悲願の初優勝とはならなかった新潟の辛島監督「大事なことや課題を突き付けられた」《皇后杯》
2016.12.25 23:22 Sun
▽25日にフクダ電子アリーナで行われた第38回皇后杯決勝戦のアルビレックス新潟レディースvsINAC神戸レオネッサは、0-0で120分でも決着がつかず、PK戦の末に5-4で勝利したINAC神戸が優勝した。
▽試合後の会見に出席したアルビレックス新潟レディースの辛島啓珠監督は、次のように試合を総括した。
◆辛島啓珠監督(アルビレックス新潟レディース)
――試合を振り返って
「4回目の決勝ということですべて対戦相手がINAC神戸なんですけど、結果的にはPKで負けたが、なにがなんでもやっぱり勝ちたかった。結果だけ考えたらクラブとしてタイトルの部分では勝てば初だったので、その点では勝ちたかったし残念だったなと思う。INAC神戸の方が力が上だったと認めざるを得ないし、そういう点ではまだまだこれからタイトルを獲るための課題があるんじゃないかなと思う」
「前半はいい形でチャンスがあった。でも、INAC神戸の方もカウンターからミドルでバーに当たるというとチャンスがあって、後半に杉田(妃和)選手が入って、ボールを保持されて主導権握られてからは守備に振られて、体力が消耗したんじゃないかなと思う。杉田選手一人が入るだけで、かなり主導権握られて、前半とは打って変わって後半以降はあまりチャンスがなかった。その中でもディフェンスラインが必死になって体張って防いで、失点しなかったことに関しては評価したいと思うし、120分で0-0という結果になったのは選手がよく頑張ってくれたと思う」
「試合内容で上回れる、決定的なところで決め切れるという部分が必要なのかなと。それがなければタイトルという部分に手が届かないんだなと率直に思う。そういう点では、大事なことや課題を突き付けられたなと感じている」
「主導権握られて動かされて、前半とは内容が違った中で守備に回る時間というのは必然的に多くなって、その中でもボールを奪ったときにチャンスを作っていかなくてはいけない。ハーフタイムにはよりサイドから攻撃しようという話をしていたが、ボールがなかなかいい形でとれないところもあったので、消耗していってしまった。その中で守備に追われてボール奪って保持した時には疲労している状態で、逆に相手はそこの切り替えのところで守備に余力があったから、そういう点では相手のプレッシャーによりミスが起こったり精度が落ちたりというところがあったと思う。それでも失点しないで、どんな形でも1点入れば状況が違ったので、後半はそうならざるを得なかったと思う」
――チームでハードワークするのが信条だが、中一日は影響したか
「相手も一緒だったと思う。ただINAC神戸には前半は伊藤選手を起用して、後半に杉田選手を投入するというプランがあったと思う。我々もその中でディフェンスしてだんだん主導権とられて疲労して中盤の選手がついていけなかったり、セカンドボールを拾えなかったりというところで、選手を交代してある程度チームを活性化しようという思いがあったが、代わって入った選手がフレッシュだったので良かったとは思う。ボールを動かされて守備に追われると体力を消耗するということを考えたら、自分たちがここで主導権をとれるような方法は今後必要なのかなと思う」
――タイトルは獲れるべきに獲れて、獲れないときは獲れないだけの理由があると言っていたが、その点でまだ選手に足りない部分は
「どうやって勝つかというのはあると思う。チームの編成の中で、堅守速攻でやるのか、INAC神戸のように個人技の高い選手がいるなかで主導権を握って点を狙うのかというのは、当然チームの方向性によるところはあると思うが、点をとれないと勝てないし、守っているだけじゃ勝てない。個々でも集団でも点をとるためには攻撃の精度を高めなくてはいけないし、そこを求めなければ頭打ちになってしまう。速い選手がいてカウンターを仕掛けてというのが戦術にあったとしても、その選手がいなくなってしまったら全部なくなってしまう。そう考えたらサッカーの質の部分を高めていく必要がある」
――前半のビルドアップを見ても、チームがやろうとしていることが身についた一年だと思うが
「自分はまだ(就任して)一年で、当然これが完成とは全然思っていないし、来季に向けてまだまだ自分がやりたいことの過程だと思っている。日テレ・ベレーザ戦の時は守備にしながら頑張ったところはある。今回は、前半主導権握れたところもあるけど、後半は内容が変わってしまった。そういう試合が入ってきたときにいろんな状況があったとしてもブレないでやっていくことが必要だと思う。今年はこれでタイトル獲れなくて終わったが、ここで出た課題を来年活かして上積みしてやっていきたい」
――今日の試合は新潟県民に勇気を与える試合だったと思うが
「そうだと思うし、アルビレックスの特徴としてひたむきさやハードワーク、泥臭さがあると思う。そういう点ではそういう部分を出せてそういう風に感じてもらえば良いことだと思うし、彼女たちがハードワークして最後まで戦えたことは良かったと思う。今後はそれをベースとしてやっていくというのを魅せられたと思う」
▽試合後の会見に出席したアルビレックス新潟レディースの辛島啓珠監督は、次のように試合を総括した。
――試合を振り返って
「4回目の決勝ということですべて対戦相手がINAC神戸なんですけど、結果的にはPKで負けたが、なにがなんでもやっぱり勝ちたかった。結果だけ考えたらクラブとしてタイトルの部分では勝てば初だったので、その点では勝ちたかったし残念だったなと思う。INAC神戸の方が力が上だったと認めざるを得ないし、そういう点ではまだまだこれからタイトルを獲るための課題があるんじゃないかなと思う」
「前半はいい形でチャンスがあった。でも、INAC神戸の方もカウンターからミドルでバーに当たるというとチャンスがあって、後半に杉田(妃和)選手が入って、ボールを保持されて主導権握られてからは守備に振られて、体力が消耗したんじゃないかなと思う。杉田選手一人が入るだけで、かなり主導権握られて、前半とは打って変わって後半以降はあまりチャンスがなかった。その中でもディフェンスラインが必死になって体張って防いで、失点しなかったことに関しては評価したいと思うし、120分で0-0という結果になったのは選手がよく頑張ってくれたと思う」
「試合内容で上回れる、決定的なところで決め切れるという部分が必要なのかなと。それがなければタイトルという部分に手が届かないんだなと率直に思う。そういう点では、大事なことや課題を突き付けられたなと感じている」
――杉田選手が入って主導権を握られたことに対して、どう打開しようとしたか
「主導権握られて動かされて、前半とは内容が違った中で守備に回る時間というのは必然的に多くなって、その中でもボールを奪ったときにチャンスを作っていかなくてはいけない。ハーフタイムにはよりサイドから攻撃しようという話をしていたが、ボールがなかなかいい形でとれないところもあったので、消耗していってしまった。その中で守備に追われてボール奪って保持した時には疲労している状態で、逆に相手はそこの切り替えのところで守備に余力があったから、そういう点では相手のプレッシャーによりミスが起こったり精度が落ちたりというところがあったと思う。それでも失点しないで、どんな形でも1点入れば状況が違ったので、後半はそうならざるを得なかったと思う」
――チームでハードワークするのが信条だが、中一日は影響したか
「相手も一緒だったと思う。ただINAC神戸には前半は伊藤選手を起用して、後半に杉田選手を投入するというプランがあったと思う。我々もその中でディフェンスしてだんだん主導権とられて疲労して中盤の選手がついていけなかったり、セカンドボールを拾えなかったりというところで、選手を交代してある程度チームを活性化しようという思いがあったが、代わって入った選手がフレッシュだったので良かったとは思う。ボールを動かされて守備に追われると体力を消耗するということを考えたら、自分たちがここで主導権をとれるような方法は今後必要なのかなと思う」
――タイトルは獲れるべきに獲れて、獲れないときは獲れないだけの理由があると言っていたが、その点でまだ選手に足りない部分は
「どうやって勝つかというのはあると思う。チームの編成の中で、堅守速攻でやるのか、INAC神戸のように個人技の高い選手がいるなかで主導権を握って点を狙うのかというのは、当然チームの方向性によるところはあると思うが、点をとれないと勝てないし、守っているだけじゃ勝てない。個々でも集団でも点をとるためには攻撃の精度を高めなくてはいけないし、そこを求めなければ頭打ちになってしまう。速い選手がいてカウンターを仕掛けてというのが戦術にあったとしても、その選手がいなくなってしまったら全部なくなってしまう。そう考えたらサッカーの質の部分を高めていく必要がある」
――前半のビルドアップを見ても、チームがやろうとしていることが身についた一年だと思うが
「自分はまだ(就任して)一年で、当然これが完成とは全然思っていないし、来季に向けてまだまだ自分がやりたいことの過程だと思っている。日テレ・ベレーザ戦の時は守備にしながら頑張ったところはある。今回は、前半主導権握れたところもあるけど、後半は内容が変わってしまった。そういう試合が入ってきたときにいろんな状況があったとしてもブレないでやっていくことが必要だと思う。今年はこれでタイトル獲れなくて終わったが、ここで出た課題を来年活かして上積みしてやっていきたい」
――今日の試合は新潟県民に勇気を与える試合だったと思うが
「そうだと思うし、アルビレックスの特徴としてひたむきさやハードワーク、泥臭さがあると思う。そういう点ではそういう部分を出せてそういう風に感じてもらえば良いことだと思うし、彼女たちがハードワークして最後まで戦えたことは良かったと思う。今後はそれをベースとしてやっていくというのを魅せられたと思う」
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