メッシの今季20点目でバルサが敵地でアトレティコ撃破!《リーガエスパニョーラ》

2017.02.27 02:20 Mon
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第24節、アトレティコ・マドリーvsバルセロナの上位対決が26日にビセンテ・カルデロンで開催され、アウェイのバルセロナが2-1で勝利した。

▽現在、リーグ戦3連勝で上位3チームを追走する4位アトレティコ(勝ち点45)は、ミッドウィークに敵地で行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのレバークーゼン戦を、FWグリーズマン、FWガメイロ、FWトーレスの好調ストライカー陣揃い踏みの活躍などで4-2の先勝。CLベスト8進出に向けて大きなアドバンテージを手にしてマドリッド帰還を果たした。消耗が激しいCLでの戦いから中3日で迎える今回のビッグマッチに向けては、GKモジャとホセ・ヒメネスに代わって負傷明けの守護神オブラクとゴディンを復帰させた以外、同じメンバーを起用した。
▽一方、ミッドウィークに行われた第16節延期分でバレンシアがレアル・マドリーを撃破したことで、再びリーガ3連覇への希望を手にした2位バルセロナ(勝ち点51)。だが、先日のCLパリ・サンジェルマン戦で0-4という悪夢のような敗北を喫し、CLベスト8進出が絶望的となったチームは、直近のリーガをFWメッシの劇的PK弾で辛くもホームでレガネスに競り勝った。3連覇への望みを繋ぐために勝ち点3が必須となったアトレティコ戦に向けては、出場停止明けのブスケッツがピケ、イニエスタと共に先発復帰。また、ルイス・エンリケ監督は状況に応じて並びが[3-5-2]に変化する可変システムを採用した。

▽セルジ・ロベルトとラフィーニャの右サイドのポジションチェンジによって[4-3-3]、[3-5-2]に陣形が目まぐるしく入れ替わる変則布陣を採用したバルセロナに対して、いつも通りの[4-4-2]の布陣を採用したアトレティコが、前から積極的に圧力をかけてペースを握る。

▽アタッキングサードでの最後の部分で連係ミスや精度の問題を抱えるものの、流動的な動きでボールを引き出すグリーズマン、背後を狙うガメイロを起点にチャンスを窺うアトレティコは、16分にガビがミドルシュートを放つが、これはGKテア・シュテーゲンの守備範囲。さらに26分にはグリーズマンが枠の右隅を捉えた決定的なミドルシュートを放つも、再びドイツ代表GKのビッグセーブに阻まれた。
▽相手の出足の鋭さに加え、慣れない変則システムが機能しないバルセロナは、ボール支配率がなかなか上がってこず、持ち味のパスワークが鳴りを潜める。それでも、前半半ばを過ぎてようやく相手陣内でのプレーを増やしていくと、29分にメッシ、スアレスと続けて惜しいシュートを放つが、約2カ月半ぶりの戦列復帰となったGKオブラクの牙城を破れない。その後も38分にボックス手前左で得たFKからメッシ、43分にはネイマールの右CKからピケが決定機を迎えるが、いずれのシュートもアトレティコの守護神のビッグセーブに阻まれ、前半はゴールレスで終了した。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半も立ち上がりから拮抗した展開が続く。開始3分にメッシのスルーパスに抜け出したスアレスがボックス右からシュートを狙うが、これは枠の右に外れる。直後の52分にはサウールのスルーパスに抜け出したグリーズマンがボックス左でシュートを放つが、ここはシュートコースを消されてGKテア・シュテーゲンに止められた。

▽時間の経過と共にアトレティコを押し込み始めたバルセロナは、64分に均衡を破る。波状攻撃からボックス右で粘ったスアレスの落としをゴール前で受けたラフィーニャが、体勢を崩しながらも右足で流し込んだ。

▽ホームで先制を許したアトレティコは、68分にカラスコを下げて切り札のトーレスを投入。この交代でグリーズマンが右サイドに入るより攻撃的な布陣となった。すると70分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのコケがインスウィングのボールを入れると、ニアでDF2枚に挟まれながらも競り勝ったゴディンが頭でフリックしたボールがファーポストに吸い込まれた。

▽互いに1ゴールずつを奪い、再び振り出しに戻った中、追いつかれたバルセロナは、イニエスタに代えてラキティッチ、右足首を痛めたマテューに代えてディーニュ、80分にはセルジ・ロベルトを下げ、最後の交代カードとしてアンドレ・ゴメスを投入。対するアトレティコはガメイロに代えてコレアを投入し、互いに選手交代で流れを引き寄せにかかる。

