前半のデレ・アリ一発退場響いたスパーズ、ヘントにジャイアントキリング許しラウンド32敗退…《EL》

2017.02.24 07:09 Fri
Getty Images
▽ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド32の2ndレグ、トッテナムvsヘントが23日にウェンブリー・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。この結果、2戦合計3-2としたヘントがラウンド16進出を決めた。
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▽優勝候補に挙げられながら敵地で行われた1stレグを0-1で落としたトッテナムだが、直近のFAカップでは格下フルアム相手に3-0の快勝。公式戦の連敗をストップし、逆転を期す今回の一戦を迎えた。ポチェッティーノ監督はヘント戦に向けて、負傷のローズに代わってベン・デイビスを起用した以外、ベストメンバーを起用。ケイン、デレ・アリ、エリクセンを3トップに配した[3-4-3]の布陣を採用した。
▽立ち上がりからアグレッシブな姿勢を攻守に見せたトッテナムは、開始10分に先制点を奪う。エリック・ダイアーのロングフィードに反応したエリクセンが相手のミスも重なり、ボックス右に抜け出すと、冷静にGKとの一対一を制した。

▽この得点で2戦合計スコアを1-1のイーブンとしたトッテナムは、勢い付いてデレ・アリやウォーカーが続けてフィニッシュに絡むなど、完璧に相手を圧倒する。だが、20分に自陣で与えたFKの場面でゴール前で競ったケインの頭に当たったボールが自陣のゴールネットに吸い込まれ、痛恨のアウェイゴール献上してしまった。

▽この失点で逆転突破には最低2点が必要となったトッテナムは、ウイングのような高い位置取りを見せるウイングバックに加え、3バックの選手も前線に飛び出すなど、迫力のある攻めを見せる。34分にはボックス右でフリーのウォーカーが強烈なシュートを放つが、ニアポストを捉えたボールは相手GKの好守に阻まれた。
▽すると、39分には試合の流れを大きく左右するアクシデントが発生。イーブンボールを競りに行ったデレ・アリの足が相手MFデヤーゲレのヒザ下付近に入ってしまう。これが足裏を見せた危険なプレーと判断され、ドイツ人主審はレッドカードを掲示。逆転に向けて2点が必要なトッテナムは、攻撃の核を失うことになった。

▽数的不利の中、後半45分間で逆転を目指すトッテナムは、前半同様に前からボールを奪いに行く積極的な姿勢で猛攻を仕掛ける。豊富な運動量で数的不利を感じさせないホームチームは、50分と57分にケインとエリクセンのコンビでゴールに迫るが、ボックス内に抜け出してのシュートはいずれも枠を捉えきれない。

▽より攻勢を強めたいポチェッティーノ監督は、58分にベン・デイビスを下げてソン・フンミンを投入。すると61分、ボックス付近に押し込んでの波状攻撃からボックス中央で右サイドのエリクセンから横パスを受けたワニャマが、右足インサイドでダイレクトシュート。これがゴール左上隅の絶妙なコースに突き刺さり、トッテナムが勝ち越しに成功。2戦合計での逆転に向けて、あと1点に迫る。

▽このゴールによってボルテージが高まるウェンブリーの空気を力に変えて相手を圧倒し続けるトッテナムは、エリクセンやソン・フンミンを起点にケインやウォーカーがゴールに迫っていく。さらに75分にはデンベレに代えてウィンクスを投入し、勝負に出る。

▽だが、あと一歩で相手ゴールをこじ開けられないトッテナムは、82分にオフサイドトラップを取りに出たダイアーがクリバリに入れ替わられてしまい、この流れから途中出場のペルベに1stレグに続く痛恨のゴールを許してしまう。この失点で再び2点が必要となったホームチームは、最後まで諦めずに攻めるがソン・フンミンやケインのシュートが枠を外れ、試合はタイムアップ。デレ・アリ退場が響き格下ヘント相手に金星を許したトッテナムは、2戦合計2-3でラウンド32敗退となった。

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