岡崎不出場のレスターがスワンズとのシックス・ポインターに完敗…リーグ戦6試合無得点の泥沼5連敗で17位転落《プレミアリーグ》

2017.02.13 03:02 Mon
Getty Images
▽プレミアリーグ第25節、スウォンジーvsレスター・シティが12日にリバティ・スタジアムで行われ、スウォンジーが2-0で勝利した。レスターのFW岡崎慎司はベンチ入りも出場機会はなかった。

▽17位スウォンジーと16位レスターによる残留争いを懸けたシックス・ポインター。前節、マンチェスター・シティに惜敗もクレメント新監督の下で本来の調子を取り戻しつつあるスウォンジーに対して、レスターはリーグ戦5試合連続無得点で4連敗中の泥沼の状態が続く。レスターはミッドウィークに行われたFAカップ4回戦再試合のダービー戦から、オルブライトン、グレイを除く9人を変更。マフレズやヴァーディ、ドリンクウォーターら多くの主力が先発復帰した中、岡崎はスリマニと共にベンチスタートとなった。
▽開始3分、ボックス手前でトム・キャロルからパスを受けたシグルドソンのシュートがボックス内のDFモーガンの腕に続けて当たるが、主審はこのプレーでPKを与えず。直後の7分にはフックスのタックルを受けたネイサン・ダイアーが足を痛め、ルートリッジとの負傷交代を強いられる波乱の立ち上がりとなった。

▽その後は後方から丁寧に繋ぐスウォンジー、マフレズ、ヴァーディを起点に縦に速く展開し、カウンターを狙うレスターという構図の下、拮抗した展開が続いていく。互いにボックス付近までボールを運ぶものの、アタッキングサードでの工夫に欠けて決定機を作り出すまでには至らず。

▽それでも、時間の経過と共に押し込み始めたスウォンジーは36分、セットプレーの流れからボックス右でフェデリコ・フェルナンデスが頭で丁寧に折り返したボールを、ボックス中央のマウソンが抑えの利いた圧巻の右足ダイレクトボレーで突き刺した。
▽センターバックとは思えないマウソンのスーパーボレーで先手を奪ったスウォンジーは、前半終了間際に今度は鮮やかな連係で追加点を奪う。左サイドでキャロル、ジョレンテ、シグルドソンのトライアングルのダイレクトパスから完璧に左サイドを破ったマルティン・オルセンがそのままボックス内に持ち込み、GKシュマイケルの脇を抜くシュートを突き刺した。

▽今季1度も勝利がないアウェイゲームで2点のビハインドを背負って後半を迎えたレスターは、フックスとオルブライトンを下げて、ハーフタイム明けにチルウェル、スリマニを同時投入する二枚替えを敢行。ここから攻勢に出たいアウェイチームだったが、前線でボールが収まらず、厚みのある仕掛けを見せられない。逆に、余裕を持ってボールを保持する相手にプレスをいなされて反撃に遭う場面が目立った。

▽なかなか決定機を作れないレスターだったが、63分に得意の形からゴールに迫る。ロングボールをヴァーディが頭で裏へ流すと、これを拾ったマフレズのスルーパスに抜け出したスリマニがGKと一対一を迎えるが、ここはGKファビアンスキの好守に遭う。直後には右サイドからのクロスにスリマニが飛び込むが、わずかに届かなかった。

▽その後、70分にシンプソンに代えて最後の交代カードとしてアマルティを投入したレスターは、リスクを冒して前に出るが、ヴァーディやエンディディのフィニッシュは最後の場面で相手のブロックや寄せに遭い、ゴールとはならない。試合終盤にかけてもパワープレーからゴールを目指したレスターだったが、最後までスワンズのゴールをこじ開けることはできず。

▽スウォンジーとのシックス・ポインターで完敗のレスターは、リーグ戦6試合無得点の泥沼5連敗。今節、下位3チームが敗れたため、降格圏転落を免れたものの、17位に転落した。
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