【原ゆみこのマドリッド】ただ差が開いただけだった…2017.02.28 10:59 Tue

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▽「8月にプレーオフがあるのもイヤだけど、今更ヨーロッパリーグもねえ」そんな風に私が嘆いていたのは月曜。前夜は怖くて見られなかったリーガの順位表をスポーツ紙で確認した時のことでした。いやあ、一足早くセビージャがベティスとのダービーに1-2で勝ち、首位のレアル・マドリーと勝ち点で並んだ時は、TVでサンパオリ監督の満足顔を見てもまだ、アトレティコとの差が広がったって一晩だけのことと、あまり気にしていなかったんですけどね。日曜の試合が終わってみれば、上位3チームは勝ち点3差内と変わらないのに、彼らはお隣さんと10差、CLグループステージ出場圏内までは7ポイント。それどころか、5位のレアル・ソシエダと1差しかないとなれば、バルサ戦の後、キャプテンのガビが「Lo importante es mantener el cuarto/ロ・インポルタンテ・エス・マンエネール・エルクアルト(大事なのは4位の座を維持すること)」と話していたのは当然だったから。

▽いえ、シメオネ監督の「A mí no me cambia el objetivo desde que llegué al club/ア・ミー・ノ・メ・カンビア・エル・オブヘティボ・デスデ・ケ・ジェゲ・アル・クルブ(このクラブに来てからの目標は自分にとって変わらない)」という言葉を伝え聞いたか、チームがダメダメだった時代をあまり覚えていない後輩のカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)、コケなどは、「ボクらは常に上を見ていて、el objetivo es alcanzar la tercera plaza/エル・オブヘティボ・エス・アルカサール・ラ・テルセラ・プラサ(目標は3位の座につくことだよ)」と言っていましたけどね。今季、ここまでリーガ上位5チームとの対戦でたった勝ち点1しか取れていない現実を踏まえれば、直接対決で差を縮めればいいとか、そんな上手い話はとても考えられず。

▽となると、精一杯楽観したとして、私のできるのは夏のバケーションを早めに切り上げて、8月15、16日には絶対マドリッドにいるようにすることぐらいですが、来季は新規にオープンするワンダ・メトロポリターノがホームとなるアトレティコ。ただ、それもリーガ開幕から2試合はLEP(スペイン・プロリーグ協会)にアウェイ戦にしてくれるように頼んでいるぐらい、少々遅れ気味なため、すでにビセンテ・カルデロンお別れイベントのOB試合やコンサートの予定も組まれていながら、またCLプレーオフの1試合のために芝を貼らないといけないというのはやっぱり、間が抜けて見えますよね。

▽まあ、何でそんな破目になったかはまた後で話すとして、先週末のリーガ戦のマドリッド勢は土曜のレガネスからスタートすることに。ブタルケにデポルティボを迎えたんですが、前節にカンプ・ノウで善戦したのがよっぽど自信になったんでしょうかね。これまでゴール不足に悩んでいたチームとは思えない勢いで、前半はシマノフスキとマントバーニが、後半もウナイ・ロペスとブエノがゴールを決め、4-0と大勝してしまったから、驚いたの何のって。おかげでアシエルとガイスカのガリターノ監督対決は前者に軍配が挙がり、レガネスの順位も16位に上昇。降格圏とも勝ち点差4がついたため、今週ミッドウィーク開催の火曜のバレンシア戦でも浮かれず、その勢いを維持してほしいものです。

▽そして翌日の夕方、私はビセンテ・カルデロンに向かったんですが、バルサを迎えたその一戦の前半はまるでコパ・デル・レイ準決勝の続きを見ているかのごとし。ええ、もちろん1stレグ前半でまったく覇気がなかったのを反省していたアトレティコは、あわや逆転勝ち抜けも夢ではないと思わせた2ndレグのような勢いでスタートし、実際、先制するチャンスもあったんですけどね。GKがシレッセンからテア・シュテーゲンに代わっても結果は同じ。グリーズマンの強烈な一撃はparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまいます。ただ、彼らも肩の脱臼から回復し、モヤから先発を引き継いだオブラクがメッシのFKを弾き飛ばし、ルイス・スアレスに蹴られてもゴールを死守したため、0-0のまま、ハーフタイムに入ったんですが…。

▽うーん、基本的にバルサ来襲時のアトレティコは、どうせ自分たちはそんなに完璧なパスサッカーはできないからという諦めもあるんでしょうかね。ピッチの芝を長めにし、水も撒かないでおくため、現在はカタールでプレーしているチャビを筆頭に、試合後はいつもブーブー文句を言われていたんですが、この日は「Nos benefició para conseguir los dos goles y a ellos en una contra de Griezmann/ノス・ベネフィシオ・パラ・コンセギール・ロス・ドス・ゴーレス・イ・ア・エジョス・エン・ウナ・コントラ・デ・グリースマン(ウチが2点を取る助けになり、グリーズマンのカウンターを邪魔した)」(ルイス・エンリケ監督)という現象が発生。いえ、もちろんシメオネ監督は認めていませんし、「No logramos despejar una jugada de muchos rebotes/ノー・ログラモス・デスペハール・ウナ・フガダ・デ・ムーチョス・レボテス(何度も跳ね返ったボールをクリアすることができなかっただけ)」という意見はもっともなんですけどね。

▽まずは63分、エリア内で行ったり来たりするボールを最後はルイス・スアレスが撃ちに行ったところ、この試合で復帰したゴディンが同じウルグアイ代表のチームメートの前をふさいだものの、ボールは通ってしまい、その辺りにいた誰より素早かったラフィーニャにゴールにされてしまうんですから、困ったもんじゃないですか!

▽でもこの時はまだ良かったんです。ええ、70分にはコケのFKをゴディンが名誉挽回とばかりにヘッドで同点弾を決め、勝負は一旦、振り出しに。折しも前回のリーガのホームゲームではセルタ相手に奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)を披露、お隣さんのようなこともできるんだとわかっただけでなく、火曜のCLレバークーゼン戦1stレグで4点も取っていたことあって、これですっかりスタンドのファンも行けると思ったところ…。

▽それが諸刃の剣だったとは! 実際、「前半での頑張りとミッドウィークのCL戦で、les pasó facture/レス・パソ・ファクトゥーラ(彼らはツケを払うことになった)」(イニエスタ)だったんでしょうかね。フェルナンド・トーレスとコレアが交代でピッチに立ったものの、いつまで経ってもアトレティコは追加点を奪えず。いえ、それどころか86分には再び、エリア内で混乱状態に陥ってしまいます。ええ、メッシの蹴ったFKが弾かれて、ラキティッチによって戻って来ると、ウムティティ、ルイス・スアレスと繋がれ、最後はまたメッシがシュートなんて一体、あっていい? 挙句の果てに前をふさいだサビッチの脚に当たったボールをもう1度メッシに蹴り込まれ、バルサに勝ち越し点を取られてしまったなんて日には、もう「今日みたいに好ゲームを演じたって、こういう試合では常に幸運が必要なんだ。No la hemos tenido/ノーラ・エモス・テニードー(それがボクらにはなかった)」とコケが嘆く気もわからなくはない?

▽いえまあ、サッカー選手として正しい姿勢は「上手いことプレーしても結果が出ないのをウチは見てきたから、habrá que apretar más el culo/アブラ・ケ・アプレタール・マス・エル・クーロ(もっと尻を引き締めていかないといけない)」と、できた後輩のサウールの言う通りなんでしょうけどね。こうもバルサに勝てない試合ばかりを見せられると以前、14年間、マドリーダービーで白星がなかった時代を思い出してしまうばかり。就任以来、リーガ戦でバルサに勝ったことのないシメオネ監督もこの日は珍しく、「おそらく今日は値しない勝利を持ち帰られた」と不満を漏らしていましたが、大事なのは「Ellos demostraron su categoría en el lugar más importante, el área/エジョス・デモストラロン・ス・カテゴリア・エン・エル・ルガール・マス・インポルタンテ、エウ・アレア(彼らは一番重要な場所、エリア内でクラスを見せた)」(シメオネ監督)なんですから、もう仕方ないですよね(最終結果1-2)。

▽そして夜になって、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でマドリーの試合を見た私でしたが、さすがこちらは根性のレモンターダの本家本元。昨年12月、クラブW杯参加のため延期され、先週、ミッドウィークにあったバレンシア戦同様、前半は0-0という違いはあったものの、後半序盤にトリゲロスとバカンブのゴールで2点を先行されながら、きっちり逆転勝利しているのですから、伝統芸とは何とも恐ろしいものです。いえ、今回は起爆剤としてカゼミロに代えてイスコが入った後、60分にカルバハルのクロスをベイルがヘッドで決めてしばらく、同じバレンシア地方(スペイン南東部)のお隣さんですし、そのままビジャレアルに逃げ切られるんじゃないかと思われた時間帯もあったんですけどね。

▽70分にクロースがエリア内に入れたクロスをビクトル・ルイスが弾いたところ、ボールがブルーノ・ソリアーノの腕に当たり、何と審判がペナルティを宣告。どうもこれは当人も後で「el balón me viene rebotado al brazo y no puedo cortarmelo/エル・バロン・メ・ビエネ・レボタンドー・アル・ブアソ・イ・ノー・プエド・コルタルメロ(ボールは弾かれて腕に当たったし、自分の腕を切り落とす訳にもいかないし)」と言っていましたし、この時の抗議で退場処分になったエスクリバ監督も「審判とのミーティングではリバウンドのボールが腕に当たってもペナルティにはならないと言われていた」と主張。スポーツ紙などでも概ね、PKを与えるのはおかしいという意見だったんですけどね。

