注目のビッグマッチはドロー ユナイテッドは連勝ストップし、リバプールは3位転落…《プレミアリーグ》

2017.01.16 03:09 Mon
Getty Images
▽プレミアリーグ第21節、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールのノースウェスト・ダービーが15日にオールド・トラフォードで行われ、1-1のドローに終わった。
PR
▽6位のユナイテッド(勝ち点39)は前節、ウェストハムとのアウェイ戦を0-2で制し、リーグ戦6連勝を達成した。さらに、7日に行われたFAカップ3回戦のレディング戦(4-0)と、10日のEFLカップ準決勝1stレグのハル・シティ戦(2-0)でも勝利。公式戦9連勝で、15戦負けなしと波に乗っている。今回のビッグマッチに向けては、ハル戦からスタメン4人を変更。スモーリングとラッシュフォードに代わって、負傷明けのロホと体調不良のイブラヒモビッチが復帰し、ルーニーとマタに代わってキャリックとマルシャルが起用された。
▽対するリバプール(勝ち点44)は、マンチェスター・シティ戦から中1日のアウェイ戦となった前節で、サンダーランドに2-2のドロー。8日のFAカップでは、メンバーを落としたとはいえ、4部のプリマス・アーガイルを相手にホームで引き分け、再試合に持ち込まれた。さらに、11日に行われたEFLカップ準決勝1stレグではサウサンプトンに0-1で敗れ、3戦未勝利と、厳しい状況の中で今回の一戦を迎えた。セインツ戦からのメンバー変更は4点。負傷のクラインに代わって、これがプレミア初先発のアーノルド、ルーカス・レイバに代わって負傷明けのヘンダーソン、3トップにはフィルミノ、ララナ、オリジが入った。

▽ゴールレスドローに終わった前回対戦と同様に慎重な入りとなった今回のビッグマッチ。硬さの見える両チームの選手たちは、細かいミスが目立ち序盤は中盤での潰し合いが続いた。18分にはデ・ヘアのゴールキックからDFロブレンの不用意なバックパスに反応したイブラヒモビッチに決定機も、ここは飛び出したGKミニョレが何とか対応した。直後の19分にもムヒタリャンのスルーパスに抜け出したポグバに決定機も、シュートを枠に飛ばせない。

▽一方、立ち上がりのオリジの突破以降、なかなか攻め手がないリバプールだったが、25分にDFフィル・ジョーンズへのハイプレスから良い形のシーンを作ると、27分に相手のミスから先制点を奪う。右CKの場面でロブレンと競りに行ったポグバがクロスボールを腕で触ってしまい、痛恨のPK献上。これをキッカーのミルナーが冷静に決めた。
▽信じられないミスからホームでリードを許したユナイテッドは、33分にペナルティアーク付近でエレーラが倒されて絶好の位置でFKを獲得。これをイブラヒモビッチが壁の間を抜く低い弾道の強烈なシュートで狙うが、GKミニョレのビッグセーブに阻まれる。さらに41分にはダイアゴナルランで左サイドのエレーラからのスルーパスに抜け出したムヒタリャンに決定機も、ここはDFミルナーの寄せでコースを限定され、再びミニョレの好守に阻まれた。

▽1点ビハインドで後半を迎えたユナイテッドは、存在感が希薄だったキャリックを諦めハーフタイム明けからキャプテンのルーニーを投入。この交代でルーニーをトップ下に置いた[4-2-3-1]にシステムを変更した。

▽ルーニーの投入で攻勢を強めるユナイテッドは、55分に絶好の同点機。左サイドでアーノルドからマルシャルがボールを奪いショートカウンターを発動。イブラヒモビッチのスルーパスに抜け出したムヒタリャンがボックス右でGKとの一対一を迎えるが、シュートを逡巡して折り返したボールはマルシャルの前でDFアーノルドにクリアされた。

▽後半に入って守る時間が長いリバプールは、61分にオリジを下げて直近のセインツ戦で復帰したばかりのコウチーニョを投入。この交代でフィルミノが最前線に上がり、コウチーニョが左ウイングに入った。すると、コウチーニョは投入直後のプレーで絶妙なヒールパスからフィルミノの決定機を演出するが、ボックス左で放ったシュートはGKデ・ヘアの好守に阻まれた。

▽ホームで負けられないユナイテッドは、65分にマルシャルに代えてマタ、75分にはダルミアンを下げてフェライーニを投入。この交代でムヒタリャンが左サイドバックに下がり、イブラヒモビッチとフェライーニが前線でツインタワーを形成する攻撃的な[4-2-4]の布陣に変更した。

▽試合終盤にかけてそのツインタワーを目がけてクロスやロングボールを放り込むユナイテッドは、84分に追いつく。ボックス左でルーズボールを拾ったルーニーの柔らかなクロスをフェライーニが頭で合わせる。このシュートは右ポストを叩くも、跳ね返りをバレンシアがすぐさま折り返す。これをイブラヒモビッチが頭で合わせると、クロスバーの内側を叩いたボールがゴールラインを越えた。

▽イブラヒモビッチの同点弾で勢い付くユナイテッドは、その後も猛攻を仕掛けるが、粘るリバプールを前に逆転ゴールを奪うまでには至らず。注目のビッグマッチは痛み分けのドローに終わり、ユナイテッドは公式戦無敗記録を16試合に伸ばしたものの、リーグ戦(6試合)と公式戦(9試合)の連勝記録がストップした。一方、勝ち点3奪取に失敗したリバプールは、公式戦4戦未勝利でトッテナムに抜かれ3位に転落した。

PR
関連ニュース

安売りは避けたいところ…リバプールやPSGが関心の21歳CBムリージョ、ノッティンガムの決断やいかに

ノッティンガム・フォレストはブラジル人DFムリージョ(21)の売却も検討せざるを得ない状況だ。 今季コリンチャンスから移籍金1500万ポンド(約28億9000万円)でノッティンガム加入のムリージョ。身長184cmと標準サイズのセンターバックだが、その存在感と個人レベルの活躍は絶大だ。 その活躍から1年でのステップアップも噂されるようになって久しいが、やはり財務規則違反(PSR)云々を抱えるノッティンガムとしてもムリージョは売却を検討せざるを得ない対象か。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、ムリージョにはリバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン(PSG)が一定の関心。 2000万ポンド(約38億5000万円)程度ではノッティンガムの要求を満たせず、それをはるかに上回る巨額を提示しなければならないようだが、他の選手の売却も考慮するノッティンガム。“帳尻合わせ”が必要であり、状況次第で想定よりも安売りしなければならなくなる可能性も否めない。 ムリージョ以外の売却候補は、背番号10を背負う中軸のイングランド人MFモーガン・ギブス=ホワイト(24)、今季チームトップのプレミアリーグ12得点を叩き出すニュージーランド代表FWクリス・ウッド(32)など。 チャンピオンシップ(イングランド2部)降格の危機に、複数の主力売却も検討せざるを得ないノッティンガム。若くて優秀なセンターバックはどんなクラブも最優先で残したいところだが、21歳ムリージョの将来やいかに。 2024.04.18 20:45 Thu

ユナイテッドと俊英メイヌーの新契約交渉が続く 夏までの決着目指す

マンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表MFコビー・メイヌー(18)に契約延長の動きが続いているようだ。 チームとして低空飛行が続き、個人としてもケガで出遅れた今季だが、復帰してからは才能を輝かせ、中盤で定位置をがっちりと掴んだメイヌー。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンをベンチに追いやるほどのブレイクぶりは3月のイングランド代表デビューにもつながり、飛躍の1年と言っていい。 今やユナイテッドで今後が楽しみな逸材の1人としてだけでなく、イングランド全体でもホットな若き才能の1人としてみられるようになるなか、ピッチ外ではクラブとの新契約を巡る噂もちらほら。そして、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が最新情報を共有している。 2月に初期交渉の両者は現在、今夏までの決着を目指してさらに話し合いを進め、新契約の内容は年俸アップにプラスして、いくつかのアドオンが付いたものに。サー・ジム・ラトクリフ共同オーナーが会長を務めるイギリスの多国籍化学企業『INEOS』は新プロジェクトの顔の1人にと考えているそうだ。 18歳とは思えぬ落ち着いたボール捌きで一線を画す存在となり、アルゼンチン代表MFアレハンドロ・ガルナチョ、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドとともに復権のキーマンとして注目されるメイヌー。契約内容がどうであれ、これからが楽しみな逸材だ。 2024.04.17 12:55 Wed

