、引退した選手の話題はどうでしょうか? 軍記:「功労賞」みたいなものをつくります?:でも、シーズン終了前に発表していた選手以外にも、本当にたくさん辞めてるし、評価がすごく難しい。 本田:特定の選手っていうことでもないですからね。 菊地:引退した皆さん、ですね。誰に決めることはできないけど、これまでのフットサル界を支えてきた選手たちが、間違いなくいました。 本田:でも、示し合わせたわけじゃないのに、どうしてこんなに多かったんでしょうか? 河合:ワールドカップイヤーで、しかもリーグ創設から10年というのは区切りだったんじゃないかな。 太田:功労者だとは言え、リーグとして代わり映えしない面もあったから、いよいよ新陳代謝が始まっているってことなのかもしれない。 本田:でも、最後のシーズンにバリバリやっていた選手も多かったし、若い世代に押し出されたっていう印象はないですよね。やろうと思えば、まだまだできたんじゃないかなって思うほど。 河合:下からの突き上げがあって辞めるわけじゃないのは、残念だよね。 菊地:育成はまだ完全に成功しているわけじゃないから、好循環ではない。日本フットサルの場合は、たまたま良い世代がいて、それが集まってまた一時代を築いていくってパターンが合っているんだろうか。 軍記:今は、若い選手も辞めてますよね。大阪の水上洋人は話題になったけど、彼らの行動って、やっぱり今のフットサル界に対しての“抗議"みたいな意味合いもあると思います。 本田:それはあるでしょうね。でも言葉として「引退」って言っちゃうのは、ちょっと寂しい感じです。 菊地:結局、その後で地域リーグとかで続けているケースもこれまではあったし、Fリーグに復帰した例もある。“アマチュア"に引退はないからね。 本田:今、育成の話が出ましたけど、若くて辞めちゃう選手がいる一方で、少しずつ若い選手が出てきているのも事実です。名古屋は以前からそうでしたが、今は浦安やすみだ、府中、町田、大阪の育成組織には、ポテンシャルの高い選手も入ってきてます。北海道や湘南なんかもそうでしょうか。そういう育成組織出身の選手が少しずつトップで成長していけば、いきなりは無理かもしれないけど、この先、今まで以上にFリーグが高いレベルに到達できるかもしれない。 河合:アンダー世代の代表ができて、アジアでもU-20の大会ができたから、それは一つのモチベーションになる。今までならやってなかったような選手が引き付けられてますよね。それに、水上のようなレベルの選手って、これまでフットサルをしてなかった。要するに、引退後を考えずに専念できる家庭環境を持つ選手が多かったのが、ちゃんと自分で生活を考えないといけない選手も始めてるってこと。だからこそ、10年後を見据えるとこれではきついよねってなる。これは裾野が広がってきたと言うことができると思いますよ。だからこそ、フットサルが仕事の一つなるように、各クラブがどうしていくかを真剣に考える時期にきた。 軍記:裾野が広がってきたって言えるのかな? 河合:そこは、各クラブの育成組織もしっかりしてきて、そういう世代のチームが出る大会もできたから。 菊地:大卒ではなく、高卒からダイレクトに育成組織に入る選手が増えたよね。 河合:例えば、今回のU-20 AFCフットサル選手権で代表に入った伊藤圭汰は、北海道の釧路でサッカーをやってきて、フットサルに触れないまま、全日本ユース(U-18)フットサル大会で全国大会を経験した。そこから代表に呼ばれて、「こんな世界があるんだ」って知って、本当は消防士になるつもりだったのに、ペスカドーラ町田アスピランチに入ったからね。そういう選手を拾える環境は少なからずできてきてる。 太田:ただ、裾野は広がりつつあるけど、チーム間の格差は広がってる。 河合:それはもう、各クラブの努力次第だよね。 太田:育成組織からトップに上げられる仕組みを整えつつあるクラブと、ほとんど手を付けられていないクラブと。この二極化は、この先もFリーグを続けていったら、もっと大きな差になる。 河合:ちゃんと運営しているクラブは、試合で利益を出せるから、試合が減ったら困るけど、逆に試合をすると体育館の使用料金がかさんで困るってことで、試合を減らしてほしいと言うクラブもあるし。 太田:新シーズンから、チャレンジリーグにすみだ、町田、名古屋の育成組織が入ったから、それは今後、若い選手がもっと揉まれていって、彼らが成長することでチーム力も上がって、将来的に、クラブはどんどん高いレベルになっていくんじゃないかな。そこに関しては、リーグの明るい展望だと思う。 菊地:それって、今まさに変わってきているところだから、「未来賞」ということでもあるね。 太田:やっぱり、前からちゃんとやってきた名古屋の育成組織出身の選手ってすごく多いし、質も高い。 河合:他のクラブがまだまだ動けてなかった頃からやってるしね。 太田:名古屋の育成組織は年齢制限があるんですよね。 河合:そうそう。大薗諒はそれで育成組織にいられなくなるから、フウガドールすみだに移籍した。 太田:他のクラブは、「育成組織」とは言え、「サテライト」、「アスピランチ」が意味する「2軍」だから、年齢制限ってないんじゃないかな。 軍記:名古屋の場合は、純粋に育成部門って感じだね。 太田:でも、名古屋だけの供給源だったのが、今では他のクラブも選手を供給できるようになった。これは間違いなく、リーグ10年間で発展してきたことですね。 本田:ちゃんと、積み上げてきたものが、形になってきた良い例だと思います。 菊地:では、未来賞は、「Fリーグ育成組織の選手」ということにしましょう。 ◆右に出る者はいない、解説者・北原亘のクオリティー 菊地:そろそろこの選考審査も終盤ですが、まだ何かありますか? 本田:一つだけ触れたいのは、解説者としての北原亘。セントラル開催で「J SPORTS」が中継に入って、全日本選手権では「AbemaTV」がライブ配信しましたけど、そのときの北原のスタンスが素晴らしかった。フットサルを見ていない人をちゃんとイメージして語りながらも、選手のパーソナルな部分を話したりもしたし、必要であれば取材もしていたりして。 軍記:その貢献度は高かったよね。今、フットサル委員の一人でもあるけど、やっぱりフットサル界の現実をよく知っている分、どれくらい頑張らなきゃいけないかをすごく理解しているんだと思う。 菊地:そのまま、フットサル委員長へと上がって、協会のポストに就いて、フットサル界の中枢として、還元していってもらいたいよね。僕も解説をしてますが、あれは右に出る者はいないですよ。ホントにすごい。 太田:それと、AbemaTVのクオリティーの高さにはただただ感動した。新シーズンに向けたもう一つの明るい話題はそれじゃないですかね。映像の乱れとかもないし、画質もそうだし、シュートを打った選手の顔がアップになって選手情報が出たりして。今までにないレベルですよ。 川嶋:その通りですね。J SPORTSはもちろん質が高いですから、新シーズンは両方で楽しんでもらうと良いですね。 【マン・オブ・ザ・シーズン】 ◆本当に、アルトゥールのシーズンだった <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_4_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:さて、いよいよ最後の大賞を決めましょう。 太田:これは僕から言わせてください。 一同:どうぞ。 太田:甲斐修侍でお願いします。以上です。 菊地:どうですか、皆さん? 本田:なぜですか? 太田:それは、甲斐修侍だからです。 河合:なるほど(笑)。でもあれだね、趣旨的にはシーズンのものだから。甲斐さんはやっぱり、何十年という貢献があって、昨シーズンに引退した。シーズンという捉え方では、甲斐さんじゃないかな。 軍記:甲斐さんがこの話題に出てきたら、もはや誰も勝てないでしょ。 川嶋:プレー面の活躍だけではなくて、象徴的ってことでは、甲斐さんも該当しますけどね……。 