川淵三郎氏がカズ50歳を祝福…「スタンリー・マシューズより長くプレーを」

2017.02.27 07:29 Mon
2月26日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた明治安田生命J2リーグ開幕戦、横浜FC対松本山雅FCに、Jリーグ初代チェアマンで日本サッカー協会(JFA)最高顧問の川淵三郎氏が駆けつけた。川淵氏は試合後の取材に応じ、この日50歳の誕生日を迎えた横浜FCのFW三浦知良に対する思いを語った。

「本当によく頑張ってくれた」と三浦をねぎらった川淵氏は、「調べたらスタンリー・マシューズ(1930年代から60年代に掛けて活躍したイングランド代表FW)は、50歳と5日まで現役だった。(三浦は)次の試合で世界記録だね。ギネスに出せるな」と三浦の前人未到ぶりを独特の表現で称賛。「マシューズより長くやれよって言ったのは5~6年前かな。(当時は)無理かなと思ってたけど、よく頑張ったね」と目を細めた。

三浦の試合を観戦するのは10年以上ぶりだという川淵氏。「50歳でどんなプレーをするのかなと。前にだけ立ってりゃいいのに(笑)」と、積極的に守備にも参加した三浦の姿に驚いた様子だった。三浦の最年長出場記録を破る選手は今後出てくるかという質問には「これだけストイックに身体を維持して試合に出るって、プロでは難しいよね」と返し、記録は更新されないだろうとの見方を示した。

また、開幕戦と誕生日が重なった偶然については「そういう巡り合わせなんだよね。だから今日、点を取るんじゃないかと思った」と述べ、シュートを1本放ったもののゴールはならなかった件にも触れて「ちょっと慌てた感じはあったけど、まあ贅沢を言っちゃいけない」と笑った。

川淵氏は大阪府出身で1936年生まれ。現役時代は古河電気工業サッカー部(ジェフユナイテッド千葉の前身)でプレー、日本代表にも選出された。引退後は古河の監督を経て日本代表監督にも就任。さらにJリーグチェアマンやJFA会長を歴任し、日本サッカーの強化に尽力した。近年ではBリーグの発足にその手腕を発揮し、バスケットボール界の活性化に努める姿勢が評価されている。


提供:goal.com
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