【セリエA前半戦総括】6連覇へ着実なユーベ、ミランが復活の予感2017.01.07 07:00 Sat

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▽2位ローマに暫定4ポイント差を付けたユベントスが6連覇へ着実な歩みを見せている。MFポグバを失ったものの、FWイグアイン、MFピャニッチ、DFダニエウ・アウベスら実力者を加えた王者は、ミラノ勢にこそ敗れたが、ホーム戦9試合を全勝。ローマやナポリといったライバルを下すなど、第5節以降首位を快走した。3季目を迎えたアッレグリ監督の巧みな手腕によって導かれたチームは、ケガ人を抱えながらも大崩れせずに前半戦を乗り切った。

▽ユベントスの対抗馬筆頭であるローマは昨季不発に終わったFWゼコが本領を発揮し、リーグ最強の破壊力を見せている。FWサラーやMFナインゴランといった主軸も実力をコンスタントに発揮する中、不安視された守備もGKシュチェスニーやDFファシオの活躍でユベントスに次ぐ失点の少なさを誇っている。年内最終戦のユベントスとの大一番には敗れたが、ナポリやミラノ勢には勝利し、2位の座を死守した。

▽ローマを3ポイント差で追う3位にはナポリが滑り込んだ。チャンピオンズリーグ(CL)との兼ね合いや新エースFWミリクの負傷離脱もあって、リーグ戦でやや躓いたが、それでもリーグ最多ゴール数を記録するなど、イグアインが抜けたもののサッリ監督の下で魅力的なサッカーを続けている。年末はセンターFWで起用されたメルテンスの活躍も光った。

▽開幕前に監督問題でドタバタ劇のあったラツィオだが、S・インザーギ監督が4位に導いている。FWインモービレが昨季に続いて得点力を発揮し、MFフェリペ・アンデルソンが2年前のパフォーマンスを取り戻して、カウンターの威力が格段に増した。暫定5位のミランもモンテッラ監督の手腕によって若手選手が台頭してきた中で上位に留まった。そして、2016年最終戦のスーペル・コッパではユベントスをPK戦の末に破り、若きチームが自信を得るタイトルを手にしている。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWエディン・ゼコ(ローマ)
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▽ユベントスに該当者が見当たらなかったため、ローマから選出。昨季はセリエAで8ゴールとふるわなかったが、今季は前半戦を終えた段階で13ゴールとエースとしての活躍を遺憾なく見せ付けている。開幕から10試合で10ゴールの成績は、ローマが前回スクデットを獲得した際の“レジェンド”であるFWバティストゥータと同スタッツだ。また、得点以外にも確度の高いポストプレーでサラーやペロッティ、ナインゴランらを生かしており、攻撃の核として十分な働きを見せた。

★最優秀監督
◆マッシミリアーノ・アッレグリ(ユベントス)
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▽就任3季目の今季はポグバを失った他、度重なるケガ人にも見舞われたが、一切動じなかった。FWディバラやDFボヌッチといった代えが利かないと思われた選手たちの離脱をものともせず、FWマンジュキッチやDFルガーニを代役に立てて、見事乗り切った。CLでは低調ながら結果を残して首位通過を果たし、セリエAでも2位ローマに暫定4ポイント差を付けての首位と、確実に結果を残して見せた。

【期待以上】
★チーム
◆アタランタ
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▽ビッグクラブに次ぐ6位で前半戦を終え、サプライズを与えた。ジェノアで攻撃サッカーを確立したガスペリーニ監督を招へいしたチームは、観る者を魅了するサッカーを披露した。[3-4-3]の攻撃的な布陣を採用し、FWアレハンドロ・ゴメスとMFコンティを軸とする分厚いサイドアタックを展開。中盤センターにはビッグクラブ注目のMFケシエとMFガルアルディーニが構え、3バックの中央にはユベントス移籍が内定しているカルダラと、好タレントが揃う。ポストプレーで存在感を示しているFWペターニャの得点力が上がれば、さらに上位を窺えるチーム力を有している。

★選手
◆マヌエル・ロカテッリ(ミラン)
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▽復活の予感漂うミランから若きスター候補のMFロカテッリを選出。思いがけず守備の軸となっているベテランDFパレッタと迷ったが、MFモントリーボの負傷を受けて中盤アンカーの位置でレギュラーに定着した18歳を選んだ。ミランユース出身で各世代のイタリア代表に名を連ねてきたエリートのレジスタは、年齢に似つかわしくない冷静なプレーでチームに落ち着きを与えられる存在だ。とりわけ、パスセンスとミドルシュートは一級品で、ユベントス戦では決勝ゴールを叩き込んだ。彼の起用を機にミランが上昇し始めたのも偶然ではないはずだ。

【期待外れ】
★チーム
◆インテル
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▽強豪が順当に上位に名を連ねた中、インテルが苦しんだ。開幕前に急きょ招へいしたF・デ・ブール監督のポゼッションサッカーが全くハマらず、低調な試合を繰り返した。FWイカルディこそリーグトップの14ゴールと奮闘したが、11試合で5敗という不調を受けて11月1日にF・デ・ブール監督を解任。ただ、後任のピオリ監督がカウンター主体の戦術に切り替えて以降は立ち直り、リーグ戦で5勝1分け1敗と好成績を収め、後半戦に期待を抱かせている。

★選手
◆ガブリエウ・バルボサ(インテル)
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▽現在20歳とまだまだこれからの選手ではあるものの、F・デ・ブール、ピオリ両監督共にリオ五輪優勝メンバーの主力アタッカーに出場機会をほぼ与えなかった。初の欧州挑戦ということで戸惑っている面もあるだろうが、移籍金3000万ユーロという大金を叩いて獲得したにも関わらず、セリエAでの出場時間がわずか16分で全く戦力にならなかったのは計算外だったはずだ。既に代理人はブラジルのクラブが興味を示していると母国帰還を匂わせているが、ピオリ監督の言う辛抱さを持って耐えることができるか。

◆前半戦ベストイレブン
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GK:ドンナルンマ
DF:マノラス、ボヌッチ、クリバリ
MF:サラー、ケディラ、ケシエ、アレックス・サンドロ
FW:ベロッティ、ゼコ、インモービレ

★磐石ユーベの6連覇を阻むチームは現れるか、ミラン復権は本物か
▽ケガ人を多数出し、本調子でないながらも着実に勝ち点を積み重ねていった王者ユベントスの6連覇を阻むチームが現れるのか。この点が後半戦における最大の見所に挙げられる。2月にCLが再開される中、ユベントスは引き続き過密日程を強いられる。万全の状況でセリエAを戦えないユベントスに対し、ローマやナポリ、ミランらが優勝争いを混戦にもつれ込ませることができるか。後半戦のセリエAの盛り上がりには欠かせない要素となる。

▽また、ミランの復権が本物であるかにも注目したい。昨季はライバルのインテルが前半戦を首位で終えたものの、後半戦で失速。優勝争いに加わることができなかった。近年、不振が続くミラノ勢だが、若手の台頭著しいミランが復活の足がかりとするシーズン後半戦とできるのかに注目したい。

▽CL出場権争いではピオリ監督の就任よって盛り返した7位インテルまで十分に手が届く位置にいると見ていいだろう。残留争いでは昇格組のクロトーネとペスカーラ、頻繁に監督の首をすげ替えるパレルモの3クラブの降格が濃厚だ。

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