軍記:アルトゥール! 川嶋:アルトゥールですかね。 河合:アルトゥールか、木暮賢一郎監督だね。 菊地:これまでの流れだと、アルトゥールか、木暮賢一郎か、デス表紙でしょ。 一同:(笑)。 菊地:もしくは、「アルトゥール-チアゴライン」っていうのは? 太田:そういうの、うまいなぁ。でも、プレーにしちゃうとね。 本田:じゃあ、フットサル大賞は「アルトゥール-チアゴライン」です!:って、なんだそれって感じに(笑)。 菊地:それは間違いないね。 河合:いきなり、流行語のようになっちゃう。 本田:受けて決めるチアゴか、出し手のアルトゥールか。 太田:「アルトゥールの縦パス」、でも良いよね。「MVPは縦パスです!」。え、パス?:って。 川嶋:まさかの、MVPの「P」はパスの「P」という。 太田:それ、ボールが主役ですね。「SFIDA」の公式試合球「INFINITO(インフィニート)。昨シーズンは、ボールが良い仕事をした、と。 一同:(笑)。 菊地:もちろん、今後はそういうシーズンがあっても良いかもしれないけど……。じゃあ話を戻しますが、みなさん、アルトゥールですね。 太田:ここは文句なしだと思います。 本田:FリーグでMVPを獲れなくて、じゃあどこで獲るんだって、ここでしょ。 川嶋:リーグでも、満場一致だと思っていたから、選手もビックリしてましたよね。小曽戸も、「え、俺?」ってなってた。ヴィニシウスとかが、おめでとうって祝福してくれたことで、ようやく本人も喜びが出た感じ。 軍記:そこは、事前に知らないんだね。 川嶋:そういうことだと思います。ベスト5は知らされていると思いますけど。 河合:確かに、表彰式の後に話したら、「アルトゥールだと思っていたら俺だったのでビックリりしました」って。 本田:でも本当に、アルトゥールのシーズンでしたよ。 菊地:ああやってダイレクトで蹴っていいんだって思った。 太田:ピヴォ当てのダイレクトですね。あれって実は、かなり怖いと思います。勇気がいる。 菊地:基本的には、2タッチで回しているから、名古屋のような安定したパス回しもあるけど、そのリズムを崩してミスマッチを突くには、もちろんダイレクトが必要。でも、ミスも多くなるし、なかなかみんなやらない。それをドンドン入れていくから、見ていてすごく面白かった。 太田:大阪は、ちゃんとダイレクトのピヴォ当てのパターンがいくつかあって、それが確立していた。 本田:ジョガーダってやつですね。 菊地:では、マン・オブ・ザ・シーズンはアルトゥールで決定です! 一同:異論なしです。おめでとうございます! 【フットサル大賞2016-2017】 ■選考対象期間: 2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金) ■選考対象者: 国外で活動する日本人を含む、国内選手および指導者、スタッフなど ■選考審査参加媒体: 菊地芳樹(ストライカーDX):※審査委員長 太田武志(フットサルナビ) 河合拓(FutsalX) 川嶋正隆(超ワールドサッカー) 軍記ひろし(Futsalgraphic) 本田好伸(FutsalEDGE) ■表彰::※所属クラブは2016-2017シーズン 「マン・オブ・ザ・シーズン」 アルトゥール(シュライカー大阪) 「ベスト5」 アルトゥール(シュライカー大阪) チアゴ(シュライカー大阪) 中井健介(ペスカドーラ町田) 星龍太(名古屋オーシャンズ) 西谷良介(フウガドールすみだ) 「ベスト監督賞」 木暮賢一郎(シュライカー大阪) 「ブレイク賞」 加藤(シュライカー大阪) ■特別賞: 「広報活動賞」 小曽戸允哉(シュライカー大阪) 「未来賞」 Fリーグ育成組織の選手 「がっかり賞」 フットサル日本代表 2017.05.29 12:03 Mon
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【フットサル大賞選考会③ベスト監督ほか】ホセ監督にはがっかり。「勝とうという意思が見えず、若手も育っていない」

▽国内の6つのフットサルメディアが立ち上げた「フットサル大賞」。2016-2017シーズンの「ベスト監督」は、結果とマネージメント力が評価され、満場一致で木暮賢一郎監督が受賞。他にも、「ブレイク賞」は、まさに大ブレイクを遂げた加藤未渚実。特別賞として創設された「がっかり賞」には、ワールドカップが開催されていたにも関わらず、出場していない日本代表が選ばれた。選考審査の模様を全4回にわたって掲載する、第3回目をお届けする。 ■本文 【フットサル大賞選考審査参加者】 菊地芳樹(ストライカーDX)※審査委員長 太田武志(フットサルナビ) 河合拓(FutsalX) 川嶋正隆(超ワールドサッカー) 軍記ひろし(Futsalgraphic) 本田好伸(FutsalEDGE) 【ベスト監督】 ◆木暮賢一郎監督が受賞も、4年目の真価が問われる <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:では、今回の大賞に相当する、「マン・オブ・ザ・シーズン」を決めましょう。 本田:これは必ずしもベスト5から選ばなきゃいけないわけじゃないですよね? 川嶋:ということは監督とかでも良いってことですね。じゃあ、「ベスト監督」なども先に触れておく必要がありませんか? 菊地:それもそうですね。ではベスト監督を決めましょう。ちなみに、木暮賢一郎監督だという人は? 一同:(全員が挙手) 本田:おー、まあそうなりますよね。議論が必要だと言ってきましたが、木暮監督についてはシーズンを通してかなり話題になりましたから。 太田:妥当ですね。今シーズンの結果からしても、ここはもう文句はありません。 河合:もう、結果とマネージメント力は明らかなこと。みんな納得がいっていると思います。 菊地:えーと、じゃあ、ベスト監督についてはこのまま決定にしましょうか。 太田:うん、そうですね。でも一応、付け加えておくと、昨シーズンは結果を出したけど、同じようなチームづくりはできないですよ。それと、外国人選手が、万一ケガをしたときのマネージメントまでできているかどうか。シーズン振り返りの話題で最初にも言いましたが、新シーズンこそ真価が問われます。 河合:分からないところですね。3年計画でやってきたからこそ、4年目も同じように続けるのかどうか。 菊地:期待値はもちろん、ありますけどね。ではベスト監督は、素晴らしい成績を残した木暮賢一郎監督に決定します。今後、チームがどうなっていくのかにも注目していきたいと思います。 【ブレイク】 ◆大ブレイクした加藤未渚実のカムバックに期待! 菊地:では続いて、先ほど話題に挙がっていたブレイク賞も決めますか? 太田:ここは改めて、加藤未渚実を推します。 菊地:ケガからの復帰を熱望してね。 本田:Fリーグの新人賞には該当しなかったけど、ある意味で“飛び級"でベスト5入りしたし、まだ若いし、大ブレイクだったし。 軍記:ただ、彼のようなプレースタイルの選手が前十字靭帯をやってしまって、戻れるかは心配。 河合:原田浩平も、2008シーズンの終盤に前十字靭帯をやって、そこからちょっと戻らなくなったしね。 本田:でも、稲葉洸太郎は、2009シーズンの開幕前に右膝半月板損傷で半年近く離脱しましたが、むしろ進化して戻ってきた感じ。ドリブラーだけど、体の使い方とかバランスをすごく意識したドリブルを身に付けてましたよ。 太田:ケガからの復帰ということでは、皆本晃に聞くのが良いかも。両足の前十字靭帯をやってますからね。 河合:皆本は、カムバックという意味では、昨シーズンのパフォーマンスが良かったかも。 本田:それと同じように、渡井博之も良い感じで戻ってきましたね。 軍記:つまり、戻れる人はちゃんと戻ってこれるってことか。 菊地:では、カムバックしてほしいという意味も込めて、ブレイク賞は加藤に決定します。 【がっかり賞】 ◆ホセ・フェルナンデス監督は“持っている"のか? <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_3_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:それと、ここからは特別賞ってことにしたいのですが、僕らメディアとして「がっかり賞」というものにも触れたいと思うのですが、どうでしょう? 太田:そこはもう、シノエでお願いします……。 菊地:(苦笑)。これはみんな思うところがありそう。僕は、ヴォスクオーレ仙台のホセ・フェルナンデス監督。 本田:僕も同感です。菊地さんはなぜですか? 菊地:だって、面白くないじゃん。勝とうという意思が見えないし、かと言って若手が育っているわけでもない。これは降格がないリーグのシステムにも起因するのかもしれないけど、昨シーズンのラスト2試合のやられっぷりは本当にひどかった。 川嶋:名古屋オーシャンズに1-12で、シュライカー大阪に1-11でした。2試合連続で2ケタ失点という、不名誉な記録をつくってしまいましたね。 菊地:それで、新シーズンも選手がごっそり入れ替わるというのは、どういうことなんだろう。 河合:これは、監督の問題なのか、クラブの責任なのか。 本田:僕も思うんですけど、ホセ監督の能力については、僕らもそろそろ言わないといけないなと。経歴もあって、期待もしていた分、すごい成果を待っていた部分がありますけど、実は“持ってない"んだろ、って。当初から「育成」を掲げてますが、一向にそれが見えてこない。練習に行けてないから深く突っ込めなかったですが、これまでの試合を見る限り、監督としてのビジョンは見えないですよ。 菊地:下位の湘南ベルマーレもアグレミーナ浜松も、頑張っている姿勢は見えてくる。でも仙台にはそれを感じない。試合からそういうものが伝わってこないのは、良くないですね。 軍記:さっきの、クラブの責任ってところにも、何か問題があるのかな。 河合:一昨年の途中に就任して、2年目の昨シーズンは、開幕1週間前まで自分が指揮する選手が誰になるか分からなかった。そんななかで、果たしてモチベーションを保てるのか。契約のゴタゴタはありましたよね。 太田:外国人選手に聞くと、ホセ監督はもともと、バルセロナの育成年代で指揮していたからそこそこ有名で、しかもめちゃくちゃ良い監督だって言うんですよ。「仙台にいるのがもったいない」って。 河合:それこそ、湘南とかが獲っても面白いなって思うけどね。 太田:ただ、実際の部分は分からない。普段の姿を見れてないし。 川嶋:シュライカー大阪から昨シーズン途中加入した堀内迪弥は、大阪では出られないから、「ホセのもとでフットサルを学んでこい」ってことで移籍してるんです。それくらい、評価されてるってことですよね。 菊地:でも、そんな良い監督であれば、ピッチ上で何かしら見えてくるものがあっても良いはずなのに。開幕まで分からなかったとは言え、始まってからはある程度、同じメンバーでやってきてるわけだし。 河合:特に昨シーズンは、長い中断期間もありましたからね。 菊地:だから、がっかりだなって。 軍記:当初の契約は、この3年目まで。でも、また選手がすごい変わったからどうなるんだろう。 川嶋:“ホセ・チルドレン"とも呼ばれた藤山翔太もデウソン神戸に行っちゃったし……。 本田:それと、「Fリーグ」はどうだったんでしょうか。もちろん、悪いことばかりじゃなくて、ポジティブな変化だってありますけど、それなりに毎シーズン、がっかりしてますよね。 菊地:もはや、今に始まったことじゃないね……。 河合:でも、オールスターゲームは良かったよね。 本田:それは、本当に良かったです! 軍記:圧倒的に良い試合で、すごく面白かった。 川嶋:でも、前半はすごく心配してたんですよね。ガチガチの真剣勝負をして、しかもスコアレスで。これ、やり方を間違えちゃったんじゃないかなって。 本田:そうでしたね。 川嶋:初めてで分からない部分もありますからね。でも、真面目に戦って、あれだけ面白くなるんだって。 軍記:オールスターなのに、前日に集まって、守備練習とかしてたから(笑)。 川嶋:両チームとも、「魅せる」じゃなくて、「勝つ」ことを目指してた。 軍記:あのときは確か、プレスルームでもその話題になったよね。 川嶋:でもそうしたら、後半はその真剣勝負は維持したまま、質の高い点の取り合いになってすごく白熱したし、しかも魅せる戦いができていた。 河合:みんな慣れてなかったからね。継続してほしいけど、今年できないのは残念。 菊地:それにしても、魅せながら勝つって最高ですね。あれは全然、がっかりじゃなかった。 ◆ワールドカップがあったのに、出場していない日本代表 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_3_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)Yoshinobu HONDA<hr></div>菊地:他にありますか?:太田さんはシノエ……。 太田:リーグ開幕直後に発売されるナビの最新号の表紙にして、サイン会まで準備して、そこで販売する用に、販売部数もたくさん確保したのに……。 本田:それ、心底がっかりな話ですね。 太田:準備万端で待ってたら、試合に出場しないまま帰国するって。 河合:それって、いつ分かったんでしたっけ? 太田:確か、表紙の入稿直前だった。それで会社で会議して、「逆に悪目立ちして面白いから、行け」ってことになったんですよ(苦笑)。「デス表紙」が、シノエによって確固たるものになってしまった。 川嶋:昨シーズンのナビの表紙で、「デス」を外したのは、ブラジル人トリオの表紙だけですよね。 太田:そう。甲斐(修侍)さんもケガしちゃうし……。 本田:傷をえぐるようでアレなんですが……デス表紙の歴史って他に何がありましたっけ? 太田:いっぱいありますよ。まず、ミゲル・ロドリゴ。 軍記:それは本当に悲惨だった。 太田:まさか、ワールドカップの予選を兼ねたアジア選手権で負けるなんて……。 菊地:本当に恐ろしい力だね……。 太田:日本代表を敗退させてしまう力があるなんて、すごい威力ですよ。それ以前にもいろいろと、ね。 菊地:(5月号の表紙の)ATHLETA(アスレタ)は大丈夫かな。 太田:それはまずいですって……。でも、本当に少し怖くなってしまって、名古屋の新しいブラジル人を表紙にしましょうって、名古屋のGMの櫻井(嘉人)さんに相談できなかったから。これまでなら、「表紙、いってみましょう!」ってオファーを出せてたのに、「いや、言えないな……」って。 菊地:でも逆に、「デス表紙」の話題で盛り上がったりするんじゃないの。 太田:良くも悪くも、いろいろ言われますけどね。もはや自虐ネタで、ナビの編集後記にも、「デス表紙、ここに極まれり」って書いちゃってるくらいです。 菊地:まさか、デス表紙が大賞ですかね。 太田:フットサル界を操る、デス表紙……。 川嶋:ちなみに、次号は誰ですか? 太田:実は、ファルカンなんです。 河合:甲斐さんの引退試合で来日するときに撮るの?(編集部注:選考審査は、5月初旬に行われた) 本田:えっ、もしかして来ないとか(笑)。 菊地:もはや掲載前!(笑) 太田:それ、撮影すらしてないのに発動しちゃうんだ(笑)。 軍記:でも、確かに来ないかもしれないって説はあったよね。 本田:がっかり賞、もはやこれ以上の話題はありますかね……。 菊地:他に、がっかり賞で挙げたいことはありますか? 河合:バサジィ大分とアグレミーナ浜松とか。 川嶋:バルドラール浦安の外国人2人とか。 本田:ダニエル・サカイ、というか、“サカイ兄弟"とか。 河合:昨シーズン、ワールドカップがあったのに、出場していない日本代表……。 一同:うわー、それだ……。 菊地:間違いなく、一番がっかりしたやつだ。 軍記:もはや、忘れたいくらいだったのに……。 河合:でもこれは、忘れちゃいけないよね。 太田:予選で負けたのに、一人だけタイ代表で出てるミゲルとかね。 軍記:それもがっかりだったな。 菊地:では決まりですね、がっかり賞は、日本代表です。 【フットサル大賞2016-2017】 ■選考対象期間: 2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金) ■選考対象者: 国外で活動する日本人を含む、国内選手および指導者、スタッフなど ■表彰:※所属クラブは2016-2017シーズン 「マン・オブ・ザ・シーズン」 アルトゥール(シュライカー大阪) 「ベスト5」 アルトゥール(シュライカー大阪) チアゴ(シュライカー大阪) 中井健介(ペスカドーラ町田) 星龍太(名古屋オーシャンズ) 西谷良介(フウガドールすみだ) 「ベスト監督賞」 木暮賢一郎(シュライカー大阪) 「ブレイク賞」 加藤(シュライカー大阪) ■特別賞: 「広報活動賞」 小曽戸允哉(シュライカー大阪) 「未来賞」 Fリーグ育成組織の選手 「がっかり賞」 フットサル日本代表 2017.05.29 12:02 Mon