▽判定が覆る訳もなく、実際に蹴るまで3分程、中断されていたにも関わらず、ここはクリスチアーノ・ロナウドが落ち着いて同点をゲット。うーん、大体がして、どこそのチームの当てにならないPKキッカーたちとは違い、前節のレガネス戦ではメッシも土壇場で勝利のPKゴールを決めていましたしね。やはり一流の選手は、ここ一番の大事な場面では失敗しないのが普通です。木曜にはバチカンで教皇に福音を授けてもらったビジャレアルの選手たちもこれには落胆してしまったか、その後、83分にはイスコが取り戻したボールを起点となり、マルセロのクロスを同じ途中出場のモラタが頭で撃ち込んで、とうとうマドリーの逆転劇が完成となりました(最終結果2-3)。

▽うーん、ジダン監督も後で「Isco y Morata cambiaron el partido, seguro que merecen más minutos/イスコ・イ・モラタ・カンビアロン・エル・パルティードー、セグロ・ケ・メレセン・マス・ミヌートス(イスコとモラタは試合を変えた。もっと多くのプレー時間を与えるに値するよ)」と、この日お手柄だった2人について言っていましたけどね。BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)が勢揃いしたからには、大事な試合は彼らが先発となるのがマドリーのマスト。となると、この日はモラタが3点目を挙げた後、痛みを訴えてルーカス・バスケスと交代したベイルも「Tiene un golpe, no parece que sea nada más/ガレス・ティエネ・ウン・ゴルペ、ノー・パレセ・ケ・セア・ナーダ・マス(ただの打撲で、それ以上には見えない)」(ジダン監督)ため、他のアタッカーたちにまだ辛抱の時期が続きそうなのはちょっと、気の毒かもしれませんね。

▽え、ビジャレアルではそれどころではないケガ人が前半に出て、大変だったんだろうって? その通りで、実は24分にベンゼマのヘッドを弾いた拍子にGKアセンホが左ヒザの靭帯を断裂。実は彼、アトレティコにいた時代の2010年、マラガにレンタル移籍していた2011年、そして2015年にも今のチームで右ヒザの靭帯断裂を経験しており、今回は反対の脚だったからでしょうか。その直後は当人も気づかず、しばらくプレーを続けたものの、34分には控えのアンドレス・フェルナンデスに交代。すぐに病院に行って検査したところ、4度目の重傷発覚となりました。

▽いやあ、今季のアセンホは絶好調で、チームはリーガでどこより失点が少なく、当人はサモラ(失点率の一番低いGKに与えられる賞)街道まっしぐら。昨年11月のスペイン代表戦でもデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、レイナ(ナポリ)に次ぐ第3GKとして招集を受けていた程だったんですが、本当にこういう話を聞くと、人生だけでなく、サッカーでも一番大事なのは運じゃないかと私も思うことしきりなんですけどね。27歳のアセンホはまた手術を受け、6カ月のリハビリに耐えての復帰を誓っていますが、何はともあれ、来季には元気になった姿を再びピッチで見せてくれるのを願っています。

▽一方、マドリーはその夜、カステジョン(ビジャレアルのある州)の飛行場が霧に覆われ、帰京できなかったんですが、翌朝にはマドリッドに無事到着。そのままバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場に直行すると、水曜のラス・パルマス戦に備えて練習を開始しています。何せ、このミッドウィーク開催リーガでも2位のバルサは同じ水曜ながら、午後7時30分からスポルティング戦と、9時30分(日本時間翌午前5時30分)キックオフのマドリーの前にプレーしますからね。まだ日程が決まっていないセルタ戦(バライドスの屋根が壊れて延期)が行われるまで、消化試合が1つ少ないというのりしろはありますが、バレンシア戦の例もあることですし、ここは相手が先に勝って順位表の上に立ち、プレッシャーをかけてきても決して慌てず、自分たちのノルマをこなすしかないかと。

▽ラス・パルマスも前節、レアル・ソシエダに0-1で負け、いえ、これが、アトレティコが5位に勝ち点1差に迫られてしまった原因というのはともかく、4連敗中と決して調子が良くないのも有難いかもしれませんしね。お楽しみは今季、PSGに移籍しながら、パリの水が合わず、1月から生まれ故郷のチームにレンタルで加入したヘセがサンティアゴ・ベルナベウに戻って来ることですが、果たして古巣への恩返しができるかどうか。

▽そうそう、アトレティコは木曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からアウェイのデポルティボ戦なんですが、折しもレガネス戦で大敗したガイスカ・ガリターノ監督はラ・コルーニャ(スペイン北西部のリゾート都市)に戻るやいなや、解任の憂き目に。試合までにはペペ・メル監督が就任すると聞いていますが、こちらもソシエダが火曜にエイバル戦、セビージャも同じ木曜の早い時間帯にアスレティック戦となるため、自分の試合が終わるまで、選手たちには順位表を見ていてほしくないですね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している

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【原ゆみこのマドリッド】柴崎選手には会えたけど…

▽「ようやく試合があるっていうのにこの時間じゃあ」そんな風に私が嘆いていたのは土曜。マドリッド勢のプレシーズンマッチ予定を見ていた時のことでした。いやあ、レガネスやヘタフェら弟分たちは相手が下部カテゴリーのチームのせいもあって、最初からTV中継がないのは予想済み。来週水曜に行われるRMカスティージャ(レアル・マドリーのBチーム、2部B)戦の機会を利用しなければ見る機会がないのはわかっていたんですけどね。問題は大西洋の向こうでプレーする兄貴分たちで、マドリーのプレシーズン初戦、インターナショナル・チャンピオンズカップ(夏に行われる親善大会)のマンチェスター・ユナイテッド戦こそ、午後11時(日本時間翌午前6時)と許容範囲であるものの、何とそれ以外は全て絶望的。 ▽だって、マンチェスター・シティ戦は木曜午前5時30分、アメリカ出張版クラシコ(伝統の一戦、マドリーvsバルサ戦のこと)も30日午前2時にキックオフなんですよ。いえ、水曜午前3時からメキシコでトルーカに挑むアトレティコなど、どうやら中継自体ないようですけどね。プレシーズンキャンプ終了をじっと待つこと2週間余り、ようやく練習の成果を見せてもらえると思いきや、この調子だと8月1日のアウディカップ(バイエルン主催の夏の親善大会)ナポリ戦まで、シメオネ監督のチームがどんな風に進歩したか、自分の目で確かめられないってことじゃないですか。 ▽まあ、その辺の愚痴は程ほどにしますが、先週はマドリッドでもイベントが幾つかあって、木曜にはサンティアゴ・ベルナベウでセバージョスの入団プレゼンが開催。このところ、チームはロサンゼルスのUCLAのグラウンドでキャンプ中なため、他に行くところもないマスコミや夏休み中のファン5000人を集めての結構、賑やかな催しになりました。ちなみに弱冠20歳でベティスからマドリー入りを果たした当人は、「No tuve duda por decantarme por el Madrid/ノー・トゥベ・ドゥーダ・ポル・デカンタールメ・ポル・エル・マドリー(マドリーに決めるのに迷いはなかった)。ペレス会長が連絡をくれた時、もう他のオファーは聞かなかったよ」と、自身が本命のチームを選んだことを強調。 ▽それには6月のU21ユーロのスペイン代表でチームメートだったアセンシオの影響もあったようですが、まあ、大変なのはこれからですからね。「me encuentro más cómodo de mediocentro, haciendo jugar a los compañeros/メ・エンクエントロ・マス・コモドー・デ・メディオセントロ、アシエンドー・フガール・ア・ロス・コンパニェロス(自分が一番、やりやすいのはチームメートをプレーさせるボランチ)」というセバージョスのポジションには、バイエルンに移籍したハメス・ロドリゲスの10番を今季から受け継いだモドリッチ、そのクロアチア人後輩のコバチッチ、そしてクロースやイスコとライバルにこと欠かず。自分を勧誘してくれたアセンシオだって、昨季出番が増えたのは後半になってからというのを考えると、当面の目標はベンチ入りになるかと。 ▽加えて、彼の選んだ背番号がかつてイジャメンディ(2013年にU21ユーロに優勝したスペイン代表での活躍が認められ、マドリー入りするが、レギュラーを取れず、2年で古巣のレアル・ソシエダに戻る)がつけていた24というのも気になりますが、翌金曜にはもう当人を含め、アセンシオ、バジェホ(昨季はアイントラハトにレンタル移籍)、マルコス・ジョレンテ(同アラベス)、マジョラル(同ボルフスブルク)ら、U21ユーロ組の5人もペレス会長、今季から執行部アシスタントとなったラウールと一緒にロサンゼルス入り。丁度、入れ替わりのようにモラタのチェルシー移籍が決まったものの、選手32人と大所帯になったようですが、この先もダニーロのマンチェスター・シティ移籍やマジョラルのレンタルリピートがありそうですしね。 ▽あとはこの夏、ずっと獲得が噂されているムバッペでも来れば面白いかもしれませんが、折しも所属するモナコがFIFAやフランス・サッカー協会に契約のある選手に接触するクラブがあると訴えたため、急展開は望めないことに。そうなるとあと足りないのは現在、バケーションを利用して、シンガポール、上海、北京と商業ツアーに出ているクリスチアーノ・ロナウドだけですが、ジダン監督も「al final Cristiano es del Madrid y se va a quedar con nosotros y ya está/アル・フィナル・クリスティアーノ・エス・デル・マドリッド・イ・セ・バ・ア・ケダール・コン・ノソトロス・イ・ジャー・エスタ(結局、クリスチアーノはマドリーの選手だし、私たちのところに残る。それだけだ)」と自信を見せていましたしね。チームがマドリッドに帰還する8月上旬までには練習を始めてくれんじゃないでしょうか。 ▽え、モラタがとうとうコンテ監督のラブコールに応え、マドリーはスペイン人選手最高額の8000万ユーロ(約104億円)の移籍金をゲット。当人が以前、アトレティコとヘタフェのカンテラ(ユース組織)にもいたことから、マドリッドの兄弟分もそれぞれ、80万ユーロ(約1憶円)、20万ユーロ(約2600万円)と育成費用割り当ての恩恵を受けたことは良かったけど、どうしてまだジエゴ・コスタがアトレティコに来ないんだって? うーん、代わりのCFを手に入れたコンテ監督は、「1月にコスタの状況はクラブ、本人、代理人に明確に伝えてあって、私にとってはすでに終わった問題」と全然、引き止める気はないようなんですけどね。イギリスでの報道によると、アトレティコは2700万ユーロ(約35憶円)という、セール値段になったコスタの移籍金の更なるディスカウントを待っているのだとか。 ▽まあ、どちらにしろ、彼の復帰が決まってもFIFA処分で1月からしか試合に出られませんし、それまではビトロ方式(セビージャに契約破棄金額を払って獲得した後、シーズン前半はラス・パルマスにレンタル)でミランが借りたがっているなんて噂もあるため、今すぐどうこうという話ではないんですけどね。チームの方は先週の水曜、プレシーズンキャンプ恒例のセゴビア(マドリッドから1時間の水道橋が有名な古都)にあるレストラン、ホセ・マリアでのcochinillo(コチニージョ/子豚の丸焼き)ディナーも済まし、余りに精がつき過ぎたのか、翌日のpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)ではサビッチがフェルナンド・トーレスから肘打ちを喰らい、鼻血を出す騒ぎもあったロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(セゴビア県にある高原リゾート)滞在もこの土曜で打ち上げ。 ▽そちらでの様子などはフィリペ・ルイスがインスタグラムに載せたビデオなどを見ればわかりますが、それでも最後の紅白戦までスコアレスドローだったなんて聞くと、ちょっと心配になってしまうのは私だけじゃない? ▽何せ、6月の恥骨炎の手術の後、やっとグラウンドでリハビリトレを始められるようになったガメイロと30日に合流予定のサウール以外の選手は皆、日曜夜にはメキシコ行きの飛行機に乗ってしまいますからね。マハダオンダ(マドリッド郊外)の練習場に戻って来るのはまだ先になりますし、金曜にようやく発表された新ユニフォームの売り出しも8月からということで、またしばらく、アトレティコファンはフラストレーションを溜めることになるかも。そうそう、オフィシャルウェブによると、定番ロヒブランコ(赤白ストライプ)に斜めにかかる新機軸の白いラインは紋章にもあるマドリッドのシンボル、熊のかき傷をイメージしていて、強さの象徴だそうですが、今のところ、ファンの受けはあまり良くはないようですよ。 ▽一方、マドリッドの弟分たちではまだ、レガネスの練習を見に行けていない私なんですが、先週は柴崎岳選手の入団が決まったと聞いて、ヘタフェに密着。プレーオフを経ての昇格決定だったため、リーガ1部20チーム中、最後に始まった水曜の初練習に行ってみたところ、マドリーやアトレティコはもちろん、スペイン代表のラス・ロサス(マドリッド近郊)でのセッションでさえ、昨今は開始から15分のみの公開が多いのに比べ、相変わらずオープンな環境に感激すら覚えることに。いえ、コリセウム・アルフォンソ・ペレスの右手の道を下ったところにある練習場でカタ・ディアスやラセン、ホルヘ・モリーナらが汗を流しているのを間近に見て、感動する日本人のファンはあまりいないかもしれませんけどね。 ▽私だって、パチェコやポルティージョ、アルバロ・ヒメネスら、昨季2部にいたチームにレンタル移籍、昇格への貢献を認められて今回、晴れて完全移籍となった選手たちとか、まだしっかり見分けられる訳じゃありませんが、この距離で柴崎選手が練習していたら、絶対、嬉しいファンは多いのでは? 以前と同じで、グラウンドとロッカールームのあるスタジアム間の移動は選手たちもスタッフも徒歩で移動するため、思わず私もサインや写真を頼むファンに混じって、ボルダラス監督にアタックしたところ、柴崎選手のことを訊く前に「日本のサッカーもいいみたいだね。エスナイデルがそっちへ行ったって、クラブの人が言っていたよ」って、え?え?え? ▽そう、昨季、ヘタフェを降格圏に残して途中解任されたエスナイデル監督は現在、ジェフユナイテッド千葉を率いているんですが、いやあ、不勉強な自分が恥ずかしい。ちなみに柴崎選手獲得は「クラブ、フロント、自分たち皆が合意して決めた」そうで、彼にはテネリフェと昇格プレーオフで対決する前から注目していたのだとか。丁度、練習見学で一緒になった顔馴染みのマルカ(スペインのスポーツ紙)のカメラマンは「Un entrenador especial/ウン・エントレナドール・エスペシアル(特別な監督)」と言っていたため、もっと怖いのかと思っていたんですが、ファンにも凄く慕われているようですし、早く柴崎選手も打ち解けられるといいですよね。 ▽そして金曜、いよいよ当人の入団プレゼンがあったんですが、やはりマドリーではなく、ヘタフェですからね。スタジアムに着く早々、正面ゲートの横にあるバル(スペインの喫茶店兼バー)のテラスで彼がお茶していたのも驚きですが、それで思い出したのは数年前、私がもっと足しげくヘタフェに通っていた時代にはそのバルで選手たちが練習前の朝食を取っており、ファンも自由に出入りできていたこと。その習慣、まだ続いていれば嬉しいんですが、さて。実際、会見の方も報道陣が20人程と慎ましいもので、内容は他の記事でもイロイロ、出ているので割愛しますが、折しもその日は先日、汚職横領もろもろの容疑で逮捕されていたスペイン・サッカー協会のビジャル会長が保釈を認められず、収監されていたにも関わらず、2017-18シーズン・リーガの対戦日程組み合わせ抽選会がラス・ロサスの協会本部で開催。 ▽そこへバルサのネイマールのPSG移籍疑惑が重なったため、家に帰って見たお昼の全国放送局スポーツニュースで、まったく柴崎選手入団に触れられていなかったのはちょっとショックだったかと。うーん、彼も今週、月火水にあったプレゼンに出た選手たち同様、現在改装中のため、ピッチにユニフォーム姿で立つことはできず、正面ゲートのホールでファンに歓迎を受け、それからすぐにチームが合宿しているセゴビアに向かったんですけどね。その初めての練習風景などもTVはもちろん、スポーツ紙のサイトでもまず見かけないため、様子を知るにはヘタフェのオフィシャルウェブぐらいしか、頼りようがないのはちょっと悲しいかも。 ▽土曜までのこのミニ合宿が終わっても、月曜からチームはオリバ(バレンシア州にあるゴルフ&ビーチリゾート)に行ってしまいますし、そちらではビジャレアルBと金曜に親善試合を行って、土曜まで滞在。その後はおそらく、地元での練習になるはずですが、何せ1部復帰決定からあまり時間がなかったため、その先のプレシーズンマッチ予定もまだ正式には決まってないとか。とりあえず、8月9日には2部のマドリッドの弟分、アルコルコンとの試合があるみたいですけどね。チームの始動自体が遅かったため、練習に参加したばかりの柴崎選手もここ連日、トップ下のファイサル(デポルティボと契約破棄して移籍)、左SBアントゥネス(ディナモ・キエフからレンタル)、GKマノイロビッチ(ツベルナ・ズベズダから移籍)と次から次へと決まる新入団選手たちも、昨季からのメンバーも身体的条件はほぼ同じ。 ▽それだけにボルバラス監督のお眼鏡に叶えば、すぐに出場できるんじゃないかと思いますが、何よりもファンが見たいのは8月第3の週末にあるリーガ開幕、アスレティック戦でサン・マメスに立つ彼の姿かと。ヘタフェの今季ホームデビューはその翌週のセビージャ戦になりますが、いやあ、夏って結構、早く過ぎていくもんですよねえ。ちなみにその他の第1節、マドリーはアウェイのデポルティボ戦で、ワンダ・メトロポリターノの用意が整うよう、3節までアウェイ続きとなったアトレティコは昇格組のジローナと対戦、そしてレガネスだけがホームのブタルケにアラベスを迎えることに。気の早いファンはもう、クラブW杯直後12月20日の週末にあるサンティアゴ・ベルナベウでのクラシコ、新スタジアムで11月19日の週末にあるマドリーダービーなど、チェック済みかと思いますが、リーガの日程がわかると俄然、旅行の計画を立てるのが楽しくなりますよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.07.23 13:55 Sun
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【原ゆみこのマドリッド】マドリッドに来る楽しみが増えた…