▽その後は一進一退の攻防が続くが、互いに決め手を欠き時間だけが過ぎていく。だが、3連覇に向けて勝ち点3を持ち帰りたいバルセロナの眠れるエースが、最後の最後に決定的な仕事を果たす。

▽86分、セットプレーの流れからクリアボールをラキティッチ、ユムティティと繋ぎ、ボックス右に抜け出したスアレスにボールが通る。スアレスのマイナスの折り返しに反応したメッシのシュートは相手DFのブロックに遭うが、この跳ね返りをメッシが冷静に流し込み、バルセロナに勝ち越しゴールが生まれた。なお、メッシはこの得点で今季のリーグ戦ゴール数を「20」の大台に乗せた。

▽その後、相手の反撃を辛くも凌ぎ切ったバルセロナがアトレティコ相手の難しいアウェイゲームを2-1で制し、3連覇に向けて望みを繋いだ。一方、ホームで上位対決に敗れたアトレティコは、優勝争いから完全に脱落することになった。
関連ニュース

若手のケガに苦い思いのバルセロナ、絶賛成長期の16歳ヤマル起用見直しへ

バルセロナがスペイン代表FWラミン・ヤマルの今後に細心の注意を払うつもりだ。スペイン『スポルト』が伝えた。 今シーズン、バルセロナのスタメンに定着した驚異の16歳ウインガー・ヤマル。スペイン代表でも地位を確立し始めており、先発した26日のブラジル代表戦ではチームの3得点全てに絡む活躍を見せた。 そんなヤマルは身体的にも大きな成長を遂げている模様。身長はこの1年で10cm伸びて180cmに到達し、ここ数カ月フィジカルトレーニングに励んだことから、筋肉量も7キロ増えたという。 スペイン代表MFペドリやスペイン代表MFガビといった主力級の若手たちがケガに苦しんでいる前例もあり、バルセロナやスペインサッカー連盟(RFEF)は、成長期にあるヤマルの起用に慎重になりたいと考えているとのこと。また、16歳の少年にのしかかる尋常でないほどの責任や、メディア露出によって溜まるストレスにもしっかりと対応していくつもりのようだ。 クラブレベルだけでも、今シーズンすでに公式戦39試合に出場しているヤマル。ここからはブラジル代表FWハフィーニャやスペイン代表FWフェラン・トーレスの出番が増えていくかもしれない。 2024.03.28 22:13 Thu

5選手がウルグアイ代表を早期離脱、アラウホは負傷リスク回避でバルセロナへ帰還

バルセロナのDFロナルド・アラウホらがウルグアイ代表から離脱した。 23日、バスク代表との親善試合を行い、1-1のドローで終えたウルグアイ代表。続いて26日にはコートジボワール代表との親善試合が控える。 ウルグアイサッカー協会(AUF)は24日、マルセロ・ビエルサ監督がコートジボワール戦での起用を考えていない5名の選手の代表離脱を発表。バスク戦でメンバー外だったアラウホの他、先発起用されたラツィオのMFマティアス・ベシーノ、オーランド・シティのFWファクンド・トーレス、ブラガのMFロドリゴ・サラサール、グラナダのDFブルーノ・メンデスが途中離脱となった。 スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、アラウホは太ももの過負荷のため、早期にバルセロナへ帰還する運びになったとのこと。大きな問題ではないというが、予防のためにクラブで回復させる決断に至った模様だ。 ウルグアイ代表のチームディレクターを務めるホルヘ・ジョルダーノ氏は、ウルグアイ『Carve Deportiva』でアラウホの状態に言及。トレーニングは問題なく行ったと明かしている。 「彼とは10日間を共にし、14回のトレーニングを行った。これは非常に重要だった」 「たとえ彼がフィットしていたとしても、リスクを負わないよう代表の試合には出場させないことにした。彼は頼りにできる選手だ」 バルセロナが次に臨むのは、代表ウィーク明けの30日に行われるラ・リーガ第30節ラス・パルマス戦。アラウホはひとまずこの試合の出場を目指すことになりそうだ。 2024.03.26 22:03 Tue

2025年夏のハーランド獲得をバルセロナが検討? 個人合意の過去も後押しか

マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(23)の獲得を、バルセロナが再び検討している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 2022年夏にドルトムントからシティへ移籍し、加入初年度から3冠達成、個人ではプレミアリーグ得点王やチャンピオンズリーグ(CL)得点王を獲得と、驚異的な活躍を見せたハーランド。今シーズンもここまで公式戦出場34試合で29ゴールをマークしている。 そんな中、2025年夏のハーランド獲得を夢見ていると報じられたのがバルセロナ。『ムンド・デポルティボ』によると、現在改築中のカンプ・ノウの工事が終われば、収入増加により財政を改善できると踏んでいることから、ワールドクラスのスター確保に動きたい模様だ。 ジョアン・ラポルタ会長はハーランドの代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏との関係が良好で、2月末にはスポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏がピメンタ氏らと会談。さまざまな話題が飛び交う中、ハーランドに関する話し合いも行われたと考えられている。 また、シティは財務規定違反の問題が浮上しており、プレミアリーグ側の判決が保留されている状況。ジョゼップ・グアルディオラ監督とシティの契約も2025年6月までと、こういった複合的な要素がハーランドらの将来に大きく影響する可能性がある。 ハーランド獲得に向け多少の希望があるバルセロナだが、過去を見ればさらなる勝算も存在。以前もハーランドの獲得に動いていたバルセロナは、2021年夏、翌シーズンからの加入で個人合意に達していたという。 その後の2022年3月には、チャビ・エルナンデス監督が自らミュンヘンまで赴き、クラブのプロジェクトを説明。ハーランドもバルセロナ入りに興奮していたというが、財政面の理由から獲得を断念する運びとなった。 現在のハーランドの考えは定かではないが、少なくとも個人合意の目はありそうなバルセロナ。その他の問題を解決し、思惑通りに事を進めることができるだろうか。 2024.03.26 19:26 Tue

アトレティコやサウジのクラブから関心も…レヴァンドフスキにバルサ退団の意思なし

バルセロナのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(35)には、複数クラブからの関心があるようだ。 ドルトムントやバイエルンでは大エースとして君臨してきたレヴァンドフスキ。2022年夏にバルセロナへ加入してからもゴールを量産し続けると、加入1年目から公式戦46試合33得点8アシストの活躍でラ・リーガ優勝に貢献した。 今シーズンはややペースが落ちながらも、公式戦39試合20ゴール9アシストを記録。ただし、チャビ・エルナンデス監督が退任を発表したクラブが新体制に舵を切った場合、レヴァンドフスキの売却を選択肢に入れる可能性もある。 そんな中で、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、レヴァンドフスキには同じラ・リーガのアトレティコ・マドリーや、サウジアラビアのクラブからの関心があるとのことだ。 ただし、レヴァンドフスキ自身にはかねてから公言する通り、バルセロナを離れる意思はなし。2026年夏までの契約を全うするつもりであり、オファーはすべて拒否しているようだ。 バルセロナ側が今夏にどのような対応をとるかは不透明だが、よほどのことがない限り希代のストライカーは来季もラ・リーガでプレーすることになるだろう。 2024.03.26 17:20 Tue

ビッグクラブからの関心を受けるチアゴ・モッタ監督、「誇りに思う」としつつ「将来のことは何も決めていない」

ボローニャのチアゴ・モッタ監督(41)が、ビッグクラブからの関心を喜んだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 現役時代はバルセロナやインテル、パリ・サンジェルマン(PSG)でプレーし、数多くのタイトルを獲得してきたモッタ監督。2018年にPSGで現役引退を発表すると指導者の道を歩み始め、ジェノア、スペツィア・カルチョを経て2022年にボローニャの監督に就任した。 ボローニャでは優れた手腕を発揮しており、今シーズンはセリエAで29試合を消化して4位と好位置をキープ。トップ4争いに加わる快進撃を見せており、指揮官としての評価は急上昇している。 そんなモッタ監督は当然ビッグクラブが放っておかず、ミラン、ユベントス、バルセロナなどが招へいに関心。今シーズン終了後には、いずれかのクラブが具体的なオファーを出す可能性もあるという。 去就が注目されるモッタ監督もカスティリオーン・フィオレンティーノでのイベントに出席した際、こうした自身の関心について言及。名誉なことだとしつつ、今のところ決まっていることは何もないと強調している。 「(他クラブからの関心は)もちろん嬉しいし、誇りに思っている。非常に喜ばしいことだ。結果だけでなく、ピッチ上でそれを手にする方法についても、我々チームがしてきたすべてが評価された形なのだからね」 「とても気分は良いが、正直に言って自分の将来のことは考えていない。なぜなら、我々は現在とても素晴らしい瞬間を経験しているからだ。それを最大限に楽しみたいと思っている。そしてその時が来たら、将来のことを考えたい」 2024.03.26 11:15 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly