【ブンデス第16節プレビュー】ウィンターブレイク前にバイエルンvsライプツィヒの頂上決戦開催

2016.12.20 18:00 Tue
Getty Images
▽前節はバイエルンが最下位ダルムシュタットにドグラス・コスタのスーパーミドル弾で辛勝して首位をキープ。同勝ち点で追う2位ライプツィヒもヘルタ・ベルリンに快勝した。上位陣ではホッフェンハイムvsドルトムントがドローに終わり、勝ち点1を分け合っている。ウィンターブレイク前のラストマッチとなる第16節はミッドウィークに行われ、水曜日に勝ち点36で並ぶバイエルンvsライプツィヒの頂上決戦が開催される。
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▽低調ながらもダルムシュタットに辛勝して4連勝とした首位バイエルンは、温存されたロッベンやラーム、ベンチスタートのリベリらの先発復帰が見込まれる。現状のベストメンバーで旋風を巻き起こしているライプツィヒを下し、ウィンターブレイクに入れるか。
▽一方、ヘルタ・ベルリンを寄せ付けずに快勝して勝利を取り戻した2位ライプツィヒは、攻守に絶大な存在感を見せていたN・ケイタが負傷し欠場が予想されている。キーマン不在で戦力ダウンが否めない中、持ち前の縦に早いサッカーを王者相手に見せつけられるか。

▽ロイスの退場もあってホッフェンハイムに引き分け止まりとなった5位ドルトムント(勝ち点26)は、火曜日に宇佐美が今季初先発を飾った新体制の12位アウグスブルク(勝ち点17)をホームに迎える。負傷者が続出している中、担架に運ばれて負傷交代となったO・デンベレは不幸中の幸いで打撲と、思いのほか軽傷だった。それでもベンチスタートが見込まれており、出場停止のロイスの欠場とともにスタメンで起用できないのは痛い。代役のシュールレや負傷明けのカストロらの活躍に期待が懸かる。香川は引き続きベンチスタートが見込まれている。

▽監督交代によってボルシアMG戦で今季初先発の機会を得た宇佐美は守備に追われる状況を強いられたものの、チームは5試合ぶりの勝利を飾っており、ドルトムント戦も先発が予想されている。前節同様守備に追われる状況が予想されるが、攻撃面で違いを生み出し、暫定監督の信頼を掴んでおきたい。
▽同じく火曜日には酒井高のハンブルガーSVと内田のシャルケが対戦する。酒井高がキャプテン就任後5戦目にして初の敗戦を喫し降格圏に舞い戻った17位HSV(勝ち点10)と、3試合勝利から見放されている11位シャルケ(勝ち点18)の一戦。内田は引き続き欠場が予想されるが、ボランチで存在感を発揮している酒井高はチームを勝利に導く働きを見せて降格圏からの脱出を狙いたい。

▽水曜日には大迫のケルンと原口のヘルタ・ベルリンが登場する。前節ブレーメンに勝ち切れず1-1で引き分けた7位ケルン(勝ち点24)は、アランギスの退場もあってインゴルシュタットに敗れた9位レバークーゼン(勝ち点20)をホームに迎える。ここ2試合トップ下での出場となっている大迫はブレーメン戦でも決定的なシュートを放ったが、今季3ゴール目を奪って2016年を締めくくれるか。

▽先発復帰したヘルタの原口は、7連敗中の最下位ダルムシュタットとのホーム戦に臨む。前節ライプツィヒ戦で右MFとして先発した原口は守備に追われる展開を強いられた。ベンチに戻ることが予想されているが、6勝1敗と得意のホームで格下相手に躍動し、レギュラーの座を確実なものにしたいところだ。

▽最後に木曜日にはフランクフルトvsマインツの日本人対決が開催される。前節はチャンドラーの出場停止を受けて右MFとして先発し、PKを獲得した長谷部。監督に求められたポジションで確実に仕事を果たす日本代表キャプテンは、今節はリベロに戻ることが予想されている。フィジカルに優れたコルドバが相手となるが、対応できるか。10月以降戦列を離れている武藤はベンチ入りが予想されている。

◆ブンデスリーガ第16節
▽12/20(火)
《28:00》
ドルトムント vs アウグスブルク
ハンブルガーSV vs シャルケ
ボルシアMG vs ヴォルフスブルク

▽12/21(水)
《28:00》
インゴルシュタット vs フライブルク
バイエルン vs ライプツィヒ
ケルン vs レバークーゼン
ヘルタ・ベルリン vs ダルムシュタット
ホッフェンハイム vs ブレーメン

▽12/22(木)
《28:00》
フランクフルト vs マインツ

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