元フランス代表FWダビド・トレゼゲが日本サッカーを語る「著しく成長を遂げている」

2017.01.18 12:30 Wed
©超ワールドサッカー
▽かつてフランス代表、そしてユベントスで活躍し、2015年に現役を退いたダビド・トレゼゲ。アルゼンチン、フランス、イタリアだけでなく、スペインやUAE、インドなど多くの国でサッカーに触れてきた。

▽現役引退後は古巣のユベントスで要職を担い、2015年、2016年と来日。2016年11月には群馬県前橋市で「日伊国交150周年ユヴェントスレジェンドチャリティーマッチ」が開催され、元日本代表選手を中心としたジャパンレジェンズを相手にゴールを決めるなど、日本でも持ち前の得点力を見せつけた。
▽そんなトレゼゲ氏は、思考型シミュレーションサッカーゲーム『BFBチャンピオンズ~Global Kick Off~』(株式会社サイバード)とのタイアップが決定。超ワールドサッカーはタイアップが決定したトレゼゲ氏にインタビューを行い、日本サッカーや現役時代の話、そしてフランス代表など様々な話を伺った。(インタビューは2016年11月7日に実施)

◆「日本は著しく成長を遂げている」
(C)CWS Brains,LTD.
──2015年も福岡に来られ、2年連続での来日となりました。日本の印象はいかがですか

「非常に好印象です。福岡に来て、今回(2016年11月)は前橋に来ました。日本のサポーターはユベントスをとても応援してくれていますし、レジェンドを温かく受け入れてくれている印象です。他の活動で学校に表敬訪問をしてサッカースクールを行いました。子供たちは非常にかわいいですし、子供たちに向けてレジェンズからメッセージを発信できることは非常に良い機会です。我々にとっても嬉しい事ですし、子供たちにとっても非常に良い機会なのかなと思います」
──レジェンズマッチでもゴールを決められましたが、試合での盛り上がりはいかがでしたか

「試合では1点獲りましたが、PKを外してしまいました。そして、試合に負けてしまったことが悔しいです(4-5でジャパンレジェンズに敗戦)。ただ、そこはあまり大切なことではなく、沢山のサポーターが来てくれて温かく応援してくれたこと。そして、ジャパンレジェンズの方々も我々と良く戦ってくれたと思います。イベント全体が温かく、良い雰囲気で終わったことが良かったです。そして、前橋の街でこういった興行を行って、良い雰囲気で終われたことは良かったです」

──日本のサッカーに関して感じている部分はありますか

「近年、著しく成長を遂げていると感じています。ワールドカップでは常連国と呼べる国になりましたし、アジアカップでは常に主役を担っている存在になっていることで、世界中にどの国も警戒すべき相手というところまでは来ていると思います」

「Jリーグも2015年に福岡を訪れた際、サガン鳥栖の試合を観ました。非常に技術レベルが高く、多くの人がスタジアムに入っているので、リーグとしても上手く行っている印象があります。技術面は特にレベルが高いですし、順調に成長していると外から観て感じています」

──現役時代にフランス代表として日本代表とも対戦されていますが、その頃と比べても成長を感じられますか

「当時のことは覚えています。フレンドリーマッチだったので公式戦とは雰囲気は違いましたが、得点したことも覚えています。日本サッカーはそこから更に成長していると思います。そういった点で順調に成長していると思います」

──中田英寿氏、中村俊輔選手とはユベントス時代に対戦しており、現在は本田圭佑選手、長友佑都選手がセリエAでプレーしています。日本人選手選手の変化を感じることはありますか

「当時と違うのは、他の国のリーグにも当時とは比べ物にならないぐらい多くの日本人選手が活躍しています。それも成長の証だと感じています。そして、海外でプレーできる選手が、積極的に海外に出てプレーしている。学んだものを自国の代表チームに還元していますが、これを好循環で行うことができれば、代表チームの成長につながると感じています」

──日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督はフランスでも指揮をされていましたが面識などはありますか

「もちろんフランスでは知られている名前ですし、リール時代に対戦したこともあります。フランスでは良い監督として評価されています。その後はアフリカで代表監督を務め、2014年のワールドカップではアルジェリアを率いて結果を残していることも把握しています」

