【プレビュー】3連覇目指すバルサ、好調アトレティコ相手に逆転優勝の望み繋げるか《アトレティコvsバルセロナ》
2017.02.26 07:00 Sun
▽リーガエスパニョーラ第24節、アトレティコ・マドリーvsバルセロナの上位対決が日本時間26日24:15からビセンテ・カルデロンで開催される。首位レアル・マドリーを暫定1ポイント差で追う2位バルセロナ(勝ち点51)が、4位アトレティコ(勝ち点45)のホームに乗り込むビッグマッチは、今季のリーガ優勝争いの行方を左右する注目の一戦だ。
▽現在、リーグ戦3連勝で上位3チームを追走するアトレティコは、ミッドウィークに敵地で行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのレバークーゼン戦を、FWグリーズマン、FWガメイロ、FWトーレスの好調ストライカー陣揃い踏みの活躍などで4-2で先勝。CLベスト8進出に向けて大きなアドバンテージを手にしてマドリッド帰還を果たした。消耗が激しいCLでの戦いから中3日で迎える今回のビッグマッチだが、ハイインテンシティを誇るチョロ・シメオネ率いるチームは、停滞感漂うアウェイチームに対して勢いで勝る。
▽一方、ミッドウィークに行われた第16節延期分でバレンシアがレアル・マドリーを撃破したことで、再びリーガ3連覇への希望を手にしたバルセロナ。だが、先日のCLパリ・サンジェルマン戦で0-4という悪夢のような敗北を喫し、CLベスト8進出が絶望的となったチームは、直近のリーガをFWメッシの劇的PK弾で辛くもホームでレガネスに競り勝ったものの、チーム状態は芳しくない。好調を継続するアトレティコとのアウェイゲームに向けてプラス材料は少ないが、3連覇への望みを繋ぐためには勝ち点3を持ち帰ることが必須。逆境を跳ねのける常勝軍団の勝負強さをこのビッグマッチで見せたい。
▽なお、今シーズン既にリーグ戦とコパ・デル・レイ準決勝で3度対戦している両者の対戦成績は、バルセロナの1勝2分け。いずれの試合でもバルセロナが先制に成功しているものの、全ての試合で失点を喫している。とりわけ、直近のコパ準決勝2ndレグでの対戦では、相手のPK失敗や微妙なオフサイドの判定でアトレティコのゴールが認められないなど、薄氷のドローとなっており、今回の一戦も拮抗した展開が予想される。アトレティコとしては先に失点しないこと。一方のバルセロナは先制した後の試合運びをスムーズにできるかが、勝敗のカギとなりそうだ。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
DF:ヴルサリコ、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール・ニゲス、ガビ、コケ、カラスコ
FW:グリーズマン、ガメイロ
負傷者:DFフアンフラン、MFアウグスト・フェルナンデス
出場停止者:なし
▽バルセロナ予想スタメン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、ネイマール
負傷者:DFアレイシ・ビダル、MFマスチェラーノ、アルダ
出場停止者:なし
▽今季絶望のビダルに加え、練習に復帰しているものの、コンディションが整っていないマスチェラーノ、アルダの2選手が引き続き起用できない模様だ。その一方で、出場停止明けのブスケッツがイニエスタと共に先発復帰する見込みだ。その2人の相棒にはルイス・エンリケ監督に重用されながらも、ここ最近のパフォーマンスが批判されるMFアンドレ・ゴメスではなく、ラキティッチかMFデニス・スアレスが起用される可能性が高い。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWケヴィン・ガメイロ
▽トーレスとのポジション争いで頭一つ抜け出たフランス代表FWは、昨夏移籍先の有力候補にも挙がったバルセロナとのビッグマッチで、今季の最低限のノルマであるリーグ戦二桁ゴールを目指す。ここ最近の試合でカウンター対応の名手マスチェラーノをケガで欠くバルセロナは、カウンターに対して脆さを見せており、アトレティコとしてはグリーズマン、カラスコのチャンスメークからガメイロがゴールをこじ開ける形を作りたい。
◆バルセロナ:FWネイマール
▽とりわけ、攻撃に専念できる相棒たちが低調なパフォーマンスに終始した直近2試合では、チーム唯一の攻め手として獅子奮迅の働きを披露。バルセロニスタにとっては正真正銘のエースのように映ったはずだ。今回のビッグマッチでは休養十分のメッシ、スアレスの奮起にも期待したいところだが、アトレティコの攻めどころとなる右サイドバックのヴルサリコとマッチアップするネイマールが常に優位性を保てれば、コパに続くビセンテ・カルデロン攻略の大きな後押しとなるはずだ。また、前述の豊富な仕事量の中で試合を決める決定力を見せ付け、更なる高みに到達したい。
▽現在、リーグ戦3連勝で上位3チームを追走するアトレティコは、ミッドウィークに敵地で行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのレバークーゼン戦を、FWグリーズマン、FWガメイロ、FWトーレスの好調ストライカー陣揃い踏みの活躍などで4-2で先勝。CLベスト8進出に向けて大きなアドバンテージを手にしてマドリッド帰還を果たした。消耗が激しいCLでの戦いから中3日で迎える今回のビッグマッチだが、ハイインテンシティを誇るチョロ・シメオネ率いるチームは、停滞感漂うアウェイチームに対して勢いで勝る。
▽なお、今シーズン既にリーグ戦とコパ・デル・レイ準決勝で3度対戦している両者の対戦成績は、バルセロナの1勝2分け。いずれの試合でもバルセロナが先制に成功しているものの、全ての試合で失点を喫している。とりわけ、直近のコパ準決勝2ndレグでの対戦では、相手のPK失敗や微妙なオフサイドの判定でアトレティコのゴールが認められないなど、薄氷のドローとなっており、今回の一戦も拮抗した展開が予想される。アトレティコとしては先に失点しないこと。一方のバルセロナは先制した後の試合運びをスムーズにできるかが、勝敗のカギとなりそうだ。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラクDF:ヴルサリコ、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール・ニゲス、ガビ、コケ、カラスコ
FW:グリーズマン、ガメイロ
負傷者:DFフアンフラン、MFアウグスト・フェルナンデス
出場停止者:なし
▽負傷を抱えるフアンフラン、アウグスト・フェルナンデスが引き続き欠場となるが、そ径部のケガから復帰したDFゴディンが全体練習に復帰。また、MFチアゴも一部の練習に復帰しており、ゴディンに関しては先発復帰が濃厚だ。先発メンバーに関しては、直近のレバークーゼン戦で失点に絡んだ控えGKモジャに代わって、負傷明けの守護神オブラクが先発復帰する見込みだ。また、グリーズマンの相棒に直近2試合で躍動するガメイロ、同じく好調を継続しバルサキラーとしても知られるトーレスのどちらを起用するかが、注目ポイントの1つとなる。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲンDF:セルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、ネイマール
負傷者:DFアレイシ・ビダル、MFマスチェラーノ、アルダ
出場停止者:なし
▽今季絶望のビダルに加え、練習に復帰しているものの、コンディションが整っていないマスチェラーノ、アルダの2選手が引き続き起用できない模様だ。その一方で、出場停止明けのブスケッツがイニエスタと共に先発復帰する見込みだ。その2人の相棒にはルイス・エンリケ監督に重用されながらも、ここ最近のパフォーマンスが批判されるMFアンドレ・ゴメスではなく、ラキティッチかMFデニス・スアレスが起用される可能性が高い。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:FWケヴィン・ガメイロ
Getty Images
▽ホームでバルセロナ撃破を目指すアトレティコの注目プレーヤーは、直近3試合で4ゴール2アシストと絶好調のガメイロだ。昨夏セビージャからアトレティコに加入したガメイロだが、シーズン序盤はシメオネの組織的な守備戦術への順応や周囲との連係に苦戦し、期待された働きを見せることができず。それでも、当初から持ち味である絶妙な裏への抜け出しやゴールへの嗅覚は十分に披露しており、爆発の機会をうかがっていた。そして、周囲との連係やコンディションが整った直近のスポルティング・ヒホン戦では、途中出場から移籍後初のハットトリックを達成し、勝利に貢献。また、CLレバークーゼン戦では圧巻の個人技からFWグリーズマンのゴールをアシストするなど、1ゴール1アシストの躍動。▽トーレスとのポジション争いで頭一つ抜け出たフランス代表FWは、昨夏移籍先の有力候補にも挙がったバルセロナとのビッグマッチで、今季の最低限のノルマであるリーグ戦二桁ゴールを目指す。ここ最近の試合でカウンター対応の名手マスチェラーノをケガで欠くバルセロナは、カウンターに対して脆さを見せており、アトレティコとしてはグリーズマン、カラスコのチャンスメークからガメイロがゴールをこじ開ける形を作りたい。
◆バルセロナ:FWネイマール
Getty Images
▽一方、バルセロナの注目プレーヤーは、ここ数試合不振が続くバルセロナで、守護神と共に孤軍奮闘の活躍を見せるネイマール。リーガ得点ランキングの1位、2位を独占するFWメッシ(19ゴール)、FWスアレス(18ゴール)に比べて、6ゴールという数字はもの足りない。しかし、チーム最多の10アシストに加え、局面を打開するドリブルや、守備時に相手サイドバックをケアするため自陣深くまで戻るなど、攻守両面での豊富な仕事量を求められるブラジル代表FWの存在感は絶大だ。▽とりわけ、攻撃に専念できる相棒たちが低調なパフォーマンスに終始した直近2試合では、チーム唯一の攻め手として獅子奮迅の働きを披露。バルセロニスタにとっては正真正銘のエースのように映ったはずだ。今回のビッグマッチでは休養十分のメッシ、スアレスの奮起にも期待したいところだが、アトレティコの攻めどころとなる右サイドバックのヴルサリコとマッチアップするネイマールが常に優位性を保てれば、コパに続くビセンテ・カルデロン攻略の大きな後押しとなるはずだ。また、前述の豊富な仕事量の中で試合を決める決定力を見せ付け、更なる高みに到達したい。
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