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【フットサル大賞選考会②ベスト5】「大阪を追い詰めた町田でブレイクした中井健介の活躍は、確かなもの」

▽国内の6つのフットサルメディアが立ち上げた「フットサル大賞」。2016-2017シーズンの「ベスト5」は、アルトゥール、チアゴ、中井健介、星龍太、西谷良介が受賞した。なぜ、FリーグでMVPを獲得した小曽戸允哉がいないのか、なぜ、ゴレイロから誰も選ばれていないのか、なぜ、中井や星龍太、西谷なのか。選考審査の模様を全4回にわたって掲載する第2回目は、ベスト5の選考過程に迫る。なぜ、この5人なのか──。 【フットサル大賞選考審査参加者】 菊地芳樹(ストライカーDX) ※審査委員長 太田武志(フットサルナビ) 河合拓(FutsalX) 川嶋正隆(超ワールドサッカー) 軍記ひろし(Futsalgraphic) 本田好伸(FutsalEDGE) 【ベスト5】 ◆結果で決める“真面目さ"よりも、“メディア目線"で選ぶ <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_2_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> 菊地:ではベスト5の選考に移りましょう。ちなみに、Fリーグのベスト5は、ゴレイロがピレス・イゴール、フィールドプレーヤーが、小曽戸允哉、加藤未渚実、ヴィニシウス、アルトゥールというシュライカー大阪の4人。 太田:やっぱり、そうなっちゃいますよね。ただ今回はメディアが決めるものなので、リーグの外国人は2人までという規定は外しましょう。それに、数字の結果だけにこだわる必要もないですよね。 軍記:じゃあまずは、それぞれが5人ずつ発表しましょうか。 太田:アルトゥール、ヴィニシウス、中井健介、相井忍、イゴール。 軍記:アルトゥール、ヴィニシウス、チアゴ、中井健介、フィウーザ 河合:アルトゥール、チアゴ、小曽戸允哉、西谷良介、フィウーザ。 本田:アルトゥール、小曽戸允哉、星龍太、西谷良介、柿原総一朗。 川嶋:アルトゥール、ヴィニシウス、チアゴ、星龍太、イゴール。 菊地:アルトゥール、滝田学、星龍太、西谷良介、藤原潤。 本田:ちょっと思ったのは、ゴレイロがマストなのかどうか。正直、誰を選ぼうかなって。 河合:そこは悩んだよね。 菊地:僕の場合は、藤原がコンスタントに出ていたからって理由。その他は、ちょっと奇をてらってフィクソ3人が並んでいるけど、“コンスタント感"は意識したかな。でも、ゴレイロはそこが一番、大事ですよね。その意味では、フィウーザも途中加入だったしね。 太田:ゴレイロは帯に短したすきに長しといった感じで……。 河合:イゴールはケガをしながらも、ちょうど半分くらい出てたね。 本田:名古屋オーシャンズも、篠田龍馬と関口優志がちょうど半分ずつくらいです。 川嶋:安定感ということでは篠田だったけど、それをどこまで評価できるかは難しいですね。 太田:イゴールからしたら、フィウーザに負けたら、「あれ?」ってなりそう。 河合:でも10位の湘南ベルマーレの守備のなかで、あれだけ守ったフィウーザの貢献度は高いですね。 軍記:貢献度を考えるとまた評価が難しくなるけど、でも彼は見どころがありますよ。 太田:そうそう、キャノンシュートをよく打ってた(笑)。 軍記:それで、自分で持ち上がって奪われたり、ね。でもゴレイロとしての技術も高いほうですよ。 太田:でもベスト5ってなると、やっぱりアルトゥール、チアゴ、ヴィニシウスの牙城が強すぎて、大阪の枠をそこで使っちゃう感じだね。 本田:加藤なんかは、キャリアハイだったと思いますけどね。 軍記:そうそう、でもFリーグの新人賞には入れない年齢なんだよね(1993年4月2日以降に生まれた23歳以下の選手に権利があり、加藤は1992年生まれ)。 菊地:アルトゥールは全員が選んでますね。 河合:そこはもう確定的かな、と。 軍記:じゃあ一旦、ゴレイロは置いておくとして、前線の選手だと、ヴィニシウスとチアゴが争っていますね。 川嶋:得点ってことでは、終盤戦の印象が強いからチアゴかな。ヴィニシウスは第2PKで6点取ってるし。 本田:でもヴィニシウスのすごいところは、カットインシュートしかないのに、決めるシュート力。相手もみんな分かっているのに止められないのは不思議ですよね。それって、まるでバイエルンのロッベンみたい。あの選手も、右サイドで縦じゃなくて必ず中に入っていって、それで決める。 軍記:でも、プレーオフは調子が悪かった。点を取れば楽な展開にできたのに、勝負を決められなかった。 川嶋:そうなんですよ。やっぱり、疲労がかなり溜まっていたんだと思います。 軍記:あと余談だけど、日本語力も半端じゃないよね(笑)。もはや通訳がいらないから。 菊地:うーん、チアゴとヴィニシウスを両方、入れるのかどうかは悩ましいですね。 太田:でもそれで選んじゃうと、結局のところ結果を踏まえた選考基準みたい。 川嶋:ただそれだけ、大阪が圧倒的だったということでもあります。 太田:そうすると、小曽戸や加藤は?:って話になりますよ。 菊地:ポジションごとに決める必要もないしね。 本田:やっぱり、得票数とかではなくて、どうして選ぶのかが大事。昨シーズンの大阪のように、圧倒的な結果として突き付けられてしまうと、投票で選ぶ形式だと議論の余地がなくなっちゃいますから。 太田:そういう“真面目"なアワードはFリーグのベスト5で分かるからこそ、“メディア目線"を入れたい。 軍記:その意味では、フィウーザみたいな選手もアリですよね。 本田:ちなみに、上原拓也も悪くないですよね。 河合:実際、うまいよ。フィウーザよりも良いパフォーマンスをしている試合もあったし。 軍記:フィウーザが入る前は、彼が先発で出てたよね。 本田:それに、オールスターゲームのパフォーマンスが良かった。 川嶋:あのときは相当、躍動してましたよ。それで彼がゴールデングラブ賞を受賞したんですよね。 ◆タイトルを獲れなかった名古屋からアリなのか <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_2_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>太田:Fリーグのベスト5に選ばれなかったチアゴには、ちゃんとスポットライトを当てたいですよね。 川嶋:選手たちは、「大阪のなかではチアゴが一番厄介」っていう意見がかなりあるんですよ。 本田:確かに、「チアゴからはボールを取れない」っていうのはホットな話題でしたね。 河合:大阪の助っ人外国人はみんなそうですけど、チアゴももちろん“費用対効果"が最高だった。 軍記:一説には、バルドラール浦安のケニーとチュスよりも給料をもらってなかったみたいで。 太田:それを言ったら、イゴールのコストパフォーマンスも決して良くないんじゃないかな。 