「現在は日本代表を率いてワールドカップ予選を戦っていることも知っていますし、良い位置につけていることも聞いています。そういった意味では非常に優秀な監督だと感じています」

◆ユベントスではカモラネージ、フランス代表ではアンリ
Getty Images
──現役時代に実際に対戦した中で最も苦しんだ選手というのはいらっしゃいますか

「一番やりづらかった相手はパオロ・マルディーニです。イタリアに行ってからもミランと対戦しましたし、イタリア代表のレジェンドでもあります。彼と対戦した時は非常に苦労させられました」

──チームメイトで良いコンビを組めた選手はいらっしゃいますか

「マウロ・カモラネージです。ピッチ内外を問わず、彼とは非常に相性が良かったです。長い時間彼とは過ごしました。友情も育みましたし、彼がお気に入りの選手です」

──フランス代表ではどなたですか

「ティエリ・アンリです。彼はモナコ私が移籍した時から仲良くしてくれました。ピッチでもそうですが、ピッチの外でも常に一緒にいてくれたので、非常に感謝しています」

──そのフランス代表ではワールドカップ、ユーロを制しています。当時を振り返って

「代表レベルの話だとワールドカップとユーロは誰もが獲りたいタイトルだと思いますし、その中でも最もランクが高いタイトルだと思います。そこで勝てたことは非常に嬉しいです。ワールドカップの後にユーロを勝った国は、当時はありませんでした。その後、スペインが達成しましたが。当時は初めてだったので、快挙だったなと思います」

──フランス代表は2016年に行われた自国開催のユーロで準優勝でした。現在のフランス代表の印象は

「非常にポジティブな印象を持っています。そして、良い選手がこの世代に揃ったなという印象です。この世代でもう少しフランス代表はやれると思いますし、今回の敗戦にガッカリせずに戦い続けてもらいたいなと思います」

▽なお、インタビュー時に株式会社サイバードを訪問したトレゼゲ氏の様子を動画で公開中!コチラも是非チェックしよう。


◆「BFBチャンピオンズ」×「ダヴィド・トレゼゲ」


(C)CWS Brains,LTD.
▽さらに、日本サッカーから現役時代の話、そして現在のフランス代表についてまで語ってくれたトレゼゲ氏からプレゼント。トレゼゲ氏のサイン入りボールと、サイン入り色紙を各1名様にプレゼントします!応募は超ワールドサッカーのアカウント(@ultrasoccer)をフォローし、対象ツイートをリツイートするだけ!締め切りは1月23日(月)までとさせていただきます。当選発表はツイッターのDMでご連絡します。




▽また、『BFBチャンピンズ』では複合スキル「トレゼゴール」を持ったD・トレゼゲが登場!『BFBチャンピンズ』も是非プレーしてみよう。


『BFBチャンピンズ』をダウンロード
関連ニュース

あと一歩及ばずコッパ・イタリア準決勝敗退…それでもラツィオ指揮官は「パフォーマンスに満足している」

ラツィオのイゴール・トゥドール監督が、コッパ・イタリア敗退を嘆くも前向きな姿勢を示した。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。 23日、ホームでユベントスとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグを迎えたラツィオ。1stレグを0-2で落とす厳しい状況の中で、12分にFWタティ・カステジャノスのゴールで先制すると、後半開始直後に再びカステジャノスが決めてトータルスコアは同点に。その後はさらなる得点を目指すも83分に痛恨の失点を許すと、2-1で試合を終えた。 試合自体は勝利するも、2戦合計スコア2-3でコッパ・イタリア準決勝敗退が決定。トゥドール監督は敗退を悔やみつつも、チームの見せたパフォーマンスには満足感を示している。 「結果は残念だが、ゴール、競争心、メンタリティの面でチームのパフォーマンスには満足している。これで(就任してから)ユーベとは3回対戦することになったが、そのうち2回で我々は勝利した」 「この試合は、チャンピオンズリーグ出場権を得るための大きな力となるだろう。そして我々は夏になれば、適切なプロフィールを備えたチームを完成させることができるはずだ」 「我々は今日、素晴らしい試合をしたがそれだけでは十分ではなかった。相手を祝福するしかないね。彼らは終盤のゴールで勝ち上がりを決めたんだ。それでも、カステジャノスの2ゴール、競争心、メンタリティなど、多くのことに満足している」 「我々はここからしっかり回復しなければならない。この試合で全てを出し切った後、土曜日再びピッチに立つことになるのだ。今日は目標に届かなかったが、メンタリティや意欲には指導者として満足している」 2024.04.24 11:20 Wed

