ゴラッソの応酬となったビルバオvsアトレティコはドロー決着《リーガエスパニョーラ》

2017.01.23 02:14 Mon
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第19節、ビルバオvsアトレティコ・マドリーが22日にサン・マメス・バリアで行われ、2-2のドローに終わった。

▽リーグ戦3連勝と復調気配漂う4位アトレティコは、ミッドウィークのコパ・デル・レイ準々決勝1stレグでもホームでエイバル相手に3-0の快勝を収めた。この勢いを継続したいシメオネ率いるチームは、7位ビルバオとのアウェイゲームに臨んだ。直近のエイバル戦で温存したガビ、ゴディンが先発に復帰し、ガメイロとグリーズマン、カラスコが3トップを組んだ。
▽一方、公式戦3戦未勝利もホームで強さを見せるビルバオは、エースのアドゥリス、ベニャトを出場停止で欠く苦しい状況。それでも、古巣対戦に燃えるラウール・ガルシア、リーガ屈指の快速FWイニャキ・ウィリアムズ、ムニアインら実力者が先発に入った。

▽試合は開始早々に動きを見せる。3分、ボックス左角でコケが低い弾道のクロスを入れると、DFを引き連れてゴール前に飛び込んだグリーズマンがうまくブラインドとなり、誰にも触れられなかったボールがゴール右隅に吸い込まれた。

▽意外な形からのコケの先制点で早くも均衡が破れた試合は、その後は拮抗した展開となる。重心を下げたアトレティコに対して攻勢を仕掛けるビルバオは、10分過ぎにサン・ホセ、ウィリアムズと続けてシュートを放つと、18分にはラウール・ガルシアが強烈なミドルシュートを放つが、これはGKモジャが何とか弾き出した。
▽前半終盤にかけても白熱の攻防が続く中、29分にはロングカウンターから左サイドを独走したカラスコが角度のないところから左足のシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れる。逆に、42分にはボックス中央でウィリアムズのパスを受けたレクエが見事な右足のシュートをゴール右隅に突き刺し、リーガ初ゴールを記録。ホームのビルバオが追いつき前半は1-1のイーブンで終了した。

▽迎えた後半もオープンな展開に変化はなし。互いに攻め合う中でホームのビルバオが速い時間帯に逆転する。56分、カウンターから右サイドのラウール・ガルシアが入れたクロスをゴール前にタイミング良く走り込んできたデ・マルコスが頭で流し込んだ。

▽自慢の堅守崩壊でビハインドを背負ったアトレティコは、失点直後にガビを下げてトーレス、65分にはガメイロとカラスコを下げてコレア、ガイタンを同時投入。この交代で攻勢を強めながらも、最後のところでうまくいかないアトレティコは、なかなかチャンスを作れない。

▽上位追走に向けて負けられないアトレティコを救ったのは、やはりエースのグリーズマン。80分、バイタルエリア中央でトーレスからパスを受けたフランス代表FWが前を向いて仕掛けてDFを振り切り左足を一閃。低弾道の強烈な無回転シュートが左ポストの内側を掠めてゴールネットに突き刺さった。

▽エースのゴラッソで追いついたアトレティコは、終盤にかけて猛攻を仕掛けていくが、ホームで負けられないビルバオも最後まで譲らず。ゴラッソの応酬となった白熱の上位対決は、2-2のドロー決着となった。
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