【ELグループステージ総括】ユナイテッドらが順当に突破もインテルが屈辱 日本勢は7クラブ中2チームが突破!

2016.12.10 07:45 Sat
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▽2016-17シーズンのELグループステージが8日に終了した。ここでは、グループステージの結果を大まかに総括していきたい。
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◆強豪が順当に突破もインテルが屈辱の最下位…
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▽昨シーズンと同様に4大リーグに所属する強豪チームが順当に突破を決めた。今大会優勝候補の筆頭に挙げられるマンチェスター・ユナイテッドは、初戦でフェイエノールト相手に黒星スタートも、その後2連勝で盛り返す。だが、第4節でフェネルバフチェに2敗目を喫して窮地に陥るが、尻に火が付いたチームはFWイブラヒモビッチやMFムヒタリャンら新戦力の活躍で再び連勝を飾り、辛くも2位でラウンド32へ駒を進めた。
▽ドイツ勢では、DF内田篤人が所属するシャルケがFCクラスノダールやニースといった曲者揃いのグループIを首位で突破。国内リーグでは開幕から大苦戦を強いられたが、ELの舞台ではその不調が嘘のように圧巻のパフォーマンスで5連勝。内田の復帰戦となった最終戦こそ勝利を逃したものの、ELでの勢いをリーグ戦にも持ち込んだチームは、シーズン後半に向けて尻上がりに調子を上げている。

▽近年、ELで存在感を放つイタリア勢では、ローマとフィオレンティーナが順当に首位通過を決めた一方、初参戦のサッスオーロに加え、優勝候補のインテルがいずれも最下位で敗退と明暗が分かれた。ローマは最後のELの舞台と噂されるFWトッティやFWゼコら主力に加え、控え中心のメンバー構成で臨むも、国内リーグでも猛威を振るう攻撃陣の活躍によって無敗で突破を決めた。一方、デ・ブール前監督の下で開幕から苦戦を強いられたインテルは、ピオリ新監督の下でも流れを好転させられず。格下のハポエル・ベエルシェバにダブルをかまされるなど、屈辱的な最下位で大会を後にした。

▽例年、ELとの相性の良さを見せているスペイン勢では、3連覇中のセビージャの後釜を狙うビジャレアルとビルバオ、セルタの3チームが順当にラウンド32進出を決定。なお、ビルバオのエースFWアドゥリスが第4節のゲンク戦で1試合5ゴールの新記録を樹立している。
▽4大リーグ以外のクラブでは、グループステージ唯一の全勝を飾ったシャフタールやゼニト、アヤックス、フェネルバフチェなどの名門クラブがいずれも首位通過を決めている。また、代表チームが近年好成績を収めているベルギー勢では、スタンダール・リエージュが敗退となったものの、ゲンク、ヘント、アンデルレヒトの3チームが突破を決めている。

◆日本人所属クラブは苦戦…内田と瀬戸が決勝Tへ
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▽今回のグループステージでは、史上最多となる7人の日本人選手が参戦。その中でラウンド32進出を決めたのは、前述した内田のシャルケと、全試合に出場してクラブ史上初の快挙に貢献したMF瀬戸貴幸のアストラの2チームのみとなった。

▽瀬戸と共にグループステージ全試合に出場したサウサンプトンのDF吉田麻也は、安定したパフォーマンスで自身の評価を高めたものの、最終節でハポエル・ベエルシェバに引き分けたことで、グループステージ敗退が決定。貴重なプレー機会を失った吉田は、リーグ戦でのポジション奪取を目指す。また、共に4試合に出場したインテルのDF長友佑都とヤング・ボーイズのFW久保裕也は、やや悔いが残るパフォーマンスとなった。長友はサウサンプトンでオウンゴールを献上するなど、チームの不振に引きずられた印象。久保に関しては決定機を逃がすなどノーゴールに終わり、4大リーグ移籍に向けて思うようなアピールはできなかった。

▽マインツのFW武藤嘉紀は、ガバラ戦でEL初ゴールを記録したが、その後はケガの影響で欠場が続いた。また、ザルツブルクのMF南野拓実はポジション争いで苦戦を強いられ、4試合に出場したものの、先発は2試合にとどまった。

◆サプライズチームは?
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▽比較的波乱が少なかった今回のグループステージの中でサプライズを起こしたのは、インテルにダブルをかましたイスラエルの無名クラブ、ハポエル・ベエルシェバ。傑出したタレントこそいないが、チーム一丸となった粘り強いプレーや要所で披露した攻撃の迫力は素晴らしかった。

▽また、プレーオフでウェストハムを破り、オーストリア・ウィーンとビクトリア・プルゼニと東欧の名門2チームを相手に決勝トーナメント行きを決めたルーマニア王者のアストラも、サプライズを起こしたチームの1つだ。その他ではFWウェボやFWルセスクらリーガ経験者や逸材MFマヘルを擁し、ビジャレアルを抑えてグループLを首位通過したトルコのオスマンルシュポルの躍進も目立った。

◆注目はスパーズ&ボルシアMG
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▽グループステージを突破した24チームと共にラウンド32を戦うことになるCL敗退組(グループ3位)の8チームでは、トッテナムとボルシアMG、ベシクタシュ、リヨンの4チームに注目だ。いずれも厳しいグループに入った影響でCL決勝トーナメント進出を逃すも、いずれもELで優勝を狙える実力者だ。とりわけ、ELでの経験も豊富なトッテナム、ウィンターブレークでの立て直しを図るボルシアMGの2チームには注目だ。

▽その他のレギア・ワルシャワ、コペンハーゲン、ロストフ、ルドゴレツも個性を持った好チームだけに、ELグループステージ突破組にとっては難敵と言えるだろう。なお、注目のラウンド32の組み合わせ抽選会は12月12日に行われる予定だ。グループステージ順位表および、CLグループステージ敗退組の一覧は以下のとおり。

◆グループステージ順位表◆
【グループA】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.フェネルバフチェ[13/4/1/1/2]
2.マンチェスター・ユナイテッド[12/4/0/2/8]
3.フェイエノールト[7/2/1/3/-4]
4.ゾリャ[2/0/2/4/-6]

【グループB】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.アポエル[12/4/0/2/2]
2.オリンピアコス[8/2/2/2/1]
3.ヤング・ボーイズ[8/2/2/2/3]
4.アスタナ[5/1/2/3/-6]

【グループC】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.サンテチェンヌ[12/3/3/0/3]
2.アンデルレヒト[11/3/2/1/8]
3.マインツ[9/2/3/1/-2]
4.ガバラ[0/0/0/6/-9]

【グループD】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ゼニト[15/5/0/1/9]
2.AZ[8/2/2/2/-4]
3.マッカビ・テルアビブ[7/2/1/3/-2]
4.ダンドーク[4/1/1/4/-3]

【グループE】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ローマ[12/3/3/0/9]
2.アストラ[8/2/2/2/-3]
3.ビクトリア・プルゼニ[6/1/3/2/-3]
4.オーストリア・ウィーン[5/1/2/3/-3]

【グループF】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ゲンク[12/4/0/2/4]
2.ビルバオ[10/3/1/2/-1]
3.ラピド・ウィーン[6/1/3/2/-1]
4.サッスオーロ[5/1/2/3/-2]

【グループG】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.アヤックス[14/4/2/0/5]
2.セルタ[9/2/3/1/3]
3.スタンダール・リエージュ[7/1/4/1/2]
4.パナシナイコス[1/0/1/5/-10]

【グループH】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.シャフタール[18/6/0/0/16]
2.ヘント[8/2/2/2/-4]
3.ブラガ[6/1/3/2/-2]
4.コンヤシュポル[1/0/1/5/-10]

【グループI】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.シャルケ[15/5/0/1/6]
2.FCクラスノダール[7/2/1/3/0]
3.ザルツブルク[7/2/1/3/0]
4.ニース[6/2/0/4/-6]

【グループJ】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.フィオレンティーナ[13/4/1/1/9]
2.PAOK[10/3/1/2/1]
3.カラバフ[7/2/1/3/-5]
4.リベレツ[4/1/1/4/-5]

【グループK】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.スパルタ・プラハ[12/4/0/2/2]
2.ハポエル・ベエルシェバ[8/2/2/2/0]
3.サウサンプトン[8/2/2/2/2]
4.インテル[6/2/0/4/-4]

【グループL】
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.オスマンルシュポル[10/3/1/2/3]
2.ビジャレアル[9/2/3/1/1]
3.チューリッヒ[6/1/3/2/-2]
4.ステアウア・ブカレスト[6/1/3/2/-2]

◆CLグループステージ敗退組(3位チーム)
ルドゴレツ(ブルガリア)
ベシクタシュ(トルコ)
ボルシアMG(ドイツ)
ロストフ(ロシア)
トッテナム(イングランド)
レギア・ワルシャワ(ポーランド)
コペンハーゲン(デンマーク)
リヨン(フランス)

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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C5yVryNMCSp/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Bastian Schweinsteiger(@bastianschweinsteiger)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.04.19 08:30 Fri

安売りは避けたいところ…リバプールやPSGが関心の21歳CBムリージョ、ノッティンガムの決断やいかに

ノッティンガム・フォレストはブラジル人DFムリージョ(21)の売却も検討せざるを得ない状況だ。 今季コリンチャンスから移籍金1500万ポンド(約28億9000万円)でノッティンガム加入のムリージョ。身長184cmと標準サイズのセンターバックだが、その存在感と個人レベルの活躍は絶大だ。 その活躍から1年でのステップアップも噂されるようになって久しいが、やはり財務規則違反(PSR)云々を抱えるノッティンガムとしてもムリージョは売却を検討せざるを得ない対象か。 イギリス『フットボール・インサイダー』いわく、ムリージョにはリバプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン(PSG)が一定の関心。 2000万ポンド(約38億5000万円)程度ではノッティンガムの要求を満たせず、それをはるかに上回る巨額を提示しなければならないようだが、他の選手の売却も考慮するノッティンガム。“帳尻合わせ”が必要であり、状況次第で想定よりも安売りしなければならなくなる可能性も否めない。 ムリージョ以外の売却候補は、背番号10を背負う中軸のイングランド人MFモーガン・ギブス=ホワイト(24)、今季チームトップのプレミアリーグ12得点を叩き出すニュージーランド代表FWクリス・ウッド(32)など。 チャンピオンシップ(イングランド2部)降格の危機に、複数の主力売却も検討せざるを得ないノッティンガム。若くて優秀なセンターバックはどんなクラブも最優先で残したいところだが、21歳ムリージョの将来やいかに。 2024.04.18 20:45 Thu

ユナイテッドと俊英メイヌーの新契約交渉が続く 夏までの決着目指す

マンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表MFコビー・メイヌー(18)に契約延長の動きが続いているようだ。 チームとして低空飛行が続き、個人としてもケガで出遅れた今季だが、復帰してからは才能を輝かせ、中盤で定位置をがっちりと掴んだメイヌー。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンをベンチに追いやるほどのブレイクぶりは3月のイングランド代表デビューにもつながり、飛躍の1年と言っていい。 今やユナイテッドで今後が楽しみな逸材の1人としてだけでなく、イングランド全体でもホットな若き才能の1人としてみられるようになるなか、ピッチ外ではクラブとの新契約を巡る噂もちらほら。そして、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が最新情報を共有している。 2月に初期交渉の両者は現在、今夏までの決着を目指してさらに話し合いを進め、新契約の内容は年俸アップにプラスして、いくつかのアドオンが付いたものに。サー・ジム・ラトクリフ共同オーナーが会長を務めるイギリスの多国籍化学企業『INEOS』は新プロジェクトの顔の1人にと考えているそうだ。 18歳とは思えぬ落ち着いたボール捌きで一線を画す存在となり、アルゼンチン代表MFアレハンドロ・ガルナチョ、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドとともに復権のキーマンとして注目されるメイヌー。契約内容がどうであれ、これからが楽しみな逸材だ。 2024.04.17 12:55 Wed

今季36ゴール、守田英正の同僚FWがプレミアで争奪戦…スウェーデン代表FWにユナイテッドとリバプールも参戦か

プレミアリーグ勢からの熱心な関心を受けているスポルティングCPのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレシュ(25)だが、争奪戦は激しいものになりそうだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)のコヴェントリー・シティから2023年夏にスポルティングに完全移籍したギョケレシュ。初挑戦となったプリメイラ・リーガでは27試合で22ゴール10アシストと圧倒的な得点力を見せ、首位を走るチームを支えている。 そのギョケレシュには、アーセナルやチェルシー、ニューカッスルと言ったプレミアリーグのクラブが関心を寄せており、代理人とも交渉をすでにスタートさせていると見られている。ただ、契約解除条項の金額である1億ユーロ(約161億5000万円)の支払いが移籍の条件のようだ。 そんな中、イギリス『HITC』はマンチェスター・ユナイテッドも参戦することとを報道。ストライカー補強を今夏のテーマにしているユナイテッドは、新たな少数株主である『INEOS』の後押しも受けて、資金面での遅れを取らないと見られている。 ユナイテッドは昨夏も獲得を目指したバイエルンのイングランド代表FWハリー・ケインやブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーもターゲットにしている中、ギョケレシュが最優先と考えている状況。すでにコンタクトを取っているという。 一方で、そのユナイテッドの動きに待ったをかけようとしているのがリバプールとのこと。ユルゲン・クロップ監督が退任することが決定している中、後任の候補にはスポルティングのルベン・アモリム監督も浮上。併せて選手も獲得したいと考えているという。 長年エースとしてチームを支えてきたエジプト代表FWモハメド・サラーがサウジアラビアから熱心なオファーを受けており、退団する可能性が高く、コロンビア代表FWルイス・ディアスも他クラブに狙われている状況。ストライカーの獲得に動きたい中で、ギョケレシュが検討されているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】圧巻のゴールラッシュ!ギョケレシュの2023-24シーズンゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xBd7ZmTcUFY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.16 15:05 Tue
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