軍記:このなかで一番の高給取りって誰?:星龍太?:西谷良介もプロみたいな契約でしょ? 太田:いや、彼の場合はクラブでスクールもやってますね。 本田:ただコスパの話をしたら、アルトゥールはもう決まりじゃないですか。 軍記:自分のなかでも、昨シーズンで一番ハマった選手だったかな。 菊地:アルトゥールが固いところだとすると、次はチアゴですかね? 川嶋:何度も言いますけど、「アルトゥール-チアゴライン」は鉄板でしたよ。 菊地:Fリーグの表彰は外国人枠に制限があって漏れてしまったのであれば、メディアとしては、彼のパフォーマンスをちゃんと評価してあげないといけない。 本田:そういう意味でも、チアゴも確定じゃないかなと。 太田:じゃあ次は、やっぱり僕は中井を推したいですね。 菊地:そうなると、残った西谷には、パワープレーのゴレイロということで……(笑)。 軍記:仮に西谷がパワープレーのゴレイロで、アルトゥールとチアゴがいて、中井健介がいたら、それは結構、面白そうなメンバーですけどね(笑)。 河合:ここに星龍太の名前があるけど、僕としては、タイトルを獲れなかった名古屋でアリなのか、とは思う。 軍記:でもそれを言ったら、中井や西谷だってそうでしょ? 河合:いや、これまでずっと優勝してきたチームだからこそ、です。 菊地:タイトルを逃した責任は重いってことだよね。 軍記:じゃあ、星龍太はなし? 太田:でも、強くはなかった名古屋で孤軍奮闘した選手でもありますからね。 川嶋:星龍太がいなかったら、きっともっと良くなかったと思います。 本田:名古屋が得点力不足で勝てなかったのであれば、守備で気を吐いた星龍太は評価されるべき。 軍記:最少失点の貢献度というか、守備で重要だったのは、GKよりもフィクソの存在だった、と。 河合:でも、名古屋がタイトルを獲れなかったシーズンだからこそ、振り返ったときに、「なんでベスト5に名古屋がいないの?:そうか、タイトルを逃した年だからか」ってなる。優勝できなかったんだな、って。 本田:逆に言えば、星龍太が選ばれたら、彼自身はきっと悔しいですよね。心から喜べないというか。 菊地:決選投票にしますか?:でもまだ他にも触れてない選手がいますね、相井忍とか。 川嶋:相井は確かに、良いパフォーマンスを続けていたんです。 太田:日本人得点王なのに、あまり話題になっていないのは惜しいですね……。でも、あれだけのプレーをしていたんだから、見てる人はちゃんと見てると思いますね。 河合:7位のデウソン神戸で28ゴールって、かなりすごいよ。 軍記:でも相井は、大阪でもっとパフォーマンスを上げるだろうって考えたら、今回ではないんじゃない? 太田:あの大阪のメンバーのなかで、コンスタントに出続けられるのかな。 軍記:それこそ、そこでちゃんと出て、結果を出してこそのベスト5じゃないかな。選手層はかなり厚いけど。 ◆なぜ、FリーグのMVPは小曽戸允哉だったのか? <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_2_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>本田:それじゃあ、改めて決選投票します?:でも、投票よりも議論を交わしたほうが良いですよね。そういうことでは僕は、やっぱり星龍太と小曽戸を入れたいです。 軍記:議論で決めるほうがいいと思う。 本田:まず、プレースタイルは違っても、タイプが近い西谷と小曽戸を比較すると、やはり小曽戸のほうが評価されるべき。小曽戸はチームに欠かせない存在として勝利に貢献してきた一方で、西谷はパフォーマンスを落としてしまったことでチームに勝利をもたらせない時期があったので、シーズンを通して考えると小曽戸は外せないなと。 太田:小曽戸の活躍はもはや明らかだから、入っていてしかるべきだけど……。でも僕の場合は、各チームでの象徴的な選手やシーズンを通しての成長がすごくあった選手こそ、その年を代表する選手だと思えるっていう感覚で選びました。それで言うと、中井かな。今年、ブレイクした選手がベスト5に入っていることで、振り返ったときにも、「こういうシーズンだったな」って分かるから。その意味で、西谷はもうブレイクしていた選手で、逆に星龍太は今年ブレイクした感じがある。引退した北原亘の魂を継ぐ男でしたね。 河合:ブレイクってところは、もしかしたら別の賞をつくってもいいかも。 菊地:小曽戸の名前が挙がったからちょっと触れたいのが、みんなの感覚だとアルトゥールが圧倒的に目立っていたシーズンにもかかわらず、FリーグのMVPは小曽戸だった。 軍記:この選考については票数とかもオープンになってないから真相は分からないですね。日本人選手に取らせたいっていう、意思が反映されたりすることってあるのかな? 川嶋:でもそれを言ったら、過去にはヴィニシウスも取ってますよね。 河合:そこの理由は分からないよね。 本田:でも純粋に投票結果ってことも考えられます。最終的な票数は分からないですけど、それほど多くないのであれば特に、そういう割れ方をすることも十分ありえる。 河合:外国人枠が2人だから、それでチアゴとヴィニシウスを選んだ人がいて、アルトゥールの票数が思ったほど伸びなかったってことは考えられるね。 本田:そうです。それで逆に小曽戸は、日本人としては絶対的に入ってくるような選手だったので。 太田:リーグには票数とかを発表してもらいたいところですね。 河合:話を続けるけど、僕は西谷と小曽戸かな。中井は今年のFリーグを象徴するかというと、そこまでなのかなって部分があるから。プレーオフとか全日本選手権とか、シーズン終盤に掛けてだんだんと良くなっていったのは間違いないけど、Fリーグで安定してインパクトを残していたかどうか。 本田:僕も中井はまだ今じゃない気がします。町田にとってすごく大事な存在になって、プチブレイクもしたけど、もっと継続していって、チームを勝たせられる選手になってくれたら5人に入ってくるのかなと。 ◆ゴレイロ該当者なしという象徴的なシーズン 太田:ちなみに、新人賞っていうのは決めますか? 菊地:ここまでの話の流れだと、該当するような選手がいないですよね。このフットサル大賞は、あらかじめ賞を決めて、そこに人を当てはめていく必要もないし、ベスト5はあってしかるべきだけど、その他の賞に関しては、シーズンごとに決めていくってことで良いんじゃないかと思います。 本田:新人賞ではないですけど、ブレイク賞はつくりたいですね。 河合:それだったら、そこに加藤でしょう。 太田:確かに、加藤こそブレイク賞にふさわしい選手だと思います。 軍記:じゃあベスト5の話に戻るけど、中井って2位になったチームだから入ってもおかしくないんじゃないかと思います。それに、ここまで評価が上がってくると、本人もより強く日本代表を意識するんじゃないかな。 菊地:僕たちがそういうメッセージ性のある人選をすることで、選手を後押しできたら良いですよね。 軍記:それと、「活躍」というのがピッチに限らないなら、中井はピッチ外の発信も頑張ってるよね。 太田:確かにそうだけど、それを言うなら他の誰よりも小曽戸がすごいですよ。「会場へのアクセスはこちらです」って、そこまでやってるからね。 河合:しかも自分が出られない試合でもいつも丁寧にやってるから頭が下がる。 太田:たぶん、全試合やってるよね。 本田:それはそれで、別の賞をあげたいくらいです。 太田:SNS賞みたいなね。それで、中井はどうしようか? 菊地:ベスト5?:それとも別の賞? 軍記:2位になった町田で、大阪をあそこまで追い詰めた活躍は、確かなものですよ。 太田:そうだよね、プレーオフファイナルは、ちょっと別次元の選手だった。 河合:選考理由で、大事な場面で活躍できるかどうかも大事だよね、町田は誰のおかげで2位になったの? 軍記:中井の成長。 川嶋:それとも、滝田学? 河合:うーん、滝田学と金山友紀と森谷優太? 太田:森谷は本当に良い選手だった。オシム監督の言うところの「水を運ぶ選手」ですよ。 太田:やっぱり中井はブレイク賞? 軍記:いや、ベスト5で推したい。 太田:西谷と星龍太は両方、入るのかな? 本田:そうなるとゴレイロは? なしっていう選択肢もあると思いますが、「フットサル大賞」の第1回目として、それで良いのかどうかってところも気になります。 河合:でも、そういうシーズンだったとも言えるよね。 太田:確かに、該当者なしっていうことも、昨シーズンの一つの象徴的なこと。 河合:リーグのベスト5の投票でもそうだったけど、みんなゴレイロを誰にするかで悩んでいた。あれはポジションごとに選ぶから、必ず1人を記載しなきゃいけないし。毎年、この選手だなっていうのがあるけど、今年はそれがなかったというのが正直なところ。 川嶋:本当に、今までで一番、悩みました。 河合:例えばイゴールにしても、昨シーズンはベストパフォーマンスじゃなかったよね。 太田:そうそう、だから消去法で選んでいくような感じだった。 河合:それで無理やり選ぶなら、フィールドプレーヤーから選んで良いんじゃないかな。昨シーズンは本当に、目立っていた選手が多かったと思うし。 本田:では、該当者なしという結論ですね。 川嶋:ちなみに、フィウーザって点もそれなりに取ってますよね? 菊地:20試合で3得点。 軍記:え?:もっと取ってるかと思った。じゃあ、そのゴールは全部見てるかも(笑)。 太田:キャノンシュートから取っていた印象があるね。 河合:でも、大阪戦では、蹴れないほうに押し込まれて、無理やり、利き足じゃない左足で蹴って、それで枠を外しちゃうっていうシーンが目立っていた。 軍記:でも実はそれって最近、左に動かされたら、左足のトゥーキックというものを編み出した。 本田:編み出したんだ(笑)。 軍記:撮ってて気づいたんだけど、面白いなって。次元は違うけど、蹴れない足はトゥーキックにするって、まるで自分を見ているようだった(笑)。 河合:ブラジルではきっと、あんなに前に出てこなかったんだろうなって思いましたね。 菊地:でも、本当に、コンスタントに出場し続けたゴレイロが少なかった。それでいて、順位に貢献しているわけでもない。例えばこれで町田が優勝していれば、イゴールになっていた可能性も高いけど。 河合:そうですね、イゴールが戻ってきてチームの調子が上向いたって見方ができるから。 菊地:そうそう。でもまあ、ここではそういう選び方をしなくて良いってこと。Fリーグのベスト5じゃないから。 軍記:いろんな意味で活躍した人を選ぶってことだよね。 菊地:そう言えばフィウーザって、マイボールのときに、普通だったら「キーパー」って言うようなところで、「フィウーザ!」って言うよね(笑)。 河合:そうそう!(笑) 菊地:だからやっぱり、ちょっと面白いよね(笑)。ゴレイロは選ばないってことになったけど……。 本田:あとちなみに、河合さんの西谷推しの理由って何ですか? 河合:いやもう、前半戦は圧倒的だったから。あのプレーを見せてくれるんだったら、見に行きたいなって思わせてくれる選手だった。 本田:確かに、それくらいのプレーでした。ところで、府中や浦安の話題には全く触れてないですね……。 太田:本当だね。 本田:府中はプレーオフにも行きましたし、4位/5位決定戦ですみだに勝ちました。 菊地:皆本晃はどうだった? 太田:「ビッグマウス賞」があるのであれば。シーズン開幕前には、「ケガ明けくらいがちょうど良い」って湘南戦に向けて発言して、ちょっと話題になりましたよね。 河合:でもまあ、その試合ではちゃんと点を取って勝ったからね。 菊地:ただこの辺の順位の選手は、今までの話題よりも議論していくのが難しそうですね。 川嶋:浦安はその意味ではもっと……。 太田:星翔太が長期離脱から復帰しましたけど、プレーオフ進出争いに勝ち残れなくて、出来の良いシーズンだったとは言えないですよね。 菊地:そうですね。では議論はこれくらいにしましょう。ゴレイロは該当者なしで、リーグMVPの小曽戸の活躍は誰もが知るところという意味で、それ以外で推したい選手を選んだということですね。2016-2017シーズンのベスト5は、アルトゥール、チアゴ、中井健介、星龍太、西谷良介の5人に決定です! 【フットサル大賞2016-2017】 ■選考対象期間: 2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金) ■選考対象者: 国外で活動する日本人を含む、国内選手および指導者、スタッフなど ■表彰:※所属クラブは2016-2017シーズン 「マン・オブ・ザ・シーズン」 アルトゥール(シュライカー大阪) 「ベスト5」 アルトゥール(シュライカー大阪) チアゴ(シュライカー大阪) 中井健介(ペスカドーラ町田) 星龍太(名古屋オーシャンズ) 西谷良介(フウガドールすみだ) 「ベスト監督賞」 木暮賢一郎(シュライカー大阪) 「ブレイク賞」 加藤(シュライカー大阪) ■特別賞: 「広報活動賞」 小曽戸允哉(シュライカー大阪) 「未来賞」 Fリーグ育成組織の選手 「がっかり賞」 フットサル日本代表 2017.05.29 12:01 Mon
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【フットサル大賞選考会①昨季振り返り】「優勝が夢じゃなく現実的な目標となる今年、大阪の真価が問われれる」

▽Fリーグ開幕から10年が経過し、国内の6つのフットサルメディアが立ち上げた「フットサル大賞」。リーグが発表するMVPやベスト5との最大の違いは、議論すること。数字や成績で分かる結果だけではなく、取材を通して見てきたもの、感じたことをぶつけ合い、「なぜ、この賞に、この人物なのか」が徹底的に話し合われた。今回、その選考審査の模様を、全4回にわたって掲載する。まずは、各賞の前提となる2016-2017シーズンの振り返りから。昨シーズン、ピッチでは何が起きていたのか──。 【フットサル大賞選考審査参加者】 菊地芳樹(ストライカーDX) ※審査委員長 太田武志(フットサルナビ) 河合拓(FutsalX) 川嶋正隆(超ワールドサッカー) 軍記ひろし(Futsalgraphic) 本田好伸(FutsalEDGE) ◆鉄板のアルトゥール-チアゴライン <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_1_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:では、各賞を決めるにあたって、まずは昨シーズンを振り返ってみたいと思います。みなさん、どんなことが印象に残っていますか? 本田:まず、シュライカー大阪に触れないわけにはいかないですよね。僕自身は、「監督の重要性」を再認識しました。これまでも監督は大事だと言われてきましたが、勝負を分ける瞬間に何をしているかは、深く語られていませんでした。でも木暮賢一郎監督の試合采配や決断、シーズンを通してどんな意識でチームづくりをしてきたのかがよく分かった。かつて、ゴレイロの重要性を示したイゴールのように、昨シーズンは、木暮監督が3年目でチームづくりを結実させて、その重要性を示したのかなと。 菊地:軍記さんは大阪を一番見ていたと思いますが、どうですか? 軍記:大阪は、確かに良かったですね……。 菊地:でもそれより、名古屋オーシャンズが不甲斐なかったという印象? 軍記:そう思います。大阪で言えば、木暮監督の印象よりも、やはりブラジル人トリオが強烈だったかな。戦力的に劣っているわけではなく、むしろ戦力的にも大阪が圧倒的に一番だったと感じました。 菊地:確かに圧倒的な差を付けたけど、7人くらいの少人数でローテーションするすことが議論を呼びましたよね。もちろん、大阪としては勝利を目指した上での選択なんだろうけど、ブラジル人を中心に、あとは数人の日本人を加えるだけでは、日本フットサルのレベルアップにつながらないって意見も、確かに存在した。 河合:そこは、村上哲哉と佐藤亮の存在が大きかった。あの2人は、そんな状況でも一生懸命やっていたから、それを見たら、彼らよりも実績のない他の日本人選手が反発する余地はないですよね。 本田:日本人のベテランがチームの役割に徹したことで、よりプロっぽさが出ていたし、周囲になんと言われようとも、大阪は勝利を目指すチームとして突っ走れた。やっぱり、そこでブレて、選手を使わなきゃとか育成しなきゃとかって考えすぎると崩れてしまう。だからこそ、最終的な結果につながった部分はあるかなと。 太田:昨シーズンに関しては文句の付けようがないですね。ただ、「名古屋以外のチームによる初優勝」という夢を追うために、いろいろと目をつぶってきたところはあるはず。新シーズンはもう、優勝は夢じゃなく現実的な目標になるので、そこで初めて、真価が問われるんじゃないかな。 菊地:彼らのプレーはものすごくスピーディーで、ゴールもたくさん入って、面白かった。大阪の試合はどの試合も楽しめたなって感じます。 川嶋:そこはやっぱり、フットサルは点が入ってなんぼじゃないですか。だからその意味では、「186得点」が物語ってますよね。凄まじい数字です。毎回、5点くらい入って、面白い試合になる。もちろん、スコアレスでも面白い視点を見つけるファンもいますけど、新しいお客さんには、目に見えるゴールとか、それによる会場の雰囲気、選手が喜ぶ姿に感情移入する。そういう試合をずっと続けてこれたのは評価しないと。 軍記:確かに、見ていて一番面白かったのは、間違いなく大阪でしたね。 本田:ピッチレベルでカメラを構えていて、来るぞ来るぞ、って待ってると本当に入る。 軍記:それはもう、アルトゥールの真骨頂だったね。 菊地:選手の話だと、アルトゥールのダイレクトプレーとか、執拗なまでの縦へのパスはすごかった。かつてのピヴォ当てが主流だった頃を思い出した。今は、パスで横に回してつないでっていうシーンが増えていたなかで、原点回帰じゃないけど、これでしょって感じでスパンスパンと入る縦パスが、見ていて心地良かった。 軍記:できるだけ無駄を省いて、最短を攻めてましたね。 川嶋:そういうパスがちゃんと通ってますからすごいですよ。 太田:そうそう、他の日本人選手が同じことをやっても相手に引っ掛かって通らないことが多い。 菊地:でも実際は、全部が通らなくても結果オーライなこともあった。パスが失敗しても、カウンターを食らう前に“傘"に引っ掛かって、そのまま押し切っちゃう感じで。 軍記:得点力があるから気づきづらい部分ですね。確かに失敗は多かったけど、ただ後半は減ったんじゃないかな。前半戦では、パスが引っ掛かってるシーンを意外とよく見ましたね。 川嶋:もはや後半戦の「アルトゥール-チアゴライン」は鉄板でした。そこに入っちゃえば、取られないし。 河合:序盤戦は周りも走れてなかった部分はあったからね。それでフウガドールすみだに敗れた。 菊地:その2人のラインに、小曽戸允哉と加藤未渚実が絡んだ。日本人選手はどう? 本田:小曽戸の存在感ですね。僕は、大阪はアルトゥールと小曽戸のチームだと思ったくらいでした。見えないところで汗をかける選手は、監督も重宝します。例えば西谷良介とか吉川智貴とかもチームに欠かせない選手。小曽戸は常に30分以上ピッチに立っていて、チームを動かして、しかも点も取っていましたから。 川嶋:日本人で2位の26ゴールですね。 本田:菊地さんの言う“傘"が、小曽戸と加藤。彼らを含めた厚みは半端じゃなかったですね。 太田:今回、ベスト5を考えていたら、もう全員、大阪になっちゃいそうなんですよね。 河合:ただ、良いチームの選手が良く見えるのは当然ですよね。ダントツだったわけだから。 ◆清水和也は、もう一皮剥けてほしい <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_1_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:個人では、その他に良い選手はいました? 川嶋:デウソン神戸の相井忍は、パフォーマンスも数字上の結果も良かったと思います。7位の神戸で、日本人得点王となる28点も取りましたからね。 河合:前半戦の西谷良介がバケモノだった。 太田:でもすみだは、10月の中断明けから一気に失速しちゃいましたね。 川嶋:そこはまさしく、西谷のパフォーマンスが上がったままなら、順位も維持できたんじゃないかなと。 河合:そういうふうにも考えられるけど、ただもしかすると、すみだは最初の水準を保っていたけど、他チームが成熟して、すみだが上がらなかったことで追い抜かれたという見方もできます。 菊地:第2クールでは4連敗もあった。シーズン最後の全日本選手権では決勝まで行って盛り返したけど、プレーオフでも、笛吹けど踊らず、みたいなチーム状態だったように思う。それを「環境」の一言で片付けてしまうのかどうか。 太田:環境は一つの要因ですよね。仕事が大変で、フィジカルが上がらない。 菊地:すみだの選手は全員、日中はきっちりと働いて、夜に練習をしているんですよね。 太田:そうです。全員が選手とは別で仕事をしています。だから仕事と両立するなかで、シーズン後半にはフィジカルが落ちてしまう。もう一つは、すみだはテンションのチームだということ。一度、それが落ちてしまったときに戻せなかったのかなと。一昨年までは金川武司がいて、昨シーズンは引退して「テンションコーチ」になったけど、やっぱり選手でそういう存在がいないと足りないのかもしれないですね。これまで、「テンションが実力を凌駕する」ってことがよくあったのに、逆に自分たちで後退してしまった感じ。 本田:独特ですけど、彼らにはすごく重要なことですよね。会見なんかでは、「1位が見えてしまったことで背伸びしてしまった部分がある」と。でもそもそも彼らは、シーズン当初から「リーグ1位」が目標じゃなかったんですよ。監督たちはみんな、リーグ1位とか、プレーオフに行くために必要な勝ち点計算をシーズン前にやりますが、須賀監督としては、自分たちの今の実力では現実的に難しい数字だったために、最初から1位ではなく、リーグ2位でプレーオフに行くことを想定していたんです。だからこそ、「上を見るな、地に足を着けろ」っていう意識の徹底が必要だったのかなと。すみだはまだ、首位に立ち続けることは難しかった。 川嶋:でも、すみだらしいという意味では、最初から1位を狙って、フルパワーでいってほしいですよ。 本田:もちろん、監督は選手に、「2位でオッケー」とは伝えていなくて、心の中でそれを踏まえながら、選手のモチベーションコントロールをしていたはずです。でも、それを言わずもがな感じられる、金川のような存在は、やっぱり必要だったということでしょうね。 菊地:西谷以外では、清水和也がチームの顔になってきたことはチームの真価だった。 太田:清水のシュート力は日本人離れしてますね。遠目からでも、外国人選手のように打っちゃうのは、見ていて楽しめる。あのシュート力と度胸を継続していけば、すごい成長するんじゃないかな。 河合:清水は当然、良いなと思う反面、チームが苦しいときに助けられる仕事をまだまだできてないかな。チーム状態が良いときは伸び伸びとプレーしてパフォーマンスが良いけど。それは日本代表でも同じで、2016年8月にアンダー世代の選手を中心に戦ったタイランド5でも、清水がなかなか点を取れなくて、決定機を外してチームを乗せていけなかったところがあるし、もう一皮剥けてほしいところ。まだ20歳だけど、それでももう、日本代表で中心になっていかないといけない選手だからね。 菊地:ちょっと残念なのは、累積での出場停止がシーズンで2回あったこと。これはあまり良くないですね。チームに迷惑を掛けちゃうという意味でも。 川嶋:全日本選手権の決勝でもありましたね。3つ溜まっているときに、もうファウルができないってところでやっちゃった。シーズンの最後は、警告が8枚で、2試合出場停止でしたし。 河合:ただそれは、フィジカルが強いために、ガツンとプレスに行って、ファウルを取られちゃう部分もある。決して、ラフプレーが多いってことではない。全日本選手権に関しては、あれくらい強くいけって指示が出ていたからこそのプレーでもあったしね。 ◆フットサルの魅力が詰まった点の取り合いとロースコア <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/fnews20170528_1_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>菊地:ここまで、上位では名古屋や府中には触れてないですが何かありますか? 太田:それはもう、シノエの呪い……。 菊地:表紙を飾った人物にまつわる不吉なことが起きるという、「デス表紙」ですね……。 軍記:でも、その“シノエの呪い"の後にAFCクラブ選手権を制してるからね。あの大会自体を見ている人が少ないからあまり議論できないけど、そのときの名古屋は正直、最強でした。 川嶋:実際、何が違ったんですか? 選手で言えば、吉川がいましたよね。 河合:吉川がいるといないとでは、断然、違いましたね。 太田:大阪に小曽戸が必要なように、名古屋には吉川が必要だったと。 菊地:つまり、潤滑油となる選手ですね。 河合:夏に加入したダニエル・サカイと比較しても、吉川のほうが圧倒的に良かった。 軍記:そういう意味でも、外国人選手も含めて、名古屋はあたりが外れてしまった感じ。印象に残った選手と言えば、星龍太くらい。 菊地:結果的に、星龍太が孤軍奮闘というか、頑張らざるを得なくなった。まさに、悲劇の闘将だよね。 川嶋:やはり、10連覇は簡単じゃなかったってことですね。 河合:それと、そういうタイミングで大阪がチームとしてのピークをつくれたことが大きい。 軍記:でも名古屋は、シノエには相当な期待をしていたんだと思います。 太田:もしプレーしていたとしたら、30点から40点はいけたはずという計算ですね。 河合:それで、放出した森岡の代役となるべき平田・ネト・アントニオ・マサノリもケガで途中離脱したし。 太田:ダニエルもそうだけど、お兄ちゃんの酒井・ラファエル・良男のパフォーマンスも上がらなかった。 川嶋:リーグ戦では、終盤の天王山で決勝点を決めましたけど、大事なところではそれだけだったような印象です。そこから最後まで決めてないですし。 本田:結局、点取り屋と潤滑油の不在が大きかったってことですね。 川嶋:キーパーソンがいないと、こういう結果になってしまう可能性は多分にあった。 軍記:そういう役割を期待して獲得したダニエルがハマらなかったし。 菊地:そういうことでは、賭けに出たシーズンだった。 太田:最少失点の名古屋と最大得点の大阪という構図で敗れたわけなので、つまり得点力不足だったと。 河合:その“矛盾"の戦いが見れた最後の名古屋セントラルは面白かった。大阪が勝てば、リーグ1位が決まるという試合で、シーズンで唯一の完封負け。加藤未渚実がケガしたのもこの試合だったね。 本田:あの大阪が、こうやって決め切れなくなるんだってシーンを初めて見た試合でした。 菊地:じゃあ、ベストバウトはその試合ですか? 太田:いや、そこで外せないのは、小田原セントラルのすみだと名古屋の試合ですよ。 河合:僕もその2試合のうちのどちらかかな。 太田:あれはまさに、“西谷劇場"だった。 川嶋:前半は1-1のロースコアから、最後は激しい取り合いでしたね。 本田:最後の1分ちょっとで3点が入った。 軍記:セルジーニョの同点弾と逆転弾もあって、あの頃までの彼は良かったよね。 河合:シンビーニャがケガから戻って来たら、そこにしか出さないから、狙いどころになってた。 軍記:クラブ選手権のときは、それこそこんな選手がいたのかってくらいすごかったけどね。 太田:それで今シーズンは、スペインのインテルへ。これまたすごいことですよ。 軍記:でもあの試合は、5-5の引き分けだったけど、点もたくさん入ったし本当に面白かったね。 河合:プレスルームでも、みんなしてこの10年でのベストバウトだって、試合後に盛り上がった。 菊地:名古屋と大阪の意地の張り合いがあった1-0も面白いけど、やっぱり点の取り合いのほうが盛り上がる。でも、フットサルの魅力としては両方の側面があって、そのどちらの試合も面白いと感じられたのは、リーグとして少し成長しているのではないかなと思います。 【フットサル大賞2016-2017】 ■選考対象期間: 2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金) ■選考対象者: 国外で活動する日本人を含む、国内選手および指導者、スタッフなど ■表彰: ※所属クラブは2016-2017シーズン 「マン・オブ・ザ・シーズン」 アルトゥール(シュライカー大阪) 「ベスト5」 アルトゥール(シュライカー大阪) チアゴ(シュライカー大阪) 中井健介(ペスカドーラ町田) 星龍太(名古屋オーシャンズ) 西谷良介(フウガドールすみだ) 「ベスト監督賞」 木暮賢一郎(シュライカー大阪) 「ブレイク賞」 加藤未渚実(シュライカー大阪) ■特別賞: 「広報活動賞」 小曽戸允哉(シュライカー大阪) 「未来賞」 Fリーグ育成組織の選手 「がっかり賞」 フットサル日本代表 2017.05.29 12:00 Mon
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新シーズンの開幕を告げるオーシャンカップは、浦安に大勝した名古屋が優勝!!《sfida Fリーグオーシャンカップ2017》

▽21日に北海きたえーるで、sfida Fリーグオーシャンカップ2017 in北海きたえーる supported by LIFEGUARDOの3位決定戦と決勝が行われた。 ▽3位決定戦の湘南ベルマーレvsシュライカー大阪は、3-3で迎えたPK戦を3-2で制した大阪が勝利。決勝戦のバルドラール浦安vs名古屋オーシャンズは、5-0で名古屋が優勝した。 ◆湘南ベルマーレvsシュライカー大阪<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/f20170521_2_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽前日の準決勝で破れた2チームの一戦は、8分にFP鍛代元気のゴールで湘南が先行する。大阪も17分にFP堀米将太が同点ゴールを奪って前半を終えた。後半も湘南が23分にFP高溝黎磨 のゴールでリードするが、大阪も25分にオウンゴールで追いつく。そのまま40分を終えて迎えた延長戦では終了間際にFPチアゴのゴールで大阪がこの試合初めてリードを手にする。しかし湘南も残り30秒でFPロドリゴがネットを揺らして、勝負はPK戦へ。するとこのPK戦で大阪は3人が全員成功したのに対して、湘南は3人目の本田真琉虎洲が止められてしまい試合終了。大阪が3位入賞を果たした。 ◆バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/f20170521_3_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽今シーズン最初のタイトルの行方を決める一戦は、2分にセットプレーからFP安藤良平がゴール。さらに4分にはFP星龍太も加点するなど名古屋がリードを奪う。後半に入ってもゴールを重ねたのは名古屋。28分にFPラファ、29分に橋本優也がネットを揺らす。浦安はGKに星翔太を置いたパワープレーに出るが、試合終了間際に星龍太にこの日2点目を奪われる。試合はそのまま終了のホイッスルを迎え、名古屋が今シーズン初タイトルを手にした。 2017.05.21 23:10 Sun
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