【2017Jリーグ補強診断】初タイトルに向けて選手層は充分、エース退団は総合力と多彩なアタッカー陣でカバー《川崎フロンターレ》

2017.02.03 21:15 Fri
©超ワールドサッカー
▽2月25日に開幕を迎える2017シーズンの明治安田生命J1リーグ。3年ぶりの1シーズン制が復活となり、全18チームがタイトルを目指してしのぎを削る。開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全クラブの補強を診断。鬼木達監督率いる新体制でシーズンを迎える川崎フロンターレ編をお届けする。

◆痛手も主力の放出は大久保のみに食い止める
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【OUT】
GK
高木駿(27)→大分トリニータ/完全
DF
小宮山尊信(32)→横浜FC/完全
福森晃斗(24)→北海道コンサドーレ札幌/期限付き→完全

MF
原川力(23)→サガン鳥栖/期限付き
中野嘉大(23)→ベガルタ仙台/期限付き
可児壮隆(25)→FC今治/期限付き
橋本晃司(30)→未定

FW
大久保嘉人(34)→FC東京/完全
アン・ビョンジュン(26)→ロアッソ熊本/完全
▽3年連続得点王に輝き、昨季も15得点を記録したエース大久保の退団は不安に駆られる。しかし、移籍が噂されたもう一人のエースFW小林悠の残留や昨シーズン主力として活躍したDFエドゥアルド、MFエドゥアルド・ネットの買い取りに成功したことで、主力放出を大久保のみに抑えられたことは大きい。
◆補強診断(★5つが最高)
★★★★
▽期限付きで加入していた主力選手を確保し、さらに他クラブの主力として貢献していた実力者を獲得したことで戦力アップにつなげた。今シーズンはAFCチャンピオンズリーグもある中で充実したメンバーを揃えることに成功。懸念材料は、大久保が務めた得点源の穴埋めが不明確なことだろう。

◆主力の確保と適格なCBの獲得に成功【GK&DF】
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【IN】
ポープ・ウィリアム(22)←東京ヴェルディ/期限付き
エドゥアルド(23)←柏レイソル/期限付き→完全
舞行龍ジェームズ(28)←アルビレックス新潟/完全
タビナス・ジェファーソン(18)←桐光学園高校/新加入
▽昨シーズン最終ラインを支えたDFエドゥアルドを完全移籍で確保。さらに、ビルドアップが得意なDF舞行龍ジェームズを新潟から獲得した。舞行龍の本職はセンターバックだが、サイドバックでのプレーも可能であり、状況においてはサイドの守備強化にも一役買ってくれるだろう。チームのスタイルにマッチした補強となった。

◆足りなかったものをもたらすMF陣【MF】
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【IN】
家長昭博(30)←大宮アルディージャ/完全
阿部浩之(27)←ガンバ大阪/完全
エドゥアルド・ネット(28)←アヴァイFC(ブラジル)/期限付き→完全
田中碧(18)←川崎フロンターレU-18/昇格
▽チームに必要な勝者のメンタリティを持つ3冠経験者のMF阿部浩之、前線でタメを作ることができるMF家長昭博を補強。阿部は献身的なプレーとセカンドボールへの嗅覚で2次攻撃を形成し、家長は昨シーズンのJ1で11得点を挙げ、タイプは異なるが大久保の穴埋めを期待させる存在だ。また、小学3年時からアカデミーで過ごしたMF田中碧にも注目だ。

◆穴埋めは新外国人選手と大卒の点取り屋に【FW】
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【IN】
ハイネル(26)←ポンチプレッタ(ブラジル)/完全
知念慶(21)←愛知学院大学/新加入
▽大久保の穴を埋める即戦力級のFWを確保することはできなかった。しかし、FWハイネルはスピード溢れる個人技とラストパスに長けたアタッカー。FW小林悠との息が合えば、大久保の退団も杞憂に終わるだろう。FW知念慶は、スカウトを務めるクラブOBの伊藤宏樹氏が獲得を熱望したストライカー。東海大学リーグでは、2年次から得点王争いに加わった点取り屋で、かつて無名だったMF中村憲剛やFW小林悠のような成長を遂げられるかに注目だ。
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