▽「何だかいい迷惑よね」そんな風に私が怒っていたのは火曜。お昼のスポーツニュースがほとんどスペインサッカー協会のビジャル会長他複数幹部の逮捕の話題で終わってしまった時のことでした。いやあ、先週はレアル・マドリーもアトレティコもそれぞれのキャンプ地に到着。前者はアメリカのロサンジェルス、後者はセゴビアのロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でプレシーズンのトレーニング中なのをいいことに、私もバケーション旅行を満喫しています。サッカーとはまったく関係のない1週間を過ごしていたため、まさかマドリッドに戻る早々、それもバラハス空港でスーツケースが出て来るのを待っていた午後11時過ぎに柴崎岳選手がヘタフェ加入決定のニュースを知って驚いたものでしたけどね。 ▽だったら当然、翌日のTVで取り上げられるはずと期待していたんですが、いやいや、何とも間が悪い。汚職横領文書偽造、その他もろもろの容疑で朝から治安警察中央部隊がここ27年間、スペインサッカーのトップに立っているビジャル会長の自宅やその息子でスポーツ専門弁護士、CONMEBL(中南米サッカー連盟)のディレクターも務めるゴルカ氏の事務所に急行。お昼過ぎにはラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会本部にビジャル会長が連行され、立ち合い捜査となったため、いえ、マドリーやバルサの最低限の映像はあったんですけどね。時期も時期、木曜の2017-18シーズン・リーガ対戦日程抽選会は開催延期となったものの、現在ではどのクラブも戦力補強の動きが加速。こうも連日、何件も移籍があるのでは、いくら日本のファンたちが心待ちにしていた柴崎選手の4年契約が決まったとて、スペインマスコミで大きな話題にならないのは仕方ない? ▽実際、6月24日まであった昇格プレーオフ決勝で柴崎選手のいたテネリフェを破り、たった1年で辛い2部生活に別れを告げたマドリッドの弟分チームにしても今週は新入団選手のプレゼンラッシュですかね。ただ月曜のFWアンヘル・ロドリゲス(2部サラゴサから移籍)、DFブエノ・ゴンサレス(ベティス)らは本当に初めてのヘタフェなんですが、火曜に登場したアルバロ・ヒメネス(RMカスティージャ)、ダニ・パチェコ(ベティス)は昨季もレンタルでプレー。後者などテネリフェとの2試合で3得点と、まさにプレーオフ優勝のヒーローでしたっけ。そしてこの日の新顔は、マルケル・ベルガラ(ラス・ソシエダからレンタル移籍)だけで、1部チームで最後のプレシーズンスタートとなる水曜も完全移籍が決まったチュリ(アルメリア)とポルティージョ(ベティス)のプレゼンなんですよ。 ▽そして金曜、いよいよ待望の柴崎選手のプレゼンが開かれるんですが…。うーん、水曜夕方の練習後、チームはセゴビアに移動しちゃいますからね。そちらは土曜までの短い滞在で、月曜からはバレンシア州のオリバ(スペイン南東部のビーチリゾート)でキャンプと日程はわかるんですが、ヘタフェの広報部長に訊いても「全然、話の出てなかった移籍で私たちも突然聞いたの。まだ柴崎がいつ練習に合流するかもわからないわ」とのこと。それでもスタジアムが改装中のため、恒例のピッチでのユニフォーム姿披露がなく、正面ゲートに何となく誘導されてきたパチェコやアルバロにサインをねだっていた若いヘタフェファンたちが柴崎選手入団のことをもう知っていて、「プレーオフで見たよ。上手いし、絶対、1部でエギュラーを取れる選手だ」と太鼓判を押してくれたのは私も嬉しかったかと。 ▽ちなみに29日にその第2次キャンプも終わった後、次の週辺りからはスタジアムから5分程、下ったところにある練習場でセッションをやるんじゃないかと思いますが、さて。まだ新シーズン用になっていませんが、ヘタフェの練習予定はオフィシャルサイトに出るはずなので、夏休みでマドリッド観光に来る機会があれば、タイミングを合わせて、柴崎選手を見に行っても楽しいかも。8月の第3週週末近辺には兄貴分のアトレティコや今季、マドリッド第3のチームの座を争うことが宿命づけられているレガネスとの親善試合も予定されているようなので、それについてはまた日付が正式に決まったら、お知らせしますね。 ▽え、1部に復帰したばかりのヘタフェでも外にキャンプに出るのに、1部2年目となるレガネスが猛暑のマドリッドを1度も離れないのは変わっていないかって? そうですね、お金がないからなのか、アシエル・ガリターノ監督の方針なのかは知りませんが、確かに彼らは昨年の夏もどこにも行かず。ブタルケ(レガネスのホーム)からちょっと、歩いたところにあるらしい練習場で頑張っているんですが、私が見学に行くのにネックとなっているのはスタートが午前9時と早いこと。 ▽何せ、こちらもセルカニアス(スペイン国鉄近郊路線)C-5線のZaraquemada(サラケマダ)駅から徒歩15分と、セントロ(マドリッド中心部)から時間がかかりますからね。夕方セッションのある日に行ってみたいものですが、そんな彼らも今週は水曜、木曜、金曜と連続プレゼン。左SBラウール・ガルシア(アラベスから移籍、元アトレティコでアスレティックの選手と同姓同名だが別人)、右SBザルドゥア(レアル・ソシエダからレンタル移籍)、GKクエジェル(スポルティングから移籍)の順番になりますが、もう22日からは親善試合もスタートするとか。対戦相手はRMカスティージャ(2部B)だったり、バジャドリッド(2部)だったり、今季も1部復帰を目指すラージョだったりと地味なものの、1部2期目となれば他のチームの見る目も違ってきますからね。今季はもう少し早めの残留確定ができるよう、しっかり準備してくれたらと思います。 ▽一方、FIFA処分のせいで新入団選手プレゼンとは縁のないアトレティコはこのところ、一体何をしているのかというと…。いやあ、先週、ビトロはセビージャと契約延長する直前に翻意。2022年までの契約を結んでくれたんですが、選手登録のできる来年1月になるまではラス・パルマスにレンタル移籍ですからね。今はカナリア諸島(大西洋にあるリゾート諸島)で練習していますし、ジエゴ・コスタもチェルシーのプレシーズンにはあれこれ理由をつけて参加せず、移籍成立を母国ブラジルで待ってはいるんですが、最近のアトレティコはCL報酬などで羽振りはいいものの、身に着いた貧乏性のせいでしょうかね。コンテ監督が構想外にしているコスタの値下げを待っているのか、まだしばらく時間がかかるよう。 ▽うーん、彼の場合、リーガ前半戦はプレーできずとも、チームで練習だけ参加という方向になりそうですが、9月初旬にはイタリア、リヒテンシュタインと対戦するスペイン代表のW杯予選も控えていますからね。あまり長くバケーションを取るのは当人にとって、良くないんじゃないかと思いますが、こればっかりはねえ。あ、ここずっと、ロス・アンヘレスで1日2セッション、多い日は午前7時45分からの早朝練習を含めて3セッションで汗まみれになっているチームメートを横に、未だにサウールがバケーション三昧なのはU21ユーロに参加していたせいなので、怒っちゃいけませんよ。 ▽そんなサウールは31日に合流。メキシコ遠征やアウディ・カップには参加せず、特別メニューでシーズン開幕に備えるそうですが、今週は6月に恥骨炎の手術をしたガメイロが合宿に参加。もちろんまだ皆と一緒に練習はできないものの、リハビリは順調に進んでいるようです。その他、昨季限りで引退したチアゴがアシスタントコーチとして加わり、ハードなメニューのせいでガイタン、ブルサリコなど、各部の痛みが出て皆勤できてない選手もいるようですが、まあこの時期にはよくあること。とりあえず、22日に予定していたヌマンシア(2部)とのメモリアル・ヘスス・ヒル杯はなくなったため、どの選手もこの夏、最初の親善試合となる25日のトルーカ戦までに体調を整えてくれればいいんじゃないでしょうか。 ▽そして最後に現在、UCLAのグラウンドでプレシーズンのトレーニングを続けているお隣りさんについてなんですが、昨季がリーガ優勝、しかもCLは2連覇なんて、凄い成績だったせいですからですかね。クリスチアーノ・ロナウドのマドリーに戻らない発言騒ぎも当人がまだバケーション中でコメントもないため、どこかうやむやになってしまった感もありますし、ハメス・ロドリゲスのバイエルン移籍もキャンプ出発前に決定。特別休暇延長のあったキャプテンのセルヒオ・ラモスも今週頭から合流していますし、あとはマンチェスター・ユナイテッド行きの夢が消えてしまったモラタがミランに行くのか、チェルシーに行くのか、ダニーロにオファーがあるだかないだかぐらいで、ジダン監督のチームは平穏に過ごしているよう。 ▽この先、マドリッドで控えているイベントも金曜のセバージョス(ベティスから移籍)の入団プレゼンぐらいなため、私も遠目から気長に様子を伺っている感じです。ええ、サウール同様、U21ユーロで活躍したセバージョスもそれが終わると、すぐアメリカに飛んで、この土曜に最初のプレシーズンマッチ、それこそ8月8日のUEFAスーパーカップの予行演習となるマンチェスター・ユナイテッド戦に挑むチーム本隊に合流。その先も26日にはマンチェスター・シティ戦、29日にはアメリカ版クラシコ(伝統の一戦)のバルサ戦、8月2日のMSL選抜チーム戦と、巡業があるマドリーは大西洋の向こうの地から帰って来ませんからね。コンフェデレーションズカップに出場したため、戻りが月末になるロナウドを含め、選手たちの姿をバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で見かけることができるのはおそらく、来月の4日以降になるんじゃないかと。 ▽ただ夏休みにマドリッドを訪れる人にとっては、公式戦を楽しめるチャンスもあって、いえ、リーガは8月3週目の週末からなんですけどね。マケドニアのスコピエで開催されるUEFAスーパーカップを現地観戦するのはハードルが高いものの、コパ・デル・レイのチャンピオン、バルサとリーガのチャンピオンのマドリーが激突する今季、公式戦初クラシコ、スペイン・スーパーカップの方は13日にカンプ・ノウで1stレグがあった後、16日にサンティアゴ・ベルナベウで2ndレグが開催。毎年、この日付けはバケーションに出ている両チームのアボナドー(年間シート保持者)も多いため、リーガなどと違い、比較的チケットが手に入れやすいのも嬉しいところでしょうか。 ▽まあ、マドリッドのチームの近況はこんなところなんですが、1週間ぶりにマルカやAS(スペインのスポーツ紙)をじっくり読んでみれば、今月27日にはディナモ・ブカレス相手にヨーロッパリーグ予選3回戦1stレグを迎えるアスレティックを筆頭に、もう10チームもプレシーズンマッチを戦っていることが判明。セビージャが来日してセレッソ大阪に1-3で勝利なんていうのはともかく、乾貴士選手のいるエイバルも月曜にはレアル・ウニオン(2部B)に3-1で勝ち、おやおや、これじゃもう目が離せない? 難点なのはリーガ3強以外、親善試合のTV中継がないことですけどね。私もまた、サッカー漬けになる日々が始まる時期になりました。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.07.19 13:23 Wed
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【原ゆみこのマドリッド】まだまだ試合はないけれど…

▽「男子ならではできる技ね」そんな風に私が頷いていたのは土曜日、アスレティックの選手全員が高校球児のように頭を丸め、リハビリトレーニングに来たジェライを迎える映像を見た時のことでした(https://www.youtube.com/watch?v=4sgRFoFBa5E)。いやあ、彼は6月のU21ユーロのスペイン代表に選ばれながら、ポーランドに経つ直前、2月に完治していた精巣ガンの再発が発覚し、無念のリタイアをすることに。その後は抗がん剤や放射線療法を受けていたため、坊主頭になっていたんですが、リーガ1部20チーム一番乗りの早さで先週からプレシーズンを開始していたチームメーートたちが当人を励ますため、ロッカールームで互いにバリカンで刈り合って、連帯感を示すことにしたのだとか。 ▽これには1人として例外はなく、U21ユーロに参加していたため、まだ休暇中のウィリアムスとケパ・アリサバラガも日付を合わせてスキンヘッドにしていましたけどね。ああも皆さん、同じ容貌になってしまうと試合の時、ファンには誰が誰なのか、なかなか区別がつかないかも。ジガンダ新監督の下で臨むアスレティックの新シーズン、最初の公式戦は7月27日のヨーロッパリーグ予選3回戦1stレグ。どこのスペインのクラブより早いんですが、その頃にはそれぞれ、特徴のある髪型ができるぐらいまで毛が伸びていてくれる?とりあえず、8月末に復帰するジェライのため、少なくともELプレーオフまでは勝ち抜いて、グループリーグ出場権をプレゼントできるといいですよね。 ▽まあ、そんなことはともかく、このところ何かと話題が多いのはそのU21ユーロに出場していた選手たちで、いえ、スペインは決勝でドイツに1-0で負け、惜しくも準優勝に終わったんですけどね。それにも関わらず、大会MVPに選ばれたベティスのセバジョスをレアル・マドリーとバルサが獲り合っているというニュースが日々、マスコミを賑わせていたんですが、とうとうこの土曜には当人が前者のオファーを受けることを決断したという報が。契約破棄金額1500万ユーロ(約19億円)を超える1800万ユーロ(約23億円)の移籍金で、6年契約を月曜に結ぶ予定だそうですが、あれ、その日は先週水曜にマドリー移籍が公式に発表されたテオのプレゼンが組まれてなかった? ▽うーん、アトレティコのカンテラーノ(Bチーム出身の選手)で、昨季はアラベスにレンタル移籍して活躍した19歳の彼は休暇でアメリカに滞在中、先日、契約延長をしたばかりの年子の兄、ルカスの立場も思いやらずに「マドリーでプレーすることが子供の頃からの夢だった」とTVカメラの前で告白。クラブ関係者がこれに気分を害したせいもあってか、オフィシャルウェブでの移籍決定のお知らせ(http://www.atleticodemadrid.com/noticias/theo-hernandez-traspasado-al-real-madrid)でも、当人は「nunca llego a debutar en partido oficial con el primer equipo/ヌンカ・ジェゴ・ア・デブタル・エン・パルティードー・オフィシアル・コン・エル・プリメール・エキポ(トップチームの公式戦でデビューするには至らなかった)」と嫌味に強調されたりしていたんですけどね。 ▽ええ、U21ユーロ後はお兄さんのジョナタン(2部Bのアルコジャノ)やアーロン(2部テネリフェから同オビエドに移籍)らと共にニゲス・カンプス(少年少女向け夏のサッカースクール)で指導に当たり、金曜に上京。この夏はFIFA処分で新規選手登録ができず、当然、華々しい入団プレゼンもできないせいか、6月のコケに続いて契約延長プレゼンをビセンテ・カルデロンのVIPルームで開いてもらったカンテラの先輩、サウルも「ウチのユース出身なのに育ててもらったクラブにリスペクトの気持ちを示せないなんて。El que no quiera estar con nosotros no nos importa/エル・ケ・オー・キエラ・エスタル・コン・ノソトロス・ノー・ノス・インポルタ(ボクらといたくない選手のことなんか、どうでもいいよ)」と、テオにはかなり冷たかったですからね。 ▽その上、これからプレーするクラブでもお披露目の日を、モドリッチの後継者と目されているセバジョスの移籍契約のタイミングにぶつけられてしまうとなれば、マルセロと競う左SBのポジション争いもこの先、思いやられてしまいますが、まあそれも自身が選んだ道。残念ながら、サンティアゴ・ベルナベウの特設ステージでのプレゼン時、兄のルカスはロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)での地獄のキャンプに参加しているため、立ち会うことはできないでしょうが、もう翌日には当人もチームと一緒に本場のロサンジェルスへ出発ですからね。意外とこういうちょっとした(?)差に憧れて、リッチなマドリーに行ってしまう選手もいるのかもしれませんよ。 ▽え、金曜にサウルを私が見に行ったということは、U21代表の同僚であるバジェホの方はすっぽかしたのかって?その通りで、最初は私もマドリーのこのプレシーズン、初の入団プレゼンを楽しみにしていたんですけどね。これもまた、テオのことだけでなく、FIFA処分もお隣さんのようにCAS(スポーツ仲裁裁判所)に移籍市場1回分に減刑してもらえなかったアトレティコがまさか、計算してぶつけたんでしょうか。 ▽どちらも午後1時スタートのイベントだったとなれば、いえ、夏ごとにどこかの路線が整備で運休となるマドリッドのメトロ(地下鉄)が今年は5号線を選択。おかげでせっかくピッチに芝も戻り、7、8月はまだスタジアムツアーもできるビセンテ・カルデロンへは、セルカニアス(国鉄近郊路線)を使わないとたどり着けないというのはわかっていましたけどね。何せ、バジェホの移籍が決まったのは2年前。ここ2シーズンは古巣のサラゴサ(2部)、アイントラハト・フランクフルトにレンタル中だったいうこともありますし、大体、彼はまだ20歳なんですよ。 昨季で契約が切れ、先日にはベシクタシュ加入が決まったCBペペの後釜として、すぐにジダン監督に使ってもらえるのか疑問がありますし、となれば、やっぱり私がユーロ大会でお隣さんのアセンシオを上回るゴールを挙げ、ボタ・デ・オロ(得点王)に輝いたサウルを選んでしまったとしても仕方なかったかと。ちなみにそのプレゼンでは先輩のコケ程の大泣きではありませんが、アトレティコの少年チームでプレーしていた時代の思い出写真や2012年に17歳でトップチームデビューをした試合のビデオを見せられた当人が壇上で涙ぐむシーンも。 ▽2026年までという、超長期契約になったのには「ミゲール・アンヘル(筆頭株主)が契約延長の話を持ってきた時、向こうの好きなだけの期間、サインすると言ったよ。Yo quiero mejorar, crecer y hacerlo con el Atletico de Madrid/ジョ・キエロ・メホラル、ウレセル・イ・アセールロ・コン・エル・アトレティコ・デ・マドリッド(ボクは上手くなって成長したい。それをアトレティコでやりたいんだ)」と言っていましたが、そうですね。当面はユーロ決勝のようにプレーのレベルが落ちる試合を減らすことを課題にしてくれることを望みます。 ▽そんなサウルはプレゼン後、再びバケーションに戻り、今月末までチームに合流はしないんですが、実はアトレティコのプレシーズン練習はこの木曜にスタート済み。ええ、前日にフェルナンド・トーレスの契約1年延長も正式に決まったため、初日は私も頑張ってマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場まで見学に行ったんですが、いやあ、こんなこともあるんですねえ。例年なら、猛暑の中のセッションとなるはずが、たまたまその日から、スペイン中で気温が急激に下がったから、私もビックリしたの何のって。おかげで過去にはビエット(昨季はセビージャにレンタル)やメンサー(同ビトリア)らがオルテガ・フィジカルコーチの厳しいメニューについていけず、途中で吐いたりしていたものですが、やはり20度ぐらいしかなく、練習の後半は雨混じりともなると、選手たちもバテなくて済む? ▽ただ翌日からは、別にまた暑くなった訳ではないものの、セッションが午前8時開始と非常に早い時間に設定。さすがに私も金曜、土曜は付き合うことはできなかったんですが、まだこの段階では昨季リーガ終了後に各国代表戦に参加していたメンバーが欠けていますからね。その間、ビエットがpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)中にchilena(チレア/オーバーヘッドシュート)を試み、ヘルプ要員で参加しているカンテラーノの額を蹴って、流血騒ぎなっていたなんてこともあったんですが、大丈夫。大きなケガではなかったようで、その彼も日曜夕方に揃って移動するキャンプには同行できるようです。 ▽そして週明けからはゴディンやヒメネス、フィリペ・ルイスら中南米組、オブラク、サビッチ、カラスコらが加わり、水曜にはコケとグリースマンも合流。21日まで1日2セッション、3セッションとある猛練習をこなした後、親善試合も始まります。そうそう、来年1月加入予定の選手候補だったビトロは契約破棄金額の4000万ユーロ(約52億円)をセビージャに払い、シーズン前半は古巣のラス・パルマスでプレーする方向でほぼ固まったようですが、試合に出ずにアトレティコで練習していてもらうと言われているジエゴ・コスタについてはまだ、チェルシーとの交渉も始まっていないとか。うーん、そろそろコンテ監督のチームもプレシーズンが始まりますしね。その空きを待っている選手もいるため、早いところ話を進めてもらいたいものですが、というのも…。 ▽そう、モラタの移籍先としてほぼ確定とされていたマンチェスター・ユナイテッドが土曜にはルカクをエバートンから1億ユーロ(約130億円)で獲得したことを発表。ポジションもかぶりますし、更にマドリーに移籍金8000万ユーロ(約104億円)を払うことはないだろうという話になっているんですが、これには6月にベネチアでイタリア人モデルのアリス・カンペッロさんと結婚式を挙げてから、熱々のハネムーン写真を披露(https://www.instagram.com/alvaromorata/?hl=ja)してばかりだった当人も一気に現実に引き戻された? ▽何せ、マドリーも来週の月曜にはバルデベバス(バラハス空港の近く)に集合して、翌日にはアメリカへ出発ですからね。モラタもそのメンバーに入っているんですが、モウリーニョ監督もUCLAの施設がお気に入り。あちらでは一足先に200メートル離れたグラウンドでマンチェスター・ユナイテッドが練習を始めているため、移籍が決まればすぐさま歩いて新天地となるチームに合流できると思っていたかもしれませんが、そうは問屋が卸さないことに。ちなみにジダン監督はモラタの残留を望んでいますが、そうなるとモナコからエムバペが来られなくなってしまうかもしれませんしね。 ▽ここまでのところ、セバジョスは全然、高額ではありませんし、その他、この夏のプレゼンが移籍金2600万ユーロ(約34億円)のテオ、無料のバジェホに、同じくRMカスティージャ出身で昨季はアラベスにレンタルに出ていたスペインU21代表の同僚、マルコス・ジョレンテだけなると、選手獲得に大枚をはたくのが好きなペレス会長がちょっと欲求不満になってしまう可能性もなきにしろあらず。 ▽もちろん同じく来週月曜に始動するマドリッドの弟分チーム、今のところ、降格したスポルティングからGKクェジェルの入団が決まったぐらいのレガネスや昇格プレーオフの死闘を戦い抜いた後、まだ昨季のレンタル移籍選手の買い取りオプションを行使した程度。練習開始も17日からと遅いヘタフェなどから見たら、本当に羨ましい話なんですけどね。 ▽ただ、土曜のマルカ(スポーツ紙)にインタビューが掲載されたモドリッチなども「Yo solo ficharia si alguien te puede mejorar bastante lo que hay/ジョ・フィチャリア・シー・アルギエ・テ・プエデ・メホラル・バスタンテ・ロ・ケ・ハイ(自分なら、今のチームを相当、良くすることができる選手だけを獲得するだろう)」と言っていましたが、確かに2年連続CL優勝を果たし、昨季はリーガも制覇したチームをもっと強くできる選手を見つけるのは難題中の難題。そういう意味ではマドリーにも苦労はあるんですよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.07.09 11:00 Sun
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【原ゆみこのマドリッド】もう練習している…

▽「ちょっと早すぎじゃないかしら」そんな風に私が驚いていたのは月曜。前日にメディカルチェックの様子がTVに流れていたアスレティックに続き、ここ数日は猛暑も影を潜めてはいるんですけど、夏の殺人的な暑さには定評のある地元でセビージャがベリッソ新監督に率いられ、朝8時半からプレシーズンのトレーニングを開始したというニュースを見た時のことでした。いやあ、確かに昨季のリーガは5月21日に終わり、その前は3期連続してあった恒例のヨーロッパリーグ決勝もなかったため、選手たちもそろそろ体を動かしたい気分になっていたかもしれませんけどね。 ▽7位で終わったアスレティックの場合、今月27日にEL予選3回戦1stレグが待ち受けていますし、バルサに行ってしまったバルデベルデ監督の後を継いだジガンダ新監督が張り切っているため、納得もできるんですが…。セビージャはCLで決勝トーナメントに進出してしまい、EL4連覇とはいかず、この夏のUEFAスーパーカップはありません。さらに、彼らの今季最初の公式戦は8月15、16日のCLプレーオフ1stレグなんですよ。また、UEFAスーパーカップに2連連続のCL王者として、EL王者のマンチェスター・ユナイテッドと対戦するレアル・マドリーでさえ、プレシーズン開始は11日だというのに…。セビージャは異例の早期始動。もしやこれって、今季こそアトレティコの定位置であるCLグループリーグ出場権のある3位奪取を果たしてやるという、セビージャの意気込みの表れだった? ▽いえ、そういうアトレティコもこの木曜には炎天下のマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で選手たちの体力テストがスタート。9日の夕方にはロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)に移動して、月曜から地獄のキャンプとなりますから、別にそれ程、後れを取っている訳ではないんですけどね。22日の土曜には毎年恒例のメモリアル・ヘスス・ヒル杯でヌマンシア(2部)と対戦して、翌日にはメキシコへ行き。25日にトルーカとの親善試合をこなしてすぐ帰国すると、8月1、2日はミュンヘンでアウディ・カップに臨み、初日のナポリ戦の後、バイエルンかリバプールと決勝or3位決定戦をプレーすることに。さらに6日にもイギリスに飛んで、今季からプレミアリーグで戦うブライトンと親善試合となかなか密な予定が組まれていますが、公式戦が8月19、20日のリーガ1節までないというのは結構、有難いことかも。 ▽というのも昨季など、お隣さんはジダン監督のローテーション政策が効を奏して肝心な試合で息切れすることはなし。未成年選手獲得における規則違反で受けたFIFA処分もCAS(スポーツ仲裁裁判所)のおかげで、新規選手登録できないのは今年の1月の1回だけに減ったため、放出予定の左SBコエントランの代わりに早速、テオ(昨季はアトレティコからのレンタルで、アラベスでプレー)を獲るなど、穴埋めも滞りなく行えるのとは違い、この夏もシメオネ監督は新戦力をアテにできませんからね。 ▽ジエゴ・コスタ(チェルシー)だ、ビトロ(セビージャ)だと騒いでいるのはあくまで来年1月に向けてで、それまでは一応、負傷離脱が長期に渡ったアウグストやヴァルサリコらは帰って来るとはいえ、リーガ前半戦とCLグループリーグは昨季とほぼ同じAチームメンバーで賄わざるをえず。となれば、出ずっぱりとなる選手たちには極めて高い体力をつけてもらう必要があるから。とりわけ先週の金曜まで、誰よりも長いシーズンを過ごしたサウールなど、恥骨炎の症状も出ていることから、この月末に遅れてプレシーズンに参加したあと、まだ開幕まで間があるのは大いに助かるかと。 ▽え、それでそのサウールの今季最終戦となったU21ユーロの決勝はどうだったのかって? いやあ、私もまた彼の活躍をお伝えしたいと腕まくりをしていたんですが、もしかしてアトレティコ勢は決勝に勝てないというジンクスでもあるんですかね…。去年の夏もCL決勝でマドリーに負けた悔しさをバネにグリーズマンがフランスをユーロ決勝まで牽引していったんですが、最後はクリスチアーノ・ロナウドのポルトガルに敗北。同じシーズンに2つの国際ビッグトーナメントの決勝で負けるという不名誉な記憶を作っていたように、サウールもあと一歩が及ばなかったんですよ。もちろん彼だけの責任ではないのは確かですが、スペインU21代表の同僚、アセンシオ(マドリー)など、6月にカーディフでCLトロフィーを掲げていますからね。ダメージも少なくて済んだのでは? ▽ちなみにドイツとの試合の方は、「En la primera parte no hemos sido nosotros/エン・ラ・プリメーラ・パルテ・ノー・エモス・シードー・ノソトロス(前半のウチは自分たちでなかった)」とセラデス監督も後で言っていたように、チームにいつもの活発な攻める姿勢が見えず。そうこうするうち、40分にはジョニー(スポルティング)が自陣エリア近くで失ったボールが起点となり、トルヤン(ホッフェンハイム)のクロスをバイザー(ヘルタ)にヘッドで決められて、先制点を奪われてしまったから、驚いたの何のって。それでも準決勝のイタリア戦だって、前半は決して優勢だった訳じゃないのだからと、後半に私も期待を懸けていたところ…。 ▽その日はダメでしたね。8人もU21常連メンバーをコンフェデレーションズカップのレーブ監督率いるドイツBチームに引き抜かれ、決して知名度は高いと言えない選手たちで構成されたCチームの団結した守りにスペインは突破口が開けず。うーん、サウールやセバージョス(ベティス)もシュートは試みたんですが、とりわけ前者はイタリア戦のハットトリックで運を使い果たしましたかね。GKポラースベック(2部のカイザースラウルテンからハンブルクに移籍)を破ることはできず、サンドロ(マラガ)からウィリアムス(アスレティック)に、ボランチのマルコス・ジョレンテ(昨季はマドリーからレンタルで、アラベスでプレー)からFWのボルハ・マジョラル(同ボルフスブルク)とアタッカーを増やしても全然、得点できないんだから困ったもんじゃないですか。 ▽結局、そのまま試合は1-0で終わり、U21ユーロはドイツの優勝で幕を閉じたとなれば、実際、大会MVPに選ばれ、トロフィーとポーズさせられたセバージョスも少しも嬉しそうじゃありませんでしたしね。計5得点で大会得点王となったサウールなど、ゴールデンブーツを受け取るのを忘れてしまい、チームバスに乗っているところをわざわざ、中まで取りに行かされたなんて逸話も。これにはさすがにアトレティコも可哀想に思ったから、クラクフからバラハス空港に到着した翌朝、サウールの2026年までの契約延長を発表する気の遣いようでしたが、同時に契約破棄金額も8000万ユーロ(約103億円)から1億5000万ユーロ(193億円)とアップ。 ▽先日、一足早く延長のサインしたコケと同額になった当人は、クラブのオフィシャルサイトに上がったビデオで「Estoy muy contento porque en el Atleti somos una familia y no hay un sitio mejor en el que pueda estar/エストイ・ムイ・コンテントー・ポルケ・エン・エル・アトレティ・ソモス・ウナ・ファミリア・イ・ノー・アイ・ウン・シティオ・メホール・エン・エル・ケ・プエダ・エスタル(アトレティコは家族だし、自分がいられるこれ以上の場所はないから満足だよ)」と言っていましたが、2013年のU21ユーロ優勝チームの一員だったカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の先輩とタイトルでも肩を並べられなかったのは、ちょっと後悔が残るところかと。 ▽まあ、サウールの場合はこの大会を最後にU21から卒業する11人の1人で、GKケパ(アスレティック)、アセンシオ、ベジェリン(アーセナル)、デウロフェウ(決勝当日にバルサがエバートンから買戻しオプションを行使)らと共にA代表でもロペテギ監督のお覚えめでたいメンバーでもあることから、このリベンジは来年のW杯で果たせるかもしれませんけどね。できれば、その前にアトレティコで何かタイトルを獲れるよう、丁度、1日からはオフィシャルショップの看板も新しい紋章に衣替え。すでに物議を醸している新ユニフォームはまだ発売されていませんが、ワンダ・メトロポリターノにホームが移転する今季はツキが変わってくれるといいんですが。 ▽おかげで翌土曜は私もお祝いすることがなくなったため、丁度始まったrebaja(レバッハ/セール)巡りを兼ねて、ワールド・プライド2017(LGBTの権利を主張するフェスティバル)の最終日で賑うセントロ(市内中央部)を散策。主義主張を表明したい人々もきっといるんでしょうが、観光客も含め、コスプレやボテジョン(広場など屋外でやる酒盛り)のいい口実になっていたような。何せ、あのロエベのショーウィンドウまでがレインボーカラー(多様性を示すゲイ・プライド運動の象徴)でデコレーションされていましたからね。フィエスタの中心となるチュエカ地区に入る道では必ず警官が荷物チェック、グラン・ビア(市内中心の大通り)も全面通行止めにして、中央には鉄柵を並べている辺り、テロ対策も近頃は大規模にやっているんだなという感じでしたが、まあご時世柄、それも仕方ないのかも。 ▽そんなことはともかく、サッカーの話を続けると、日曜にあったコンフェデ3位決定戦ではポルトガルが後半アディショナルタイム、マドリーとの契約が終わっても、奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)魂は持っていくつもりのペペのゴールでメキシコと同点に。延長戦では前半、アドリエン・シウバ(スポルティングCP)がリベンジPKに成功し、2-1で勝利。双子が生まれたばかりというのを理由に、クリスチアーノ・ロナウドのチーム離脱を認めたフェルナンド・サントス監督を安心させることになりましたが、マドリッドに一旦、戻ったはずの当人からは今もSNSでの写真以外、何の音沙汰もないため、移籍したいのか、チームに残留するのかの結論はまだ出ていません。 ▽うーん、この調子だと、31日にロナウドが脱税容疑でマドリッドの裁判所に出廷した後、ロスアンジェルでキャンプ中のチームに合流するまで、白黒つかない気もしますが、それに応じて、早々にリヨン行きが決まったマリアーノはともかく、モラタやハメス・ロドリゲスの移籍を許可するかどうか、ムバッペ(モナコ)やセバージョスを獲得すべきなのかどうか、クラブの方針も変ってきますからねえ。できれば、早めに答えを出してもらいたいところですが、さて。そうそう、ジダン監督の長男で昨季はたまにベンチに入っていたエンソはアラベスへのレンタル移籍が決定。U21ユーロで実力を示したマルコス・ジョレンテやバジェホのように外のクラブで修業して、トップチーム入りを勝ち取れということのようです。 ▽そしてコンフェデ決勝はドイツがマルセロ・ディアス(セルタ)のミスを利用、バーナーが奪ったボールをシュティンドルが決めて奪った1点で、アレクシス・サンチェス(アーセナル)やアルトゥロ・ビダル(バイエルン)のいるチリに0-1と勝利して優勝。もうBチームとCチームでdoblete(ドブレテ/ダブル優勝のこと)なんてこと、あっていい? どうもこのまま行くと、来年のW杯でスペインが復権するのは難しいように思えてしまうんですが、まあ、それはかなり先の話。来週の月曜にはマドリッドの弟分、レガネスも始動しますし、昇格プレーオフで国内では誰より、長く戦った末、1部Uターンを果たしたヘタフェも17日には練習を始めるため、私もそれまでに英気を養っておかないといけませんね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.07.04 12:00 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】成長が著しすぎて…

▽「これはもしや渡りに舟?」そんな風に私がポジティブに考えようとしていたのは木。ガメイロが恥骨炎の手術を受け、全治2カ月。その間、前線でグリーズマンとペアを組める選手がフェルナンド・トーレスとコレアしかいないという状態で、アトレティコはリーガ開幕を迎えるという記事を読んだ時のことでした。いえ、FIFAからの処分で新規加入選手は望めないものの、7月6日に始まるプレシーズンにはビエット(昨季はセビージャにレンタル)が戻って来ますけどね。 ▽他にも昨季のレンタル先であるポルトで活躍していたらしいジオゴ・ジョタ、さらにテネリフェで1部昇格プレーオフ決勝まで頑張ったカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)のアマトら、幾人かFWのアテがない訳ではないんですよ。 ▽ただ、、ズラタン・イブラヒモビッチ(マンチェスター・ユナイテッドを退団)はまあないかと思いますし…。ジエゴ・コスタ(チェルシー)やビトロ(セビージャ)がやって来られる1月まで、シメオネ監督も腹をくくるしかないかと。その期間は、U21ユーロのスペイン代表を率いるセラデス監督同様に、サウールをもっと上の位置で使って、チームの得点力アップに役立てようと思ってくれるかもしれませんね。 ▽ちなみにどうしてそういうことになったのか、お話ししていくことにすると…。先週、3連勝でグループリーグを突破したスペインはこの火曜、準決勝で強豪イタリアと対決。といっても相手には大人の代表程、有名な選手はいなかったんですが、前半は拮抗した展開が続きます。それどころか、GKケパ(アスレティック)がペッレグリーニ(サッスオーロ)のシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)して救われるという危ない場面もあったんですが、大丈夫。このRojita(ロヒータ/U21スペインの愛称)には優れた人材が溢れているんです。 ▽その中でも、「Llevaba bastante tiempo esperando este momento/ジェババ・バスタンテ・ティンポー・エスペランドー・エステ・モメントー(この瞬間をずっと待っていた)。自分の人生にとって最も大事な試合の1つで、それを利用することを知っていた」と意気込むセバジョスが52分にも敵エリア前で何人ものDFをかわしてサウールにラストパス。すると、初戦のマケドニア戦、2戦目のポルトガル戦でも先制点を決めていたアトレティコのカンテラーノはこの日も的を外さなかったんです! ▽おまけにその5分後にはガリアルディーニ(インテル)が一発レッドで退場し、これでスペインは決勝に向かってそのまま突っ走るかに思われたんですが、もちろん世の中、そんなに簡単には行きません。ええ、イタリアでは1人、図抜けて存在感があったベルナルデスキ(フィオレンティーナ)が守備陣の乱れを突くと、62分にエリア前からシュート。このボールがバジェホ(昨季はアイントラハトにレンタル、マドリーに復帰予定)に当たり、同点ゴールになってしまうとは、まったく油断ならないじゃないですか。 ▽そこですぐさま流れをスペインに引き戻したのがサウールで、その3分後に今度はエリア外からGKドンナルンマ(ミラン)を破ってしまったから、私も呆気に取られたの何のって。いえ、それどころか、74分にもアセンシオが折り返したボールをネットに収め、とうとうハットトリック達成って、ちょっと!! そんなクリスチアーノ・ロナウドやメッシ、アトレティコならファルカオ(現モナコ)やグリーズマンら、スーパーFWだけの専売特許技ができるなら、何でMFなんて名乗っている? ▽いえ、グループ1節のマケドニア戦で3ゴールを挙げたアセンシオもMFですけどね。彼はジダン監督のBチームメンバーでプレー時間もそれなり。となると、恐るべきは「El hambre que tiene cada vez que viene con nosotros es tremenda/エル・アンブレ・ケ・ティエネ・カーダ・ベス・ケ・ビエネ・コン・ノソトロス・エス・トレメンダ(ウチに来る時、毎回の彼のハングリー精神は凄まじい)」(セラデス監督)のもありますが、あれだけシーズン中、人手不足のアトレティコで出ずっぱりだったにも関わらず、この時期になっても衰えないサウールの体力だったかも。ええ、これには先週末の1部昇格プレーオフ2ndレグに柴崎岳選手との交代で出場。最後はヘタフェに及ばなかったものの、そのテネリフェで2部の超ロングシーズンを過ごしたお兄さんのアーロンもビックリしていたんじゃないでしょうか。 ▽そのままスペインが3-1で勝利、決勝進出を果たした後には、「Es el primero que consigo y lo voy a cuidar muy bien/エス・エル・プリメーロ・ケ・コンシーゴ・イ・ロ・ボイ・ア・クイダル・ムイ・ビエン(初めてのハットトリックだから、よーく面倒看るよ)」と、いそいそと試合球をお持ち帰り。そんな素晴らしい活躍を見せているサウールについて、アトレティコのセレソ会長は「サウールはアトレティコと長期契約をしているから、no se va a ir a ningun sitio/ノー・セ・バ・イル・ア・ニングン・シティオ(どこにも行かない)」と断言してくれましたし、契約破棄金額も今の8000万ユーロ(約103億円)から、グリーズマンやオブラク並の1億ユーロ(約128億円)に上げるようですしね。できれば、新スタジアムのミックスゾーンで私も来季、お目にかかりたいかと。 ▽え、これでドイツと王座を懸けて戦うことになったスペインだけど、他の選手たちが目標だった決勝進出を叶えて喜ぶのに留めているのと対照的に、サウールだけが「Este equipo se merece ser campeon/エステ・エキポ・セ・メレセ・セル・カンペオン(このチームはチャンピオンになるに値する)」と強気だったのは印象に残らなかったかって? まあ、アトレティコではあと一歩というところで、なかなかタイトルが獲れませんからね。その分、彼も周りに上手な選手の多い代表では貪欲になってしまうんだと思いますが、今回、スペインがツイているのは、相手のドイツは現在、コンフェデレーションズカップにも出場中。 ▽そちらにはクロース(マドリー)やエジル(アーセナル)、ケディラ(ユベントス)、ミュラー、ノイアー(バイエルン)といった、来年開催のW杯予選を戦っている主力メンバーを呼ばず、大会最少の平均年齢23.8歳という若手チームで挑んでいるため、U21に出ている選手たちなど、輪をかけて、馴染みのないメンバーになっていることですが、まあ決勝は決勝で結果の読めない試合ですからね。木曜にコンフェデ準決勝でメキシコを4-1と圧倒したドイツBチームも相当、強かったですし、今回のCチーム、U21ドイツの選手たちも「スペイン相手には汚いプレーをしないといけない。小さなファールから始めて、楽しくサッカーする気分を失わせないと」(メイヤー、シャルケ)とか、「ちょっとホットな戦いをしてやれば、彼らは嫌がるだろう」(ポーラースベック、2部のカイザースラウルテンからハンブルクに移籍)なんて、物騒なことを言っているため、用心は必要かと。 ▽一方、予定が大きく変わってしまったのはその前日、水曜のコンフェデレーションズカップ2017準決勝でプレーしていたロナウド。いやあ、チリと0-0で延長戦に突入したまでは良かったものの、まさか続くPK戦でクアレスマ(フェネルバフチェ)、モウチーニョ(モナコ)、ナニ(バレンシア)がGKクラウディオ・ブラボ(マンチェスター・シティ)を前に次々と失敗。相手はアルトゥーロ・ビダル(バイエルン)、アランギス(レバークーゼン)、アレクシス・サンチェス(アーセナル)が3人とも成功したため、当人まで順番が回らず、0-3で負けるって、ほとんどありえないシナリオじゃない? うーん、確かに彼には2012年ユーロ準決勝のスペイン戦でも最後のキッカーを買って出て、結局、蹴る前に負けが決まった経験がありますけどね。 ▽昨年のCL決勝ではそれこそ、ファンフランがポストに当てた後、マドリーの5本目を決め、ウンデシマ(11回目のCL優勝のこと)を引き寄せた記憶の方が、2012年のCL準決勝バイエルン戦で第1キッカーを務め、見事にノイアーに弾かれたことより新しい出来事となれば、この順番を選んだのも決して責められないかと。まあ、日曜にはコンフェデ決勝観戦を楽しむつもりだった私もマドリッド勢のいないチリvsドイツになってしまった不運を嘆くしかありませんが…。また、開催時間も午後2時(日本時間午後9時)と丁度いいし、3位決定戦でのリベンジを期待していたロナウドファンには残念なお知らせが。 ▽というのもこの試合の直後、ポルトガルサッカー協会は彼の代表離脱を許可。子供が生まれたばかりなのに参加していたからだそうですが、え、そうだったんですか? 丁度、当人もこれがいい機会だと思ったのか、自身のフェイスブックで「ようやく息子たちと初めて一緒にいられることになって嬉しい」と公表していましたが、でもまた代理母出産なんですよね。 ▽実はすでにその噂は3月頃からあって、サン(イギリスのタブロイド紙)などでは双子の男女でマテオ君、エバちゃんと名前まで出ていたんですが、どうやら6月8日には無事出産が済んでいたよう。7歳になる長男のクリスチアーノ・ジュニア君同様、ロナウドの母、マリア・ドロレスさんがアメリカまで迎えに行ったとかで、うーん、これって、かつての彼女、ロシア人モデルのイリーナさんもそうでしたが、現カノのジョルジーナさんもまったく立つ瀬がないんじゃないかと思ってしまう女性はきっと、私以外にもいるかと。 ▽まあ、それはともかく、木曜の夕方には2人の赤ちゃんを抱いているロナウドの写真も投稿されている状況なので、マドリッドで待っているペレス会長がロナウド慰留のため、話す機会を設けるのもまた、ちょっと先になってしまうかもしれませんが…。幸い、水曜夜にラジオ出演した会長は「Estoy convencido de que va a seguir/エストイ・コンベンシードー・デ・ケ・バ・ア・セギール(彼が残留することを確信している)」と楽観的。何せ、ロナウドが動けば、「Si traemos a Mbappe, quien sale?/シー・トラエモス・ア・ムバッペ、キエン・サレ(もしムバッペ獲ったら、誰が出て行く?)」と彼が言っていた、モナコの18歳を1億3000万ユーロ(約167億円)出して、本当に獲っちゃうかもしれませんし、そしたらイロイロ玉突きで強豪チームのFW大移動が始まる可能性も…。 ▽その一方で、7月11日になれば、ジダン監督もチームを率いて、こちらは本家、アメリカのロサンジェルスキャンプに出発しないといけませんし、23日のユナイテッド戦を皮切りにプレシーズンマッチではバルサ戦、カカやビジャ、シュバインシュタイガーといった大物も出場するかもしれないMSL選抜戦と、面白そうなカードが幾つもあるとなれば、できれば7月上旬ぐらいは静かであってほしいと願ってしまうんですが、さて。とりあえず一時の猛暑は収まり、ここ数日は涼しすぎるぐらいになってしまったマドリッドなだけに、私もバケーションの計画を練るのに最適な環境をゲット。その間には大きな移籍騒ぎは起きないでほしいものです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.06.30 11:50 Fri
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