「難しい試合になると理解していた」コッパ・イタリア決勝進出のユベントス、アッレグリ監督「選手たちはこれに値する」

ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督が、苦しみながらのコッパ・イタリア決勝進出を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 23日、敵地でラツィオとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグに挑んだユベントス。1stレグを2-0で制したチームだったが、12分に失点を許すとハーフタイムを挟んで迎えた後半も開始早々に追加点を奪われ2戦合計スコアで同点に。その後は拮抗した展開が続いたが、83分のFWアルカディウシュ・ミリクの得点が決勝点となり、試合自体は1-2で敗れるも2戦合計スコア3-2でコッパ・イタリア決勝進出が決定した。 クラブを通算22度目の決勝へ導くことになったアッレグリ監督は、難しい試合を戦ったチームを称賛。選手たちは決勝進出に相応しいパフォーマンスを見せたと誇っている。 「難しい試合になることは理解していたつもりだが、試合開始してすぐに失点してしまった。それでも、後半はフィジカル面で成長できていたと思う。選手たちは素晴らしかったし、簡単な試合ではなかったからこそ、彼らは決勝戦に相応しい。今は、チャンピオンズリーグ出場権獲得に直結するミラン戦に集中すべきだろう」 「現在はいろいろな理由で、ここ1年半経験してこなかったタフな試合をしている。勝利に困難はつきものだ。今晩は結果を残さなければ、敗退する可能性があっただろう。成長を試すいいテストになり、結果として我々は試合に留まることができた」 2024.04.24 10:10 Wed

鎌田欠場のラツィオがホームで意地の勝利もユベントスが22度目の決勝進出!【コッパ・イタリア】

コッパ・イタリア準決勝2ndレグのラツィオvsユベントスが23日に行われ、2-1でラツィオが勝利。2戦合計スコア3-2でユベントスが決勝へ駒を進めた。ラツィオのMF鎌田大地はベンチ外となった。 2日に行われた1stレグを0-2で敗れたラツィオは、直近のジェノア戦からスタメンを4人変更。鎌田やラッツァーリ、パトリックらに代えてゲンドゥージやカタルディ、ロマニョーリらをスタメンで起用した。 一方、ホームで先勝したユベントスは、直近のカリアリ戦からスタメンを4人変更。ウェアやアルカラス、GKシュチェスニーらに代えてコスティッチ、マッケニー、GKペリンらをスタメンで起用した。 試合は立ち上がりからホームチームが積極的な入りを見せると、12分にスコアが動く。ルイス・アルベルトの右CKをファーサイドで競り合ったカステジャノスがヘディングシュートを叩き込み、ラツィオが先制に成功した。 早い時間に1点を返されたユベントスは23分、アレックス・サンドロの鋭い縦パスから敵陣でワンタッチパスを繋ぐと、ラビオのループパスでボックス左に抜け出したキエーザの折り返しをニアに走り込んだヴラホビッチが左足で合わせたが、シュートはGKマンダスが左足でブロック。 さらにユベントスは、32分にもコスティッチの左CKからボックス中央に走り込んだブレーメルがドンピシャヘッドでゴールに迫ったが、これは枠の上に外れた。 ハーフタイムにかけては一進一退の好ゲームが続く中、ラツィオは44分に決定機。左サイドのL・アルベルトが供給したスルーパスからボックス左に抜け出したカステジャノスがGKとの一対一を迎えたが、シュートはGKペリンのファインセーブに防がれ、前半は1-0で終了した。 迎えた後半、再びラツィオは早い時間にスコアを動かす。49分、フェリペ・アンデルソンのくさびのパスを敵陣中盤のL・アルベルトがワンタッチで繋ぐと、上手くDFの裏に抜け出したカステジャノスがボックス内まで侵入しシュートを流し込んだ。 2戦合計スコアで2-2のタイに戻った中、両者は選手を入れ替えて勝ち越しゴールを目指すが拮抗した展開が続く。するとユベントスは、83分に左クロスの流れたボールをボックス右で拾ったウェアがワントラップから右足を振り抜くと、ゴールから逸れたボールをゴール前に走り込んだミリクがゴールに押し込んだ。 結局、この得点が決勝点となり、2-1でタイムアップ。2戦合計スコア3-2でラツィオを下したユベントスが22度目の決勝進出を決めた。 2024.04.24 06:05 Wed

上田綺世のライバルFWヒメネスに3つのビッグクラブが関心? 今季はエールディビジで21ゴール

フェイエノールトのエースであり日本代表FW上田綺世のライバルでもあるメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(23)だが、今夏のステップアップを目指しているという。メキシコ『レコルド』が伝えた。 ヒメネスは母国の名門クルス・アスルの下部組織出身。2022年7月にフェイエノールトへ完全移籍し、ヨーロッパでのキャリアをスタートさせた。 初挑戦となったヨーロッパの舞台では、エールディビジで32試合15ゴール、ヨーロッパリーグ(EL)で9試合5ゴールを記録するなど、公式戦45しいあで23ゴールを記録。チームをリーグ優勝に導くと、2年目となった今シーズンはさらに飛躍し、エールディビジでは29試合で21ゴール、チャンピオンズリーグ(CL)でも4試合2ゴールを記録している。 名実共にフェイエノールトのエースとなり、メキシコ代表でも活躍するヒメネスにはビッグクラブが関心を寄せている。 『レコルド』によれば、3つのビッグクラブが関心を持っているとのこと。それはアーセナル、ユベントス、アトレティコ・マドリーだという。 フェイエノールトも売却に関しては前向きに検討しているとのこと。その中で、スペイン語が通じるラ・リーガでのプレーをヒメネス本人が希望しているということもあり、アトレティコ行きが有力という見方があるという。 また、バルセロナ、レアル・マドリーに関しては、バルセロナは財政面の問題で獲得に動くことができず、マドリーはクラブでプレーするにはまだ力が足りないと考えており、獲得に動く気はないという。 いずれにしても、結果を残した今シーズンの成績を見れば、引く手数多になることは明らか。ステップアップを果たせるのか注目だ。 2024.04.21 23:10 Sun

ローマの連覇は持ち越しに…熊谷紗希&南萌華フル出場もフィオレンティーナとゴールレスドロー【女子セリエA】

20日、女子セリエA上位プレーオフ第5節のフィオレンティーナvsローマがヴィオラ・パークで行われ、0-0の引き分けに終わった。 ローマのなでしこジャパンDF熊谷紗希は中盤の底で、DF南萌華はセンターバックの一角でフル出場した。 首位のローマ(勝ち点60)は、前節2位ユベントス(勝ち点47)との直接対決を制し、今節勝てば2連覇が決まるという状況下で、3位フィオレンティーナ(勝ち点39)との敵地戦に臨んだ。 一方、プレーオフに入って3連敗中のフィオレンティーナも、女子チャンピオンズリーグ(UWCL)圏内死守への執念を見せ、立ち上がりから攻勢を掛けると、2分に右クロスからポーリーン・ハマランドがネットを揺らす。 だが、ここは直前のエンマ・セヴェリーニのGKへのファウルを取られて、ゴールを認められず。ローマは難を逃れた。 互いが好機を作りながらも、両者無得点のまま試合は推移し、終盤にはローマの時間が続くが、82分に迎えたバレンティナ・ジャチンティの決定機はGKの好セーブに遭い、88分には南のヘディングも力なく。互いにゴールが生まれぬまま、90分を終えた。 また、裏ではユベントスが4位サッスオーロ(勝ち点32)に2-1で勝利したため、今節のローマの優勝はお預けに。プレーオフは奇数チームのため、ローマは次節試合がないが、ユベントスが5位インテル(勝ち点30)と引き分け以下なら、優勝が決まる。 <span class="paragraph-title">【動画】熊谷紗希&南萌華フル出場のローマがフィオレンティーナとドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="lI5p4il6T8c";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.21 20:45 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly