【原ゆみこのマドリッド】順位は変わらなくても…2016.12.21 01:35 Wed

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▽「そういえば、まだいたんだっけ」そんな風に私が思い出していたのは月曜日、アトレティコ、今年最後の試合となるコパ・デル・レイ32強対決2ndレグのギフエロ(2部B)戦にチェルチが招集リスト入りしたというニュースを聞いた時のことでした。いえ、2シーズン前にトリノから期待されて入団した彼がチームカラーに馴染めず、たった半年で最初はミラン、次はジェノアとレンタルに出た後、大きなケガをして、今季はずっとマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でリハビリを続けているのは知っていましたけどね。この冬の移籍市場でボローニャに移籍する話が決まっていると言われていたため、試合には出ないんだろうと思っていたところ、もしやシメオネ監督は昨今のゴール日照りに藁にもすがりたい気になっている?

▽ただ、そういう意味ではこのギフエロ戦は選手を試すのに最適で、何せ11月末の1stレグでは相手のご当地特産品プロモーション、ハモン・イベリコ模様のユニフォームに惑わされることもなく、彼らにしては珍しい0-6というgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で勝っていますからねえ。一応、シメオネ監督はお疲れ気味のグリースマン、ガビ、ゴディンには休みを与えたものの、ガメイロやカラスコ、フェルナンド・トーレス、コレアといった攻撃陣には最近、照準の狂いっぱなしのシュート力に磨きをかけるいいチャンス。火曜の午後9時(日本時間翌午前5時)からという遅い時間にキックオフなこともあり、ビセンテ・カルデロンが活況を呈する見込みはないものの、せめて胃のキリキリしない、「un equipo que termina un año extraordinario/ウン・エキポ・ケ・テルミナ・ウン・アーニョ・エクストラオルディナリオ(素晴らしい1年を終えたチーム)」(シメオネ監督)にふさわしい試合を見せてくれるといいのですが…。

▽え、それでも先週末のアトレティコはようやく、エスパニョール戦、CLバイエルン戦、ビジャレアル戦と続いた3試合連続白星なしの悪い流れをラス・パルマス戦で断ち切ったんだろうって?まあ、そうなんですが、内容自体はあまり威張れたものではなく、先発したグリースマン、ガメイロ、カラスコのFW陣は相変わらず、チャンスをモノにできず。それでも後半13分には、グリースマンのシュートが敵DFに当たって跳ね返ってきたのをサウルがエリア外から撃ち込んで、これがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)になってくれたから、助かったの何のって!

▽ラス・パルマスが決定力に欠けているおかげもあって、1-0で逃げ切ることができましたが、実情は「Hemos logrado un 70% de posesion en el Calderon/エモス・ログラードー・ウン・セテンタ・ポル・シエントー・デ・ポセシオン・エン・エル・カルデロン(ウチはカルデロンでボールポゼッションが70%あった)」(ステイン監督)なんですから、ファンもちょっと寂しかったかと。そこへ、肩の脱臼で手術、長期離脱になってしまったオブラクの代わりに、1年以上ぶりでリーガでの先発に戻ったGKモヤに絶好機を阻まれたロケ・メサなどに、「Al Atletico ya lo conocemos, sin casi hacer nada te mete un gol/アル・アトレティコ・ジャー・ロ・コノセモス、シン・カシ・アセール・ナーダ・テ・メテ・ウン・ゴル(アトレティコのことはもうわかっている。ほとんど何もしないのにゴールを入れるんだ)」なんて言われてしまっては、もうほとんど立つ瀬がないような。

▽それでもこの1点のおかげで、「Para nosotros el partido de hoy era una final/パラ・ノソトロス・エル・パルティードー・デ・オイ・エラ・ウナ・フィナル(ウチにとって、今日の試合は決勝のようなものだった)」(ゴディン)という、崖っぷちの状態を切り抜けることができたアトレティコですから、とりあえず結果オーライですが、週末が終わってみれば、バルサ(エスパニョールに4-1)、セビージャ(マラガに4-1)、ビジャレアル(スポルィングに1-3)、レアル・ソシエダ(グラナダに0-2)と上位陣は全て勝ち点3を獲得。リーガ6位という不本意な順位のまま、年越えすることに。

▽まあ、自業自得と言ってしまえばそれまでですが、そんな中、最高の週末を過ごしたのはサウルで、自身がラス・パルマス戦で今季のリーガ初ゴールを挙げただけでなく、同日にはお兄さんのアーロン(テネリフェ、27歳)もマドリッドの2部チーム、アルコルコン相手に得点。翌日には長兄のジョナタン(アルコジャノ、31歳)も2部Bのバレアレス戦でゴールを挙げ、兄弟ハットトリックという珍しい記録を達成することに。うーん、傍目には、22歳で末っ子のサウルが一番いいカテゴリーでプレーしているのは、兄たちにとって、ちょっと複雑な気持ちになるんじゃないかと思ってしまうんですけどね。父親も元選手のサッカー家族だと、そういうのは実力の世界と、割り切れるもんなんでしょうか。

▽そして、翌日曜は家でクラブW杯決勝を見た後、予想外の延長戦に時間が押し気味となりながら、セルカニアス(国鉄均衡路線)に乗って、ブタルケ(レガネスのホーム)を訪れた私でしたが、マドリッドの新弟分も出だしは良かったんですよ。ええ、前半23分にはエイバルの左SB、ルナがGKジョエルへのバックパスを誤り、ゲレロが先制点をゲットします。ところが、その2分後には大きな逆境に襲われてしまい、セランテがヒザの靭帯断裂で今季絶望になってしまったため、このところ、先発GKはアスレティックから急遽、レンタルしたエレリンが務めていたんですけどね。

▽13分にもシュートを撃たれていたエイバルの乾貴士選手がボールを追って向かって行こうとしたところ、エリアを飛び出して相手に正面から激突。当人も「どうなったか、全然わからなかった」と後で言っていたんですが、宙で見事に一回転した彼には幸いケガはなかったものの、これでエレリンが一発退場となってしまったから、大変じゃないですか!

▽うーん、それでもレガネスは10人で一生懸命、リードを守ろうと頑張ったんですけどね。今季は2部に降格したヘタフェからエイバルに河岸を変えたペドロ・レオンもしっかり抑えていたんですが、後半30分、乾選手の代わりにピッチに入った、以前はラージョでもプレーしていたベベのシュートがアルベルト・マルティスに当たったのが運の尽き。エレリンの代役で、夢のリーガ1部デビューとなったレガネスB(3部)のGKバリオスを破り、1-1にされてしまったのは気の毒だったかと。

▽結局、そのまま引き分けたレガネスは降格圏と勝ち点4差のまま、16位で2016年を終わることになりましたが、年内最終戦は水曜のコパ、バレンシア戦。ただ、こちらは1stレグのホームで1-3と負けていますし、今は負傷禍に襲われているため、余力がほとんどありませんからね。コパは下手に勝ち上がると、ミッドウィークが潰れて、1月が地獄のようなことになるため、リーガ1部1年生の彼らには重荷が早くなくなった方がありがたいかもしれませんね。

▽え、ブタルケに来る前、ホテルでクラブW杯決勝を前半、ランチを取りながら、エイバルのチームメートたちと一緒に観戦、後半も自室で見ていたという乾選手は、マドリー相手に2ゴールを挙げた鹿島アントラーズの柴崎岳に感心していなかったかって?そうですね、これがキッカケになって、「スペインでプレーする夢が叶うといいね」と言っていましたが、彼の出場こそなかったものの、エイバルにも10月にサンティアゴ・ベルナベウを訪問した際には1-1で引き分けるという功績が。鹿島も「マドリーが相手をなめていたところを逆手に取った」(乾選手)おかげで90分では2-2の同点と、決して負けていませんでしたが、そこは決勝で「世界一のチーム」に当たってしまったのが不運だった?

▽ええ、リーガでは勝ち点1をゲットして、メデタシメデタシで終わるのとは違い、セルヒオ・ラモスの後半ロスタイム、奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)弾こそありませんでしたが、鹿島はクリスチアーノ・ロナウドに同点PK、更に延長戦前半には勝ち越し、ダメ押し点を決めるハットトリックの活躍を許し、最後は4-2で敗北。マドリーが今年3つ目のタイトルを掲げることに。いやあ、スペインのマスコミ評では、ロナウドは最悪の試合をしながら最高の得点効率を挙げたと、もっぱら言われていたんですけどね。

▽延長戦突入前、ラモスが金崎を倒しながら、ザンビア人のシカズウェ主審が2枚目のイエローカードを出さなかったのも批判されてはいたんですが、この時は「ya tenia ganas de que la suerte cambiara un poco de cara/ジャー・テニア・ガナス・デ・ケ・ラ・スエルテ・カンビアラ・ウン・ポコ・デ・カラ(ツキがもう変わってくれるように願っていた)」当人にラッキーな目が出たこともあり、晴れてトロフィーを受け取ることができたとなれば、2014年の大会では自分が獲ったMVPをロナウドに譲ったとしても全然、文句はないかと。いえ、そのプレーの時、最初は胸ポケットに手をやっていた同主審の後日談によると、あれは副審がカードなしのファールとイヤホンに連絡してきたのを、なしの部分を聞き漏らしたために起こった、単純なコミュニケーションミスだったそうですけどね。

▽こういう時にこそ、FIFAが2018年W杯に向けて試験採用していたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が活躍すべきだったという意見もありますが、その辺はねえ。個人的にはたとえ、ラモスが減って10人になっていたとしても、そこはクラブの伝統として、根性のレモンターダがDNAに刷り込まれているマドリー。何だかんだで勝っていたんじゃないかと思いますが、苦労した分、優勝の喜びもひとしお大きくなったことでしょうし、始めからマジメにガンガン行っていればなんて、無粋なことは言わないに限りますって。

▽そして試合後は、CL決勝に続いて、またしても出番のなかったハメス・ロドリゲスが、「オファーも来ているし、残留するかは確約できないよ。Estoy feliz en Madrid, pero quiero jugar mas/エストイ・フェリス・エン・マドリッド、ペロ・キエロ・フガール・マス(自分はマドリーにいて幸せだけど、もっとプレーしたい)」とぶちまけ、祝勝ムードに水を差したなんてこともありましたが、翌日にはチームもマドリッドに帰還。いえ、延長戦のせいで予定が遅れ、トロフィーと一緒の日産スタジアム場内一周にも加わらず、ダッシュでシャワーを浴びて空港へ直行、一足先にドバイでのバケーションに向かったモドリッチとコバチッチは一緒じゃなかったんですけどね。

▽その他の選手たちは、日本にはいかず、手術後に静養していたカーディフから戻って来てから、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で父親同伴のリハビリを続けているベイル(https://www.instagram.com/p/BOM_-WFDppT/?taken-by=garethbale11)を除いて、27日までクリスマス休暇を満喫。最初に行った通り、年内最終節の結果で、後続とはそれぞれ勝ち点3ずつ縮まったマドリーですが、それでも2位のバルサとまだ勝ち点差3あるとなれば、新年からはライバルと交代でユニの胸にクラブW杯優勝のワッペンをつけてプレーできますし、気分の持ちようもかなり違うかと。

▽一方、お隣さんは火曜のコパの後、28日までお休みですが、アトレティコには30日にサウジアラビアでアル・イティハッドと親善試合というお勤めも控えていますからね。順位のこともあって、あまりノンビリはしていられないかと思いますが、ラス・パルマス戦の後には「Intentar recuperar puntos en Liga, el partido a partido es asi, se suma tres a tres/インテンタール・レクペラール・プントス・エン・リーガ、エル・パルティードー・ア・パルティーオー・エス・アシー、セ・スマ・トレス・ア・トレス(リータでの勝ち点を取り戻す。1試合1試合ね。勝ち点3ずつ積んでいく)」(ゴディン)と、「ここ2カ月長期的な目標を見て、基本から外れていた」というガビと共に、原点回帰を誓っていたのはポジティブ。ここは心機一転、年明けから時間がかかってもCLだけでなく、リーガでも競い合うマドリッドの両雄の姿を見せてもらいたいものです。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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【原ゆみこのマドリッド】どのチームも悩みはある…

▽「困っていても補強はできないのよね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、リーガのシーズン前半戦が終わったマドリッドの2強に多々、問題が発覚しているのがわかったときのことでした。いえ、クラブW杯のため、2月に延期されたバレンシア戦を済ますまでもなく、“Campeon de Invierno/カンペオン・デ・インビエルノ(冬のチャンピオン)”となったレアル・マドリーは、成績的には文句のつけようがないんですけどね。最悪なのは人手不足で、元々、ベイル、ペペ、カルバハルを負傷で欠き、コエントラン、ハメス・ロドリゲスも容体が定かではないものの、体調不良でしばらくベンチ外が続いている上、前節の試合でマルセロとモドリッチもケガしてしまうことに。 ▽後者は筋肉痛ということで、1週間程で治りそうなんですが、とりわけ左太ももの肉離れを起こしたマルセロに至っては全治1カ月。しかもマラガ戦ではベンチにいたものの、ダニーロもヒザを痛めているとなれば、いえ、チームには「もうずっとポジションを変えてプレーしている。同じ試合の中でもね。Es importante jugar y hacerlo bien/エス・インポルタンテ・フガール・イ・アセールロ・ビエン(プレーして、そして上手くやるのが大事なのさ)」というスーパーマルチDF、ナチョがいますけどね。とはいえ、SBは左右2人必要なため、彼が両方やる訳にはいきませんし、となると当分、右SBはルーカス・バスケスにお願いするしかない? ▽うーん、本人は「Es fácil jugar en cualquier posición en este equipo/エス・ファシル・フガール・エン・クアルキエル・ポシシオン・エン・エステ・エキポ(このチームなら、どこのポジションでプレーするのも易しい)。チームメートが凄いから、どこでも快適だよ」と言っていましたけどね。ベイルが足首の手術のリハビリ中でいない今、右の前線でも頼りにされていた彼だって、同時に上と下にいる訳にもいかないのでは?だったら、こういう時こそ、お金持ちクラブの強みを生かして緊急補強すればいいのにと思いますが、あいにくこの冬のマドリーは未成年選手獲得に対するFIFAの処分で選手の新規登録ができず。 ▽これはお隣さんも同じなんですが、アトレティコの場合はとにかくこのままだと、またB級チームに戻ってしまいそうだから。だって、シーズン前半戦の獲得勝ち点が今季はシメオネ監督の5年間で最少、たったの35ポイント(19試合全勝だと57)しかないんですよ。昨季より9、優勝した2013-14シーズンより何と15も少ないそうですし、得点数は34と昨季と変わらないものの、失点数が16と2倍に。現在、負傷者はGKオブラクとチアゴ、ヒザの靭帯断裂で長期離脱のアウグストだけですが、これって要はゴール数をガンガン増やしてくれるアタッカーか、守備力を上げるDFが必要ってことじゃない? ▽何せ、先週末の結果では上位3チームが勝利して、アトレティコは引き分け。4位のままではあったものの、勝ち点差がそれぞれ8、7、6と大きく開き、更にはレアル・ソシエダにも同勝ち点で並ばれてしまいましたからね。もうこうなると、ビセンテ・カルデロンでの最後の試合がCLプレーオフになるかもというのはまだしも、下手したら、9月にオープンする新しいホーム、ワンダ・メトロポリターノでの最初のシーズンは収容人数が大きく増えたのが逆に仇になり、スタンドすかすかのヨーロッパリーグを見ることになるかもしれないという、私の冗談が本当になってしまう恐れもなきにしろあらず。 ▽いえ、コケなど「queda una segunda vuelta ilusionante/ケダ・ウナ・セグンダ・ブエルタ・イルシオナンテ(期待の持てる後半戦が残っている)」と言っていましたし、組み合わせの妙で、今季ここまで7位以上の6チームの対戦で勝ち点2しか取れていない彼らですが、後半戦はマドリー以外、セビージャ、バルサ、ソシエダ、ビジャレアル、アレティック全てをビセンテ・カルデロンで迎え撃つという地の利はありますけどね。もっと非現実的な夢を言えば、CLに優勝すれば、来季のグループリーグ出場は保証されるんですが、はあ。取らぬ狸の皮勘定をしていても仕方ないので、とりあえず、先週末の試合の様子をお伝えすることにすると…。 ▽寒波の名残りはあったものの、まだ明るい午後4時過ぎのキックオフだったのに助けられ、サンティアゴ・ベルナベウの暖房の下で比較的快適に私も観戦できた土曜のマドリーvsマラガ戦では、先制点が入る前にアクシデントが発生。そう、開始25分にマルセロがケガしてしまったんですが、ダニーロでなく、イスコが代わりに入ったため、ここから右SBだったナチョが左に移り、ルーカス・バスケスが右SBを務めるように。ただ、それはあまり勝敗に関係なかったんですよね。というのも、クリスチアーノ・ロナウドもベンゼマも不調の今日この頃、キャプテンのセルヒオ・ラモスがチームをしょって立ってくれたから。まず35分にはクロースのCKをヘッドで叩き込み、先日のセビージャ連戦で散々、サンチェス・ピスファンのサポーターから貶められた自分の母親に捧げると、42分にも再びクロースの放ったFKを流し込んで1人で2ゴールをゲット。 ▽この2点目は、後半18分にはファンカルのシュートをGKケイロル・ナバスが弾いたボールを落ち着いてシュート、マラガに期待を持たせる1点を決めたファンピも、後で「ここで勝ち点を稼ぐ可能性は最小というのはわかっていたけど、un gol en fuera de juego fastidia/ウン・ゴル・デ・フエラ・デ・フエゴ・ファスティディア(オフサイドのゴールはムカつく)」と言っていた通り、スコアに上がったのは審判のミスだったんですけどね。実際、マラガの選手たちも十分、用心しながら、「A veces Ramos es imposible de frenar/ア・ベセス・ラモス・エス・インポシーブレ・デ・フレナル(時々、ラモスは阻止不可能)」(“ガトー”・ロメロ監督)であるこのセットプレー力は恐るべし。ええ、これで今季リーガ通算6得点としたラモスは、ベンゼマやモラタの5本を抜いて、12本のロナウドに次ぐチーム2番目のストライカーになってしまいましたよ。 ▽結局、ファンピに続くチョリのシュートがナバスに弾かれてしまったため、そのまま2-1で勝利。先週末のセビージャ戦、ミッドウィークのコパ・デル・レイ準々決勝セルタ戦1stレグと続いた黒星を2で止めることができたマドリーですが、実はスタジアムの雰囲気はあまり良くなくて、何度かチャンスに失敗したロナウドやベンゼマにはpito(ピト/ブーイング)も飛ぶ始末だったんですけどね。それには試合終了から約1時間半後、ロッカールームのジャグジーで長湯をしているから、いつも出て来るのが遅いんだろうという私の想像とは逆に、冷水浴で筋肉の疲れを癒してからミックスゾーンに登場したラモスも「En los momentos difíciles uno necesita cariño no más palos/エン・ロス・モメントス・ディフィシレス・ウノ・ネセシータ・カリーニョ・ノー・マス・パロス(困難な時には棒で叩かれるのではなく、愛情が必要)」と苦言を呈していましたが、これはいわば、サンティアゴ・ベルナベウの伝統のようなものですからね。 ▽またgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が始まれば、ファンの不満も静まると思いますが、さて。何せ、彼らは今週、1-2で負けたコパ1stレグの結果をバライドスでremontada(レモンターダ/逆転)しないといけませんからね。それもマラガ戦の後半、交代となったモドリッチは抜きで、月曜にはまだ足の甲を痛めたロナウドも、軽傷と言われているダニーロもハメス・ロドリゲスも全体練習に加わっておらず、試合に間に合うかわからない状態で果たさないといけないのは辛いところかと。 ▽おまけに相手のセルタはコパを至上優先課題にし、日曜のソシエダ戦ではワス、マルセロ・ディアス、ジョニーをベンチに入れず、エースのイアゴ・アスパスもプレーは数分間だけと、思いっきり主力メンバーを温存。同じ1stレグでバルサに0-1で負けただけ、まだ理論的には突破の可能性もあるソシエダがリーガの方に全力を注ぎ、勝利をもぎ取ったのとは対照的でしたが、奇しくもマドリーの次節の相手はそのソシエダなんですよ。しかもまたホームゲームなので、うっかり水曜午後9時15分(日本時間翌午前5時15分)からのセルタ戦でコパ敗退が決まったりすると、日曜の試合でもファンの愛情は感じづらくなるかもしれませんね。 ▽そして土曜の次の時間帯ではレガネスがアラベスとメンディソローサで対戦。2度リードを奪われたものの、その度にゲレロ、インスアのゴールで追いつき、最後は2-2で分けるという熱戦を演じてくれたため、火曜にコパ1stレgでの0-2の負けを引っくり返すべく、同スタジアムに乗り込むマドリッド2部の弟分、アルコルコンに少しは協力してあげられた?いえ、実際はアラベスもコパとリーガでローテーションをしているため、むしろこの日プレーした選手たちは土曜の兄貴分との一戦でリピート、アトレティコの面々が顔を合わすことになるんでしょうけどね。ヨーロッパの大会でミッドウィークにプレーするのに慣れているビッグチームと違い、相手は昇格組だけにそろそろ、息切れもあるかと。レガネスも今週末はセルタ戦なので、体力的には有利になりそうです。 ▽え、それでアトレティコはここ4年間、連勝していた新しいサン・マメスでどうして勝ち点を落とすようなことになったのかって?うーん、開始2分には「Yo he centrado y parece que él le había dado/ジョ・エ・セントラードー・イ・パレセ・ケ・エル・レ・アビア・ダードー(ボクはクロスを出して、彼が蹴ったように見えた)」というコケのボールが、前をグリースマンが通ったせいで、GKイライソスを幻惑。そのままネットに入って先制点となった時には、今季も行けると私も思ったんですけどね。でもまさか、それだけで選手たちが満足してしまうとは、これ如何に! ▽ええ、後でサウルも「Creo que cometimos el error de irnos atrás con el 0-1, teníamos que haber ido a por el segundo/クレオ・ケ・コメティモス・エル・エロール・デ・イルノス・アトラス・コン・エル・セオ・ウノ、テニアモス・ケ・アベール・イドー・ア・ポル・エル・セグンド(ウチは0-1で引いてしまうというミスを犯したと思う。2点目を取りに行かなきゃいけなかった)」と反省していたんですが、ボールを敵に渡してカウンター狙いも作戦のうちとはいえ、せっかくグリースマンがロングパスで作ったチャンスもカラスコが枠を外しては。そうこうするうち、勢いがついてきたアスレティックに41分、レクエのエリア外からのシュートで同点にされているんですから、本当に学ばない人たちじゃないですか。 ▽それどころか、後半10分にはラウール・ガルシアに古巣へ恩返しクロスを上げられて、エリア内には5人もアトレティコの選手がいながら、デ・マルコスに悠々、ヘッドで2点目を決められる始末。これにはシメオネ監督も焦ったか、フェルナンド・トーレス、コレア、ガイタンと次々アタッカーを投入したんですが、事態を打開してくれたのはソシエダからアトレティコに移籍してきたシーズン、前年までのライバルのホームでハットトリックを挙げて以来、調子に乗っているグリースマンでした。ええ、敗色濃厚となっていた35分、地を這うミドルシュートをゴール左端ギリギリに撃ち込んで、「Una genialidad de Antoine nos ha dado el empate/ウナ・ヘニアリダッド・デ・アントワーヌ・ノス・ア・ダードー・エル・エンパテ(グリースマンの天才的才能がボクらに引き分けを与えてくれた)」(コケ)のですから、どんなにありがたかったことか。 ▽これには当人も「C'est ma maison ici!(ここはボクの家だ)」と叫びながら、大喜びしていましたが、うーん、それにつけても悲しいのはアトレティコにもっと沢山、天才的な選手がいないこと。やはりグリースマンだけでは逆転までには及ばず、そのまま2-2で引き分けてしまいましたが…シメオネ監督は「Me voy satisfecho porque vamos creciendo/メ・ボイ・サティスフェッチョー・ポルケ・バモス・クレシエンドー(ウチは成長し続けているから、私は満足して帰れる)」と言っていたものの、この結果じゃねえ。上位に離されるばかりなんですから、きっとまだまだ成長が足りないんでしょう。 ▽そんなアトレティコはこの水曜午後7時15分(日本時間翌午前3時15分)から、エイバルとのコパ2ndレグに挑むんですが、リーガがこの調子ですからね。同日、相手がバルサに0-4の大敗を喫したのは何の参考にもならないんですが、先週の1stレグに3-0で勝っているのは心の支えになるかと。ええ、クラブ史上初の準々決勝進出だったにも関わらず、控えメンバーを並べてきたエイバルのメンディリバル監督となれば、これだけ差がついている2ndレグに主力メンバーを投入するとは考えにくいですしね。だったら、グリースマンを温存しても準決勝の切符は何とか手に入れられるのでは?うーん、ここまで来れば、もうコパ獲得は現実的な目標ですが、これに優勝してもヨーロッパリーグ出場権しか手に入らないというのは冷たいけど、厳しい現実です。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.01.24 09:45 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】この気候は辛い…

▽「来週はもうあんな思いしなくていいのね」そんな風に私がホッとしていたのは金曜日。コパ・デル・レイが行われる水曜日にはこの大寒波も和らぎ、気温が少しは上がっているのを週間天気予報で確認した時のことでした。マドリッドの両雄、ついでに言えば、火曜日に試合となる弟分のアルコルコンも揃って準々決勝2ndレグはアウェイ戦。自分は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でぬくぬくして見ていればいいんですけどね。3チームとも北方面に行くという懸念はあるものの、とりわけremontada(レモンターダ/逆転劇)が必要とされるアトレティコ以外の2チームは、少しでも暖かい方がプレーしやすいんじゃないかと思ったから。 ▽水曜日に行われた準々決勝1stレグでアルコルコンが0-2と負けてしまったのは悔しいものの、リーガ2部では18位と降格圏のすぐ上。もうコパなどで道草をしないで、早々に順位を上げることに専念するべきじゃないかって? まあ、その通りですが、奇しくも相手のアラベスはこの土曜日に、すでにミッドウィークはフリーとなっているレガネスと対戦。 ▽ここでコパをプレーしたツケが出て、マドリッドの兄弟分に7試合ぶりのリーガ勝利をプレゼント。さらにその疲れから、アルコルコンに逆転勝ち抜けを許してしまうなんていうのは、私が勝手に書いた都合のいいシナリオなんですが…。後者はともかく、なかなか16位から上昇できないレガネスにはようやくルビン・カザニから、以前はマラガで活躍していたFWサム・ガルシアも到着しましたしね。シーズン前半戦ラストとなるこの試合、何とか勝ち点3を獲得して、後半戦での残留確定に弾みをつけてほしいところです…。 ▽一方、気温零度近辺という極寒の中、私がこの水曜日、木曜日と、上下でヒートテックを重ね着してスタジアムに行ったレアル・マドリーとアトレティコのコパの試合はどうだったかというと。結果から言うと、両者の明暗は分かれてしまったんですが、天井に暖房があるため、幾分、寒さがマシだったサンティアゴ・ベルナベウにセルタを迎えたマドリーは、後でカゼミロも「La derrota de Sevilla nos ha hecho daño/ラ・デロータ・デ・セビージャ・ノス・ア・エッチョー・ダーニョ(セビージャでの敗北がボクらに打撃を与えた)」と言っていたように、日曜日のリーガ戦で40試合連続無敗が途切れたショックから抜け切れていなかった様子。 ▽ええ、キックオフからバライドスでの2ndレグを考えていたセルタはずっとスローなテンポでプレーしていたんですけどね。それに対してマドリーも「ウチは準備していたようにやらなかった。とりわけスタート時に激しいプレーをすることをね」とジダン監督も言っていましたが、相手に合わせてしまったのか、その日の彼らは目が回りそうになったセビージャ戦とはまるでスピードが別物。ベンゼマやモラタをベンチに置き、2015年1月にアトレティコに敗退して以来のコパ出場となったクリスチアーノ・ロナウドをCFにした布陣も当たらなかったか、前半は両チームとも無得点に終わることに。 ▽ゲームが動いたのは後半の半ばで、最初の45分は相手のボール回しに苦しんだというセルタが「en la segunda ajustamos el marcaje/エン・ラ・セグンダ・アフスタモス・エル・マルカヘ(後半はマークを調整した)」(ベリッソ監督)が良かったんでしょうかね。64分、左サイドを疾走したボンゴンダがクロスを入れたところ、マルセロが踵でクリアしたボールがPKマーク付近にいたイアゴ・アスパスの正面へ。ここ12試合で12得点を決めている絶好調のFWがそんなおいしいチャンスを失敗するはずもなく、そのシュートで易々セルタに先制されたとなれば、スタンドで寒さに耐えていた観客の体感温度が一気にマイナスまで下がったのは間違いない? ▽でもそんなのは序の口です。いえ、70分にはモドリッチのクロスがマジョに跳ね返されたのをマルセロがvolea(ボレア/ボレーシュート)。ボールがロンカリアの背中に当たり、汚名返上の同点ゴールとなったんですけどね。その直後、セルタのキックオフからほとんど間を置かず、ルーカス・バスケスがアスパスにボールを奪われてしまったから、さあ大変!「Era una contra, tenía que elegir entre seguir o dársela a Jonny, y vi que Ramos dudó/エラ・ウナ・コントラ、テニア・ケ・エレヒル・エントレ・セギール・オ・ダールセラ・ア・ジョニー、イ・ビ・ケ・ラモス・ドゥド(カウンターで、自分はそのまま行くか、ジョニーにパスするか選ばないといけなかったんだけど、ラモスが迷うのを見てね)」という当人は後者を選択。小柄な左SBの一撃が勝ち越しゴールとなってしまった日には、勇気を振り絞って、家から出て来たファンも後悔していたかも。 ▽いやあ、その後も同点ゴールを求めてジダン監督がダニーロをベンゼマと交代したところ、ブラジル人右SBの働きに不満だったスタンドからpito(ピト/ブーイング)は飛ぶわ、セビージャ戦で相手の決勝点のキッカケとなるボールロストをしたFWはゴール前からのシュートを天高く撃ち上げてしまうわ、もう散々だったんですけどね。結局、引き分けることもできずに1-2で負けて、マドリーが2連敗とはまったく珍しいこともあるじゃないですか。 ▽ただ問題は、セビージャに負けてもリーガ首位の座に影響はなかった彼らですが、コパの2試合制の対戦で1stレグにホームでこのスコアで負けた場合、これまで逆転勝ち抜けしたことがないということで、いえ、ベリッソ監督も「Tendremos que jugar en Vigo mejor que hoy/テンドレモス・ケ・フガール・エン・ビーゴ・メホール・ケ・オイ(ビーゴでは今日よりいいプレーをしないといけないだろう)。どんな大差の結果でもマドリー相手には落ち着いてはいられないのだから」と、あまり強気ではありませんでしたけどね。 ▽その上、昨季もセルタはアトレティコを準々決勝で破り、久々の快挙に沸いたものの、準決勝ではセビージャにあっさり負けてしまったなんてこともあったため、「Si eliminamos al Madrid, pensaremos en el título/シー・エリミナモス・アル・マドリッド、ペンサレモス・エン・エル・ティトゥロ(マドリーを敗退させたら、タイトルのことを考えるよ)」(ボンゴンダ)という訳にもいかないのは百も承知でしょうが、ここに来て、マドリーにはカルバハルが太ももの負傷で3、4週間の離脱という逆境も発覚。ジダン監督は「ベルナベウのファンは誰でもブーイングするが、マスコミの書いていることは公平じゃない。No estoy al 100%, sino al 1.000% con Danilo/ノー・エストイ・アル・シエン・ポル・シエントー、シノ・アル・ミル・ポル・シエントー・コン・ダニーロ(自分は100%でなく、1000%ダニーロの味方)」と言っていましたけど、現実的には辛い面もありそうな。 ▽とはいえ、すぐ次の試合はリーガのマラガ戦ですからね。昨年最後の日程が終わった後、ファンデ・ラモス監督を解任、“ガトー”・ロメロ監督が率いて2戦目となる彼らはデミチェリスが出戻りでエスパニョールから加入したものの、まだ調子が上向いてきた兆しは感じられず。順当ならば、土曜日午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのベルナベウでは、キックオフ時間がコパより早い恩恵もあって、ファンもずっと気分良く過ごせるのでは? 幸い、セルタ戦で右手をロンカリアに踏まれ、痛みで途中交代したアセンシオも骨折はなく、無事回復したようですし、ロナウドだってそうそう、不調が続く訳でもないでしょうから、水曜日のレモンターダに向けて、勢いがつくゲームができればいいですね。 ▽そして翌木曜日、ビセンテ・カルデロンに暖房がないことを鑑みて、裏起毛160デニールタイツをボトムに追加した私が観戦したエイバル戦は、プレー的には決してアトレティコが上手になったとは言えないんですけどね。凍えるピッチで足がかじかんでいたか、またしてもパスミスは多かったんですが、どうやら相性のいいチームだったのが良かったよう。そう、エイバルのメンディリバル監督も「アトレティコは敵のミスを誘い、それを利用する。En Liga pasó lo mismo/エン・リーガ・パソ・ロ・ミスモ(リーガでも同じことが起きた)」と言っていましたが、リーガ2節前の対戦同様、最後は快勝のスコアになってしまったから、何ともありがたいじゃないですか。 ▽いえ、私も19分まで、fondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏席)の応援団が来季からのクラブ紋章のデザイン変更に反対する抗議行動で、ただでさえ、観客の少なかったスタジアム中に静けさが漂っていた時はどうなることやらと気が気ではなかったですけどね。24分にコケのFKから入ったサビッチのゴールがオフサイドで取り消された3分後、今度は同様のFKからヒメネスがヘッド。これに飛び出したGKジョエルのミスを突いて、グリーズマンが頭でゴールをゲットしてくれます。後半は後半で、第2FWとして先発したカラスコが59分に疾走、ゴール左前まで来ていざシュートとなった時、ガルベスとピニャに軌道を塞がれて、2度も失敗していたのには呆れましたが、こぼれ球をコレアが素早く押し込んでくれたため、無事に2点目もゲットすることに。 ▽さらに67分にはまたしてもセットプレーが成功したんですが、この時はコケのCKをヒメネス、グリーズマンと頭で繋いで、最後はコレアから代わったガメイロがやはりヘッドでフィニッシュ。これでもう3-0ですからね。ヒメネスなどは「No está cerrado, cualquier equipo en LaLiga te puede hacer tres goles/ノー・エスタ・セラードー、クアルキエル・エキポ・エン・ラ・リーガ・テ・プエデ・アセール・トレス・ゴーレス(まだ勝負はついていない。リーガのどのチームでもウチから3点取れるんだから)」なんて、ちょっと情けないことを言っていましたが、シメオネ監督はもう十分と踏んだんでしょう。 ▽その後はカラスコやガイタンに代え、ガビやゴディンをピッチに入れて、通常以上に攻撃的だった布陣を引き締めていましたが、アウェイゴールを与えなかったのは大正解。おかげで乾貴士選手は出ていたものの、負傷者が多く、あまり反撃に人員をかけられなかったメンディリバル監督も「Es muy difícil hacerles un gol, más, tres/エス・ムイ・デフィシル・アセールレス・ウン・ゴル、マス、トレス(彼らから1点を取るのは大変、まして3点なら)」とどこか、諦めモードになってくれていましたし、彼らには週末にバルサ戦も控えていますからね。イプルア(エイバルのホーム)での2ndレグは、あまりアトレティコが体力を使う必要ない試合になってくれる? ▽だって、この日曜日にはサン・マメスでアスレティックに挑まないといけないシメオネ監督のチームなんですよ。しかもミッドウィーク中は努めて忘れるようにしてはいますが、現状は首位のお隣さんと、消化試合が1つ多い状態で勝ち点差6の4位。2位のバルサとも5差、3位のセビージャとも4差、その上、5位には2差でレアル・ソシエダ、6位には3差でビジャレアルが迫っているとなれば、決して落ち着いていられる事態ではないのは明白でしょう。うーん、木曜日にコパ1stレグでバルサに0-1で負けたソシエダはメッシに2枚目のイエローカードが出なかったことなどもあって、2ndレグでのリベンジに燃えているでしょうから、セルタと当たる今節は気にしなくてもいいかもしれませんけどね。 ▽プランデッリ監督が昨年末、いきなり辞めてしまった後、再び暫定監督を務めていた、本職、チーム付き役員のボロ氏が正式にシーズン末まで引き継ぐと決まったバレンシアと対戦するビジャレアルは勝つかもしれませんし、それより何より、アスレティックは今週、試合をしていませんからね。たとえ、エースのアドゥリスと司令塔のベニャトが出場停止でも、決して軽視していい相手ではないかと。そんなアスレティックvsアトレティコ戦は日曜日午後4時15分キックオフ。金曜日のレサマ(アスレティックの練習場)は雪に覆われて、チームも室内トレーニングしかしていませんでしたが、この週末もまだ寒波が続くスペイン。積雪で延期になる試合がないといいのですが。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.01.21 12:55 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】熱いプレーで勝つのが最高だけど…

▽「そうか、もうコパがないのは楽よね」そんな風に私が納得していたのは月曜日。週末のリーガが終わった後、世間がこぞって優勝候補に祭り上げていたセビージャの先の予定を見ていた時のことでした。いやあ、確かに順位表の上では首位と勝ち点1差になったとて、レアル・マドリーはクラブW杯参加で延期したバレンシア戦が未消化のため、実質4ポイントあるようなものなんですけどね。この2週間~4週間もリーガの上位4チーム中、セビージャだけがミッドウィークを休めることに。その上次は最下位のオサスナと対戦となれば、今週末の日曜日からの7日間で3度もバスク(スペイン北部)遠征に駆り出されるアトレティコなど、どんどん差をつけられてしまう危険すらある? ▽ファン心理では、ビルバオ近辺でミニキャンプでも張って、アウェイへの移動時間を節約し、最近のパッとしない試合内容を改善する練習をしてほしいのですが…。選手たちだって、1週間も家族の待つ自宅に帰れないのは辛いだろうと、シメオネ監督は2日おきに3往復、計2344キロメートルを走破することを決定。おまけに良いんだか、悪いんだか、このところ勝つだけは勝っているため、今以上の努力は必要ないと思ってしまうのも人情なんですが…。ただ、このままセビージャに突っ走られたら、目標の3位フィニッシュが危うくなってしまうかも。 ▽まあ、その辺はまだ心配するには早いので今は置いておいて。先週末のマドリッド勢がどうだったかをお伝えしないといけません。土曜日は午後1時からの早い時間帯でマドリッドの新弟分、レガネスがブタルケにアスレティックを迎えたんですが、ベネズエラ人MFのマチスが4回程、GKイライソスと1対1のチャンスを掴みながら、その全てに失敗。おかげで最後まで点を取ることはできなかったのですが、相手も水曜日のコパ16強2ndレグでバルサに逆転負けを喫したショックがあったかのか、そのまま最後はスコアレスドローで終わることに。 ▽いえ、それでもアスレティックのエース、アドゥリスと司令塔のベニャトにイエローカードを出させて、次のアトレティコ戦に累積警告で出場停止という貢献はしてくれたんですけどね。結局、これで昇格1年目の今季前半はレガネスのホームで1勝止まり。降格圏との差は勝ち点5差になったものの、すぐ下の17位につけているバレンシアとはたったの1差になっていまいましたっけ。 ▽そして同日の夕方にはビセンテ・カルデロンに向かった私でしたが、その間にバルサがラス・パルマスに5-0と大勝。それだけに、8分にこぼれ球を拾ったガイタンの足から先制点が生まれた時には場内のファンも大いに沸いたんですけどね。以降はただただ、気温の低下に合わせるように冷え込んでいくばかり。だって、アトレティコはほとんどチャンスを作れないどころか、時間が経つにつれてパスさえまっとうに繋がらなくなっていくんですよ。後半など、もうほとんど最初から1点差での逃げ切りを考えているように、プレーのリズムが落ちていく一方で、シュートなど、ガイタンと交代したカラスコがGKアダンの正面を突いた1本ぐらいだったかと。 ▽幸い相手のベティスに決定力がなく、数日前に髪をプラチナブロンドに染めたセバージョスは活発だったものの、ルーベン・カストロの数度に渡るシュートはGKモヤが処理して失点は免れていました。ただ、どんどん消極的になっていくホームチームには、とうとうpito(ピト/ブーイング)もスタンドからチラホラ聞こえるように。その件に関してシメオネ監督は、「とりわけ89分のコケのプレーだろう。敵エリア前でゴールに向かわず、クロスを上げないでボールをキープすることを選んだ。Me parecio fantastico/メ・パレシオ・ファンタスティコ(私には素晴らしく思えたね)」と言っていましたけどね。時間稼ぎのため、アディショナルタイムにグリーズマンをヒメネスに代えていた辺りからも、今のアトレティコは上位ではないチームが相手でさえ、なりふり構わずいかないと勝てないというのはちょっと悲しかったかと。 ▽そのおかげもあって1-0で試合は終了。リーガ3連勝とした彼らでしたが、どうやら開き直ってしまったようで、アトレティコの不遇時代にも詳しいキャプテンのガビなど、「A la gente le gusta que juguemos bien, pero sobre todo que ganemos/ア・ラ・ヘンテ・レ・グスタ・ケ・フゲモス・ビエン、ペロ・ソブレ・トードー・ケ・ガネモス(ファンはボクらがいいプレーをするのが好きだが、何より勝つのが好きなんだ)。2回続けてパスをミスると、イライラしたファンからブーイングも受けるけど、自分たちは慣れているよ」とコメント。 ▽いや、そこはパスミスに慣れたらダメでしょと、私も突っ込みたくなったんですけどね。「Lo más importante es ganar, el fútbol lindo ya llegará/ロ・マス・インポルタンテ・エス・ガナール、エル・フトボル・リンドー・ジャー・ジェガラ(一番大事なのは勝つこと。美しいサッカーもそのうちできるさ)」と言う、すでにアトレティコ2年目でスペイン語がペラペラになったモンテネグロ人のサビッチのように、楽観的に考えることも必要ですよね。 ▽そして翌日、シメオネ監督の「Alguna duda de que lo que importan son los resultados? Mira quién gana el Balón de Oro/アルグーナ・ドゥーダ・デ・ケ・ロ・ケ・インポルタン・ソン・ロス・レスルタードス?ミラ・キエン・ガナ・エル・バロン・デ・オロ(結果が大事だということに何か疑問があるかい? 誰がバロンドールを獲ったか、見てみればいい)」という言葉ももっともだなという思いに駆られました。というのも、この1月にコパ16強の2試合に続いての同カードとなったお隣さんのセビージャ戦を見たせいで…。最初は「Nos sorprendió la línea de tres de ellos/ノス・ソルプレンディオ・ラ・リネア・デ・トレス・デ・エジョス(相手の3人のラインにウチは驚かされた)」というサンパオリ監督同様、私もスタメンを知って、呆気に取られたんですけどね。 ▽そう、ジダン監督は「Había que cambiar después de jugar tres partidos en 10 días/アビア・ケ・カンビアール・デスプエス・デ・フガール・トレス・パルティードス・エン・ディエス・ディアス(10日間で3度目の対戦だから、変える必要があった)」と、今季はリーガでも多くのチームで見られるCB3人プラスSBのDF5人体制を採用。うーん、そこまで4人DFでコパ1stレグ3-0、2ndレグ3-3と負けていないのですから、素人目には別にヴァラン、セルヒオ・ラモス、ナチョを並べるまでもないかと思ったんですけどね。それにも関わらず、前半のマドリーの動きは美しかったことと言ったらもう。 ▽どの選手もワンタッチでスムースにボールを繋いでいくのに、私が前日の誰かさんのお寒いサッカーとは雲泥の差を感じてしまったのはともかく…。逆に「CBを1人減らし、ボランチを増やして、中盤の人数的優位を狙った」サンパオリ監督のセビージャも、「Increíble. En mitad de la cancha fue un pulpo tanto para recuperar como para jugar/インクレイブレ。エン・ミタッド・デ・ラ・カンチャ・フエ・ウンプウポ・タントー・パラ・レウペラール・コモ・パラ・フガール(信じられないほどだ。ピッチの真ん中ではボールを取り戻すのにもプレーを組み立てるにもタコのようだった)」とお褒めの言葉を賜ったエンゾンジを中心に、レベル的に負けていなかったのは凄いんですが。どちらも得点チャンスにはあまり結び付けられずにハーフタイムを迎えることに。そういう意味では、マドリーにはルーカス・バスケスが、セビージャにはCFがいないのが響いていたのかもしれません。 ▽後半もしばらくは同じ展開だったのですが、形勢がマドリーに傾いたのは65分のこと。エスクデーロのミスからボールを奪ったカルバハルがエリア内に突入したところ、GKセルヒオ・リコが彼を倒してPKを宣告されてしまったから、セビージャの選手はもとより、サンチェス・ピスファンのスタンドがどんなに抗議したことか…。そのPKをラモスではなく、その日はもちろんクリスチアーノ・ロナウドが蹴る前に、「ちょっとバランスを崩してやろうと思って」と、ビトロがPKマークの辺りの芝を足で荒らしていたため、怒ったロナウドがボールを相手の背中にぶつけるという珍しい光景もあったんですが、当人への心理的に影響はまったくなし。キックはしっかり決まって、マドリーが先制点を奪ったんです…。 ▽でも、本当にこの試合は“逆”という言葉が相応しい出来事が多かったんですよ。木曜日のコパでは3-1にされても諦めなかったのはマドリーでしたが、その日の彼らは「después del gol nos hemos relajado/デスプエス・デル・ゴル・ノス・エモス・レラハードー(ゴールの後、ウチは気を緩めてしまった)」(マルセロ)ようで。中には「no hemos sabido menejar los tiempos del partido/ノー・エモス・サビードー・マネハル・ロス・ティエンポス・デル・パルティードー(ボクらは試合の時間をコントロールすることを知らなかった)」(ラモス)という意見もありますけどね。そこは天下のマドリーですから、恥ずかし気もなく1点を守り倒すお隣さんとは心構えが違っていても仕方ない? ▽実際、それ以上に失点にも気落ちせず、ヨベティッチ、サラビアとアタッカーをつぎ込んだサンパオリ監督のチームの熱意が勝ったとも言えますが、85分には先日の試合で同じような時間帯に物議を醸すPKゴールを決めたラモスが再び得点。ただし、この日は方向が逆で、サラビアのFKを小柄なイェデルに先んじてヒットしようと、ヴァランを押しのけてジャンプした弾みにGKケイロル・ナバスを破ってしまったから、さあ大変! いやもう、キックオフ前から悪口のカンティコ(節のついたシュプレヒコール)やブーイングを彼に浴びせるのに余念のなかったセビージャファンたちも、これには拍手喝采するしかなかったかと。 ▽そしてさらにマドリーの専売特許である奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)はアディショナルタイム2分のことですよ。今度はカルバハルからスローインを受け取ったベンゼマが、ビトロにボールを奪われそのパスがヨベティッチの下へ。するとエリア外から撃ったシュートがナバスの手を弾いてネットに突き刺さり、土壇場でセビージャに決勝点が入るなんて!! いや、マドリーがそれをやるのは私も見慣れているんですけどね。まさか、逆に敵にやられる日が来るなんて、思ってもみませんでしたっけ。 ▽うーん、確かに2-1で負けてしまえば、せっかくの無敗試合もスペイン新記録となった40となった途端に終わりですし、あれだけいいプレーをしたのも意味なく思えてしまえなくはないんですけどね。マドリーに「Le ha faltado cinco minutos/レ・エ・ファルタードー・シンコ・ミヌートス(足りなかったのは5分間)」というジダン監督は、「Sabíamos que iba a pasar un día de estos/サビアモス・ケ・イバ・ア・パサール・ウン・ディア・デ・エストス(こういう日の1つでは起こるだろうことはわかっていた)」と、記録が途絶えたことには達観していたものの、せっかくベンチにはルーカス・バスケス、モラタ、アセンシオ、マリアーノと強力なアタッカーが揃っていながら、クロースをコバチッチに代えただけで、交代枠を使い切らなかったのにはちょっと後悔が残るかと。 ▽まあ、彼らにはあまり悔やんでいる時間もないんですけどね。というのもこの水曜日午後9時15分(日本時間翌午前5時15分)にはコパ準々決勝1stレグのセルタ戦が控えているからで、相手もこの週末はアラベスを1-0で破り、コパ16強対決のバレンシア戦含め、今年になっての4試合全勝中と好調を維持。昨季など、うっかり者のマドリッドのライバルが同じ準々決勝で後れを取ったなんて前例もあるため、絶対的に彼らの方が格上だとしても油断は禁物です。ただ、月曜日のバルデベバス(バラハス空港の近く)での練習では、前節のグラナダ戦で打撲を受けてこのセビージャ2連戦にはお休みしたイスコも合流していたようですし、ローテーション好きのジダン監督はまた前線のメンバーを変えてくるかもしれませんね。 ▽一方、木曜日午後7時15分(日本時間翌午前3時15分)から、同じコパでエイバルをカルデロンに迎えるアトレティコも日曜日を休養日にした後、月曜日の夕方から練習を再開。しかしセッション開始から20分でマハダオンダ(マドリッド近郊)の施設がapagon(アパゴン/停電)に見舞われるという逆境が…。その後、数分だけ復旧したようですが、またグラウンドの灯りが消え、ジムも同様だったため、選手たちは真っ暗なロッカールームで着替えて、家路をたどることになったとか。うーん、これでまた、火曜日と水曜日の練習だけでやはり、前節はスポルティングに2-3と勝利。セルタに続く9位と、そこそこのところに付けているチームを相手にするのは気が重いんですが、今は辛抱の時。いくら寒いスタンドで彼らのプレーを見るとますます寒くなっても、何とか勝ってくれれば、応援する甲斐はあるってもんですよ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.01.17 13:20 Tue
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【原ゆみこのマドリッド】ヒヤヒヤさせられたものの…

▽「またお客が集まらなさそうな対戦になって可哀想」そんな風に私が同情していたのは金曜日、コパ・デル・レイ準々決勝の組み合わせ抽選の結果を知った時のことでした。いえ、今年は珍しく、この段階になってもマドリーダービーもクラシコ(伝統の一戦、レアル・マドリーvsバルサ戦のこと)も生まれず、4試合のどれもビッグマッチとは言えないんですけどね。12月には1部のエスパニョールを破って16強に進出したマドリッドの2部の弟分、アルコルコンは先週の1stレグでスコアレスドローだった後、この水曜にはアウェイで2-1と同じカテゴリーのコルドバを破って、初の8強入りという大手柄を達成。次こそ、人気チームをサント・ドミンゴ(マドリッド近郊にあるアルコルコンのホーム)に迎えてチケット完売と、フロントも意気込んでいたはずなんですけどね。 ▽それが今回もクジ運に見放されたか、昨季まで一緒に1部昇格を争っていたアラベスと当たってしまうとは、いえ、その分、突破の可能性は高まったのは決して否定しませんよ。と言ったって、他の組み合わせがレアル・ソシエダvsバルサ、マドリーvsセルタ、アトレティコvsエイバルとなれば、一発勝負の決勝はともかく、それこそマドリーと当たって、アルコルコナソ(2009年のコパ32強対決でペレグリーニ監督率いるマドリーを総合スコア4-1でアルコルコンが破った大番狂わせのこと)の再現でもあれば別ですが、ほとんど準決勝を勝ち抜ける可能性はないかと。だったら、ファンも選手も望んでいたであろう、スター選手たちと対戦ができた方が良かったんじゃないかと思ったんですが、なかなか上手い具合にはいってくれないようです。 ▽まあ、それは来週の話なので、今は置いておくことにして、先にマドリー2強の16強対決2ndレグがどうだったかをお伝えしておかないと。先週に続き、火曜に試合をしたのはアトレティコで、実を言うと、こちらも1stレグで0-2と勝っていたせいもあったのか、ビセンテ・カルデロンのスタンドはかなり寂しい様相を呈すことに。ただ、ゲームの方は前半こそ地味だったものの、後半はかなり忙しい展開で、いえ、4分にガイタンがエリア内右奥から出したラストパスをグリースマンがシュート、本人3試合連続となるゴールを決めた時には完全に勝負がついたと誰もが思ったんですけどね。 ▽12分にリバヤにゴディンが後れを取り、同点ゴールを入れられても、その4分後にはコレアがGKとの1対1を制して2点目ゲットと、順調だったアトレティコでしたが、試合終了間際に事態が急変。ええ、すでに勝負の行方が見えていたせいで、選手たちが油断してしまったのもいけなかったんですが、残り1分にリバヤが自身2点目を挙げたラス・パルマスはロスタイムにもビエラのクロスをマテオが決め、その試合のスコアを2-3に。おかげでステイン監督も「si llegamos a evitar los suyos podía haber estado más abierto/シー・ジェガモス・ア・エビタル・ロス・スジョス・ポディア・アベール・エスタードー・マス・アビエルト(相手のゴールを避けられていたら、もっと可能性があったろう)」と後で嘆くことになったんですが、何はともあれ、結果を引っくり返される前に審判が終わりの笛を吹いてくれたのは助かりましたっけ(総合スコア4-3)。 ▽え、それでもシメオネ監督は「Es mas positivo estar en cuartos que lo negativo de la derrota/エス・マス・ポシティボ・エスタル・エンクアルトス・ケ・ロ・ネガティボ・デ・ラ・デロータ(準々決勝にいられることの方が、敗戦によるネガティブな面よりポジティブ)」と、あまり失点を気にしていなかったようじゃないかって?そうですね、途中、左SBで先発したルーカスが太ももの筋肉痛で交代を余儀なくされ、ガビを入れて、中盤の右サイドでスタートしたファンフランを回すといったアクシデントもありましたしね。ゴディンやこの日はCBに戻ったヒメネスらの守備ミスもあったものの、とりあえず、ここを凌いだことで、準々決勝ではリーガの前節で0-2と勝ったばかりのエイバルが相手となりましたし、今週末もリーガの相手はベティスと、それ程の難敵ではなし。 ▽更にその土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からの試合では、このコパ2ndレグを風邪で欠場したガメイロやアキレス腱の負傷がようやく治ったカラスコも戻ってきますし、最近はガイタンもいい働きを見せてくれますからね。トマスがアフリカ・ネーションズカップのために不在、チアゴもまだヒザを故障中と中盤の人材が不足しているのは変わりませんが、せっかく先週末は4位まで上がったリーガですから、ベティス戦でも手堅く勝ち点3を稼いで、3位のバルサにこれ以上、離されないようにしてもらいたいものです。 ▽そして木曜にはお隣さんの試合だったんですが、1stレグではマドリーが3-0で勝っていたものの、興奮度ではこちらの方が遥かに上だったかと。だってえ、サンチェス・ピスファンを満員にしたファンを背に、前半9分にはもうセビージャが1点目を入れているんですよ。実はそれってオウンゴールで、サラビアのクロスをイボラの前でクリアしようとしたダニーロが見事なヘディングで決めたんですが、その後もまったく敵は攻撃の手を緩めず。1-0のままでハーフタイムに入ったのが奇跡のようでしたが、大丈夫、後半開始すぐにセビージャのCKから、GKカシージャのパンチングを拾ったアセンシオが敵エリアまで83メートルを13秒で疾走。最後は1人、追いついたビエットもかわし、そのシュートがGKソリアに当たって同点ゴールになってくれるのですから、有難いじゃないですか。 ▽相手にとっては致命的なマドリーのアウェイゴールでしたが、その日のセビージャは後ろを振り返らないことに決めていたんでしょうかね。9分にはエスクデーロがクロスを上げると、前半終了間際に負傷交代したホアキン・コレアの代わりにピッチに送り込まれた、インテル・ミラノからレンタル移籍してきたばかりのヨベティッチがvolea(ボレア/ボレーシュート)でゴールに。夢のようなデビューを飾りましたが、32分にも彼らはイェデルのシュートをカシージャがこぼしたところをイボラが押し込んで、スコアが3-1になったから、こちらも緊張したの何のって。 ▽だってえ、その日のマドリーは先週の結果に自信を持ったか、クリスチアーノ・ロナウドとモドリッチを連れて来ず、ハメス・ロドリゲスやイスコもケガでお休みだったんですよ。そのすぐ前に、パッとしなかったモラタに代わってベンゼマが入っていたとて、サンパオリ監督も後で「Tuvimos entre 13 y 15 ocasiones claras de gol/トゥビモス・エントレ・トレセ・イ・キンセ・オカシオネス・クラーラス・デ・ゴル(ウチには13から15回のはっきりしたゴールチャンスがあった)」と言っていたように、セビージャの勢いがこのまま続けば、あと2点ぐらい平気で取っちゃうかもしれないじゃないですか。 ▽その最悪のケースに到った場合、誰が逆転のゴールを決めてくれるんだと心配になったんですが、いえいえ、他の選手たちも侮ってはいけません。まず38分には、ビエット同様、アトレティコからレンタルでセビージャにお世話になっているクラネビテルがエリア内でカセミロを倒し、PKを献上。うーん、この時、セルヒオ・ラモスがベンゼマからボールをもらっていたのには、ロナウドもベイルも、ハメスすらいないのをいいことに、またキャプテン権限で主役を張るつもりなのかなと思った私でしたけどね。 ▽どうやら当人にはそれ以上の思惑があったようで、パネンカ風のPKを決めた後のパフォーマンスの凄かったことといったら、もう!ええ、ゴールを入れた側に陣取るビリス(セビージャのウルトラグループ)に向かって、自分の背中のネームを指したり、耳に手を当てて挑発したかと思えば、他の方向には両手を頭上で合わせてお詫びのポーズ。ラモスによると、「En ningún momento falté respeto a la afición/エン・ニングン・モメントー・ファウテ・レスペト・ア・ラ・アフィシオン(ファンに対しては一瞬もリスペクトを欠いていない)。実際、正面席とゴール裏南側には謝った。ボクを侮辱したり、もめたりしない人たちだからね」というのが、そのジェスチャーの理由だったそうですが、何ともややこしかったせいでしょうかね。正直、セビージャファンの大部分は怒っていたように見えましたよ。 ▽それでもビリスのスタンドから、飛んできたペットボトルが彼に当たらなかったのは幸いでしたが、どうやら同じビッグクラブへの移籍組ながら、ラモスには「A Rakitic o Alves se le reciben como dioses. Conmigo, insultan a mi madre/ア・ラキティッチ・オ・アラベス・セ・レ・レシベン・コモ・ディオセス。コンミーゴ・インスルタン・ア・ミ・マドレ(ラキティッチやダニエウ・アウベスはまるで神様のように迎えられるのに、ボクは母親を侮辱される)」という不満もあったよう。うーん、ラモスの時は当時のデル・ニド会長に悪く言われたり、契約破棄金額を払っての移籍だったりしたのもありますが、アウベスとラキティッチはセビージャにタイトルをもたらしてからの栄転だったという背景もありますからね。 ▽自分だけが悪役にされているという被害者意識もいかがなものかとは思いますが、優しいジダン監督は「No estoy contento y Ramos tampoco, no es agradable que te insulten/ノー・エストイ・コンテントー・イ・ラモス・タンポコ、ノー・エス・アグラダブレ・ケ・テ・インスルテン(自分もラモスも満足はしていない。侮辱されるのは気分のいいものではないよ)」と部下をフォロー。ただ、こうなると心配なのはこの日曜、リーガでのセビージャ戦で、マドリーはまたサンチェス・ピスファンに来ないといけませんからねえ。ラモスも毎回、ゴールを入れる訳ではないですが、イボラも「Lo bueno es que dentro de tres días hay revancha/ロ・ブエノ・エス・ケ・デントロ・デ・トレス・ディアス・イ・レバンチャ(3日後にはリベンジできるのはいいことだ)」と言っていたように、きっとまた激しいブーイングに耐えないといけないんでしょうね。 ▽え、この時点で試合のスコアは3-2、総合スコアでは勝っているけど、マドリーの無敗記録は39試合で途絶えてしまったのかって?いやあ、それがあのチームの凄いところで、remontada(レモンターダ/逆転劇)の主役の常連、ラモスはPKパフォーマンスで満足したか、その後は静かだったんですが、ロスタイム2分にベンゼマが得点。それもマルセロとtaconazo(タコナソ/ヒールキック)ワンツーをして、エリア内に持ち込むと、最後はやはり、この日セビージャデビューをしたCBレングレに当たって軌道が変るシュートで同点ゴールを決めてしまったから、ビックリしたの何のって。 ▽ええ、これでスコアは3-3。そのまま試合が終了したため、ジダン監督は40試合の連続無敗スペイン新記録を達成することに。いやあ、まったくその辺は伝統のレモンターダ根性はダテではないというか、アトレティコに比べて、しっかりしているというか、感心するしかないんですけどね。日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からの試合では、今度はロナウドを含めたベストメンバーで挑むことになると思いますが、果たしてこの記録、どこまで伸びるのやら。うーん、セビージャもお休みしたエンゾンジやマリアーノ、”ムード”・バスケスらが出て来るはずですが、常識的には消化試合のはずだったコパでさえ、このエキサイトぶりとなると、勝ち点差は4ながら、1位と2位のガチンコ対決となるリーガ戦はどんな凄い有様になるのか、誰にもわからないかと。 ▽何だか、私も見るのが怖くなってきますが、順位的にはコパは敗退済みで、今週はずっと練習に励むことができたレガネスがアスレティックをブタルケに迎える土曜の試合もかなり重要。というのも、前節で引き分けたバレンシアが勝ち点3に迫っていて、下手をすると、レガネスは降格圏ギリギリの17位まで落ちてしまう恐れがあるから。いえ、相手は水曜にカンプ・ノウでバルサとコパ16強対戦の2ndレグを戦い、しかも3-1で負けて、総合スコア3-4の逆転敗退という精神的ショックも受けているんですけどね。とはいえ、エースのアドゥリスは後半まで温存されていましたし、まだそんなに冬期市場での補強が進んでおらず、得点力の低いマドリッドの弟分には厳しい戦いになるかと。 ▽それでも彼らは幸いGKだけは獲得していて、12月に緊急加入したエレリンがレンタル元との契約条項で出場できなくても、前節のベティス戦に続いて、これが2試合目となるアルゼンチンから来たシャンパネが頑張ってくれるはずですが、いい結果が出せるかどうか。何せ、あと2試合でシーズン前半戦もお終いですからね。できれば、今週こそ、1部でのホームゲーム2勝目を挙げて、なるたけ危険なゾーンから離れた位置で折り返してくれると、私も嬉しいんですが…。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.01.14 09:30 Sat
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【原ゆみこのマドリッド】今は地道に勝っていくしかない…

▽「このまま独走されたら、たまらないなあ」そんな風に私が愚痴っていたのは月曜日、リーガ第17節後の順位表を見てのことでした。いやあ、クラブW杯のせいでバレンシア戦を延期したレアル・マドリー以外、全ての上位チームが白星で揃い踏みした去年最後の節とは違い、先週末はレアル・ソシエダやビジャレアルが勝てなかったため、アトレティコも何とかヨーロッパリーグ出場圏の6位から、CLのプレーオフに出られる4位まで上がることができたんですけどね。首位に君臨しているお隣さんもしっかり勝ったため、結局、消化試合が1つ多い状態で勝ち点差9という根本はまったく変わりがないんですから、ちょっと私が空しくなってしまっても仕方ない? ▽とはいえ、そのマドリーが珍しく午後1時という、昼間の時間帯に当たった土曜の試合の相手は降格圏にいるグラナダでしたからねえ。ちょうどその前日はDia de los Reyes Magos(ディア・デ・ロス・レジェス・マゴス/東方三賢人の日、スペインでは子供たちがプレゼントをもらう習慣がある)だったため、サンティアゴ・ベルナベウを訪れた家族連れも選手たちが贈り物をしてくれるのを期待していたかと思いますが、お愉しみはキックオフ前にクリスチアーノ・ロナウドが昨年、受賞したバロンドールのトロフィーを披露しただけに留まらず。ジダン監督も先週ミッドウィークのコパ・デル・レイ16強対戦1stレグと打って変わって、ロナウドとベンゼマを惜しげもなく先発で起用したんですが、ただし、前半13分に先制点で早くもスタンドを沸かせてくれたのは、BBCの負傷メンバー、ベイルの代わりに前線に入ったイスコでした。 ▽ええ、ベンゼマからパスを受けて、エリア内から撃ったシュートがGKオチョアを破ったんですが、これなどはまだ序の口すぎず、続いて21分にも、今度はモドリッチのシュートが弾かれたところをベンゼマが押し込んで2点目をゲット。更に27分にはマルセロのクロスをロナウドがヘッドで叩き込んだかと思えば、それから4分後には再びイスコがモドリッチのキラーパスにゴール前で合わせ、気が付けば、30分強で4点差のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)になっているとなれば、2シーズン前、やはりお昼の試合で9-1の大敗を喫した悪夢を思い出していたグラナダ関係者も多かったかも。 ▽それでもハーフタイムの後は、グラナダが「Los segundos 45 minutos teniamos que competir como si fueramos 0-0/ロス・セグンドス・クアレンテアイシンコ・ミヌートス・テニアモス・ケ・コンペティール・コモ・シ・フエラモス・セロ・ア・セロ(後半45分間、ウチは0-0であるかのように競わなければならなかった)」と意地を見せたため、追加点は13分、クロースと交代で後半から出場したハメス・ロドリゲスの蹴ったFKをカセミロが決めた1点だけに留まったんですが、最終スコアは5-0ですからね。おかげで昨年から続いている公式戦無敗も39試合となり、ルイス・エンリケ監督がバルサで作ったスペイン最長記録に並んだとなれば、ジダン監督が「Es nuestro mejor momento desde que soy entrenador/エス・ヌエストロ・メホール・モメントー・デスデ・ケ・ソイ・エントレナドール(自分が監督となって以来、ウチの最高の瞬間)」と喜んでいたのも当然だったかと。 ▽え、先日のコパ・デル・レイ16強対戦1stレグ、セビージャ戦もそうだったけど、今年のマドリーは前半から、随分、飛ばすようになったじゃないかって?そうですね、「El mister nos pide que presionemos arriba y como estamos bien fisicamente podemos/ル・ミステル・ノス・ピデ・ケ・プレシオネモス・アリバ・イ・コモ・エスタモス・ビエン・フィシカメンテ・ポデモス(監督は高い位置でのプレスを頼んでいて、ボクらもフィジカルがいい状態だから、それができるんだ)」とモドリッチも言っていたように、クリスマスのバケーション後、ミニプレシーズンとして、ピントゥス・フィジカルコーチに課された体力アップメニューがいい結果を出しているのだとか。 ▽それだけでなく、そのセビージャ戦で2ゴールを挙げたハメス・ロドリゲスに続き、この日も同じ控え組のイスコが2得点と、どちらもベイルの長期離脱で回ってきたチャンスをしっかり生かしてくれているとなれば、ジダン監督も笑いが止まらないかと思いますが、次に控えているのは木曜にはコパの2ndレグ、そして日曜にはリーガでサンチェス・ピスファンに乗り込むセビージャ2連戦。何せ、相手は年明け最初の試合で3-0とマドリーに一蹴された悔しさをバネにしたか、同じ土曜にはレアル・ソシエダを0-4で粉砕。実のところ、彼らは昨年12月からハットトリックラッシュで、イボラ、ビトロと続いた後、3部のフォメンテラとのコパ32強対決2ndレグでビトロと共に3得点を挙げたイェデルがソシエダ戦でまたハットと、固め撃っているため、カシージャ、ケイロル・ナバスの両GKも決して油断はできないかと。 ▽そこへ加えて、日曜にはバルサがビジャレアルとメッシのFKゴールで1-1と引き分けるのに留まったため、セビージャがリーガ2位に上昇し、勝ち点差は4あるものの、今やマドリーに一番近いライバルとなったとなれば、日曜は大いに盛り上がること間違いなしなんですが、まあ、木曜午後9時15分(日本時間翌午前5時15分)キックオフのコパ2ndレグはねえ。よっぽどのことがない限り、1stレグの3点差が引っくり返されることはないはずですし、どちらもリーガの決戦に備えての予行演習みたいになるかもしれませんね。 ▽一方、そのマドリーの次の時間帯でエイバルに挑んだアトレティコはどうだったかというと。うーん、こちらもまだ日の出ているうちの試合だったんですが、スペイン北部のためか、イプルアのピッチが半分凍結。それは元々、ボール扱いに長けている訳ではないアトレティコの選手たちには関係なかったようですが、前半は地の利のある相手に圧倒されてしまうことに。このところ、シメオネ監督が実験を続けていたヒメネスがボランチとして先発デビューしたため、実質、CB3人状態となり、何とか失点こそ免れていましたが、この日、ガメイロに代わってCFに入ったフェルナンド・トーレスもチャンスには恵まれず、両チーム無得点のまま、ハーフタイムに入ります。 ▽後半の頭からは、「Veia que Inui estaba bien/ベイア・ケ・イヌイ・エスタバ・ビエン(乾選手が良かった)し、イエローカードをもらっていたから、退場で選手を失う危険を犯したくなかった」(シメオネ監督)という理由でブルサリコをファンフランに代えたアトレティコでしたが、ようやく8分には先制点を奪うのに成功。そう、コケの蹴った短いCKから、フィリペ・ルイスが上げたクロスをサウルがヘッドしてゴールに。リプレーではオフサイドの位置にいた彼ですが、線審に見咎められなかったため、スコアボードに上がってくれたのは幸運でしたっけ。 ▽おかげで少し余裕のできたアトレティコは29分にもカウンターから、グリースマンがトーレスの代わりに入ったガメイロとの連携で2点目を追加。先日のコパ16強対戦1stレグ、ラス・パルマス戦に続いての得点ですが、これでリーガでも去年の10月2日以来となるゴール日照りから脱却となれば、試合後、「Dependemos mucho del estado de forma de Griezmann/デペンデモス・ムーチョ・デル・エスタード・デ・フォルマ・デ・グリースマン(ウチはグリースマンの状態に大きく頼っている)」と認めていたシメオネ監督もどんなに安心したことか。 ▽結局、そのまま失点はせず、0-2で手堅く勝利したアトレティコは目標の3位まであと一歩と迫ったんですが、2017年を1分け1敗で始めたバルサもそうそう、不調のままではいないでしょうからね。勝ち点差も4あるため、ここを逆転するには少々、時間がかかるかもしれませんが、まあ、こればっかりは気長に勝ち続けていくしか、手立てはありません。何にせよ、今週はまず、火曜の午後9時15分からラス・パルマスとのコパ16強対戦2ndレグが控えている彼らなので、先週、0-2で勝利した1stレグの成果をムダにせず、しっかり準々決勝進出を決めてもらいたいものです。 ▽そして週末には土曜にベティスをビセンテ・カルデロンに迎えて、再びリーガ順位の改善を目指す彼らですが、残念なことに、今季のカレンダーでは常に兄貴分の相手に先んじて当たるレガネスは日曜の試合で2-0と負けてしまうことに。いえ、出場停止のエレリンの代わりに移籍早々、スタメンに入ったGKチャンパネはまずまずの出来だったんですけどね。後半にルーベン・カストロとピッチーニにゴールを浴び、味方の反撃も実らなかったため、デビュー戦を白星で飾ることはできませんでしたっけ。ただ、彼らはマドリッドの先輩たちと違い、すでにコパの重荷からは解放されているため、次の試合は土曜のアスレティック戦。 ▽世間の目がコパに向いているミッドウィークを心おきなく練習に費やせますし、相手は水曜にバルサとのコパ16強2ndレグ、しかも1stレグで2-1と勝利しているため、突破を決めようとカンプ・ノウで全精力を使い果たすはずですから、ホームで彼らを迎え撃つレガネスにも勝つチャンスはあるかも。何せ、現在16位で降格圏の外にいる彼らとはいえ、勝ち点差は4と、それ程余裕がある訳ではありませんからね。昨年中はブタルケで1勝しかできず、初のリーガ1部の晴れ舞台に張り切って応援に駆けつけているファンをあまり喜ばせてあげられなかったのも気の毒ですし、この新しい年は何とか運気が変ってくれるといいですよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2017.01.10 12:30 Tue
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