今季36ゴール、守田英正の同僚FWがプレミアで争奪戦…スウェーデン代表FWにユナイテッドとリバプールも参戦か

プレミアリーグ勢からの熱心な関心を受けているスポルティングCPのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレシュ(25)だが、争奪戦は激しいものになりそうだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)のコヴェントリー・シティから2023年夏にスポルティングに完全移籍したギョケレシュ。初挑戦となったプリメイラ・リーガでは27試合で22ゴール10アシストと圧倒的な得点力を見せ、首位を走るチームを支えている。 そのギョケレシュには、アーセナルやチェルシー、ニューカッスルと言ったプレミアリーグのクラブが関心を寄せており、代理人とも交渉をすでにスタートさせていると見られている。ただ、契約解除条項の金額である1億ユーロ(約161億5000万円)の支払いが移籍の条件のようだ。 そんな中、イギリス『HITC』はマンチェスター・ユナイテッドも参戦することとを報道。ストライカー補強を今夏のテーマにしているユナイテッドは、新たな少数株主である『INEOS』の後押しも受けて、資金面での遅れを取らないと見られている。 ユナイテッドは昨夏も獲得を目指したバイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインやブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーもターゲットにしている中、ギョケレシュが最優先と考えている状況。すでにコンタクトを取っているという。 一方で、そのユナイテッドの動きに待ったをかけようとしているのがリバプールとのこと。ユルゲン・クロップ監督が退任することが決定している中、後任の候補にはスポルティングのルベン・アモリム監督も浮上。併せて選手も獲得したいと考えているという。 長年エースとしてチームを支えてきたエジプト代表FWモハメド・サラーがサウジアラビアから熱心なオファーを受けており、退団する可能性が高く、コロンビア代表FWルイス・ディアスも他クラブに狙われている状況。ストライカーの獲得に動きたい中で、ギョケレシュが検討されているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】圧巻のゴールラッシュ!ギョケレシュの2023-24シーズンゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xBd7ZmTcUFY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 15:05 Tue

フランクフルトでもパッとせずのファン・デ・ベーク、夏に新たなクラブ探しへ

元オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク(26)は来る夏に新たなクラブを探す見通しのようだ。 2020年9月にアヤックスからユナイテッド入りしてからというもの、パッとせずのファン・デ・ベーク。不遇感もあるが、出番が見込めるタイミングで負傷したりとチャンスを不意にし、今年1月に2022年1月のエバートン行きに続くローンでフランクフルトに活躍の場を求めた。 だが、その今季もあと数カ月で終わるというなか、出場数を増やせず、ここまでブンデスリーガ7試合の出場のみ。14日に行われた第29節のシュツットガルト戦で4試合ぶりに出場が巡ったが、この試合も途中からと思ったよりも出番が限られる。 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、フランクフルトは固定額1100万ユーロ+アドオン300万ユーロの総額1400万ユーロ(約22億9000万円)からなる買取オプションの行使を見送るという。 となれば、ユナイテッド復帰が既定路線となる今後だが、夏のマーケットでは改めて新たな章、新たなクラブを探すことになるそうだ。 今月18日には27歳となるファン・デ・ベーク。年齢的にも働き盛りとあって、そろそろ活躍先を見つけ出したいところだが、いかに。 2024.04.16 11:50 Tue

ユナイテッドがチェルシー下し2季連続のファイナルへ! トッテナムは宝田&籾木のレスターを退け初の決勝進出【女子FAカップ】

14日、女子FAカップ準決勝の2試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムが決勝進出を決めた。 なでしこジャパンのMF宮澤ひなたを擁するユナイテッドと、同FW浜野まいかが所属するチェルシーによる昨季決勝の再現は、ユナイテッドが逃げ切り勝ちを収めた。宮澤と浜野はともにベンチ入りするも、出場はなかった。 ユナイテッドはキックオフ直後の1分にルシア・ガルシアが試合を動かす。裏へのロングボールへ背走しながら対応したチェルシーDFエーヴ・ペリセが処理を誤り、これを拾ったリア・ガルトンが左サイドからクロス。スペイン女子代表FWが頭で合わせた。 最高のスタートを切ったユナイテッドはすぐさまチェルシーの反撃を受けるが、これをしのいで追加点を奪取。23分、相手の圧を受けながらもエラ・トゥーンが左サイドで粘って折り返すと、レイチェル・ウィリアムズがヘディング弾を叩き込み、リードを広げる。 以降は追い掛けるチェルシーの猛攻が続き、度々のシュートシーンを迎えるが、フィニッシュが枠に飛ばない。それでもようやくの前半のアディショナルタイム4分、左ポケットを取ったニアム・チャールズのカットバックをローレン・ジェームズが蹴り込んで1点を返す。 後半もチェルシーが怒涛の攻撃を仕掛けるが、51分のジェームズのヘディングはGKメアリー・アープスがミラクルセーブで阻止し、 58分にはヨハンナ・カネリドのシュートをボックス内でブロックしたケイティ・ゼレムの開いた腕に当たったように見えたが、ホイッスルはなし。 カタリナ・マカリオの直接CKはクロスバーにも助けられ、ユナイテッドは計26本のシュートを浴びながらも、最少失点にとどめて粘り勝ち。初優勝へ向け、2季連続の決勝進出を果たした。 一方のチェルシーは4連覇の夢が潰え、女子コンチネンタルカップに続いてタイトルを逃すこととなった。 準決勝のもう1試合は、共にクラブ史上初のベスト4入りを果たしたレスター・シティとトッテナムが対戦。レスターの宝田沙織と籾木結花は揃って先発し、宝田は延長98分、籾木は90分までプレーしたが、チームは延長戦の末に敗れた。 7分の窮地をGKの好セーブでしのいだレスターは、12分にユッタ・ランタラがカットインから強烈な左足の一撃を沈めて先制に成功する。 互いにチャンスを生かせないままレスターリードで終盤まで推移したが、83分、裏へ蹴られたボールをジョシー・グリーンがまさかの空振り。抜け出したジェシカ・ナズが一対一を沈めてトッテナムが試合を振り出しに戻した。 後半の残り時間は追い付いたトッテナムの猛攻をレスターがしのぎ、試合は延長戦に突入。98分のレスターはランタラのFKがクロスバーを叩き、PK戦も見え始めた118分、前に出たのはトッテナムだった。 CKの二次攻撃からこぼれ球を拾ったマチルダ・ヴィンバーグがクロスを送ると、ルアナ・ビューラーがヘディングでつなぎ、最後はマーサ・トーマスが頭でねじ込んだ。これが決勝点となり、トッテナムが初の決勝進出を果たした。 どちらが勝っても初優勝となる決勝は、5月12日にウェンブリー・スタジアムで開催される。なお、昨季は7万7390人が来場した。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ユナイテッドがチェルシーの猛攻に耐え2季連続の決勝進出</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Goals from Lucia Garcia and Rachel Williams saw <a href="https://twitter.com/ManUtdWomen?ref_src=twsrc%5Etfw">@ManUtdWomen</a> take a historical first win over Chelsea that sees them heading to Wembley! <a href="https://t.co/2G6ME1YiHc">pic.twitter.com/2G6ME1YiHc</a></p>&mdash; Adobe Women&#39;s FA Cup (@AdobeWFACup) <a href="https://twitter.com/AdobeWFACup/status/1779559231248572582?ref_src=twsrc%5Etfw">April 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】延長戦終了間際の劇的弾でトッテナムが初の決勝進出</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">A semi-final that went all the way to extra-time saw <a href="https://twitter.com/SpursWomen?ref_src=twsrc%5Etfw">@SpursWomen</a> progress to their first ever <a href="https://twitter.com/hashtag/AdobeWomensFACup?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#AdobeWomensFACup</a> Final! <a href="https://t.co/DTTA3Tx7G9">pic.twitter.com/DTTA3Tx7G9</a></p>&mdash; Adobe Women&#39;s FA Cup (@AdobeWFACup) <a href="https://twitter.com/AdobeWFACup/status/1779592963062124982?ref_src=twsrc%5Etfw">April 14, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.15 21:15 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly